| 【発明の名称】 |
駆動装置及び画像形成装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】冨野 俊彰
【氏名】後地 孝彦
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| 【要約】 |
【課題】駆動装置の平行する一対の基板間に配置される支持軸のアライメント精度の向上と、基板の平面性の向上により、精度のよい駆動伝達、騒音発生の防止、耐久性の向上を達成する。
【解決手段】平行する一対の基板73,74と、基板73,74間を所定の間隔に保持する複数の支持軸75,76,77と、支持軸75,76,77に係合する駆動部材とから成る駆動装置において、支持軸75,76,77の一方の端部は、第1基板73に垂直に植設され、支持軸75,76,77の他方の端部は、第2基板74に穿設された孔に嵌合して位置決めされた後、固定される構成をなし、第2基板74に穿設された複数の孔のうち、1個の孔を基準孔公差に設定し、他の孔を支持軸75,76,77の植設倒れを検出できる孔公差に設定した駆動装置。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 平行する一対の基板と、該基板間を所定の間隔に保持する複数の支持軸と、該支持軸に係合する駆動部材とから成る駆動装置において、前記支持軸の一方の端部は、前記一対の基板の第1基板に垂直に植設され、前記支持軸の他方の端部は、前記一対の基板の第2基板に穿設された孔に嵌合して位置決めされた後、固定される構成をなし、前記第2基板に穿設された複数の孔のうち、1個の孔を基準孔公差に設定し、他の孔を、前記支持軸の植設倒れを検出できる孔公差に設定したことを特徴とする駆動装置。 【請求項2】 前記第2基板に穿設された複数の孔のうち、1個の孔を基準孔公差を有する円形孔に設定し、第2の孔を基準孔公差の幅を有する長円形となし、他の孔を前記支持軸の植設倒れを検出できる孔公差に設定したことを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。 【請求項3】 請求項1又は2に記載の駆動装置を備えて成ることを特徴とする画像形成装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、歯車列等の駆動部材を基板間に配設した駆動装置、及び該駆動装置を備えた画像形成装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等の画像形成装置の画質及び耐久性の向上、高速処理化に伴い、駆動装置の歯車列の支持軸のアライメントが重要になる。即ち、平行する一対の基板(パネル)の一方の基板(第1基板)に植設された支持軸の垂直精度、支持軸の他方の端部を支持する他方の基板(第2基板)の嵌合精度等が重要になる。 【0003】従来、これらの精度を確保するために、複数の支持軸の一方の端部を嵌合させる第2基板の孔径公差を縮小し、支持軸の植設倒れを無理やり矯正して、支持軸の他方の端部を第2基板に強制嵌合させ、アライメントを出そうとしていた。しかし、この方法では、第1基板、第2基板が捻れて変形し、平面性が損なわれてしまう。 【0004】第1基板、第2基板の平面性が損なわれないようにするため、第2基板の嵌合孔の寸法を、支持軸の植設倒れを許容する寸法にした場合は、支持軸が多軸になるに従い、許容すべき第2基板の孔寸法が大きくなり、必要とされる支持軸のアライメント精度の確保が出来なくなる。 【0005】これらの問題点を解決する手段として、従来は、検査治具を用いて支持軸のアライメントを検査、合否を確認して、規格外のものを除外する作業が必要であった。 【0006】しかし、この検査工程を全数の組立部材に適用しようとすると、多大の工数を必要とする作業であるため、実際の作業としては、抜き取り検査で合否を確認するのが限界である。この抜き取り検査では、不良品が混在するおそれがある。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の各課題を解消して、駆動装置の平行する一対の基板間に配置される支持軸のアライメント精度の向上と、基板の平面性の向上により、精度のよい駆動伝達、騒音発生の防止、耐久性の向上を達成し、高画質、高速処理を可能にする画像形成装置を提供することを目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発明の駆動装置は、平行する一対の基板と、該基板間を所定の間隔に保持する複数の支持軸と、該支持軸に係合する駆動部材とから成る駆動装置において、前記支持軸の一方の端部は、前記一対の基板の第1基板に垂直に植設され、前記支持軸の他方の端部は、前記一対の基板の第2基板に穿設された孔に嵌合して位置決めされた後、固定される構成をなし、前記第2基板に穿設された複数の孔のうち、1個の孔を基準孔公差に設定し、他の孔を、前記支持軸の植設倒れを検出できる孔公差に設定したことを特徴とするものである。 【0009】また、本発明の画像形成装置は、前記駆動装置を備えて成ることを特徴とするものである。 【0010】 【発明の実施の形態】次に、本発明の駆動装置を備えた画像形成装置を図面に基づいて説明する。 【0011】図1は自動原稿送り装置ADFを備えた画像形成装置Aの全体構成図である。 【0012】図示の画像形成装置Aは、画像読み取り手段1、画像処理手段2、画像書き込み手段3、画像形成手段4、給紙手段5、搬送手段6、定着手段7、排紙手段8、再搬送手段(自動両面コピー搬送部ADU)9等を備えている。 【0013】画像形成手段4は、像担持体(感光体ドラム)40、帯電手段41、現像手段42、トナー補給手段43、転写手段44、分離手段45、クリーニング手段46等から成る。 【0014】像担持体40、現像手段42、クリーニング手段46から成るプロセスユニットは、駆動源から離脱させ、操作者側に引き出し可能である。 【0015】給紙手段5は、引き出し可能な給紙カセット51、給紙部52、手差し給紙部53、レジストローラ54から成る。排紙手段8は、搬送路切り替え板81、排紙ローラ82等を備えている。 【0016】画像形成装置Aの上部には、自動原稿送り装置ADFが搭載されている。自動原稿送り装置ADFの原稿台上に載置された原稿dは矢印方向に搬送され画像読み取り手段1の光学系により原稿の片面又は両面の画像が読みとられ、CCDイメージセンサに読み込まれる。 【0017】CCDイメージセンサにより光電変換されたアナログ信号は、画像処理手段2において、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理等を行った後、画像書き込み手段3に信号を送る。 【0018】画像書き込み手段3においては、半導体レーザからの出力光が画像形成手段4の感光体ドラム40に照射され、潜像を形成する。画像形成手段4においては、帯電、露光、現像、転写、分離、クリーニング等の処理が行われる。給紙手段5から送り出された用紙Pは、転写手段44において画像が転写される。 【0019】画像を担持した用紙Pは、分離手段45により像担持体40から分離され、搬送手段6により搬送される。定着手段7に搬送された用紙Pは、駆動回転する定着ローラ71と、従動回転する圧着ローラ72とに圧接、挟持されて搬送され、両ローラの加熱、押圧により定着される。画像を定着した用紙Pは、排紙ローラ6Cから機外に排出、又は図示しない後処理装置に送り込まれる。或いは搬送路切り替え板81により再搬送手段9に送り込まれた片面画像処理済みの用紙Pは再び画像形成手段4において、両面画像処理後、排紙ローラ82から機外に排出される。 【0020】以下、本発明は定着手段7の駆動手段に適用されることが好ましく、以下、これにより説明する。 【0021】図2は、定着手段7の駆動手段を示す平面図、図3は前記駆動手段のA−B−C−D−E断面図である。 【0022】駆動モータMの駆動軸に嵌着された歯車G1は、歯車G2〜G8を経て連結用歯車G9を回転させる。歯車G1〜G8は、減速歯車列を構成する駆動部材である。 【0023】連結用歯車G9は定着手段7の定着ローラ71の端部に固定された歯車G10を回転させる。 【0024】歯車G1〜G8は、平行する2枚の基板、即ち、第1基板73と第2基板74との間に配列されている。 【0025】第1基板73と第2基板74は、3本の支持軸75,76,77により、平行に保持される。 【0026】支持軸75の一方の軸端部は、第1基板73に穿設された孔に嵌合し、カシメ加工等により固定されている。支持軸75は第1基板73に垂直に植設される。 【0027】歯車G2、歯車G3は、同一の回転中心を有する2段歯車部材に樹脂成形され、両端部には焼結合金から成る2個の軸受部材75Aが圧入され一体化されている。支持軸75に軸受部材75Aの内径部を嵌合させ、歯車G2、歯車G3を回転可能に支持する。 【0028】支持軸75の他方の軸端部は、第2基板74の所定位置に穿設された孔741に嵌合し、ネジ75Bにより固定される。 【0029】同様にして、支持軸76の一方の軸端部は、第1基板73に穿設された孔に嵌合し、カシメ加工等により固定されている。支持軸76は第1基板73に垂直に植設される。 【0030】歯車G4、歯車G5は、同一の回転中心を有する2段歯車部材に樹脂成形され、両端部には焼結合金から成る2個の軸受部材76Aが圧入され一体化されている。支持軸76に軸受部材76Aの内径部を嵌合させ、歯車G4、歯車G5を回転可能に支持する。 【0031】支持軸76の他方の軸端部は、第2基板74の所定位置に穿設された基準孔742に嵌合し、ネジ76Bにより固定される。 【0032】また、支持軸77の一方の軸端部は、第1基板73に穿設された孔に嵌合し、カシメ加工等により固定されている。支持軸77は第1基板73に垂直に植設される。 【0033】歯車G6、歯車G7は、同一の回転中心を有する2段歯車部材に樹脂成形され、両端部には焼結合金から成る2個の軸受部材77Aが圧入され一体化されている。支持軸77に軸受部材77Aの内径部を嵌合させ、歯車G6、歯車G7を回転可能に支持する。 【0034】支持軸77の他方の軸端部は、第2基板74の所定位置に穿設された長孔743に嵌合し、ネジ77Bにより固定される。 【0035】第2基板74に嵌入された軸受部材74Aと、第3基板79に嵌入された軸受部材79Aとに回転可能に支持された回転軸78の一方の軸端には、歯車G8が固定されている。 【0036】回転軸78の他方の軸端には、回転軸78に植設されたピン78Aにより回転される歯車G9が嵌合されている。回転軸78の外周に巻回されたコイルバネ78Bは、歯車G9を回転軸78方向に押圧する。 【0037】画像形成装置本体に固設された前記駆動装置に対して、定着手段7を装着すると、定着ローラ71の端部に固定された歯車G10は、駆動モータMにより駆動回転する歯車G9に係合して、回転が伝達される。 【0038】図4は、第1基板73、第2基板74、支持軸75,76,77、歯車列から成るパネルユニットの斜視図、図5(a)は、第2基板74の拡大平面図、図5(b)は、パネルユニットの拡大断面図である。 【0039】第1基板73には、支持軸75,76,77の下端部を植設するため、カシメ加工用の3個の孔731,732,733が穿設されている。これらの各孔間の距離L1,L2の公差は、精密加工精度に設定され、例えば、±50μmである。 【0040】第1基板73に植設された支持軸75,76,77の倒れ(直角度)公差は、例えば、±50μm以内が望ましい。支持軸75,76,77の倒れが、この公差を越えると、歯車列の噛み合い精度が低下し、均一な回転伝達性能が得られず、騒音発生の原因ともなる。 【0041】第2基板74には、支持軸75,76,77の上端部の段付き部に嵌合して固定するため、3個の孔(741,742,743)が穿設されている。これらの各孔の中心間の距離L1,L2は、第1基板73の各孔の中心間の距離L1,L2と等しく、精密加工精度に設定され、例えば、公差は±50μmである。 【0042】支持軸75,76,77の各上端部の嵌合部の外径公差は、例えば、最大公差0μm、最小公差−30μmである。 【0043】3個の支持軸75,76,77のうち、中央の支持軸76の上部の段付き部761に嵌合する第2基板74には、基準孔742が穿設されている。基準孔742の内径D2及びその公差は、例えば、内径D2=6.0mm、最大公差+30μm、最小公差0μmであり、支持軸76の上部の段付き部761に正確に嵌合する。 【0044】中央の支持軸76より距離L1の位置にある支持軸77の上部の段付き部771に嵌合する長孔743は、短径E1、長径E2の長円形に形成されている。 【0045】短径E1は、支持軸77の段付き部771に正確に嵌合して、基準孔742とともに第2基板74を位置決めする。長径E2は、距離L1の誤差を吸収するとともに、支持軸77の倒れを規制する。 【0046】長孔743の短径E1の孔径及び公差は、例えば、E1=6.0mm、最大公差+30μm、最小公差0μmであり、支持軸77の段付き部771に正確に嵌合する。長径E2の孔径及び公差は、例えば、E2=6.2mm、最大公差+30μm、最小公差0μmである。 【0047】中央の支持軸76より距離L2の位置にある支持軸75の上部の段付き部751に嵌合する遊嵌孔741は、支持軸75の段付き部751の外径よりやや大きく形成されている。遊嵌孔741の孔径及びその公差は、例えば、内径D1=6.2mm、最大公差+30μm、最小公差0μmであり、支持軸76の段付き部761に遊嵌する。 【0048】駆動装置のパネルユニットの組み立て工程を以下に示す。 【0049】(1)第1基板73に3個の支持軸75,76,77を順次植設する。 【0050】(2)支持軸76に歯車G4,G5、軸受部材76Aから成るユニットを挿入する。 【0051】(3)支持軸75に歯車G2,G3、軸受部材75Aから成るユニットを挿入する。 【0052】(4)支持軸77に歯車G6,G7、軸受部材77Aから成るユニットを挿入する。 【0053】(5)支持軸76の段付き部761に、第2基板74の基準孔742を挿入し、支持軸77の段付き部771に、第2基板74の長孔743を挿入して、第1基板73と第2基板74とを支持軸76、77により2点支持して位置決めする。 【0054】(6)この位置決め時に、支持軸75の段付き部751に、第2基板74の遊嵌孔741が装着可能なら、支持軸75,76,77が第1基板73、第2基板74に対して許容範囲内の直角度で立設され、第1基板73、第2基板74が平行に保持される。 【0055】(7)支持軸75が支持軸75の段付き部751に装着不可能であれば、3個の支持軸75,76,77のうち何れかの支持軸が直角度不良であり、このパネルユニットは組立不良であることが判明する。従って、支持軸75,76,77の全数を直角度検査することなく、組立時に直角度不良を容易且つ確実に検出することが出来る。 【0056】(8)組立完了したパネルユニットの第1基板73に歯車G1を固定した駆動モータMを取り付け、第2基板74に歯車G8,G9を装着して、駆動装置の組立を完成する。 【0057】なお、前記駆動モータMに接続する駆動装置は、歯車G9を介して定着ローラ71を駆動するとともに、さらに、歯車G10を介して搬送手段6の図示しない搬送ローラ、及び再搬送手段9の図示しない排紙ローラを駆動する。 【0058】上記の駆動装置の構成は、定着手段7に適用される以外に、画像形成装置の像担持体40、現像手段42、トナー補給手段43、給紙手段5、搬送手段6、排紙手段8、再搬送手段9等の駆動装置にも適用可能である。 【0059】本発明の駆動装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、これらの複合機等の画像形成装置に接続される。 【0060】 【発明の効果】以上述べたように、本発明の駆動装置及び画像形成装置は、以下の効果が奏せられる。 【0061】本発明の駆動装置により、駆動装置の平行する一対の基板間に配置される支持軸のアライメント精度の向上と、基板の平面性の向上により、精度のよい駆動伝達、騒音発生の防止、耐久性の向上が達成される。 【0062】(請求項1,2)。 【0063】本発明の駆動装置を備えた画像形成装置により、高画質、高速処理を可能にする画像形成装置が提供される(請求項3)。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001270 【氏名又は名称】コニカ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月17日(1999.9.17) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−82587(P2001−82587A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月27日(2001.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願平11−263752 |
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