| 【発明の名称】 |
無段変速装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】藤井 克守
【氏名】服部 雅士
【氏名】伊藤 義久
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| 【要約】 |
【課題】相対回転に伴う部品の磨耗を防止する。
【解決手段】無段変速装置は、図2に示すように、シャフト30と、該シャフト30に移動自在に支持された可動シーブ32と、該可動シーブ32を軸方向に移動させる油圧アクチュエータ6と、を備えている。このうち、油圧アクチュエータ6は、可動シーブ32の背面側に配置されたシリンダ部材60を有しているが、このシリンダ部材60の先端側内面には油圧キャンセルプレート63が嵌め込まれており、さらにその先端側には抜け止めのためのスナップリング64が嵌め込まれている。このシリンダ部材60には切り欠き部(不図示)が形成されると共に、油圧キャンセルプレート63には突起部(不図示)が形成されており、該突起部が切り欠き部に嵌め込まれることによりシリンダ部材60と油圧キャンセルプレート63との相対回転が阻止されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 固定シーブ及び可動シーブからなる2つのプーリの間にベルトが巻き掛けられ、これら2つのプーリにおける可動シーブのそれぞれに油圧アクチュエータが連結される無段変速装置において、少なくとも一方の油圧アクチュエータが、前記可動シーブに連結されるシリンダ部材と、該シリンダ部材と共に油圧室を構成する支持部材と、前記シリンダ部材の内周面に嵌め込まれた係合部材と、該内周面に嵌め込まれて前記係合部材を前記シリンダ部材に固定するスナップリングと、を有し、前記係合部材が第1係止部を有し、前記シリンダ部材が、前記第1係止部に対応する位置に形成されて該第1係止部に係止される第1被係止部を有し、前記係合部材又は前記シリンダ部材が第2係止部を有し、前記スナップリングが、前記第2係止部に対応する位置に形成されて該第2係止部に係止される第2被係止部を有し、前記第1係止部と前記第1被係止部との係止によって前記係合部材と前記シリンダ部材との相対回転が阻止され、かつ、前記第2係止部と前記2被係止部との係止によって前記スナップリングと前記シリンダ部材との相対回転が阻止される、ことを特徴とする無段変速装置。 【請求項2】 前記係合部材が、前記シリンダ部材の側に突出されて前記第1係止部としての機能を有すると共に前記シリンダ部材の内周面に沿う方向に突出されて前記第2係止部としての機能も有する突起部、を有し、前記第1被係止部が切り欠き部であり、前記第2被係止部が前記スナップリングの開口部であり、前記突起部が前記切り欠き部に配置されることにより、前記シリンダ部材と前記係合部材との相対回転が阻止され、かつ、前記スナップリングの開口部が前記突起部に配置されることにより、前記スナップリングと前記係合部材及び前記シリンダ部材との相対回転が阻止される、ことを特徴とする請求項1に記載の無段変速装置。 【請求項3】 前記突起部に当接する前記スナップリングの面が、該スナップリングの押圧方向に対して略垂直である、ことを特徴とする請求項2に記載の無段変速装置。 【請求項4】 前記係合部材が油圧キャンセルプレートである、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の無段変速装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、2つのプーリ及びベルトからなる無段変速装置に係り、詳しくは、油圧アクチュエータにおける係止構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、無段変速装置(CVT)については特開平8−14348号公報等にて種々の提案がなされている。 【0003】図7は、そのような無段変速装置の従来構造の一例を示す図である。図示の無段変速装置(CVT)400は、プライマリシャフト401に取り付けられたプライマリプーリ402と、セカンダリシャフト403に取り付けられたセカンダリプーリ404と、これらのプーリ402,404に巻き掛けられたベルト405と、によって構成されている。そして、プーリ402は、シャフト401に固定した固定シーブ402aと、シャフト401にその軸方向に移動自在となるように支持させた可動シーブ402bとによって構成され、プーリ404は、シャフト403に固定した固定シーブ404aと、シャフト403にその軸方向に移動自在となるように支持させた可動シーブ404bとによって構成されており、これらの可動シーブ402b,404bを油圧アクチュエータ405,406によって軸方向に移動させることにより変速を行うように構成されている。 【0004】ところで、この油圧アクチュエータ406は、図8に詳示するように、可動シーブ404bの背面側に配置されたシリンダ部材406aと、シャフト403に固定された状態でシリンダ部材406aの内部に配置された支持部材406bと、を有しており、これらのシリンダ部材406aと支持部材406bとによって油圧室406cが形成されている。 【0005】また、シリンダ部材406aの内周面の先端側には、油圧室406cの遠心油圧をキャンセルするために油圧キャンセルプレート406dが嵌め込まれて支持部材406bに沿うように配置されており、該内周面のさらに先端側にはスナップリング406eが嵌め込まれて油圧キャンセルプレート406dの抜けが防止されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した油圧キャンセルプレート406dやスナップリング406eは、シリンダ部材406aに嵌め込まれていただけであって相対回転が可能であったため、それらの部品が相対回転によって磨耗し、油圧キャンセルプレート406dが磨耗した場合には油漏れが発生してしまう等の問題があった。なお、このような油漏れを回避するためにシール材を用いることも考えられるが、部品点数の増加や、製造工程の煩雑化を招くという問題があった。 【0007】そこで、本発明は、部品点数を増加させることなく相対回転に伴う部品の磨耗を低減させることの出来る無段変速装置を提供することを目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、固定シーブ(21,31)及び可動シーブ(22,32)からなる2つのプーリ(2,3)の間にベルト(4)が巻き掛けられ、これら2つのプーリ(2,3)における可動シーブ(22,32)のそれぞれに油圧アクチュエータ(5,6)が連結される無段変速装置(1)において(図1参照)、少なくとも一方の油圧アクチュエータ(6)が、前記可動シーブ(32)に連結されるシリンダ部材(60)と、該シリンダ部材(60)と共に油圧室を構成する支持部材(61)と、前記シリンダ部材(60)の内周面に嵌め込まれた係合部材(63)と、該内周面に嵌め込まれて前記係合部材(63)を前記シリンダ部材(60)に固定するスナップリング(64)と、を有し(図2参照)、前記係合部材(63)が第1係止部(図3の符号66a参照)を有し、前記シリンダ部材(60)が、前記第1係止部(66a)に対応する位置に形成されて該第1係止部(66a)に係止される第1被係止部(60a)を有し、前記係合部材(63)又は前記シリンダ部材(60)が第2係止部(66b)を有し、前記スナップリング(64)が、前記第2係止部(66b)に対応する位置に形成されて該第2係止部(66b)に係止される第2被係止部(64a)を有し、前記第1係止部(66a)と前記第1被係止部(60a)との係止によって前記係合部材(63)と前記シリンダ部材(60)との相対回転が阻止され、かつ、前記第2係止部(66b)と前記2被係止部(64a)との係止によって前記スナップリング(64)と前記シリンダ部材(60)との相対回転が阻止される、ことを特徴とする。 【0009】請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記係合部材(63)が、前記シリンダ部材(60)の側に突出されて前記第1係止部としての機能を有すると共に前記シリンダ部材(60)の内周面に沿う方向に突出されて前記第2係止部としての機能も有する突起部(66)、を有し、前記第1被係止部(60a)が切り欠き部であり、前記第2被係止部(64a)が前記スナップリング(64)の開口部であり、前記突起部(66)が前記切り欠き部(60a)に配置されることにより、前記シリンダ部材(60)と前記係合部材(63)との相対回転が阻止され、かつ、前記スナップリング(64)の開口部が前記突起部(66)に配置されることにより、前記スナップリング(64)と前記係合部材(63)及び前記シリンダ部材(60)との相対回転が阻止される、ことを特徴とする(図3参照)。 【0010】請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記突起部(66)に当接する前記スナップリング(64)の面が、該スナップリング(64)の押圧方向に対して略垂直である、ことを特徴とする(図4参照)。 【0011】請求項4の発明は、請求項1乃至3の発明において、前記係合部材(63)が油圧キャンセルプレートである、ことを特徴とする。 【0012】[作用]以上構成に基づき、前記第1係止部(66a)と前記第1被係止部(60a)との係止によって前記係合部材(63)と前記シリンダ部材(60)との相対回転が阻止され、かつ、前記第2係止部(66b)と前記2被係止部(64a)との係止によって前記スナップリング(64)と前記シリンダ部材(60)との相対回転が阻止される。 【0013】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、何ら本発明の構成を限定するものではない。 【0014】 【発明の効果】請求項1に係る発明によると、前記第1係止部と前記第1被係止部とによって前記係合部材と前記シリンダ部材との相対回転が阻止され、かつ、前記第2係止部と前記2被係止部とによって前記スナップリングと前記シリンダ部材との相対回転が阻止されるため、これらの部品の磨耗を防止できる。 【0015】請求項2に係る発明によると、前記第1係止部や前記第2係止部が突起部で第1被係止部が切り欠き部であり、前記第2被係止部がスナップリングの開口部であるため、部品点数を増やさなくとも上記効果を得ることが出来る。 【0016】請求項3の発明によると、スナップリングの当接される面が、該スナップリングの押圧方向に対して略垂直であるため、スナップリングの突起部からの脱落が防止される。 【0017】請求項4の発明によると、係合部材が油圧キャンセルプレートである場合には、該プレートの磨耗に伴う油漏れの発生を防止出来る。また、油漏れ防止のためのシールリングを不要とし、部品点数の増加や製造工程の煩雑化を防止できる。 【0018】 【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明に係る実施の形態について説明する。 【0019】本発明に係る無段変速装置は、図1に符号1で示すように、相対向するように配置された2つのプーリ2,3を備えており、これら2つのプーリ2,3の間にはベルト4が巻き掛けられて動力伝達がなされるように構成されている。 【0020】一方のプーリ2は、シャフト20に固定された固定シーブ21と、このシャフト20にその軸方向に移動自在に支持された可動シーブ22とからなり、該可動シーブ22には油圧アクチュエータ5が連結されている。また、他方のプーリ3も同様の構造であって、シャフト30に固定された固定シーブ31と、このシャフト30にその軸方向に移動自在に支持された可動シーブ32とからなり、該可動シーブ32には油圧アクチュエータ6が連結されている。そして、各油圧アクチュエータ5,6によって各可動シーブ22,32をそれぞれ移動させることにより一方のプーリ2から他方のプーリ3へ駆動力を伝達するに際して変速を行うように構成されている。 【0021】ところで、各プーリ2,3に連結されている2つの油圧アクチュエータ5,6の内、少なくとも一方の油圧アクチュエータ6は、図2に詳示するように、可動シーブ32の背面側に配置された筒状のシリンダ部材60を備えている。また、このシリンダ部材60の内部には、シャフト30に固定された支持部材61が配置されていて、これらの支持部材61とシリンダ部材60とによって1個の油圧室62が形成されている。さらに、前記シリンダ部材60の内周面の先端側には係合部材63が前記支持部材61に沿うように嵌め込まれており、該内周面のさらに先端側にはスナップリング64が嵌め込まれて前記係合部材63の前記シリンダ部材60からの抜けを防止している。 【0022】ところで、図3(c)に詳示するように、前記係合部材63の側であって前記シリンダ部材60に対向する部分には少なくとも1つの第1係止部66aが形成され、前記シリンダ部材60の側であって前記第1係止部66aに対応する位置には第1被係止部60aが形成されており(同図(a)参照)、これらの第1係止部66a及び第1被係止部60aが互いに係止されることにより前記係合部材63と前記シリンダ部材60との相対回転が阻止されるようになっている。これにより、各部品の磨耗を防止できる。ここで、図3(a)は、図2に示す装置のA矢視図であり、(b)は、(a)のB−B矢視図、(c)は、(a)のC−C矢視図である。 【0023】また、前記係合部材63又は前記シリンダ部材60の側(図3(a)では係合部材63の側)には、前記スナップリング64に対向する位置に第2係止部(符号66b参照)が形成され、前記スナップリング64の側には、前記第2係止部に対応する位置に第2被係止部(スナップリングの開口部64a)が形成されており、これらの第2係止部66b及び第2被係止部64aが互いに係止されることによって前記スナップリング64と前記シリンダ部材60との相対回転が阻止されるようになっている。これにより、各部品の磨耗を防止できる。 【0024】ところで、図3(a)〜(c)においては、前記係合部材63に突起部66が形成されると共に、該突起部66は、前記シリンダ部材60の側に突出されて前記第1係止部としての機能を有すると共に、前記シリンダ部材60の内周面に沿う方向に突出されて前記第2係止部としての機能も有している。また、第1被係止部60aは、前記シリンダ部材60の内周面に形成された切り欠き部であって、この切り欠き部60aに突起部66が配置されることにより、前記シリンダ部材60との相対回転が阻止されている。さらに、図3(a)〜(c)においては、前記第2被係止部64aは前記スナップリング64の開口部であり、前記突起部66が前記スナップリングの開口部64aに配置されることにより、前記スナップリング64と前記係合部材63及び前記シリンダ部材60との相対回転が阻止されている。この場合、前記シリンダ部材60の内周面の全周に亘って環状溝60bを形成し、上述したスナップリング64をこの環状溝60bに嵌め込むことにより前記係合部材63の前記シリンダ部材60からの抜けを防止すると良い。このように各係止部66a,66bや各被係止部60a,64aを突起部や切り欠き部によって構成した場合には、部品点数を増やさなくとも係合部材63等の磨耗防止を図ることが出来る。 【0025】ここで、スナップリング64が係止される第2係止部を突起部66とする場合には、該突起部66におけるスナップリング64が当接される面を、スナップリング64の押圧方向に対して略垂直であるようにすると良い(図4参照)。これにより、スナップリング64の突起部66からの脱落が防止される。 【0026】また、図3(a)に示す切り欠き部60aは外径側に凹むだけの凹部であるが、もちろんこれに限られるものではなく、図6(a)及び(b)に示すような貫通孔としても良い。これにより、加工の容易化を図ることが出来る。なお、図6(a)は、図3(a)と同方向からシリンダ部材を見たときの図であり、図6(b)は、図3(b)と同方向からシリンダ部材を見たときの図である。 【0027】さらに、シリンダ部材60や係合部材63は一般にプレス加工又は鍛造によって成形されるが、上述した突起部66や切り欠き部60aはそのプレス加工時(全体成形時)に同時に形成すれば良い。これにより、突起部66等を後工程で形成する場合に比べて、製造工程の簡略化、及び製造コストの削減を図ることが出来る。 【0028】なお、図3においては、1つの突起部66に第1係止部及び第2係止部の双方の機能を持たせたが、もちろんこれに限られるものではなく、第1係止部としての機能のみを有する突起部と、第2係止部としての機能のみを有する突起部とを、別々に設けても良い。 【0029】また、図3においては、第1係止部66aが突起部であって第1被係止部60aが切り欠き部であるが、もちろんこれに限られるものではなく、第1被係止部の方を突起部(前記係合部材63の側に突出された突起部)とし、第1係止部の方を切り欠き部としても良い。 【0030】さらに、図3においては、第2係止部66bが突起部であって第2被係止部64aが前記スナップリング64の開口部(切り欠き部)であるが、もちろんこれに限られるものではなく、第2被係止部の方を突起部とし第2係止部の方を切り欠き部としても良い。 【0031】またさらに、上述した第1・第2係止部及び第1・第2被係止部は突起部又は切り欠き部のいずれかであるが、もちろんこれに限られるものではなく、互いに係止される形状であればその他の形状であっても良い。 【0032】また、第1被係止部60aは、回転バランスを悪化させない位置及び個数だけ配置すると良い。例えば、図5に示すように2つ配置する場合には180度離れた位置に配置し、3つ配置する場合には120度の等角度となるように配置すれば良い。 【0033】一方、図1に示す無段変速装置1においては、一方のプーリ3のみに本発明が適用されているが、もちろんこれに限られるものではなく、両方のプーリ2,3に本発明を適用しても良い。 【0034】また、上述した係合部材63としては油圧キャンセルプレートを挙げることが出来る。 【0035】次に、本発明を適用した無段変速機の構成について、図1及び図2に沿ってさらに詳細に説明する。 【0036】図1に示す無段変速機10は、CVT(ベルト式無段変速装置)1、前後進切換え装置11、ロックアップクラッチ12を内蔵したトルクコンバータ13、カウンタシャフト14、及びディファレンシャル装置15を備えており、これらの装置や部材が分割ケース(不図示)に収納されている。 【0037】トルクコンバータ13は、エンジン出力軸16にフロントカバー130を介して連結されているポンプインペラ131、入力軸132に連結されているタービンランナ133、及びワンウェイクラッチ134を介して支持されているステータ135を有する。そして、ロックアップクラッチ12は、入力軸132とフロントカバー130との間に介装されている。なお、図中の符号120は、ロックアップクラッチプレートと入力軸132との間に介装されたダンパスプリングであり、また、符号121は、ポンプインペラ131に連結されて駆動されるオイルポンプである。 【0038】一方、CVT1は、上述した構成の2つのプーリ2,3(以下、“プライマリプーリ2”と“セカンダリプーリ3”とする)を備えており、セカンダリプーリ3の部分には上述した油圧アクチュエータ6が配置されている。なお、この油圧アクチュエータ6においては、可動シーブ32と支持部材61との間にプリロード用のスプリング65が縮設されている。 【0039】また、プライマリ側可動シーブ22の背面には、ダブルピストンからなる油圧アクチュエータ5が配置されており、このアクチュエータ5は、プライマリシャフト20に固定されたシリンダ部材53及び支持部材51と、可動シーブ22に固定されたシリンダ部材50及びピストン部材52と、を有しており、シリンダ部材53、支持部材51及び可動シーブ22の背面にて第1の油圧室54を構成するとともに、シリンダ部材53及びピストン部材52にて第2の油圧室55を構成する。 【0040】前後進切換え装置11は、ダブルピニオンプラネタリギヤ111、リバースブレーキBl、及びダイレクトクラッチClを有している。上述のダブルピニオンプラネタリギヤ111は、そのサンギヤSが入力軸132に連結されており、第1のピニオンPl及び第2のピニオンP2を支持するキャリヤCRがプライマリ側固定シーブ21に連結されており、そしてリングギヤRが上述のリバースブレーキBlに連結されており、またキャリヤCRとリングギヤRとの間に上述のダイレクトクラッチClが介装されている。 【0041】カウンタシャフト14には、大ギヤ141及び小ギヤ142が固定されており、大ギヤ141は、セカンダリシャフト30に固定されたギヤ33に噛合され、かつ小ギヤ52は、ディファレンシャル装置15のギヤ151に噛合されている。ディファレンシャル装置15においては、このギヤ151を有するデフケース152に支持されたデフギヤ153の回転が左右サイドギヤ154,155を介して左右車軸16,17に伝達される。 【0042】ついで、本実施の形態の作用効果について説明する。 【0043】本実施の形態によれば、第1係止部66aと第1被係止部60aとの係止によって係合部材63とシリンダ部材60との相対回転が阻止され、かつ、第2係止部66bと第2被係止部64aとの係止によってスナップリング64とシリンダ部材60との相対回転が阻止されるため、これらの部品の磨耗を防止できる。また、係合部材63を油圧キャンセルプレートとした場合には、該プレートの磨耗に伴う油漏れの発生を防止出来る。さらに、油漏れ防止のためのシールリングを不要とし、部品点数の増加や製造工程の煩雑化を防止できる。 【0044】また、第1係止部66a及び第2係止部66bを突起部とし、第1被係止部60aを切り欠き部とし、さらに第2被係止部としてスナップリング64の開口部64aを用いることにより、部品点数を増やさなくとも上記効果を得ることが出来る。 【0045】さらに、スナップリング64の当接される面が、スナップリング64の押圧方向に対して略垂直であるため、スナップリング64の突起部66からの脱落が防止される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000100768 【氏名又は名称】アイシン・エィ・ダブリュ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月24日(1999.12.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082337 【弁理士】 【氏名又は名称】近島 一夫 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−182791(P2001−182791A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月6日(2001.7.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−368433 |
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