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【発明の名称】 駆動装置
【発明者】 【氏名】飯島 健

【要約】 【課題】精度の高い回転運動を伝達できる駆動装置を提供する。

【解決手段】装置本体に設けられたタイミングベルト7と、装置本体に着脱可能な感光体ドラム3に設けられた感光体用タイミングプーリ5とを備え、タイミングベルト7と感光体用タイミングプーリとを係合させて感光体ドラム3を回転させる駆動装置1であって、感光体ドラム3を装置本体に着脱する際には、タイミングベルト7の内周面が、感光体用タイミングプーリの外周面から離れている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 装置本体に設けられたタイミングベルトと、装置本体に着脱可能な円筒体に設けられたタイミングベルト用プーリとを備え、タイミングベルトとタイミングベルト用プーリとを係合させて円筒体を回転させる駆動装置であって、円筒体を装置本体に着脱する際には、タイミングベルトの内周面が、タイミングベルト用プーリの外周面から離れていることを特徴とする駆動装置。
【請求項2】 装置本体に設けられたタイミングベルトと、装置本体に着脱可能な円筒体に設けられたタイミングベルト用プーリとを備え、タイミングベルトとタイミングベルト用プーリとを係合させて円筒体を回転させる駆動装置であって、円筒体を装置本体に装着した後、タイミングベルトとタイミングベルト用プーリとを係合させることを特徴とする駆動装置。
【請求項3】 タイミングベルトをタイミングベルト用プーリに押圧するテンションプーリを備え、タイミングベルトは、タイミングベルト用プーリの外周面における下側に係合しており、円筒体を装置本体に着脱する際において、タイミングベルトに対するテンションプーリの押圧を解除すると、タイミングベルトが自重により、タイミングベルト用プーリから離脱することを特徴とする請求項1又は2に記載の駆動装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置の像担持体、転写ドラム等を駆動する駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、画像形成装置において、装置本体に設けられた駆動源の駆動ギアと、感光体に設けられた従動ギアと、駆動ギアと従動ギアとの間に介在するアイドルギアとの噛み合いにより、感光体を駆動している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複数のギアの噛み合いにより感光体を駆動すると、ギアのバックラッシュ分がたつきが生じることがあり、このがたつきにより駆動の伝達が不正確になってしまい、精度の高い回転運動を伝達し難くなってしまうという課題がある。
【0004】そこで、本発明は、精度の高い回転運動を伝達できる駆動装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、装置本体に設けられたタイミングベルトと、装置本体に着脱可能な円筒体に設けられたタイミングベルト用プーリとを備え、タイミングベルトとタイミングベルト用プーリとを係合させて円筒体を回転させる駆動装置であって、円筒体を装置本体に着脱する際には、タイミングベルトの内周面が、タイミングベルト用プーリの外周面から離れていることを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の発明は、装置本体に設けられたタイミングベルトと、装置本体に着脱可能な円筒体に設けられたタイミングベルト用プーリとを備え、タイミングベルトとタイミングベルト用プーリとを係合させて円筒体を回転させる駆動装置であって、円筒体を装置本体に装着した後、タイミングベルトとタイミングベルト用プーリとを係合させることを特徴とする。
【0007】これら請求項1又は2に記載の発明では、円筒体を装置本体に装着した後、タイミングベルトとタイミングベルト用プーリとを係合させ、円筒体は、タイミングベルトの駆動により回転する。
【0008】タイミングベルトは、円筒体に設けられているタイミングベルト用プーリに直接駆動を与えているので、駆動のがたつきが生じ難く、精度の高い回転運動を円筒体に伝達することができる。また、円筒体は、ベルト駆動で回転するので、従来のギア駆動のようなギアピッチむらや、バックラッシュの発生を防止することができ、円筒体の回転が安定する。特に、円筒体として感光体を用いた場合には、回転精度の低下による画像濃淡の発生を防止することができる。
【0009】更に、円筒体を装置本体に着脱する際において、タイミングベルトの内周面が、タイミングベルト用プーリの外周面から離れているので、円筒体を装置本体に簡単に着脱することができる。しかも、タイミングベルトとタイミングベルト用プーリとを係合させるだけであり、複数のギアにより円筒体を駆動する必要がないので、構成が簡単であり、コストの低減が図れる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、タイミングベルトをタイミングベルト用プーリに押圧するテンションプーリを備え、タイミングベルトは、タイミングベルト用プーリの外周面における下側に係合しており、円筒体を装置本体に着脱する際において、タイミングベルトに対するテンションプーリの押圧を解除すると、タイミングベルトが自重により、タイミングベルト用プーリから離脱することを特徴とする。
【0011】この請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、タイミングベルトに対するテンションプーリの押圧を解除するだけで、タイミングベルトが自重でタイミングベルト用プーリから離脱するので、タイミングベルトをタイミングベルト用プーリから容易に離脱することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明にかかる駆動装置の近傍を概略的に示す側面図であり、図2は、図1の駆動装置の近傍を示す平面図であり、図3は、タイミングベルトと感光体用タイミングプーリとの噛み合せを解除した状態を示す側面図である。
【0013】図1乃至図3に示すように、駆動装置1は、複写機、プリンタ等の画像形成装置内に配置されており、画像形成装置の感光体ドラム(円筒体)3を駆動するものである。駆動装置1は、感光体ドラム3に一体に設けられた感光体用タイミングプーリ(タイミングベルト用プーリ)5と、装置本体に設けられたタイミングベルト7と、タイミングベルト7に張力を与える押圧ユニット9とを有している。
【0014】感光体ドラム3は、装置本体の後側板11上のドラムガイド13に回転可能に支持されており、装置本体に対して着脱可能になっている。感光体ドラム3は、感光体用タイミングプーリ5を先頭に、前側板31から軸先方向に装置本体に挿入されるようになっている。また、図2に示すように、感光体用タイミングプーリ5の先端部5aは面取りされており、装置本体に対する感光体ドラム3の挿入をスムーズに行えるようになっている。
【0015】一方、後側板11には、図中時計方向(矢印A参照)に回転する駆動モータ15が固定されており、駆動モータ15のモータ軸15aには、駆動用タイミングプーリ17が嵌合している。この後側板11の図中右側には、従動用タイミングプーリ19が嵌合している軸19aが設けられている。これら駆動用タイミングプーリ17及び従動用タイミングプーリ19は、感光体用タイミングプーリ5よりも上側に位置している。
【0016】タイミングベルト7は、後述する押圧ユニット9のテンションプーリ23により押圧されることで、駆動用タイミングプーリ17、従動用タイミングプーリ19、及び感光体用タイミングプーリ5の外周面における下側に噛み合う(係合する)ようになっている。即ち、駆動モータ5が矢印A方向に回転すると、タイミングベルト7に噛み合った感光体用タイミングプーリ5により、感光体ドラム3が矢印B方向に回転するようになっている。
【0017】押圧ユニット9は、軸21を中心に回動可能になっており、タイミングベルト7を押圧するテンションプーリ23が取り付けられた支持部25と、解除レバー27とを有している。支持部25と解除レバー27とは、軸21に固定されており、この軸21は、後側板11に設けられた軸受29と、前側板31に設けられた軸受33とに軸支されている。
【0018】支持部25には、スプリング35が設けられており、スプリング35は、タイミングベルト7に張力を与える方向(矢印C方向)に支持部25を常時付勢している。これによって、テンションプーリ23がタイミングベルト7を押圧してタイミングベルト7に張力を与えるようになっている。
【0019】また、押圧ユニット9の軸21には、ストッパ37が固定されており、ストッパ37には、突起37aが形成されている。このストッパ37の近傍には、ストッパ37の突起37aに係止する係止爪39aが形成されたホールドレバー39が設けられている。ホールドレバー39は、軸41を中心に回動可能になっており、スプリング43により、矢印D方向に常時付勢されている。
【0020】次に、上述した構成に基づき、本実施の形態の作用を説明する。駆動モータ15が矢印A方向に回転すると、タイミングベルト7を介して駆動を伝達された感光体用タイミングプーリ5により、感光体ドラム3は矢印B方向に回転する。駆動装置1のタイミングベルト7が、感光体ドラム3に設けられている感光体用タイミングプーリ5に直接駆動を与えているので、駆動のがたつきが生じ難く、精度の高い回転運動を感光体ドラム3に伝達することができる。
【0021】また、感光体ドラム3は、ベルト駆動で回転するので、従来のギア駆動のようなギアピッチむらや、バックラッシュの発生を防止することができ、感光体ドラム3の回転が安定する。従って、回転精度の低下による画像濃淡の発生を防止することができる。しかも、タイミングベルト7と感光体用タイミングプーリ5とを噛み合せるだけであり、複数のギアにより感光体ドラム3を駆動する必要がないので、構成が簡単であり、コストの低減が図れる。
【0022】感光体ドラム3の交換や清掃等のサービス時において、感光体ドラム3を装置本体から取り出すときには、押圧ユニット9の解除レバー25を図中時計方向(矢印E方向)に回動する。これにより、支持部25がスプリング35の付勢力に抗して矢印E方向に回動するとともに、タイミングベルト7が弛む。そして、図3に示すように、ストッパ37の突起37aとホールドレバー39の係止爪39aとが係止した位置で、押圧ユニット9は保持される。
【0023】押圧ユニット9がストッパ37とホールドレバー39とにより保持されると、図3からも明らかなように、感光体用タイミングプーリ5の外周面における下側に噛み合っているタイミングベルト9が、自重により感光体用タイミングプーリ5から離れ、タイミングベルト7の内周面が、感光体用タイミングプーリ5の外周面から離れる(離脱する)。
【0024】従って、感光体ドラム3を装置本体から容易に引き出すことができる。また、タイミングベルト7に対する押圧ユニット9の押圧を解除するだけで、タイミングベルト7が自重で感光体用タイミングプーリ5から離れるので、タイミングベルト7を感光体用タイミングプーリ5から容易に離すことができる。
【0025】一方、感光体ドラム3を装置本体に挿入するときにおいても、押圧ユニット9は、ストッパ37とホールドレバー39とにより保持されており、タイミングベルト7の内周面が感光体用タイミングプーリ5の外周面から離れた位置にあるので、感光体ドラム3を装置本体に容易に挿入することができる。
【0026】感光体ドラム3を装置本体に挿入した後、ホールドレバー39を矢印F方向に回動し、ホールドレバー39の係止爪39aとストッパ37の突起37aとの係止状態を解除する。係止状態が解除されると、押圧ユニット9は、スプリング35の付勢力により、矢印C方向に回動し、テンションプーリ23がタイミングベルト7を押圧してタイミングベルト7に張力を与え、タイミングベルト7は感光体用タイミングプーリ5と噛み合う。
【0027】本発明は、上述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形が可能である。例えば、本実施の形態では、円筒体として、感光体ドラム3を用いたが、転写ドラム、給紙ローラ、定着ローラ等を円筒体として用いても良い。
【0028】
【発明の効果】請求項1又は2に記載の発明では、タイミングベルトが、タイミングベルト用プーリに直接駆動を与えているので、駆動のがたつきが生じ難く、精度の高い回転運動を円筒体に伝達することができる。また、円筒体は、ベルト駆動で回転するので、従来のギア駆動のようなギアピッチむらや、バックラッシュの発生を防止することができ、円筒体の回転が安定する。
【0029】更に、円筒体を装置本体に着脱する際において、タイミングベルトの内周面が、タイミングベルト用プーリの外周面から離れているので、円筒体を装置本体に容易に着脱することができる。しかも、タイミングベルトとタイミングベルト用プーリとを係合させるだけであり、複数のギアにより円筒体を駆動する必要がないので、構成が簡単であり、コストの低減が図れる。
【0030】請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、タイミングベルトに対するテンションプーリの押圧を解除するだけで、タイミングベルトが自重でタイミングベルト用プーリから離脱するので、タイミングベルトをタイミングベルト用プーリから容易に離脱することができる。
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 平成12年2月29日(2000.2.29)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−241523(P2001−241523A)
【公開日】 平成13年9月7日(2001.9.7)
【出願番号】 特願2000−53442(P2000−53442)