トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 制御装置
【発明者】 【氏名】ウルバン パンター

【要約】 【課題】確実な組立てを可能にし、かつ組立て後に機能確実である制御装置を提供する。

【解決手段】自動車の伝動装置を制御するための液圧式の制御装置であって、制御装置のケーシングに設けられた孔内に、伝動装置の走行段を調節するためにスプールが軸方向移動可能に配置されており、走行段がスプールの軸方向ポジションの調節によって調節可能である形式のものにおいて、スプール111が、伝動装置ケーシング又は車両のその他の部分へのケーシング74の取付け前に、固定エレメント170を用いて軸方向において固定されていて、取付けによって、固定エレメントを用いた固定が解除される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液圧式の制御装置、特に自動車の伝動装置を制御するための液圧式の制御装置であって、制御装置にケーシングが設けられていて、該ケーシング内に、伝動装置の走行段を調節するためにスプールが軸方向移動可能に配置されており、この場合スプールが、ケーシングに設けられた孔内に軸方向移動可能に配置されていて、走行段がスプールの軸方向ポジションの調節によって調節可能である形式のものにおいて、スプールが、伝動装置ケーシング又は車両のその他の部分へのケーシングの取付け前に、固定エレメントを用いて軸方向において固定されていて、取付けによって、固定エレメントを用いた固定が解除されることを特徴とする制御装置。
【請求項2】 固定エレメントが旋回可能なレバーであり、該レバーが第1のレバーアームにフォークを有していて、該フォークにスプールの突出部又はカラーが係合する、請求項1記載の制御装置。
【請求項3】 固定エレメントが旋回可能なレバーであり、該レバーが第1のレバーアームにフィンガを有していて、該フィンガが、スプールの切欠きに又は2つのカラーの間に係合する、請求項1記載の制御装置。
【請求項4】 旋回可能なレバーが第2のレバーアームを有していて、該レバーアームが制御装置と伝動装置との組立て時に伝動装置ケーシングの突出部によって負荷されて、フォーク又はフィンガを備えたレバーアームが移動させられ、それによってスプールの軸方向ポジションが解放される、請求項2又は3記載の制御装置。
【請求項5】 固定エレメントが2腕状のレバーとして形成されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の制御装置。
【請求項6】 固定エレメントが単腕レバーとして形成されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の制御装置。
【請求項7】 固定エレメントが2腕状のレバーとして形成されていて、第2のレバーアームでばねエレメントと結合されており、該ばねエレメントが第1のレバーアームのフォーク又はフィンガをスプールに向かって負荷している、請求項1から6までのいずれか1項記載の制御装置。
【請求項8】 ばねエレメントがねじ結合のような結合形式で制御装置のケーシングと結合されている、請求項7記載の制御装置。
【請求項9】 レバーとばねエレメントとが一体的に形成されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の制御装置。
【請求項10】 ばねエレメントを備えた又は備えていないレバーのような、固定エレメントが、打抜き・曲げ部品のような金属薄板部品として形成されている、請求項1から9までのいずれか1項記載の制御装置。
【請求項11】 ばねエレメントを備えた又は備えていないレバーのような、固定エレメントが、ばね鋼から形成されている、請求項1から10までのいずれか1項記載の制御装置。
【請求項12】 レバーが耐屈曲性に、かつばねエレメントが曲がりやすく構成されている、請求項1から11までのいずれか1項記載の制御装置。
【請求項13】 レバーが制御装置のケーシングのリブに旋回可能に支承されている、請求項1から12までのいずれか1項記載の制御装置。
【請求項14】 スプールのロック解除が制御装置と伝動装置との組立てによって行われる、請求項1から13までのいずれか1項記載の制御装置。
【請求項15】 ばねエレメントが、制御装置の別の部材の保持エレメントと一体的に形成されている、請求項1から14までのいずれか1項記載の制御装置。
【請求項16】 ばねエレメントがその一方の端部領域においてフォークと結合されていて、該フォークに管状エレメントが係合し、それによって軸方向において固定されている、請求項15記載の制御装置。
【請求項17】 フォークとばねエレメントとレバーとが一体的に形成されている、請求項1から16までのいずれか1項記載の制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧力媒体制御装置、特に自動車の伝動装置を制御するための液圧式の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような液圧式の制御装置は、ケーシングを有していて、ケーシング内には、伝動装置の走行段を調節するためにスプールが軸方向移動可能に配置されており、この場合スプールは、ケーシングに設けられた孔内に軸方向移動可能に配置されていて、走行段はスプールの軸方向ポジションの調節によって調節可能である。このような制御装置はドイツ連邦共和国特許第19826747号明細書に基づいて公知である。
【0003】上に述べた形式のスプールは手動式に又は自動式に操作可能であり、かつその都度所望の又は入れられた走行段を規定することができる。例えばD、R、N及びPのような走行段の間において選択が可能であり、この場合ここには挙げられていない別の走行段をも選択することができる。走行段においてDは、自動式に変速比が選択される前進走行を意味し、Rは後退走行を意味し、Nは、機関と伝動装置出力部との間における力伝達経路が中断されているニュートラル段を意味し、Pは伝動装置出力部がロックされている伝動装置の駐車位置を意味している。
【0004】上述のような形式の液圧式の制御装置を備えた伝動装置を有する自動車では、幾つかの車両部材は組立てプロセス中に初めて互いに結合される。伝動装置ケーシングに又は自動車のその他の箇所に、スプールを備えた制御装置を組み付ける場合に、スプールが予め調節された適正なポジションに留まらないということや、組立てによってスプールの操作エレメントがスプールと正確に結合され得ないということが生じ得る。このような場合には、組立て中におけるスプールと操作エレメントとの間における正確な結合のために、面倒な組立てステップが必要になる。
【0005】制御装置の運搬中にスプールが、例えば制御装置の振動又は傾きによってシフトするということもあり得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ゆえに本発明の課題は、確実な組立てを可能にし、かつ組立て後に機能確実である制御装置を提供することである。本発明ではまた、そのために必要な費用もしくは手間を可能な限りわずかにすることが望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するために本発明の構成では、液圧式の制御装置、特に自動車の伝動装置を制御するための液圧式の制御装置であって、制御装置にケーシングが設けられていて、該ケーシング内に、伝動装置の走行段を調節するためにスプールが軸方向移動可能に配置されており、この場合スプールが、ケーシングに設けられた孔内に軸方向移動可能に配置されていて、走行段がスプールの軸方向ポジションの調節によって調節可能である形式のものにおいて、スプールが、伝動装置ケーシング又は車両のその他の部分へのケーシングの取付け前に、固定エレメントを用いて軸方向において固定されていて、取付けによって、固定エレメントを用いた固定が自動的に解除されるようにした。
【0008】
【発明の効果】本発明の有利な構成では、固定エレメントが旋回可能なレバーであり、該レバーが第1のレバーアームにフォークを有していて、該フォークにスプールの突出部又はカラーが係合するようになっている。この係合によって、スプールの軸方向位置を固定することができる。本発明の別の有利な構成では、レバーアームが、ノーズ又はフィンガを有していて、該ノーズ又はフィンガが、スプールの2つのカラーの間に係合するようになっており、これによってスプールの軸方向位置を固定する。
【0009】本発明の別の有利な構成では、旋回可能なレバーが第2のレバーアームを有していて、該レバーアームが制御装置と伝動装置ケーシングとの組立て時に伝動装置ケーシング又は他の自動車部分の突出部によって負荷されかつ/又はシフトさせられて、フォーク又はフィンガを備えた第1のレバーアームが移動させられ、それによってスプールの軸方向ポジションが解放されるようになっている。
【0010】また、固定エレメントが2腕状のレバーとして又は単腕レバーとして形成されていると、有利である。
【0011】本発明の特に有利な構成では、固定エレメントが2腕状のレバーとして形成されていて、第2のレバーアームでばねエレメントと結合されており、該ばねエレメントが第1のレバーアームのフォーク又はフィンガをスプールに向かって負荷している。
【0012】さらにまた、ばねエレメントがねじ結合のような結合形式で制御装置のケーシングと結合されていると有利である。
【0013】レバーとばねエレメントとが一体的に形成されていると、特に有利であるが、レバーとばねエレメントとが2つの部分から形成されていると、有利な場合もある。
【0014】本発明の別の有利な構成では、ばねエレメントを備えた又は備えていないレバーのような、固定エレメントが、打抜き・曲げ部品のような金属薄板部品として形成されている。これによって固定エレメントを特に簡単に製造することができる。また、ばねエレメントを備えた又は備えていないレバーのような、固定エレメントが、ばね鋼から形成されていると、有利である。
【0015】また、レバーが耐屈曲性につまり大きな曲げ強さをもって、かつばねエレメントが曲がりやすく構成されていると、有利である。
【0016】レバーが制御装置のケーシングのリブに又はリブを用いて旋回可能に支承されていると、特に有利である。リブはそのために良好なレバーの位置決めを得るために、レバーが支承される溝を有している。この場合溝は制御装置のケーシングと一緒に該ケーシングに鋳造によって形成されるか、又は鋳造後に、穿孔又はフライスのような加工によって形成されると、有利である。
【0017】スプールのロック解除が制御装置と伝動装置との組立てによって自動的に行われるようになっていると、有利である。
【0018】本発明の別の有利な構成では、ばねエレメントが、制御装置又は伝動装置の別の部材の保持エレメントと一体的に形成されている。
【0019】この場合有利には、ばねエレメントがその一方の端部領域においてフォークと結合されているか又はフォークを有していて、該フォークに管状エレメントが係合し、それによって軸方向において固定されている。さらにまた、フォークとばねエレメントとレバーとが一体的に形成されていると有利である。
【0020】管状エレメントは有利には、制御装置と伝動装置軸のような伝動装置の回転するエレメントとの間における回転導入装置(Dreheinfuehrung)の管状部材である。
【0021】
【発明の実施の形態】次に図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
【0022】図1には本発明の第1実施例が概略的に示されている。特に図示されていない自動車の、無段階式に調節可能な伝動装置10は、特に液圧装置12によって制御される。
【0023】無段階式に調節可能な伝動装置10は、特に、トルクセンサ18を備えた第1のプーリセット14,16と、第2のプーリセット20,22と、両プーリセットに巻き掛けられたチェーン24の形の巻掛け手段とを有している。
【0024】第1のプーリセット14,16は、実質的に軸方向不動に配置された円錐プーリ16と、ここではこのプーリ16の軸部に沿って可動に配置された円錐プーリ14とを有している。プーリセット14,16とプーリセット20,22との間の間隔は、有利には可変である。しかしながらこの間隔が一定であると特に有利である。
【0025】特に各プーリセット軸線の間の間隔が不変である場合には、1つのプーリセットの閉鎖、つまり両方のプーリ14,16;20,22の間隔の減少によって、チェーン24はこのプーリセット14,16;20,22において半径方向外側に向かって移動する。チェーンはしかしながら規定された一定の長さを有しているので、この半径方向外側に向かっての移動は、少なくとも両プーリセットの間の軸線間隔が不変である場合には、その都度他方のプーリセット20,22;14,16に対するチェーンの半径方向内側への移動を生ぜしめる。この半径方向内側への移動は開放動作を、つまりその都度他方のプーリセット20,22;14,16の両円錐プーリ相互の離反を生ぜしめる。
【0026】一方のプーリセット14,16;20,22の円錐プーリ14,16;20,22の閉鎖もしくは圧縮はつまり、その都度他方のプーリセットの開放を生ぜしめる。この場合両プーリセット14,16;20,22においてチェーンの力作用ポイントが変化するので、伝動装置10の伝達比もまた変化する。どちらのプーリセット14,16;20,22に外部からの調節力が加えられるかに応じて、伝達比は「オーバドライブ」の方向か又は「アンダドライブ」の方向に調節される。これに関連して記載しておくと、図示の実施例ではプーリセット14,16が駆動側に配置されているのに対して、プーリセット20,22は被駆動側に配置されている。
【0027】また、プーリセットにおける上に述べた調節はそれぞれ合力(resultierendeKraefte)に基づくものである。すなわち特に、一方のプーリセットにおける力負荷は、第2のプーリセットにおいてほぼ等しい力負荷が行われる場合には、調節を生ぜしめない。これについてさらに述べると、さもなくばプーリ対はバランスしているが、可動に配置されたプーリ14,20に外部から加えられる力が異なっている場合にも、結果として生じる運動がプーリに対して加えられることはない。
【0028】プーリセットの調節もしくは相応な調節力の負荷は、本発明によれば特に液圧装置12によって行われる。
【0029】この液圧装置12は特に2つの「機能」を有している:液圧装置12は一方では、プーリ対14,16;20,22に対してもしくはチェーン24に対して「保持圧」を生ぜしめることができる。この保持圧は、調節のための特別な望みが存在しない限りは、前調節された伝達比が特に伝動装置10の運転時にも変わらないままであることを、保証する。
【0030】液圧装置12は他方では「伝達比の調節」という機能を有している。そのために特に一方のプーリ対に付加的な圧力が負荷される。特にこのプーリ対は、チェーン24がその瞬間にさらに内側に位置するように、付加的な圧力を負荷される。しかしながら、別の負荷形式が有利なこともある。上に述べた負荷形式は例えば、各円錐プーリ14,16;20,22がそれぞれ次のように、すなわちチェーンが各プーリ対14,16;20,22の軸方向負荷時に負荷された側において外側に向かって押圧されるように配置されかつ構成されている場合に、提供される。
【0031】保持圧及び調節圧の制御は、弁装置26によって引き受けられる。この弁装置は一方では液圧源28と接続され、かつ他方では前制御圧を生ぜしめるために比例弁装置20と接続されている。弁装置26の、圧力源とは反対の側に、液圧導管系32,34,36が位置している。
【0032】特にこれらの液圧導管系32,34,36を通る容積流及び/又は容積流の方向は、弁装置26によって制御可能である。
【0033】導管系32,34,36は弁とは反対の側で室もしくは室装置と接続されており、これらの室もしくは室装置は伝動装置10に接続されているかもしくは伝動装置10によって取り囲まれる。
【0034】例えば圧着導管32及び室系33a,33b,33c;38a,38b,38cを介して、有利には調整可能もしくは調整可能もしくは制御可能な圧着圧がプーリセット14,16;20,22に対して生ぜしめられる。
【0035】有利にはトルクセンサ18を介して圧着圧は調整もしくは制御もしくは調節され、この場合これは有利には機関トルクに関連して行われる。
【0036】例えばトルクセンサは、不動に配置された第1部分40と可動に配置された第2部分とを有しており、両部分40,42は相対的に少なくとも部分的に回動可能に配置されている。そのうちの少なくとも1つの部分がカムディスク(Kurvenscheibe)もしくはランプ(Anlauframpe)を有している、両方の部分の間には、拡開体、図示の実施例では球44の形をした拡開体が配置されている。
【0037】駆動トルクもしくは、トルクセンサ18に対して作用するトルクに関連して、第2エレメント42は第1エレメント40に対して回動し、この際に球44はランプの上昇方向に運動する。これによって、不動に配置されたエレメント40とそれに対して可動に配置されたエレメント42との間における間隔が増大する。この間隔変化によって、少なくとも1つの室33a,33b,33cの容積、特に室33aの容積が変化する。少なくとも部分的にこの容積変化に関連して、室33a,33bのうちの少なくとも1つにおける圧力が変化し、その結果特に圧着圧、すなわち駆動トルクに少なくとも部分的に関連する圧着力を生ぜしめることができる。
【0038】このようにして例えば「対称的な」力を両プーリ対14,16;20,22に対して生ぜしめることができる。これによって、両方のプーリ対14,16;20,22においてチェーン24を半径方向外側に向かって離反方向で押圧することが、試みられる。特にチェーン24に対して対称的な力が負荷されたと仮定すると、これによってチェーンは静的に(半径方向運動に関しても)保たれる。この場合には特にチェーン24とプーリセット14,16;20,22との間において摩擦力が作用する。これによってこの摩擦力により、プーリセット14,16からプーリセット20,22へトルクが伝達される。
【0039】軸46と48との間もしくはプーリセット14,16と20,22との間における伝達比の調節は、弁装置26と液圧導管系36;34とを介して生ぜしめられる、プーリセット14,16;20,22に対する調節圧によって達成することができる。特に、第1の方向における伝達比の調節のためには、液圧導管系34を介して、少なくとも1つの室から成る装置に圧力を負荷することができる。
【0040】上に述べた形式においてこれによって円錐プーリ14,16の間隔が減じられる。この場合液圧導管36を介して円錐プーリ20,22に対して作用する圧力はほぼ無圧である。
【0041】相応な形式で、逆方向への伝達比に対する調節は次のことによって達成される。すなわちこの場合には導管36を介して、少なくとも1つの室54a,54bから成る装置に圧力が負荷され、その結果チェーン24とプーリセット20,22の軸線との間の間隔が増大する。同時にチェーンは第1のプーリセット14,16においてこの動作に「追従する」(nachziehen)。つまりチェーン24は第1のプーリセット14,16において半径方向でチェーンの中心軸線に向かって運動する。
【0042】さらに述べると、液圧導管34,36、つまりそれを介して特にプーリセット14,16及び20,22の一方に対する圧力を高めることができる液圧導管34,36を介して、チェーンもしくはプーリセット14,16;20,22のバランス状態をも保つことができる。例えば、両方のプーリセット14,16;20,22に対して有利には等しくかつ導管32を介してもたらされる一定の圧力に、導管36又は導管34を介して、前記バランスを保つために付加的な圧力を重畳することができる。このようなことは例えば、プーリセット14,16;20,22に対して必要な力が例えば調節された伝達比に関連している場合に、行われる。つまり例えば次のような場合、すなわちバランス状態を保つためにプーリセット14,16;20,22に対して必要な力が異なっているような場合には、プーリセット14,16;20,22のうちの少なくとも1つに付加的な重畳圧(Ueberlagerungsdruck)を加えることができ、この重畳圧によって、特に伝達比に関してバランス状態が保証される。
【0043】弁26はスプール70から成っており、このスプール70は長孔71内に受容されていて、この長孔71において軸方向移動可能である。図1の実施例ではスプール70は、軸方向における圧力負荷によってばね73の戻し力に抗して負荷可能であり、長孔71は閉鎖栓体72を用いて閉鎖可能であり、この場合閉鎖栓体はケーシング74における孔のねじ山にねじ込み可能である。
【0044】破線で示された領域99は、ケーシング内に液圧制御装置として設けられることができる。そのためにポンプ28は液圧制御装置に例えばねじ結合されている。
【0045】図1に示された制御装置は接続部98を有しており、この接続部98には図2に示された接続部100が接続可能である。この接続部100を介して、スプール111を備えた弁110には、クラッチ120,130を操作するための圧力が供給される。スプール111の位置に応じて圧力室121及び/又は圧力室131に圧力が供給されるか又は、液溜もしくはタンク140へと放圧が行われる。ケーシングの制御縁150,151,152,153,154,155に対するスプール111の位置によって、クラッチ120,130の調節部材121,131に対する圧力の無負荷及び/又は負荷が制御される。
【0046】スプール111は、2つのカラー又はウェブ113,114を備えた端部領域112を有しており、操作エレメントのアーム115が両カラー又はウェブの間に係合している。アーム115の移動又は旋回時に、スプール111はその孔内において軸方向に移動し、クラッチの制御部材における圧力を制御する。
【0047】図3には制御装置160が部分的に示されており、この場合スプール111は斜線で示された領域161おいて切断されており、かつ領域162では切欠き内において露出している。制御縁150〜155の接続部は図2に示したようになっているが、図3には示されていない。図3には2つのレバーアーム171,172を備えた固定エレメント170が示されており、この場合固定エレメントとして働くレバー170は、ケーシングのリブ180の溝181に旋回可能に支承されている。第2のレバーアーム171の上端部においてレバーはばねエレメント173と結合されており、このばねエレメント173はレバー170を次のように、すなわち第1のレバーアーム172のフォーク又はノーズがスプールに向かって又はスプールの方向に負荷されるように、負荷する。ばねエレメント173はねじ174を用いて制御装置160のケーシング163と結合されている。
【0048】レバーアーム172は変向部を有しており、これによってレバーアームのフォークはカラー113及び/又は114に向かってぴったりと方向付けられており、その結果フォークはそのフォーク凹部に少なくとも1つのカラーを受容することができ、そしてスプールの軸方向ポジションを固定することができる。
【0049】リブ180における溝181は、例えばフライス工程又は穿孔工程によって設けることができる。リブはまた制御装置の制御装置の鋳造ケーシング(Gussgehaeuse)に鋳造プロセス(Gussprozess)によって設けることも可能である。
【0050】溝が2つのフライス工程によってリブの両側から形成されると有利であり、この場合溝の幅はフライス工具の直径よりも狭い。
【0051】また、溝181が同時にレバーのための支持部及びレバーの旋回支承部として働くと、有利である。
【0052】さらに図3には、ばねエレメント173の一方の端部におけるフォーク175が示されており、両者は有利には一体的に形成されている。フォークは管状エレメント190の溝に係合しており、この管状エレメント190はフォークによってその軸方向ポジションを固定される。有利には2つの管が同心的に又はほぼ同心的に配置されており、この場合フォークは半径方向外側の管190の軸方向位置を固定する。フォーク175のポジションはまたねじ174によって固定されている。
【0053】図4のa及び図4のbには制御装置160のケーシング163とスプール111とが部分的に断面図で示されている。図4のaでは固定エレメント170は、スプール111を軸方向において固定する位置で示されており、図4のbでは固定エレメント170は旋回させられていて、スプール111の軸方向ポジションを解放している。
【0054】図4のaではばねエレメント173はレバー170を次のように、すなわちレバーのフォーク凹部179がスプール111のカラー113を受容して軸方向において固定するように、負荷している。レバー170はこの場合リブ180を中心にして旋回可能である。伝動装置ケーシング又は自動車の他の部分の突子又は突出部192は、図4のaではレバーアーム171を負荷していない。
【0055】図4のbでは、伝動装置ケーシング又は自動車の他の部分の突子又は突出部192は、固定エレメントのレバーアーム171を負荷しており、そしてレバーをリブ180を中心にして旋回させており、その結果スプールはその軸方向ポンプを解放されている。それというのはこの場合、第2のレバーアーム171のフォーク凹部179はカラー113を解放しているからである。
【0056】スプールが、自動式に変速制御される前進走行のようなポジションDにおいて固定エレメントによって固定されると、特に有利である。しかしながらまた、スプールがポジションR、N又はPにおいて固定されると有利なこともある。スプールはその軸方向ポジションによって、伝動装置の走行段を調節する。
【0057】図5には、制御装置200の領域における管状エレメント206の配置形式が示されている。制御装置200は主として2つのケーシング半部201,203から成っていて、両ケーシング半部201,203内には弁及び接続通路が配置されており、この場合両ケーシング半部201,203はシール層202を用いて互いにシールされている。シール層には、両ケーシング半部201,203を所望のように結合するための開口が設けられている。
【0058】ケーシング半部の少なくとも1つには通路204が設けられており、この通路204は外部に向かって開放していて、この通路204には、管状エレメント206が少なくとも部分的に軸方向で係合している。この管状エレメント206はまた少なくとも部分的に、伝動装置の軸205の孔にも係合しており、これによって、伝動装置ケーシングに対して固定に配置された制御装置200と、回転する軸205との間における液体接続部(Fluidverbindung)が生ぜしめられる。
【0059】管状エレメント206は、制御装置200と軸205との間における液体接続部をシールするために、溝内に配置されたシール部材207,208を備えている。管状エレメント206を軸方向において固定するために、管状エレメント206の溝211にはフォーク209が係合しており、このフォーク209は例えばねじ210を用いて制御装置200のケーシングと結合されている。フォークは管状部材を固定するための保持エレメントの一部である。ばねエレメント及び固定エレメントと有利には一体的に形成されている保持エレメントは、制御装置のケーシング及びレバーの支持部とのねじ結合によって、溝内において位置決めされる。
【0060】なお付言すれば、本発明は図示の実施例に制限されるものではなく、本発明の枠内において種々様々な実施例が可能である。
【出願人】 【識別番号】390009070
【氏名又は名称】ルーク ラメレン ウント クツプルングスバウ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】LUK LAMELLEN UND KUPPLUNGSBAU GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【出願日】 平成12年9月6日(2000.9.6)
【代理人】 【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外4名)
【公開番号】 特開2001−108097(P2001−108097A)
【公開日】 平成13年4月20日(2001.4.20)
【出願番号】 特願2000−270566(P2000−270566)