| 【発明の名称】 |
アクチュエータ |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 秀和
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構成で潤滑油を供給することができるように改良されたアクチュエータを提供すること。
【解決手段】シリンダと、シリンダ内に移動可能に収容・配置された中空状のロッドと、ロッドを駆動するネジ・ナット手段と、ネジを回転駆動する駆動手段と、を具備してなるアクチュエータにおいて、ロッド内であって少なくともナットの軸方向何れかの側にナットに対して独立した状態でネジに対して螺合又は摺接するように潤滑部材を配置したもの。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シリンダと、上記シリンダ内に移動可能に収容・配置された中空状のロッドと、上記ロッド内に配設されたネジと上記ロッド内にあって該ロッドに固定されると共に上記ネジに螺合するナットとからなるネジ・ナット手段と、上記ネジを回転駆動する駆動手段と、を具備してなるアクチュエータにおいて、上記ロッド内であって少なくとも上記ナットの軸方向何れかの側にナットに対して独立した状態で上記ネジに対して螺合又は摺接するように潤滑部材を配置したことを特徴とするアクチュエータ。 【請求項2】 シリンダと、上記シリンダ内に移動可能に収容・配置された中空状のロッドと、上記ロッド内に配設されたネジと上記ロッド内にあって該ロッドに固定されると共に上記ネジに螺合するナットとからなるネジ・ナット手段と、上記ネジを回転駆動する駆動手段と、を具備してなるアクチュエータにおいて、上記ロッドとシリンダとの間に潤滑部材を配置したことを特徴とするアクチュエータ。 【請求項3】 シリンダと、上記シリンダ内に移動可能に収容・配置された中空状のロッドと、上記ロッド内に配設されたネジと上記ロッド内にあって該ロッドに固定されると共に上記ネジに螺合するナットとからなるネジ・ナット手段と、上記ネジを回転駆動する駆動手段と、を具備してなるアクチュエータにおいて、上記ロッド内であって少なくとも上記ナットの軸方向何れかの側にナットに対して独立した状態で上記ネジに対して螺合又は摺接するように潤滑部材を配置すると共に、上記ロッドとシリンダとの間に潤滑部材を配置したことを特徴とするアクチュエータ。 【請求項4】 請求項1又は請求項3記載のアクチュエータにおいて、潤滑部材は少なくともナットの軸方向何れかの側に間隔を存した状態で設けられていることを特徴とするアクチュエータ。 【請求項5】 シリンダと、上記シリンダ内に移動可能に収容・配置された中空状のロッドと、上記ロッド内に配設されたネジと上記ロッド内にあって該ロッドに固定されると共に上記ネジに螺合するナットとからなるネジ・ナット手段と、上記ネジを回転駆動する駆動手段と、を具備してなるアクチュエータにおいて、上記ロッドにはロッドをガイドするガイド機構が設けられいて、該ガイド機構に潤滑部材を設けたことを特徴とするアクチュエータ。 【請求項6】 請求項1〜請求項5の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記潤滑部材は潤滑油含有ポリマー部材であることを特徴とするアクチュエータ。 【請求項7】 請求項1〜請求項5の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記潤滑部材は、潤滑油含有多孔質部材であることを特徴とするアクチュエータ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、シリンダ内に中空状のロッドを移動可能に収容・配置し、該ロッドをネジ・ナット手段及び駆動手段によって適宜移動させるように構成されたアクチュエータに係り、特に、ネジに対する潤滑油の供給構造とロッドとシリンダ間の潤滑油の供給構造を改良したものに関する。 【0002】 【従来の技術】シリンダタイプのアクチュエータは概略次のような構成をなしている。まず、シリンダがあり、このシリンダ内には中空状のロッドが移動可能に収容・配置されている。上記シリンダにはハウジングが連結・固定されていて、このハウジング内にはサーボモータが収容・配置されている。又、上記ロッド内にはボールネジが配設されていて、このボールネジは上記サーボモータの出力軸にカップリングを介して連結されている。 【0003】上記ロッド内にはボールナットが収容・配置されていて、このボールナットは上記ボールネジに螺合されている。又、ボールナットは上記ロッドに取付・固定されている。 【0004】そして、上記サーボモータを適宜の方向に回転させることにより、ボールネジを同方向に回転させ、それによって、回転を規制されているボールナットを軸方向の何れかの方向に移動させ、同時に、ボールナットに固定されているロッドを同方向に移動させるものである。そして、ロッドの先端には各種の機器が取り付けられており、結局、ロッドを適宜移動させることにより、その機器を任意の位置に位置させることができるものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成によると次のような問題があった。すなわち、従来のシリンダタイプのアクチュエータの場合においても、ボールネジに対して潤滑油を供給する構成に関して様々なものが提案されている。しかしながら、何れも潤滑部材をボールナットに対して一体に取り付ける構成になっている。そのため、ボールナットにおいてそれら潤滑部材を取り付けるための加工が必要となり、ボールナットの加工に困難を要してしまうという問題があった。又、ロッドに対する潤滑油の供給に関しても様々な提案がなされているが、何れもその構成が複雑であってその改良が要求されていた。 【0006】本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、簡単な構成でネジやロッドに潤滑油を供給することができるように改良されたアクチュエータを提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく本願発明の請求項1によるアクチュエータは、シリンダと、上記シリンダ内に移動可能に収容・配置された中空状のロッドと、上記ロッド内に配設されたネジと上記ロッド内にあって該ロッドに固定されると共に上記ネジに螺合するナットとからなるネジ・ナット手段と、上記ネジを回転駆動する駆動手段と、を具備してなるアクチュエータにおいて、上記ロッド内であって少なくとも上記ナットの軸方向何れかの側にナットに対して独立した状態で上記ネジに対して螺合又は摺接するように潤滑部材を配置したことを特徴とするものである。又、請求項2によるアクチュエータは、シリンダと、上記シリンダ内に移動可能に収容・配置された中空状のロッドと、上記ロッド内に配設されたネジと上記ロッド内にあって該ロッドに固定されると共に上記ネジに螺合するナットとからなるネジ・ナット手段と、上記ネジを回転駆動する駆動手段と、を具備してなるアクチュエータにおいて、上記ロッドとシリンダとの間に潤滑部材を配置したことを特徴とするものである。又、請求項3によるアクチュエータは、シリンダと、上記シリンダ内に移動可能に収容・配置された中空状のロッドと、上記ロッド内に配設されたネジと上記ロッド内にあって該ロッドに固定されると共に上記ネジに螺合するナットとからなるネジ・ナット手段と、上記ネジを回転駆動する駆動手段と、を具備してなるアクチュエータにおいて、上記ロッド内であって少なくとも上記ナットの軸方向何れかの側にナットに対して独立した状態で上記ネジに対して螺合又は摺接するように潤滑部材を配置すると共に、上記ロッドとシリンダとの間に潤滑部材を配置したことを特徴とするものである。又、請求項4によるアクチュエータは、請求項1又は請求項3記載のアクチュエータにおいて、潤滑部材は少なくともナットの軸方向何れかの側に間隔を存した状態で設けられていることを特徴とするものである。又、請求項5によるアクチュエータは、シリンダと、上記シリンダ内に移動可能に収容・配置された中空状のロッドと、上記ロッド内に配設されたネジと上記ロッド内にあって該ロッドに固定されると共に上記ネジに螺合するナットとからなるネジ・ナット手段と、上記ネジを回転駆動する駆動手段と、を具備してなるアクチュエータにおいて、上記ロッドにはロッドをガイドするガイド機構が設けられいて、該ガイド機構に潤滑部材を設けたことを特徴とするものである。又、請求項6によるアクチュエータは、請求項1〜請求項5の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記潤滑部材は潤滑油含有ポリマー部材であることを特徴とするものである。又、請求項7によるアクチュエータは、請求項1〜請求項5の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記潤滑部材は、潤滑油含有多孔質部材であることを特徴とするものである。 【0008】すなわち、請求項1によるアクチュエータは、ロッド内であって少なくとも上記ナットの軸方向何れかの側にナットに対して独立した状態で上記ネジに対して螺合又は摺接するように潤滑部材を配置したものである。潤滑部材がナットに対して独立して設けられているので、ナットに潤滑部材を取り付けるための何らの加工も必要ではなく、それによって、ナットの加工を容易にすることができる。又、潤滑部材に対する保守・点検に関しては、ナットとは無関係に行うことができるので作業も簡単である。又、潤滑部材によってもネジを支持することになるので、ネジの支持がより安定したものとなる。又、請求項2によるアクチュエータは、ロッドとシリンダとの間に潤滑部材を配置したものである。又、請求項3によるアクチュエータは、ロッド内であって少なくとも上記ナットの軸方向何れかの側にナットに対して独立した状態で上記ネジに対して螺合又は摺接するように潤滑部材を配置すると共に、上記ロッドとシリンダとの間に潤滑部材を配置したものである。又、請求項1又は請求項3記載のアクチュエータにおいて、潤滑部材は少なくともナットの軸方向何れかの側に間隔を存した状態で設けることが考えられ、それによって、ナットとの間に間隔が形成され、例えば、それをグリース溜まりとして使用することができる。又、ネジの支持スパンが短くなるので、より安定したネジ支持構造を得ることができる。又、ロッドをガイドして支持するガイド機構を設けた場合に、該ガイド機構に潤滑部材を設けることが考えられる。又、潤滑部材としては、潤滑油含有ポリマー部材や7潤滑油含有多孔質部材が考えられる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、図1乃至図6を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。まず、シリンダ1があり、このシリンダ1の図中右端にはハウジング3が連結されている。このハウジング3内には、サーボモータ5が内装されている。又、上記シリンダ1内には中空状のロッド9が、図中左右方向に移動可能に収容されている。又、このロッド9内にはボールネジ11が配設されていて、このボールネジ11は、上記サーボモータ5の出力軸5aに連結されている。尚、図中符号7は軸受である。 【0010】上記ロッド9内にはボールナット13が収容・配置されていて、このボールナット13は上記ボールネジ11に螺合されている。又、ボールナット13はロッド9に対して固定されている。 【0011】上記ロッド9の図中左端には栓部材15が螺合・接合されていて、この栓部材15の図中左端にはねじ部17が形成されている。このねじ部17を介して、図示しない各種の器具が取り付けられることになる。又、ロッド9とシリンダ1の間であって図中左端には環状部材19が装着されていて、この環状部材19とロッド9との間にはシールリング21が装着されている。尚、図中符号23はケーブルユニットを示している。 【0012】上記ロッド9内であって、ボールナット13の図中左側には所定の間隔を存した状態で潤滑部材31が配置されている。この潤滑部材31は、図5及び図6に示すように、リングの一部に割り31aを入れた割り形状になっている。その状態でボールネジ13の外周に嵌め込まれていて、外周溝31bに装着されたリングスプリング35によって押圧されている。又、ロッド9とシリンダ1との間であって、環状部材19の図中右側にも潤滑部材33が配置されている。この潤滑部材33も既に述べた潤滑部材31と同様の構成になっていて、環状部材19とシリンダ1の段付部1aとの間に挟持された状態で取り付けられている。そして、図5及び図6に示すように、リングの一部に割り33aを入れた割り形状になっている。その状態でロッド3とシリンダ1との間に嵌め込まれていて、外周溝33bに装着されたリングスプリング35によって押圧されている。上記潤滑部材31と潤滑部材33は、共に、潤滑油含有ポリマー部材である。 【0013】ここで、潤滑油含有ポリマー部材に関して説明する。潤滑油含有ポリマー部材は次のような製造工程を経て得られる。すなわち、ポリオレフィン系のモノマーからなる樹脂粉末に(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリメチルペンテン等)、ポリαオレイン油又はパラフィン系基油からなる潤滑油を混合・拡散させる。次に、脱泡処理して所定の型内に流し込み、恒温炉内で上記樹脂が十分溶融可能な温度で加熱溶融させる。次に、これを冷却・固化して潤滑油含有ポリマー部材とするものである。 【0014】又、潤滑油含有ポリマー部材の成分組成比であるが、全重量に対してポリオレフィン系の合成樹脂が20〜90%、潤滑油が10〜80%である。又、予め各種添加剤(例えば、酸化防止剤、防錆剤、消泡剤、耐摩耗剤、極圧剤、スラッジ分散剤等)を添加したものでもよい。又、潤滑油の保持特性を改善するために、必要に応じて超高分子量ポリエチレン(分子量1×106〜5×106)と低分子量ポリエチレンやポリエチレンワックス(分子量1×103〜5×106)を混合したものを使用してもよい。又、その混合比率を変えることにより、潤滑油保持特性と機械的強度を改善することができる。又、その機械的強度を増すために、熱可塑性の樹脂を必要に応じて混合して使用することが考えられる。尚、関連する技術を開示するものとして、例えば、特公昭47−3455号公報や特公昭63−23239号公報等がある。 【0015】次に、本実施の形態で使用した潤滑油含浸ポリマー部材は次のようなものである。まず、30wt%の超高分子量ポリエチレン(三井化学株式会社製のミペロンMX−221U)と70wt%オレフィン系基油からなる潤滑油(出光興産株式会社製のメカニックオイル100)とを混合・拡散し、ポリエチレンの溶融温度以上であって鉱油の引火点以下で加熱する(160℃〜200℃)。そして、ポリエチレンが溶融するのに十分な時間を経過した後、ポリエチレンが冷却・固化する温度に下げる。次に、生成された組成物を切削、切断などの機械加工を必要に応じて施して本実施の形態における潤滑油含浸ポリマー部材としている。尚、機械的強度或いは潤滑油の放出量を調整するために、10wt%の低分子量ポリエチレンを混合させる場合もある。 【0016】さて、上記潤滑部材31とボールナット13との間には空間41が形成されていて、この空間41はグリース溜まりとして機能するようになっている。つまり、空間41内にはグリース43が充填されているものである。 【0017】以上の構成を基にその作用を説明する。まず、ロッド9がシリンダ1内に引っ込んだ状態が図1及び図3に示す状態である。この状態からサーボモータ5を一方向に回転させることによりボールネジ11が同方向に回転する。それによって、回転を規制されているボールナット13とそれに固定されているロッド9が、図2及び図4に示すように、図中左側に移動することになり、ロッド9はシリンダ1から突出した状態となる。 【0018】又、サーボモータ5を他方向に回転させることにより、逆に、ボールナット13とロッド9が図中右側に移動することになる。したがって、サーボモータ5を適宜の方向に適当量回転させることにより、ロッド9を任意の位置に位置させることができ、結局、ねじ部17を介してロッド9の図中左端に取り付けられている各種の機器を任意の位置に移動・位置させることができるものである。 【0019】又、そのような一連の動作において、潤滑部材31からボールネジ11に対しては潤滑油が徐々に供給されることになり、又、潤滑部材33からはロッド9に対して潤滑油が徐々に供給されることになる。又、グリース溜まりである空間41内に充填されているグリース43も潤滑材として機能することになる。 【0020】以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。まず、潤滑部材31であるが、ボールナット13に対して独立して設けられているので、取付に際して、ボールナット13側に何ら加工を要することもなく、ボールナット13の加工が簡単なものとなる。又、この実施の形態の場合には、潤滑部材31をボールナット13に対して単に独立させているだけでなく、空間41を積極的に形成するべく間隔を存した状態で設置している。そのため、空間41内にグリース43を溜めておくことが可能となり、潤滑部材31からしみ出す潤滑油とグリース43の両方によって潤滑を図ることができる。又、潤滑部材31がボールネジ13を支持する支持部材としても機能することになり、支持スパンの短縮によって、より安定したボールネジ13の支持が可能となる。又、潤滑部材33についても同様であり、ロッド9に対して効果的に潤滑油を供給することが可能になる。 【0021】次に、図7乃至図10を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。前記第1の実施の形態の場合には、ロッド9とシリンダ1との間に潤滑部材33を設けたが、この第2の実施の形態の場合にはその潤滑部材33を除去して、潤滑部材31のみを設けたものである。又、図7及び図9がロッド9がシリンダ1内に引っ込んだ状態を示しており、図8及び図10がロッド9がシリンダ1より突出した状態を示している。その他の構成は前記第1の実施の形態の場合と同様であるので、同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。 【0022】次に、図11乃至図14を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。この第3の実施の形態の場合には、前記第2の実施の形態において、潤滑部材31をボールナット13の図中右側に配置したものであり、その他の構成は前記第2の実施の形態の場合と同様であるので、同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。尚、図11及び図13がロッド9がシリンダ1内に引っ込んだ状態を示しており、図12及び図14がロッド9がシリンダ1より突出した状態を示している。 【0023】次に、図15を参照して本発明の第4の実施の形態を説明する。前期第1〜第3の実施の形態で説明したアクチュエータにおいては、ロッド9が摺動して伸縮する構成になっているが、その際、ロッド9は回転方向及び突出時における先端部の負荷に対して比較的剛性が低い構成になっている。そこで、図15に示すように、ロッド9をガイドするガイド機構を併設したアクチュエータがある。 【0024】すなわち、図15に示すように、環状部材19の外周側には、支持部材101が設置されていて、この支持部材101の両端部(図15中上下端部)にはガイドシリンダ103、103が取り付けられている。これらガイドシリンダ103、103内には別のガイドシリンダ105、105が内装されていて、これらガイドシリンダ103、105を貫通するようにガイドロッド107、107が設置されている。一方、ねじ部材17側には連結部材109が取付・固定されていて、これら連結部材109の両端部(図15中上下端部)は、それぞれボルト111、111によって、上記ガイドロッド107、107に固定されている。そして、ロッド9が突出していくと、それに伴って一対のガイドロッド107、107も移動し、それによって、ロッド9をガイドしながら支持するものである。 【0025】そして、この実施の形態の場合には、上記ガイドシリンダ103、103内であってガイドロッド107、107の外周側に潤滑部材31、31を取り付けたものである。この潤滑部材31は前記第1の実施の形態で説明したそれと同じである。このような潤滑部材31を設けることによりガイド機構におけるガイドロッド107、107の動作を円滑なものとすることができる。尚、この実施の形態において、前記第1〜第3の実施の形態に示すように、アクチュエータ本体側、すなわち、ロッド9とボールネジ11との間、ロッド9とシリンダ1との間に潤滑部材を設けてもよいことは勿論である。 【0026】次に、図16乃至図23を参照して本発明の第5の実施の形態を説明する。前期第4の実施の形態の場合には、ロッド9を一対のガイドロッド107、107によってガイドするものであったが、この実施の形態の場合には、これをスライダ機構によってガイドするようにしたものである。すなわち、スライダ機構はベース部材201とこのベース部材201に対して転動体としての複数個のボールを介して相対的に移動可能に取り付けられたスライダ203とを備えていて、ベース部材201には連結部材205を介してねじ部17側が連結されている。又、スライダ203はシリンダ1側に連結されている。そして、上記スライダ203の一端側に、図17にも示すように、潤滑ユニット207、207を取り付けたものである。 【0027】まず、図17に示すように、ベース部材201は略逆U字丈をなしていて、一対の内側面にはガイドレール209、209が設けられている。一方、スライダ203の一対の外側面にも図示しないガイドレールが一対設けられている。又、このスライダ側には一対のリターン路も形成されている。そして、上記ベース部材201側の一対のガイドレール209、209とスライダ203側のガイドレールとの間及び一対のリターン路内には複数個のボールが転動可能に収容されている。ベース部材201はそれら複数個のボールを転動させながら移動することになる。 【0028】又、スライダ203の一端側には既に述べた潤滑ユニット207、207が設置されている。上記潤滑ユニット207は、図18に示すように、リターン路211aを備えたリターン部材211に取り付けられている。すなわち、図19に示すように、リターン部材211の外側にはシールケース213が設けられていて、このシールケース213内には、プレート215と潤滑油含有ポリマー部材217が積層された状態で内装されている。上記潤滑油含有ポリマー部材217は、その押付部217aをスプリング219によって、外側、すなわち、ベース部材201のガイとレール209側に押し付けられている。又、シールケース213の外側にはシール部材221が設置されている。尚、図20はシールケース213内にプレート215が内装されている様子を示す図であり、図21はさらにその上に潤滑油含有ポリマー部材217が置かれた様子を示す平面図であり、図22はシールケース213の外側にシール221が設置された様子を示す平面図であり、又、図23はユニットを分解して示した分解斜視図である。 【0029】上記構成をなす潤滑ユニット207が左右両側に設置されていて、その潤滑油含有ポリマー部材217からは潤滑油が少しずつ供給されることになる。尚、この場合にも、前記第4の実施の形態の場合のように、アクチュエータ本体側、すなわち、ロッド9とボールネジ11との間、ロッド9とシリンダ1との間に潤滑部材を設けてもよいことは勿論である。又、潤滑ユニット207を左右に別個に設けたが左右一体型であって、潤滑油含有ポリマー部材217のみが左右に分割されている構成のものでもよい。 【0030】尚、本発明は前記第1〜第5の実施の形態に限定されるものではない。まず、前記第1〜第5の実施の形態の場合には、潤滑部材を潤滑油含有ポリマー部材より構成した例を挙げて説明したが、潤滑油含有多孔質部材から構成してもよい。又、ナットの両側に潤滑部材を配置したり、潤滑部材を2段以上積層させて配置するような構成も考えられる。又、ネジの外周に潤滑部材を設ける場合において、ネジに対して摺接するように設ける以外に螺合させることが考えられる。 【0031】 【発明の効果】以上詳述したように本発明によるアクチュエータによると、まず、ナットに対して独立した状態で潤滑部材を設けたので、潤滑部材を取り付けるに際して、ナット側に加工を施しておくような必要はなく、ナットの製造が容易になる。又、潤滑部材の保守・点検に際しても、ナットに無関係に行うことができるので、作業が容易である。又、ロッドとシリンダとの間に潤滑部材を設けることにより、ロッドに対しても潤滑油を効果的に供給することができる。又、ネジの外周に潤滑部材を設けることによりネジの支持が安定したものとなり、特に、ナットに対して間隔を存した状態で設けた場合には支持スパンが短縮されることになるので、さらに安定した支持が可能となる。又、ねじに対する潤滑部材において、ナットに対して間隔を存した状態で設けた場合には、ナットとの間の空間をグリース溜まりとして使用することができ、潤滑部材から供給される潤滑油とグリース溜まりのグリースの両方によって潤滑を図ることができる。又、ロッドをガイドするガイド機構を併設したものにおいて、ガイド機構に潤滑部材を設けた場合には、ガイド機構ひいてはロッドの動作を円滑なものにすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391008515 【氏名又は名称】株式会社アイエイアイ
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| 【出願日】 |
平成11年10月29日(1999.10.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100092842 【弁理士】 【氏名又は名称】島野 美伊智
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| 【公開番号】 |
特開2001−124175(P2001−124175A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月8日(2001.5.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−308337 |
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