トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 可変の無段階変速比を備えた伝動装置の変速比の制御のための方法及び装置
【発明者】 【氏名】ミヒャエル ロイシェル

【氏名】トーマス プフント

【氏名】トーマス エンドラー

【要約】 【課題】長期の作動期間に亘って伝動装置ないし変速装置の高い機能性が保証されるように改善を行うこと。

【解決手段】予制御量が、伝動装置の少なくとも2つの作動パラメータに依存しており、さらに伝動装置の作動継続期間中の作動パラメータと伝動装置調整量との間の対応付けにおいて現れる変化の考慮のために実際化されるようにする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 可変の無段階変速比を備えた、例えば自動車用の伝動装置の変速比を制御するための方法であって、伝動装置の変速比を設定する調整量がドライブトレーンの作動パラメータに依存して変更され、前記調整量は、予制御量と制御量とからなり、該制御量は、伝動装置の実際値変速比と目標変速比の比較から導出される形式のものにおいて、前記予制御量が、伝動装置の少なくとも2つの作動パラメータに依存しており、さらに伝動装置の作動継続期間中の作動パラメータと伝動装置調整量との間の対応付けにおいて現れる変化の考慮のために実際化されることを特徴とする方法。
【請求項2】 前記予制御量は、駆動トルクと伝動装置の変速比に依存している、請求項1記載の方法。
【請求項3】 前記予制御量は、伝動装置の回転数に依存している、請求項1または2記載の方法。
【請求項4】 前記調整量の変化速度を検出する、請求項1から3いずれか1項記載の方法。
【請求項5】 前記予制御量の変化が所定の限界値を上回った場合には、表示が行われる、請求項1から4いずれか1項記載の方法。
【請求項6】 前記伝動装置の開ループ/閉ループ制御アルゴリズムが、予制御特性マップの変化に依存して変更される、請求項1から5いずれか1項記載の補法。
【請求項7】 調整量の変更の際に伝動装置の特性における変化が検出される、請求項1から6いずれか1項記載の装置。
【請求項8】 可変の無段階変速比を備えた、例えば自動車用の伝動装置の変速比を制御するための装置であって、伝動装置の作動パラメータを検出するセンサと、マイクロプロセッサ及びメモリ装置を備えた電子制御機器と、伝動装置の調整用の調整装置とを含み、前記電子制御機器には、作動パラメータに対応付けられた複数の目標変速比が記憶されており、さらに前記制御機器は、作動パラメータの少なくとも1つに依存して予制御量を定める予制御装置と、閉ループ制御装置とを有しており、該閉ループ制御装置は伝動装置の実際値変速比を目標変速比と比較し、その結果から制御量を導出しており、前記調整装置には、予制御量と制御量とが調整量として供給され、それによって実際値変速比と目標変速比との一致がもたらされる形式のものにおいて、予制御装置の予制御量が、伝動装置の少なくとも2つの作動パラメータに依存して記憶されており、さらに、制御量が少なくともほぼゼロになった時に実際値変速比と目標変速比が一致するように予制御量を変更する、適合化装置が設けられていることを特徴とする装置。
【請求項9】 予制御量の変更に依存して所定の機能をトリガする監視装置が設けられている、請求項8記載の装置。
【請求項10】 前記監視装置は、伝動装置の変速比の変化を、調整量の変更に依存して検出し、この変更の変化に依存して所定の機能をトリガする、請求項9記載の装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変の無段階変速比を備えた、例えば自動車用の伝動装置の変速比を制御するための方法であって、伝動装置の変速比を設定する調整量がドライブトレーンの作動パラメータに依存して変更され、前記調整量は、予制御量と制御量とからなり、該制御量は、伝動装置の実際値変速比と目標変速比の比較から導出される、可変の無段階変速比を備えた伝動装置の変速比の制御のための方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】無段階伝動装置、例えばドイツ連邦共和国特許出願 DE 19 546 294 A1 明細書に記載されているような無段階変速機は、図4に示されている。そのような全体を符号2で示されている円心プーリ式変速機は、駆動側プーリ3と被駆動側プーリ4を有している。各プーリは、軸方向に可動なブーリ部分と軸方向に固定のプーリ部分とを有している。この2つのプーリの間には、トルク伝達のためにチェーン5形状の巻き付き手段が設けられている。
【0003】駆動側プーリ3は、ピストン/シリンダユニット6を用いて軸方向でチェーン5に押し付けられ、被駆動側プーリ4は、ピストン/シリンダユニット7を介して軸方向でチェーン5に対して押し付けられている。
【0004】前記ピストン/シリンダユニット6,7に平行してさらにそれぞれ1つのさらなるピストン/シリンダユニット9,10が設けられており、これらは変速機(伝動装置)の変速比変更のために用いられる。このピストン9,10の圧力チャンバは、所要の変速比に応じて交互に圧力媒体の充填・排出が可能である。それに対しては管路11,12が、必要に応じて制御バルブ13を用いて、ポンプ14によって構成された圧力媒体源に接続されたり、戻し管路15に接続されたりする。
【0005】ピストン/シリンダユニット6,7内でのトルクに依存した圧力の形成のために、トルク案内部16が設けられており、このトルク案内部は、エンジン(例えば自動車の駆動モータ)によって駆動されるドライブシャフトAと介在接続されたクラッチ17を介して導入されるトルクの少なくとも一部を円心プーリ3に伝達する。
【0006】クラッチユニット17は、始動クラッチ18と、場合によっては中間シャフトBの回転方向を変更させる逆回転ユニット9を含んでいる。
【0007】前記ユニット18と19は、液圧によって操作され、切換バルブ22を用いて操作可能である。この切換バルブ22には制御バルブ23が設けられている。これらのバルブ13,22,23は、制御機器24によって操作され、その入力側25には駆動モータ及び/又は伝動装置の作動パラメータが供給される。これらの作動パラメータの検出に必要なセンサは、図4には特に示されていない。
【0008】制御機器24を介した制御バルブ13の起動制御を用いた伝動装置2の変速比の調整は、通常は制御と予制御の組合わせによって行われる。予制御は、例えば入力軸ないしドライブシャフトAに作用するエンジントルクを考慮するものである。このトルクに依存して制御機器24のメモリ内には予制御値がファイルされ、それらに応じて制御バルブ13が、変速機変速比のプリセッティングのために起動制御される。制御機器24内には、さらに閉ループ制御装置が設けられており、この閉ループ制御装置は、作動パラメータに依存して記憶されている変速比の目標値をそのつどの実際値と比較し、この比較結果から次のような制御量を形成する。すなわち前記予制御量に加算され、実際値変速比が記憶されている目標変速比に相応するように作用する制御量が形成される。
【0009】伝動装置の投入期間中に摩耗を引き起こす変化、又は伝動装置への悪影響に帰する変化が生じ得る。さらに一般的には1つの型式の変速機に対しては、一度だけ検査台で求められた固定のパラメータセットが利用され、これが予制御量をエンジントルクに依存して確定する。このことは、変速機の作動期間、摩耗状態に応じて制御器に様々な要求を課することにつながる。このことは制御精度や変速機の作動特性に悪影響を与える。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、特に自動車用の可変の無段階変速比を備えた伝動装置の変速比の制御のための方法及び装置において、長期の作動期間に亘って伝動装置ないし変速装置の高い機能性が保証されるように改善を行うことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題は本発明により、予制御量が、伝動装置の少なくとも2つの作動パラメータに依存しており、さらに伝動装置の作動継続期間中の作動パラメータと伝動装置調整量との間の対応付けにおいて現れる変化の考慮のために実際化されるようにして解決される。
【0012】
【発明の実施の形態】予制御量を伝動装置の少なくとも2つの作動パラメータに依存して求めて記憶することにより、予制御の品質が高められ、これによって制御器が迅速かつ正確に動作可能となる。この予制御量の実際化により、伝動装置の摩耗の原因となる変化の適合化や、種々異なる伝動装置への適合化が行われる。これらの適合化は制御品質を高めることにつながる。
【0013】本発明の別の有利な実施例及び改善例は従属請求項に記載されている。
【0014】
【実施例】次に本発明を図面に基づき以下の明細書で詳細に説明する。
【0015】図1によれば、予制御装置40は、ドライブシャフトA(図4)に作用する駆動トルクを検出するトルクセンサ42と、ドライブシャフトAの回転数U1を検出する回転数センサ44と、出力軸(図4のプーリ4)の回転数U2を検出する回転数センサ46に接続されている。トルクセンサ42は、回転トルクセンサ16(図4)から直接信号をピックアップしてもよいし、あるいは伝動装置が例えば回転トルクセンサを何も有していなくてもよいし、あるいは各プーリ毎に1つの圧力チャンバのみで作動するか、公知の形式で構成された唯一の回転トルクセンサであってもよい。
【0016】閉ループ制御装置50は、目標値発生器52と実際値発生器54に接続されている。目標値発生器52は、伝動装置の作動パラメータ(例えばエンジントルクや出力軸回転数)に依存して記憶された変速比の目標値を含んでいる。実際値発生器54は、伝動装置の目下の変速比を検出する(例えばセンサ44と46の評価によって)。
【0017】伝動装置2の変速比は、制御バルブ13(図4)を用いて変更される。この制御バルブには電流制御器56から制御電流が供給される。予制御装置40は、加算段58の入力側の1つに接続され、閉ループ制御装置50の出力側は、加算段58の別の入力側に接続されている。この加算段58の出力側は、電流制御器56の入力側に接続されており、この電流制御器56は制御バルブ13に接続されている。
【0018】次に前述した装置の機能を説明する。
【0019】予制御装置40では予制御値が、エンジントルク、伝動装置の変速比、ドライブシャフト回転数などに依存して、特性マップ(これは例えば検査台で取り入れられる)の形態で記憶されている。これらの予制御値は、次のように選択される。すなわち伝動装置2の変速比が、予制御値だけによって(閉ループ制御装置の出力信号=0)制御される場合に十分に目標値特性マップに相応するように選択される。これは目標値発生器52においてドライブトレーンの作動パラメータ(例えばドライブシャフト回転数、伝動装置の出力軸回転数)に依存して記憶されている。伝動装置の物理的な特性がパラメトリックな式によってより良好に記録され得るものならば、予制御特性マップの基準箇所の数も少なくできる。
【0020】伝動装置の作動特性は、摩耗のために温度によって変化するので、予制御装置40に対して付加的に閉ループ制御装置50が設けられている。この閉ループ制御装置50は、実際値発生器54から供給される伝動装置の実際値変速比を、目標値発生器52から供給される目標変速比と比較し、制御特性(P−制御器、PI−制御器、PID−制御器など)に応じて制御量を形成する。この制御量は、加算段58において予制御装置40から供給される予制御量に加算され、これらが一緒にされて調整量として電流制御器56に供給される。この電流制御器56は、自身に供給された調整量に相応する“調整電流”を制御バルブ13に供給し、該制御バルブはこれを圧力差に変換する。これにより伝動装置2の変速比が、目標値発生器52に記憶されている所定の目標値に設定される。
【0021】予制御装置40に記憶されている予制御特性マップに対して、最も異なる作動パラメータが適用され得ることが予想できる(例えばエンジントルクと変速比、又はエンジントルクとエンジン回転数など)。その他にも2つ以上の作動パラメータが考慮可能である(例えば温度の付加的な考慮など)。
【0022】例えば1つの例として、以下に記載するような特性マップポイントが予制御特性マップに取り入れられるものとする。
【0023】以下のテーブル1では、符号Mはエンジントルクを指し、Uは変速機の変速比を指す。表内にプロットされている電流値は、予制御値である。
【0024】
【表1】

【0025】当該装置を装備した車両は、例えば負荷状態M=60Nm、変速比U=3にあるものとする。
【0026】このテーブルによれば、相応のソフトウエアによる補間によって前記負荷ポイントに対し、予制御電流365mAが与えられる。
【0027】しかしながら実際には制御バルブ13に電流制御器から供給される制御電流は350mAである。
【0028】前述した特性が車両のほぼ定常的な運転状態において生じている場合には、このことは次のようなことを示唆している。すなわち伝動装置もしくはドライブとレーン全体の作動特性が、予制御特性マップの初期の算出値に対して検査状態に変更していることを示唆する。なぜなら閉ループ制御装置50の負担を軽減する予制御電流が15mAほど高いからである。予制御装置40に記憶されている予制御特性マップは、適切なソフトウエアによって次のように適合化され得る。すなわち前述した負荷状態のもとで、閉ループ制御装置50が付加的な制御量を生成することなく予制御量によって目標変速比が直接設定されるように適合化される。
【0029】この予制御量のみによって目標変速比を設定する適合化ないし補正特性マップは、以下の通りである。
【0030】
【表2】

【0031】このようにして予制御特性マップは、運転の経過中に現れる摩耗やそのような影響の起因となる変化に適合化を施し、それによって予制御量の品質が保たれ、調整制御の品質が向上される。
【0032】図2には、簡単な適合化ルーチンのフローチャートが示されている。
【0033】プログラムステップaでは、負荷調整部材、例えばスロットル弁の調整量αが所定の閾値S1に相応するものよりも時間的に僅かに変動しているか否かが検査される。変動していない場合には、当該適合化ルーチンがステップbにて終了される。変動している場合には、これが負荷調整部材の十分に定常的な調整量として評価され、当該プログラムがステップcにジャンプされる。このステップcでは、出力軸回転数N2が所定の閾値S2に相応するものよりも時間的に僅かに変動しているか否かが検査される。変動していない場合には、これが非定常的な状態として評価され、当該適合化ルーチンが終了(ステップb)までジャンプされる。ほぼ定常的な作動状態が存在する場合には、ステップdにおいて予制御装置40に記憶されている予制御値VSが制御量だけ変更される。それにより新たな予制御値として値VS2が記憶される。これは所定の目標変速比を設定するために目下必要な調整量に相応する。ステップeでは、予制御値の変化ΔVSが閾値S3を越えているか否かが検査される。これは例えば負荷調整部材の調整量αと出力軸回転数N2に依存して特性マップに記憶されている。ステップeにて閾値S3を越えている場合には、これは伝動装置の作動状態に対する臨界的なものと見なされ、ステップfにおいて表示が行われる。これにより当該伝動装置ないしドライブとレーンの監視が実現される。
【0034】前述したような適合化は、そのつど有利には伝動装置ないしドライブトレーンの定常的またはほぼ定常的な作動状態において実施される。相応のドライブトレーンの算術的モデルのもとでは、1つの適合化が非定常的な作動状態においても実施可能である。
【0035】図3には、図1による装置のさらなる改善例が示されており、この場合、機能的に同じ構成群には図1と同じ参照番号が付されている。制御機器24は、波線で示されており、以下に述べる機能ブロックを含んでいる。
【0036】−商形成器60,この商形成器では伝動装置(変速機)の入力側回転数と出力側回転数(それらは入力側25を介して供給される)から、その変速比が算出される−予制御特性マップメモリを備えた予制御装置40、ここには伝動装置変速比と、さらなる入力側を介して供給されるエンジントルクに依存して、予制御量が記憶されており、これは、−加算段58に供給される−閉ループ制御装置50,これは実際値変速比と目標変速比並びに場合によってはエンジントルクとの間の偏差から影響される制御量を加算段58に供給する。
【0037】−適合化装置62、この装置は複数の入力側64を有しており、これらの入力側を介して変速機の駆動側回転数及び出力側回転数、エンジンから発せられる回転トルク、及び時間が供給される。この適合化装置は、線路66を介して閉ループ制御装置に接続されている−監視装置、この監視装置はは、比較装置68,予制御基準メモリ70、診断装置72,診断メモリ74を含んでおり、この場合診断装置72は線路75を介して適合化装置62に接続されている。
【0038】図には示されていないが、マイクロプロセッサが設けられており、これは当該電子制御機器24の個々の構成要素の作動を制御している。その他にもさらにドライバ情報装置76が設けられている。
【0039】前述した装置の機能、ないし伝動装置の変速比の設定ないし閉ループ制御は、予制御装置40と閉ループ制御装置50の共働のもとで前述したように行われる。
【0040】すでに前述した予制御特性マップの適合化に対しては、適合化装置62が設けられており、ここにおいては当該伝動装置の寿命に亘って、閉ループ制御装置50の目下の初期量、ドライブトレーンの作動パラメータ(特にエンジン)を用いて、そのつどの予制御装置にファイルされた有効な予制御特性マップが、寿命期間中に生じ得る例えば経年劣化、摩耗、周辺環境条件などに起因する変化に適合化される。この適合化装置62には、適合化アルゴリズムが所属のパラメータと共に記憶されており、これによって予制御特性マップの実際化の時期と形態が定められ、作動経過中に生じる変化への適合化がなされる。このような予制御特性マップの絶え間ない実際化が良好な制御品質を保証する。
【0041】比較装置68によって、そのつど実際化される予制御装置内の有効な予制御特性マップが基準予制御特性マップと比較される。これは例えば変速機の運転開始の際に受け入れられる。この比較の結果は、診断装置72に供給される。この診断装置72には複数のアルゴリズムないしプログラム並びにパラメータがファイルされており、これらを用いて予制御特性マップの適合化の際に例えば所定の限界値を上回っているか否かが検査され、さらに例えば診断メモリ74において限界値の上周りが記憶され、及び/または表示装置76がアクティブにされる。さらに伝動装置(変速機)の機能性も変更可能である。例えばプーリの所定の領域において不所望な摩耗が検出された場合には、所定の目標変速比がもはや閉ループ制御されなかったり、スリップが検出された場合には回転トルクに依存するプーリーの押圧力が変更される。そのために当該診断装置72は、線路75を介して適合化装置62に接続されている。
【0042】前述した装置の機能性は、多様な方式で実施可能である。
【0043】例えば変速機の変速比の変更は、調整量の変化に依存して検出可能であり、事前に記憶された値と比較されてもよい。この場合は、依存性の変化が診断される。予め定められた限界値の上回りは、そのつどの摩耗限界として評価されてもよいし、他のエラー(例えばプーリのトルク依存性の基本押圧力におけるエラー)によって診断不能である場合には表示されてもよい。
【0044】予制御特性マップの変更は、変速機の作動期間に依存して、あるいは駆動出力に依存して監視されてもよい。この変更速度が所定の値を超えた場合には、これが変速機の摩耗限界として評価され得る。
【0045】摩耗により巻き付き手段の臨界的走行半径(Laufradien)が識別され、相応に回避され得る。それにより調整変動や、早期故障、快適性の大幅な減少などが防止される。
【0046】評価基準として用いられ得るものは以下の通りである。
【0047】−変速比及び/又は回転トルク及び/又は回転数に依存した予制御値の絶対量、この場合限界値特性マップが設けられてもよい−1つ又は複数の変更インデックスの算出、この変更は、特性マップ基準点において評価されたり、1つ又は複数の変更インデックスにおいて統合される。1つ又は複数の限界値との比較から手段が導出され得る−所定の摩耗状態からの摩耗速度の一般的に急激な加速(硬質層の損傷などによる)、このような臨界的状態は変化速度の監視によって識別できる−所望の変速比に応じて巻き付き手段が、表面の損なわれるないし摩耗される走行半径に維持されるべき場合には、システムの摩耗していない状態に比べて著しく変化した変動特性が生じる。それにより、そのつどの摩耗が正確に局所化され得る。
【0048】これらの診断結果は、そのつど表示装置76を介して直接通知されてもよいし、及び/又は診断メモリ74にファイルされてもよい。それにより適切なインターフェースを介してさらなる処理、例えばメンテナンス、修理、及び/又は品質コントロールの目的に用いることができる。
【0049】前述した装置は、多種多様な方式で、アルゴリズムや適合化に関してのみならず、診断や監視に関しても変更が可能なものである。また図中の個々の機能ブロックは、ハードウエア的に相互に分離させることも可能であるし、あるいは多かれ少なかれ大規模な範疇においてソフトウエアによって実現されてもよい。
【0050】本願に記載された特許請求の範囲は、継続的な特許権保護を獲得するための先例のない新規な定義の提案である。出願人はさらにこれまでに明細書中に記載された内容および/または図面に開示された特徴のみの請求を留保する。
【0051】従属請求項の適用においてはそれぞれの従属請求項の特徴によって本発明のさらなる別の構成例が示唆されている。しかしながらこれらは従属請求項の特徴ないしその組み合わせに対する独立的な対象保護の獲得の放棄を意味するものではない。
【0052】従属請求項の対象は、従来技術に関しその優先日において固有の独立した発明を構成し得るものであるから、出願人は独立請求項の対象のみの請求又は分割の表明を留保する。これらの従属請求項の対象も、先行する従属請求項の対象に依存しない構成を有した独立的発明をなすものである。
【0053】本発明は、当明細書に記載された実施例にのみ限定されるものでもない。それどころかこの発明の枠内では多くの変更や修正が可能である。特にそのような変形例では、要素や組合せおよび/または材料の変更や修正が可能である。たとえば一般的な明細書での実施形態ならびに請求項に記載されたもの、図面に含まれている要素や特徴またはステップ等に関連した変形例、あるいは新たな対象または新たなステップとの特徴の組み合わせによる変形例、その他にも製造手法、検査手法、処理手法等に関連させた変形例も可能である。
【出願人】 【識別番号】390009070
【氏名又は名称】ルーク ラメレン ウント クツプルングスバウ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】LUK LAMELLEN UND KUPPLUNGSBAU GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
【出願日】 平成12年8月2日(2000.8.2)
【代理人】 【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外4名)
【公開番号】 特開2001−65683(P2001−65683A)
【公開日】 平成13年3月16日(2001.3.16)
【出願番号】 特願2000−234423(P2000−234423)