トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F16 機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段




【発明の名称】 免震装置
【発明者】 【氏名】相津 一男

【氏名】岩池 昭二郎

【要約】 【課題】球面コロを多数点配置し、球面を持つ免震テーブルと免震パットとを組合せ、免震パットの下面をこれに対応する空気噴出機構の空気噴出面との接触を良くした機構にすることにより空気浮上の性能を良くする免震装置。

【解決手段】球状の球体コロ(3)を多数点配置し、球体コロ(3)の上面に凹状の球面を下面に持つ面震テーブル(1)を乗せる、球体コロ(3)は凹状の球面を上面に持つ免震パット(4)で受け、免震パット(4)の下面は空気噴出機構(5)の空気噴出面(5a)に接して球体コロ(3)の球芯を軸として自由に免震パット(4)が傾くようにして、空気噴出面(5a)との接触をよくした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】免震パットの下面に空気噴出面が接し、圧力空気を噴出させて空気浮上させる多数点に空気噴出面を持つ空気噴出機構を有する免震装置において、これに対応して多数点に配置した上面に凹状の球面を持つ免震パットの上面に球体コロを乗せ、その上部に下面に凹状の球面を持つ免震テーブルを乗せて、免震パットを球体コロの球芯を軸にして自由に傾くことが出来るようにして、空気噴出面との合わせ面と、接触を良好にするようにした免震装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、美術品、骨董品を収納又は展示している陳列ケース、或はコンピュータ、精密機器を設置した架台が地震の激しい揺れによる倒壊から保護する免震装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の空気浮上の免震装置では、圧力空気の噴出面は、陳列ケース又は架台の下面に直接又は面震テーブルを介在させて、これに直接圧力空気を噴出浮上させて圧力空気の薄い層をつくり、地震の揺れから遮断していた。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】これらの方法において、圧力空気の噴出面は、陳列ケース又は架台の下面に直接、又は免震テーブルを介在させた場合に、その下面と、これに対応する空気噴出機構の空気噴出面との接触部に隙間が生じ、特に噴出面が多数点となると隙間が大きくなって空気浮上の性能が悪くなるため、圧力空気が噴出する噴出面と対応する面を合致させる必要があった。
【0004】本発明は、凹状の球面を下面に持つ免震テーブルを球体コロを介して同じく凹状の球面を上面に持つ免震パットとを組合せ、免震パットは球体コロに対応して多数点に配置することによって、平面に対する傾きに自由度を持たせて、球体コロと免震パットの球面との接触を良くすると同時に、圧力空気が噴出する噴出機構の噴出面と免震パットと接触を良くして解決することを目的とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するためには、本発明の免震装置において、球状の球体コロを多数点配置し、球体コロの上面にこれに対応した凹状の球面を下面に持つ免震テーブルを乗せる。球体コロは凹状の球面を上面に持つ免震パットで受け、免震パットは球体コロに対応して多数点に配置されている、免震パットの下面は空気噴出機構の空気噴出面に接している。空気噴出機構は圧力空気を溜める圧力空気タンク、圧力空気を供給、遮断する電磁バルブ、圧力空気の圧力を調整するレギュレータ、その間を接続する空気配管よりなり、空気噴出機構は取付台に支持棒によって支持され、取付台の中央に振動センサを設けて地震波を感知し電気信号によって電磁バルブの開閉を制御する。
【0006】
【作用】上記のように構成されている免震装置は、地震の前兆であるP波を振動センサがキャッチすると電気信号で振動の数値を制御器に送り一定値を超えたときには、電磁バルブを開いて圧力空気タンクより圧力空気をレギュレータを通して空気噴出機構に送り、空気噴出面より噴出させて多数点に配置した免震パットを空気浮上させて薄い空気層によって地震の揺れから陳列ケース又は架台を遮断して、その上に乗る美術品、骨董品、コンピュータ、精密機器を倒壊より保護する。
【0007】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基き図面を参照し説明する。図1、図2の実施例において、本図は球状の球体コロ(3)を4ヶ所配置した例である。ケース(14)又は架台(14a)の大きさによって増減し大きさに適合した数の多数点に配置される球体コロ(3)の上面に、これに対応した下面に凹状の球面(1a)を持つ免震テーブル(1)を乗せ、球体コロ(3)の下面は同じく凹状の球面(4a)を持つ免震パット(4)で受け、免震パット(4)はそれぞれ単独に4ヶ所に配置されている。従って免震パット(4)は球体コロ(3)の球芯を軸として自由に傾くことが出来る。凹状の球面(1a)、(4a)は曲率半径Rとし、球体コロ(3)の半径と同一とするが球体コロ(3)の直径或はそれよりも大きい数値にしてもよい。又、球面(1a)と球面(4a)とで異なる曲率半径Rとしても良いし、2つの異なる曲率半径の組合せでも良い。免震パット(4)の数は球面コロ(3)の数に対応しており、ケース(14)、架台(14a)の大きさによって増減しこれに適合した数の多数点に配置される。
【0008】免震パット(4)の下面は空気噴出機構(5)の空気噴出面(5a)に接している。空気噴出機構(5)は支持棒(6)によって取付台(7)と固着結合しており、空気配管(9)によって圧力空気の圧力を調整するレギュレータ(10)、圧力空気を供給と遮断をする電磁バルブ(13)、圧力空気を溜める圧力空気タンク(11)とそれぞれネジ結合によって連結している。取付台(7)の中央上面に地震波をキャッチする振動センサ(8)を設置し、地震波の数値を電気信号によって制御器(2)に送る、制御器(2)からの電気信号で空気噴出機構(5)への圧力空気の供給と遮断を電磁バルブ(13)によって行う。圧力空気は圧力空気タンク(11)に溜められ、レギュレータ(10)で圧力調整が行われる。免震テーブル(1)の4隅に固着した受金(1a)に復元バネ(12)の上端を連繋し下端は取付枠(7)に固着した受金(7a)に連繋しており、復元バネは免震テーブル(1)が空気浮上時に水平方向に移動しないように保持する程度の引張力を持って、且つ免震テーブル(1)の免震には影響しない柔らかいバネ(バネ定数の小さいもの)が選択される。復元バネ(12)の設置数は免震テーブル(1)の大きさによって増減する。
【0009】地震の前兆であるP波を振動センサ(8)がキャッチすると電気信号により振動の数値を制御器(2)に送り一定値を超えると予めセットされた秒数、電磁バルブ(13)が開き、圧力空気タンク(11)よりレギュレータ(10)によって圧力調整された圧力空気が空気配管(9)を通って空気噴出機構(5)に送られて空気噴出面(5a)より噴出し、これと接触している免震パット(4)を空気浮上させる。予めセットされた秒数を経過しても地震が続いている場合には、更に同一秒数空気浮上を続ける。尚、予めセットする秒数は通常は30秒とするが可変である。免震テーブル(1)の下面の凹状の球面(1a)ならびに免震パット(4)の上面の凹状の球面(4a)の曲率半径Rが球体コロ(3)の直径或はそれよりも大きい時には球体コロ(3)は免震パット(4)の上面の球面(4a)及び免震テーブル(1)の下面の凹状の球面(1a)を転動して地震波による揺れを遮断しようとする働きをする。又免震テーブル(1)は復元バネ(12)によって水平方向に保持されている。地震がおさまり地震波が無くなると振動センサ(8)がキャッチし電気信号による振動の数値を制御器(2)に送り一定値以下であることを確認して予めセットした秒数を経過すると電磁バルブ(13)を閉じて圧力空気タンク(11)よりの圧力空気の供給を遮断し空気噴出機構(5)による空気噴出面(5a)での免震パット(4)の空気浮上を停止し正常に復帰する。
【0010】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されているので以下に記載したような効果を奏する。
【0011】免震パット(4)を球体コロ(3)と対応して多数点に配置し免震テーブル(1)と組合せた構造にすることによって、免震パット(4)と対応した空気噴出機構(5)の空気噴出面(5a)との合わせ面が球体コロ(3)の球芯を軸として免震パット(4)が自由に傾き得るために良好な接触を行うことができ、低い圧力で一様に免震パット(4)を空気浮上させることが出来る。
【0012】又球体コロ(3)に免震テーブル(1)と免震パット(4)との組合せに空気噴出機構(5)を重ね合わせた構造の免震装置であるために高さHを低くすることができるのでコンパクトになる。
【出願人】 【識別番号】390010973
【氏名又は名称】日立笠戸エンジニアリング株式会社
【出願日】 平成11年10月8日(1999.10.8)
【代理人】
【公開番号】 特開2001−108009(P2001−108009A)
【公開日】 平成13年4月20日(2001.4.20)
【出願番号】 特願平11−287577