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【発明の名称】 移動体駆動装置及びパラレルメカニズム機械
【発明者】 【氏名】小林 清造

【氏名】中川 昌夫

【氏名】渡辺 成治

【氏名】松下 哲也

【要約】 【課題】ボールネジに自在継手を直結して、構造を簡略化し、移動体の支持剛性を向上する。

【解決手段】パラレルメカニズム工作機械において、複数本のボールネジ4を第1自在継手1で機枠11の天板部に支持し、ボールネジ4の先端を第2自在継手2に直結して主軸頭10に連結する。ボールネジ4にナットを螺合し、ナットをモータ3で回転する。NC装置13はボールネジ4の軸周りの所要回転量と軸方向の所要移動量とに基づいてモータ3の回転数を制御する。ナットの回転に伴い、ボールネジ4は第2自在継手2と一体に軸周りで回転するとともに軸方向に並進移動して、主軸頭10を目標の位置及び姿勢に制御する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ボールネジと、ボールネジを機枠に支持する第1自在継手と、ボールネジの先端に直結されボールネジを移動体に連結する第2自在継手と、ボールネジに螺合するナットと、ナットを回転するモータと、モータの回転数をボールネジの軸周りの所要回転量と軸方向の所要移動量とに基づいて制御する手段とからなる移動体駆動装置。
【請求項2】 請求項1の移動体駆動装置を複数台備え、複数本のボールネジの並進移動によって移動体の位置及び姿勢を制御するパラレルメカニズム機械。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールネジで移動体を駆動する装置、及び該装置を用いたパラレルメカニズム機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、工作機械の分野では、複数本のボールネジの並進移動によって移動体の位置及び姿勢を制御するパラレルメカニズム機が数多く開発されている。この種の機械では、従来、図3及び図4に示すような移動体駆動装置が用いられている。この装置は、スプライン溝付のボールネジ4と、ボールネジ4を工作機械の機枠(図示略)に支持する第1自在継手1と、ボールネジ4を主軸頭等の移動体(図示略)に連結する第2自在継手2と、モータ3と、モータ3の回転をボールネジ4の直線運動に変換するナット7と、ボールネジ4の軸周りの回転を阻止するスプラインナット8と、ボールネジ4の先端に第2自在継手2を回転可能に接続するカップリング9とから構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の移動体駆動装置によると、ボールネジ4の回転を阻止するためにスプライン溝やスプラインナット8を設ける必要があり、また、第2自在継手2の回転を許容するためにボールネジ4との間にカップリング9を介在させる必要もあって、構造が複雑化するばかりでなく、移動体の支持剛性も低下するという問題点があった。
【0004】そこで、本発明の課題は、ボールネジを第2自在継手に直結して、構造を簡略化できるとともに、移動体の支持剛性を向上できる移動体駆動装置及びパラレルメカニズム機械を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、本発明の移動体駆動装置は、ボールネジと、ボールネジを機枠に支持する第1自在継手と、ボールネジの先端に直結されボールネジを移動体に連結する第2自在継手と、ボールネジに螺合するナットと、ナットを回転するモータと、モータの回転数をボールネジの軸周りの所要回転量と軸方向の所要移動量とに基づいて制御する手段とから構成される。
【0006】また、本発明のパラレルメカニズム機械は、前記移動体駆動装置を複数台備え、複数本のボールネジの並進移動によって移動体の位置及び姿勢を制御することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はパラレルメカニズムを採用した工作機械を模式的に示すものである。この工作機械は、機枠11と、ワークを載せるテーブル0と、工具14を保持する移動体としての主軸頭10と、主軸頭10をボールネジ4で駆動する複数台の主軸頭駆動装置12と、各駆動装置12を制御するNC装置13とを備え、複数本のボールネジ4の並進移動によって主軸頭10の位置及び姿勢を制御するように構成されている。
【0008】図2は主軸頭駆動装置12の構造を詳細に示すものである。この実施形態の主軸頭駆動装置12においては、スプライン溝を有しない一般的なボールネジ4が用いられている。ボールネジ4は第1自在継手1により機枠11の天板部に傾動自在に支持されている。ボールネジ4の先端は第2自在継手2に直結されて主軸頭10に傾動自在に連結されている。ボールネジ4にはナット7が螺合され、ナット7はモータ3の回転体6に一体回転可能に結合されている。
【0009】モータ3には回転体6の回転数を検出するエンコーダ5が設けられ、NC装置13はエンコーダ5の出力と主軸頭10の制御データとからボールネジ4の軸周りの所要回転量と軸方向の所要移動量とを演算し、この演算結果に基づいてモータ3の回転数を制御する。そして、モータ3によりナット7を回転し、ボールネジ4を第2自在継手2と一体に軸周りで回転するとともに軸方向に移動して、主軸頭10を目標の位置及び姿勢に制御するようになっている。
【0010】従って、この実施形態の主軸頭駆動装置12によれば、ボールネジ4が第2自在継手2に直結されているため、ボールネジ4の回転を阻止するスプライン溝やスプラインナット、及び第2自在継手2の回転を許容するカップリングを省いて、構造を簡略化できるとともに、主軸頭10の支持剛性を向上させることができる。
【0011】なお、本発明は工作機械に限定されるものではなく、パラレルメカニズムを採用した各種の機械に応用することもできる。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形状並びに構成を適宜に変更して実施することも可能である。
【0012】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の移動体駆動装置及びパラレルメカニズム機械によれば、ボールネジを第2自在継手に直結したので、構造を簡略化できるとともに、移動体の支持剛性を向上できるという優れた効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000149066
【氏名又は名称】オークマ株式会社
【出願日】 平成12年2月25日(2000.2.25)
【代理人】 【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹
【公開番号】 特開2001−241526(P2001−241526A)
【公開日】 平成13年9月7日(2001.9.7)
【出願番号】 特願2000−50010(P2000−50010)