| 【発明の名称】 |
ブレードテンショナ装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】ロジャー・ティー・シンプソン
【氏名】マイケル・シー・ダフィールド
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| 【要約】 |
【課題】チェーンに連続して緊張力を作用させることができるブレードテンショナ装置を提供する。
【解決手段】先端22を有するテンショナアーム18と、これに固定され、テンショナアーム18の先端22を超えて延びる部分を有するフェース30と、テンショナアーム18に固定されるとともに、テンショナアーム18の先端22を超えて延びる部分を有し、フェース30を押圧してチェーン16と接触させるブレードスプリング36とを設ける。この場合には、チェーン16が摩耗して伸びたとき、フェース30およびブレードスプリング36におけるテンショナアーム先端22を超えて延びる各部分がテンショナアーム18に沿って湾曲することにより、フェース30がチェーン16との接触状態を維持して、ブレードスプリング36の押付力による緊張力がチェーン16に連続的に作用することになる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 チェーンに緊張力を連続的に作用させるためのブレードテンショナ装置であって、先端を有するテンショナアームと、テンショナアームに固定され、テンショナアームの先端を超えて延びる部分を有するフェースと、テンショナアームに固定されるとともに、テンショナアームの先端を超えて延びる部分を有し、フェースを押圧してチェーンと接触させるブレードスプリングと、を備えたブレードテンショナ装置。 【請求項2】 請求項1において、テンショナアームが枢支端を有し、チェーンと対向するテンショナアームの一部の半径が枢支端および先端の間で減少している、ことを特徴とするブレードテンショナ装置。 【請求項3】 請求項1において、チェーン摩耗時には、ブレードスプリングがフェースをチェーンとの係合状態で維持している、ことを特徴とするブレードテンショナ装置。 【請求項4】 請求項1において、フェースがプラスチック製である、ことを特徴とするブレードテンショナ装置。 【請求項5】 請求項4において、フェースが、テンショナアームとスナップ係合するスナップ部を有している、ことを特徴とするブレードテンショナ装置。 【請求項6】 請求項1において、フェースが先端を有しており、該先端がフック形状に湾曲している、ことを特徴とするブレードテンショナ装置。 【請求項7】 請求項1において、ブレードスプリングが、第1および第2のブレードスプリング部によって構成されている、ことを特徴とするブレードテンショナ装置。 【請求項8】 請求項1において、ブレードスプリングが、フックとして形成された先端を有している、ことを特徴とするブレードテンショナ装置。 【請求項9】 請求項1において、フェースおよびブレードスプリングの各々が先端を有し、これらの先端がフックを形成しており、フェースおよびブレードスプリングの各フックが係合している、ことを特徴とするブレードテンショナ装置。 【請求項10】 請求項1において、ブレードスプリングがテンショナアームにリベット止めされている、ことを特徴とするブレードテンショナ装置。 【請求項11】 請求項1において、テンショナアームの先端に作用する液圧テンショナをさらに備えている、ことを特徴とするブレードテンショナ装置。 【請求項12】 チェーンに緊張力を連続的に作用させるためのブレードテンショナ装置であって、先端を有するテンショナアームと、テンショナアームに固定され、テンショナアームの先端を超えて延びる部分を有するフェースと、テンショナアームに固定されるとともに、第1および第2のブレードスプリング部から構成されており、第1,第2のブレードスプリング部がテンショナアームの先端を超えて延びるとともに、フェースを押圧してチェーンと接触させるブレードスプリングと、を備えたブレードテンショナ装置。 【請求項13】 請求項12において、フェースがフックを終端とする先端を有するとともに、第1のブレードスプリング部がフックを形成する先端を有しており、これらのフックが係合している、ことを特徴とするブレードテンショナ装置。 【請求項14】 請求項12において、第1のブレードスプリング部が少なくとも一つの延長部を構成する先端を有するとともに、第2のブレードスプリング部が少なくとも一つの延長部を構成する先端を有しており、各延長部が一方のフックに受け入れられている、ことを特徴とするブレードテンショナ装置。 【請求項15】 請求項12において、フェースがテンショナアーム上の複数のスナップによってテンショナアームにスナップ係合するとともに、ブレードスプリングをフェースに対してセンタリングするために、テンショナアームがそこから延びる複数のリブをさらに有している、ことを特徴とするブレードテンショナ装置。 【請求項16】 請求項12において、テンショナアームの先端に作用する液圧テンショナをさらに備えている、ことを特徴とするブレードテンショナ装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、チェーンに絶えず緊張力を作用させるためのテンショニング装置に関し、詳細には、アーム先端から片持ち支持されたブレードスプリングを有するブレードテンショナ装置に関する。 【0002】 【従来の技術およびその課題】発明の背景最近のエンジンの中には、燃費向上および出力向上のために、オーバヘッドカムシャフトを装備したものがある。一般に、クランクシャフトスプロケットおよびカムシャフトスプロケットを連結するチェーンを介して、エンジンのクランクシャフトがカムシャフトを駆動する。そして、チェーンをガイドする一つまたはそれ以上のガイドと、少なくとも一つのテンショナとが通常設けられている。 【0003】エンジンの燃費を向上させる一つの方法は、可動部品の摩擦を低減させとともに、可動部分の質量および慣性を低減させることである。しかしながら、摩擦の低減は、カムシャフトおよびクランクシャフト双方の捩じりを増加させることになる。この捩じりの増加により、クランクおよびテンショナアームシステム間のチェーンスパンが振動してばたつきを起こすことになる。このばたつきは、チェーンと接触するテンショナアームシステムのフェースに過剰な摩耗を生じさせることになる。なお、フェースは、一般にプラスチック製であるため、過剰摩耗が発生しやすい。したがって、これらの問題を解消して、装置構成部品の摩耗を低減させるチェーンテンショナ装置が要求される。 【0004】本発明は、チェーンに絶えず緊張力を作用させることができるブレードテンショナ装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るブレードテンショナ装置は、チェーンに緊張力を連続的に作用させるための装置であって、先端を有するテンショナアームと、テンショナアームに固定され、テンショナアームの先端を超えて延びる部分を有するフェースと、テンショナアームに固定されるとともに、テンショナアームの先端を超えて延びる部分を有し、フェースを押圧してチェーンと接触させるブレードスプリングとを備えている。 【0006】請求項2の発明に係るブレードテンショナ装置は、請求項1において、テンショナアームが枢支端を有し、チェーンと対向するテンショナアームの一部の半径が枢支端および先端の間で減少していることを特徴としている。 【0007】請求項3の発明に係るブレードテンショナ装置は、請求項1において、ブレードスプリングが、チェーン摩耗時にフェースをチェーンとの係合状態で維持していることを特徴としている。 【0008】請求項4の発明に係るブレードテンショナ装置は、請求項1において、フェースがプラスチック製であることを特徴としている。 【0009】請求項5の発明に係るブレードテンショナ装置は、請求項4において、フェースが、テンショナアームとスナップ係合するスナップ部を有していることを特徴としている。 【0010】請求項6の発明に係るブレードテンショナ装置は、請求項1において、フェースが先端を有しており、該先端がフック形状に湾曲していることを特徴としている。 【0011】請求項7の発明に係るブレードテンショナ装置は、請求項1において、ブレードスプリングが、第1および第2のブレードスプリング部によって構成されていることを特徴としている。 【0012】請求項8の発明に係るブレードテンショナ装置は、請求項1において、ブレードスプリングが、フックとして形成された先端を有していることを特徴としている。 【0013】請求項9の発明に係るブレードテンショナ装置は、請求項1において、フェースおよびブレードスプリングの各々が先端を有し、これらの先端がフックを形成しており、フェースおよびブレードスプリングの各フックが係合していることを特徴としている。 【0014】請求項10の発明に係るブレードテンショナ装置は、請求項1において、ブレードスプリングがテンショナアームにリベット止めされていることを特徴としている。 【0015】請求項11の発明に係るブレードテンショナ装置は、請求項1において、テンショナアームの先端に作用する液圧テンショナをさらに備えていることを特徴としている。 【0016】請求項12の発明に係るブレードテンショナ装置は、チェーンに緊張力を連続的に作用させるための装置であって、先端を有するテンショナアームと、テンショナアームに固定され、テンショナアームの先端を超えて延びる部分を有するフェースと、テンショナアームに固定されるとともに、第1および第2のブレードスプリング部から構成され、第1,第2のブレードスプリング部がテンショナアームの先端を超えて延び、フェースを押圧してチェーンに接触させるブレードスプリングとを備えている。 【0017】請求項13の発明に係るブレードテンショナ装置は、請求項12において、フェースがフックを終端とする先端を有するとともに、第1のブレードスプリング部がフックを形成する先端を有しており、これらのフックが係合していることを特徴としている。 【0018】請求項14の発明に係るブレードテンショナ装置は、請求項12において、第1のブレードスプリング部が少なくとも一つの延長部を構成する先端を有するとともに、第2のブレードスプリング部が少なくとも一つの延長部を構成する先端を有しており、各延長部が一方のフックに受け入れられていることを特徴としている。 【0019】請求項15の発明に係るブレードテンショナ装置は、請求項12において、フェースがテンショナアーム上の複数のスナップによってテンショナアームにスナップ係合するとともに、ブレードスプリングをフェースに対してセンタリングするために、テンショナアームがそこから延びる複数のリブをさらに有していることを特徴としている。 【0020】請求項16の発明に係るブレードテンショナ装置は、請求項12において、テンショナアームの先端に作用する液圧テンショナをさらに備えていることを特徴としている。 【0021】本発明に係るブレードテンショナ装置においては、先端を有するテンショナアームにフェースが固定されており、該フェースは、テンショナアームの先端を超えて延びる部分を有している。またテンショナアームには、少なくとも一つのブレードスプリングが固定されており、該ブレードスプリングもまたテンショナアームの先端を超えて延びる部分を有している。ブレードスプリングは、フェースを押圧してチェーンと接触させる。 【0022】チェーンが摩耗して伸びた場合には、チェーンの伸び量に応じて、フェースおよびブレードスプリングのテンショナアーム先端から延びる部分が湾曲し、このとき、ブレードスプリングのばね力により、フェースおよびチェーン間の接触状態が維持されて、チェーンに連続的に緊張力が作用することになる。これにより、チェーンが摩耗した場合でも、チェーンのばたつきが抑制され、その結果、フェースおよび他の構成部品の摩耗を低減できる。また液圧テンショナを設けることにより、該液圧テンショナにより、テンショナアームがチェーンの側に押圧される。 【0023】これらのおよびその他の本発明の特徴および目的をよく理解するためには、添付図面に関連して以下の詳細な記述が参照されるべきである。 【0024】 【発明の実施の形態】図1ないし図3には、本発明の一実施態様を構成するブレードテンショナ10が示されている。チェーン16に緊張力を作用させるブレードテンショナ10は、チェーン16を介してカムシャフトスプロケット14を回転させるのに使用されるクランクシャフトスプロケット12を備えたエンジン内で使用されるように図示されている。 【0025】以下に説明されるように、ブレードテンショナ10は、チェーンのばたつきをなくし、システム内の摩耗を低減させるために、チェーン16に相対的に一定の緊張力を維持させるように作用する。 【0026】ブレードテンショナ10は、テンショナアーム18を有している。テンショナアーム18は、枢支端20および先端22を有している。枢支端20は、エンジンブロックまたはその他の構造物にテンショナアーム18を固定するためのピン26を受け入れる穴24を有しており、テンショナアーム18は穴24の中心軸の回りに回動可能になっている。 【0027】テンショナアーム18は、枢支端20から先端22にかけて半径が減少しているチェーン対向面28を限定している。液圧テンショナ29(図2、図3)またはその他の適切な機構は、テンショナアーム18を枢支端20の回りに回動させて該テンショナアーム18をチェーン16と係合させるように、先端22の近くでテンショナアーム18に作用する。 【0028】好ましくはプラスチック製のフェース30は、テンショナアーム18上に形成されたインサート部33に受け入れられるスナップ部32の使用により、テンショナアーム18にスナップ係合する、すなわち、パチンと係合する。フェース30の先端部34は、テンショナアーム18の先端22を超えて延びており、片持ち支持されている。フェース30の先端60の終端は、チェーンから離れて湾曲したフック62になっている。 【0029】好ましくは金属製のブレードスプリング36は、その第1の端部38においてリベット40によりテンショナアーム18に固定されている。図から分かるように、ブレードスプリングは、二つのブレード部36a,36bから構成されているが、これは単一の部材から構成するようにしてもよい。ブレードスプリング36は、クランクスプロケットまたはカムスプロケットに向かってテンショナアーム18の先端22を超えて延びる先端42を有している。 【0030】各ブレード部36a,36bの自由端を共動させるために、ブレード部36aの終端には、ブレード部36bの延長部66と係合するフック64が形成されている。ブレードスプリング36の先端42は、フェース30を支持するようにフック64がフック62に受け入れられた状態で、フェース30の先端34と係合している。フェース30から延びているリブ68は、スプリングブレード36を幅方向にセンタリング(すなわち、幅方向中央に位置決め)するように作用する。 【0031】図2に示すように、ブレードテンショナ10が新しいチェーン16とともに最初エンジン内に組み込まれたとき、液圧テンショナ29がブレードテンショナ10をチェーン16の側に押圧すると、フェース30およびブレードスプリング36がわずかに湾曲して、チェーン16の自由スパン44に押付力が維持される。 【0032】チェーン16が摩耗して伸びると、カムシャフトおよびクランクシャフト間の自由スパン44の長さが増加して、図3に示すように、テンショナアーム18が、その実質的な全長にわたって自由スパン44と当接する。液圧テンショナ29がブレードテンショナ10をチェーン16の側に押圧することにより、フェース30およびブレードスプリング36が、チェーン16の自由スパン44に対して押付力を作用させつつ、アーム半径に沿って湾曲する。 【0033】本実施態様によるブレードテンショナ10は、チェーン16がフェース30に入るときにチェーン16をガイドする、または、自由スパン44に常時押付力を作用させてチェーン16がばたつくのを防止することによってチェーン16をガイドするのに役立つ。チェーンのばたつきは、一般に、ブレードテンショナおよび他のチェーンガイドのプラスチック製フェースに過剰な摩耗を生じさせるが、本実施態様によるブレードテンショナによれば、チェーンのばたつきが防止されるので、プラスチック製フェースの過剰な摩耗を防止できる。 【0034】本発明による装置のある実施態様が説明されているが、この実施態様はあらゆる点で単なる例示としてのみみなされるべきものであり、限定的なものではない。 【0035】本発明が関連する分野の当業者は、本発明の精神および本質的な特徴部分から外れることなく、本発明の原理を採用する種々の変形例やその他の実施態様を構築し得る。これらの変形例は、ここで開示した教示内容に精通した当該分野の当業者にとって明らかであろう。 【0036】 【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るブレードテンショナ装置によれば、チェーンの伸び量に応じて、フェースおよびブレードスプリングのテンショナアーム先端から延びる部分が湾曲して、チェーンとの接触状態が維持されるので、チェーンに連続して緊張力を作用させることができる効果がある。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500124378 【氏名又は名称】ボーグワーナー・インコーポレーテッド
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| 【出願日】 |
平成12年10月27日(2000.10.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100103241 【弁理士】 【氏名又は名称】高崎 健一
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| 【公開番号】 |
特開2001−182788(P2001−182788A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月6日(2001.7.6) |
| 【出願番号】 |
特願2000−327954(P2000−327954) |
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