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【発明の名称】 舶用多段減速逆転機の油圧制御方法及び油圧制御装置
【発明者】 【氏名】三竿 秀夫

【氏名】原田 和好

【氏名】沖田 雅一

【要約】 【課題】舶用減速逆転機において、変速比切換時の嵌入ショックをなくし、かつ、通常運転時には機械効率を良好に維持することを目的とする。

【解決手段】切換弁14,15,20により各変速段用油圧クラッチF1,F2,Rへの作動油供給経路を切り換えることにより変速を行なう舶用多段減速逆転機において、中,高速の機関回転数域で変速比を切り換える時に、クラッチ作動用の作動油圧を一時的に規定値よりも上昇させる。作動油圧調整弁22には、作動油受圧面積が大きい主受圧ピストンと小さい受圧面積を有する副受圧ピストンを備え、副受圧ピストンの受圧面へ作動油を断続自在に供給する圧力上昇用電磁切換弁25を備え、圧力上昇用電磁切換弁25を、作動油供給位置からドレン位置に切り換えて作動油調圧面積を減少させることにより作動油圧を規定値よりも上昇させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 各変速段用の油圧クラッチを備え、切換弁により油圧クラッチへの作動油供給経路を切り換えることにより変速を行なう舶用多段減速逆転機において、中,高速の機関回転数域で変速比を切り換える時に、クラッチ用の作動油圧を一時的に規定値よりも上昇させることを特徴とする舶用多段減速逆転機の油圧制御方法。
【請求項2】 各変速段用の油圧クラッチを備え、切換弁により油圧クラッチへの作動油供給経路を切り換えることにより変速を行なう舶用多段減速逆転機において、作動油供給経路に作動油圧調整弁を備え、該作動油圧調整弁には、作動油調圧用の受圧面積が大きい主受圧体と、該主受圧体に結合されると共に主受圧体の受圧面積よりも小さい受圧面積を有する副受圧体を備え、副受圧体の受圧面へ作動油を断続自在に供給する圧力上昇用弁を備え、圧力上昇用弁を、作動油供給位置からドレン位置に切り換えて作動油圧調整弁の作動油調圧面積を減少させることにより作動油圧を規定値よりも上昇させるようにしていることを特徴とする舶用多段減速逆転機の油圧制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、舶用多段減速逆転機の油圧制御方法及び油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種舶用減速逆転機は、通常、手動切換弁あるいは電磁弁により、各変速段用油圧クラッチの作動油室への作動油供給を切り換えるようになっており、切換弁と作動油ポンプとの間に、作動油圧を規定値に調整する作動油圧調整弁を配置している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】変速比(減速比)を切り換える際に、切換操作後、変速先の油圧クラッチの作動油室(クラッチパック)に作動油が充満するまでの間、作動油圧が一時低下し、変速元の油圧クラッチにおいては負荷によりクラッチスリップが生じる。そのため、エンジン回転数が上昇し、各クラッチ間に回転数差が生じて、変速先の油圧クラッチに作動油が充満した時点で、嵌入ショックが発生する。機関の低速回転数域では、両クラッチ間の回転数差はあまり大きくはならないので、嵌入ショックは小さいが、中速回転数域及び高速回転数域になるに従い、嵌入ショックは大きくなる。
【0004】図6は、前進2速状態から前進1速状態に切り換える際の作動油圧の変化を示しており、破線Y2は前進2速用クラッチの油圧変化、破線Y1は前進1速用クラッチの油圧変化を示している。すなわち、前進2速用クラッチY2が規定値P0で接続した前進2速状態において、時点T2で前進1速用クラッチY1を嵌入すると、前進1速用クラッチに作動油が充満するまでの間(T2〜T3)、前進2速用クラッチY2の作動油圧は、クラッチスリップ開始圧Psよりも低い圧P1まで低下し、前進2速用クラッチがスリップし、前進2速用クラッチの回転数が上昇する。その後、前進1速用クラッチの嵌入が完了する際に、両クラッチ間の回転数差により、嵌入ショックが生じるのである。なお、上記嵌入ショックを低減する方法としては、従来、たとえば特許2805234号のように、緩嵌入弁を備え、該嵌入弁の作動を待機させる方法等がある。
【0005】
【発明の目的】簡単な方法あるいは構造により、中、高速回転数域での変速比切換時の嵌入ショックを緩和できるようにすると共に、通常の走行時には、機械効率を保てるようにすることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願請求項1記載の発明による油圧制御方法は、各変速段用の油圧クラッチを備え、切換弁により油圧クラッチへの作動油供給経路を切り換えることにより変速を行なう舶用多段減速逆転機において、中,高速の機関回転数域で変速比を切り換える時に、クラッチ用の作動油圧を一時的に規定値よりも上昇させることを特徴とする舶用多段減速逆転機の油圧制御方法である。
【0007】請求項2記載の発明は、各変速段用の油圧クラッチを備え、切換弁により油圧クラッチへの作動油供給経路を切り換えることにより変速を行なう舶用多段減速逆転機において、作動油供給経路に作動油圧調整弁を備え、該作動油圧調整弁には、作動油調圧用の受圧面積が大きい主受圧体と、該主受圧体に結合されると共に主受圧体の受圧面積よりも小さい受圧面積を有する副受圧体を備え、副受圧体の受圧面へ作動油を断続自在に供給する圧力上昇用弁を備え、圧力上昇用弁を、作動油供給位置からドレン位置に切り換えて作動油圧調整弁の作動油調圧面積を減少させることにより作動油圧を規定値よりも上昇させるようにしていることを特徴とする舶用多段減速逆転機の油圧制御装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜図4は、前進2段、後進1段の変速比を有する舶用多段変速逆転機に本願発明を適用した例であり、油圧回路図を示す図1において、プロペラ軸1に連結する出力軸3とエンジンとの間の動力伝達経路に、前進1速クラッチF1、前進2速クラッチF2及び後進クラッチRを配置しており、各クラッチF1、F2、Rは多板式の油圧摩擦クラッチであり、各作動油路5,6,7から選択的に各クラッチF1、F2、Rの作動油室に作動油を供給することにより、摩擦板を挟圧し、接続(嵌入)するようになっている。すなわち、前進1速クラッチF1を接続し、前進2速及び後進クラッチF2,Rを切断することにより前進1速状態となり、前進2速クラッチF2を接続し、前進1速及び後進クラッチF1,Rを切断することにより前進2速状態となり、両前進クラッチF1,F2を切断し、後進クラッチRを接続することにより後進状態となり、全クラッチF1,F2,Rを切断することにより、中立状態となるように構成してある。各クラッチF1、F2、Rには、前記作動油を供給するための作動油路5,6,7とは別に、潤滑油路10,11,12もそれぞれ接続している。
【0009】前進1速用の作動油路5と前進2速用の作動油路6は、それぞれ電磁切換弁14,15を介して1本の前進用作動油路18に集合し、該前進用作動油路18と後進用作動油路7は、それぞれ前後進切換弁20のポートに接続している。
【0010】前後進切換弁20は、前進位置と、後進位置と、中立位置の3位置に切換自在であり、9つのポートを有しており、そのうち2つは前記前進用作動油路18と後進用作動油路7に接続している。残り7つのポートのうち、図面上、上記作動油路18、7と同じ側(スプールの上側)に位置する3つのポートは、作動油圧調整弁22の油室23に至る油路24と、各前進クラッチ用の潤滑油路10,11に至る潤滑油路26と、後進クラッチ用の潤滑油路12に至る潤滑油路27にそれぞれ接続している。反対側(スプールの下側)に位置する4つのポートのうち、2つは、抵抗弁29を介して作動油ポンプ30に至る作動元油路31に接続し、残りは、直接油溜9に至るドレン油路33と、潤滑元油路34に接続している。
【0011】作動油ポンプ30はこし器36を介して油溜9に接続している。抵抗弁29より上流側の作動元油路31部分には、安全弁37が接続すると共に、ブレーキ弁38を介して中立ブレーキ39が接続し、抵抗弁29の下流側には作動油圧調整用油路40が接続している。
【0012】作動油圧調整弁22は、圧力上昇用電磁弁25と組み合わせることにより、圧力上昇可能な作動油圧調整機構21を構成している。前記作動油圧調圧用油路40は作動油圧調整弁22の弁ポート44に至ると共に、途中から圧力上昇用補助油路42が分岐しており、該補助油路42は圧力上昇用電磁弁25の入口ポート45に接続している。作動油圧調整弁22の排出ポート46は、排出油路47、オイルクーラ48、こし器49及び潤滑油圧調整弁50を介して前記潤滑元油路34に接続すると共に、絞りを介して前記前進用潤滑油路10,11及び後進用潤滑油路12にそれぞれ接続し、さらに中立ブレーキ用油路52にも絞りを介して接続している。73は警報スイッチ、74はそれぞれ圧力計である。
【0013】図3は、作動油圧調整機構21の詳しい構造を示しており、矢印Sは作動油圧調整弁22の閉弁方向、矢印Oは開弁方向を示している。作動油圧調整弁22は、有底筒形のばね受体61と、作動油圧調圧用油路40と排出ポート46の間に形成された弁ポート44を開閉する大径の主受圧ピストン62と、該大径の主受圧ピストン62より小径の副受圧ピストン63等を備えている。ばね受体61は、大径の受圧ピストン62よりもさらに大径に形成されると共に、円筒形の前記油室23内に摺動自在に嵌合し、該油室23内の作動油圧Pにより矢印S側に押圧され、油室23の環状段部23aに係止されている。
【0014】両受圧ピストン62,63は、連結ロッド66を介して同一軸芯上で一体に結合され、主受圧ピストン62は、油室23と同軸芯に形成された嵌合孔60に摺動自在に嵌合すると共に、前記ばね受体61との間に縮設した圧力設定用のコイルばね67により矢印S側へと加圧されており、矢印S側の受圧面62aは、弁ポート44を介して前記作動油圧調圧用油路40に面し、作動油圧調圧用油路40内の作動油圧Pが矢印O方向に作用するようになっている。作動油圧調圧用油路40と前記油室23の作動油圧Pは常に等しい値である。
【0015】連結ロッド66は作動油圧調圧用油路40を直角に横切っている。副受圧ピストン63は、弁ポート44と対向する壁に形成されたピストン孔70に摺動自在に嵌合している。矢印O側の環状端面63bは作動油圧調圧用油路40に面し、油路40内の作動油圧Pが作用しており、一方、矢印S側の円形の受圧面63aはピストン孔70内の油室71に面している。
【0016】上記油室71は、油路72を介して圧力上昇用電磁弁25のポートに接続し、図3のように圧力上昇用電磁弁25が非励磁時(オフ時)にはスプールが作動油圧供給位置となり、油路42,72を介して油室71内に作動油圧Pが供給される。したがって、油室71の作動油圧Pは、前記油路40及び油室23と同じ作動油圧値となる。一方、図4のように圧力上昇用電磁弁25が励磁時(オン時)にはスプールがドレン位置となり、油室71内には作動油圧Pが供給されないようになっている。
【0017】
【作用】まず、作動油圧調整機構21の作動を説明する。図3は圧力上昇用電磁弁25を非励磁状態(オフ状態)として作動油圧供給位置にすることにより、作動油圧Pを規定値P0に維持した状態であり、この状態で通常の前進運転を行なっており、油室23、油路40及び油室71の各作動油圧Pは規定値P0となっている。主受圧ピストン62の軸芯と直角な切断面による断面積をA0、同様に連結ロッド66の断面積をA2、副受圧ピストン63の断面積をA1とすると、主受圧ピストン62の油路40に面する環状受圧面62aの面積は(A0−A2)、副受圧ピストン63の油路40に面する環状受圧面63bの面積は(A1−A2)、副受圧ピストン63の油室71に面する受圧面62aの面積はA1である。したがって、上記環状受圧面62a及び受圧面63aには矢印O側へと作動油圧Pが作用し、環状受圧面63bには矢印S側へと作動油圧Pが作用するので、矢印O側への油圧を正とすると、受圧ピストン62,63全体としては、P(A0−A2)+PA1−P(A1−A2)=PA0の力が、ばね67に抗して矢印O側へとかかることになる。すなわち、矢印O側へと作用する力PA0がコイルばね67の力と釣り合い、弁ポート44を開いて余剰の作動油を排出ポート46へと逃がし、それにより油路40内の圧力Pを規定値P0に保っている。
【0018】図4は、圧力上昇用電磁弁25を励磁(オン)してスプールをドレン位置にすることにより、作動油圧Pを上記規定値P0よりも高い値Phまで上昇させた状態である。上記図3の場合と比べると、油室71内の作動油がドレンされることから、作動油圧調節面積は、前記図3の場合よりも副受圧ピストン63の受圧面63aに対応するA1だけ減少している。すなわち、作動油圧調節面積は、A0−A1となり、コイルばね67の力とP(A0−A1)が釣り合うことになるため、作動油圧Pは規定値P0よりも高い値Phまで上昇している。この上昇量L=(Ph−P0)は、たとえば図6のT1の時点で示しており、変速比切換時にT2のように作動油圧Pが低下しても、クラッチスリップ開始圧Psよりも大きい値P2で留まることができる上昇量Lであり、かかる上昇量Lとなるように副受圧ピストン63の受圧面積A1等を設定する。
【0019】次に変速方法を説明する。
(1)図2は、前進2速で通常運転している状態を示しており、前後進切換弁20は前進位置、前進2速用電磁切換弁15はオン位置(作動油供給位置)、前進1速用電磁切換弁14はオフ位置(ドレン位置)となっており、また機関回転数は中又は高速回転数域となっている。したがって、前進2速クラッチF2が接続し、前進1速クラッチF1と後進クラッチRは切断している。圧力上昇用電磁弁25は、図3に示す作動油供給位置となっており、作動油圧Pを規定値P0に保っている。
【0020】(2)図2の前進2速状態から前進1速用電磁切換弁14をオン位置に切り換える前に、圧力上昇用電磁弁25を図4のようにドレン位置に切り換え、作動油圧Pを規定値P0よりも所定量Lだけ高い値Phまで上昇させておく。
【0021】(3)これを図6で説明すると、実線で示すグラフX1は前進1速クラッチF1内の作動油圧Pの圧力変化、実線で示すグラフX2は前進2速クラッチF2内の作動油圧Pの圧力変化、Tは時間を示している。T1の時点において、前記のように作動油圧Pを規定値P0よりも所定量Lだけ高い値Phまで上昇させておき、その後、T2の時点において、図2の前進1速用電磁切換弁14をオン位置に切り換えることにより、前進1速クラッチF1の嵌入を開始する。すなわち、前進1速クラッチF1の作動油室内に作動油を供給し始める。
【0022】(4)ところが上記のように前進1速クラッチF1に作動油を供給開始することにより、供給開始時点T2から前進1速クラッチF1に作動油が充満する時点T3までの間は、一時的に作動油圧Pが圧力値P2まで低下する。しかし、予め作動油圧Pを規定値P0よりも高い値Phまで上昇させてあるので、上記低下後の圧力値P2はクラッチスリップ開始圧力Psよりも高い値で留まる。したがって、前進2速クラッチF2にクラッチスリップが生じることはなく、エンジン回転数が上昇することもない。
【0023】(5)時点T3において前進1速クラッチF1の作動油室に作動油が充満すると、前進第2速クラッチF2の作動油圧Pは高圧値Phまで戻り、その後、T4の時点において、図2の前進2速用電磁切換弁15がオフ位置に切り換えられ、続いて前進1速クラッチF1の作動油圧が高圧値Phまで達する。
【0024】(6)そして前進2速クラッチF2の作動油圧が概ね0付近まで低下した時点T5で、圧力上昇用電磁弁25が図3の作動油供給位置に戻り、図6のように前進1速用クラッチF1の作動油圧Pは、規定値P0に戻る。
【0025】図5は、上記制御を自動化した場合のフロー図を示している。該図5において、Nは機関回転数、N1は手動モードと自動モードに切換可能な機関上限回転数、N2は前進2速から前進1速への切換時の設定回転数、tはタイマー時間、t1は設定ラップ時間である。
【0026】(1)スタートは、たとえばコントローラの変速レバーを、前進2速から前進1速へとシフトする。
【0027】(2)ステップS1において、機関回転数Nがモード切換可能な機関上限回転数N1より小さいか否かを判断し、NOであれば再びステップS1に戻り、YESであればステップS2に進む。
【0028】(3)ステップS2において、自動モードであるか否かを判断し、NOであればステップS4へと進み、圧力上昇弁用電磁弁25をオフ(図3の作動油供給位置)とし、エンドへと至る。YESであればステップS3に進み、圧力上昇用電磁弁25をオン(図4のドレン位置)とし、ステップS5へと進む。図6の時点T1までの過程である。
【0029】(4)図5のステップS5において、機関回転数Nが前進2速から前進1速への切換時の設定回転数N2以上か否かを判断し、NOであればステップS5に戻り、YESであればステップS6へと進み、前進1速クラッチF1を嵌入し、かつ、タイマーをt=0にセットし、カウントを開始して、ステップS7へと進む。図6の時点T2までの過程である。
【0030】(5)図5のステップS7において、タイマーカウントtが設定ラップ時間t1以上か否かを判断し、NOの場合はステップS7に戻り、YESであれば、ステップS8に進んで前進2速クラッチF2を切断(脱)し、続いてステップS9に進み、圧力上昇用電磁弁21をオフ(作動油圧供給位置)として、エンドに至る。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本願請求項1及び2記載の発明によると、(1)変速比切換時に、一時的に作動油圧を上昇させておくことにより、切換先の油圧クラッチに作動油が充満するまでの間に、油圧が低下しても、切換元の油圧クラッチがクラッチスリップを生じない程度の作動油圧を確保することが可能となり、これにより、油圧クラッチ間に回転数の差が生じるのを無くし、嵌入ショックを防止することができる。
【0032】(2)作動油圧を上昇させるのは変速比の切換時だけなので、通常の運転時あるいは切換動作が完了した後は、規定値の作動油圧により運転でき、機械効率を良好に保つことができる。
【0033】(3)変速比切換時にクラッチ間の回転数差が顕著になり易い中、高速回転数域においてのみ、一時的に作動油圧を上昇させるようにし、変速比切換時の嵌入ショックがあまり生じない低速回転数域では、作動油の圧力上昇を行なわないようにしているので、変速比切換時の機械効率の低下を必要最小限に抑えることができる。
【0034】(4)請求項2の発明では、作動油圧調整弁22に、作動油受圧面積が大きい主受圧ピストン(主受圧体)62と、小さい受圧面積を有する副受圧ピストン(副受圧体)63を備え、副受圧ピストン63の受圧面へ作動油を断続自在に供給する圧力上昇用電磁弁25を備え、圧力上昇用電磁弁25を、作動油供給位置からドレン位置に切り換えて作動油調圧面積を減少させることにより作動油圧を規定値よりも上昇させるようにしているので、簡単な構造で圧力上昇できると共に元の規定値に戻すようにすることもできる。また、嵌入ショックが生じ易い中、高速回転数域においてのみ、簡単に変速比切換時に圧力上昇させることができ、機械効率の低下を最小限に留めることができる。
【出願人】 【識別番号】000006781
【氏名又は名称】ヤンマーディーゼル株式会社
【出願日】 平成11年9月8日(1999.9.8)
【代理人】 【識別番号】100062144
【弁理士】
【氏名又は名称】青山 葆 (外1名)
【公開番号】 特開2001−82601(P2001−82601A)
【公開日】 平成13年3月30日(2001.3.30)
【出願番号】 特願平11−254163