| 【発明の名称】 |
歯車構造体及び該歯車構造体を用いたカットシートの取出し器 |
| 【発明者】 |
【氏名】渡部 一二
【氏名】冨田 裕夫
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| 【要約】 |
【課題】ドリップ吸収シート等のカットシートを一枚ずつ確実に取り出す。
【解決手段】円筒形の車の全周に、面ファスナーのフック面7を貼り付けて歯車を構成し、該歯車3個を、両端の歯車4、6が略同一水平面に位置し、中間の歯車5が上記水平面より下方に位置するように噛み合わせて、一端の歯車4を引出し歯車とし、他端の歯車6を送り歯車とし、両端の歯車の上に多数のカットシートを積層し、最下層のカットシート8aを略水平方向に引いて取り出すことにより、一端の引出し方向の引出し歯車4が引出し方向に正回転し、中間の歯車5が逆回転し、送り歯車6が正回転して、下から二番目のカットシート8bを次の取出しを待つ状態となるように該カットシートの引出し方向の端部を引き出すように構成される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 円筒形の車又は円柱形の車の全周に、面ファスナーのフック面を貼り付けて構成した歯車を備えたことを特徴とする歯車構造体。 【請求項2】 円筒形の車又は円柱形の車の全周に、針状突起を植設した面を貼り付けて構成した歯車を備えたことを特徴とする歯車構造体。 【請求項3】 面ファスナーのフック面の上面に凹凸を設けた請求項1記載の歯車構造体。 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の歯車3個を、両端の歯車が略同一水平面に位置し、中間の歯車が上記水平面より下方又は上方に位置するように噛み合わせて歯車構造体とし、一端の歯車を引出し歯車とし、他端の歯車を送り歯車とし、両端の歯車の上又は下に多数のカットシートを積層し、最下層又は最上層のカットシートを略水平方向に引いて取り出すことにより、一端の引出し方向の引出し歯車が引出し方向に正回転し、中間の歯車が逆回転し、送り歯車が正回転して、下から二番目又は上から二番目のカットシートを次の取出しを待つ状態となるように該カットシートの引出し方向の端部を引き出すように構成されたことを特徴とする歯車構造体を用いたカットシートの取出し器。 【請求項5】 請求項1、2又は3記載の歯車3個を、両端の歯車が略同一水平面に位置し、中間の歯車が上記水平面より下方に位置するように噛み合わせて歯車構造体とし、一端の歯車を引出し歯車とし、他端の歯車を送り歯車とし、両端の歯車の上に多数のカットシートを積層し、最下層のカットシートを略水平方向に引いて取り出すことにより、一端の引出し方向の引出し歯車が引出し方向に正回転し、中間の歯車が逆回転し、送り歯車が正回転して、下から二番目のカットシートを次の取出しを待つ状態となるように該カットシートの引出し方向の端部を引き出すように構成され、前記歯車構造体を、上面に切り欠き部を有する略直方体の箱内に軸受とともに両端の歯車の歯が切り欠き部から出るように設置し、この箱の側面のうち3方の側面に平行に縦方向のカットシート積層体支持部材を取り付け、この箱の残りの側面の上側をカットシートの取出し口としたことを特徴とする歯車構造体を用いたカットシートの取出し器。 【請求項6】 略直方体の箱の下側に置き台を設け、この置き台は、カットシートの取出し口に近づくにつれて高さが高くなっている請求項5記載の歯車構造体を用いたカットシートの取出し器。 【請求項7】 略直方体の箱の下側に置き台を設け、この置き台は、カットシートの取出し口に近づくにつれて高さが高くなり、かつ、手前から奥に行くにつれて高さが低くなっている請求項5記載の歯車構造体を用いたカットシートの取出し器。 【請求項8】 カットシートがドリップ吸収シートである請求項4〜7のいずれかに記載の歯車構造体を用いたカットシートの取出し器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、歯車構造体及びこの歯車構造体を用いたカットシートの取出し器に関するものである。本発明の歯車構造体は、一方の軸から他方の軸へ動力を伝える手段としての歯車構造体であると同時に、歯車を形成する車の周囲の噛み合せ用の歯が、面ファスナー等に見られるフック面構造をなし、ベルト車としても、動力を他軸へ伝えていくことができる。また、本発明の歯車構造体は、上記の特徴を活かして、積層されたシート状製品を一枚宛確実に取り出すシート供給器(取出し器)の動力源として使用される。 【0002】 【従来の技術】従来、一方の軸から他方の軸に動力を伝える装置としては、二軸間の距離が余り離れず、確実な伝動を必要とする場合に用いられる歯車(ギア)や、離れた二個の軸の周りに回転し得る円板に綱、ベルトをかけ渡して他方に動力を伝えるプーリー、滑車及びベルト車があり、これら単独、又は組合わせ使用により広く使用されている。 【0003】しかしながら、積層されたシート状製品を一枚宛確実に取り出すシート供給器の動力源としての使用を考えた場合、バネ仕掛で板を動かし、板の前後運動に伴って、積層されたシート状製品を一枚宛確実に取り出すシート供給器はあるが、シートの薄い物、腰のない物へは、対応できなかった。また、歯車、プーリー、滑車、ベルト車を使用し柔らかいシート、薄いシートに対応したシート供給器(取出し器)は存在しない。 【0004】また、ドリップ吸収シート等のシート状製品をトレイ等に載せて敷く場合、従来は、片手で持てるだけの積層されたシート状製品を手に取り、反対側の手で一枚宛トレイ等へ載せていた。すなわち、両手が塞がる状態でのシート載せ作業を強いられると同時に、食品衛生上の見地から手袋を着用しての作業となり、能率が悪く、シート状製品を一枚宛確実に取り出すシート供給器の開発が望まれていた。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、本発明の目的は、確実な動力伝熱を行うことができ、かつ、シート状製品等を確実に送ることができる歯車構造体を提供することにある。また、本発明の目的は、積層されたシート状製品を一枚宛確実に取り出すシート供給器(取出し器)を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明に至るまでに、本発明者は、バネ仕掛で板を動かし、板の前後運動に伴って、積層されたシート状製品を一枚宛確実に取り出すシート供給器を作製したが、厚さが板より薄いシート、腰のないシートには対応できず、かつ、板を動かしてから、出てきたシートを一枚宛引き抜いてトレイへ載せると言う、片手のみで操作できない物であった。そこで、シートを一枚引き抜くことにより、次のシートが引き抜かれる位置迄、出て来る動力伝達構造体を試すべく、シート両端部に触れる位置に1軸ずつプーリーを設け、プーリーが同方向へ回転するように、プーリー同士にゴムベルトを掛けておき、下部(最下層)のシートを引張ることで、プーリーを同調回転させて、下部のシートが後のプーリーを離れたとき、一枚上のシートにプーリーが当り、さらに下部のシートを引張ると、後のプーリーも同調して回転し、一枚上のシートを押し出す回転を行い、下部のシートを引き抜くことでプーリーの回転は止り、一枚上のシートが少し引き出されて次の動作を待つことを繰返す構造体を製作したが、プーリーが滑り下から二枚目のシートがスムーズに出て来なかった。 【0007】さらに、プーリーをギアに換えたが、シートを点で受けて引張り出すこととなり、最下層の上側のシートが2〜3枚同時に出てくる結果となり実用にならなかった。そこで本発明者は、駆動装置の改良を、(1) 確実な動力伝動を行うため歯車構造とし、シート駆動軸は二軸とする。 (2) 歯車の点駆動では、最下層の上側のシートを2〜3枚同時に引張ってしまうので、シート接地面積を広くして確実に送る歯車であると同時に下部のシート(最下層のシート)をベルトのように駆動し、次に繰り出すシートを確実に一枚宛送る構造とする。 において進め、確実な動力伝達を行う歯車であって、ベルト車としても働く歯車を発明すべく、歯車構造体の開発に着手し、シート幅の円筒形の車又は円柱形の車の全周に歯に替わる面ファスナーのフック面を設けて歯車とし、ベルト車としては、前記歯車を三つ用意し、第一歯車(引出し歯車)、第三歯車(送り歯車)の軸位置より下に、第二歯車(戻し歯車)の軸位置が来るように噛み合わせて組み付けた歯車構造体を発明した。 【0008】すなわち、本発明の歯車構造体は、円筒形の車又は円柱形の車の全周に、面ファスナーのフック面を貼り付けて構成した歯車を備えて構成されている(図1〜図4参照)。この歯車は、2個以上、好ましくは3個噛み合わせて歯車構造体として用いることが好ましいが、この歯車1個のみを用い、他の駆動源をつけてローラーとして使用し、カットシート等を搬送するように構成することも可能である。この歯車構造体において、面ファスナーのフック面の上面に凹凸を設けることが望ましい(図4、図5参照)。 【0009】また、本発明の歯車構造体は、円筒形の車又は円柱形の車の全周に、針状突起を植設した面を貼り付けて構成した歯車を備えたことを特徴としている。 【0010】本発明の歯車構造体を用いたカットシートの取出し器は、上記の歯車3個を、両端の歯車(第一歯車及び第三歯車)が略同一水平面に位置し、中間の歯車(第二歯車)が上記水平面より下方又は上方に位置するように噛み合わせて歯車構造体とし、一端の歯車を引出し歯車(第一歯車)とし、他端の歯車を送り歯車(第三歯車)とし、両端の歯車の上又は下に多数のカットシートを積層し、最下層又は最上層のカットシートを略水平方向に引いて取り出すことにより、一端の引出し方向の引出し歯車(第一歯車)が引出し方向に正回転し、中間の歯車(第二歯車)が逆回転し、送り歯車(第三歯車)が正回転して、下から二番目又は上から二番目のカットシートを次の取出しを待つ状態となるように該カットシートの引出し方向の端部を引き出すように構成されたことを特徴としている(図1〜図9参照)。 【0011】また、本発明の歯車構造体を用いたカットシートの取出し器は、上記の歯車3個を、両端の歯車が略同一水平面に位置し、中間の歯車が上記水平面より下方に位置するように噛み合わせて歯車構造体とし、一端の歯車を引出し歯車とし、他端の歯車を送り歯車とし、両端の歯車の上に多数のカットシートを積層し、最下層のカットシートを略水平方向に引いて取り出すことにより、一端の引出し方向の引出し歯車が引出し方向に正回転し、中間の歯車が逆回転し、送り歯車が正回転して、下から二番目のカットシートを次の取出しを待つ状態となるように該カットシートの引出し方向の端部を引き出すように構成され、前記歯車構造体を、上面に切り欠き部を有する略直方体の箱内に軸受とともに両端の歯車の歯が切り欠き部から出るように設置し、この箱の側面のうち3方の側面に平行に縦方向のカットシート積層体支持部材を取り付け、この箱の残りの側面の上側をカットシートの取出し口としたことを特徴としている(図1〜図6参照)。カットシート積層体支持部材としては、ポール、板状体などが用いられる。なお、手前側の側面に平行なカットシート積層体支持部材は、他の支持部材に比べて短いものでもよい。また、略直方体の箱の下側に置き台を設け、この置き台を、カットシートの取出し口に近づくにつれて高さが高くなるように構成することが好ましい。さらに、略直方体の箱の下側に置き台を設け、この置き台を、カットシートの取出し口に近づくにつれて高さが高くなり、かつ、手前から奥に行くにつれて高さが低くなるように構成することが好ましい。 【0012】カットシートとしては、例えばドリップ吸収シートを挙げることができるが、ドリップ吸収シートに限らず、シート物のタオルペーパー、ミートペーパー、キッチンペーパー等のカットペーパーで代表される、厚み、腰が無いために確実な収納、搬送手段が無かった物にも、歯車構造体の大きさや、組合わせを替えることで、適用することができる。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について説明するが、本発明は下記の実施の形態に何ら限定されるものではなく、適宜変更して実施することができるものである。図1〜図6は、本発明の実施の第1形態による歯車構造体及びこの歯車構造体を用いたカットシートの取出し器を示し、図1は歯車構造体を用いたカットシートの取出し器の要部の側面で最下層のカットシートを引く前の状態を示し、図2は歯車構造体を用いたカットシートの取出し器の要部の側面で最下層のカットシートを引いている状態を示し、図3は歯車構造体を用いたカットシートの取出し器の要部の側面で最下層のカットシートを引いて取り出した状態を示し、図4はフック面の上面の凹凸の一例を示し、図5はフック面の上面の凹凸の他の例を示し、図6は歯車構造体を用いたカットシートの取出し器の斜視図である。 【0014】図1〜図6において、1、2、3は円筒形又は円柱形の車(ローラー状の回転体)で、これらの車1、2、3の全周に、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーの片面、たとえばフック面(細かいフック状物を植え付けた面)7を貼り付けて歯車4、5、6が構成されている。そして、これらの歯車4、5、6が噛み合わされて、歯車構造体が形成されている。 【0015】両端の歯車4、6が略同一水平面(略同一高さ)に位置し、中間の歯車5が上記水平面より下方(下方の高さ)に位置するように、3つの歯車4、5、6は噛み合わされて、一端(図における右端)の歯車4を引出し歯車(第一歯車)4とし、他端(図における左端)の歯車6を送り歯車(第三歯車)6とし、中間の歯車(第二歯車)5を動力伝達用歯車としている。図1に示すように、両端の歯車4、6の上には多数のカットシート8a、8b、8c…が積層され、図2に示すように、最下層のカットシート8aを略水平方向に引いて取り出すことにより、一端の引出し方向の引出し歯車4に引出し方向の力が加えられて矢印Aで示すように正回転(右回転)し、中間の歯車5、他端の送り歯車6へと回転力が伝えられる。この場合、中間の歯車5は矢印Bで示すように逆回転(左回転)し、送り歯車6は矢印Cで示すように正回転(右回転)する。 【0016】図2に示すように、他端の送り歯車6は下から二番目のカットシート8bを捉え、引出し歯車4に同期した送り歯車6の回転方向(正回転方向)へ下から二番目のカットシート8bを移動させる。最下層のカットシート8aをさらに引くことで、最下層のカットシート8a及び下から二番目のカットシート8bが引出し歯車4及び送り歯車6の回転力で引出し方向へ移動する。 【0017】図3に示すように、最下層のカットシート8aが引出し歯車4を離れ、カットシート8aを1枚取り出すと、送り歯車6の回転が止まり、下から二番目のカットシート8bがその場に留まり、図1に示すように、次の取出しを待つ状態となるように構成されている。 【0018】本発明の作用をさらに詳細に説明すると、図1に示すように、最下層のカットシート8aを図1の右へ引くと、図2に示すように、歯車4が右回転し、歯車5、歯車6へと力が伝えられ、歯車6が上のカットシート8bを捉え、歯車4に同期した歯車6の回転方向である右へ移動させる。最下層のカットシート8aを引き出すことで、図2に示すように、最下層のカットシート8a、上のカットシート8bが歯車4、6の力で、ベルト車の要領でお互いに滑ることなく、確実に一体となって右へ移動していく。図3に示すように、最下層のカットシート8aが歯車4を離れ、カットシートが一枚取り出せた時点で歯車6の回転も止まり、上のシート8bがその場に留まり、図1の最下層のカットシート8aの位置で次の取出しを待つ状態となる。図1〜図3に示す状態の繰返しで、片手でのカットシートの取出し、トレイへのセッティングが可能となる。 【0019】面ファスナーのフック面7の上面に、図4に示すように、凹凸部9を設けることが好ましい。図4はフック面7が多数の細かいかぎ型のフック17からなる場合を示し、図5はフック面7aが多数の細かいきのこ型のフック17aからなる場合を示している。また、車の全周に、面ファスナーのフック面7を貼り付ける代りに、針状突起を植え付けた面を貼り付けて歯車を構成する場合もある。上記のように構成することにより、歯車とカットシートとのすべりがなくなり、カットシートを1枚ずつより確実に取り出すことができる。 【0020】図6は、本発明者が実際に製作したカットシートの取出し器を示している。直径25mmで幅45mmの円筒形の車(プラスチック製)の円周に沿って、幅42mm長さ79mmに調整した面ファスナーのフック面(ナイロン製、市販品)を隙間の無いように巻き付け、継目部分を熱したこて(アイロン)で押え、車とフック面とを溶着させて外径26mm歯高3mm、歯長42mmの歯車4、5、6を得た。上記の歯車4、5、6を3個用意し、内2個の歯車4、6をカットシートの当たる面より12.5mmの位置に各々60mm離して軸中心を設置し、残り1個の歯車5を2個の歯車4、6の中間にシートの当る面より18.5mmの位置に設置して歯車構造体を得た。 【0021】この歯車構造体を縦65mm、横160mmの食品ドリップ吸収シートの取出し器にすべく、縦80mm、横150mm、高さ35mm、厚み4mmの箱(アクリル板製)10の縦50mm、横90mmの切り欠き部11に軸受と共に歯車の歯が出る高さで設置し、食品ドリップ吸収シートの取出し口12及び積層した食品ドリップ吸収シートをセットする辺を除いた箱の2辺の外周部に高さ220mm、直径11mmのポール13を3本立てて、積層シートの転倒防止用として、ドリップ吸収シートの取出し器を作製した。 【0022】この取出し器に、食品ドリップ吸収シートを例えば、約200枚セットして、取出し口12よりシートを一枚ずつ取り出すに際し、取出し口12の上方にシート止め板14を設置することが望ましい。また、シートを一枚取り出したとき、次のシートが取出し口12に用意されるが、その取出し口12に出るシートの長さは、理論的には、正転歯車4、6の軸間距離の60mmとなる。しかし実際には、歯車とシートとの間の滑りにより10〜15%の伝動ロスが起き、取出し口12に出るシートの長さは、約50mmである。より確実な取出しを行うためには、前述のように面ファスナーのフック面の上面に凹凸部9を設けるか、歯型を針状突起とすることが望ましい。 【0023】つぎに、逆の不具合、例えば、最下層のシートを引き出すとき、連動して下から二番目の上部シートが正転する歯車6の力で引出されてくるが、この上部シートが正転歯車6から離れたとき、上部シートは、その場に留まり、最下層のシートだけが引き出され、最終目的である食品トレイへと設置されるが、この時、最下層のシートとこのシートに接する上部シートの摩擦力が大きいと上部シートが最下層のシートに連れられて理論値の60mm以上引き出されてしまう。このことを防止するために、本発明の歯車構造体の場合、正転歯車4、6に隣接する逆転歯車5が引き出されようとする上部シートを押し戻すように働き、常に引出し口12には、適量の繰出し量でシートが準備されることとなる。 【0024】また、使用中に積層シートの前方への倒れを防ぐため、本取出し器の下に縦90mm、横160mm、右手前部の高さ32mmで取出し器左奥部の高さが22mm、右奥部の高さが30mm、左手前部の高さが29mmになるよう切除した置き台(ゴム製)15を用意し操作すると、積層シートのセッティングに支障無く、前方への倒れの起きない取出し器となった。すなわち、置き台は、図4において左から右に行くにつれて厚みが大きくなり、かつ、手前から奥に行くにつれて厚みが小さくなっている。16は短いポール状のストッパーである。 【0025】より確実な積層シートの倒れ防止装置としては、取出し口12の部分のみ切り欠いた、アクリル等の蓋を取り付けることが衛生面からも望ましい。本実施形態では、歯車構造体が積層シートの下方に位置する構造を取っているが、歯車構造体が積層シートの上方に位置する構造にして積層シートの最上層から一枚宛シートを取り出すように構成することも勿論可能である。 【0026】図7〜図9は本発明の実施の第2形態による歯車構造体を用いたカットシートの取出し器を示している。歯車4、5、6からなる歯車構造体の下側に多数のカットシート18a、18b、18c…が積層され、カットシートは上から順に取り出される。19は軸受部材である。他の構成作用は実施の第1形態の場合と同様である。 【0027】 【発明の効果】本発明は上記のように構成されているので、つぎのような効果を奏する。 (1) 本発明の歯車構造体は、円筒形又は円柱形の車の全周に、面ファスナーのフック面又は針状突起を植設した面を貼り付けて構成された歯車を噛み合わせたものであるので、から回りしても破損するおそれはなく、この歯車構造体をカットシートの取出し器に応用すると今まで不可能であった厚みや腰のないカットシートの一枚ずつの取出しを確実に行うことができるとともに、片手で取出しを行うことが可能となり、作業能力の向上を図ることができる。 (2) 本発明のカットシートの取出し器は、積層したカットシートを一枚づつ確実に取り出すことができる上に、最下層又は最上層のカットシートを取り出した時に、下から二番目又は上から二番目のカットシートの端部が取出し器から突出するので、次の取出しが容易となる。また、従来方式のように、カットシートを予め交互に連続式に折畳むような特別な収納方法を採ることなく、取出し器に積層カットシートを収納することで、衛生的に、かつ、安全、安価に収納・取出しを行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】593116261 【氏名又は名称】株式会社三和コーポレーション
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| 【出願日】 |
平成11年9月8日(1999.9.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076705 【弁理士】 【氏名又は名称】塩出 真一 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−82579(P2001−82579A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月27日(2001.3.27) |
| 【出願番号】 |
特願平11−254084 |
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