| 【発明の名称】 |
変速装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高木 清春
【氏名】鬼丸 義幸
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| 【要約】 |
【課題】3列のプラネタリギヤを用いて、変速段が5速或いは6速等の高速段のときのピニオン回転数を大きくすることなく全体のギヤ比を最適に設計することが可能な前進6段の変速装置を提供すること。
【解決手段】リングギヤR1を入力軸11と連結した第1プラネタリギヤG1と、キャリヤPC2とキャリヤPC3を連結しリングギヤR2とサンギヤS3を連結可能とし第1〜第4の軸要素J1〜J4を具備するプラネタリギヤユニットG23と、第1の軸要素J1とリングギヤR2とを連結可能な第1の摩擦クラッチ要素C1と、リングギヤR1と第2の軸要素J2とを連結可能な第2の摩擦クラッチ要素C2と、第1の軸要素J1と第4の軸要素J4とを連結可能な第3の摩擦クラッチ要素C3と、第1の軸要素J1を固定可能な第1の摩擦ブレーキ要素B1と、第2の軸要素J2を固定可能な第2の摩擦ブレーキ要素B2とを備える変速装置10。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 入力軸と、出力軸と、サンギヤを固定するとともにリングギヤを前記入力軸と連結した第1列のシングルピニオンプラネタリギヤと、第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤを連結するとともに前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤを連結可能として、前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤに連結される第1の軸要素と、前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤとを連結する第2の軸要素と、前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤに連結される第3の軸要素と、前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤと前記第1列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤとを連結する第4の軸要素と、を具備させ且つ前記第3の軸要素を前記出力軸に連結したプラネタリギヤユニットと、前記プラネタリギヤユニットの第1の軸要素と前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤとを選択的に連結するための第1の摩擦クラッチ要素C1と、前記第1列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと前記プラネタリギヤユニットの第2の軸要素とを選択的に連結するための第2の摩擦クラッチ要素C2と、前記プラネタリギヤユニットの第1の軸要素と前記プラネタリギヤユニットの第4の軸要素とを選択的に連結するための第3の摩擦クラッチ要素C3と、前記プラネタリギヤユニットの前記第1の軸要素を選択的に固定するための第1の摩擦ブレーキ要素B1と、前記プラネタリギヤユニットの前記第2の軸要素を選択的に固定するための第2の摩擦ブレーキ要素B2と、を備える変速装置。 【請求項2】 入力軸と、出力軸と、サンギヤを固定するとともにキャリヤを前記入力軸と連結した第1列のダブルピニオンプラネタリギヤと、第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤを連結するとともに前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤを連結可能として、前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤに連結される第1の軸要素と、前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤとを連結する第2の軸要素と、前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤに連結される第3の軸要素と、前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤと前記第1列のダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤとを連結する第4の軸要素と、を具備させ且つ前記第3の軸要素を前記出力軸に連結したプラネタリギヤユニットと、前記プラネタリギヤユニットの第1の軸要素と前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤとを選択的に連結するための第1の摩擦クラッチ要素C1と、前記第1列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと前記プラネタリギヤユニットの第2の軸要素とを選択的に連結するための第2の摩擦クラッチ要素C2と、前記プラネタリギヤユニットの第1の軸要素と前記プラネタリギヤユニットの第4の軸要素とを選択的に連結するための第3の摩擦クラッチ要素C3と、前記プラネタリギヤユニットの前記第1の軸要素を選択的に固定するための第1の摩擦ブレーキ要素B1と、前記プラネタリギヤユニットの前記第2の軸要素を選択的に固定するための第2の摩擦ブレーキ要素B2と、を備える変速装置。 【請求項3】 入力軸と、出力軸と、サンギヤを固定するとともにリングギヤを前記入力軸と連結した第1列のシングルピニオンプラネタリギヤと、第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤを連結可能にするとともに前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤを連結して、前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤと前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤとを連結する第1の軸要素と、第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤに連結される第2の軸要素と、前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤに連結される第3の軸要素と、前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤと前記第1列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤとを連結する第4の軸要素と、を具備させ且つ前記第3の軸要素を前記出力軸に連結したプラネタリギヤユニットと、前記プラネタリギヤユニットの第2の軸要素と前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤとを選択的に連結するための第1の摩擦クラッチ要素C1と、前記第1列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと前記プラネタリギヤユニットの第2の軸要素とを選択的に連結するための第2の摩擦クラッチ要素C2と、前記プラネタリギヤユニットの第1の軸要素と前記第1列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤとを選択的に連結するための第3の摩擦クラッチ要素C3と、前記プラネタリギヤユニットの前記第1の軸要素を選択的に固定するための第1の摩擦ブレーキ要素B1と、前記プラネタリギヤユニットの前記第2の軸要素を選択的に固定するための第2の摩擦ブレーキ要素B2と、を備える変速装置。 【請求項4】 入力軸と、出力軸と、サンギヤを固定するとともにキャリヤを前記入力軸と連結した第1列のダブルピニオンプラネタリギヤと、第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤを連結可能にするとともに前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤを連結して、前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤと前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤとを連結する第1の軸要素と、第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤに連結される第2の軸要素と、前記第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤに連結される第3の軸要素と、前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤと前記第1列のダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤとを連結する第4の軸要素と、を具備させ且つ前記第3の軸要素を前記出力軸に連結したプラネタリギヤユニットと、前記プラネタリギヤユニットの第2の軸要素と前記第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤとを選択的に連結するための第1の摩擦クラッチ要素C1と、前記第1列のダブルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと前記プラネタリギヤユニットの第2の軸要素とを選択的に連結するための第2の摩擦クラッチ要素C2と、前記プラネタリギヤユニットの第1の軸要素と前記第1列のダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤとを選択的に連結するための第3の摩擦クラッチ要素C3と、前記プラネタリギヤユニットの前記第1の軸要素を選択的に固定するための第1の摩擦ブレーキ要素B1と、前記プラネタリギヤユニットの前記第2の軸要素を選択的に固定するための第2の摩擦ブレーキ要素B2と、を備える変速装置。 【請求項5】 前記第1列のプラネタリギヤのサンギヤを選択的に固定する第3の摩擦ブレーキ要素B3を備えることを特徴とする、請求項1乃至請求項4の変速装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は変速装置に関するものであり、例えば自動車の自動変速装置に用いられる変速装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の変速装置として、例えば特開平6−323381号公報に開示される技術がある。この公報には、3つのプラネタリギヤユニットが直列に配置され、各プラネタリギヤユニットはそれぞれ1つのリングギヤ、キャリヤ、サンギヤを用いている。これらのギヤを使用して、外力で駆動される5つの摩擦係合要素(2つのクラッチ要素と3つのブレーキ要素)を介して6つの前進ギヤ段と1つの後進ギヤ段を切換え可能な変速装置が開示されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公報に開示される変速装置は、変速段が5速或いは6速のときのピニオン回転数が大きくならないように設計すると、後進のギヤ比が大きくなってしまうため、全体のギヤ比の設計の自由度が低いという問題がある。 【0004】そこで本発明は、上記問題点を解決すべく、3列のプラネタリギヤを用いて、変速段が5速或いは6速等の高速段のときのピニオン回転数を大きくすることなく全体のギヤ比を最適に設計することが可能な前進6段の変速装置を提供することを技術的課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために請求項1の発明は、入力軸と、出力軸と、サンギヤを固定するとともにキャリヤを入力軸と連結した第1列のシングルピニオンプラネタリギヤと、第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤを連結するとともに第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤを連結可能として、第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤに連結される第1の軸要素と、第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤとを連結する第2の軸要素と、第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤに連結される第3の軸要素と、第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤと第1列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤとを連結する第4の軸要素と、を具備させ且つ第3の軸要素を出力軸に連結したプラネタリギヤユニットと、プラネタリギヤユニットの第1の軸要素と第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤとを選択的に連結するための第1の摩擦クラッチ要素C1と、第1列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤとプラネタリギヤユニットの第2の軸要素とを選択的に連結するための第2の摩擦クラッチ要素C2と、プラネタリギヤユニットの第1の軸要素とプラネタリギヤユニットの第4の軸要素とを選択的に連結するための第3の摩擦クラッチ要素C3と、プラネタリギヤユニットの第1の軸要素を選択的に固定するための第1の摩擦ブレーキ要素B1と、プラネタリギヤユニットの第2の軸要素を選択的に固定するための第2の摩擦ブレーキ要素B2と を備える変速装置とした。 【0006】請求項1の変速装置によると、従来の変速装置に対して摩擦係合要素の数を増加させることなく、変速段が5速或いは6速のときのピニオン回転数が大きくならず且つ後進のギヤ比が適切に設計される前進6段、後進1段の変速装置を構成することができる。これにより変速装置全体のギヤ比の設計自由度が向上して、ギヤノイズを低減するとともにギヤの耐久性を向上することが可能になる。 【0007】請求項2の発明は、請求項1における第1列のシングルピニオンプラネタリギヤをダブルピニオンプラネタリギヤに変更した変速装置であり、これに伴って第1列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと連結される各構成要素がダブルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと連結されるとともに、第1列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと連結される各構成要素がダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと連結されるものであり、それ以外の構成については請求項1と同一である。 【0008】請求項2によると、請求項1の効果に加えて、第1列のダブルピニオンプラネタリギヤのキャリヤを介して入力軸の回転トルクを取り出すことが可能になり、ダンプカー、ミキサー車、消防車等の走行目的以外に動力を必要とする車両のパワーテークオフ装置を備えた変速装置を提供することができる。 【0009】請求項3の発明は、入力軸と、出力軸と、サンギヤを固定するとともにリングギヤを入力軸と連結した第1列のシングルピニオンプラネタリギヤと、第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤを連結可能にするとともに第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤを連結して、第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤと第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤとを連結する第1の軸要素と、第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤに連結される第2の軸要素と、第3列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤに連結される第3の軸要素と、第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのサンギヤと第1列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤとを連結する第4の軸要素と、を具備させ且つ第3の軸要素を出力軸に連結したプラネタリギヤユニットと、プラネタリギヤユニットの第2の軸要素と第2列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤとを選択的に連結するための第1の摩擦クラッチ要素C1と、第1列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤとプラネタリギヤユニットの第2の軸要素とを選択的に連結するための第2の摩擦クラッチ要素C2と、プラネタリギヤユニットの第1の軸要素と第1列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤとを選択的に連結するための第3の摩擦クラッチ要素C3と、プラネタリギヤユニットの第1の軸要素を選択的に固定するための第1の摩擦ブレーキ要素B1と、プラネタリギヤユニットの第2の軸要素を選択的に固定するための第2の摩擦ブレーキ要素B2とを備える変速装置とした。 【0010】請求項3の発明によると、請求項1で説明した変速装置と異なる構成の変速装置で、従来の変速装置に対して摩擦係合要素の数を増加させることなく、変速段が5速或いは6速のときのピニオン回転数が大きくならず且つ後進のギヤ比が適切に設計される前進6段、後進1段の変速装置を構成することができる。これにより変速装置全体のギヤ比の設計自由度が向上して、ギヤノイズを低減するとともにギヤの耐久性を向上することが可能になる。 【0011】請求項4の発明は、請求項2における第1列のシングルピニオンプラネタリギヤをダブルピニオンプラネタリギヤに変更した変速装置であり、これに伴って第1列のシングルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと連結される各構成要素がダブルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと連結されるとともに、第1列のシングルピニオンプラネタリギヤのキャリヤと連結される各構成要素がダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤと連結されるものであり、それ以外の構成については請求項3と同一である。 【0012】請求項4によると、請求項3の効果に加えて、第1列のダブルピニオンプラネタリギヤのキャリヤを介して入力軸の回転トルクを取り出すことが可能になり、ダンプカー、ミキサー車、消防車等の走行目的以外に動力を必要とする車両のパワーテークオフ装置を備えた変速装置を提供することができる。 【0013】請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4において、第1列のプラネタリギヤのサンギヤを選択的に固定する第3の摩擦ブレーキ要素B3を備えたことである。 【0014】請求項5によると、第3の摩擦ブレーキ要素B3を解放するとともに第3の摩擦クラッチ要素C3を係合することでプラネタリギヤユニットが一体で回転するので、出力軸を入力軸と一体回転させることが可能になる。 【0015】 【実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。本実施の形態では、変速装置を自動車用の自動変速装置に用いた場合について説明する。 【0016】図1は本発明の第1の実施の形態における自動変速装置10のギヤトレーンを示す概略図である。自動変速装置10はハウジング1内に配設され、図示しないエンジンの出力を粘性媒体の剪断力を介して変速装置10に出力するトルクコンバータ2からの出力を摩擦係合要素の切換えに応じて前進6速、後進1速に増減速切換えして、図示しない車軸に出力する。 【0017】変速装置10は、トルクコンバータ2の出力軸である入力軸11と、図示しない差動装置を介して車軸に連結される出力軸12と、サンギヤS1を固定するとともに入力軸11と連結するリングギヤR1を有する第1列のシングルピニオンプラネタリギヤG1(以下、第1プラネタリギヤG1と称す)と、第2列のシングルピニオンプラネタリギヤG2(以下、第2プラネタリギヤG2と称す)及び第3列のシングルピニオンプラネタリギヤG3(以下、第3プラネタリギヤG3と称す)を備え、第2プラネタリギヤG2のキャリヤPC2を第3プラネタリギヤG3のキャリヤPC3に連結するとともに第2プラネタリギヤG2のリングギヤR2を第3プラネタリギヤG3のサンギヤS3に連結可能とし、第3プラネタリギヤG3のサンギヤS3に連結される第1の軸要素J1と、第2プラネタリギヤG2のキャリヤPC2と第3プラネタリギヤG3のキャリヤPC3とを連結する第2の軸要素J2と、第3プラネタリギヤG3のリングギヤR3に連結される第3の軸要素J3と、第2プラネタリギヤG2のサンギヤS2と第1プラネタリギヤG1のキャリヤPC1とを連結する第4の軸要素J4とを具備させ、且つ第3の軸要素J3を出力軸12に連結したプラネタリギヤユニットG23と、プラネタリギヤユニットG23の第1の軸要素J1と第2プラネタリギヤG2のリングギヤR2とを選択的に連結するための第1の摩擦クラッチ要素C1と、第1プラネタリギヤG1のリングギヤR1とプラネタリギヤユニットG23の第2の軸要素J2とを選択的に連結するための第2の摩擦クラッチ要素C2と、プラネタリギヤユニットG23の第1の軸要素J1と第4の軸要素J4とを選択的に連結するための第3の摩擦クラッチ要素C3と、プラネタリギヤユニットG23の第1の軸要素J1を選択的に固定するための第1の摩擦ブレーキ要素B1と、プラネタリギヤユニットG23の第2の軸要素J2を選択的に固定するための第2の摩擦ブレーキ要素B2とを備える。 【0018】第1プラネタリギヤG1では、ρ1=サンギヤS1の歯数/リングギヤR1の歯数=0.4、第2プラネタリギヤG2では、ρ2=サンギヤS2の歯数/リングギヤR2の歯数=0.6、第3プラネタリギヤG3では、ρ3=サンギヤS3の歯数/リングギヤR3の歯数=0.6である。 【0019】表1に第1の実施の形態における各係合要素の組み合せ及びギヤ比を示す。 【0020】 【表1】
尚、表1において○は係合状態を、空欄は開放状態を示している。 【0021】表1における変速段の切換えについて説明する。1速では、第1の摩擦クラッチ要素C1が係合して入力軸11のトルクを増大した第1プラネタリギヤG1のキャリヤPC1の出力をプラネタリギヤユニットG23の第1の軸要素J1に伝達するとともに、第2の摩擦ブレーキ要素B2にて第2の軸要素J2を固定することで第3の軸要素J3が減速回転され、1速を形成する。 【0022】2速では、第1の摩擦クラッチ要素C1が係合して入力軸11のトルクを増大した第1プラネタリギヤG1のキャリヤPC1の出力をプラネタリギヤユニットG23の第1の軸要素J1に伝達するとともに、第1の摩擦ブレーキ要素B1にてプラネタリギヤユニットG23の第1の軸要素J1を固定することで第3の軸要素J3が減速回転され、2速を形成する。 【0023】3速では、第1の摩擦クラッチ要素C1を係合して入力軸11のトルクを増大した第1プラネタリギヤG1のキャリヤPC1の出力をプラネタリギヤユニットG23の第1の軸要素J1に伝達するとともに、第3の摩擦クラッチ要素C3を係合して第1プラネタリギヤG1のキャリヤPC1の出力をプラネタリギヤユニットG23の第1の軸要素J1に伝達することでプラネタリギヤユニットG23が一体回転して、第3の軸要素J3が減速回転され、3速を形成する。 【0024】4速では、第1の摩擦クラッチ要素C1が係合して入力軸11のトルクを増大した第1プラネタリギヤG1のキャリヤPC1の出力をプラネタリギヤユニットG23の第1の軸要素J1に伝達するとともに、第2の摩擦クラッチ要素C2を係合して第2の軸要素J2に入力軸11のトルクを伝達することで、第3の軸要素J3が減速回転され、4速を形成する。 【0025】5速では、第2の摩擦クラッチ要素C2を係合して入力軸11のトルクをプラネタリギヤユニットG23の第2の軸要素J2に伝達するとともに、第3の摩擦クラッチ要素C3を係合して入力軸11のトルクを増大した第1プラネタリギヤG1のキャリヤPC1の出力をプラネタリギヤユニットG23の第1の軸要素J1に伝達することで第3の軸要素J3が増速回転され、5速を形成する。 【0026】6速では、第2の摩擦クラッチ要素C2を係合してプラネタリギヤユニットG23の第2の軸要素J2に入力軸11のトルクを伝達するとともに、第1の摩擦ブレーキ要素B1にて第1の軸要素J1を固定することで第3の軸要素J3が増速回転され、6速を形成する。 【0027】後進は、第3の摩擦クラッチ要素C3を係合して入力軸11のトルクを増大した第1プラネタリギヤG1のキャリヤPC1の出力をプラネタリギヤユニットG23の第1の軸要素J1に伝達するとともに、第2の摩擦ブレーキ要素B2にて第2の軸要素J2を固定することで第3の軸要素J3が逆回転され、後進を形成する。 【0028】上述したように各摩擦係合要素を切換えることで、3列のプラネタリギヤ(G1、G2、G3)と5つの摩擦係合要素(C1、C2、C3、B1、B2)でアンダードライブ4速、オーバードライブ2速の前進6速、後進1速の変速装置10を構成することができる。 【0029】変速装置10の構成によると、変速段が5速或いは6速のときのピニオン回転数が大きくならず且つ後進のギヤ比が適切に設計される前進6段、後進1段の変速装置を構成することができる。これにより変速装置全体のギヤ比の設計自由度が向上して、ギヤノイズを低減するとともにギヤの耐久性を向上することが可能になる。 【0030】次に、本発明の第2の実施の形態における変速装置20について説明する。図2は第2の実施の形態における自動変速装置20のギヤトレーンを示す概略図である。 【0031】第2の実施の形態の変速装置20は、上述した第1の実施の形態の変速装置10に対して、第1プラネタリギヤG1をシングルピニオンプラネタリギヤからダブルピニオンプラネタリギヤに変更した変速装置20であり、これに伴って第1の実施の形態で第1のシングルピニオンプラネタリギヤG1のリングギヤR1と連結される各構成要素がダブルピニオンプラネタリギヤのキャリヤPC1と連結されるとともに、第1列のシングルピニオンプラネタリギヤG1のキャリヤPC1と連結される各構成要素がダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR1と連結されるものであり、それ以外の構成については第1の実施の形態と同一であるため説明を省略する。また、第2の実施の形態における各係合要素の組み合せについても第1の実施の形態と同一であるので説明を省略する。尚、第1プラネタリギヤG1のギヤ比ρ1は、ダブルピニオンプラネタリギヤとしたことによってρ1=0.286となるが、第2および第3プラネタリギヤG2およびG3のギヤ比ρ2およびρ3は第1の実施の形態と同じくρ2=ρ3=0.6である。 【0032】第2の実施の形態によると、第1プラネタリギヤG1をダブルピニオンプラネタリギヤとして入力軸11とキャリヤPC1とを連結したことにより、キャリヤPC1を介して入力軸11の回転トルクを取り出すことが可能になり、ダンプカー、ミキサー車、消防車等の走行目的以外に動力を必要とする車両のパワーテークオフ装置を備えた変速装置を提供することができる。 【0033】次に、本発明の第3の実施の形態における変速装置30について説明する。図3は第3の実施の形態における自動変速装置30のギヤトレーンを示す概略図である。 【0034】第3の実施の形態の変速装置30は、第1の実施の形態と同様に3列のプラネタリギヤ(G1、G2、G3)と5つの摩擦係合要素(C1、C2、C3、B1、B2)を用いてアンダードライブ4速、オーバードライブ2速の前進6速、後進1速の変速装置10を構成するものであり、第1の実施の形態の変速装置10に対して、第1の摩擦クラッチ要素C1の配置を変えて、プラネタリギヤユニットG23の第2の軸要素J2と第2プラネタリギヤG2のキャリヤPC2とを選択的に連結するとともに、第2プラネタリギヤG2のリングギヤR2とプラネタリギヤユニットG23の第1の軸要素J1とを常時連結したことが異なり、それ以外の構成に関しては上述した第1の実施の形態の変速装置10と同一であるため、説明を省略する。また、第3の実施の形態における各係合要素の組み合せ及びギヤ比についても第1の実施の形態と同一であるので説明を省略する。 【0035】次に、本発明の第4の実施の形態における変速装置40について説明する。図4は第4の実施の形態における自動変速装置40のギヤトレーンを示す概略図である。 【0036】第4の実施の形態の変速装置40は、上述した第3の実施の形態の変速装置30に対して、第1プラネタリギヤG1をシングルピニオンプラネタリギヤからダブルピニオンプラネタリギヤに変更した変速装置であり、これに伴って第3の実施の形態で第1のシングルピニオンプラネタリギヤG1のリングギヤR1と連結される各構成要素がダブルピニオンプラネタリギヤのキャリヤPC1と連結されるとともに、第1列のシングルピニオンプラネタリギヤG1のキャリヤPC1と連結される各構成要素がダブルピニオンプラネタリギヤのリングギヤR1と連結されるものであり、それ以外の構成については第3の実施の形態と同一であるため説明を省略する。また、第4の実施の形態における各係合要素の組み合せ及びギヤ比については第1の実施の形態と同一であるので説明を省略する。 【0037】第4の実施の形態によると、第2の実施の形態と同様に、第1プラネタリギヤG1をダブルピニオンプラネタリギヤとして入力軸11とキャリヤPC1とを連結したことで、キャリヤPC1を介して入力軸11の回転トルクを取り出すことが可能になり、ダンプカー、ミキサー車、消防車等の走行目的以外に動力を必要とする車両のパワーテークオフ装置を備えた変速装置を提供することができる。 【0038】次に、本発明の第5の実施の形態における変速装置50について説明する。図5は第5の実施の形態における自動変速装置50のギヤトレーンを示す概略図である。 【0039】第5の実施の形態の変速装置50は、上述した第1の実施の形態の変速装置10に対して、第1プラネタリギヤG1のサンギヤS1を選択的に固定する第3の摩擦ブレーキ要素B3を追加した変速装置50であり、それ以外の構成および各プラネタリギヤのギヤ比については第1の実施の形態の変速装置10と同一であるため説明を省略する。 【0040】表2に第5の実施の形態における各係合要素の組み合せ及びギヤ比を示す。 【0041】 【表2】
尚、表2において○は係合状態を、空欄は開放状態を示している。 【0042】表2における変速段の切換えについて説明する。4速以外の変速段では、第3の摩擦ブレーキ要素B3にて第1プラネタリギヤG1のサンギヤS1を固定する以外は上述した第1の実施の形態と同一であり、説明を省略する。 【0043】4速では、第1の摩擦クラッチ要素C1が係合して入力軸11のトルクを増大した第1プラネタリギヤG1のキャリヤPC1の出力をプラネタリギヤユニットG23の第1の軸要素J1に伝達するとともに、第3の摩擦クラッチ要素C3が係合して第1プラネタリギヤG1のキャリヤPC1の出力を第1の軸要素J1に伝達することでプラネタリギヤユニットG23を一体回転させ、第2の摩擦クラッチ要素C2を係合して第2の軸要素J2に入力軸11のトルクを伝達することで、第3の軸要素J3が入力軸11と一体に回転され、4速を形成する。 【0044】以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定される意図はなく、例えば第2の実施の形態乃至第4の実施の形態の変速装置において、第5の実施の形態に示すような第1プラネタリギヤG1のサンギヤS1を選択的に固定可能な第3摩擦ブレーキ要素B3を追加してもよく、本発明の主旨に沿った形態の変速装置であればどのような形態であってもよい。 【0045】 【発明の効果】請求項1の変速装置によると、従来の変速装置に対して摩擦係合要素の数を増加させることなく、変速段が5速或いは6速のときのピニオン回転数が大きくならず且つ後進のギヤ比が適切に設計される前進6段、後進1段の変速装置を構成することができる。これにより変速装置全体のギヤ比の設計自由度が向上して、ギヤノイズを低減するとともにギヤの耐久性を向上することが可能になる。 【0046】請求項2によると、請求項1の効果に加えて、第1列のダブルピニオンプラネタリギヤのキャリヤを介して入力軸の回転トルクを取り出すことが可能になり、ダンプカー、ミキサー車、消防車等の走行目的以外に動力を必要とする車両のパワーテークオフ装置を備えた変速装置を提供することができる。 【0047】請求項3の発明によると、請求項1で説明した変速装置と異なる構成の変速装置で、従来の変速装置に対して摩擦係合要素の数を増加させることなく、変速段が5速或いは6速のときのピニオン回転数が大きくならず且つ後進のギヤ比が適切に設計される前進6段、後進1段の変速装置を構成することができる。これにより変速装置全体のギヤ比の設計自由度が向上して、ギヤノイズを低減するとともにギヤの耐久性を向上することが可能になる。 【0048】請求項4によると、請求項3の効果に加えて、第1列のダブルピニオンプラネタリギヤのキャリヤを介して入力軸の回転トルクを取り出すことが可能になり、ダンプカー、ミキサー車、消防車等の走行目的以外に動力を必要とする車両のパワーテークオフ装置を備えた変速装置を提供することができる。 【0049】請求項5によると、第3の摩擦ブレーキ要素B3を解放するとともに第3の摩擦クラッチ要素C3を係合することでプラネタリギヤユニットが一体で回転するので、出力軸を入力軸と一体回転させることが可能になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000000011 【氏名又は名称】アイシン精機株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月24日(1999.12.24) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−182786(P2001−182786A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月6日(2001.7.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−365750 |
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