| 【発明の名称】 |
ハイポイドギヤ式減速機を用いた電動機 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡本 幸也
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| 【要約】 |
【課題】電動機の組み立て時間を低減すると共に、ピニオンとリングギヤとの間で発生する騒音を低減する。
【解決手段】一方の先端部にピニオン9が形成されたシャフト8と、シャフト8を支持し回転自在にする2個の玉軸受4a、4bと、玉軸受4a、4bを収納する収納部5a、6aを備えたベアリングブラケット5,6とを備え、ピニオン9側のシャフト8を支持している玉軸受4aは圧入嵌合し、もう一方の玉軸受4bはすきまばめ嵌合し、圧入嵌合された玉軸受4aは、スラスト方向に移動しないよう収納部5aに固定し、すきまばめ嵌合された玉軸受4bは、玉軸受4bの側面と収納部6aの底面に設けられたナミW16によって予圧を与えて配設する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ハイポイドギヤ式減速機を用いた電動機において、一方の先端部にピニオンが形成されたシャフトと、このシャフトを支持し回転自在にする2個の玉軸受と、これら玉軸受を収納する収納部を備えたベアリングブラケットとを備え、前記ピニオン側のシャフトを支持している玉軸受は圧入嵌合し、もう一方の玉軸受はすきまばめ嵌合し、圧入嵌合された玉軸受は、スラスト方向に移動しないよう収納部に固定し、すきまばめ嵌合された玉軸受は、この玉軸受の側面と収納部の底面に設けられたナミWによって予圧を与えられて配設されていることを特徴とするハイポイド式減速機を用いた電動機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】ハイポイドギヤ式減速機を用いた電動機に関する。 【0002】 【従来の技術】減速機構には、様々な機構があるが、その中でハイポイド式の減速機構は、構成がよく似ているかさ歯ギヤを使用した減速機構に比べ、振動、騒音、および歯車の剛性の点で優れている。 【0003】このハイポイドギヤ式減速機を用いた従来の電動機について図2を用いて説明する。図2は、従来における減速機付き電動機の側断面図である。 【0004】図2において、電動機21は、巻線22が巻回された筒状のコア23を備えた固定子24と、この固定子24の外周面に圧入された筒状のフレーム25と、固定子24の内周面に収納された回転子26と、この回転子26を支持し回転自在する2個の玉軸受27a、27bと、これら玉軸受27a、27bを収納する収納部28a、29aを備え、フレーム25の両開口部に取り付けられた2個のベアリングブラケット28、29とで構成されている。 【0005】回転子26は、シャフト30と、このシャフト30の外周面に貼り付けられた永久磁石31とで構成され、シャフト30の一方の先端には、ピニオン30aが形成されている。このピニオン30aには、以下に述べるリングギヤ32が噛合されている。 【0006】玉軸受27a、27bは、それぞれシャフト30の両端部に圧入嵌合されており、また、玉軸受27a、27bの内側側面(シャフトに先に挿入される側面を内側側面と呼ぶ)の内輪は、シャフト30の段付き部30b、あるいはカラー33で受け、玉軸受27a、27bの外側側面の外輪は、ベアリングブラケット28、29の収納部28a、29aの底面で受けることによって玉軸受27a、27bを固定している。 【0007】これら収納部28a、29aの底面と、これら底面と接する玉軸受27a、27bの側部との間には、1枚あるいは複数枚のシムワッシャ39が挿入されている。すなわち、ピニオン30a側のシャフト30を支持する玉軸受27aの収納部28aに任意の枚数のシムワッシャ39を挿入することによって、ピニオン30aが配設されるスラスト方向の位置を調整している。このピニオン30aの位置を調整することによって、ピニオン30aとこのピニオン30aと噛合されるリングギア32とのバックラッシを管理することができる。 【0008】また、ピニオン30aと反対側のシャフト30を支持する玉軸受27bの収納部29aに任意の枚数のシムワッシャ39を挿入することによって、回転子26のエンドプレーを管理することができる。 【0009】2個のベアリングブラケット28、29の内、一方のベアリングブラケット28には、減速機34を取り付けるためのフランジ面28bが形成されており、また、このベアリングブラケット28からシャフト30のピニオン30aが突出して設けられている。 【0010】減速機34は、ピニオン30aと噛合されるリングギヤ32と、このリングギヤ32の中央部を貫いて取り付けられたスピンドル35と、このスピンドル35を回転自在に支持する2個の玉軸受36a、36bと、これら玉軸受36a、36bを収納する収納部37a、38aを備えた2ピースからなるケーシング37、38とで構成されている。 【0011】減速機34は、ベアリングブラケット28のフランジ面28bに取り付けられており、また、減速機34内部には、ピニオン30aが挿入されリングギヤ32と噛合されている。 【0012】また、ケーシング37、38の収納部37a、38aのそれぞれの底面と、この底面と接する玉軸受36a、36bの側面との間には、電動機21の収納部28a、29aと同様に、それぞれ1枚あるいは複数枚のシムワッシャ39が挿入されており、収納部28aに挿入されたシムワッシャ39によってスピンドル35のケーシング37からの突出長を調整し、また、収納部29aに挿入されたシムワッシャ39によってスピンドル35のエンドプレーの管理を行っている。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の減速機付き電動機では、バックラッシの管理、およびエンドプレーの管理をシムワッシャによって行っているため、シムワッシャを挿入する枚数を決定するために多大な時間を費やしてしまう。 【0014】さらに、シムワッシャを用いて玉軸受を固定しており、玉軸受に予圧を与えることができない。そのため高速回転時において、玉軸受は騒音の発生源となっていた。 【0015】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明によれば、一方の先端部にピニオンが形成されたシャフトと、このシャフトを支持し回転自在にする2個の玉軸受と、これら玉軸受を収納する収納部を備えたベアリングブラケットとを備え、前記ピニオン側のシャフトを支持している玉軸受は圧入嵌合し、もう一方の玉軸受はすきまばめ嵌合し、圧入嵌合された玉軸受は、スラスト方向に移動しないよう収納部に固定し、すきまばめ嵌合された玉軸受は、この玉軸受の側面と収納部の底面に設けられたナミWによって予圧を与えられて配設されていることを特徴とするハイポイド式減速機を用いた電動機を提供する。 【0016】 【作用】シャフトを支持する2個の玉軸受の内、ピニオン側のシャフトを支持する玉軸受をシャフトに圧入嵌合し、もう一方の玉軸受をすきまばめ嵌合する。そして、ピニオン側の玉軸受をスラスト方向に移動しないようにベアリングブラケットの収納部に収納、固定する、そして、もう一方の玉軸受に予圧を与えることによって、玉軸受から発生する騒音の低減を図る。 【0017】 【発明の実施の形態】本発明におけるハイポイドギヤ式減速機を用いた電動機の実施例を図1を用いて説明する。図1は、本発明における減速機付き電動機の側断面図である。 【0018】図1において、電動機1は、従来の電動機と同様に、固定子2と、この固定子2の外周面に圧入された筒状のフレーム3と、固定子2の内周面に収納された回転子3と、この回転子3を支持し回転自在する2個の玉軸受4a、4bと、これら玉軸受4a、4bを収納する収納部5a、6aを備え、フレーム3の両開口部に取り付けられた2個のベアリングブラケット5、6とで構成されている。 【0019】減速機7は、ベアリングブラケット5のフランジ面5bに取り付けられている。そして、減速機7の内部には、シャフト8の先端に設けられたピニオン9が挿入され、リングギヤ10と噛合されている。 【0020】玉軸受11a、11bは、それぞれシャフト8の両端部に嵌合されており、ピニオン9側のシャフト8を支持する玉軸受11aは、圧入嵌合されており、もう一方の玉軸受11bは、すきまばめ嵌合されている。 【0021】収納部5aの底面とこの底面と接する玉軸受11aの側面との間には、1枚あるいは複数枚のシムワッシャ12が挿入されており、任意の枚数のシムワッシャ12を挿入することによって、電動機1外へのピニオン9の突出長を調整し、ピニオン9とこのピニオン9と噛合されるリングギア10とのバックラッシを管理している。また、玉軸受11aの固定は、まず、収納部5a内に必要数のシムワッシャ12を挿入した後に玉軸受11aを挿入する。そして、この収納部5aの開口部に蓋をするようにリング状のボール押さえ板14をネジ止めして固定する。このボール押さえ板14によって、玉軸受11aの内側側面の外輪を押さえている。また、玉軸受11aの内側側面の内輪をシャフト8の段付き部で受け、さらに、外側側面の外輪をベアリングブラケット5の収納部5aの底面で受けることにより、玉軸受11aおよびシャフト8がスラスト方向に移動しないように固定される。 【0022】また、もう一方の玉軸受11bは、シャフト8に対してすきまばめ嵌合で挿入されており、この玉軸受11bの挿入前にシャフト8に挿入されているカラー15によって、玉軸受11bの内側側面の内輪を押さえている。また、ベアリングブラケット6の収納部6aの端面と玉軸受11bの外側側面の間には、ナミW16が設けられている。このナミW16、およびすきまばめ嵌合することによって、玉軸受11bに対して予圧を与えることができ、そのため、振動の低減を図ることができる。 【0023】また、シムワッシャ12が必要なくなるため、電動機1の組み立てが簡素化される。 【0024】 【発明の効果】本発明によれば、電動機の組み立て時間が低減できると共に、ピニオンとリングギヤとの間で発生する騒音を低減することができる。 【0025】
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| 【出願人】 |
【識別番号】398061810 【氏名又は名称】芝浦電産株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年10月28日(1999.10.28) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−124155(P2001−124155A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月8日(2001.5.8) |
| 【出願番号】 |
特願平11−306583 |
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