トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 液圧伝達モジュール内の回転要素を潤滑するためのループフラッシング回路
【発明者】 【氏名】スティーブン エイチ グルック

【氏名】ジェフリー エイ バルダス

【氏名】ジム ディー ライケン

【要約】 【課題】液圧伝達モジュールの回転要素への潤滑を簡単な構造で行う。

【解決手段】第1システムの圧力ライン18,20に接続された第1入口ポート42、第2システムの圧力ラインに接続された第2入口ポート44および内部にドレインオリフィス48,62,64を有するドレインラインを介して、開放ケーシング内の開口部にループフラッシングバルブ40を接続する出口ポート46を有する3位置、3ポートパイロット圧力作動ループフラッシングバルブ40を含む。ドレインオリフィスの上流側でドレインラインに接続されたループフラッシングライン50が、ケーシング12内部を延び、ポンプまたはモータ内の回転要素にほぼ隣接し、これら要素に向く開端部を有する。3位置バルブは中間位置を有する。第1および第2システムの圧力ラインの少なくとも一方からのシステム圧力は、バルブの位置とは無関係に常にループフラッシングバルブへ送られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1および第2システムの圧力ラインによって、流体により接続された液圧ポンプおよび液圧モータの回転要素を少なくとも部分的に囲む開放ケーシングと、第1システムの圧力ラインに流体で接続された第1入口ポート、第2システムの圧力ラインに流体で接続された第2入口ポート、および内部にドレインオリフィスを有するドレインラインを介して、開放ケーシング内の開口部にループフラッシングバルブを流体接続する出口ポートを有する3位置、3ポートパイロット圧力作動ループフラッシングバルブと、ドレインオリフィスの上流側でドレインラインに流体接続され、ケーシングの内部を延び、ポンプおよびモータの一方の回転要素にほぼ隣接し、かつこれらの要素に向く開端部を有する液圧ループフラッシングラインとを備え、前記3位置ループフラッシングバルブが、2つの対向する端部位置の間に中間位置を有し、バルブが3つの位置のいずれにあるかに拘わらず、第1システムの圧力ラインおよび第2システムの圧力ラインのうちの少なくとも一方からのシステム圧力が、バルブを通して、ループフラッシングラインへ常に送られるようになっている、閉回路液圧伝達装置。
【請求項2】 ループフラッシングラインが、ドレインラインに接続された主ブランチを有し、この主ブランチがポンプに連動する開端部を有する第1ブランチと、モータに連動する開端部を有する第2ブランチとに分割されている、請求項1記載の伝達装置。
【請求項3】 主ブランチ、第1ブランチ、および第2ブランチのいずれもが、すべて完全にケーシング内に配置されている、請求項2記載の伝達装置。
【請求項4】 ループフラッシングラインが、ドレインラインからループフラッシングの開端部へ、ケーシング内全体に延びている通路である、請求項1記載の伝達装置。
【請求項5】 開端部の上流側においてループフラッシング内に設けられたオリフィスを含む、請求項1記載の伝達装置。
【請求項6】 ポンプが、押しのけ量可変液圧ポンプである、請求項1記載の伝達装置。
【請求項7】 第1システムの圧力ラインと第2システムの圧力ラインの双方が、中間位置にあるバルブを介して出口ポートに流体接続されている、請求項1記載の伝達装置。
【請求項8】 第1および第2システムの圧力ラインによって流体により接続された液圧ポンプ、および液圧モータの回転要素を少なくとも部分的に囲む開放ケーシングと、第1システムの圧力ラインに流体で接続された第1入口ポート、第2システムの圧力ラインに流体で接続された第2入口ポート、および内部にドレインオリフィスを有するドレインラインを介して、開放ケーシング内の開口部にループフラッシングバルブを流体接続する出口ポートを有する3位置、3ポートパイロット圧力作動ループフラッシングバルブと、ドレインオリフィスの上流側でドレインラインに流体接続されており、ケーシングの内部を延び、ポンプおよびモータの一方の回転要素にほぼ隣接し、これらの要素に向く開端部を有する液圧ループフラッシングラインとを備え、これにより第1システムの圧力ラインの圧力が第2システムの圧力ラインの圧力よりも高くなると、ループフラッシングバルブが第1位置へパイロット圧力で移動し、この第1位置において、第1入口ポートがブロックされ、第2入口ポートが開き、もってドレインラインおよびループフラッシングラインへ流体が送られ、第2システムの圧力ラインの圧力が第1システムの圧力ラインの圧力よりも高くなると、ループフラッシングバルブが第2位置へパイロット圧力で移動し、この第2位置において、第2入口ポートがブロックされ、第1入口ポートが開き、もって第1システムの圧力ラインから、ドレインラインおよびループフラッシングラインへ流体が送られ、第1システムの圧力ラインの圧力と第2システムの圧力ラインの圧力が等しくなり、第1システムの圧力ラインと第2システムの圧力ラインとの間に差圧が存在しなくなると、ループフラッシングバルブが、2つの第1の位置の間の第3の中間位置で平衡状態となるように移動し、この第3中間位置において、第2入口ポートと第2入口ポートの双方が開き、流体がドレインラインおよびループフラッシングラインへ送られ、もって、ポンプおよびモータの一方の回転要素に対して、一定の流体潤滑ソースが提供されるようになっている閉回路液圧伝達装置。
【請求項9】 第1システムの圧力ライン、および第2システムの圧力ラインによって、流体により接続された液圧ポンプおよび液圧モータの回転要素を支持し、これらの要素を、少なくとも部分的に囲む開放ケーシングと、第1システムの圧力ラインに流体で接続された第1入口ポート、第2システムの圧力ラインに流体で接続された第2入口ポート、および内部にドレインオリフィスを有するドレインラインを介して、開放ケーシング内の開口部にループフラッシングバルブを流体接続する出口ポートを有する3位置、3ポートパイロット圧力作動ループフラッシングバルブと、ドレインオリフィスの上流側でドレインラインに流体接続されており、ケーシング内部を延び、ポンプおよびモータの一方の回転要素にほぼ隣接し、これらの要素に向く開端部を有する液圧ループフラッシングラインとを備え、前記3位置ループフラッシングバルブが、2つの対向する端部位置の間に中間位置を有し、バルブが3つの位置のいずれにあるかに拘わらず、第1システムの圧力ラインおよび第2システムの圧力ラインのうちの少なくとも一方からのシステム圧力が、バルブを通してループフラッシングラインへ常に送られるようになっている、液圧伝達モジュールのためのループフラッシング兼潤滑回路。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液圧技術に関し、より詳細には、伝達装置の回転機素に対して加圧潤滑することに関する。本発明は、ドライ形成環境内で作動するオープンケースの液圧伝達モジュールにおける液圧部品に潤滑流を提供するために開発されたものである。本発明は、外部潤滑供給装置、ホースまたは外部接続装置を必要とすることなく、潤滑流を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】液圧ー機械式伝達装置の組み合わせ体に、液圧伝達モジュールを組み込むことができることは知られている。
【0003】よりコンパクトな構造とするために、液圧伝達モジュールに開放ケーシングを設けることが多く、液圧伝達装置は、液圧−機械式伝達装置の機械式部分と共に、共通する外側ハウジングおよびリザーバを備えている。このような状況では、液圧伝達モジュールは、通常、液圧伝達ケーシングを満たし、液圧伝達装置の回転機素を潤滑する液圧流体が回転機素を潤滑できる前に、共通のリザーバへドレインするような「ドライケース」または「非フルケース」モードで作動しなければならない。従って、このようなドライケースモードにより、液圧回転機素を加圧潤滑しなければならない。
【0004】本発明により、液圧回転機素は、ピストン、スリッパー、シリンダブロック、シャフト、ギアおよびベアリングを含む種々の部品を構成できるが、これらの部品のみに限定されるものではない。液圧伝達装置が中立となっている時でも、常時、潤滑オイルの信頼できるソース、および量を提供しなければならない。液圧伝達装置が中立の時に、回転機素は依然として回転できる。
【0005】液圧−機械式伝達装置では、スペースおよび対応する運動が限られているため、液圧伝達モジュール内への潤滑供給ラインを設計することは極めて困難である。液圧伝達モジュールは、別個のモジュールとして組み立てられ、その後、液圧−機械式伝達装置のハウジング内に設置し、取り付けられるようになっている。
【0006】設置された液圧伝達モジュールを囲むスペースはわずかであるので、液圧−機械式伝達装置のハウジングと液圧伝達モジュールとの間に、潤滑供給ライン、すなわちホースを接続することは不可能ではないが、困難である。液圧伝達モジュールは、ハウジング内にエラストマーマウントによって支持されているので、液圧−機械式伝達装置のハウジングに対して移動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一部の閉ループ液圧伝達システムは、冷却および濾過のために、液圧ループの低圧側からのオイルを自動的に検出し、この低圧側から制御された量のオイルを排出する一体化されたループフラッシングバルブを備えている。しかし、代表的なループフラッシングバルブは、液圧伝達装置が中立となっている時、またはシステムの圧力ラインの間に差圧がない時に、フラッシング流をブロックする。
【0008】図1に示すように、従来のフラッシングバルブからのループフラッシングオイルは、フルケースのシステムでは、液圧伝達装置のケーシング内にダンプされるか、またはオープンケースのシステムでは車両の液圧システムの他の部品に集められ、送られていた。
【0009】代表的なオープンケースのシステムでは、液圧モジュールと伝達装置のハウジングとの間に、更に2つの液圧接続装置が必要である。すなわち、ループフラッシングオイルを収集するための接続装置と、外部から供給される潤滑オイルのための他の接続装置とが必要である。
【0010】別の解決案として、チャージ回路から内部で潤滑が行われるようにしたものもあった。しかしこの方法は、動力使用量が大きくなるので、望ましくない代替方法である。チャージ流は、一般に潤滑に必要な圧力よりも高い圧力となっているので、潤滑用消費エネルギー用にチャージオイルを使用しなければならない。
【0011】下記の目的のために液圧伝達モジュールと液圧−機械式伝達装置との間のオイル接続部の数を最少にすることが望ましい。
1.コストを低減する。
2.組み立て時間と組み立ての複雑さを最小にする。
3.よりコンパクトな構造にする。
4.機械的ノイズおよび流体的ノイズの潜在的伝達経路を最小にする。
【0012】液圧伝達モジュールの潤滑流は、車両における流量条件を増すことになり得る。液圧ポンプおよびその動力条件を大きくしなければならないという要求を、解消または最小にする方法が望ましい。
【0013】従って、本発明の主な目的は、作動条件下にある回転機素またはその他の目的のために圧力潤滑剤を供給するためのループフラッシング回路を有する液圧伝達モジュールを提供することにある。
【0014】本発明の別の目的は、液圧伝達モジュールが中立状態にある時、すなわちループ差圧または流れがない時に、フラッシング流および潤滑を行う液圧ループフラッシング回路を提供することにある。
【0015】本発明の別の目的は、外部液圧ホースまたはラインを使用することなく、「ドライケース」の環境内で作動する液圧部品、例えばポンプまたはモータに圧力潤滑剤を供給することにある。
【0016】本発明の別の目的は、ループ冷却、および汚染物フラッシング条件の従来の基準の他に、潤滑の必要性に基づき、ループフラッシング流量を選択できるようにするループフラッシング回路を提供することにある。
【0017】本発明の別の目的は、動力使用量に対する影響を最小としたループフラッシング回路を提供することにある。
【0018】本発明の別の目的は、液圧伝達モジュール、および液圧−機械式伝達装置を、よりコンパクトに設計するのを助けるループフラッシング回路を提供することにある。
【0019】本発明の別の目的は、コスト、組み立て時間、および複雑さを少なくするループフラッシング回路を提供することある。
【0020】本発明の別の目的は、機械的および液圧的な双方のノイズ伝達をする潜在的な経路となる、付加的部品および接続装置を不要にするループフラッシング回路を提供することにある。
【0021】図面だけでなく、次の説明および請求の範囲を読めば、上記およびそれ以外の目的が明らかとなると思う。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、液圧技術に関するものであり、より詳細には、液圧伝達装置のためのループフラッシング回路に関する。また本発明は、伝達装置の回転機素に対する加圧潤滑を行うものである。
【0023】本発明は、外部の潤滑供給装置を必要とすることなく、ドライケース環境で作動するオープンケースの液圧モジュールにおける液圧部品に潤滑流を供給するために開発されたものである。
【0024】本発明のループフラッシング回路は、第1システムの圧力ラインに流体で接続された第1入口ポート、第2システムの圧力ラインに流体で接続された第2入口ポート、および内部にドレインオリフィスを有するドレインラインを介し、開放ケーシング内の開口部にループフラッシングバルブを流体接続する出口ポートを有する3位置、3ポートパイロット圧力作動ループフラッシングバルブを含んでいる。
【0025】ドレインオリフィスの上流側でドレインラインに流体接続されたループフラッシングラインが、ケーシング内部を延び、ポンプまたはモータ内の回転要素にほぼ隣接し、これら要素に向く開端部を有する。この3位置バルブは、対向する端部位置の間に中間位置を有する。
【0026】第1システムの圧力ライン、および第2システムの圧力ラインの少なくとも一方からのシステム圧力は、バルブが3つの位置のうちのいずれに位置するかとは無関係に、バルブを通して、常にループフラッシングバルブへ送られる。こうして、液圧伝達モジュールが中立位置にあっても、回転要素のための加圧潤滑が行われる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1に示す従来のループフラッシング回路すなわちシステムと、本発明とを比較すると、本発明を最も良く理解できると思う。
【0028】図1において、液圧伝達装置10は、液圧ポンプ14および液圧モータ16を支持し、少なくともこれらを部分的に囲む開放ケーシング12(短い線と長い線で示されている)を有する。ポンプ14およびモータ16は、1対のシステム圧力ライン18〜20によって流体によって接続されている。
【0029】好ましくは、この液圧ポンプ14は、押しのけ量可変液圧ポンプであり、モータ16は、押しのけ量固定モータであるが、押しのけ量可変モータも使用できる。
【0030】モータの押しのけ量が一定である場合、システム圧力ライン18、20における液圧流体(通常、オイル)の流量および圧力は、主に押しのけ量可変モータ14の押しのけ量と、モータにかかる負荷によって決定される。
【0031】ポンプ14は、従来と同じように、16で示す斜板を有し、この斜板16は、前方位置、リバース位置、および中立位置にて無限可変となっている。例えば前方位置にある時、ライン18の圧力は、ライン20の圧力よりも高く、モータのシャフト22は、特定の方向に回転するポンプシャフト24に応答し、一方向に回転する。押しのけ量可変ポンプ14の斜板16が、サーボ26、28によりリバース位置に移動すると、ライン20の圧力は、ライン18の圧力よりも高くなる。従って、モータ16のシャフト22は逆方向に回転する。閉回路の液圧伝達装置の上記基本構造については、液圧技術では周知である。
【0032】閉回路の液圧伝達装置における液圧損失を補充するために、チャージ供給ライン30のようなチャージ供給流体の外部ソース(図示せず)が設けられている。
【0033】図示するように、システムの圧力を制限し、ループの低圧側にチャージするために、従来の高圧レリーフバルブ32、34およびチェックバルブ36、38が設けられている。この高圧レリーフバルブ32、34は、それぞれのシステム圧力ライン18、20でのシステム圧力を制限するものである。チェックバルブ36、38は流体のレリーフバルブ32、34からの補充流体、およびその流れがループの低圧側に流入できるようにしている。
【0034】図示のように、押圧レリーフバルブ32、34およびチェックバルブ36、38の下流側において、システム圧力ライン18、20に、通常のループフラッシングバルブ40が接続されている。このループフラッシングバルブ40は、パイロット圧力で作動する3位置3ポートバルブであり、このバルブ40は、第1ポート、すなわち開口部42と、第2入口ポートすなわち開口部44を有する。
【0035】このバルブ40の位置に応じ、入口ポート42および44は、出口ポート、すなわち開口部46に選択的に接続可能である。このバルブ40は、対向する端部位置と、これら位置との間の中間位置とを有する。バルブ40は、パイロット圧力でセンタリングされるが、システム圧力ライン18と20との間に差圧が存在するときはいつも、これら対向する端部位置のうちの一方へ押圧されるようになっている。
【0036】バルブ40が、対向する端部位置のいずれかにあると、この時に最低圧力となっているシステム圧力ライン18、20は、入口ポート42、44の一方を介して出口ポート46に接続される。しかし、中間位置において、システムライン18、20の間に差圧がない時、例えば液圧伝達装置10が中立位置にある時は、バルブ40は、入口ポート42、44および出口ポート46をブロックする。
【0037】バルブ40の下流側には、オリフィス48が設けられている。オリフィス48をバルブ40自体に組み込むことも可能である。オリフィス48の下流側にループフラッシングライン50が延びており、次にケーシング20の外側に延び、ループフラッシングオイルを処理するために、液圧−機械式伝達装置の他の部品へ送るようになっている。
【0038】最終的にこのループフラッシングオイルは、液圧−機械式伝達装置の流体リザーバ(図示せず)に至る。次に、外部潤滑供給ソース(図示せず)は、リザーバからの流体を外部潤滑供給ライン52を通して戻す。このような構造では、ケーシング12において、液圧伝達モジュール10に外部ホースおよびラインを取り付けなければならない。
【0039】ケーシング内を内部通路54、56が延びている。これらの通路は、ポンプ14およびモータ16の回転要素にほぼ隣接し、それぞれ、これらの要素に向く開端部58、60を有している。
【0040】先に述べたように、ポンプ14およびモータ16の回転要素としては、回転シリンダブロックキット、ベアリングなどがある。それぞれの開端部58、60の上流側で、内部潤滑ライン54、56内に、それぞれオリフィス62、64が配置されている。これらオリフィス62、64は、開口部58、60への潤滑流体の流量を制限する。よって、ポンプ14およびモータ16の回転要素のための潤滑加圧ソースが設けられている。
【0041】次に図2を参照するが、図1におけるのと同じ部品には、図1で使用したのと同じ符合を付けてある。しかし、本発明のループフラッシング回路は、異なるループフラッシング回路40Aと、このバルブの下流側の新規な回路とを利用している。
【0042】このループフラッシング回路40Aは、パイロット圧力で作動され、システム圧力ライン18と20との間に差圧が存在しない場合に、中間位置が維持されるようセンタリングされるようになっている。従ってこの場合、中間位置は、液圧伝達モジュールが中立の時の平衡位置と見なされる。バルブ40Aが中間位置にある時、入口ポート42および44の双方は、内部でバルブの出口ポート46に接続されている。
【0043】ドレインオリフィス48Aを内部に有するドレインライン47が、出口ポート46からオープンケース12の内部へ延びている。従って、ループフラッシングバルブ40Aは、液圧伝達モジュール10のケースドレイン49に接続されている。
【0044】オリフィス48Aの上流側で、ドレインライン47にループフラッシングライン50Aが接続されている。このループフラッシングライン50Aは、主ブランチ66を有し、このブランチ66は、ポンプブランチ68とモータブランチ70に分割されている。ループフラッシングライン50Aは、ケーシング12の内側にあって、この内部に完全に延びている。
【0045】このことは、ブランチ66、68および70に対しても当てはまる。オリフィス62、64も、端部開口部58、60の上流側に位置している。これら端部開口部58、60は、回転する要素にほぼ隣接し、これら要素に向いている。
【0046】本発明のループフラッシング回路は、次のように作動する。第1システムの圧力ライン18の圧力が、第2システム圧力ライン20の圧力よりも高くなると、ループフラッシングバルブ40Aは、第1位置へパイロット圧力によって移動する。この第1位置では、第1入口ポート42がブロックされ、第2入口ポートが開くので、ライン20からドレインライン47、およびループフラッシングライン50Aへ流体が出力される。
【0047】第2システム圧力ライン20の圧力が、第1システム圧力ライン18の圧力よりも高くなると、ループフラッシングバルブ40Aは、第2の反対の端部位置へパイロット圧力によって移動する。この位置では、バルブ40Aが第2入口ポート44をブロックし、第1入口ポート42を開放するので、第1システム圧力ライン18から、ドレインラインおよびループフラッシングライン50Aへ流体が出力される。
【0048】更に、第1システム圧力ラインの圧力と第2システム圧力ラインの圧力が等しくなると、すなわち、第1システム圧力ライン18と第2システム圧力ライン20との間の差圧がなくなると、ループフラッシングバルブ50Aは、これら2つの第1位置の間の中間第3位置で平衡状態となる。
【0049】この中間位置では、バルブは内部で第1入口ポート42および第2入口ポート44の双方を出口ポート46へ接続し、ドレインライン47およびループフラッシングライン50Aへ流体を出力する。
【0050】ループフラッシングライン50Aの主ブランチ66は、ドレインオリフィス48Aの上流側に接続されており、ブランチ68と70に分割されているので、ポンプ14またはモータ16の回転要素に対して、一定の加圧潤滑流体ソースが存在する。このループフラッシングバルブ50Aの中間位置は、バルブが3つの位置のどの位置にあるかに拘わらず、第1システムの圧力ライン18、および第2システムの圧力ライン20のうちの少なくとも一方からのシステム圧力が、バルブ40Aを通ってループフラッシングライン50Aへ常に送られることを保証する。ポンプのシャフト24が回転している限り、回転要素に潤滑用加圧流体が送られる。
【0051】本発明は、液圧伝達装置が中立状態にある時でも、「ドライケース」状態にある液圧伝達装置の回転要素に対し、有効なループフラッシングおよび圧力潤滑を行う。本発明の液圧伝達モジュール10Aは、従来のモジュールよりもよりコンパクトであり、より少ないホースおよび接続部しか必要としない。モジュール10Aは、簡単に、かつ低コストで製造し、組み立て、テストすることができる。
【0052】従って、本発明は、少なくとも、上記目的を達成するものであることが分かると思う。
【出願人】 【識別番号】592113566
【氏名又は名称】サウアー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SAUER INCORPORATED
【出願日】 平成12年9月28日(2000.9.28)
【代理人】 【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外2名)
【公開番号】 特開2001−132838(P2001−132838A)
【公開日】 平成13年5月18日(2001.5.18)
【出願番号】 特願2000−296418(P2000−296418)