| 【発明の名称】 |
ウォーム装置およびウォーム装置を有する車載用モニタ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大川 貴良
【氏名】永井 宏昌
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| 【要約】 |
【課題】モータ出力軸の軸方向の振れに加えて径方向の振れをも阻止し、不快音の発生を防止する。
【解決手段】出力軸62bにウォーム62aが取付けられたモータ62と、ウォーム62aに噛み合うウォームホイール63とを備えたウォーム装置において、モータ出力軸62bをその軸方向および径方向の双方向に付勢する付勢機構70を備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 出力軸にウォームが取付けられたモータと、前記ウォームに噛み合うウォームホイールとを備えたウォーム装置において、前記モータ出力軸をその軸方向および径方向の双方向に付勢する付勢機構を備えたことを特徴とするウォーム装置。 【請求項2】 前記付勢機構は、前記モータ出力軸の軸方向と直交する面に対して傾斜し前記ウォームの先端に当接する傾斜面を有するストッパ部材と、該ストッパ部材を前記モータ出力軸の軸方向に付勢する付勢部材とを含むことを特徴とする請求項1に記載のウォーム装置。 【請求項3】 出力軸にウォームが取付けられたモータと、ウォームに噛み合うウォームホイールとを備えたウォーム装置を有し、該ウォーム装置を用いてディスプレイを駆動する車載用モニタ装置において、前記モータ出力軸をその軸方向および径方向の双方向に付勢する付勢機構を備えたことを特徴とするウォーム装置を有する車載用モニタ装置。 【請求項4】 前記付勢機構は、前記モータ出力軸の軸方向と直交する面に対して傾斜し前記ウォームの先端に当接する傾斜面を有するストッパ部材と、該ストッパ部材を前記モータ出力軸の軸方向に付勢する付勢部材とを含むことを特徴とする請求項3に記載のウォーム装置を有する車載用モニタ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、モータの出力軸に取付けられるウォームおよびこのウォームに噛み合うウォームホイールを備えたウォーム装置、並びにそのウォーム装置を有する車載用モニタ装置に関する。 【0002】 【従来の技術】ウォーム装置を有する車載用モニタ装置として、例えば特開平10−155254号公報に開示されたものが知られている。このモニタ装置では、モータの回転をウォームおよびウォームホイールを介してモニタに伝達し、モニタを収納位置と使用位置との間で移動可能としている。また、ウォームの先端に当接するストッパ部材と、このストッパ部材をモータ出力軸の軸方向に付勢するばねとを備え、ウォームを介してモータ出力軸を軸方向に押圧し、出力軸の軸方向の振れを阻止している。これによりモータ正転時と逆転時とで出力差が生ずることがなくなるとともに、出力軸の振れに起因する不快音の発生を抑制できる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の付勢機構は、モータ出力軸を軸方向にのみ付勢する構成であるため、出力軸の径方向の振れを阻止するには至らず、径方向の振れに起因する不快音の発生が問題となっている。 【0004】本発明の目的は、モータ出力軸の軸方向の振れに加えて径方向の振れをも阻止し、以て不快音の抑制効果を高めたウォーム装置およびウォームを有する車載用モニタ装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図10および図11に対応づけて説明すると、請求項1,2の発明は、出力軸62bにウォーム62aが取付けられたモータ62と、ウォーム62aに噛み合うウォームホイール63とを備えたウォーム装置に適用される。そして、モータ出力軸62bをその軸方向および径方向の双方向に付勢する付勢機構70を備え、これにより上記問題点を解決する。請求項2の発明は、付勢機構が、モータ出力軸62bの軸方向と直交する面に対して傾斜しウォーム62aの先端に当接する斜面71bを有するストッパ部材71と、ストッパ部材71をモータ出力軸62bの軸方向に付勢する付勢部材72とを含むものである。請求項3,4の発明は、上記ウォーム装置を車載用モニタ装置に設けたものである。 【0006】なお、本発明の構成を説明する上記課題を解決するための手段の項では、本発明を分かり易くするために実施の形態の図を用いたが、これにより本発明が実施の形態に限定されるものではない。 【0007】 【発明の実施の形態】図1〜図12により本発明を車載用モニタ装置のウォーム装置に適用した場合の一実施形態を説明する。本実施形態にかかる車載用モニタ装置は、テレビ放送やナビゲーションシステムの各種情報などを表示するためのもので、図1に示す車両のダッシュボード1に埋設される。ディスプレイは、不使用時にはダッシュボード1内に完全に格納されており、使用にあたってダッシュボード1のリッド1aを開きつつ視認可能な位置まで突出する。図2はディスプレイ10が格納位置にある状態を示し、所定操作がなされると、モータの駆動力によりディスプレイ10は図2から図3の状態を経て最終的に図4に示す使用位置に達する。 【0008】上述の動作を実現するための構成を以下に説明する。図5および図6はディスプレイ駆動機構を示し、筐体20には、その両側壁22の内周面側にカム部材30が配置されるとともに、図示A方向(車両前方)およびB方向(車両後方)に移動可能なスライドベース40が収納されている。筐体20の底板21には左右にラック部材51が固着され、ラック部材51にはA,B方向に延在するラック51aとガイド溝51bとがそれぞれ形成されている。ラック51aにはスライドベース40のピニオン65が噛み合うよう構成される。 【0009】図6に示すように、各カム部材30の内面には車両前後方向に延在するカム溝31が形成されるとともに、その下側に直進ガイド溝32が形成される。またカム部材30の上面後部には、リンク部材80(図2)の一端を回動可能に軸支する軸支部33が突設されている。リンク部材80の他端はディスプレイ10(図2,図7)の軸支部14に回動可能に連結される。スライドベース40は、底板41と左右の側板42とを有し、各側板42には上下方向の長孔42aが形成される。これらの長孔42aおよびカム溝31に、ディスプレイ10の両サイドに設けられたカムフォロア11a(図7)が係合される。 【0010】図8,図9に示すように、スライドベース40の底板41には板状のモータブラケット61を介してディスプレイ駆動用のモータ62が取付けられる。予めモータ62が固着されたモータブラケット61は、複数のねじを介してスライドベース40の底板41に螺着される。モータ62の出力軸にはウォーム62aが取付けられ、ウォーム62aにウォームホイール63が噛み合っている。モータ62の駆動力は、ウォーム62a,ウォームホイール63を介してクラッチ付きのギア部材64に伝達された後、不図示の減速ギア列を介してピニオン65(図5)に伝達される。ピニオン65の回転によりラック51aを介してスライドベース40がA,B方向に移動する。 【0011】図10,図11はそれぞれ図8,図9のウォームホイール63とギア部材64とを取り去った状態を示している。モータ62の車両後方には、出力軸62bに取付けられたウォーム62aを軸方向に押圧する付勢機構70が設けられている。付勢機構70は、スライドベース40の底板41に突設された軸X回りに回動可能なレバー71と、レバー71を付勢するねじりコイルばね(付勢手段)72とから成る。ねじりコイルばね72の一端はブラケット68bに掛止され、他端はレバー71に形成された立壁71aに掛止される。これによりレバー71は図10の反時計回り方向に付勢されて立壁71aがウォーム62aすなわち出力軸62bををA方向(軸方向)に押圧する。 【0012】図11のXII−XII線断面図である図12に示すように、レバーの立壁71aには、ウォーム62aとの当接箇所に斜面71bが形成され、この斜面71bにウォームの先端に形成された球部が当接する。斜面71bは、モータ出力軸62bの軸方向と直交する面に対して傾斜しているため、ウォーム62aすなわちモータ出力軸62bは、モータ62に対してその軸方向(A方向)および径方向の双方に押圧されることになる。本実施形態では、径方向のうち特に車両横方向(図10のR方向)に押圧されるよう斜面71bの向きが設定されている。この付勢機構70による効果については後述する。 【0013】ブラケット68aの下部にはストッパSTが形成され、このストッパSTによりウォーム62aの出力軸62bからの抜けが防止される。すなわち、特に高温環境下ではウォーム62aに対する出力軸62bの圧入力が低下し、ウォーム62aが出力軸62bから抜け易くなる。しかし、ウォーム62aがねじりコイルばね72のばね力に抗して立壁71aを押圧しつつ出力軸62bから抜けようとしても、ストッパSTにより立壁71aの移動が規制されるので、ウォーム62aが出力軸62bから抜けることはない。 【0014】以上のように構成された車載用モニタ装置の動作を説明する。図2に示す格納位置では、ディスプレイ10は画面13が下方を向く横臥姿勢をとり、完全に筐体20内つまりダッシュボー1ド内に格納されている。ディスプレイ突出操作が行われると、不図示の制御回路がモータ62を正方向に回転し、その回転はウォームホイール63,ギア部材64および不図示の減速ギア機構を介して左右のピニオン65に伝達され、ピニオン65とラック51aとの噛合によりスライドベース40が図5のB方向に移動を開始する。スライドベース40はラック部材51のガイド溝51bおよびカム部材30のガイド溝32によりその移動が案内される。 【0015】スライドベース40の移動に伴って長孔42a(図6)の端面がディスプレイ10のカムフォロア11aを押し、カムフォロア11aは長孔42aを上方に移動しつつカム溝31内を移動する。これに伴って図3に示すようにディスプレイ10が移動しつつ起き上がる。そして、図4の状態(使用位置)に達すると、スライドベース40が最先端に位置し、これに応答して制御回路はモータ62を停止する。ディスプレイ10の各位置における姿勢はカム溝31の形状とリンク部材80の連結位置とで決る。 【0016】使用後にディスプレイ10を格納するための操作を行うと、モータ62が逆転され、上述と逆の動作によりディスプレイ10が格納位置に駆動される。その際、リッド1aはディスプレイ10が直立するまでは動かず、それ以降は不図示のばねの付勢力によりディスプレイ10の格納動作に追従して閉じてゆく。 【0017】次に、上述した付勢機構70がもたらす効果について図13を用いて説明する。図13において、モータ62がいずれかの方向に回転すると、その出力軸62bにはウォームホイール63およびウォーム62aを介して図示A方向の力が加わり、モータ62が逆の方向に回転すると図示B方向の力が加わる。しかし、上述の如くウォーム62aが押圧機構70により常にA方向に押圧されているので、B方向の力が加わっても出力軸62bがB方向に移動することがなく、出力軸62bに設けたワッシャ62eが軸受62d上を摺動することはない。つまり出力軸62bは、モータ62の回転方向に拘らず常に一方の端部が軸受62cと当接した状態に保持され、したがってモータ正転時と逆転時とで出力差が生ずることがない。また、出力軸62bの軸受当接部分は略球面に加工され、一方、立壁71aはウォーム62aの先端球面部に接触しているので、出力軸62bの両端部はともに点接触で支持されることになり、ねじりコイルばね72の押圧力を受けていてもそれに起因するモータ回転負荷は無視できる程度に小さい。 【0018】さらに、出力軸62bが常に押圧されているので、車両の振動等が加わっても出力軸62bの振れが阻止され、その振れに起因する不快音の発生が防止される。特に本実施形態では、上記斜面71b(図12)の作用により出力軸62bがA方向(軸方向)だけでなくR方向(車両横方向)にも押圧されるので、軸方向の振れに起因する音が抑制されるのは勿論、車両横方向の振れに起因する音の発生をも抑制でき、従来と比べて不快音の低減が図れる。 【0019】なお以上では、出力軸62bを軸方向および車両横方向に付勢する例を示したが、斜面の向きを変えることにより軸方向および図13のS方向(車両上下方向)に付勢することもできる。また、軸方向,車両横方向,および車両上下方向の3方向に付勢することも可能である。さらに軸方向に関しては、モータ本体側に押圧するようにしたが、これとは逆方向に押圧するようにしてもよく、車両横方向および上下方向に関しても同様に各2方向のうちいずれの方向でもよい。また、車載用モニタ装置にて説明したが、その他の装置に用いられるウォーム装置にも本発明を同様に適用できる。 【0020】 【発明の効果】本発明によれば、ウォームが取付けられたモータ出力軸をその軸方向および径方向の双方に付勢するようにしたので、モータ回転等に起因する出力軸の軸方向および径方向の振れが抑えられ、軸方向にのみ付勢する場合と比べて不快音の低減が図れる。また、出力軸がモータ回転方向の変化によって軸方向に移動することがなく、モータ正転時と逆転時とで出力差が生ずることがなくなる。このようなウォーム装置を車載用モニタ装置に設けることにより、車両の振動によるモータ出力軸の振れが阻止され、不快音の発生を防止できる。モータ出力軸の軸方向と直交する面に対して傾斜する斜面を用いることにより、簡単な構成で出力軸を上記2方向に付勢することが可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591132335 【氏名又は名称】株式会社ザナヴィ・インフォマティクス
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| 【出願日】 |
平成12年2月29日(2000.2.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100084412 【弁理士】 【氏名又は名称】永井 冬紀
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| 【公開番号】 |
特開2001−241515(P2001−241515A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−53259(P2000−53259) |
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