| 【発明の名称】 |
車両用自動変速機のパワートレイン及び油圧制御システム |
| 【発明者】 |
【氏名】張 在 悳
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| 【要約】 |
【課題】各レンジの最高段でのみエンジンブレーキが作動し、フェイルセイフモードが二元化され、Dレンジで4速、D3レンジでは3速にホールドされ、全変速段でワンウェイクラッチによる解放制御を可能とし、変速感と走行性を向上させ得るパワートレイン及びこれを制御する油圧制御システムを提供する。
【解決手段】2個のシングルピニオン遊星ギヤセットを組み合わせて前進4速及び後進1速の変速段を達成し、2、3、4速でライン圧調節が行われるようにするライン圧制御手段と、6個のレンジ圧を変換させる変速制御手段と、エンジンブレーキ制御用の制御手段とを有するパワートレイン及びこのパワートレインを制御する油圧制御システムを含む。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジンからの回転動力がトルクコンバータを介して入力軸に伝達されると、この入力軸が第1、第2シングルピニオン遊星ギヤセットにトルクを伝達して、前進4速及び後進1速の変速段を実現することができる複合遊星ギヤ装置に組み合わせた車両用自動変速機のパワートレインにおいて、前記第1シングルピニオン遊星ギヤセットの遊星キャリアを第2シングルピニオン遊星ギヤセットのリングギヤと固定的に連結した状態で、トランスファドライブギヤを介して出力要素とし、前記第1シングルピニオン遊星ギヤセットのサンギヤと第2シングルピニオン遊星ギヤセットの遊星キャリア及びサンギヤとを各々第1、第2、第3クラッチを介して入力軸と連結し、前記第2シングルピニオン遊星ギヤセットの遊星キャリアを第1ブレーキを介して変速機ハウジングと連結すると同時に、第4クラッチを介して第1シングルピニオン遊星ギヤセットのリングギヤと選択的に連結し、前記第2シングルピニオン遊星ギヤセットのサンギヤを第2ブレーキを介して変速機ハウジングと連結し、前記第2シングルピニオン遊星ギヤセットの遊星キャリアを第1、第2ワンウェイクラッチを介して変速機ハウジングと第1シングルピニオン遊星ギヤセットのリングギヤと連結することを特徴とする車両用自動変速機のパワートレイン。 【請求項2】 前記第1ブレーキは、第4クラッチに対して第2シングルピニオン遊星ギヤセットの遊星キャリア側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の車両用自動変速機のパワートレイン。 【請求項3】 前記第1ワンウェイクラッチは、第1ブレーキに対して第2シングルピニオン遊星ギヤセットの遊星キャリア側に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用自動変速機のパワートレイン。 【請求項4】 前記第2ワンウェイクラッチは、第1ブレーキに対して第2シングルピニオン遊星ギヤセットの遊星キャリアと第4クラッチから第1シングルピニオン遊星ギヤセットのリングギヤ側との間に配置されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用自動変速機のパワートレイン。 【請求項5】 オイルポンプにより生成された油圧は圧力調節手段及びダンパークラッチ制御手段と、減圧手段と、変速制御手段とに分岐して供給され、前記減圧手段で制御された減圧と前記変速制御手段でポート変換されて供給される油圧とが油圧制御手段に供給され、前記油圧制御手段で制御されて供給される油圧がライン圧を制御するライン圧制御手段と油圧分配手段とに供給されると共に、各変速段に該当する摩擦要素に油圧が供給されるように請求項1乃至4のいずれかに記載の車両用自動変速機のパワートレインを制御する車両用自動変速機の油圧制御システムにおいて、前記変速制御手段は、運転者のセレクトレバー操作に連動すると共に、それぞれのレンジ圧管路を介して油圧制御手段及び油圧分配手段、そして摩擦要素に直接油圧を供給するマニュアルバルブからなり、前記油圧制御手段は、トランスミッション制御ユニット(TCU)によって制御される第1、第2、第3ソレノイドバルブによって制御されるリデューシング圧により制御されると共に、前記マニュアルバルブから供給される油圧を制御する第1、第2、第3圧力制御バルブからなり、前記ライン圧制御手段は、前記第1圧力制御バルブから供給される油圧とマニュアルバルブから供給される前進圧とを第1クラッチ及び圧力調節手段の圧力調節バルブに選択的に供給するスイッチングバルブと、このスイッチングバルブを制御する第4ソレノイドバルブとからなり、前記油圧分配手段は、Lレンジ時に第3圧力制御バルブの制御圧が第1ブレーキに供給されるようにLレンジ圧の流路を形成するローコントロールバルブと、後進変速時に前記第2圧力制御バルブから供給される制御圧に応じて第1ブレーキに供給される油圧を制御するN−Rコントロールバルブと、前記ローコントロールバルブから供給される制御圧と第2圧力制御バルブから供給される制御圧とに応じて制御されると共に、3、4速時に第3圧力制御バルブから供給される油圧を第2クラッチに供給するようにポート変換が行われ、Lレンジ時に第3圧力制御バルブから供給される油圧を第2ブレーキに供給する第1フェイルセイフバルブと、前記第2圧力制御バルブから供給される油圧を第2ブレーキに選択的に供給する第2フェイルセイフバルブと、D3レンジの3速とLレンジ時に前記マニュアルバルブから供給される油圧を第4クラッチに供給するエンジンブレーキ制御用スイッチングバルブとからなることを特徴とする車両用自動変速機の油圧制御システム。 【請求項6】 前記マニュアルバルブは、前記オイルポンプの発生するポンプ圧を有するオイルが圧送される管路に連通するマニュアルバルブ(MB)ポートと、第3クラッチの作動を制御する第3クラッチ作動制御手段に連結された管路と直接連結される後進圧管路と、圧力調節バルブと連結される前進圧管路と、スイッチングバルブ、又は第1、第2、第3圧力制御バルブ、又は第2フェイルセイフバルブと連結されるDレンジ圧管路と、前記エンジンブレーキ制御用スイッチングバルブと連結されるD3レンジ圧管路と、第4クラッチの作動を制御する第4クラッチ作動制御手段に連結された管路にスリーウエイバルブを介して連通するD2レンジ圧管路と、前記ローコントロールバルブと連結されるLレンジ圧管路とを備え、Dレンジが選択されると、前記MBポートが、前進圧管路とDレンジ圧管路とに連通してポート変換が行われ、D3レンジが選択されると、前記MBポートが、前進圧管路とDレンジ圧管路とD3レンジ圧管路とに連通してポート変換が行われ、D2レンジが選択されると、前記MBポートが、前進圧管路とDレンジ圧管路とD2レンジ圧管路とに連通してポート変換が行われ、Lレンジが選択されると、前記MBポートが、前進圧管路とDレンジ圧管路とD3レンジ圧管路とD2レンジ圧管路とLレンジ圧管路とに連通してポート変換が行われ、後進レンジが選択されると、前記MBポートが、後進圧管路と連通してポート変換が行われることを特徴とする請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御システム。 【請求項7】 第1、第2、第3ソレノイドバルブは、オフ状態では閉じた状態を維持する。スリーウエイバルブからなることを特徴とする請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御システム。 【請求項8】 前記第1圧力制御バルブは、前記減圧手段としてのリデューシングバルブから減圧された油圧の供給を受ける第1のPCB1ポートと;マニュアルバルブから油圧の供給を受ける第2のPCB1ポートと;前記第2のPCB1ポートに供給された油圧をスイッチングバルブに供給する第のPCB13ポートと;第1ソレノイドバルブにより制御された油圧の供給を受ける第4のPCB1ポートとを備えるバルブボディーと、前記第1のPCB1ポートに供給される油圧が作用し、直径の小さな第1のPCB1ランドと;前記第1のPCB1ポートに供給される油圧が作用し、前記第2のPCB1ポートを選択的に開閉する第2のPCB1ランドと;前記第2のPCB1ランドと共に前記第2のPCB1ポートと第3のPCB1ポートとを選択的に連通させる第3のPCB1ランドとを備え、前記第3のPCB1ランドとバルブボディーとの間に配置される弾発部材を有するPCB1バルブスプールとを含んでなることを特徴とする請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御システム。 【請求項9】 前記第2圧力制御バルブは、前記リデューシングバルブから減圧された油圧の供給を受ける第1のPCB2ポートと;マニュアルバルブから油圧の供給を受ける第2のPCB2ポートと;前記第2のPCB2ポートに供給された油圧を第1、第2フェイルセイフバルブとエンジンブレーキ制御用スイッチングバルブとに供給する第3のPCB2ポートと;第2ソレノイドバルブにより制御された油圧の供給を受ける第4のPCB2ポートと;前記第4のPCB2ポートに供給される制御圧をN−Rコントロールバルブの制御圧として供給する第5のPCB2ポートとを備えるバルブボディーと、前記第1のPCB2ポートに供給される油圧が作用し、直径の小さな第1のPCB2ランドと;前記第1のPCB2ポートに供給される油圧が作用し、第2のPCB2ポートを選択的に開閉する第2のPCB2ランドと;前記第2のPCB2ランドと共に前記第2のPCB2ポートと第3のPCB2ポートとを選択的に連通させる第3のPCB2ランドとを備え、前記第3のPCB2ランドとバルブボディーとの間に配置される弾発部材を有するPCB2バルブスプールとを含んでなることを特徴とする請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御システム。 【請求項10】 前記第3圧力制御バルブは、前記リデューシングバルブから減圧された油圧の供給を受ける第1のPCB3ポートと;マニュアルバルブから油圧の供給を受ける第2のPCB3ポートと;前記第2のPCB3ポートに供給された油圧を第1、第2フェイルセイフバルブの制御圧として供給する第3のPCB3ポートと;第3ソレノイドバルブにより制御された油圧の供給を受ける第4のPCB3ポートとを備えるバルブボディーと、前記第1のPCB3ポートに供給される油圧が作用し、直径の小さな第1のPCB3ランドと;前記第1のPCB3ポートに供給される油圧が作用し、第2のPCB3ポートを選択的に開閉する第2のPCB3ランドと;前記第2のPCB3ランドと共に前記第2のPCB3ポートと第3のPCB3ポートとを選択的に連通させる第3のPCB3ランドとを備え、前記第3のPCB3ランドとバルブボディーとの間に配置される弾発部材を有するPCB3バルブスプールとを含んでなることを特徴とする請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御システム。 【請求項11】 前記スイッチングバルブは、前記マニュアルバルブのDレンジ圧管路から油圧の供給を受ける第1のSWBポートと;前記第1のSWBポートに供給される油圧を第1クラッチに選択的に供給する第2のSWBポートと;前記第1圧力制御バルブから油圧の供給を受ける第3のSWBポートと;前記第3のSWBポートに供給される油圧を圧力調節バルブに供給する第4のSWBポートと;第4ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第5のSWBポートとを備えるバルブボディーと、前記第5のSWBポートの制御圧が作用する第1のSWBランドと;前記第3、第4のSWBポートを選択的に開閉する第2のSWBランドと;前記第1、第2のSWBポートを選択的に開閉する第3のSWBランドとを備え、前記第3のSWBランドとバルブボディーとの間に配置される弾発部材を有するSWBバルブスプールとを含んでなることを特徴とする請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御システム。 【請求項12】 前記N−Rコントロールバルブは、前記第2圧力制御バルブと連通する第1のNRCBポートと;前記後進圧管路と連通する第2のNRCBポートと;前記第2のNRCBポートに供給される油圧を第1フェイルセイフバルブを介して第1ブレーキに選択的に供給する第3のNRCBポートとを備えるバルブボディーと、前記第1のNRCBポートに流入する油圧が作用する第1のNRCBランドと;前記第2、第3のNRCBポートを選択的に開閉する第2のNRCBランドとを備え、前記第2のNRCBランドとバルブボディーとの間に配置される弾発部材を有するNRCBバルブスプールとを含んでなることを特徴とする請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御システム。 【請求項13】 前記ローコントロールバルブは、前記マニュアルバルブのLレンジ圧管路から油圧の供給を受ける第1のLCBポートと;前記第1のLCBポートに供給される油圧を第1フェイルセイフバルブの制御圧として供給する第2のLCBポートと;前記第2クラッチに供給される油圧を第1フェイルセイフバルブの下流側で供給を受ける第3のLCBポートと;第1ブレーキに供給される油圧の一部を制御圧として供給を受ける第4のLCBポートとを備えるバルブボディーと、前記第3のLCBポートに供給される制御圧に作用すると共に、第1のLCBポートを選択的に開閉する第1のLCBランドと;前記第2のLCBポートを排出ポートと選択的に連通させる第2のLCBランドとを備え、前記第2のLCBランドとバルブボディーとの間に配置される弾発部材を有するLCBバルブスプールとを含んでなることを特徴とする請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御システム。 【請求項14】 前記第1フェイルセイフバルブは、前記ローコントロールバルブにより制御された油圧の供給を受ける第1のFSB1ポートと;前記第3圧力制御バルブから油圧の供給を受ける第2のFSB1ポートと;前記N−Rコントロールバルブから油圧の供給を受ける第3のFSB1ポートと;前記第2のFSB1ポートに供給される油圧を第2クラッチに選択的に供給する第4のFSB1ポートと;前記第3のFSB1ポートに供給される油圧を第1ブレーキとローコントロールバルブとに供給する第5、第6のFSB1ポートと;前記第2圧力制御バルブにより制御された油圧の供給を受ける第7のFSB1ポートとを備えるバルブボディーと、前記第1ポートの制御圧によって制御される第1のFSB1ランドと;前記第2のFSB1ポートと第4のFSB1ポートとを選択的に連通させると同時に、前記第1のFSB1ランドと共に第3のFSB1ポートを第5、第6のFSB1ポートと連通させる第2のFSB1ランドと;第7のFSB1ポートの制御圧に作用する第3のFSB1ランドとを備え、前記第3のFSB1ランドとバルブボディーとの間に配置される弾発部材を有するFSB1バルブスプールとを含んでなることを特徴とする請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御システム。 【請求項15】 前記第2フェイルセイフバルブは、前記第2圧力制御バルブから供給される油圧を第2ブレーキに選択的に供給し、それぞれ後進圧管路、第4クラッチの油圧管路、第3圧力制御バルブ、Dレンジ圧管路に連通して制御圧の供給をそれぞれ受ける第1、第2、第3、第4のFSB2ポートと、前記第2圧力制御バルブから油圧の供給を受ける第5のFSB2ポートと、前記第5のFSB2ポートに供給される油圧を第2ブレーキに供給する第6のFSB2ポートとを備えるバルブボディーと、それぞれ前記第1、第2、第3のFSB2ポートの油圧にそれぞれ作用する第1、第2、第3のFSB2ランドと;前記第6のFSB2ポートを排出ポートと第5のFSB2ポートとに選択的に連通させる第4のFSB2ランドと;前記第5のFSB2ポートと第6のFSB2ポートとを選択的に開閉する第5のFSB2ランドと;前記第4のFSB2ポートの制御圧が作用する第6のFSB2ランドとを備え、前記第6のFSB2ランドはスリーブ内に挿入されるFSB2バルブスプールとを含んでなることを特徴とする請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御システム。 【請求項16】 前記エンジンブレーキ制御用スイッチングバルブは、前記第2圧力制御バルブにより制御された油圧の供給を受ける第1のEBSBポートと;マニュアルバルブのD3レンジ圧管路と連通する第2のEBSBポートと;前記第2のEBSBポートに供給される油圧を第4クラッチに供給する第3のEBSBポートとを備えるバルブボディーと、前記第1のEBSBポートの油圧に作用する第1のEBSBランドと;前記第1のEBSBランドと共に前記第2、第3のEBSBポートを選択的に連通させる第2のEBSBランドとを備え、前記第2のEBSBランドとバルブボディーとの間に配置される弾発部材を有するEBSBバルブスプールとを含んでなることを特徴とする請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御システム。 【請求項17】 前記第4クラッチは、D3レンジ圧管路からの油圧をスイッチングバルブを介して供給を受けるか、又は、D2レンジ圧管路からの油圧をスリーウェイバルブを介して供給を受けるように連結されることを特徴とする請求項5に記載の車両用自動変速機の油圧制御システム。 【請求項18】 前記エンジンブレーキ制御用スイッチングバルブとD2レンジ圧管路は、スリーウエイバルブを介して第4クラッチと連結されることを特徴とする請求項5または17に記載の車両用自動変速機の油圧制御システム。 【請求項19】 オイルポンプにより発生された油圧は、圧力調節手段及びダンパークラッチ制御手段と、減圧手段と、変速制御手段とに分岐して供給され、前記減圧手段で制御された減圧と前記変速制御手段でポート変換されて供給される油圧とが油圧制御手段に供給され、前記油圧制御手段で制御されて供給される油圧がライン圧を制御するライン圧制御手段と油圧分配手段とに供給されると共に、各変速段に該当する摩擦要素に油圧が供給されるように請求項1乃至4のいずれかに記載の車両用自動変速機のパワートレインを制御する車両用自動変速機の油圧制御システムにおいて、前記変速制御手段は、運転者のセレクトレバー操作に連動すると共に、それぞれのレンジ管路を介して油圧制御手段及び油圧分配手段、そして摩擦要素に直接油圧を供給するマニュアルバルブからなり、前記油圧制御手段は、TCUによって制御される第1、第2、第3ソレノイドバルブによって制御されるリデューシング圧により制御されると共に、前記マニュアルバルブから供給される油圧を制御する第1、第2、第3圧力制御バルブからなり、前記ライン圧制御手段は、前記第1圧力制御バルブから供給される油圧とマニュアルバルブから供給される前進圧とを第1クラッチ及び圧力調節手段の圧力調節バルブに選択的に供給するスイッチングバルブと、これを制御する第4ソレノイドバルブとからなり、前記第1、第2、第3ソレノイドバルブは、Dレンジで、前記TCUに故障が発生しても車速が4速にホールド制御されるように前記TCUによって全てオフ制御され、D3レンジでは、前記TCUに故障が発生しても車速が3速にホールド制御されるように、第1、第3ソレノイドバルブが前記TCUによってオフ制御されることを特徴とする車両用自動変速機の油圧制御システム。 【請求項20】 前記油圧分配手段は、Lレンジ時に第3圧力制御バルブの制御圧が第1ブレーキに供給されるようにLレンジ圧の流路を形成するローコントロールバルブと、後進変速時に前記第2圧力制御バルブから供給される制御圧に応じて第1ブレーキに供給される油圧を制御するN−Rコントロールバルブと、前記ローコントロールバルブから供給される制御圧と第2圧力制御バルブから供給される制御圧とに応じて制御されると共に、3、4速時に第3圧力制御バルブから供給される油圧を第2クラッチに供給するようにポート変換が行われ、Lレンジ時に第3圧力制御バルブから供給される油圧を第2ブレーキに供給する第1フェイルセイフバルブと、前記第2圧力制御バルブから供給される油圧を第2ブレーキに選択的に供給する第2フェイルセイフバルブと、D3レンジの3速とLレンジ時に前記マニュアルバルブから供給される油圧を第4クラッチに供給するエンジンブレーキ制御用スイッチングバルブとからなることを特徴とする請求項19に記載の車両用自動変速機の油圧制御システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両用自動変速機に適用されるパワートレイン及びこのパワートレインを運用する油圧制御システムに関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば車両用自動変速機は、トルクコンバータと、このトルクコンバータに連結されている多段変速ギヤメカニズムであるパワートレインとを有しており、車両の走行状態に応じて前記パワートレインの作動要素のうちのいずれか一つの作動要素を選択的に作動させるための油圧制御システムを保有するように成る。 【0003】このような自動変速機を設計するにあたっては、まず、設計目標に合う設計概念を探すために概念設計と設計方案とが提示され、性能、耐久性、信頼性、量産性及び製造費用などの側面で最も優れた設計概念を一つ選択するようになる。 【0004】そして前記のような設計概念が選択されると、大概はメカニカルセクション、油圧制御システム、電子制御システムの3部分に分けて開発が行われるようになるが、メカニカルセクションにおけるパワートレインは、少なくとも2個以上の単純遊星ギヤセットを組み合わせて要求される変速段を実現することができる複合遊星ギヤセットからなり、前記のようなパワートレインを運用する油圧制御システムは、オイルポンプから発生した油圧を調節する圧力調節手段と、変速モードを形成させ得る手動及び自動変速コントロール手段と、変速時の円滑な変速モード形成のために変速感及び応答性を調節する油圧コントロール手段と、トルクコンバータのダンパークラッチ作動のためのダンパークラッチコントロール手段と、各摩擦要素に適切な油圧を分配供給する油圧分配手段とを含んで構成される。 【0005】このように構成された油圧制御システムにおいては、トランスミッション制御ユニットによってオン/オフされるソレノイドバルブとデューティ制御されるソレノイドバルブとにより油圧分配手段の油圧の分配が異なるようになり、摩擦要素の作動が選択されて変速段の制御が実現される。 【0006】このようなパワートレインと油圧制御システムは、各自動車メーカー別に形式を異にして多数開発されて適用されている。 【0007】しかしながら、従来の自動変速機においては、多くの場合は1、2速のような低速段でエンジンブレーキが作動しないようにしているため、変速感が低下し、またライン圧可変調節が全く行われなかったり3、4速の高速段でだけライン圧可変調節が行われるようにしているため、燃費が向上しないという問題点を内包していた。 【0008】また、フェイルセイフ機能を付与しても3速にだけホールドするように構成しているため、走行性能がよくないという問題点を内包していた。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明は前記のような問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、第一に、各レンジの最高段でだけエンジンブレーキが作動するようにして変速感を向上させ、第二に、フェイルセイフモードを二元化することにより、Dレンジでは4速、D3レンジでは3速にホールドされるようにして走行性を向上させ、第三に、全変速段でワンウェイクラッチによって解放制御が行われるようにして、変速感を向上させ得るパワートレイン及びこれを制御する油圧制御システムを提供することである。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記のような目的を実現するために本発明の車両用自動変速機のパワートレインは、エンジンからの回転動力がトルクコンバータを介して入力軸に伝達されると、この入力軸が第1、第2シングルピニオン遊星ギヤセットにトルクを伝達して、前進4速及び後進1速の変速段を実現することができる複合遊星ギヤ装置に組み合わせた車両用自動変速機のパワートレインにおいて、第1シングルピニオン遊星ギヤセットの遊星キャリアを第2シングルピニオン遊星ギヤセットのリングギヤと固定的に連結した状態で、トランスファドライブギヤを介して出力要素とし、第1シングルピニオン遊星ギヤセットのサンギヤと第2シングルピニオン遊星ギヤセットの遊星キャリア及びサンギヤとを各々第1、第2、第3クラッチを介して入力軸と連結し、第2シングルピニオン遊星ギヤセットの遊星キャリアを第1ブレーキを介して変速機ハウジングと連結すると同時に、第4クラッチを介して第1シングルピニオン遊星ギヤセットのリングギヤと選択的に連結し、第2シングルピニオン遊星ギヤセットのサンギヤを第2ブレーキを介して変速機ハウジングと連結し、第2シングルピニオン遊星ギヤセットの遊星キャリアを第1、第2ワンウェイクラッチを介して変速機ハウジングと第1シングルピニオン遊星ギヤセットのリングギヤと連結することを特徴とする。 【0011】また、上記のような目的を実現するために本発明の車両用自動変速機の油圧制御システムは、オイルポンプにより生成された油圧は圧力調節手段及びダンパークラッチ制御手段と、減圧手段と、変速制御手段とに分岐して供給され、減圧手段で制御された減圧と変速制御手段でポート変換されて供給される油圧とが油圧制御手段に供給され、油圧制御手段で制御されて供給される油圧がライン圧を制御するライン圧制御手段と油圧分配手段とに供給されると共に、各変速段に該当する摩擦要素に油圧が供給されるように前記記載の車両用自動変速機のパワートレインを制御する車両用自動変速機の油圧制御システムにおいて、前記変速制御手段は、運転者のセレクトレバー操作に連動すると共に、それぞれのレンジ圧管路を介して油圧制御手段及び油圧分配手段、そして摩擦要素に直接油圧を供給するマニュアルバルブ(MB)からなり、油圧制御手段は、トランスミッション制御ユニット(TCU)によって制御される第1、第2、第3ソレノイドバルブによって制御されるリデューシング圧により制御されると共に、マニュアルバルブから供給される油圧を制御する第1、第2、第3圧力制御バルブからなり、ライン圧制御手段は、第1圧力制御バルブから供給される油圧とマニュアルバルブから供給される前進圧とを第1クラッチ及び圧力調節手段の圧力調節バルブに選択的に供給するスイッチングバルブと、このスイッチングバルブを制御する第4ソレノイドバルブとからなり、油圧分配手段は、Lレンジ時に第3圧力制御バルブの制御圧が第1ブレーキに供給されるようにLレンジ圧の流路を形成するローコントロールバルブと、後進変速時に前記第2圧力制御バルブから供給される制御圧に応じて第1ブレーキに供給される油圧を制御するN−Rコントロールバルブと、ローコントロールバルブから供給される制御圧と第2圧力制御バルブから供給される制御圧とに応じて制御されると共に、3、4速時に第3圧力制御バルブから供給される油圧を第2クラッチに供給するようにポート変換が行われ、Lレンジ時に第3圧力制御バルブから供給される油圧を第2ブレーキに供給する第1フェイルセイフバルブと、第2圧力制御バルブから供給される油圧を第2ブレーキに選択的に供給する第2フェイルセイフバルブと、D3レンジの3速とLレンジ時に前記マニュアルバルブから供給される油圧を第4クラッチに供給するエンジンブレーキ制御用スイッチングバルブとからなることを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明による車両用自動変速機のパワートレイン及びこのパワートレインを油圧制御する油圧制御システムについて一実施の形態を添付した図面に基づいて詳細に説明する。 【0013】図1は本発明によるパワートレインの構成図であり、図示したパワートレインは、2組のシングルピニオン遊星ギヤセットを組み合わせて前進4速及び後進1速の変速段を実現することができるようにしたものである。 【0014】すなわち、エンジン2からの回転動力がトルクコンバータ4を介して入力軸6に伝達されると、この入力軸6は第1シングルピニオン遊星ギヤセット8、第2シングルピニオン遊星ギヤセット10にトルクを伝達し、これら第1、第2シングルピニオン遊星ギヤセット8、10の相互補完的な作動によって変速が行われ、第1シングルピニオン遊星ギヤセット8の遊星キャリア12と連結されているトランスファドライブギヤ14を介して出力可能にクラッチフックアップが行われる。 【0015】以下、前記第1、第2シングルピニオン遊星ギヤセット8、10の反復記載を避けるために、第1シングルピニオン遊星ギヤセットのサンギヤ16、遊星キャリア12、リングギヤ18を第1サンギヤ16、第1遊星キャリア12、第1リングギヤ18と称し、第2シングルピニオン遊星ギヤセットのサンギヤ20、遊星キャリア22、リングギヤ24を第2サンギヤ20、第2遊星キャリア22、第2リングギヤ24と称する。 【0016】第1、第2シングルピニオン遊星ギヤセット8、10の連結関係としては、第1遊星キャリア12が第2リングギヤ24と固定的に連結された状態で、第1サンギヤ16は前進変速段の全ての変速レンジで作動する第1クラッチC1を介して入力軸6と連結される。 【0017】そして、第2遊星キャリア22は、前進3、4速で作動する第2クラッチC2を介して入力軸6と連結される。また、前記第2遊星キャリア22は並列に配置される第1ブレーキB1と第1ワンウェイクラッチF1とを介して変速機ハウジング26と連結されると同時に、並列に配置される第4クラッチC4と第2ワンウェイクラッチF2とを介して第1リングギヤ18と連結される。 【0018】第2サンギヤ20は後進変速段で作動する第3クラッチC3を介して入力軸6と連結されると共に、前記第2サンギヤ20は第2ブレーキB2を介して変速機ハウジング26と連結される。 【0019】次に、前記のように構成されるパワートレインの変速作動について、図2に示した作動チャートを参照して説明する。前進1速では第1クラッチC1と第1、第2ワンウェイクラッチF1、F2とが作動することにより、第1サンギヤ16が入力要素として作用し、第1リングギヤ18と第2遊星キャリア22とが反力要素として作用するようになる。 【0020】そして、前進2速では前記前進1速の状態から第2ブレーキB2が作動することにより、第1サンギヤ16に入力が行われる状態で第2サンギヤ20が反力要素として作用して変速が行われるようになる。 【0021】前進3速では前記前進2速の状態から第2クラッチC2が作動し、第2ブレーキB2の作動が解除されることにより、第1、2シングルピニオン遊星ギヤセット8、10がロッキングされて入力と同速で出力が行われる。 【0022】前進4速では前記前進3速の状態から第2ブレーキB2が作動することにより、反力要素が第2サンギヤ20となり、オーバードライブ状態である前進4速への変速が行われるようになる。 【0023】後進変速段では、第3クラッチC3と第1ブレーキB1とが作動して第2サンギヤ20に入力が行われる状態で、第2遊星キャリア22が反力要素となって後進変速が行われるようになる。 【0024】図3は、前記のようなパワートレインの各摩擦要素C1、C2、C3、C4、B1、B2を制御するための油圧制御システムを示す図面であり、セレクトレバーが中立Nレンジにある時の状態を示しており、前記パワートレインと同一の部分に対しては同一の符号を付与する。 【0025】本発明の油圧制御システムは、エンジンから動力の伝達を受け、トルク変換して変速機側に伝達するトルクコンバータ4と、このトルクコンバータ及び変速段の制御に必要なオイルの油圧と潤滑に必要な油圧とを生成するオイルポンプ100とを含み、前記オイルポンプ100により発生された所定の油圧を有するオイルは、圧力調節手段及びダンパークラッチ制御手段、減圧手段、変速制御手段に分岐して供給される。 【0026】前記圧力調節手段及びダンパークラッチ制御手段は、オイルポンプ100から圧送されるオイルの油圧を所定の圧力に調節する圧力調節バルブ102と、その圧力調節バルブ102から供給されるオイルの油圧をトルクコンバータ及び潤滑用に所定の圧力に調節するトルクコンバータコントロールバルブ106とトルクコンバータの動力伝達効率を高めるためにダンパークラッチを制御するダンパークラッチコントロールバルブ108からなる。 【0027】前記減圧手段は、ライン圧より低い圧力を維持するように減圧制御するリデューシングバルブ110からなり、リデューシングバルブ110を介して減圧された油圧の一部は、ダンパークラッチコントロールバルブ108の制御圧として供給されると同時にライン圧制御手段に供給される。 【0028】そして前記減圧された油圧の一部は、変速段制御圧として使用される油圧を形成する第1圧力制御バルブ(PCB1)112、第2圧力制御バルブ(PCB2)114、第3圧力制御バルブ(PCB3)116と、これらを油圧制御する第1ソレノイドバルブS1、第2ソレノイドバルブS2、第3ソレノイドバルブS3とからなる油圧制御手段に供給される。 【0029】前記変速制御手段は、運転席にあるセレクターレバーの位置に応じ連動して作動し流路を切り換えるマニュアルバルブ118からなり、このマニュアルバルブ118に供給される油圧は、各レンジの選択により前記油圧制御手段によって制御され、又は直接的に下流側に形成されるライン圧制御手段のスイッチングバルブ(SWB)120、油圧分配手段としてのローコントロールバルブ(LCB)122及びN−Rコントロールバルブ(NRCB)124、第1フェイルセイフバルブ(FSB1)126、第2フェイルセイフバルブ(FSB2)128、エンジンブレーキ制御用スイッチングバルブ(EBSB)130とに供給され、又は、摩擦要素に供給される。 【0030】このような油圧制御システムにおいて、前記のマニュアルバルブ118は図4のように構成される。このマニュアルバルブ118は、後進圧管路132と、前進圧管路134と、Dレンジ圧管路136と、D3レンジ圧管路138と、D2レンジ圧管路140と、Lレンジ圧管路142とを備え、オイルポンプ100からのラインに連通し、オイルポンプ100から供給される油圧をレンジ変換に応じて前記の各管路を介して供給しマニュアル変速を行う。 【0031】すなわち、後進圧管路132は第3クラッチC3と直接連結され、前進圧管路134は圧力調節バルブ102と連結され、Dレンジ圧管路136はスイッチングバルブ120、又は第1、第2、第3圧力制御バルブ112、114、116、又は第2フェイルセイフバルブ128と連結され、D3レンジ圧管路138はエンジンブレーキ制御用スイッチングバルブ130に連結され、D2レンジ圧管路140は第4クラッチC4とスリーウエイバルブ144を介して連結され、Lレンジ圧管路142はローコントロールバルブ122と連結される。 【0032】次に、前記油圧制御手段の一部である第1圧力制御バルブ(PCB1)112と第1ソレノイドバルブS1との構成について説明する。図5に示すように、第1圧力制御バルブ112のバルブボディーは、リデューシングバルブ110から減圧された油圧の供給を受ける第1PCB1ポート150と;マニュアルバルブ118から油圧の供給を受ける第2PCB1ポート152と;前記第2PCB1ポート152に供給された油圧をスイッチングバルブ120に供給する第3PCB1ポート154と;第1ソレノイドバルブS1により制御された油圧の供給を受ける第4PCB1ポート156とを含む。 【0033】そして、前記バルブボディーに内蔵される第1圧力制御バルブ112のPCB1バルブスプール112Vは、前記第1PCB1ポート150に供給される油圧が作用し、直径の小さな第1PCB1ランド158と;前記第1PCB1ポート150に供給される油圧が作用し、前記第2PCB1ポート152を選択的に開閉する第2PCB1ランド160と;前記第2PCB1ランド160と共に前記第2PCB1ポート152と第3PCB1ポート154とを選択的に連通させる第3PCB1ランド162とを含んで構成される。前記第3PCB1ランド162とバルブボディーとの間にはPCB1弾発部材164が設置され、PCB1バルブスプール112Vを図5図面上における左側に移動させた状態に維持する。 【0034】このような第1圧力制御バルブ112を制御する第1ソレノイドバルブS1はスリーウエイバルブの形態を有し、オン制御されると第1圧力制御バルブ112への油圧の供給路が遮断された状態となり、前記第1圧力制御バルブ112の制御圧として供給された油圧が排出され、反対にオフ制御されると排出ポートが閉鎖されて減圧された油圧が第1圧力制御バルブ112に供給され得るように流路を保有するバルブであり、その構成の詳細な説明は公知であるので省略する。 【0035】前記の構成に基づいて、第1ソレノイドバルブS1がオン制御されると、第1圧力制御バルブ112のPCB1バルブスプール112Vが図5図面上における右側に移動して第2PCB1ポート152を閉鎖するようになり、反対にオフ制御されると、第4PCB1ポート156に制御圧が供給され、PCB1バルブスプール112Vが図面上の左側に移動して第2ポート152と第3ポート154とを連通させスイッチングバルブ120に油圧を供給するようになる。 【0036】そして、第2圧力制御バルブ(PCB2)114のバルブボディーは、リデューシングバルブ110から減圧された油圧の供給を受ける第1PCB2ポート170と、マニュアルバルブ118から油圧の供給を受ける第2PCB2ポート172と、前記第2PCB2ポート172に供給された油圧を第1、第2フェイルセイフバルブ126、128とエンジンブレーキ制御用スイッチングバルブ130とに供給する第3ポート174と、第2ソレノイドバルブS2により制御された油圧の供給を受ける第4PCB2ポート176と、第4PCB2ポート176に供給される制御圧をN−Rコントロールバルブ124の制御圧として供給する第5ポート178とを含んで構成される。 【0037】第2圧力制御バルブ114のバルブボディーに内蔵されるPCB2バルブスプール114Vは、第1PCB2ポート170に供給される油圧が作用し、直径の小さな第1PCB2ランド180と;第1PCB2ポート170に供給される油圧が作用し、第2PCB2ポート172を選択的に開閉する第2PCB2ランド182と;第2PCB2ランド182と共に第2PCB2ポート172と第3PCB2ポート174とを選択的に連通させる第3PCB2ランド184とを含んで構成され、第3ランド184とバルブボディーとの間には弾発部材186が設置され、PCB2バルブスプール114Vを図5図面上において左側に移動させた状態に弾止し維持する。 【0038】上記のように構成される第2圧力制御バルブ114において、第2ソレノイドバルブS2がオン制御されると、第2圧力制御バルブ114のPCB2バルブスプール114Vが図5図面上における右側に移動して第2PCB2ポート172を閉鎖するようになり、反対にオフ制御されると、制御圧が供給されながらPCB2バルブスプール114Vが図面上における左側に移動して第2ポート172と第3ポート174とを連通させるようになる。 【0039】そして、第3圧力制御バルブ(PCB3)116と第3ソレノイドバルブS3は、前記の第1圧力制御バルブ112及び第1ソレノイドバルブS1と同一の構成を有するが、ただし、第3圧力制御バルブ116に連結される流路の構成が異なる。 【0040】すなわち、第3圧力制御バルブ116のバルブボディーは、リデューシングバルブ110から減圧された油圧の供給を受ける第1PCB3ポート190と;マニュアルバルブ118から油圧の供給を受ける第2PCB3ポート192と;前記第2PCB3ポート192に供給された油圧を第1、第2フェイルセイフバルブ126、128の制御圧として供給する第3PCB3ポート194と;第3ソレノイドバルブS3により制御された油圧の供給を受ける第4PCB3ポート196とを含んで構成される。 【0041】そして、前記第3圧力制御バルブ116のバルブボディーに内蔵されるPCB3バルブスプール116Vは、前記第1PCB3ポート190に供給される油圧が作用し、直径の小さな第1PCB3ランド198と;前記第1PCB3ポート190に供給される油圧が作用し、前記第2PCB3ポート192を選択的に開閉する第2PCB3ランド200と;前記第2PCB3ランド200と共に前記第2PCB3ポート192と第3PCB3ポート194とを選択的に連通させる第3PCB3ランド202とを含んで構成され、前記第3PCB3ランド202とバルブボディーとの間には弾発部材204が設置され、PCB3バルブスプール116Vを図5図面上における左側に移動させた状態に弾止維持する。 【0042】上記のように構成される第3圧力制御バルブ116において、第3ソレノイドバルブS3がオン制御されると、第3圧力制御バルブ116のPCB3バルブスプール116Vが図5図面上における右側に移動して第2PCB3ポート192を閉鎖するようになり、反対にオフ制御されると、制御圧が供給されながらPCB3バルブスプール116Vが図面上における左側に移動して第2PCB3ポート192と第3PCB3ポート194とを連通させ、マニュアルバルブ118から供給される油圧を供給するようになる。 【0043】そして、ライン圧制御手段としてのスイッチングバルブ(SWB)120は、図6に示されるように、第4ソレノイドバルブS4によって制御されるが、そのバルブボディーは、Dレンジ圧管路に連通し油圧の供給を受ける第1SWBポート210と;前記第1SWBポート210に供給される油圧を選択的に第1クラッチC1に供給する第2SWBポート212と;前記第1圧力制御バルブ112から油圧の供給を受ける第3SWBポート214と;前記第3SWBポート214に供給される油圧を圧力調節バルブ102に供給する第4SWBポート216と;第4ソレノイドバルブS4の制御圧の供給を受ける第5SWBポート218とを含んで構成される。 【0044】そして、スイッチングバルブ120のバルブボディーに内蔵されるSWBバルブスプール120Vは、第5SWBポート218の制御圧が作用する第1SWBランド220と;第3SWBポート214又は第4SWBポート216を選択的に開閉する第2SWBランド222と;第1SWBポート210又は、第2SWBポート212を選択的に開閉する第3SWBランド224とを含んで構成され、前記第3SWBランド224とバルブボディーとの間には、SWBバルブスプール120Vを図6図面上における左側に押しつけるように弾止する弾発部材226が設置される。 【0045】これにより、スイッチングバルブ120は、Dレンジ1、2、3、4速ではオフ制御されてマニュアルバルブ118から供給される油圧を第1クラッチC1に供給すると同時に、Dレンジ2、3、4速で第1圧力制御バルブ112から供給される油圧を圧力調節バルブ102に供給して、ライン圧の制御が行われるように作用する。 【0046】N−Rコントロールバルブ(NRCB)124は、後進レンジで第2圧力制御バルブ114から供給される制御圧によって制御され、マニュアルバルブ118から供給される油圧を第1ブレーキB1に供給するように機能する。このN−Rコントロールバルブ124のバルブボディーは、第2圧力制御バルブ114と連通する第1NRCBポート230と;後進圧管路132と連通する第2NRCBポート232と;第2NRCBポート232に供給される油圧を選択的に第1フェイルセイフバルブ126を介して第1ブレーキB1に供給する第3NRCBポート234とを含んで構成される。 【0047】また、N−Rコントロールバルブ124の前記バルブボディーに内蔵されるNRCBバルブスプール124Vは、第1NRCBポート230に流入する油圧が作用する第1NRCBランド236と;第2NRCBポート232又は、第3NRCBポート234を選択的に開閉する第2NRCBランド238とを含んで構成され、第2NRCBランド238とバルブボディーとの間には、NRCBバルブスプール124Vを図6図面上における右側に押しつけるように弾性力を発揮する弾発部材240が設置される。 【0048】ローコントロールバルブ(LCB)122は、3、4速では第2クラッチC2に供給される油圧によって制御され、後進Rレンジでは第1ブレーキB1に供給される油圧の一部によって制御され、Lレンジ時においては、第3圧力制御バルブ116の制御圧が第1ブレーキB1に供給されるように機能する。 【0049】このようなローコントロールバルブ122のバルブボディーは、Lレンジ圧管路142に連通し、油圧の供給を受ける第1LCBポート250と;第1LCBポート250に供給される油圧を第1フェイルセイフバルブ126の制御圧として供給する第2LCBポート252と;第2クラッチC2に供給される油圧を第1フェイルセイフバルブ126の下流側で供給を受ける第3LCBポート254と;第1ブレーキB1に供給される油圧の一部を制御圧として供給を受ける第4LCBポート256とを含んで構成される。 【0050】また、ローコントロールバルブ122のバルブボディーに内蔵されるLCBバルブスプール122Vは、第3LCBポート254に供給される制御圧に作用すると共に、第1LCBポート250を選択的に開閉する第1LCBランド258と;第2LCBポート252を排出ポートと選択的に連通させる第2LCBランド260とを含んで構成され、第2LCBランド260とバルブボディーとの間に設置されて第4ポート256に供給される制御圧によって、LCBバルブスプール122Vを図6図面上における右側に弾止するように弾性力を発揮する弾発部材262を含む。 【0051】第1フェイルセイフバルブ(FSB1)126は、ローコントロールバルブ122から供給される制御圧と第2圧力制御バルブ114から供給される制御圧とによって制御され、3、4速では第3圧力制御バルブ116から供給される油圧を第2クラッチC2に供給し得るようにポート変換が行われ、Lレンジでは第3圧力制御バルブ116から供給される油圧を第2ブレーキB2に供給し得るようにポート変換が行われる。 【0052】このような第1フェイルセイフバルブ126のバルブボディーは、ローコントロールバルブ122により制御された油圧の供給を受ける第1FSB1ポート270と;第3圧力制御バルブ116から油圧の供給を受ける第2FSB1ポート272と;N−Rコントロールバルブ124から油圧の供給を受ける第3FSB1ポート274と;第2FSB1ポート272に供給される油圧を第2クラッチC2に選択的に供給する第4FSB1ポート276と;第3FSB1ポート274に供給される油圧を第1ブレーキB1とローコントロールバルブ122とに供給する第5FSB1ポート278、第6FSB1ポート280と;第2圧力制御バルブ114により制御された油圧の供給を受ける第7FSB1ポート281とを含んで構成される。 【0053】また、第1フェイルセイフバルブ126の前記バルブボディーに内蔵されるFSB1バルブスプール126Vは、第1FSB1ポート270の制御圧によって制御される第1FSB1ランド282と;第2FSB1ポート272と第4FSB1ポート276とを選択的に連通させると同時に、第1FSB1ランド282と共に第3FSB1ポート274を第5FSB1ポート278又は、第6FSB1ポート280と連通させる第2FSB1ランド284と;第7FSB1ポート281の制御圧に作用する第3FSB1ランド286とを含んで構成され、第3FSB1ランド286とバルブボディーとの間には、弾発部材288が設置される。 【0054】第2フェイルセイフバルブ(FSB2)128は、第2圧力制御バルブ114から供給される油圧を第2ブレーキB2に選択的に供給し、そのバルブボディーは、それぞれ後進圧管路132、第4クラッチC4の油圧管路、第3圧力制御バルブ116、Dレンジ圧管路136に連通して制御圧の供給を受けるそれぞれ、第1FSB2ポート290、第2FSB2ポート292、第3FSB2ポート294、第4FSB2ポート296と、前記第2圧力制御バルブ114から油圧の供給を受ける第5FSB2ポート298と、前記第5FSB2ポート298に供給される油圧を第2ブレーキB2に供給する第6FSB2ポート300とを含んで構成される。 【0055】また、第2フェイルセイフバルブ128の前記バルブボディーに内蔵されるFSB2バルブスプール128Vは、第1FSB2ポート290、第2FSB2ポート292、第3FSB2ポート294の油圧に作用するそれぞれ第1FSB2ランド302、第2FSB2ランド304、第3FSB2ランド306と;前記第6FSB2ポート300を排出ポートと第5FSB2ポート298とに選択的に連通させる第4FSB2ランド308と;前記第5FSB2ポート298を第6FSB2ポート300と選択的に開閉する第FSB25ランド310と;前記第4FSB2ポート296の制御圧が作用する第6FSB2ランド312とを含んで構成され、前記第6FSB2ランド312はスリーブ314内に挿入される。 【0056】前記エンジンブレーキ制御用スイッチングバルブ(EBSB)130は、D3レンジ3速とLレンジ時にマニュアルバルブ118から供給される油圧を第4クラッチC4に供給してエンジンブレーキが作動するように機能するものであり、EBSB130のバルブボディーは第2圧力制御バルブ114により制御された油圧の供給を受ける第1EBSBポート320と、マニュアルバルブ118のD3レンジ圧管路138と連通する第2EBSBポート322と、前記第2EBSBポート322に供給される油圧を第4クラッチC4に供給する第3EBSBポート324とを含んで構成される。 【0057】また、エンジンブレーキ制御用スイッチングバルブ130の前記バルブボディーに内蔵されるEBSBバルブスプール130Vは、第1EBSBポート320の油圧に作用する第1EBSBランド326と;第1EBSBランド326と共に第2EBSBポート322又は、第3EBSBポート324を選択的に連通させる第2EBSBポート322ランド328とを含んで構成され、第2EBSBポート322ランド328とバルブボディーとの間には、弾発部材330が設置される。 【0058】また、前記スリーウエイバルブ144は、D2レンジ圧管路140と前記エンジンブレーキ制御用スイッチングバルブ130の下流側の管路との間に配置され、この管路に供給されるオイルの圧力によってポートが変換されながら第4クラッチC4に油圧が供給されるようにする。 【0059】このように構成される本発明の油圧制御システムは、図3に示したように、中立Nレンジではオイルポンプ100から吐出されるオイルが圧力調節バルブ102により所定の油圧に調節されながらリデューシングバルブ110を介して減圧された後、各々ダンパークラッチコントロールバルブ108と第1、第2、第3圧力制御バルブ112、114、116とに供給される。 【0060】この時、トランスミッション制御ユニットによってデューティ制御される第2ソレノイドバルブS2を除いた第1、第3、第4ソレノイドバルブS1、S3、S4がオフ状態に制御され、図3に示されるような油圧の流れになる。 【0061】そして、走行Dレンジの前進1速では、図7に示したように、マニュアルバルブ118に供給される油圧は前進圧管路134を介して圧力調節バルブ102に圧力調節圧として供給されると同時に、Dレンジ圧管路136を介して第1、第2、第3圧力制御バルブ112、114、116とスイッチングバルブ120とに供給される。 【0062】この時、第1ソレノイドバルブS1はデューティ制御が行われ、第4ソレノイドバルブS4は一時的にオン状態に制御されてからオフ状態に戻され、第1圧力制御バルブ112の制御圧が第1クラッチC1に供給されることにより1速変速が行われるようになる。 【0063】このようなDレンジ1速制御状態から車速が増して、スロットルバルブの開度率が増加するとDレンジ2速への変速を行なうようになるが、この時には図8に示すように、前記の前進1速の状態から、トランスミッション制御ユニット(TCU)は、オン状態に制御していた第2ソレノイドバルブS2をデューティ制御し、第2圧力制御バルブ114の制御圧が第1フェイルセイフバルブ126を経由して第2ブレーキB2に供給されるようにし、2速変速が行われるようになる。 【0064】この時、第1圧力制御バルブ112の制御圧は、第4ソレノイドバルブS4のオフ制御によってスイッチングバルブ120を介して圧力調節バルブ102に供給され、ライン圧調節を行うようになる。 【0065】上記のようなDレンジ2速の制御状態から車速がさらに増してスロットルバルブの開度が増加すると、2速状態から、図9に示すように油圧制御手段の第2ソレノイドバルブS2がオンに制御され、第3ソレノイドバルブS3はオフ制御される。 【0066】すると、第2圧力制御バルブ114から供給されていた油圧が遮断されるため第2ブレーキB2の作動は解除され、第3圧力制御バルブ116による油圧が第1フェイルセイフバルブ126を介して第2クラッチC2に供給されることによって3速変速が行われ、この時にももちろんライン圧可変が行われる。 【0067】上記のようなDレンジ3速の制御状態から、車速がさらに増してスロットルバルブの開度が増加すると、上記Dレンジ3速状態から、図10に示されるように油圧制御手段の第2ソレノイドバルブS2をオフ制御して、この油圧が第2フェイルセイフバルブ128を経由して第2ブレーキB2に供給されて、Dレンジ4速への変速が行われるようになる。 【0068】このようなDレンジ4速の状態では第1、第2、第3、第4ソレノイドバルブS1、S2、S3、S4が全てオフ制御されるが、万一、Dレンジで故障が発生すると、この場合と同様に、ソレノイドバルブが作動することにより4速ホールドとなる。 【0069】そして、D3レンジの3速ではDレンジ3速と同様にオイルが流れ制御されるようになるが、さらに、この時にはマニュアルバルブ118からD3レンジ圧管路138に供給される油圧がエンジンブレーキ制御用スイッチングバルブ130を経由して第4クラッチC4に供給される(図11参照)。 【0070】前記で第4クラッチC4を作動させるのは、エンジンブレーキを作動させるためである。 【0071】また、D3レンジの3速においては、第1、第3ソレノイドバルブS1、S3がオフ制御され変速が行われるが、D3レンジ状態での自動変速機の故障時には3速の状態にホールドされる。 【0072】D2レンジの2速ではDレンジ2速と同様の状態に所定の油圧を有するオイルが流れるように制御されるが、さらに、この時にはマニュアルバルブ118からD2レンジ圧管路140に供給される油圧がスリーウエイバルブ144を経由して第4クラッチC4に供給される(図12参照)。 【0073】前記で第4クラッチC4を作動させるのは、エンジンブレーキを作動させるためである。 【0074】Lレンジの1速では、マニュアルバルブ118のDレンジ圧管路136からの油圧がスイッチングバルブ120を介して直接第1クラッチC1に供給される。また、第1フェイルセイフバルブ126には、第3ソレノイドバルブS3のオフ制御によって第3圧力制御バルブ116の油圧が供給されると共に、マニュアルバルブ118のLレンジ圧管路142に供給される油圧がローコントロールバルブ122を介して供給されこれによって、第1フェイルセイフバルブ126を経由して第1ブレーキB1に供給される。 【0075】そして、マニュアルバルブ118のD2レンジ圧が第4クラッチC4に供給され、エンジンブレーキが作動する(図13参照)。 【0076】後進変速段では、図14に示すように、マニュアルバルブ118の後進圧管路132から供給される油圧の一部が直接第3クラッチC3に供給され、その一部はN−Rコントロールバルブ124によって制御されながら第1フェイルセイフバルブ126を経由して第1ブレーキB1に供給されるが、この時、N−Rコントロールバルブ124は第2ソレノイドバルブS2の制御圧によって制御されながら第1ブレーキB1に供給される油圧を制御するようになる。 【0077】そして、上記のような変速以外に、本発明の油圧制御システムによると、4速→3速、4速→2速スキップ変速と3速→2速、2速→1速の変速が可能であり、その制御は以上記載した制御方法と同様に行われるので、詳細な油圧の流れに関する説明は省略する。 【0078】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の油圧制御システムは、各レンジの最高段でだけエンジンブレーキ制御用クラッチを作動させてエンジンブレーキが作動するようにすることで変速感を向上させ、フェイルセイフモードを二元化してDレンジでは4速、D3レンジでは3速にホールドされるようにすることで走行性を向上させ、2個のワンウェイクラッチによって全変速段で解放制御が行われるようにすることで変速感を向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591251636 【氏名又は名称】現代自動車株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年12月14日(2000.12.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093399 【弁理士】 【氏名又は名称】瀬谷 徹 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−200925(P2001−200925A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月27日(2001.7.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−380964(P2000−380964) |
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