| 【発明の名称】 |
変速機のコントロール装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】神谷 充俊
【氏名】宮崎 剛枝
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| 【要約】 |
【課題】推力アクチュエータによるフォークシャフトのニュートラル位置とロック機構によるニュートラル位置のばらつきに影響されずロック機構を生かして常にスリーブを適正なニュートラル状態の位置に設定する。
【解決手段】ロック機構はフォークシャフト1上に配設されたボールと三つの溝3〜5と溝3〜5にボールを押付けるばね部材とで構成され、中間溝4にボールが係合することでフォークシャフト1をニュートラル位置にロックする。推力アクチュエータ12は選択部材11によって選択されたフォークシャフト1を駆動してスリーブを作動させ、スリーブをシフト位置とニュートラル状態の位置に設定する。本発明は、ニュートラル状態において、セレクトアクチュエータ15にどのフォークシャフト1も選択しない非係合位置Dに選択部材11を移動できるようにした。これにより、推力アクチュエータ12のニュートラル位置のばらつきにかかわらず、ロック機構によってフォークシャフト1のニュートラル位置を位置出しでき、ニュートラル状態のスリーブがギヤを押付けることがない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 変速機のギヤ部に組込まれた変速用の操作機構部とそれぞれ係合したフォークをもつ複数のフォークシャフトと、前記複数のフォークシャフトと選択的に係合する選択部材と、所定変速段を設定する前記フォークシャフトを選択するように前記選択部材をセレクト方向の選択移動位置に移動させるセレクトアクチュエータと、前記選択部材と係合された前記フォークシャフトに作用荷重を付与することにより前記操作機構部をシフト作動させる推力アクチュエータと、前記操作機構部のシフト動作範囲に対応したシフト位置およびニュートラル位置に前記フォークシャフトの位置を規制するロック機構とを具備した変速機のコントロール装置において、前記セレクトアクチュエータは、前記選択部材が前記複数のフォークシャフトのいずれとも係合しない非係合位置に前記選択部材を移動するように構成されたことを特徴とする変速機のコントロール装置。 【請求項2】 前記選択部材が前記複数のフォークシャフトのいずれとも係合しない前記非係合位置に前記選択部材と係合するダミーの被係合部材を配設した請求項1記載の変速機のコントロール装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、従来からのマニュアルトランスミッションの操作機構を電気式あるいは流体圧式に駆動可能な推力アクチュエータでシフト作動させる変速機において、ニュートラル状態(変速機がどこのシフト段にも設定されていない状態)を正確かつ簡単に位置出しする変速機のコントロール装置に関する。 【0002】 【従来の技術】一般にマニュアルトランスミッション(以下、M/Tという)は、変速比を可変できるギヤ部と、該ギヤ部の変速を行う操作機構部と、該操作機構部を作動するコントロール部と、コントロール部を操作するシフトレバーとから構成されている。 【0003】ギヤ部は、少なくとも2軸をもち各該軸上に遊転状態で装着された歯数が異なる複数のギヤが所定の組合わせで例えば常時噛合わされたものである。 【0004】操作機構部は、ギヤ間の軸上に相対回転不能に装着され軸方向に移動してギヤと軸とが一体回転する状態に設定するスリーブと、該スリーブの軸方向の移動中にギヤの回転をスリーブの回転に近づけるシンクロナイザリング等から構成されるものである。 【0005】コントロール部は、前記スリーブに係合したフォークをもつフォークシャフトと、シフトレバーと係合され該シフトレバーのセレクト方向の操作によってフォークシャフトを選択する選択部材等から構成されるものである。 【0006】そして、シフトレバーはシフト方向の操作によって選択部材と係合したフォークシャフトをシフトする。これによりシフトレバーはスリーブを軸方向に移動させる。 【0007】上記M/Tでは、シフトレバーを離してもシフトされたフォークシャフトの軸方向の位置を保持したり(シフト抜け防止)あるいはシフト抜きされたニュートラル状態を保持するロック機構が設けられる。 【0008】ロック機構は、フォークシャフトのシフト方向に刻設された三つの溝と、各該溝に選択的に係合するボールと、溝に係合したボールを溝に押圧するばね部材とで構成されている。 【0009】従って、ロック機構を用いたM/Tでは、あるシフト段が設定されたシフト位置とニュートラル位置状態とは、ボールが係合した溝によって位置出しされることになる。 【0010】ところで、上記M/Tにおける操作機構部をシフトレバーでダイレクトに作動させる代りに、ECU等で制御可能な流体圧シリンダ、電気モータ等の推力アクチュエータでセレクトとシフトを行わせる自動変速機が開発段階にある。 【0011】図2及び図6に推力アクチュエータでフォークシャフトを駆動する変速機のコントロール装置を示す。図2および図6において、符号1はフォークシャフトであり、フォークシャフト1は変速機ケース2に軸方向に移動可能に支持されている。フォークシャフト1は図6に示す1a〜1cのように複数並設されるが、図2では1a〜1cのうちの一つを示す。フォークシャフト1の一端側には三つの溝3、4、5が上半周面に刻設されており、図面上選択された溝4にばね部材6(図2)で押圧されたボール7(図2)が係合されている。 【0012】フォークシャフト1の他端側にはそれぞれフォーク8(図2)が外装されている。フォーク8にはヘッド部9が設けられ、該ヘッド部9にセレクトアクチュエータ15(図6)によって軸直角方向(セレクト方向)に移動される可動ロッド10と一体のレバー11が係合可能にされている。レバー11は選択部材に相当する。レバー11はセレクトアクチュエータ15が可動ロッド10を出し入れすることによって選択したヘッド部9と係合する。 【0013】また、可動ロッド10は推力アクチュエータ(シフトアクチュエータ)12のロッド13と係合されている。推力アクチュエータ12は、レバー11を介してフォークシャフト1を軸方向に駆動し、スリーブをシフト位置に移動(同期噛合い)したりニュートラル状態に設定(シフト抜き)する。 【0014】上記変速機のコントロール装置は、推力アクチュエータ12を稼働して軸方向に作用荷重(ロッド13の押出力と引入力)を発生させることにより、フォーク8と係合したスリーブを軸方向に移動させ、同期噛合いのコントロール操作を行う。同期噛合い動作が完了すると、ボール7が溝3あるいは溝5に吸込力で正確に係合(ボール5の球面が溝3、5の凹型球面に同心的に着座)することにより、フォークシャフト1が軸方向の位置を拘束されて、スリーブの位置がシフト位置に保持される。 【0015】上記変速機のコントロール装置において、ニュートラル状態は、スリーブがどのシフト段のギヤも押付けていない位置に移動される状態をいう。すなわち、操作機構部のニュートラル状態の設定は、推力アクチュエータ12のロッド13のピストン部14をシリンダ内の中間位置に流体圧で制御することにより、シフト抜きされたスリーブが左右のいずれのギヤにも押し付け力を付与しない状態の位置にフォークシャフト1を戻すものである。このとき、ボール7は中間の溝4に正確に係合する必要がある。 【0016】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロック機構を採用した従来の変速機のコントロール装置に推力アクチュエータ12でシフトを自動で行うと、ロック機構を無力化してしまうという問題があった。 【0017】すなわち、スリーブによるニュートラル状態の成立位置範囲は非常に狭い。この狭い範囲でニュートラル状態を推力アクチュエータ12の流体圧等の制御で成立させるためには、電気的な制御の正確さと推力アクチュエータ12の機構精度の高さが要求され、コスト的に極めて困難がある。 【0018】このため、推力アクチュエータ12のニュートラル状態の位置と、ボール7が溝4に完全係合する位置との間にばらつきがあると、ボール7が溝4に完全係合する前後の位置で推力アクチュエータ12の推力が停止される。この状態でロック機構は、ボール7を溝4に完全係合させるため、フォークシャフト1を溝4とボール7との完全係合位置に吸引する。しかし、推力アクチュエータ12は、ピストン部14およびロッド13とシリンダ内壁面との間に摺動抵抗をもつ。ロック機構はこの摺動抵抗に逆らってボール7を溝4に吸引しなければならない。 【0019】具体的に図2に示す摺動抵抗F2は、推力アクチュエータ12を図面右側へ押出す際の摺動抵抗を示す。このとき、ボール7は溝3から溝4へ移動しようとして、図2のF1に示す方向の吸引力をフォークシャフト1に作用する。摺動抵抗F2は一般にロック機構の吸込力F1より大きいため、ロック機構がフォークシャフト1を吸込力F1でニュートラル位置に引こうとしても、引ききれず、ボール7が溝4に完全に係合しない状態でフォークシャフト1が停止してしまう。このようなシャフトフォーク1の位置では、スリーブが一方のギヤを押付けた状態である可能が高く、変速機の操作機構部に機械的損傷を与え耐久性を著しく劣化させるのである。 【0020】本発明は、ニュートラル状態の設定時にロック機構の吸込力が推力アクチュエータの摺動抵抗の影響を受けないようにした変速機のコントロール装置及びコントロール方法を提供することを解決すべき課題とする。 【0021】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本発明の発明者等は種々検討を重ね、操作機構部のスリーブをニュートラル位置に設定するとき、選択部材に推力アクチュエータの摺動抵抗が作用しないようにすることにより、問題を解決できることを確認した。 【0022】すなわち、本発明の変速機のコントロール装置は、変速機のギヤ部に組込まれた変速用の操作機構部とそれぞれ係合したフォークをもつ複数のフォークシャフトと、該複数のフォークシャフトと選択的に係合する選択部材と、所定変速段を設定する該フォークシャフトを選択するように該選択部材をセレクト方向の選択移動位置に移動させるセレクトアクチュエータと、該選択部材と係合された該フォークシャフトに作用荷重を付与することにより該操作機構部をシフト作動させる推力アクチュエータと、該操作機構部のシフト動作範囲に対応したシフト位置およびニュートラル位置に該フォークシャフトの位置を規制するロック機構とを具備した変速機のコントロール装置において、該セレクトアクチュエータが、該選択部材が該複数のフォークシャフトのいずれとも係合しない非係合位置に該選択部材を移動するように構成されたことを特徴とする。 【0023】 【作用】本発明の変速機のコントロール装置においては、あるシフト段にスリーブが入った状態で推力アクチュエータを作動してスリーブをニュートラル位置に設定した後、セレクトアクチュエータを作動して選択部材を該選択部材がいずれのフォークシャフトとも係合しない非係合位置に移動させることにより、どのフォークシャフトにも推力アクチュエータの摺動抵抗がかからなくすることができる。従って、フォークシャフトは、ロック機構によって位置出しされるニュートラル位置に規制され、操作機構部がギヤを押付けた状態でニュートラル状態に設定されることが回避される。 【0024】 【発明の実施の形態】本発明の変速機のコントロール装置において、操作機構部は、ギヤ間の軸上に相対回転不能に装着され軸方向に移動してギヤと軸とが一体回転する状態に設定するスリーブと、該スリーブの軸方向の移動中にギヤの回転をスリーブの回転に近づけるシンクロナイザリング等から構成されるシンクロメッシュ機構を採用することができる。 【0025】複数のフォークシャフトは、前記スリーブに係合したフォークを一端側にもち、他端側に選択部材と係合する被係合部をもつシャフト部材で構成することができる。 【0026】セレクトアクチュエータは、ECUで制御可能な油圧シリンダ等の流体圧アクチュエータや電気モータ等で構成することができる。 【0027】推力アクチュエータは、ECUで制御可能な油圧シリンダ等の流体圧アクチュエータが好ましい。 【0028】ロック機構は、フォークシャフトと変速機ケースとの間に構成される例えばボールと、該ボールが選択的に係合するフォークシャフトに設けた三つの溝と、溝にボールを押付けるばね部材とで構成することができる。 【0029】本発明の変速機のコントロール装置において、選択部材が複数のフォークシャフトのいずれとも係合しない非係合位置には、選択部材と係合するダミーの被係合部材を配設してもよい。この被係合部材を設けることでシフトの空振りを防止することができる。 【0030】 【実施例】以下、本発明の変速機のコントロール装置を更に具体的な実施例により説明する。 【0031】第1実施例図1〜図4は本発明の第1実施例を説明する図であり、従来装置と共通の部材には同一の符号を付す。図1および図2に示すように、第1実施例の変速機のコントロール装置は、図示しないスリーブ(操作機構部)の移動方向(軸方向)と平行に並設された3本のフォークシャフト1(1a〜1c)と、該フォークシャフト1に軸方向の作用荷重を付与してスリーブをシフト位置に移動させたり、ニュートラル状態の位置に戻したりする油圧シリンダで構成された推力アクチュエータ12と、推力アクチュエータ12がどのフォークシャフト1に作用荷重を付与するかを選択する油圧シリンダで構成されたセレクトアクチュエータ15とを主要素として構成されている。 【0032】上記コントロール装置には、シフト位置およびニュートラル状態の位置に移動したスリーブを、推力アクチュエータ12から作用荷重を与えなくてもその位置に規制するロック機構が各フォークシャフト1と変速機ケース2(図2)との間に配設されている。ロック機構は、図2に示す従来と同様に、各フォークシャフト1の上半周面に刻設された三つの溝3〜5と、該溝3〜5に選択的に係合するボール7と、該ボール7と変速機ケース2との間に配設されボール7を溝3〜5に押付けるばね部材6とから構成されている。 【0033】上記セレクトアクチュエータ15と推力アクチュエータ12は、図1に示すように、セレクトアクチュエータ15の可動ロッド10の先端に設けられた選択部材としてのレバー11が、いずれかのフォークシャフト1に外装された被係合部としてのフォーク8のヘッド部9に係合した状態で推力アクチュエータ12を作動させるものである。なお、図1はセレクトアクチュエータ15と推力アクチュエータ12との関係を展開的に示した説明図であり、図面上、セレクトアクチュエータ15は推力アクチュエータ12によって移動させられる。しかし、他の実施例として、フォークシャフト1を選択したレバー11だけを推力アクチュエータ12が駆動する構成とすることも可能である。 【0034】本実施例が具体的に図6と異なる構成は、セレクトアクチュエータ15のセレクト方向の移動範囲を広げ、図3に示すように、レバー11をフォークシャフト1のヘッド部9が存在しない非係合位置Dまで引出すことができるようにしたものである。 【0035】具体的にセレクトアクチュエータ15は、テレスコピック型油圧シリンダを採用している。すなわち、セレクトアクチュエータ15は、外筒16及び内筒17と、内筒17の圧力室18にピストン部分が収嵌された可動ロッド10と、該可動ロッド10と一体で外筒16と内筒17との間の圧力室19内を移動する筒状ピストン部材20とから構成されている。そして、内筒17は、圧力室18のキャップ側bに作動油を導くポート21と、同圧力室18のヘッド側aへ作動油を導くポート22とをもつとともに、内筒17に筒状ピストン部材20が嵌合して該筒状ピストン部材20の移動を可能とする嵌合溝23をもつ。また、外筒16は、圧力室19のギャップ側bに作動油を導くポート24と、圧力室19のヘッド側aに作動油を導くポート24とをもつ。なお、筒状ピストン部材20と可動ロッド10とは油圧により筒軸方向に相対摺動可能に構成されている。 【0036】上記構成の変速機のコントロール装置は、フォークシャフト1cを選択する場合はセレクトアクチュエータ15の筒状ピストン部材20をキャップ側bに移動させ、かつ可動ロッド10をキャップ側bに移動させる。これにより、可動ロッド10上のレバー11が図3に示すC位置に移動しヘッド部9と係合する。この状態で推力アクチュエータ12を作動させることにより、スリーブをシフト位置に移動させ、同期噛合い動作を行わせる。 【0037】フォークシャフト1bを選択する場合は、筒状ピストン部材20を外筒16のキャップ側bにしたまま可動ロッド10を内筒17の中間位置に移動させる(図1の状態)。これにより、レバー11は図3のB位置に移動し、フォークシャフト1bのヘッド部9と係合する。フォークシャフト1cを選択する場合は、筒状ピストン部材20をキャップ側bにしたまま可動ロッド10を内筒17のキャップ側bに移動させる。これにより、レバー11は図3のC位置に移動し、フォークシャフト1cのヘッド部9と係合する。 【0038】ところで、本実施例では、可動ロッド10を内筒17のキャップ側bに移動させた状態で筒状ピストン部材20を外筒16のヘッド側aに移動すると、図3に示すように、レバー11をフォークシャフト1のいずれのヘッド部9とも係合しない位置Dに移動させることができる。このようなレバー11の位置Dでは、推力アクチュエータ12を作用させても空振り状態となりる。 【0039】そこで、本実施例は、推力アクチュエータ12によりスリーブをニュートラル状態の位置に設定するときは、常に上記空振り状態の位置Dにレバー11を移動することにより、推力アクチュエータ12の摺動抵抗をいずれのフォークシャフト1にも作用させなくすることができる。これにより、図2に示すロック機構は、その吸引力を発揮させてボール7を溝4に完全係合させ、フォークシャフト1のニュートラル位置がロック機構によって位置出しされる。従って、スリーブは、ギヤを押し付けることなく、適正なニュートラル状態の位置に設定されることになる。 【0040】なお、図3に示すように、レバー11がいずれのヘッド部9とも係合しない状態で、推力アクチュエータ12を作動させると空振する。この空振りにより他の部材への当接等の不都合がある場合は、図4に示すように、ダミーのヘッド部26を例えば変速機ケースに設けてもよい。 【0041】第2実施例図5に示す第2実施例は、推力アクチュエータ12とセレクトアクチュエータ15をコンパクトに一体化した具体例を示すものである。この第2実施例のセレクトアクチュエータ15は、角度位置を段階的に設定可能な電気モータを用いている。この電気モータは推力アクチュエータ12のロッド13上に取付けられている。電気モータ15の回転出力軸27には、レバー11に相当する突起28が放射方向に突設されている。 【0042】シフトフォーク1(1a〜1c)は、回転出力軸27の外周域に一端側を隣接させている。そして、シフトフォーク1の一端側には、それぞれ被係合部としてのヘッド部9に相当する溝29が形成されている。また、この実施例では、ダミーのヘッド部26に相当する部分部材26′が、シフトフォーク1の一端側と整列して配設されている。部分部材26′には、溝29と同様の溝30が形成されている。 【0043】上記構成のコントロール装置では、セレクトアクチュエータ15を構成する電気モータの角度設定により、フォークシャフト1を選択することができる。すなわち、フォークシャフト1aを選択する場合は、セレクトアクチュエータ15に対する同シャフト1aの角度位置に合わせて回転出力軸27を設定する。これにより、突起28がフォークシャフト1aの溝29と係合する。そして、推力アクチュエータ12を作動させれば、フォークシャフト1aを軸方向に駆動しスリーブをシフト位置に移動させることができる。他のフォークシャフト1b、1cの場合も同様である。また、スリーブをニュートラル状態の位置に設定する場合は、ダミーの部分部材26′の角度位置にセレクトアクチュエータ15の電気モータを制御する。これにより、突起28が部分部材26′の溝30と係合するだけで、どのフォークシャフト1とも係合しない状態になる。従って、推力アクチュエータ12によってニュートラル位置に戻されたシフトフォークシャフト1は、ロック機構の効力によって適正なニュートラル位置に吸引され、スリーブがギヤを押付けない状態にすることができる。 【0044】 【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、推力アクチュエータでスリーブを駆動する自動変速機において、推力アクチュエータによるスリーブのニュートラルの位置とフォークシャフトに設けられたロック機構によるニュートラル位置とのばらつきがあっても、ロック機構の吸引力を有効として常に適正なニュートラル状態を設定し、変速機機構の耐久性の向上に寄与する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】592058315 【氏名又は名称】アイシン・エーアイ株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月1日(1999.9.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081776 【弁理士】 【氏名又は名称】大川 宏
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| 【公開番号】 |
特開2001−65689(P2001−65689A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月16日(2001.3.16) |
| 【出願番号】 |
特願平11−246978 |
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