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【発明の名称】 車両制御装置
【発明者】 【氏名】磯邉 修

【要約】 【課題】車両に搭載される各種制御装置において、高速道路の走行中と一般道路の走行中との違いに対し、これらに適合する制御特性を得られるようにする。たとえば、高速道路に較べて走行状況の変化が大きい一般道路において、車速制限機能の使い勝手の悪さを回避できるようにする。

【解決手段】車速を所定の制限値以下に抑えるよう、エンジン回転の最高速度を制御する手段を備える車両においては、高速道路を車両が走行中か否かを識別するための手段と、その結果に基づいて車両が高速道路を走行中のときは制限指令値を、それ以外のときは制限解除値を選定する手段を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】車両が高速道路を走行中か否かを識別するための手段と、その検知結果に応じて制御特性を変更する手段と、を備えたことを特徴とする車両制御装置。
【請求項2】高速道路のETC情報に基づいて車両が高速道路を走行中か否かを識別する手段と、その結果に応じて制御特性を変更する手段と、を備えたことを特徴とする車両制御装置。
【請求項3】車速を所定の制限値以下に抑えるよう、エンジン回転の最高速度を制御する手段を備える車両において、高速道路を車両が走行中か否かを識別するための手段と、その結果に応じて制限値を変更する手段と、を設けたことを特徴とする車両制御装置。
【請求項4】制限値の変更手段として、車両が高速道路を走行中のときは制限指令値、それ以外のときは制限解除値、を選定する手段を設けたことを特徴とする請求項3に記載の車両制御装置。
【請求項5】エンジンの負仕事を増大させる補助ブレーキを備える車両において、高速道路を車両が走行中か否かを識別するための手段と、その結果を含む所定条件が成立すると補助ブレーキ力を高めるように車両のシフトダウンを自動的に実行するように制御する手段と、を設けたことを特徴とする車両制御装置。
【請求項6】シフトダウンの自動制御手段として、車両が高速道路を走行中のときにのみ、他の所定条件が成立すると、シフトダウンを自動的に実行するように制御する手段を設けたことを特徴とする請求項5に記載の車両制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車速制限や自動シフトダウンなどの車両制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、高速道路の発達などに伴う車両の高速化に対応するため、トラックなど商用車においても、エンジンの高出力化およびトランスミッションの多段化が促進されている。その一方で運行経費の削減も要求され、燃費の改善を図る上から、車速を制限値以下に抑えるよう、エンジン回転の最高速度を制御することが考えられる。このように車速を制限する装置においては、アクセルを全開位置に踏み込んでも、制限値以下の車速にエンジン回転の最高速度が抑えられるので、追い越しや登坂時など使い勝手が良くない。そのため、運転者の操作により、または車両の登坂走行を判定すると、車速制限を解除または制限値を高めに変更するようにしたものが提案されている(特願平9−61112号)。
【0003】また、トラックなど商用車においては、積荷時の制動力を確保するため、通常のブレーキのほか、エンジンの負仕事を増大させる補助ブレーキ(エキゾーストブレーキ,デコンプレッションブレーキなど)がよく採用されている。このような補助ブレーキは、エンジン回転速度に比例する制動性能を有するため、車両の高速走行時などにおいて、トランスミッションが高速段でエンジン回転速度が低い場合、制動力が十分に得られないので、ある条件下で自動的にトランスミッションのギヤ比を低速側へ切り替えること(自動シフトダウン機能)により、補助ブレーキの制動力を高めるようにしたものが提案されている(特願平9−51605号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】トラックなど商用車の場合、運行管理者によって車速制限値は比較的に低い車速(たとえば、70〜80km/h)に設定される。このため、高速道路に較べると、路面勾配の変化も多く、車両の加減速が要求される頻度の高い一般道路においては、既述のような使い勝手の悪化を生じやすい。
【0005】自動シフトダウン機能についても、トルクコンバータでなく、機械的なクラッチを用いる自動変速装置の場合、変速中は一定時間(クラッチの断期間など)、エンジンの補助ブレーキが働かないため、高速道路に較べると、車両の流れなど(道路状況)の変化の激しい一般道路においては、自動シフトダウンが不用意に働きやすくなる。自動シフトダウン機能は、その起動条件に車速を加えることにより、車速が所定値(70km/h)未満のときは、他の起動条件が成立しても、自動シフトダウンが働かないようになっているが、起動条件の車速が高速道路に限らず常用される車速値のため、道路状況の変化の激しい一般道路においては、自動シフトダウンに伴う空走時間(クラッチの断期間など)により、かえって使い勝手(車両の制動性能)の悪化を生じやすい。このような車速制限や自動シフトダウンなどの車両制御装置においては、車両が高速道路を走行中か、それとも一般道路を走行中か、の識別が行えれば、これら使い勝手の悪さが改善可能と考えられる。
【0006】この発明は、このような着想に基づいてなされたものであり、高速道路と一般道路との違いに車速制限や自動シフトダウンなど制御を対応させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、車両制御装置において、車両が高速道路を走行中か否かを識別するための手段と、その結果に応じて制御特性を変更する手段と、を備える。
【0008】第2の発明では、車両制御装置において、高速道路のETC情報に基づいて車両が高速道路を走行中か否かを識別する手段と、その結果に応じて制御特性を変更する手段と、を備える。
【0009】第3の発明では、車速を所定の制限値以下に抑えるよう、エンジン回転の最高速度を制御する手段を備える車両において、高速道路を車両が走行中か否かを識別するための手段と、その結果に応じて制限値を変更する手段と、を設ける。
【0010】第4の発明では、第3の発明における制限値の変更手段として、車両が高速道路を走行中のときは制限指令値、それ以外のときは制限解除値、を選定する手段を設ける。
【0011】第5の発明では、エンジンの負仕事を増大させる補助ブレーキを備える車両において、高速道路を車両が走行中か否かを識別するための手段と、その結果を含む所定条件が成立すると補助ブレーキ力を高めるように車両のシフトダウンを自動的に実行するように制御する手段と、を設ける。
【0012】第6の発明では、第5の発明におけるシフトダウンの自動制御手段として、車両が高速道路を走行中のときにのみ、他の所定条件が成立すると、シフトダウンを自動的に実行するように制御する手段を設ける。
【0013】
【発明の効果】第1の発明では、車両が高速道路を走行中においても、また一般道路の走行中においても、これらに適合する制御特性が確保され、車両制御装置の使い勝手も向上する。
【0014】第2の発明では、車両の走行において、高速道路と一般道路との違いに適合する制御特性が確保され、車両制御装置の使い勝手も向上する。高速道路の出入口で得られるETC(電子料金収受システム)情報に基づいて、車両が高速道路を走行中か否かを適確に識別できる。
【0015】第3の発明では、車両の走行において、高速道路と一般道路との違いに適合する制限値に基づいて、エンジン回転の最高速度が制御されるため、車速制限に係る使い勝手の悪さを改善できる。
【0016】第4の発明では、走行状況の変化が大きい一般道路において、制限解除値が選定されるため、車速制限が不用意に働くことがなく、良好な加速性能を確保できる。
【0017】第5の発明では、自動シフトダウンの起動条件に車両が高速道路を走行中か否かを加味することにより、車両の走行において、高速道路と一般道路との違いに適合する自動シフトダウン制御が得られる。
【0018】第6の発明では、自動シフトダウンは車両が高速道路を走行中のときに起動可能であり、それ以外では起動しないので、走行状況の変化が大きい一般道路においては、変速時間に原因する使い勝手の悪さを解消できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1において、1はディーゼルエンジン、2は摩擦クラッチ、3は同期噛合式トランスミッションであり、トランスミッションの出力軸はプロペラシャフト(図示せず)を介してリヤアクスルに連結される。エンジン燃料噴射ポンプに燃料噴射量を制御する電子ガバナ装置1Aが、クラッチ2にその断続操作を行うクラッチブースタ2Aが、トランスミッション3にそのギヤシフト操作を行うギヤシフトユニット3Aがそれぞれ設けられる。27はクラッチブースタ2Aの給排気バルブである。
【0020】車両の変速制御に必要な検出手段として、エンジン回転速度を検出するエンジン回転センサ29と、アクセルペダル7の踏み量(アクセル開度の要求量)を検出するアクセル開度センサ28と、クラッチ2のストローク位置を検出するクラッチストロークセンサ22と、トランスミッション3のシフト位置を検出するギヤポジションセンサ(ギヤシフトユニット3Aに内蔵される)と、トランスミッション3の出力軸から回転速度を検出する車速センサ21と、トランスミッション3のメインシャフト上を遊転するメインギヤの回転速度を検出するギヤ回転センサ23と、が備えられる。
【0021】クラッチ2の手動制御と自動制御を切り替えるため、クラッチペダルの初期位置と作動位置を検出するクラッチスイッチ24,25が設けられる。トランスミッション3の変速指示手段として運転室にシフトレバーユニット4が備えられ、シフトレバー4Aのシフト位置信号(変速指示信号)を出力する。シフトレバー4Aのノブには、車両の変速操作が運転者の変速指示に応じて行われるマニュアル変速モードと運転状態に応じて自動的に行われるオート変速モードを選択するためのスイッチ5(自動変速スイッチ)が配置される。また、運転室にはトランスミッション3の現在段などを表示するディスプレイユニット13と、ブレーキペダル(図示せず)の踏込みを検出するブレーキスイッチ26が設けられ、ディスプレイユニット13に後述の車速制限やその制限解除を表示するランプ42が付加される。13Aは警報ブザーである。
【0022】車両の変速操作や車速制限を制御するのがトランスミッション(T/M)コントロールユニット11とエンジンコントロールユニット12であり、これらの間はシリアル通信で結ばれる。車両の変速操作について、自動変速スイッチ5がマニュアル変速モードのときは、シフトレバーユニット4の変速指示信号を受けると、ギヤポジションセンサの検出信号(トランスミッション3の現在段)が変速指示段(目標段)と一致しないときに変速指示段への変速要求(変速制御の起動信号)を発生する。自動変速スイッチ5がオート変速モードのときは、アクセル開度センサ28の検出信号およびエンジン回転センサ29の検出信号から目標段を求め、この目標段とトランスミッション3の現在段が一致しないときに目標段への変速要求を発生する。
【0023】トランスミッションコントロールユニット11およびエンジンコントロールユニット12は、これらの変速要求により起動され、そのときの目標段への変速操作を円滑に遂行すべく、電子ガバナ装置1Aとクラッチブースタ2Aとギヤシフトユニット3Aを制御する。すなわち、変速起動時にエンジン1のアクセル開度を無負荷状態に戻しながらクラッチ2を所定のタイミングで切断する。クラッチ断後にエンジン回転速度を目標値に制御すると共に、トランスミッション3のギヤシフト(ギヤ抜きおよびギヤ入れ)を行う。そして、クラッチ前後の回転速度差が一定以下になるとクラッチ2を接続し、アクセル操作量に基づくエンジン制御へ復帰するのである。
【0024】図2は車速制限に係る制御系のブロック構成図であり、トランスミッションコントロールユニット11において、トランスミッション3の各段毎に車速制限値Vbを格納する記憶手段43が備えられる。また、これら記憶値を任意に書き換えるための車速制限値Vbの入力手段41が運転室に設けられる。車速センサ21の検出信号とギヤポジションセンサ44の検出信号とアクセル開度センサ28の検出信号に基づいて、トランスミッション3の現在段に対応する車速制限値Vbを記憶手段43から読み取り、通常は車速がその制限値Vbを越えないよう、必要に応じてエンジンの燃料噴射量を絞る制御をエンジンコントロールユニット12へ指令する。
【0025】車両の走行において、高速道路と一般道路との違い(高速道路は走行状況の変化が小さく、これに対して一般道路は走行状況の変化が大きい)から、この例では一般道路を走行中のときは、そのときの車速制限値Vbを制限解除値Vaに変換することにより、通常のエンジン制御をエンジンコントロールユニット12へ指令する。車両が高速道路を走行中か否かを識別するための手段として、高速道路のETC(電子料金収受システム)の入口情報および出口情報を受信する手段51が設けられ、トランスミッションコントロールユニット11において、高速道路の出口情報を受信すると入口情報を受信するまでの間、制限解除値Vaに基づく通常のエンジン制御を指令するのである。
【0026】トランスミッションコントロールユニット11から車速制限指令を受けると、エンジンコントロールユニット12は、エンジン回転センサ29の検出信号に基づいて、車速制限値Vbに相当するエンジン回転速度を越えないよう、エンジン1の燃料噴射量を絞る制御を行う。また、制限解除指令を受けると、制限解除値Vaに基づく通常のエンジン制御に切り替わり、アクセル開度センサ28の検出信号に応じたエンジン回転速度(アクセルの踏み込むと、車速制限値Vaを越えるエンジン回転速度)が得られるよう、エンジン1の燃料噴射量を制御する。45はエンジン回転制御手段であり、エンジンコントロールユニット12の出力に基づいて、エンジン1の電子ガバナ装置1Aを制御する。
【0027】図3はトランスミッションコントロールユニット11の制御内容(車速制限に係る処理)を説明するフローチャートであり、所定の制御周期で繰り返し実行される。ステップ1およびステップ2において、ギヤポジションセンサ44の検出信号を読み込むと共にその検出信号(トランスミッション3の現在段)に対応する車速制限値Vbを記憶手段43から読み取る。ステップ3においては、そのときの車速制限値Vbの設定が有効かどうかを判定する。
【0028】この判定がyesの場合、ステップ4において、ETC情報を読み込むと共に、ステップ5において、この情報に基づいて車両が高速道路を走行中か否かを判定する。すなわち、ステップ5においては、ETCの入口情報が入ると、車両が高速道路の走行へ移行すると判定し、ETCの出口情報が入ると、高速道路から一般道路への移行を判定するようになる。
【0029】ステップ5の判定がyesのときは、ステップ6へ進み、車速を制限値Vb以下に抑える指令を出力する一方、ステップ5の判定がnoのときは、ステップ7へ移り、車速制限を解除する指令を出力する。ステップ3の判定がnoの場合、車速制限値Vbの設定が有効でなく、車速制限を適正に行えないので、ステップ7へ飛び、車速制限を解除する指令を出力する。
【0030】このような構成により、車両の走行において、高速道路と一般道路との違いに適合するよう、エンジン回転の最高速度が制御されるため、車速制限に係る使い勝手の悪さを改善できる。具体的には、走行状況の変化が大きい一般道路においては、制限解除値Vaが選定され、車速制限が不用意に働くことがなく、前方の道路状況などに対処する良好な加速性能を確保できるのである。また、高速道路の出入口で得られるETC情報に基づいて、車両が高速道路を走行中か否かを適確に識別できる。
【0031】図4は別の実施形態を表すものであり、車両の制動装置として通常のブレーキのほか、図示しない補助ブレーキ(エキゾーストブレーキやデコンプレッションブレーキ)が備えられる。補助ブレーキは、作動スイッチ32がオンのときにアクセルが無負荷状態に解放されると、アクセルが再び踏まれるまでの間、エンジンの負仕事を増大させる(エンジン回転速度に比例する制動力をエンジンブレーキ力に加える)ように作動する。また、運転室に後述する自動シフトダウン機能を選択するためのシフトダウン連動スイッチ31が設けられる。
【0032】トランスミッションコントロールユニット11には、所定条件が成立すると、補助ブレーキの制動力を高めるよう、トランスミッション3のギヤ比を低速側へ切り替える、自動シフトダウン機能が付加される。図5は自動シフトダウン機能に係る制御系のブロック構成図であり、トランスミッションコントロールユニット11には、補助ブレーキの制動力を高める上から、トランスミッションの各段の制動特性に基づいて、車速に応じた最適段を格納するシフトダウンマップ(a)が備えられる。
【0033】トランスミッションコントロールユニット11は、所定条件の成立を判定すると、その間は自動シフトダウンの制御を行う。すなわち、車速に応じた最適段をシフトダウンマップ(a)から求め、この最適段とトランスミッション3の現在段が一致しないときにシフトダウン要求を発生する。そして、トランスミッションコントロールユニットの変速制御手段34は、シフトダウン要求を受けると、最適段への変速操作を遂行するべく、既述のように電子ガバナ装置1A,クラッチブースタ2A,ギヤシフトユニット3Aを制御するのである。
【0034】変速操作中は、エンジン1の動力伝達経路が一定時間に亘って遮断され、エンジン1の補助ブレーキも効かなくなるので、走行状況の変化が大きい一般道路においては、自動シフトダウンが不用意に働くと、かえって使い勝手(車両の制動性能)が悪化する可能性が高い。そのため、所定条件(自動シフトダウン制御の起動条件)のひとつに車両が高速道路の走行中という条件が設定される。また、車両が高速道路を走行中か否かを識別するための手段として、高速道路のETC(電子料金システム)の入口情報および出口情報を受信する手段51が設けられ、トランスミッションコントロールユニット11において、高速道路の入口情報を受信すると出口情報を受信するまでの間(高速道路の走行中)でのみ、他の所定条件が成立すると、自動シフトダウンを制御する(つまり、一般道路の走行中においては、自動シフトダウンを許容しない)ようになっている。
【0035】図6はトランスミッションコントロールユニット11の制御内容(自動シフトダウンに係る処理)を説明するフローチャートであり、所定の制御周期で繰り返し実行される。ステップ1においては車速センサ21の検出信号に基づいて車速が所定値(たとえば、70km/h)以上か、ステップ2においてはアクセル開度センサ28の検出信号に基づいてアクセルが無負荷状態に解放(踏んでいない)か、ステップ3においては補助ブレーキの作動スイッチ32がオンか、ステップ4においてはシフトダウン連動スイッチ31がオンか、ステップ5においては車両が高速道路を走行中か、を順に判定し、これらがyesのときは、ステップ6へ進む。
【0036】ステップ5においては、受信手段51からETC情報を読み込むと共に、この情報に基づいて車両が高速道路を走行中か否かを判定する。すなわち、ETCの入口情報が入ると、車両が高速道路の走行へ移行すると判定し、ETCの出口情報が入ると、高速道路から一般道路への移行を判定するようになる。
【0037】そして、ステップ6においては、車速センサ21の検出信号に基づいて、シフトダウンマップ(a)からそのときの車速に応じた最適段GPOを読み取る。ステップ7においては、最適段GPOについて、変速後のエンジン回転速度はオーバラン許容回転内か、ステップ8においては、最適段GPOがトランスミッションの現在段(ギヤポジションセンサ33の検出信号)と一致するか、を順に判定し、ステップ7の判定がyesかつステップ8の判定がnoのときは、ステップ9へ進み、ブザー13Aを所定時間だけ作動し、自動シフトダウンが行われることを警報する。その後、ステップ10おいて、最適段GPOへの変速操作を遂行するべく、電子ガバナ装置1A,クラッチブースタ2A,ギヤシフトユニット3Aを制御する。ステップ1〜ステップ5およびステップ7の判定がno、またステップ8の判定がyes、のときはENDへ飛ぶ。
【0038】このような構成により、自動シフトダウンは車両が高速道路を走行中のときに起動可能であり、それ以外では起動しないので、走行状況の変化が大きい一般道路においては、変速時間に原因する使い勝手の悪さを解消できる。また、高速道路の出入口で得られるETC情報に基づいて、車両が高速道路を走行中か否かを適確に識別できるのである。なお、図4,図5において、図1,図2と同じ部品については、同じ符号を付ける。
【0039】図1〜図3に説明する車速制限機能、図4〜図6に説明する自動シフトダウン機能、以外の車両に搭載される各種制御装置においても、高速道路のETC情報に基づいて車両が高速道路を走行中か否かを識別する手段と、その結果に応じて制御特性を変更する手段と、を備えることにより、車両の走行中において、高速道路と一般道路との違いに対し、これらに適合する制御特性が確保できるという効果が得られる。また、車両が高速道路を走行中か否かを識別するための手段としては、ETC情報の受信に限らず、車載通信機器のナビゲーション情報、画像処理による制限車速標識の認識結果、などに基づいて判定するようにしてもよい。
【出願人】 【識別番号】000003908
【氏名又は名称】日産ディーゼル工業株式会社
【出願日】 平成11年12月22日(1999.12.22)
【代理人】 【識別番号】100075513
【弁理士】
【氏名又は名称】後藤 政喜 (外1名)
【公開番号】 特開2001−173772(P2001−173772A)
【公開日】 平成13年6月26日(2001.6.26)
【出願番号】 特願平11−364900