| 【発明の名称】 |
綱車構体 |
| 【発明者】 |
【氏名】アリ キビニイッティ
|
| 【要約】 |
【課題】本発明は簡易な構造を有し、望ましい方法で懸架することのできる綱車構体を提供することを目的とする。
【解決手段】フレームと、綱溝(5)を備えた少なくとも1つの綱車(4)と、綱車軸受け(7)と、巻上げロープ(6)が綱車から外れることを防止する防護装置(9)と、綱車(1)を吊る懸架点(8)とを含む綱車構体。綱車構体(1)のフレームは互いに接合された2つの板部品(2、2’)を含み、これは、綱車用の懸架装置と、綱車構体(1)を吊す少なくとも1つの懸架点(8)と、巻上げロープ(6)が綱車から外れるのを防止する防護装置(9)とを同時に提供する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 フレームと、綱溝を備えた少なくとも1つの綱車と、綱車軸受けと、巻上げロープが前記綱車から外れることを防止する防護装置と、懸架点とを含み、前記フレームは相互に接合された2つの板部品を含み、該接合された板部品は前記綱車用の懸架装置を提供する綱車構体において、前記接合された板部品は更に、前記綱車構体の少なくとも1つの懸架点と、前記巻上げロープが前記綱車から外れるのを防止するように配設された防護装置とを提供することを特徴とする綱車構体。 【請求項2】 請求項1に記載の綱車構体において、前記板部品は互いに同一のものであることを特徴とする綱車構体。 【請求項3】 請求項1または2に記載の綱車構体において、前記板部品は両方とも、1部品で製造されていることを特徴とする綱車構体。 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の綱車構体において、前記綱車および前記軸受けは結合され、前記綱溝は前記軸受けの外側リムに配設されることを特徴とする綱車構体。 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の綱車構体において、前記懸架点は、前記軸受けの内側に配置されていることを特徴とする綱車構体。 【請求項6】 請求項5に記載の綱車構体において、前記懸架点は、前記軸受けの中心について非対称的に配置されていることを特徴とする綱車構体。 【請求項7】 請求項6に記載の綱車構体において、前記懸架点は、前記軸受けの中心より下に配置されていることを特徴とする綱車構体。 【請求項8】 請求項1ないし4のいずれかに記載の綱車構体において、前記懸架点は、前記軸受けの外側に配置されていることを特徴とする綱車構体。 【請求項9】 請求項8に記載の綱車構体において、前記懸架点は、前記綱車構体の上部に配置されていることを特徴とする綱車構体。 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれかに記載の綱車構体において、前記懸架点は、円対称であることを特徴とする綱車構体。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、フレームと、綱溝を備えた少なくとも1つの綱車と、綱車軸受けと、巻上げロープが綱車から外れるのを防止する防護装置と、懸架点とを含む綱車構体に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ドイツ特許公報第3405759号は、少なくとも1つの綱車と、綱車の両側で中空軸受けシャフトに取り付けられた側面ケーシングと、綱車構体を懸架する可撓性固定用部品とを含む綱車構体を開示している。側面ケーシングには円対称の穴が軸受けシャフトのところに配設されている。固定用機械装置は中空軸受けシャフトおよび側面支持体の穴へ引き通されていて、それらの穴はその可撓性固定用部品を支持するように形成されている。同公報に開示されている綱車構体は更に、綱車の頂部に配設された別個の防護装置を含み、巻上げロープが綱車から外れることを防止していて、側板は構体の両側に配設された固定用部品を支持している。この綱車構体を組み立てるには取り付けネジが用いられる。同公報に開示されているこの綱車構体の欠点は、その構造が複雑で、非常に多数の部品を含み、それによって費用および組立時間が増大することである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】公知の綱車の特徴は、ロープがその綱車に巻かれた時にその接触面積によって形成されるセクタがその綱車のリムの半分より小さくなることである。したがって、ロープ力の合力の作用点は、例えば、かぎ滑車内の綱車の中心より下に置かれる。かぎ滑車のシャフトが綱車の中心に懸架されている場合は、その結果として不安定な構造になり、これは、かぎ滑車自体の重量が小さい時にゼロ負荷によって著しくなる。かぎ滑車のシャフトを綱車より下に固定して平衡を保つことによって、この問題を解消する試みがなされているが、かぎ滑車の高さが巻上げ高さのために高くなり過ぎる。他の手段は、かぎ滑車を別個の懸架部品によって低く吊ることであるが、これは構体の重量および部品の数を増すことになる。 【0004】本発明は簡易な構造を有し、望ましい方法で懸架することができる綱車構体を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の綱車構体は、互いに接合された2つの板部品をフレームが含み、その接合板部品は、綱車用の懸架装置と、少なくとも1つの懸架点と、巻上げロープがその綱車から外れるのを防止する防護装置とを提供することを特徴とする。 【0006】本発明の根底を成す概念は、フレームと、少なくとも1つの綱車およびその軸受けと、巻上げロープがその綱車から外れるのを防止する防護装置と、綱車を懸架する懸架点とを含む綱車構体において、フレームは2つの互いに接合された板部品を含み、綱車用の懸架装置と、綱車構体を例えばかぎ滑車上に固定する少なくとも1つの懸架点と、巻上げロープがその綱車から外れるのを防止する防護装置とを同時に提供することである。本発明の好ましい実施例によれば、これらの接合板部品は同一のものである。本発明の第2の好ましい実施例によれば、綱車は、その綱車および軸受けが合体し、綱溝が軸受けの外側リムに直接に配設された綱溝リングとして実施される。本発明の第3の好ましい実施例によれば、綱車構体の懸架点は、綱車の中心に対して非対称に配されている。 【0007】 【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明を更に詳細に説明する。 【0008】図1は本発明の綱車構体1の概略側面図であり、図2は図1の直線A−Aによる綱車構体1の断面図である。綱車構体1は2つの互いに接合された同一の板部品2および2’を有するフレームを含む。これらの板部品2および2’は異なるものとしてもよいが、板部品2および2’は同一であることが望ましい。板部品2および2’は、例えば、適切な型によるプレスまたは鋳造によって金属で作ることができる。板部品2および2’は、いくつもの別個の部品を結合して作ることもできるが、板部品2および2’は両方とも1部品で作るのが望ましい。図1に示す場合において、板部品2および2’は、望ましくはネジなどの適切な固定部品を穴3に通して配設して互いに接合される。板部品2および2’は、スポット溶接または他の固定方法を利用して互いに接合することとしてもよい。綱車構体1は更に、巻上げロープ6用の綱溝5を有する綱車4を含む。この綱車構体1はいくつかの綱車4を含んでもよい。綱車構体1は更に、綱車軸受け7を含んでもよい。綱車4および軸受け7は例えば嵌め合いによって互いに固定される。綱車構体1はその上更に、望ましくは円対称の穴状懸架点8を含み、これによって懸架シャフトまたは他の懸架部品を支え、綱車を、例えば巻上げ装置のかぎ滑車構体、フレームまたはトロリーの一部に掛けることができる。綱車構体1は更にいくつかの懸架点8を含んでもよく、それらの形状は異なるものとしてよい。図1において、懸架点8は、軸受け7の内側すなわち軸受け7のリムの内側に、軸受け7の中心について対称的に配されている。図2は、綱車4およびその軸受け用の懸架装置と、かぎ滑車の固定用シャフトを例えば綱車構体1で支える懸架点8と、巻上げロープ6が綱車4の綱溝5から外れることを防止する防護装置9とを、接合板部品2および2’がどのようにして同時に提供しているかを示す。望ましくは、この防護装置9は綱車のリムの半分以上を越えて延びている。 【0009】図3は本発明による第2の綱車構体1の詳細の概略断面の正面図である。図3の綱車構体1において、綱車4および軸受け7は共に接合されて、綱溝5が軸受け7の外側リムに直接配設される。 【0010】図4は本発明による綱車構体1の第3の実施例の概略側面図である。図4の綱車構体1において、懸架点8は軸受け7の内側に、軸受けの中心について非対称的に配置されている。図4に示すロープ力の合力Rに基づいて、懸架点8が図4の通りに軸受け7の中心より下に非対称的に配置されている場合、例えばかぎ滑車のシャフトが懸架点8に吊される時は安定した構造が達成されることが分かる。 【0011】図5は本発明による第4の綱車構体1の側面図であり、図6は図5の綱車構体1の全体の正面図である。図5および図6の綱車構体1において、板部品2および2’は、懸架点8が軸受け7の外側、すなわち軸受けのリムの外側の綱車構体1の上部に配置されるように形成され、懸架点8を通り抜ける仮想上の軸は、綱車構体1の軸受けを通り抜ける仮想上の軸に対して直交して配置されている。軸受け7および懸架点8を通り抜けるこれらの仮想上の軸は、互いに対して直角以外の配置とすることもできる。図5および図6に示す綱車構体1、すなわち板部品2および2’の形状は、円対称ではなく、それらの形状は自由に選ぶことができる。軸受け7の外側の懸架点8の位置も自由に選ぶことができるが、懸架点8が軸受けの外側に置かれている場合、懸架点8は綱車構体1の上部に置かれるのが望ましい。 【0012】図面およびこれに関連する記載は本発明の概念を説明することのみを意図したものである。その詳細において、本発明は、特許請求の範囲内で変形可能である。したがって、懸架点8を円対称にする必要はなく、その形は自由に選ぶことができる。また、綱車構体1の形を円対称にする必要もなく、その形は板部品2および2’の形に従って自由に選ぶこともできる。 【0013】 【発明の効果】本発明において説明する綱車構体は簡易であり、わずかな部品しか有さず、これはその構体が軽量であることを意味している。2つの接合した部品によって、綱車用の懸架装置と、その懸架シャフトを支える懸架点と、巻上げロープが綱車から外れるのを防止する防護装置とが提供される。同一のものであるこれらの板部品は製造費がかからない。また、この綱車構体は迅速で簡単に組み立て可能である。懸架シャフトの懸架も、懸架シャフトの位置をロープ力の合力の位置に関連して選択可能であるため、安定する。更に、本発明の綱車構体において、軸受けの外径は、巻上げロープの巻き付け直径と殆ど等しい大きさとすることができ、これによって信頼性ある寿命の長い軸受けを達成可能である。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】598122980 【氏名又は名称】ケイシーアイ コネクレーンズ インターナショナル ピーエルシー 【氏名又は名称原語表記】KCI KONECRANES INTERNATIONAL PLC
|
| 【出願日】 |
平成12年12月18日(2000.12.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100079991 【弁理士】 【氏名又は名称】香取 孝雄
|
| 【公開番号】 |
特開2001−173757(P2001−173757A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月26日(2001.6.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−383340(P2000−383340) |
|