| 【発明の名称】 |
自動車用無段変速機の油圧制御システム |
| 【発明者】 |
【氏名】李 載 信
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| 【要約】 |
【課題】一つのアキュムレータで2個の摩擦要素を制御して、部品数、組立工程、重量、原価を低減する自動車用無段変速機の油圧制御システムを提供する。
【解決手段】ポンプからの油圧を調節する第1ライン圧調節バルブ、第1ソレノイドバルブ、第2圧力調節バルブ、ソレノイドサプライバルブからなる圧力調節手段と;変速比コントロールバルブ、これを制御する第2ソレノイドバルブからなる変速制御手段と;圧力制御バルブ、これを制御する第3ソレノイドバルブ、マニュアルバルブ、前後進作動要素である第1、2摩擦要素からなる前、後進制御手段と;圧力調節手段から油圧を供給されるトルクコンバータフィードバルブ、ロックアップクラッチコントロールバルブ、これを制御する第4ソレノイドバルブからなるトルクコンバータ作動制御手段とを含み、前記圧力制御バルブとマニュアルバルブの間に一つのアキュムレータを配置する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 オイルポンプから供給される油圧を調節するプライマリーライン圧調節バルブと、第1ソレノイドバルブと、セカンダリー圧力調節バルブと、ソレノイドサプライバルブからなる圧力調節手段と;変速比コントロールバルブと、このバルブを制御する第2ソレノイドバルブからなる変速制御手段と;圧力制御バルブと、このバルブを制御する第3ソレノイドバルブと、マニュアルバルブと、そして前、後進の作動要素である第1、2摩擦要素からなる前、後進制御手段と;前記圧力調節手段から油圧の供給を受けるトルクコンバータフィードバルブと、ロック−アップクラッチコントロールバルブと、このバルブを制御する第4ソレノイドバルブからなるトルクコンバータ作動制御手段を含み、前記前、後進制御手段の圧力制御バルブとマニュアルバルブとの間に一つのアキュムレーターを配置して構成されることを特徴とする自動車用無段変速機の油圧制御システム。 【請求項2】 前記圧力制御バルブとアキュムレーターとの間の管路上にバイパス管路を形成し、このバイパス管路上には油圧供給を遮断するチェックバルブが配置されることを特徴とする請求項1に記載の自動車用無段変速機の油圧制御システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用無段変速機の油圧制御システムに係り、特に一つのアキュムレーターによって各摩擦要素を制御するようにした無段変速機の油圧制御システムに関するものである。 【0002】 【従来の技術】車両の変速装置はエンジンの駆動力を駆動輪に伝達する機能を持っている。このような変速装置には、運転者の意志の通り運転者が直接変速段を選択する手動変速機と、車両の走行条件に応じて自動的に変速が行われる自動変速機と、各変速段の間に特定の変速領域なしで無段に連続の変速が行われる無段変速機とに分かれる。 【0003】上記のような変速機において、本発明は油圧を利用する自動変速装置の短所を補完して燃費及び動力伝達性能、そして重量面で大きい長所を有する無段変速機に係わるものである。この無段変速機においては、入力軸と出力軸に取り付けられるプーリの直径変位を利用する方式が主に用いられている。 【0004】このようなベルト式無段変速機を運用できる従来の油圧制御システムの一例の構成(油圧フローチャート)を図2に示す。図2のように、オイルポンプ102から圧送される油圧は、プライマリーライン圧調節バルブ104を通じてライン圧が1次的に調節されてセカンダリー圧力調節バルブ106と無段変速機機構のセカンダリープーリ108とに供給される。前記セカンダリー圧力調節バルブ106では、1次的に調節された油圧を再び2次的に調節して、ソレノイドサプライバルブ110と、後述する変速制御手段及び前、後進制御手段とトルクコンバータ作動制御手段とに供給する。そして前記ソレノイドサプライバルブ110に供給された油圧は再び各々のソレノイドバルブS1、S2、S3、S4に分配して供給される。 【0005】一方、変速制御手段の変速比コントロールバルブ111に供給された油圧は、第2ソレノイドバルブS2の制御により無段変速機構であるプライマリープーリ112に供給されることにより、これらプーリの直径可変による無段変速が行われるようになる。 【0006】また、前、後進制御手段の圧力制御バルブ114に供給された油圧は、第3ソレノイドバルブS3の制御によりマニュアルバルブ116に供給され運転者のセレクターレバーの操作によって前進圧管路118、後進圧管路120に選択的に供給されて、前進走行時に作動される第1摩擦部材Cと、後進走行時に作動する第2摩擦部材Bに供給される。 【0007】そしてトルクコンバータ作動制御手段のトルクコンバータフィードバルブ122に供給された油圧は、このバルブ122で安定制御されてロック−アップクラッチコントロールバルブ124に供給され、これに供給された油圧は第4ソレノイドバルブS4の制御によりトルクコンバータまたは潤滑個所に供給される。 【0008】また、前記前、後進圧管路118、120上にはアキュムレーター126、128を各々設置して第1、2摩擦部材C、Bの作動が安定するようにし、またバイパス管路132、134を形成し、さらにこれらの油圧解除時に油路を開放するチェックバルブ136、138を各々配置して解除圧が迅速に排出されるようにしている。 【0009】そして後進圧管路120のバイパス管路134の合流部位には安全手段として安全バルブ140を配置している。 【0010】これにより、前進走行時には前記前進走行時に作動する第1摩擦部材Cに油圧が供給された状態で、無段変速機構の直径可変により無段変速が行われるようになり、後進走行時には前記第2摩擦部材Bに油圧が供給された状態で無段変速が行われるようになる。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような油圧制御システムにおいては各摩擦部材C、Bに独立的にアキュムレーター126、128を適用しているところ、マニュアル変速時に変速感が良くなるという長所はあるが、アキュムレーターの占有空間が大きくなり空間不足現象が発生し、さらに製作原価が上昇するという問題点を内包している。 【0012】本発明者は上記の問題点を解決するために鋭意研究した結果、各摩擦要素が一つのアキュムレーターによって制御されるようにすれば前記問題点を解決できるということを認識するに至った。 【0013】本発明の目的は、一つのアキュムレーターによって2個の摩擦要素を制御できるようにすることにより、前、後進マニュアル変速時の変速感を維持しつつ、かつ部品数の減少によって組立工程はもちろん重量及び原価の節減に大きく寄与する自動車用無段変速機の油圧制御システムを提供することにある。 【0014】 【課題を解決するための手段】これを実現するために本発明は、オイルポンプから供給される油圧を調節するプライマリーライン圧調節バルブと、第1ソレノイドバルブと、セカンダリー圧力調節バルブと、ソレノイドサプライバルブからなる圧力調節手段と;変速比コントロールバルブと、このバルブを制御する第2ソレノイドバルブからなる変速制御手段と;圧力制御バルブと、このバルブを制御する第3ソレノイドバルブと、マニュアルバルブと、そして前、後進の作動要素である第1、2摩擦要素からなる前、後進制御手段と;前記圧力調節手段から油圧の供給を受けるトルクコンバータフィードバルブと、ロック−アップクラッチコントロールバルブと、このバルブを制御する第4ソレノイドバルブからなるトルクコンバータ作動制御手段を含み、前記前、後進制御手段の圧力制御バルブとマニュアルバルブとの間に一つのアキュムレーターを配置して構成される自動車用無段変速機の油圧制御システムを提供する。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、上記の目的を具体的に実現することのできる本発明の好ましい実施の形態を、添付した図面に基づいて詳細に説明する。 【0016】図1は本発明の油圧制御システムによる実施態様の一例を示す構成図(油圧フロ−チャート)である。ベルト式無段変速機を運用するための油圧制御システムでは、前記のようにオイルポンプ2から圧送される油圧は、プライマリーライン圧調節バルブ4を通じてライン圧が1次的に調節され、セカンダリー圧力調節バルブ6と無段変速機構のセカンダリープーリ8とに供給される。 【0017】前記セカンダリー圧力調節バルブ6では1次的に調節された油圧を再び2次的に調節して、ソレノイドサプライバルブ10と変速制御手段及び前、後進制御手段とトルクコンバータ作動制御手段とに供給する。そして前記ソレノイドサプライバルブ10に供給された油圧は再び各々のソレノイドバルブS1、S2、S3、S4に分配して供給される。変速制御手段の変速比コントロールバルブ12に供給された油圧は、第2ソレノイドバルブS2の制御により無段変速機構であるプライマリープーリ14に供給されることにより、これらプーリの直径可変による無段変速が行われるようになる。 【0018】また、前、後進制御手段の圧力制御バルブ16に供給された油圧は、第3ソレノイドバルブS3の制御によりマニュアルバルブ18に供給される。そして、運転者のセレクターレバーの操作によって前進圧管路20、後進圧管路22に選択的に供給されて、前進走行時に作動する第1摩擦部材Cと、後進走行時に作動する第2摩擦部材Bに供給される。 【0019】そして、トルクコンバータ作動制御手段のトルクコンバータフィードバルブ24に供給された油圧は、このバルブ24で安定制御されてロック−アップクラッチコントロールバルブ26に供給され、これに供給された油圧は第4ソレノイドバルブS4の制御によってトルクコンバータまたは潤滑個所に供給される。 【0020】また、前記前、後進圧管路20、22上にはバイパス管路25、27を形成して、これの油圧解除時に油路を開放するチェックバルブ28、30を各々配置して解除圧が迅速に排出されるようにする。さらに、前記後進圧管路22のバイパス管路27の合流部位に、安全手段として安全バルブ32が配置される。 【0021】これにより、前進走行時には前記前進走行時に作動する第1摩擦部材Cに油圧が供給された状態で無段変速機構の直径可変で無段変速が行われるようになる。また、後進走行時には前記第2摩擦部材Bに油圧が供給された状態で無段変速が行われるようになる。 【0022】このような無段変速機の油圧制御システムにおいて、本発明の油圧制御システムは、前記前、後進制御手段の圧力制御バルブ16からマニュアルバルブ18に油圧を供給する管路34上に、油圧を安定化させることのできるアキュムレーター36を配置する。 【0023】そして、前記アキュムレーター36の上流側と圧力制御バルブ16との間にバイパス管路38を形成し、そのバイパス管路38の上流側に油圧供給を遮断できるチェックバルブ40を形成して解除圧が迅速に排出できるようにしたものである。 【0024】このように本発明の油圧制御システムは、前、後進制御手段の圧力制御バルブ16とマニュアルバルブ18との間に一つのアキュムレーター36を配置して2個の摩擦部材C、Bを制御するようにすることにより、N−D、N−R変速時に摩擦部材C、Bの円滑な係合が行われるようになる。 【0025】すなわち、前、後進変速時に一つのアキュムレーター36により変速ショックを低減させることができ、上記のようにアキュムレーター36を配置すれば、摩擦要素C、Bの各々に配置される2個のアキュムレーター(図2参照)を削除できるようになる。 【0026】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば一つのアキュムレーターで前、後進摩擦部材に供給される油圧を同時に安定化させることができるようになる。 【0027】これによって部品数を節減することにより、組立工程はもちろん重量及び原価の節減に大きく寄与し、空間確保及び設計自由度を高めることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591251636 【氏名又は名称】現代自動車株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年6月9日(2000.6.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100093399 【弁理士】 【氏名又は名称】瀬谷 徹 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−82592(P2001−82592A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月27日(2001.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−173334(P2000−173334) |
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