| 【発明の名称】 |
ガイドレールとその端部にコードと滑車を抱え込んだ動力伝達装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】仲田 豊
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| 【要約】 |
【課題】滑車を用いる動力伝達装置では、摩擦に強いベルトを円環状に滑車に掛けたり、コードより太くかつ重いロープを途中に張力調節用の滑車を挿入して用いたり、あるいは、強力だが重い鋼線製のコードを用いたりしている。ベルトロープ、鋼線製のコードを用いると、曲げる形の大きさや方向が制限されるため、装置自体が大きくかつ重くなり、また、動力を伝達するのに必要最小限の長さで円環状に滑車に掛けると、動力伝達距離を調節することが難しくなり、さらに、円環状にするための継ぎ目が生じ、簡単には取り扱えなかった。
【解決手段】高張力および高耐摩耗性繊維製の容易に曲げることのできる、ロープより細いコードを円環状に形成することなく滑車を駆動するのに用いることにより、装置自体を小型かつ軽量にでき、さらに滑車とコードの密着性を強める補助輪や、動滑車の運動の形状や距離を調整できる機構を合わせて採用することにより、動力伝達距離の調節をはじめとする装置の取り扱いを容易にできる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】両方向に滑走する動滑車(4)と動滑車を駆動する高張力および高耐摩耗性繊維製の容易に曲げることのできるコード(5)とを、内部に抱え込んだ、内面を滑らかに加工もしくは塗装処理した光を通さないガイドレール(6)と、定滑車(1、1’)とコード端止め具(2、2’)を内部に装備した光を通さないガイドレール端封止具(3、3’)からなる、コードを円環状に形成することなく動滑車をガイドレールのスリット(7)に沿って動かせることを特徴とする動力伝達装置。 【請求項2】動滑車(4)に、ガイドレール(6)内での滑動性を高めるための、そり、あるいは、車台を装備した、請求項1記載の動力伝達装置。 【請求項3】ガイドレール端封止具(3、3’)内のコード端止め具(2、2’)の一方あるいは両方を巻き取りリール状にし、コード(5)を巻き取ることでコードの張力を調節できるようにした、請求項1もしくは2記載の動力伝達装置。 【請求項4】滑車を複数の連および段で用いる、あるいは、および、滑車を車輪状でなくコードに接する部位にRを付けて滑らかにした一つもしくは複数の柱状のコード掛け(19)とした、請求項1〜3のいずれか1項に記載の動力伝達装置。 【請求項5】動力の源と結合する駆動滑車とコードを密着させるための補助輪(8)を装備した、あるいは、補助輪そのものを駆動輪(9)としてガイドレール端封止具の内部に装備した、請求項1〜4のいずれか1項に記載の動力伝達装置。 【請求項6】ガイドレールのスリット(7)の形状および構成を変えることにより、動滑車およびその軸に繋がるものとガイドレールとの間の相対運動の形状を変えることができる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の動力伝達装置。 【請求項7】複数の動滑車(4、4’)をガイドレール(6)の内部に抱え込み、動滑車の数とコードの掛かり方によっては二つのコード端止め具(2、2’)をガイドレール端封止具の片側(3)だけに装備した、請求項1〜6のいずれか1項に記載の動力伝達装置。 【請求項8】複数のガイドレールを鞘状に構成し、鞘状のガイドレールを伸縮すると同時に巻き取りリールでコードの長さを調節することで動滑車の動ける距離を変更できるようにした、請求項2〜7のいずれか1項に記載の動力伝達装置。 【請求項9】コード掛け(13、15、17)を持つ端装具(12、12’、14、14’)を備えた複数のガイドレール(6、6’、6’’)を鞘状に構成し、端装具の一つにはコード端止め具(16)を装備し、ガイドレールの間の隙間にコード掛けを経由しながらコードを繰り込むことにより、鞘状のガイドレールを伸縮することで動滑車の動ける距離を変更できるようにした、請求項1〜7のいずれか1項に記載の動力伝達装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】高張力および高耐摩耗性繊維製の容易に曲げることのできるコード(5)を円環状に形成することなく滑車を駆動することに用いることにより、定滑車(1、1’)の回転運動と動滑車(4)の回転運動およびガイドレール(6)に沿った往復運動の間を媒介する、小型かつ軽量な、したがって取り扱いの容易な動力伝達装置番提供する。定滑車を回転させることで、動滑車は回転し、かつ、ガイドレールに沿った相対運動をする。すなわち、ガイドレールが固定されていれば動滑車はガイドレールに沿って移動し、動滑車の軸が固定されていればガイドレール(6)および定滑車を内装したガイドレール端封止具(3、3’)を含めた装置全体が動く。動滑車を回転させると、定滑車は回転し、かつ、動滑車はガイドレールに沿った相対運動をする。動滑車をガイドレールに沿った相対運動をさせると、動滑車は回転し、かつ、定滑車も回転する。 【0002】高張力および高耐摩耗性繊維の中には、光に当たると徐々にその性質が失われるものもあるが、光を通さないガイドレールおよびガイドレール端封止具の内部にコード全体を抱え込む本発明により、その性質の劣化を遅らせることができる。 【0003】動滑車は、ガイドレールの内部を走行するが、ガイドレールに接触すると摩擦により音や熱の運動の損失が生じる。そり、もしくは、車台に、動滑車を載せれば、接触時の摩擦を軽減できる。細いコードなので動滑車を小さくでき、そり、もしくは、車台も小さくできるので、ガイドレールの中に入れることができる。 【0004】コード端止め具(2、2’)で、コードを引っ張ることで、コードの張力を維持するのだが、止め具を巻き取りリール状にして、コードを巻き取れるようにすると、装置の運転に伴なうコードの伸長による張力の低下を補償できる。細いコードなので、巻き取りリールも小さくでき、ガイドレール端封止具の中に入れることができる。 【0005】高張力および高耐摩耗性繊維製の容易に曲げることのできるコードは、従来の繊維でできたコードよりもより細くできるので、複数連、複数段の滑車を従来よりも小さく構成でき、これらと組み合わせることにより、単連、単段の滑車の場合よりも、より大きな力を伝達できる。また、細いコードは、空間的に小さく曲げられるので、車輪状の滑車を、コードに接する部位にRを付けて滑らかにした一つもしくは複数の柱状のコード掛け(19)で置換できる。図4に2連単段の動滑車、3連2段の動滑車、2連2段の定滑車の例を示す。図5に円柱状、円筒状、円筒に円柱を嵌め合わせた形状の、コード掛けの例を示す。また、図5には、2個のおよび3個のコード掛けとコードの掛かり方の例を示す。 【0006】装置を駆動する滑車とコードは密着しなければならないが、滑車にコードを圧着する補助輪(8)で、滑車(1、4)とコード(5)の密着度を強くすることができる。また、補助輪そのものを駆動輪として外部から回転させ(9)、滑車(1)に掛けられたコード(5)を駆動することができる。細いコードなので、補助輪も小さくでき、ガイドレールおよびガイドレール端封止具の中に入れることができる。 【0007】動滑車の運動を取り出すためには、ガイドレールに動滑車の運動に沿ったスリット(7)が必要だが、このスリットの形状を、ガイドレールの形状および構成を変えることにより調整できる。例えば、直線状のスリット(7)をもつ断面がC状の一本のガイドレールは、断面がコ状の2個の部品(10、10’)と、それらを結合する断面がH状の1個の部品(11)からでも構成できる。ガイドレールにRを付けて曲げれば、動滑車は円弧状に、運動する。ガイドレールを螺旋状に曲げれば、それに沿って、動滑車は空間的に螺旋を描く。高耐摩耗性繊維製の容易に曲げることのできる細いコードを、内面を滑らかに加工・塗装処理したガイドレールの中に入れることで、コードとガイドレール内面の摩擦に抗して、これらのことが可能になる。 【0008】高張力繊維製の容易に曲げることのできる細いコードは、ガイドレールの中の、複数の動滑車(4、4’)に掛かり、それらを走行させることができる。コードの掛け方により、動滑車の走行の向きを調整できる。図8に、2個の動滑車を各々反対方向に動くように構成した例を示す。この例では、2個のコード端止め具(2、2’)を、一方のガイドレール端封止具(3)の中に入れている。 【0009】ガイドレールを鞘状に構成し、ガイドレールを伸縮できるようにする場合、ガイドレールの伸縮に伴なうコードの長さの調節分は、コードが細いので、ガイドレール端封止具の中の巻き取りリールに巻き付けることができる。装置を駆動する時には、装置自体を外部から固定して、ガイドレールが伸縮しないようにする。 【0010】細いコードは、鞘上に構成したガイドレールの間の隙間にも繰り入れることができる。コード掛け(15)とコード端止め真(16)をもつ端装具(14)は、ガイドレール(6)の端に装備され、ガイドレール(6’)の中に挿入される。コード掛け(13)をもつ端装具(12)は、ガイドレール(6’)の端に装備され、ガイドレール(6)の外を摺動する。コード掛け(15、16)をもつ端装具(14’)は、ガイドレール(6’)の端に装備され、ガイドレール(6’’)の中に挿入される。コード掛け(13)をもつ端装具(12’’)は、ガイドレール(6’’)の端に装備され、ガイドレール(6’)の外を摺動する。装置を駆動する時には、ガイドレール端封止具(3’)の中のコード掛け(18)の所でコードを固定するか、もしくは、装置自体を外部から固定して、ガイドレールが伸縮しないようにする。図9に2本のガイドレールからなる装置の、図10に3本のガイドレールからなる装置の概念図を示す。 【発明の属する技術分野】 【0011】本発明は、コードと滑車を用いた動力伝達装置に関する。コードと滑車を用いた動力伝達装置は、コードと滑車の間の摩擦力を介して動力を伝えるので、コードと滑車を密着させ、かつ、コードをたるむことなく張りわたさなければならない。 【従来の技術】 【0012】コードと滑車を密着させると、従来の繊維でできた細いコードは摩擦によりさらに細く擦り切れ、また、コードの張力を一定以上に常に維持し続けると、従来のコードは容易に伸長してたるみ、結果として、張力を維持できなくなる。このため、従来の滑車を用いる動力伝達装置では、摩擦に強いベルトを円環状に滑車に掛けたり、コードより太くかつ重いロープを途中に張力調節用の滑車を挿入して用いたり、あるいは、強力だが重い鋼線製のコードを用いたりしている。 【発明が解決しようとする課題】 【0013】ベルト、ロープ、鋼線製のコードを用いると、曲げる形の大きさや方向が制限されるため、装置自体が大きくかつ重くなり、また、動力を伝達するのに必要最小限の長さで円環状に滑車に掛けると、動力伝達距離を調節することが難しくなり、さらに、円環状にするための継ぎ目が生じ、簡単には取り扱えなかった。 【課題を解決するための手段】 【0014】高張力および高耐摩耗性繊維製の容易に曲げることのできるコード(5)を円環状に形成することなく滑車を駆動するのに用いることにより、装置自体を小型かつ軽量にでき、さらに滑車とコードの密着性を強める補助輪や、動滑車の運動の形状や距離を調整できる機構を合わせて採用することにより、動力伝達距離の調節をはじめとする装置の取り扱いを容易にできる。 【発明の実施の形態】 【0015】電動カーテンにおける、モータでカーテンを開閉するための動力伝達装置で、カーテンの開閉長さを調節できる、伸縮可能なカーテンレールとしても機能する。 【実施例】 【0016】3個のガイドレールを鞘状にはめ込み、各々の端にコード掛けをもつ端装具を装備し、ガイドレールの間の隙間にコード掛けを経由しながらコードを繰り込む。端装具(14)は、ガイドレール(6)に、端装具(12、14’)はガイドレール(6’)に、端装具(14’)は、ガイドレール(6’’)に、各々装備する。ガイドレールの中に、動滑車と合わせて適当な数のカーテン吊り具も挿入し、カーテンの開閉距離に応じて、レールの長さを調節する。ガイドレールが伸縮しないよう適切に固定した後、ガイドレールのスリット(7)を通して、動滑車にカーテン先端を、吊り具にカーテンを掛ける。定滑車の一方をモータで駆動することにより、動滑車の移動に伴ないカーテンの開閉を行うことができる。図11に、カーテン吊り具を挿入する前の装置外観の横式図を示す。図12、13に、ガイドレール端装具の形状とコードの掛かり方の模式図を示す。 【発明の効果】 【0017】従来の電動カーテンレールでは、カーテンを開閉するコードを円環状に構成しているため、カーテンを開閉する距離の調節が困難であったが、本発明により、容易に取り扱えるようになる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】399119789 【氏名又は名称】株式会社エヌ・ケー・ディー
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| 【出願日】 |
平成11年11月16日(1999.11.16) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−141017(P2001−141017A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月25日(2001.5.25) |
| 【出願番号】 |
特願平11−363215 |
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