| 【発明の名称】 |
変速機のケース構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】野口 雅光
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 エンジンからの駆動力を所定回転数に変速する変速機のケース構造において、変速機ケース上にこの変速機ケースの外側部位に突出し補強用リブとして機能する凸部を設け、この凸部の先端側に平面部を設けるとともに前記凸部内側には変速機ケース内部に連絡する空間部を設けたことを特徴とする変速機のケース構造。 【請求項2】 前記凸部は、略断面台形状に形成される請求項1に記載の変速機のケース構造。 【請求項3】 前記凸部は、略断面台形状の先端側に形成される平面部が治具の接触面であるクランプ座として機能する請求項2に記載の変速機のケース構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は変速機のケース構造に係り、特に変速機ケース上に変速機ケースの外側部位に突出する凸部を形成し、この凸部を補強用リブとして機能させるとともに、治具の接触面であるクランプ座としても機能させる変速機のケース構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】車両にはエンジンと変速機(以下「T/M」ともいう)とが搭載され、出力向上の観点からエンジンの軽量化が図られているとともに、変速機においても軽量化の要望がある。 【0003】変速機のケース構造としては、特開平10−103453号公報に開示されるものがある。この公報に開示される自動変速機のエアブリーザ構造は、自動変速機の変速機構を格納する第1筺体部と、下部に第1連通孔を設けた隔壁部によって第1筺体部から仕切られた第2筺体部と、第2筺体部を外気に連通させて内外の気圧差を相殺する通気構造とを有する自動変速機のエアブリーザ構造において、第1筺体部の上部空間と第2筺体部の上部空間とを連通させて相互の圧力をバランスさせる第2連通孔を隔壁部に設け、急激な温度上昇、オイルの過剰な重点、および消泡剤の混合し忘れという悪条件が重なった場合でも通気構造を通じた正常な空気の出入りが妨げられないようにしている。 【0004】また、特開平10−121930号公報に開示されるものがある。この公報に開示されるエンジンにおけるオイルポンプの取付装置は、シリンダブロックの下部にベアリングキャップ一体型オイルパンを備えてなるエンジンにおいて、シリンダブロックの下面には、複数のベアリングキャップ部を一体に形成したオイルパン本体が固着され、このオイルパン本体には、そのベアリングキャップ部と、その底壁との間に、クランク軸方向の一端に開口部を有するオイルパン室が形成され、そのオイルパン室内には、開口部を通じてオイルポンプが取り付けられ、開口部は蓋体により閉じられ、オイルパン内へのオイルポンプの取付作業性、メンテナンス性を向上している。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の変速機のケース構造においては、軽量化のために単純に薄肉化を行うと、剛性が不足するおそれがあり、補強用のリブを追加する等の方策を講じて剛性アップを行う必要がある。 【0006】しかし、補強用のリブを追加すると、型作製の際に型構成が複雑化することとなり、製作が困難となって、実用上不利であるという不都合がある。 【0007】また、変速機ケースの加工作業の際には、加工ラインで使用されるクランプ座等の平面部位が何ケ所か必要となるが、通常は、クランプ座を変速機ケースのフランジ部等に追加している。 【0008】すなわち、図6及び図7に示す如く、変速機ケース102のフランジ部110近傍にクランプ座111を設け、このクランプ座111を加工ラインにおける治具の接触面として使用している。 【0009】しかし、前記クランプ座等の平面部位は、変速機の機能上、必要なものではなく、重量が大となって実用上不利であるという不都合がある。 【0010】 【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、エンジンからの駆動力を所定回転数に変速する変速機のケース構造において、変速機ケース上にこの変速機ケースの外側部位に突出し補強用リブとして機能する凸部を設け、この凸部の先端側に平面部を設けるとともに前記凸部内側には変速機ケース内部に連絡する空間部を設けたことを特徴とする。 【0011】 【発明の実施の形態】上述の如く発明したことにより、変速機ケースの加工ラインにおいては、変速機ケース上に形成した凸部の平面部が治具の接触面であるクランプ座として機能し、変速機ケース上に形成した凸部は、変速機ケースの外側部位において補強リブとして機能し、凸部内側に形成した空間部は、変速機ケース内部に連絡して変速機ケースの内部空間を増加させている。 【0012】 【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。 【0013】図1〜図5はこの発明の実施例を示すものである。図1及び図2において、2は変速機(図示せず)の変速機ケースである。 【0014】この変速機ケース2は、図示しないエンジンからの駆動力を所定回転数に変速する変速機構(図示せず)を格納している。 【0015】前記変速機ケース2は、クラッチハウジング4と図示しないフロントデフの一部を包囲するフロントデフ部6とを有している。 【0016】このとき、前記変速機ケース2の外側部位において、クラッチハウジング4とフロントデフ部6間には、平面状の外壁部8が現出されている。 【0017】この外壁部8は、図1に示す如く、クラッチハウジング4のフランジ部10に対して平行に形成されているとともに、フランジ部10の形成位置に対して奥まった位置(図1おいては右側)に形成されている。 【0018】そして、前記変速機ケース2上にこの変速機ケース2の外側部位に突出し補強用リブとして機能する凸部12を設け、この凸部12の先端側に平面部14を設けるとともに、前記凸部12内側には変速機ケース2内部に連絡する空間部16を設ける構成とする。 【0019】詳述すれば、前記凸部12は、図1〜図3に示す如く、前記変速機ケース2上たる外壁部8に形成されるとともに、この外壁部8の形成位置から変速機ケース2の外側部位、例えばクラッチハウジング4のフランジ部10の形成位置側に突出している。 【0020】また、前記凸部12は、図1〜図3に示す如く、先端側に平面部14(図2の斜線部分参照)を有するとともに、凸部12内側には空間部16を有する略断面台形状に形成される。 【0021】更に、前記凸部12は、先端側に形成される平面部14が治具18の接触面であるクランプ座として機能するものである。 【0022】次に作用を説明する。 【0023】前記変速機ケース2の加工ラインにおいては、変速機ケース2上に形成した凸部12の平面部14が、図4及び図5に示す如く、治具18の接触面であるクランプ座として機能している。 【0024】また、変速機ケース2上に形成した凸部12は、変速機ケース2の外側部位において、クラッチハウジング4とフロントデフ部6とをつなぐ補強リブとしても機能している。 【0025】更に、前記凸部12内側に形成した空間部16は、変速機ケース2内部に連絡して変速機ケース2の内部空間を増加させている。 【0026】これにより、前記変速機ケース2の外側部位に突出する凸部12を、変速機ケース2の外側部位におけるクラッチハウジング4とフロントデフ部6とをつなぐ補強リブとして機能させることができ、変速機ケース2の剛性を向上し得て、変速機ケース2の薄肉化を実現することができ、実用上有利である。 【0027】また、前記凸部12の先端側に平面部14を設けたことにより、この平面部14を治具18の接触面であるクランプ座として機能させることができ、従来の如く別途にクランプ座を設ける必要がなく、重量がアップされるおそれがないものである。 【0028】更に、前記凸部12の内側に変速機ケース2内部に連絡する空間部16を設けたことにより、変速機ケース2の内部空間を増加させることができ、変速機ケース2のサイズアップやオイル注入口の位置を変更させなくとも、変速機ケース2内への充填オイル量を増加させることができ、変速機の潤滑性の向上が可能となる。 【0029】更にまた、前記凸部12を略断面台形状に形成したことにより、簡略な形状であることによって型作製の際の型構成が徒に複雑化するおそれがなく、製作が容易で、実用上有利である。 【0030】なお、この発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々の応用改変が可能である。 【0031】例えば、この発明の実施例においては、前記凸部を略断面台形状に形成したが、略断面円柱状や略断面角柱状、あるいはその他の形状とする特別構成とすることも可能である。 【0032】また、変速機ケースに凸部を設ける際に、凸部内側に形成した空間部に凸部の突出方向に連続するとともに、空間部中央部位に指向する補強リブを設ける特別構成とすることも可能である。 【0033】さすれば、凸部の外形を変更させることなく、且つ凸部内側の空間部の容積を極力減少させることなく、凸部の補強を行うことができ、凸部の平面部を堅固とし得て、治具の接触面であるクランプ座として十分に機能させることができ、実用上有利である。 【0034】 【発明の効果】以上詳細に説明した如くこの本発明によれば、変速機のケース構造において、変速機ケース上にこの変速機ケースの外側部位に突出し補強用リブとして機能する凸部を設け、凸部の先端側に平面部を設けるとともに、凸部内側には変速機ケース内部に連絡する空間部を設けたので、変速機ケースの外側部位に突出する凸部を変速機ケースの外側部位における補強リブとして機能させることができ、変速機ケースの剛性を向上し得て、変速機ケースの薄肉化を実現することができ、実用上有利である。また、前記凸部の先端側に平面部を設けたことにより、この平面部を治具の接触面であるクランプ座として機能させることが可能となり、従来の如く別途にクランプ座を設ける必要がなく、重量がアップされるおそれがないものである。更に、前記凸部の内側に変速機ケース内部に連絡する空間部を設けたことにより、変速機ケースの内部空間を増加させることができ、変速機ケースのサイズアップやオイル注入口の位置を変更させなくとも、変速機ケース内への充填オイル量を増加させることができ、変速機の潤滑性の向上が可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002082 【氏名又は名称】スズキ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年12月20日(1999.12.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080056 【弁理士】 【氏名又は名称】西郷 義美
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| 【公開番号】 |
特開2001−173760(P2001−173760A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月26日(2001.6.26) |
| 【出願番号】 |
特願平11−360652 |
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