| 【発明の名称】 |
自動変速機用パーキング機構及びその制御方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】金 昌 燮
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| 【要約】 |
【課題】傾斜路に駐車後の再出発時に、“P”レンジから他のレンジへの変換を円滑にすることにより、操作感を向上し得るようにする自動変速機用パーキング機構及びその制御方法を提供する。
【解決手段】出力軸の内部には軸線に沿ってバルブボディーから油圧の伝達を受ける流路が形成され、パーキングギヤは、前記出力軸上に固定装着される内輪部材と、前記内輪部材上に回転可能に構成されて外周面に凹凸部が形成される外輪部材とからなり、内輪部材と外輪部材との間の内部には、内輪部材と外輪部材とを固定させ、油圧によって作動して前記内輪部材に対して外輪部材が所定の回転変位を発生させるようにする少なくとも一つ以上の回転変位発生手段を構成する自動変速機のパーキング機構。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 パーキングロッドを引くことにより、これに一体に形成されているローラーが前進しながらスプラグを上昇させ、そのスプラグ前端のかかり部が出力軸上に一体に装着されるパーキングギヤの凹凸部に選択的に挿入されてロッキングを実施するように構成される自動変速機パーキング機構において、前記出力軸の内部には、軸線に沿ってバルブボディーから油圧の伝達を受ける流路が形成され、前記パーキングギヤは、前記出力軸上に固定装着される内輪部材と、前記内輪部材上に回転可能に構成されて外周面に凹凸部が形成される外輪部材とからなり、前記内輪部材と外輪部材との間の内部には、内輪部材と外輪部材とを固定させ、油圧によって作動して前記内輪部材に対して外輪部材が所定の回転変位を発生させるようにする少なくとも一つ以上の回転変位発生手段が構成されてなっていることを特徴とする自動変速機用パーキング機構。 【請求項2】 前記回転変位発生手段は、前記内輪部材の内部に形成され、前記軸部材に形成された流路と連結されて油圧の伝達を受けるシリンダーと;前記シリンダー内に構成されて油圧によって作動するピストンと;前記内輪部材の内部のシリンダーと連結され、前記外輪部材にかけて外側に広くなる台形形状に構成されるキー溝と;前記キー溝に装着され、前記外輪部材に形成されたキー溝の一面において弾性部材によって弾性支持される台形形状のスライディングキーとからなることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機用パーキング機構。 【請求項3】 フットブレーキが作動した状態において、前記シリンダーに油圧が供給されて前記スライディングキーが後退すると、前記スライディングキーの前後に回転変位が形成されることを特徴とする請求項2に記載の自動変速機用パーキング機構。 【請求項4】 自動変速機の出力軸に固定された内輪部材と、前記内輪部材の外部に一定の角で回転できるように装着され、外周に凹凸が形成された内輪部材を含む自動変速機用パーキング機構を制御する方法において、(a)変速段がPレンジにあるか判断する段階; (b)前記変速段がPレンジにある場合、フットブレーキが作動しているか判断する段階; (c)フットブレーキが作動している場合、前記外輪部材が前記内輪部材に対して一定の角で回転できるようにオイル油圧を供給する段階; (d)前記変速段が他のレンジに変換したかを判断する段階; (e)前記変速段が他のレンジに変換した場合、オイル油圧を中断する段階; (f)車速が0であるか判断する段階; (g)車速が0である場合、前記変速段がPレンジにあるか判断する段階; (h)前記変速段がPレンジにある場合、フットブレーキが作動するか判断する段階; (i)エンジンが停止したか判断する段階;を含んだ自動変速機用パーキング機構の制御方法。 【請求項5】 (j)前記(d)段階において、前記変速段がPレンジから他のレンジに変換していない場合、フットブレーキが作動するか判断する段階;及び(k)フットブレーキが作動しない場合、オイル油圧供給を遮断し、前記(a)段階に回帰して行う段階;を含む請求項4に記載の自動変速機用パーキング機構の制御方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は自動変速機におけるパーキング機構とその制御方法に係わり、より詳しくは、傾斜路に駐車した後、再出発時に“P”レンジから他のレンジへの変換を円滑にして操作感を向上し得るようにする自動変速機用パーキング機構及びその制御方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、自動変速機には一般的なパーキングブレーキの以外に、“P”レンジで出力軸上に固定装着されるパーキングギヤをロッキングさせて、車両が不意に動きだすことを防止し得るようにパーキング機構が備えられている。 【0003】このようなパーキング機構は、セレクトレバーを“P”レンジに移動させると、これに連動するパーキングロッドがスプラグを作動させて、そのスプラグの先端部がパーキングギヤの外周縁に形成されている凹凸部に挿入されてロッキングが行われるようになる。 【0004】すなわち、上記のようなパーキング機構の従来の技術を詳細に見てみると、図5のように、セレクトレバーが“P”レンジに変換すると、これに連動するディタントプレート100がパーキングロッド102を押し得るように形成され、このパーキングロッド102は、その先端部に形成されているローラー104がローラーサポート106に沿って前進しながら変速機ハウジングにヒンジ固定されているスプラグ108の後端部を上側に引き上げるようになる。 【0005】そうすると、スプラグ108の先端部が下降しながら、そのかかり部110がパーキングギヤ112の外周縁に形成された凹凸部114に挿入されてロッキングが行われるようになる。 【0006】もちろん、前記でスプラグ108はリターンスプリング116によって、常に先端部が上側に引き上げられるように弾性力を受ける。 【0007】しかし、上記のような従来のパーキング機構によって車両を傾斜路などに駐車する場合、スプラグの先端部に形成されたかかり部が、前記パーキングギヤの凹凸部に嵌合された状態で車輪が多少動くようになり、これによって前記スプラグのかかり部が、前記パーキングギヤの凹凸部との摩擦が増大され、“P”レンジから他のレンジへの変換が容易でないという問題点を内包している。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、油圧によって作動するスライドキーにより多少の回転間隙を有する2段のパーキングギヤを適用することにより、傾斜路に駐車した後、再出発時に“P”レンジから他のレンジへの変換を円滑にして操作感を向上し得るようにする自動変速機用パーキング機構及びその制御方法を提供することである。 【0009】 【課題を解決するための手段】この課題を解決するために、請求項1の発明は、自動変速機用パーキング機構であって、パーキングロッドを引くことにより、これに一体に形成されているローラーが前進しながらスプラグを上昇させ、そのスプラグ前端のかかり部が出力軸上に一体に装着されるパーキングギヤの凹凸部に選択的に挿入されてロッキングを実施するように構成される自動変速機パーキング機構において、前記出力軸の内部には、軸線に沿ってバルブボディーから油圧の伝達を受ける流路が形成され、前記パーキングギヤは、前記出力軸上に固定装着される内輪部材と、前記内輪部材上に回転可能に構成されて外周面に凹凸部が形成される外輪部材とからなり、前記内輪部材と外輪部材との間の内部には、内輪部材と外輪部材とを固定させ、油圧によって作動して前記内輪部材に対して外輪部材が所定の回転変位を発生させるようにする少なくとも一つ以上の回転変位発生手段が構成されてなっていることを特徴としている。 【0010】請求項2の発明は、請求項1記載の自動変速機用パーキング機構であり、前記回転変位発生手段は、前記内輪部材の内部に形成され、前記軸部材に形成された流路と連結されて油圧の伝達を受けるシリンダーと;前記シリンダー内に構成されて油圧によって作動するピストンと;前記内輪部材の内部のシリンダーと連結され、前記外輪部材にかけて外側に広くなる台形形状に構成されるキー溝と;前記キー溝に装着され、前記外輪部材に形成されたキー溝の一面において弾性部材によって弾性支持される台形形状のスライディングキーとからなることを特徴としている。 【0011】請求項3の発明は、請求項2記載の自動変速機用パーキング機構であり、フットブレーキが作動した状態において、前記シリンダーに油圧が供給されて前記スライディングキーが後退すると、前記スライディングキーの前後に回転変位が形成されることを特徴としている。 【0012】請求項4の発明は、自動変速機用パーキング機構の制御方法であり、自動変速機の出力軸に固定された内輪部材と、前記内輪部材の外部に一定の角で回転できるように装着され、外周に凹凸が形成された内輪部材を含む自動変速機用パーキング機構を制御する方法において、(a)変速段がPレンジにあるか判断する段階; (b)前記変速段がPレンジにある場合、フットブレーキが作動しているか判断する段階; (c)フットブレーキが作動している場合、前記外輪部材が前記内輪部材に対して一定の角で回転できるようにオイル油圧を供給する段階; (d)前記変速段が他のレンジに変換したかを判断する段階; (e)前記変速段が他のレンジに変換した場合、オイル油圧を中断する段階; (f)車速が0であるか判断する段階; (g)車速が0である場合、前記変速段がPレンジにあるか判断する段階; (h)前記変速段がPレンジにある場合、フットブレーキが作動するか判断する段階; (i)エンジンが停止したか判断する段階;を含むことを特徴としている。 【0013】請求項5の発明は、請求項4記載の自動変速機用パーキング機構の制御方法であり、さらに、(j)前記(d)段階において、前記変速段がPレンジから他のレンジに変換していない場合、フットブレーキが作動するか判断する段階;及び(k)フットブレーキが作動しない場合、オイル油圧供給を遮断し、前記(a)段階に回帰して行う段階;を含むことを特徴としている。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、具体的に実現できる本発明の好ましい実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。 【0015】図1は、本発明による自動変速機用パーキング機構の構成図であり、自動変速機のパーキング機構は、セレクターレバー(図示されていない)が“P”レンジに変換する時、ディタントプレート2がパーキングロッド6を押し得るように形成され、このパーキングロッド6は、その先端部に形成されているローラー4がローラーサポート8に沿って前進しながら変速機ハウジング20にヒンジ固定されているスプラグ16の後端部を上側に引き上げるようになる。 【0016】そうすると、スプラグ16の先端部が下降しながら、そのかかり部10がパーキングギヤ12の外周縁に形成された凹凸部14に挿入されて、ロッキングが行われるようになる。 【0017】もちろん、前記においてスプラグ16は、リターンスプリング18により常に先端部が上側に引き上げられるように弾性力を受ける。 【0018】このようなパーキング機構において、本発明は図2のように、前記スプラグ16のかかり部10と凹凸部14とを通じてロッキングされるパーキングギヤ12が内輪部材22と外輪部材24とで構成され、回転変位を有するようにした構成である。 【0019】これをさらに具体的に見てみると、出力軸26の内部には、軸線に沿ってバルブボディー(図示されていない)から油圧の伝達を受ける流路28が形成されており、前記パーキングギヤ12は、前記出力軸26上に固定装着される内輪部材22と、前記内輪部材22上に回転可能に構成されて外周面に前記凹凸部14が形成される外輪部材24とからなる。 【0020】また、前記内輪部材22と外輪部材24との間の内部には、走行または変速段が“P”レンジではない場合、内輪部材22と外輪部材24とを固定させ、エンジン始動している状態で、なおかつ変速段が“P”レンジである状態でフットブレーキを作動させると、バルブボディー(図示されていない)から油圧が供給されて前記内輪部材22に対して外輪部材24が所定の回転変位を発生させるようにする2個の回転変位発生手段Aが構成される。 【0021】上記の回転変位発生手段Aの構成は、前記内輪部材22の内部の一側にシリンダー32が構成され、前記シリンダー32は、前記出力軸26に形成された流路28と供給流路34とを通じて連結される。 【0022】そして、前記シリンダー32内には、前記供給流路34から供給される油圧によって前後進作動するピストン36が構成され、前記内輪部材22の外周側で前記シリンダー32と連結されて前記外輪部材24にかけて外側に広くなる台形形状のキー溝38が構成される。 【0023】前記キー溝38は、前記外輪部材24に形成されたキー溝38の一面に復元スプリング40を介在して台形形状のスライディングキー42が嵌合され、このスライディングキー42は、前記復元スプリング40によって内輪部材22側に弾性力が作用する。 【0024】したがって、前記シリンダー32に油圧が供給されると、図3に示したように、ピストン36は前進して前記復元スプリング40の弾性力を克服し、前記スライディングキー42を押して後退させる。すると、前記外輪部材24と内輪部材22とは、前記スライディングキー42が後退しつつキー溝38に生じる間隔だけ前記スライディングキー42の前後側に回転変位[ΔT/2]を有するようになる。 【0025】前記ような回転変位[ΔT/2]は、前記スプラグ16のかかり部10が外輪部材24の凹凸部14に嵌合された状態で円滑に解除が可能になるように余裕間隔として作動するようになるが、ただし、運転者がフットブレーキを踏んでいる間にだけ行われる。 【0026】つまり、運転者がフットブレーキを作動させた場合、出力軸26を通じて前記内輪部材22は回転作動が固定され、この時前記回転変位[ΔT/2]だけ外輪部材24が前後に回転可能になることにより、傾斜路上において上向または下向のいずれかの方向で車両が停止した場合であっても余裕な間隔で作動するようになる。 【0027】万一、傾斜路上で運転者がフットブレーキを作動させない状態で前記シリンダー32に油圧が供給されると、スライディングキー42が後退しながらキー溝38の間に発生する回転変位[ΔT/2]は、車輪(図示されていない)が傾斜路で動きながら出力軸26を通じて、前記内輪部材22を回転させて前記回転変位[ΔT/2]を吸収するようになり、この時、スライディングキー42を通じて外輪部材24に回転力を与えて、前記凹凸部14に嵌合されていたスプラグ16のかかり部10は、さらにきつく締結されることにより変速感が悪化する。 【0028】このような自動変速機用パーキング機構の作動上のエラーを制御するための方法として、図4に示したように、本発明による自動変速機用パーキング機構の制御方法は、まず最初エンジンが始動された状態でトランスミッション制御ユニットTCUでは、変速段が“P”レンジであるかを判断し、“P”レンジでなければトランスミッション制御ユニット(TCU)の基本ロジックを行い、変速段が“P”レンジであれば次の段階に進むように第1段階(S10)を行う。 【0029】第2段階(S20)は、前記第1段階(S10)で変速段が“P”レンジである状態で、トランスミッション制御ユニット(TCU)がフットブレーキの作動状態を判断し、フットブレーキが作動状態でなければ前記第1段階(S10)に再びリターンさせ、フットブレーキが作動状態であれば前記シリンダー32に油圧を供給するようになる。 【0030】第3段階(S30)は、前記第2段階(S20)でシリンダー32に油圧が供給された時、トランスミッション制御ユニット(TCU)で変速段が“P”レンジから他のレンジに変換されたかを判断し、他のレンジに変換された時に前記シリンダー32に油圧を遮断するように作動し、第4段階(S40)は、前記第3段階(S30)で変速段が継続して“P”レンジ状態である場合、トランスミッション制御ユニット(TCU)がフットブレーキの作動状態を再び判断し、フットブレーキが作動状態である場合には、前記第3段階(S30)にリターンさせ、前記フットブレーキが作動状態ではない場合には、前記シリンダー32の油圧を遮断した後、再び第1段階(S10)にリターンさせるように作動する。 【0031】第5段階(S50)は、前記第3段階(S30)で“P”レンジではない他のレンジ上でシリンダー32油圧が遮断された場合、トランスミッション制御ユニット(TCU)が車速を感知して車速が“0”であるかを判断し、車速が“0”でなければリターンさせて反復検出し、車速が“0”であれば次の段階に進行するようになる。 【0032】第6段階(S60)は、前記第5段階(S50)から車速が“0”である場合、トランスミッション制御ユニット(TCU)は変速段が“P”レンジ状態であるかを判断し、“P”レンジでなければ前記第5段階(S50)にリターンさせ、変速段が“P”レンジであれば次の段階に進行するようになる。 【0033】第7段階(S70)は、前記第6段階(S60)で変速段が“P”レンジ状態である場合、トランスミッション制御ユニット(TCU)がフットブレーキ作動状態を判断し、フットブレーキが作動状態でなければ前記第2段階(S20)にリターンさせ、フットブレーキが作動状態であれば次の段階に進行する。 【0034】第8段階(S80)は、前記第7段階(S70)からフットブレーキが作動状態である場合、トランスミッション制御ユニット(TCU)で始動がオフ(OFF)されたかを判断し、始動がオン(ON)状態であると前記第5段階(S50)にリターンさせ、始動がオフ(OFF)状態であるとトランスミッション制御ユニット(TCU)のロジックを終了することによって制御するようになる。 【0035】 【発明の効果】以上のように、本発明による自動変速機用パーキング機構とその制御方法によると、スプラグのかかり部とパーキングギヤの凹凸部とがパーキングギヤの内部に構成された回転変位発生手段により余裕間隔が提供されるので、傾斜路に駐車している時に“P”レンジから他のレンジに変換が行われる時により円滑な操作が行われ、操作感を向上することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591251636 【氏名又は名称】現代自動車株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年8月14日(2000.8.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093399 【弁理士】 【氏名又は名称】瀬谷 徹 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−165312(P2001−165312A) |
| 【公開日】 |
平成13年6月22日(2001.6.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−245715(P2000−245715) |
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