| 【発明の名称】 |
プッシュプルケーブルのダンパーおよび連結機構 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 健一
【氏名】野々 一義
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| 【要約】 |
【課題】成型で製造できる量産向きの構造で、レバー操作の開始段階ではスムーズにストロークが開始され、途中で適度な操作力の増加を伴って節度感のある操作が可能となるプッシュプルケーブルの連結機構を提供。
【解決手段】ケーブル1の端末に固定されたアイエンド2と、該アイエンド2に差し込まれるピン12との間に介装したダンパー10であって、アイエンド2にプッシュプル方向と直交した長軸を有する長円穴21と、長円穴21に両端部が緊迫して差し込まれるとともに、中央部が所要の隙間20、20を有して遊嵌し、かつ中央部にピン12に外嵌めされる金属ブッシュ32が埋設されたダンパーブッシュ3とからなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 プッシュプルケーブルの端末に固定されたアイエンドと、該アイエンドに差し込まれるピンとの間に介装したダンパーであって、前記アイエンドにプッシュプル方向に直交した長軸を有する長穴と、前記長穴に両端部が緊迫して差し込まれるとともに、中央部が所要の隙間を有して遊嵌し、かつ中央部に前記ピンに外嵌めされる金属ブッシュが埋設されたゴム製ダンパブッシュとからなることを特徴とするプッシュプルケーブルのダンパー。 【請求項2】 請求項1に記載のダンパーであって、前記長穴の前記隙間に臨んだ壁面は、板厚方向の中間部が膨出していることを特徴とするプッシュプルケーブルのダンパー。 【請求項3】 請求項1に記載のダンパーであって、前記金属ブッシュの前記隙間に臨んだ部分は、膨出していることを特徴とするプッシュプルケーブルのダンパー。 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のダンパーを有し、樹脂または軽金属で一体成型されたアイエンドを有することを特徴とするプッシュプルケーブルの連結機構。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、主に自動車の変速機を運転席に設けたシフトレバーで遠隔操作するためのプッシュプルケーブルの操作性の向上にかかわる。 【0002】 【従来の技術】自動車の変速機とシフトレバーとの連結にプッシュプルケーブルが使用され、ケーブルの端末に固定したアイエンドと、変速機またはシフトレバーに設けた被動ピンとをダンパーブッシュを介して連結している。このダンパーブッシュの操作感覚を向上させるため、実公平7−44812号公報に開示されたレバー操作の開始段階ではスムーズにストロークが開始され、途中で適度な操作力の増加を伴って節度感のある操作を可能にしたダンパブッシュが提案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記のダンパブッシュは、円筒部とその外周に小判形の鍔部とからなる剛性を備えたブッシュコア(カラー)を必要としている。このため、このブッシュコアの機械加工が面倒であるといった欠点がある。この発明の目的は、成型で製造できる量産向きの構造で、レバー操作の開始段階ではスムーズにストロークが開始され、途中で適度な操作力の増加を伴って節度感のある操作が可能となるプッシュプルケーブルの連結機構を提供するにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、プッシュプルケーブルの端末に固定されたアイエンドと、該アイエンドに差し込まれるピンとの間に介装したダンパーであって、前記アイエンドにプッシュプル方向に直交した長軸を有する長穴と、前記長穴に両端部が緊迫して差し込まれるとともに、中央部が所要の隙間を有して遊嵌し、かつ中央部に前記ピンに外嵌めされる金属ブッシュが埋設されたゴム製ダンパブッシュとからなることを特徴とする。 【0005】 【発明の作用・効果】この発明では、樹脂およびゴムの成型においてのレバー操作の開始段階ではスムーズにストロークが開始され、途中で適度な操作力の増加を伴って節度感のある操作が可能となるプッシュプルケーブルの連結機構が形成できる。これにより、ブッシュコアの機械加工が不要でコストの低減が可能となり、かつアイエンド(アイロッド)は樹脂または軽金属で一体成型することが容易なため、加工コストを引き下げることができる。 【0006】請求項2または3に記載のダンパーは、前記長穴の前記隙間に臨んだ壁面の板厚方向の中間部が膨出しているか、または前記金属ブッシュの前記隙間に臨んだ部分は、膨出していることを特徴とする。この構成により、金属ブッシュが前記隙間を潰すまでの間は円滑に傾斜変位するため、レバー操作の開始段階でスムーズにストロークが行え、操作感覚がさらに向上する。 【0007】 【発明の実施の形態】図1、2はこの発明の第1実施例にかかるプッシュプルケーブルのダンパー10および該ダンパー10を備えたプッシュプルケーブルの連結機構100を示す。自動車の変速機とシフトレバーとの間を連結するプッシュプルケーブルのインナーケーブル1の端部に固定されたアイエンド2と、変速機の被動回動部材(レバー)11に固定されたピン12との間には、ダンパーブッシュ3が介装されている。 【0008】アイエンド2は、樹脂で一体成型された横長の略6角板状を呈し、中央にケーブル1のプッシュプル方向に直交する長軸を有する長円穴21が図1(ロ)に示す上下に貫通して空けられている。長円穴21は、側壁2A、2Bが板厚方向の中間部が円弧状に膨出した鼓状断面を有する。アイエンド2の図1に示す右側部には、ケーブル1の端部が差し込まれ嵌着されるケーブル固着部22が円柱状に形成されている。 【0009】ケーブル固着部22は当初は筒状を呈しており、内部にケーブル1の膨大部を有する端部が差し込まれ熱加締めにより固着される。長円穴21の上下の縁には図1の(ロ)に示す如く段縁23が周設されている。なお、アイエンド2は、アルミニウムなど軽金属のダイキャストにより成型されてもよい。 【0010】ダンパーブッシュ3は、長円穴21に対応して略長円形の断面を有するゴムボディ31、該ゴムボディ31の中心に上下に貫通して埋設された砲金製の金属ブッシュ(カラー)32を有する。ゴムボディ31は、この実施例では略繭型の断面形状を有し、中央部33の幅が小さく、両側部34、34の幅が大きく形成されている。なお、中央部33は、金属ブッシュ32の埋設により中心部3Aが幾分膨出した形状を呈する。 【0011】ゴムボディ31は、長円穴21に嵌め込まれた状態で、両側部34、34は長円穴21の両側部に緊密に嵌め込まれ、中央部33は長円穴21の内壁との間に隙間20、20を有する。隙間20、20およびゴムボディ31は、この発明のダンパー10を構成しており、レバー操作の開始段階では、ケーブル1にプッシュまたはプルの力が作用したとき、被動回動部材11に生じる反力との間には、作用位置のずれが存在する。 【0012】このため、金属ブッシュ32は、当初は隙間20、20内で傾斜して変位する。この結果、操作レバーの操作は、スムーズにストロークが開始され、途中で金属ブッシュ32が隙間20、20を潰して係合する。これにより図3のグラフに示す如く、適度な操作力の増加を伴って節度感のある操作が可能となる。なお、側壁2A、2Bは、板厚方向の中間部が楔状、台形状などに膨出した断面を有していてもよい。また、側壁2A、2Bが平面であっても、ある程度の操作性の向上が達成できる。 【0013】この実施例では、ゴムボディ31の上面および下面には、小判状の鍔部35、35が展設されており、厚さの略半分が前記段縁23に緊密に嵌まり込むようになっている。この鍔部35、35と段縁23、23との緊密な嵌合は、ケーブル1にプッシュまたはプルの力が作用したとき、ゴムボディ31の中心軸と長円穴21の中心軸との傾斜変位に適当な抵抗力を付与する。 【0014】ピン12の上端部には、テーパー面13およびクリップ溝14が周設してある。金属ブッシュ32の上端部には、軸に直交するスリット37、37が背向して形成してある。スリット37、37には、略Ω形状の連結部41、平行棒状の中間部42およびハ字形の開端部43からなるスプリングクリップ4が嵌め込まれている。 【0015】スプリングクリップ4と、上側の鍔部35との間には、ワッシャ44が介装されている。ワッシャ44は、金属ブッシュ32に外嵌めされてスプリングクリップ4により係止され、スプリングクリップ4と上側の鍔部35とが接触してゴムボディ31が損傷することを阻止する作用を有する。 【0016】アイエンド2のピン12への取付けは、金属ブッシュ32をピン12へ押し付けると、テーパー面13でスプリングクリップ4が拡開し、つづいてクリップ溝14にスプリングクリップ4の中間部42が嵌まり込む。アイエンド2のピン12からの取り外しは、指または工具でハの字形に広がっているスプリングクリップ4の開端部43を拡開することにより、スプリングクリップ4の中間部42がクリップ溝14から外れる。これにより、ワンタッチで着脱が行えるワンタッチ着脱機構5が形成される。 【0017】図4、図5は第2実施例を示す。この実施例では、長円穴21は、中央部25が幅広に形成されている。ゴムボディ31は、中央部33が両側部34、34より幅広に形成されている。金属ブッシュ32は中央球状部36を有し、この埋設のため、ゴムボディ31の中心部3Aの膨出量が大きくなっている。長円穴21とボディ31と間には、中央部に隙間20、20が形成されている。この実施例においても、図1、2に示す第1実施例と同様の効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000210986 【氏名又は名称】中央発條株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年5月17日(2000.5.17) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080045 【弁理士】 【氏名又は名称】石黒 健二
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| 【公開番号】 |
特開2001−323918(P2001−323918A) |
| 【公開日】 |
平成13年11月22日(2001.11.22) |
| 【出願番号】 |
特願2000−145023(P2000−145023) |
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