| 【発明の名称】 |
自動変速機の摩擦係合装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山崎 勝
【氏名】野上 忠彦
【氏名】黒岩 弘
【氏名】野田 淳一
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| 【要約】 |
【課題】自動変速装置内の摩擦係合装置の作動液体圧室に混入した空気を速やかに抜き、且つ作動液体圧室内への空気の流入を防止する。
【解決手段】作動液体圧室3内に外部から作動液体13が供給されたときにその圧力により、エンジンにより駆動されるシャフト7と係合する摩擦係合装置を備えた自動変速装置において、作動液体圧室の室内と室外とを連通させる連通路10に、作動液体圧室3の室外から室内への流れを阻止する逆止弁8と、弁体の比重が作動液体より小さいフロート弁9とを含む弁機構を設けたことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 作動液体が作動液体圧室に供給されたときにその圧力により、駆動要素と被駆動要素とを係合する自動変速機内の摩擦係合装置において、前記作動液体圧室の室内と室外とを連通させる開口を設け、該開口に連通させて室外から室内への流れを阻止する逆止弁を設け、該逆止弁の通路内に形成された弁座と比重が前記作動液体より小さい弁体とからなり作動液体の室内からの流出を阻止するフロート弁を設けたことを特徴とする摩擦係合装置。 【請求項2】 作動液体が作動液体圧室に供給されたときにその圧力により、前記作動液体圧室を支持し該作動液体圧室と一体に回転する第1の軸を第2の軸に係合、回転させる摩擦係合装置において、前記第1の軸と共に回転する部材に前記作動液体圧室の室内と室外とを連通させる通路を設け、該通路内の前記第1の軸から離れた位置に形成された弁座を有し該作動液体圧室の室外から室内への流れを阻止する逆止弁を設け、該通路内の前記第1の軸に近い位置に形成された弁座と比重が前記作動液体より小さい弁体とからなり作動液体の室内からの流出を阻止するフロート弁を設け、該逆止弁とフロート弁との間に該通路内で移動可能な重り部材を配置し、該重り部材と逆止弁との間に、該重り部材と逆止弁とを互いに離間させ、前記逆止弁の弁体を弁座に押しつけ、前記フロート弁の弁体を該重り部材を介して弁座に押し付ける弾性部材を配置したことを特徴とする摩擦係合装置。 【請求項3】 請求項1又は2において、前記フロート弁の弁体が中空あるいは多孔質構造であることを特徴とする摩擦係合装置。 【請求項4】 作動液体が作動液体圧室に供給されたときにその圧力により、前記作動液体圧室を支持し該作動液体圧室と一体に回転する第1の軸を第2の軸に係合、回転させる摩擦係合装置において、前記第1の軸と共に回転する部材に前記作動液体圧室の室内と室外とを連通させる通路を設け、該通路内に制御手段からの指令により開閉する制御弁を設けたことを特徴とする摩擦係合装置。 【請求項5】 請求項4において前記制御弁は、電磁力または外部から供給される液体圧により作動することを特徴とする摩擦係合装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動変速装置、特に自動車の自動変速機に好適な摩擦係合装置に関する。 【0002】 【従来の技術】自動車の自動変速機は、外部から供給される作動液体圧でエンジン側との係合が制御される複数の摩擦係合装置を備える。摩擦係合装置の作動液体圧室内に空気が溜まると自動変速機の制御特性が悪化するため、従来、作動液体圧室の空気が溜まる部分の壁に微小な隙間を設け、空気を外部に逃すようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置では、作動液体が作動液体圧室に供給され室内の圧力が上昇すると、微小な隙間から室内の空気が排出されるが、作動液体が作動液体圧室から戻り、室内の圧力が低下すると、空気が該隙間を介して室外から室内に再び流入するという問題がある。 【0004】本発明は、摩擦係合装置の作動液体圧室に混入した空気を速やかに抜き、且つ作動液体圧室内への空気の流入を防止する手段を提供することを課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の手段により解決される。即ち、作動液体が作動液体圧室に供給されたときにその圧力により、駆動要素と被駆動要素とを係合する摩擦係合装置において、前記作動液体圧室の室内と室外とを連通させる開口を設け、該開口に連通させて室外から室内への流れを阻止する逆止弁を設け、該逆止弁の通路内に形成された弁座と比重が前記作動液体より小さい弁体とからなり作動液体の室内からの流出を阻止するフロート弁を設けたことを特徴とする。 【0006】上記手段では、開口に連通させて逆止弁を配置したことから、作動液体が作動液体圧室に供給され室内の圧力が上昇すると、室内に溜まっていた空気は逆止弁を介して開口から速やかに室外に抜ける。その後、室内の圧力が低下しても、開口を介して空気が室外から室内に流入するのを逆止弁が阻止する。また、室内の圧力が上昇して作動液体が通路内に流入すると、フロート弁の弁体が浮力により弁座に押し付けられ、これにより通路を遮断するので作動液体が室外に流出するのを阻止する。 【0007】上記手段に代えて、以下の手段とすることができる。即ち、作動液体が作動液体圧室に供給されたときにその圧力により、前記作動液体圧室を支持し該作動液体圧室と一体に回転する第1の軸を第2の軸に係合、回転させる摩擦係合装置において、前記第1の軸と共に回転する部材に前記作動液体圧室の室内と室外とを連通させる通路を設け、該通路内の前記第1の軸から離れた位置に形成された弁座を有し該作動液体圧室の室外から室内への流れを阻止する逆止弁を設け、該通路内の前記第1の軸に近い位置に形成された弁座と比重が前記作動液体より小さい弁体とからなり作動液体の室内からの流出を阻止するフロート弁を設け、該逆止弁とフロート弁との間に該通路内で移動可能な重り部材を配置し、該重り部材と該逆止弁との間に、該重り部材と逆止弁とを互いに離間させ、前記逆止弁の弁体を弁座に押しつけ、前記フロート弁の弁体を該重り部材を介して弁座に押し付ける弾性部材を配置したことを特徴とする。 【0008】上記手段では、第1の軸に形成された通路に連通させて逆止弁を配置したことから、作動液体が作動液体圧室に供給され室内の圧力が上昇すると、室内に溜まっていた空気は逆止弁を抜ける。重り部材は遠心力によりフロート弁の弁座への押圧を解除しているのでこの空気はフロート弁を抜け速やかに室外に抜ける。その後、室内の圧力が低下しても、通路を介して空気が室外から室内に流入するのを逆止弁が阻止する。また、室内の圧力が上昇して作動液体が通路内に流入すると、フロート弁の弁体が浮力により弁座に押し付けられ、これにより通路を遮断するので作動液体が室外に流出するのを阻止する。また、重り部材と逆止弁との間に、該重り部材と逆止弁とを互いに離間させ、逆止弁の弁体とフロート弁の弁体とをそれぞれの弁座に押し付ける弾性部材を配置したことから、第1の軸が回転していないときには通路が遮断され、空気の流入及び作動液体の流出が阻止される。 【0009】また、フロート弁の弁体を中空あるいは多孔質構造にすることができる。こうすることにより、フロート弁の比重を作動液体より小さくし、浮力により通路を閉じることができる。 【0010】上記課題は更に以下の手段により解決することができる。即ち、作動液体が作動液体圧室に供給されたときにその圧力により、前記作動液体圧室を支持し該作動液体圧室と一体に回転する第1の軸を第2の軸に係合、回転させる摩擦係合装置において、前記第1の軸と共に回転する部材に前記作動液体圧室の室内と室外とを連通させる通路を設け、該通路内に制御手段からの指令により開閉する制御弁を設けたことを特徴とする。 【0011】こうすることにより、例えば早朝、最初にエンジンを始動させるときなど、作動液体圧室内に空気だまりが存在することが予想されるときに任意のタイミングで作動液体圧室内の空気を抜くことができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は、自動変速機のブレーキとして用いられる摩擦係合装置を示している。該摩擦係合装置は環状のピストン1とシリンダ2と摩擦係合部位5とを有する。 【0013】ピストン1とシリンダ2とにより規定される空間が作動液体圧室3を構成する。作動液体圧室3は、作動液体流路4を通じて図示しない液体圧制御装置に接続される。作動液体圧室3の上部には該作動液体圧室内と室外とを連通させる連通路10が設けられている。該連通路10に、作動液体圧室内から室外への流れを通し、逆の室外から室内への流れを遮断する逆止弁8と、作動液体には浮くが空気には浮かない弁体からなるフロート弁9とが配置されている。フロート弁9は、作動液体圧室内の空気を室外に通過させるが作動液体は通過させないようにする弁である。 【0014】摩擦係合部位5は、ギヤに連結されたシャフト7と摩擦係合装置のボディ11との間の連結及び離脱を担うために設けられる。作動液体圧室3内の圧力が低いときには、戻しばね6の付勢によりピストン1は戻され、摩擦係合部位5は離脱状態にあり、シャフト7は自由に回転できる。作動液体圧室内の圧力が高まり、それによりピストンが戻しばね6の付勢に抗して移動すると摩擦係合部位5は係合状態となり、シャフト7とボディ11とを連結し、これによりシャフト7の回転は止まる。 【0015】以下に、上記構成の装置の動作を説明する。シャフト7が回転している状態で、シャフト7とボディ11とを連結させシャフト7の回転を止める場合、不図示の液体圧制御装置により作動液体13が供給され、作動液体圧室3内の圧力が高まりピストン1が移動する。 【0016】しかし、液圧回路には通常、空気が混入しており、この空気を完全に除去することはできない。液圧回路に混入した空気は、液圧回路の袋小路部に溜まる。図1の装置では、例えば作動液体圧室3に空気溜まり12が形成される。このような空気溜まり12が存在する状態で、ピストン1を作動させるために作動液体圧室3の圧力を高めると、空気溜まり12にも圧力が加わり、圧縮されてその体積を減少させる。即ち、空気を圧縮させるために作動液体が使われるので、ピストン1の動作に遅れが生じ、ブレーキの制御特性が悪化する。 【0017】これを防止するために本実施形態の摩擦係合装置は、空気溜まり12の発生する位置に作動液体圧室内と室外とを連通させる連通路10を設け、該連通路に、作動液体圧室内から室外への流れを通し、逆方向の流れを遮断する逆止弁8と、作動液体圧室内から室外へ空気を通過させるが、作動液体は通過させないようにするため比重が作動液体より小さく空気より大きい弁体からなるフロート弁9とを設けている。 【0018】作動液体圧室3内の圧力を高め、ピストン1を作動させると、空気は連通路10内のフロート弁9を通過し、更に逆止弁8を通過し、作動液体圧室3の外に出る。空気が抜けた後、作動液体が連通路10内に流入してくると、フロート弁9は作動液体に浮くため、作動液体の液面と共に上昇して上端に達し、流路を閉じる。このため、作動液体圧室3からの作動液体の流出は抑えられる。その後、作動液体圧室内の圧力の上昇によりピストン1が作動し、摩擦係合部位5が係合し、シャフト7とボディ11とが連結される。 【0019】上記実施形態では、作動液体圧室内の空気は速やかに抜け、空気の圧縮性に起因する動作遅延等が防止される。作動液体圧室内の圧力が低下する場合にも、逆止弁8により空気が作動液体圧室内に流入することが防止される。 【0020】なお、上記実施形態では、作動液体圧室内から室外に向かって、フロート弁、逆止弁の順に配置したが、逆止弁、フロート弁の順に配置してもよい。 【0021】次に図2及び図3を参照して本発明の他の実施形態を説明する。この実施形態の摩擦係合装置は回転可能に構成され、環状のピストン1と、シリンダ2と、摩擦係合部位5とを含む。ピストン1とシリンダ2によって規定される空間が作動液体圧室3を構成する。摩擦係合装置のケーシング14、ピストン1、シリンダ2及び出力軸20は一体であり共に回転する。 【0022】摩擦係合部位5はシャフト7とケーシング14の間の連結、離脱を担う。作動液体圧室3の圧力が低い時には、戻しばね6の付勢によりピストン1は戻り、摩擦係合部位5は離脱状態にある。この状態では、シャフト7とギヤを介してタイヤに連結された出力軸20はそれぞれ自由に回転する。作動液体13が供給され、作動液体圧室3の圧力が高まり、ピストン1が作動すると、摩擦係合部位5はシャフト7とケーシング14とを連結し、シャフト7と出力軸20は一体となって回転する。作動液体圧室3に作動液体13を供給する作動液体流路4は、出力軸20の内部を通り、不図示の液体圧制御装置に接続している。 【0023】作動液体圧室3には、室内と室外とを連通させる連通路10が設けられ、該連通路内には弁機構15が備えられる。弁機構15の詳細を図3に示す。弁機構15は、作動液体圧室内から室外への流れを通し、逆方向の流れを遮断する逆止弁8、重り16を介して逆止弁8を押さえる押さえばね17、及び作動液体には浮くが空気には浮かない弁体からなり、作動液体圧室内から室外へ空気を通過させるが作動液体は通過させないフロート弁9を含む。重り16を押さえる押さえばね17は、逆止弁8を押さえるばねとしても機能する。 【0024】重り16は大きな遠心力を受けると押さえばね17を圧縮しフロート弁9を解放して通路を開き、逆に遠心力が押さえばね17の力より小さくなるとフロート弁9は押し付けられ通路を閉じる。即ち、重り16は遠心弁として機能する。 【0025】次に上記実施形態の装置の動作を説明する。シャフト7と出力軸20が異なる速度で回転している状態から、摩擦係合部位5によりシャフト7と出力軸20を連結する場合を考える。不図示の液体圧制御装置により、作動液体流路4を通じて作動液体13が供給されると、作動液体圧室3の圧力が高まりピストン1が作動する。しかし、液圧回路内には、通常、空気が混入しており、この空気を完全に除去することは不可能である。液圧回路に混入した空気は、該液圧回路の袋小路部に溜まる。図2の装置では、例えば作動液体圧室3に空気溜まり12が形成される。摩擦係合装置は回転しているため、空気溜まり12は作動液体圧室3の中心付近に位置する。このような空気溜まり12が存在する状態で、ピストン1を作動させるために作動液体圧室3の圧力を高めると、空気溜まり12にも圧力が加わり、圧縮されてその体積を減少させる。即ち、空気を圧縮させるために作動液体が使われるので、ピストン1の動作に遅れが生じ、変速の制御特性が悪化する。 【0026】これを防止するために本実施形態の摩擦係合装置は、空気溜まり12の発生する位置に作動液体圧室内と室外とを連通させる連通路10を設け、該連通路内に、作動液体圧室内から室外への流れを通し、逆方向の流れを遮断する逆止弁8と、作動液体圧室内から室外に空気を通過させるが、作動液体は通過させないようにするために比重が作動液体より小さく空気より大きい弁体からなるフロート弁9と、遠心弁として機能する重り16とを設けている。 【0027】出力軸20が回転し、重り16に所定値より大きい遠心力が作用している時には、重り16は遠心力により移動し、フロート弁9の押し付けを解除する。この状態で、作動液体13を供給し、ピストン1を作動すると、空気は、その圧力により遠心力及びばね17の力に抗して逆止弁8を押して通過し、更にフロート弁9を通過し外部へ流れる。空気が抜けた後、作動液体が連通路10に流入してくると、フロート弁9の弁体は作動液体より軽いため、弁座に押し付けられ流路を閉じる。 【0028】その後、作動液体圧室3の圧力が上昇し、ピストン1が作動して摩擦係合部位が係合しシャフト7とケーシング14とが連結される。 【0029】上記装置では、作動液体圧室内の空気は速やかに抜け、空気の圧縮性に起因する動作の遅延の発生が防止される。作動液体を作動液体圧室3から排出する際にも、逆止弁8の働きにより、室外から作動液体圧室内への空気の流入が防止される。また、摩擦係合装置が回転していない時には、押さえばね17が、重り16を介してフロート弁9を押し付けるので通路が閉じられ、室外から作動液体圧室内への空気の流入が防止される。 【0030】次に本発明の更に別の実施形態を図4を参照して説明する。この実施形態でも、摩擦係合装置は回転可能に構成され、環状のピストン1と、シリンダ2と、摩擦係合部位5とを含む。ピストン1とシリンダ2によって規定される空間が作動液体圧室3を構成する。摩擦係合装置のケーシング14、ピストン1、シリンダ2、及び出力軸20は一体であり共に回転する。 【0031】摩擦係合部位5はシャフト7とケーシング14の間の連結、離脱を担う。作動液体圧室3の圧力が低い時には、戻しばね6の付勢によりピストン1は戻り、摩擦係合部位5は離脱状態にある。この状態では、シャフト7とギヤを介してタイヤに連結された出力軸20はそれぞれ自由に回転する。作動液体13が供給され、作動液体圧室3の圧力が高まり、ピストン1が作動すると、摩擦係合部位5は係合してシャフト7とケーシング14とを連結し、シャフト7と出力軸20は一体となって回転する。作動液体圧室3に作動液体13を供給する作動液体流路4は、出力軸20の内部を通り、不図示の液体圧制御装置に接続している。 【0032】作動液体圧室3には、室内と室外とを連通させる連通路10が設けられ、該連通路内には液圧弁機構18が備えられている。弁機構18は、外部からのパイロット圧に応じて連通路10の流れを制御するための機構であり、そのパイロット圧は不図示の液体圧制御装置によりパイロット流路19を通じて与えられる。 【0033】上記装置の動作を以下に説明する。シャフト7と出力軸20が異なる速度で回転している状態から、摩擦係合部位5によりシャフト7と出力軸20を連結する場合を考える。不図示の液体圧制御装置により、作動液体流路4を通じて作動液体13が供給されると、作動液体圧室3の圧力が高まりピストン1が作動する。しかし、液圧回路内には、通常、空気が混入しており、この空気を完全に除去することは不可能である。液圧回路に混入した空気は、該液圧回路の袋小路部に溜まる。図4の装置では、例えば液体圧室3に空気溜まり12が形成される。摩擦係合装置は回転しているため、空気溜まり12は液体圧室3の中心付近に位置する。このような空気溜まり12が存在する状態で、ピストン1を作動させるために作動液体圧室3の圧力を高めると、空気溜まり12にも圧力が加わり、圧縮されてその体積を減少させる。即ち、空気を圧縮させるために作動液体が使われるので、ピストン1の動作に遅れが生じ、変速の制御特性が悪化する。 【0034】これを防止するため、本実施形態では、例えば、早朝、自動車のエンジンを初めて始動させるときなど、エンジンが停止していた時間が長く、作動液体圧室内に空気溜まりが存在することが予想される場合には液圧弁機構18のパイロット圧を制御し、連通路10を開いて空気を外に排出する。その後、パイロット圧を制御し、再び連通路10を閉じる。 【0035】空気の排出後、作動液体圧室3の圧力が上昇し、ピストン1が作動して摩擦係合部位5が係合し、シャフト7とケーシング14とが連結される。 【0036】上記実施形態では空気は速やかに抜け、空気の圧縮性に起因する動作遅延等が防止される。更に、摩擦係合装置を離脱させるために作動液体を作動液体圧室から排出する場合を含め、通常は弁機構18は連通路10を遮断しており、外部から作動液体圧室内への空気の流入が防止される。 【0037】尚、上記の装置では、液圧弁機構18を液体圧により作動する構成とし外部に液体圧制御機構を設けているが、弁機構18を電磁力で作動させる機構とし、外部の制御機構を電気式の制御装置とすることもできる。 【0038】 【発明の効果】本発明によれば、自動変速装置の摩擦係合装置の作動液体圧室に混入した空気を速やかに抜き、且つ作動液体圧室内への空気の流入を防止することが可能であり、混入空気の圧縮性に起因する動作遅延等を防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所 【識別番号】000232999 【氏名又は名称】株式会社日立カーエンジニアリング
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| 【出願日】 |
平成11年11月2日(1999.11.2) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066979 【弁理士】 【氏名又は名称】鵜沼 辰之
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| 【公開番号】 |
特開2001−132825(P2001−132825A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月18日(2001.5.18) |
| 【出願番号】 |
特願平11−312416 |
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