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【発明の名称】 自動変速機の油圧制御装置
【発明者】 【氏名】岡本 周幸

【氏名】田辺 至

【氏名】増田 光泰

【氏名】大坂 一朗

【氏名】渡部 光彦

【要約】 【課題】複数のソレノイド制御回路のIC内集約に際し、高精度及び効率的な制御装置を安価に提供すること。

【解決手段】各リニアソレノイドに対応した、マイクロプロセッサ内に設けた多チャンネルPWM(パルス幅変調)信号の発生手段3,PWMに同期し、且つノイズ発生タイミングを回避したタイミングでサンプリングするようサンプリング保持制御する、遅延・タイミング制御手段10a,サンプリングホールド手段10b,アナログディジタル変換器6,目標データ及び測定データのデータ保持手段8,17,データ間の演算手段5等を備える。更にこれらをアナログ回路で構成する、或いは複数のチャンネルに振り分け制御する同期化手段により、多チャンネルソレノイド制御系を構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】エンジンの動力をクラッチ、及び変速手段を介し出力回転軸に伝達し、リニアソレノイドのプランジャ変位に従って変化する油圧力を用いて変速を行う機構手段と、変調パルス信号により、前記したリニアソレイドへの電流導通をスイッチする電流スイッチ手段と、前記リニアソレノイドに流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流検出出力をサンプリングし保持するサンプリング保持手段と、前記した変調パルスを入力とし、該変調パルスの周期とデューティーとを保ちつつ時間遅延した信号で前記電流スイッチ手段の導通,遮断制御を行い、該導通期間内の所定のタイミングで前記サンプリング保持手段のサンプリング期間を設定する遅延・タイミング制御手段と、前記サンプリング保持手段の出力であるアナログ電圧をディジタルデータに変換するA/D変換手段と、油圧指令値に対応したデータとA/D変換手段の出力とを用いて演算する演算手段と、当該演算手段の演算結果に基づいて前記した変調パルスのデューティーを制御する変調パルス発生手段と、を具備したことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
【請求項2】エンジンの動力をクラッチ、及び変速手段を介し出力回転軸に伝達し、リニアソレノイドのプランジャ変位に従って変化する油圧力を用いて変速を行う機構手段と、油圧指令値に対応したデータを保持する第1の保持メモリと、変調パルス信号により、前記したリニアソレイドへの電流導通をスイッチする電流スイッチ手段と、前記リニアソレノイドに流れる電流を検出する電流検出手段と、該電流検出出力をサンプリングし保持するサンプリング保持手段と、前記した変調パルスを入力とし、該変調パルスの周期とデューティーとを保ちつつ時間遅延した信号で前記電流スイッチ手段の導通,遮断制御を行い、該導通期間内の所定のタイミングで前記サンプリング保持手段のサンプリング期間を設定する遅延・タイミング制御手段と、前記サンプリング保持手段の出力であるアナログ電圧をディジタルデータに変換するA/D変換手段と、前記したA/D変換手段の出力を保持する第2の保持メモリと、前記第1,第2のメモリのデータを用いて演算する演算手段と、当該演算手段の演算結果に基づいて前記した変調パルスのデューティーを制御する変調パルス発生手段と、を具備した自動変速機の油圧制御装置。
【請求項3】エンジンの動力をクラッチ、及び変速手段を介し出力回転軸に伝達し、n個(nは正の整数)のリニアソレノイドのプランジャ変位に従って変化する油圧力を用いて変速を行う機構手段と、油圧指令に対応したn個のデータを生成し保持する第1の保持メモリと、変調パルス信号により、前記したn個のリニアソレノイドへの電流導通をスイッチするn個の電流スイッチ手段と、前記リニアソレノイドに流れる電流を検出するn個の電流検出手段と、該電流検出出力をサンプリングし保持するn個のサンプリング保持手段と、前記した変調パルスを入力とし、該変調パルスの周期とデューティーとを保ちつつ時間遅延した信号で前記電流スイッチ手段の導通,遮断制御を行い、該導通期間内の所定のタイミングで前記サンプリング保持手段のサンプリング期間を設定するn個の遅延・タイミング制御手段と、該サンプリング保持出力であるn個のアナログ電圧から選択して出力する選択スイッチ手段と、当該選択スイッチ手段の出力であるアナログ電圧をディジタルデータに変換するA/D変換手段と、前記したA/D変換手段の出力を保持する第2の保持メモリと、前記第1,第2のメモリのデータを用いて演算する演算手段と、当該演算手段の演算結果に基づいて前記した変調パルスのデューティーを制御する変調パルス発生手段と、を具備した自動変速機の油圧制御装置。
【請求項4】エンジンの動力をクラッチ、及び変速手段を介し出力回転軸に伝達し、n個(nは正の整数)のリニアソレノイドのプランジャ変位に従って変化する油圧力を用いて変速を行う機構手段と、油圧指令に対応したn個のデータを生成し保持する第1の保持メモリと、変調パルス信号により、前記したn個のリニアソレノイドへの電流導通をスイッチするn個の電流スイッチ手段と、前記リニアソレノイドに流れる電流を検出するn個の電流検出手段と、該電流検出出力をサンプリングし保持するn個のサンプリング保持手段と、前記した変調パルスに同期して、前記サンプリング保持手段のサンプリング制御並びに前記電流スイッチ手段の制御を行うn個のタイミング制御手段と、該サンプリング保持出力であるn個のアナログ電圧から選択して出力する選択スイッチ手段と、当該選択スイッチ手段の出力であるアナログ電圧をディジタルデータに変換するA/D変換手段と、前記したA/D変換手段の出力を保持する第2の保持メモリと、前記第1,第2のメモリのデータを用いて演算する演算手段と、当該演算手段の演算結果に基づいて前記した変調パルスのデューティーを制御する変調パルス発生手段と、を具備した自動変速機の油圧制御装置。
【請求項5】請求項1から4のいずれかにおいて、前記した変調パルス発生手段とA/D変換手段との動作を同期化する同期化手段を設けたことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
【請求項6】請求項1から5のいずれかにおいて、前記した変調パルス発生手段の変調パルスのデューティーが所定の範囲内に入るよう制限する手段を設けたことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
【請求項7】請求項6の構成において、前記した変調パルス発生手段の変調パルスのデューティーが所定の範囲内に入るよう前記した演算手段の演算結果を制限する手段を設けたことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
【請求項8】請求項1から5のいずれかにおいて、前記したタイミング制御手段へクロック信号を供給するクロック発生手段を設け、前記した変調パルスに同期し、当該クロック計数により遅延したタイミングで前記サンプリング保持手段のサンプリング及び保持制御並びに前記電流スイッチ手段の制御を行うことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
【請求項9】請求項8の構成において、前記したクロック発生手段のクロック欠落を判定し、当該クロック欠落時には前記サンプリング保持手段のサンプリング及び保持制御並びに前記電流スイッチ手段の制御を変えることを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
【請求項10】エンジンの動力をクラッチ、及び変速手段を介し出力回転軸に伝達し、n個(nは正の整数)のリニアソレノイドのプランジャ変位に従って変化する油圧力を用いて変速を行う機構手段と、油圧指令に対応したn個のデータからn個のアナログ電圧を発生し保持するn個の電圧ホールド手段と、変調パルス信号により、前記したn個のリニアソレノイドへの電流導通をスイッチするn個の電流スイッチ手段と、前記リニアソレノイドに流れる電流を検出するn個の電流検出手段と、該電流検出出力をサンプリングし保持するn個のサンプリング保持手段と、前記した変調パルスに同期して、前記サンプリング保持手段のサンプリング及び保持制御並びに前記電流スイッチ手段の制御を行うn個のタイミング制御手段と、該サンプリング保持出力と前記電圧ホールド手段出力との誤差を増幅するn個の誤差増幅手段と、当該誤差増幅手段の出力に基づいて前記した変調パルスのデューティーを制御するn個の変調パルス発生手段と、当該変調パルス発生手段の動作を同期化する同期化手段と、を具備したことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
【請求項11】エンジンの動力をクラッチ、及び変速手段を介し出力回転軸に伝達し、n個(nは正の整数)のリニアソレノイドのプランジャ変位に従って変化する油圧力を用いて変速を行う機構手段と、油圧指令に対応したn個のデータから各データに対応したn個のパルス幅変調出力を発生する変調パルス発生手段と、当該パルス幅変調出力を低域濾波(ロウパス)するn個のロウパスフィルタと、前記したn個のリニアソレノイドへの電流導通をスイッチするn個の電流スイッチ手段と、前記リニアソレノイドに流れる電流を検出するn個の電流検出手段と、該電流検出出力をサンプリングし保持するn個のサンプリング保持手段と、前記サンプリング保持手段の出力と前記ロウパスフィルタの出力との誤差を増幅するn個の誤差増幅手段と、単一の三角波発生手段と、前記したn個の誤差増幅手段の出力と該三角波発生手段出力との電圧比較により導通/遮断パルスを発生し、該導通/遮断パルスにより前記電流スイッチ手段の導通/遮断を制御するとともに、当該導通/遮断パルスに同期して前記サンプリング保持手段のサンプリング及び保持動作を行うn個の電圧比較パルス発生手段と、を設けたことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
【請求項12】エンジンの動力をクラッチ、及び変速手段を介し出力回転軸に伝達し、n個(nは正の整数)のリニアソレノイドのプランジャ変位に従って変化する油圧力を用いて変速を行う機構手段と、油圧指令に対応したn個のデータからn個のアナログ電圧を発生し保持するn個の電圧ホールド手段と、変調パルス信号により、前記したn個のリニアソレノイドへの電流導通をスイッチするn個の電流スイッチ手段と、前記リニアソレノイドに流れる電流を検出するn個の電流検出手段と、該電流検出出力をサンプリングし保持するn個のサンプリング保持手段と、当該サンプリング保持手段の出力と前記電圧ホールド手段の出力との誤差を増幅するn個の誤差増幅手段と、単一の三角波発生手段と、前記したn個の誤差増幅手段の出力と該三角波発生手段出力との電圧比較によりデューティー変調された変調パルスを発生して前記電流スイッチ手段のスイッチ制御を行うとともに、当該変調パルスに同期して前記サンプリング保持手段のサンプリング及び保持動作を制御するn個の電圧比較パルス発生手段と、を設けたことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
【請求項13】請求項11又は12において、前記した誤差増幅手段の出力電圧をリミットする手段を設け、変調パルスのデューティーが所定の範囲内に入るよう制限する手段を設けたことを特徴とする自動変速機の油圧制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速機の制御装置に係り、特に(平均電流の制御により変位をリニアに制御できる)リニアソレノイドにより弁機構を変化させることで油圧をコントロールし、更にこの油圧でクラッチを駆動し、変速手段を切り替える機構を有した自動変速機の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】出願人は本発明に関連して特願平10−361387号を提案している。これはリニアソレノイドの電流制御を導通スイッチのパルス幅制御により行い、更にマイクロプロセッサの出力パルスに同期したタイミングでのサンプリングにより電流(電圧変換)値をマイクロプロセッサに取り込み、高精度な油圧制御を実現することが可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明者らはこれら技術を更に複数のソレノイド駆動に展開し、IC(Integrated Circuit)内に集積する際に生ずる諸課題を解決するものである。第1の課題はリニアソレノイドに流す電流値のサンプリングタイミングである。マイクロプロセッサのパルス出力でリニアソレノイド電流を制御する場合、電流遮断直後の過渡的で不安定な電流信号をサンプリングすることとなり電流誤差が増える要因となる。第2の課題は現実的には非常に一般的である多数のリニアソレノイド制御の問題である。リニアソレノイドでクラッチ駆動する場合、単一のソレノイドで事足りる場合は少なく、一般には複数のリニアソレノイド駆動系を要する。先の提案では複数のソレノイド駆動の効率的制御にまでは至っていなかった。また、実際にこれを実現する場合に必要となるマイクロプロセッサの同期処理や、処理に不可欠なクロック信号の異常時の処理等を行うまでには至っていなかった。即ち、マイクロプロセッサの複数(バス)出力としては、一般的なディジタル出力ポート或いはパルス幅変調出力ポートしか備えられていないのが一般的である。その他の出力形式としては、シリアル通信ポートやディジタル/アナログ変換ポートが備えられているものもあるが高価であったり、備えられているにしてもポート数が1或いは2程度が一般的である。こうした状況下、単一のマイクロプロセッサを用いて安価にしかも高精度に多数のリニアソレノイドを駆動することが本発明の主眼である。
【0004】本発明は多数のリニアソレノイドの制御を可能にし、高精度,効率的且つ安価な制御装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段の概要は以下の通りである。
【0006】まず、各リニアソレノイドに対応した多チャンネルPWM(パルス幅変調)を同期発生する同期発生手段をマイクロプロセッサ内に設ける。次に、PWMを元にリニアソレノイドへの電流導通・遮断制御信号と当該信号のサンプリング及び保持制御信号を生成しなおす手段を設ける。また、サンプリングした各電流(変換)信号を、更にPWMと同期したスイッチで順次切り替えマイクロプロセッサ内に取り込む手段を設ける。この時、アナログディジタル変換器の時分割使用により効率的にディジタル値に変換する。このため、アナログディジタル変換器を時分割で使用するスイッチ手段と、同期化手段とを設けることで全体のコストを低減する。
【0007】またこれら一連の動作を高精度のクロックに同期して動かすことで更に高精度化する。また制御パルスやクロックの欠如,異常モード等の阻害要因を排除する手段を設ける。
【0008】或いは他の方法としてはマイクロプロセッサの外部にパルス幅変調パルスを変調しなおす再変調手段を付加する。
【0009】更にマイクロプロセッサの処理負荷を軽減するために、マイクロプロセッサ外の再変調手段で電流帰還ループを形成するよう、パルス幅再変調による電流帰還制御手段をマイクロプロセッサ外部に設ける。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明における発明の一実施例を図1のブロック図と図2の要部波形図を用いて説明する。
【0011】図1において1はマイクロプロセッサ、3は(PWM:パルス幅変調する)変調パルス発生手段、5は演算手段、6はアナログ/ディジタル変換器、10a〜10nは遅延・タイミング制御手段、11a〜11nは(リニアソレノイド電流のオン・オフ)スイッチ手段、16a〜16nはリニアソレノイド、14a〜14nはスイッチ手段(11a〜11n)がオフ状態に移行した時に、リニアソレノイドの起磁力により電流を流し続けるための還流ダイオード、15a〜15nはソレノイドの電流を検出するための抵抗、13a〜13nは増幅器、12a〜12nは増幅した信号のサンプリングホールド手段、8,17は第1,第2の(データ)保持メモリ、18はバッテリ、19,20a,21a,24a,25aは電気信号である。
【0012】まず、マイクロプロセッサ1は図示されていない他のブロックで処理された油圧指令19を受ける。油圧指令19はエンジン回転数,車速情報,アクセル状態,油温,油圧状態等を処理して所望の油圧要求として本ブロックに入力される。一例として8ビットデータ表示を想定し、ほぼ50%の目標データを与えた場合の動作概要を以下に示す。まず目標データ(80)H(16進表示)は、第1の保持メモリ8に格納される。制御の初期において信号25aの値、或いは第2の保持メモリ17の内容は零に初期化しておく。すると、第1,第2のメモリ内容同士の誤差分を計算する、演算手段5の出力は第1保持メモリのデータに一致する。この値に従って設定される信号はパルスデューティーとしてはほぼ50%である。よって、変調パルス発生手段の変調出力はハイ期間ΔtHaとロウ期間ΔtLaとがほぼ等しい波形となる(図2の20a)。こうして生成した変調パルスはバッテリ18からの電流供給のオン/オフ制御信号となる。つまり先に述べた信号21aはスイッチ手段11aに入力されハイ(高電位)時にバッテリ18からリニアソレノイド16aへの電流流入をオンさせる。この時リニアソレノイド16aのインダクタンス分により電流は徐々に増加し、従ってこれを抵抗15aの両端電位差として検知した電圧信号は24aに示すように上昇カーブを示す。ところが次の瞬間図2に示すように、遮断された直後の電流信号は過渡的にオーバーシュートしたり、振動波形となったりする。マイクロプロセッサ1の外部で観測されるのは変調パルス信号20aのみなので、通常導通時のピーク電流値をサンプリングしようとすれば遮断された直後の振動波形をサンプリングすることとなる。この現象を回避すべくスイッチ手段11aをスイッチする信号21aと電流値をサンプリング保持するための信号26aとを要素10aによって遅延整形する。即ち、信号20aを(デューティーを保ったまま)Δt1分だけ時間シフトさせる。一方、サンプリングパルス26aは信号20aの立ち下がりエッジ〜幅t2分だけ計測して生成する。勿論、不適当な信号部分をサンプリングしないようにΔt1>Δt2となるように波形整形を行う。こうしてサンプリング保持される出力25aは図2に示すようにノイズ部分のサンプリングを回避した所望の波形となる。以上の動作は周期Δt3間隔で繰り返し行われる。尚、図中要素10aの遅延処理は単安定マルチバイブレータ回路やクロック計数回路等により非常に容易に実現することができる。
【0013】図1の実施例においてはデータ保持用に第1,第2の(データ)保持メモリを設けたが、場合によってはこれらデータを直接演算するように構成することも可能である。
【0014】さて次に図3により本発明の他の実施例について説明する。図3の例は複数のリニアソレノイドの制御系に本発明を適用したものである。図3において、200はタイミング制御手段、1はマイクロプロセッサ、2はクロック発生手段、3は変調パルス発生手段、4は(スイッチ切り替えの)同期化手段、5は演算手段、6はアナログ/ディジタル変換器、10a〜10nは遅延・タイミング制御手段、11a〜11nは(リニアソレノイド電流のオン・オフ)スイッチ手段、16a〜16nはリニアソレノイド、14a〜14nは還流ダイオード、15a〜15nは抵抗、13a〜13nは増幅器、12a〜12nはサンプリングホールド手段、7は切り替えスイッチ、4は同期化手段、8,17は第1,第2の(データ)保持メモリ、9は通信回路、18はバッテリ、19,20a〜20n,21a〜21n,22a〜22n,23a〜23n,24a〜24n,25a〜25n,26a〜26n,27〜29,30,35,36は電気信号である。
【0015】以下に図4の要部波形図を交え、動作説明を記す。今、複数のリニアソレノイド夫々に1,2,…nなる番号を付加し、簡単のためこれらの1,2,n番目を代表させて図示し、これらに所望の油圧値を16進数にて(80)H,(FF)H,(02)Hを与えて制御する場合を考える。マイクロプロセッサ1は図示されていない他のブロックで処理された油圧指令19を受ける。前出の例と同様、油圧指令19は所望の油圧要求として本ブロックに入力される。一例としてシリアル通信により時系列に並べられた図4の場合を考える。データ中のスタート部,エンド部の間に挿入された各ソレノイドに要求される油圧指令は通信回路9によって受信されて第1保持メモリ8に格納される。この処理は通常シリアル通信ポートを介して単位ビット分受信後に発生するトリガを受けて起動する極一般的なソフト処理により容易に実現される。
【0016】まず受信された第1,第2,…第nのデータが夫々(80)H,(FF)H,…(02)Hである場合、これらは第1の保持メモリ8の所定アドレスに順序良く格納される。これらのデータを元に図4のようにパルス幅変調された信号20a〜20nが要素3によって生成される。次に同期化回路4がマイクロプロセッサ1内のクロック(図示せず)を計数し、図5に示すように、所望の計測値毎つまり一定周期の信号27を発生する。そして巡回切り替え信号27によるスイッチ7の切り替え動作により各接点からの入力信号が順序良く切り替えられる。変調パルス発生手段3から発生される変調パルス群は信号30とは別の同期でトリガされる場合も多いが簡単のため今、要素3からの変調パルスとスイッチ切り替えとが同期している場合を仮定するとスイッチ出力信号28は図5の様になる。同期化手段4はこの処理と並行してやはり同じ周期のパルス信号30を発生する。この信号30の周期でアナログ/ディジタル変換器(A/D変換器)6にてディジタルデータへの変換が行われ、信号31上に8ビットデータが得られる。データは一旦、第2保持メモリ17の所定アドレスに格納される。今第1,第2,…第nデータが(7F)H,(FF)H,…(03)Hであった場合を考える。前記した第1保持メモリ8には初期設定値(80)H,(FF)H,…(02)Hが格納されている。これらをIHとする。一方、第2保持メモリ17には(7F)H,(FF)H,…(03)Hが格納されている。これらをDHとすると演算手段5は各データに対してIH+(IH−DH)=2IH−DHなる演算を施しデータ信号29として出力する。この結果変調パルス発生手段3には夫々(100−7F=81)H,(1FE−FF=FF)H,…(4−3=1)Hなる値がセットしなおされる。IHは目標値とみることができ、全体としては測定データであるDHを負帰還して制御する系を構成している。例えば本例では初期設定値(80)H,(FF)H,…(02)Hに対して測定値は(7F)H,(FF)H,…(03)H、つまり若干少,所定値,…若干大なる結果となったのでこの結果を目標値に近付けるよう(81)H,(FF)H,…(03)Hを帰還する訳である。これらマイクロプロセッサ1内の処理は殆ど(プログラムによる)ソフトで行われる。またA/D変換器6用のポートが多数用意されているマイクロプロセッサにおいては切り替えスイッチ7を削除し電気信号25a〜25nを各A/D変換入力とすることも勿論可能である。但し、一般的に逆の処理つまりディジタル/アナログ変換回路に多数のポートを用意しているものは少なく本例のようにPWM(パルス幅変調)出力(と通常のディジタル出力との兼用)としている場合が多い。従ってこの多数のPWM出力を上手に使い、且つPWMに同期したデータサンプリング手法を使いこなすことが本件のひとつの主眼となっている。更に、一般的にパルス幅変調波の発生動作とアナログ/ディジタル変換器6の変換動作等はマイクロプロセッサ1内演算手段5の演算動作と独立して行われた方がプログラミングは容易となる。例えば、図6に示すようにほぼ一定周期で第1データ〜第nデータまでの一連のデータ演算が行われるように巡回プログラムを動作させたり、周期的にタイマ割り込みがかかるようプログラムさせることが可能である。この場合周期的な演算開始トリガ信号210を発生させるタイミング発生手段200はプログラムを実行し巡回演算させる処理回路であったり、タイマであったりする。いずれの場合においても変調パルス出力やアナログ/ディジタル変換器動作への同期化も可能であるし、これらとは非同期で演算処理することも可能である。
【0017】さて次に図7の要部波形図(と前記図3と)によりPWM電気信号20a〜20nから多数のリニアソレノイド16a〜16nを駆動し、精度良く電流を検出する構成の詳細な動作説明を行う。まず、変調パルス発生手段3は前記した演算手段からのデータ群(81)H,(FF)H,…(03)Hに従ったPWM(パルス幅変調)信号を発生する。本例で8ビットのPWMを想定し、(FF)Hで100%デューティー(00)Hで0%とすると、完全にパルスが消失しない範囲でデューティー設定を行う。即ち周期ΔtHa+ΔtLaは一定でありΔtHa/(ΔtHa+ΔtLa)なる比(デューティー)が信号(データ)29によって制御される。ここでは簡単のために(FF)Hなら(FE)Hに、(00)Hなら(01)Hに置換することとする。即ちデューティーの上下限リミッタを設定することとなる。この操作により、後述のサンプリングホールド動作保証のために、トリガ信号の消失を回避するのである。
【0018】さて遅延・タイミング制御ブロック10a〜10nは、入力された電気信号20a〜20nの立ち上がり及び立ち下がりエッジをトリガとして一定時間(図3のΔt1)遅延した信号21a〜21nを発生する。この動作は一般的なカウンタ回路を用い、クロック発生手段2からのクロック信号(信号36)を計数することで容易に実現できる。次に、遅延・タイミング制御ブロック10a〜10nは電気信号20a〜20nの立ち下がりエッジからの遅延時間を計測すると同時にやはりΔt1のパルス幅を有する信号26a〜26nを発生する。この信号はサンプリングホールド手段12a〜12nのサンプリング時間を規定するパルスとして用いられる。従ってΔt1+Δt2は周期ΔtHa+ΔtLaに一致する。
【0019】バッテリ18からの電流供給のオン/オフ制御信号となる。つまり先に述べた信号21a〜21nはスイッチ手段11a〜11nに入力されハイ(高電位)時にバッテリ18からリニアソレノイド16a〜16nへの電流流入をオンさせる。この時リニアソレノイド16a〜16nのインダクタンス分により電流は徐々に増加し、従ってこれを抵抗15a〜15nの両端電位差として検知した電圧信号は24a〜24nに示すように上昇する。複数のブロックは同様の構成であるため、抵抗15a〜15nの両端22a−23a,22b−23b,…,22n−23nは全て(差動)増幅器13a〜13nによって増幅されて24a〜24nに変換される訳である。次に電気信号21a〜21nがロウ(低電位)に反転するとスイッチ手段11a〜11nを遮断せしめる。するとリニアソレノイド16a〜16nに貯まったエネルギーは、引き続き電流を流そうと作用するため、ダイオード14a〜14nを介して還流電流を生ずる。これにより電位24a〜24nは、電気信号21a〜21nロウ時には徐々に減少するカーブを描く。サンプリングホールド手段12a〜12nは電気信号26a〜26nがハイとなった時点の電気信号24a〜24nを通過させ、信号26a〜26nがロウに反転しても24a〜24nの最終電位を保持し続ける。この結果、サンプリングホールドされた電位が25a〜25nに得られる。
【0020】前記したようにどのデータに対してもPWM信号20a〜20nにパルスがなくなることがないためエッジをトリガとした上記サンプリングホールド動作は常に行われる。又図3に示したように信号21aの最終タイミングに必然的にサンプリングパルス26a〜26nが合致するよう設定できる。
【0021】ここで図8,図9によって遅延・タイミング制御手段(10a〜10n)の説明を記す。尚これらは10aを例として展開したものであるが10b,…10nに関しても同様である。又図8は基本的構成、図9はクロック信号の有無を判定する検出器の付加によりクロックがない場合にも最低限の動作をするようにしたものである。100aは立ち上がりエッジ検出器、101aは立ち下がりエッジ検出器、102a,103aはクロック計数カウンタ、104a,105aはパルス発生器、106aはクロック検出器、107a,108aはゲート回路である。まず図8において立ち上がりエッジ検出器100aは信号20aの立ち上がり時点を起点としてカウンタ102aの計数カントを開始させる。この時本例のようにクロック信号36に同期して要素100aを動作させても良いし、クロックに無関係に信号20aのエッジのみからタイミングを決定しても良い。勿論後者の場合要素100a,101aへのクロック信号36の入力は不必要となる。これらトリガが入力され、カウンタ102aあるいは103aが計数動作を行い図7のΔt1にあたる時間を計数し、所定の値(クロック周期をΔCLKとするとΔt1/ΔCLK)になった時点で計数動作を終了する。パルス発生器104aにはカウンタ102aの計数完了時にパルスを立ち上げ、カウンタ103aの計数完了時にパルスを立ち下げるよう構成する。このようにしてパルス発生器104aは入力PWM信号20aを時間Δt1分、遅延させた信号21aを出力することができる。同様にして、信号20aの立ち下がり時点から、カウンタ103aが計数動作完了するまでの時間,ハイになる信号(出力信号26a)をパルス発生器105aにより発生させることができる。以上述べた例においては各遅延量をΔt1という単一の値としたが、各カウンタの設定値を異ならせることで自由に設定できることはいうまでもない。さて、図8の例においてクロック信号が半田不良,コネクタ不良等の何らかの異常により入力されないとPWM信号20aの入力にも拘らずカウンタ102a,103a等は動作せず、信号21a,26aはロウのままとなる。この現象を回避するためにクロック検出器を付加し、クロックが消失した場合にも最低限の出力信号を得られるようにした例を図9に示す。ここで用いるクロック検出器106aは信号20aとクロック信号である信号36aとを2入力としたブロック図(図10)と、波形図(図11)とで説明される。図10において130aはナンドゲート、131aはカウンタ、132aはデコード手段、133aはインバータ、136は発振器、150は抵抗、151は容量、152はバッファ回路、図11において140〜142は時間帯、145aはカウンタ131aのカウント値である。今、デコード手段132aの出力をハイとするカウンタ131aの値を3とすると、カウンタ131aの値が3以外ではハイ、3ではロウとなる信号120aが得られる。一方、クロック発生手段の出力が固定している、つまり異常状態で停止している場合、抵抗150と容量151とによる微分回路出力はGND電位となりバッファ回路152の出力はロウ電位固定となる。逆に正常に発振が継続している状態ではバッファ回路にクロック信号が出力され信号ライン36を介して各ブロックに供給される。図11に示す時間帯140,142はクロックが正常、141はクロック異常時を示しており、正常時にはカウンタ131aのリセット入力にクロック信号が印加されている。このため、カウンタ131aはデコード手段132aが出力を反転するカウント3に達する以前にリセットされている。しかし、クロックが停止して時間帯141のような状態に変化するとカウンタ131aはナンドゲート130aの出力計数を開始する。その後カウンタ131aの値(カウント値145a)が3になるとデコード手段132aの出力をハイ、インバータ133aの出力をロウとすることにより、ナンドゲート130aの出力をハイに固定してカウンタ131aの計数を停止する。この状態はクロック36が発生するまで継続し、図11の時間帯142のように再びクロック信号が入力される正常状態ではカウンタ131aのリセットが断続的に印加される状態に回帰する。以上のようにしてクロックが正常時にはハイ、異常停止時にはロウとなる信号120aが発生される。さてこうして得られた信号120aはクロック信号が異常時にロウ,正常時にハイとなる信号である。図9におけるゲート回路107a,108aは信号120aを制御信号として2入力の内どちらかを選択して信号26a,21aのラインに出力するものである。まずゲート回路107aは制御信号120aがハイの場合、つまり正常時にはパルス発生器105aからの出力(サンプリングホールドパルス)を通す。また信号120aがロウの時、つまり異常時にはハイ信号を出力する。そしてゲート回路108aは正常時にパルス発生器104aからの(一定時間Δt1分遅延した)信号を通し、異常時にはPWM信号20aをそのまま通過させる。こうしてクロック異常時にサンプリングホールド処理はなされないものの、スイッチ制御を行わせる信号21aを常に与えるよう動作する。
【0022】以上の例においては複数(正整数n個)のソレノイドを制御するものとして説明を加えたが勿論単一のソレノイドにても適用できることは明らかであり、この場合には切り替えスイッチ7は省略でき、切り替えに伴う制御は不要となる。
【0023】次にブロック図12により本発明の他の実施例について説明を行う。本例は、外部にロウパスフィルタを設け、変換したアナログ電圧を目標値として同期制御を施すものであり、前出の図3の実施例に比較するとロウパスフィルタ部分を付加することで応答性が若干落ちるがマイクロプロセッサでの処理負担が軽くなる利点を有する。図中、9はマイクロプロセッサ等の内部の通信回路等を有する通信手段、8は保持メモリ、3は変調パルス発生手段、160a〜160nはロウパスフィルタ、61a〜61nは誤差増幅手段、62a〜62nは電圧比較,パルス発生器、40は三角波発生手段、20a〜20n,52a〜52n,54a〜54n,58a〜58nは(電気)信号である。マイクロプロセッサ1は油圧指令信号19に従って各リニアソレノイドの設定データを単一の電気信号に時分割重畳する。通信手段9はこれを解読し、各ソレノイドのデータに変換する。これらディジタルD1,D2,…Dnを保持メモリ8に保持し目標値とする。変調パルス発生手段3はこれらデータに従って、パルス幅変調したパルス20a〜20nを発生する。次にロウパスフィルタ160a〜160nはこれら信号をロウパスすることで矩形波から緩やかに変動するアナログ電圧に変換する。こうして図12中の信号52a,52b,…52nは各ソレノイドの目標電圧に変換される。例えばソレノイド16aの目標平均電流を0.2 アンペアとした時、抵抗15aが0.1 Ωでは抵抗15aの端子電圧は20ミリボルトとなる。これを5倍の利得を有する増幅器13aにて増幅した値である1ボルトを目標値とする。誤差増幅手段〜電圧比較パルス発生器〜スイッチ手段を含めた負帰還系の利得を充分高くすれば目標電圧52a,52b〜52nに近付くよう制御が施される。この時、誤差増幅手段61a〜61nは入力となる52a〜52nと25a〜25nとの電圧差分を増幅して54a〜54nに出力する。電圧比較パルス発生器62a〜62nは信号54a〜54nと三角波信号53との電圧比較を行ってその結果を矩形波として出力する。ここで電圧比較,パルス発生器62aの動作を、図13のブロック図と図14の要部波形図とによって説明する(勿論要素62b〜62nについても同様である)。図13において80a,81aは電圧比較器、82a,83aはD−フリップフロップ、85aは定電圧源、86aはインバータ、70a,71a,53,54a,55aは電圧信号である。要素62aに帰還された信号54aは三角波発生手段40の出力である信号53と要素80aで比較され信号70aに整形され論理信号となる。これらはD−フリップフロップ82a,83aのリセット入力として作用する。一方信号55aは定電圧85aに相当する分必ず54aより大きくなるため、信号70a,71aの立ち上がりエッジ同士或いは立ち下がりエッジ同士には時間間隔が生ずる。信号71aはインバータ86aによって極性反転させ、信号72aとなり、これらは各々D−フリップフロップのクロック入力端子ckに印加される。D−フリップフロップ82a,83aはck端子にポジエッジが入力された時点でデータ入力であるハイをQ出力端子に現出させる。従って21a,26a信号は図14に示すものとなる。前者の信号21aを後段のスイッチ手段制御信号として用い、後者の信号26aをサンプリングホールド手段12aのホールド期間設定パルスとして用いる。するとスイッチ手段をオンするパルス21aの最後縁にサンプリングパルス26aが位置するように制御することができる。ここで三角波発生手段40の内部には三角波の最大値及び最小値電圧が存在するのでこの電圧を電圧比較,パルス発生器62a〜62nに渡し、比較対象となる電圧54a〜54n,55a〜55nをこの範囲内よ抑えることで比較結果出力に矩形波が常に発生するようにし、出力パルスを確保することができる。このように改良したブロック図の例を図15に、波形図を図16,図17に示す。図15中87aは電圧54aを入力とし、これが大きく変化した場合にも出力となる55a,56aを三角波の振幅内に抑える働きをする。図中のαは動作保証のための余裕電圧を示す。信号55a,56aが最も高い状態での各信号の模様を図16に、最も低い状態での各信号の模様を図17に夫々示す。図のようにデューティー変化しつつも、如何なる場合にも信号70a,71aは矩形波となり動作が確保される。
【0024】次に本発明の他の実施例についてブロック図18を用いて説明する。本実施例では、マイクロプロセッサ1のシリアル通信ポートを用いて、各ソレノイドにセットするデータを通信すると共にこれを単一のディジタル/アナログ変換器を同期動作させることで各チャンネルの目標電圧に変換し、更にこれをマイクロプロセッサ外部でパルス幅変調波に再変調しなおす手法を示す。図18において、44はマイクロプロセッサ等の内部のシリアル送信手段、41はシリアル受信手段、39は同期化手段、42はディジタル/アナログ変換手段、43はスイッチ群、60a〜60nは電圧ホールド手段、61a〜61nは誤差増幅手段、62a〜62nは電圧比較,パルス発生器、40は三角波発生手段、49,50,53,51a〜51n,52a〜52n,54a〜54n,58a〜58nは(電気)信号である。マイクロプロセッサ1は油圧指令信号19に従って各リニアソレノイドの設定データを単一の電気信号に時分割重畳する。シリアル受信手段41はこれを解読し、各ソレノイドのデータに変換する。これらディジタルデータD1,D2,…Dnは時間軸上連続して並んでいる。従って、ディジタル/アナログ変換手段42によってアナログ量(電圧)に変換した値は図19の信号38の様にV1,V2,…Vnと変化する。この変化と同期してスイッチ群43を順次切り替え、各チャンネルの電圧目標値に変換する動作について、図19の要部波形図を用いて以下説明する。前記したディジタル/アナログ変換器42の出力(図19の信号38)は信号58a〜58nにより各チャンネル毎にサンプリングして電圧ホールド手段60a〜60nに保持される。ここで言う電圧ホールド手段60aは図20に示すように電圧ホールド容量64aとバッファ回路63aによって構成されるアナログ電圧保持器である。すると図示のようにサンプリング信号58a〜58nが時間的にシフトされた周期的信号であるため、時間軸上連続した信号38が各チャンネル毎に分解されることとなる。こうして図18の信号52a,52b,…52nは各ソレノイドの目標電圧に変換される。以下要素61a〜61n等による負帰還制御に関しては図12の実施例において述べた動作と同様である。尚、本実施例においてはシリアル受信データ50を直ちにディジタル/アナログ変換手段42にて処理する動作にて説明したが、一旦受信データをメモリ手段に格納した後処理しても実現できることは明らかである。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、マイクロプロセッサの複数の出力ポードとして、一般的なディジタル出力ポート或いはパルス幅変調出力ポートを用いることで、安価に、高精度且つ、高速にリニアソレノイドを制御或いは駆動することが可能となる。これにより、多数のリニアソレノイドの同期制御を可能にし、高精度,効率的且つ安価な制御装置を実現することができる。
【出願人】 【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
【出願日】 平成11年11月2日(1999.11.2)
【代理人】 【識別番号】100075096
【弁理士】
【氏名又は名称】作田 康夫
【公開番号】 特開2001−132826(P2001−132826A)
【公開日】 平成13年5月18日(2001.5.18)
【出願番号】 特願平11−311942