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【発明の名称】 ロック機構付き自転車用ケーブル接続装置
【発明者】 【氏名】大河内 浩之

【要約】 【課題】ボウデンケーブルアセンブリのアウターケーシングを別の構造から素早く接続し、取り外すことのできるケーブルコネクタを提供することにある。

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】アウターケーシング内に配置されたインナーワイヤーを有する制御ケーブルに用いられる自転車用ケーブル接続装置であって、第1端と第2端とを有し、前記第1端は前記制御ケーブルのアウターケーシングを支持するためのケーシング支持開口部を有するアウターケーシング支持部と、前記アウターケーシング支持部の前記第2端から第1接続部材軸芯に沿って延びるとともに、前記第1接続部材軸芯の方向に延びる第1側壁と、前記第1接続部材軸芯の方向に延びかつ前記第1側壁と反対側の第2側壁と、前記第1接続部材軸芯の方向に延びる第3側壁と、前記第1接続部材軸芯の方向に延びかつ前記第3側壁と反対側の第4側壁と、インナーワイヤーが通るためのインナーワイヤー通路とを含み、前記第1側壁と前記第2側壁との間の距離が前記第3側壁と前記第4側壁との間の距離より短いワイヤー案内突出部と、前記アウターケーシング支持部の第2端と前記ワイヤー案内突出部との連結部分に形成され、少なくとも一部が第1接続部材軸芯の方向で前記第1端から離れた方向を向く第1接当部と、前記第1接当部に移動不能に配置され、前記第1側壁及び前記第2側壁とは異なる保持構造とを含み、前記アウターケーシング支持部及び前記ワイヤー案内突出部の少なくとも一方が周方向に連続する、第1接続部材を備え、前記保持構造は、前記第1接続部材と共に回転し、少なくとも一部が周方向を向く第2接当部を形成する、自転車用ケーブル接続装置。
【請求項2】前記ワイヤー案内突出部はワイヤー案内筒状体を有している、請求項1に記載の装置。
【請求項3】前記アウターケーシング支持部と前記ワイヤー案内突出部と前記保持構造とは一体である、請求項1に記載の装置。
【請求項4】前記保持構造は、前記第1接当部から延びる保持突出部を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項5】前記保持構造は、前記第1接当部に形成された保持凹部を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項6】前記保持構造は、前記第1接当部に対し傾斜した第1保持構造面と、前記第1保持構造面から周方向に延びる第2保持構造面とを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項7】前記第2接当部は、前記第2保持構造面から前記第1接当部に延びている、請求項6に記載の装置。
【請求項8】前記第2接当部は前記第1接当部と垂直である、請求項7に記載の装置。
【請求項9】前記アウターケーシング支持部は、ワイヤー受容通路を有するアウターケーシング支持筒状体を有している、請求項1に記載の装置。
【請求項10】前記アウターケーシング支持筒状体は突状形状である、請求項9に記載の装置。
【請求項11】前記アウターケーシング支持筒状体から径方向外側に延びる手動操作部材をさらに備えている、請求項9に記載の装置。
【請求項12】前記手動操作部材は手動操作つまみを有している、請求項11に記載の装置。
【請求項13】前記アウターケーシング支持筒状体はローレット掛けされた外周面を有する、請求項9に記載の装置。
【請求項14】前記アウターケーシング支持筒状体は、大径部と小径部とを有し、前記ローレット掛けされた外周面は大径部に配置されている、請求項13に記載の装置。
【請求項15】前記第1側壁は前記第2側壁に平行である、請求項1に記載の装置。
【請求項16】前記アウターケーシング支持開口部は前記ワイヤー案内突出部内に延びている、請求項1に記載の装置。
【請求項17】前記ワイヤー案内突出部は径方向外側に延びるロッキング部材を有している、請求項1に記載の装置。
【請求項18】前記ロッキング部材は前記ワイヤー案内突出部の自由端に配置されている、請求項17記載の装置。
【請求項19】前記ロッキング部材は前記ワイヤー案内突出部の中間部に配置されている、請求項17記載の装置。
【請求項20】前記ワイヤー案内突出部を受容するための第1接続部材開口部を形成するとともに、第2接続部材軸芯に沿って延びかつ前記ワイヤー案内突出部を前記第2接続部材軸芯の方向に前記第1接続部材開口部から離れて受容するための第1通路を形成する第1筒状部側壁と、前記第1通路から周方向に延びる第2通路を形成する第2筒状部側壁とを有する筒状部を含む第2接続部材をさらに備えた、請求項1に記載の装置。
【請求項21】前記筒状部は前記第1接続部材の前記保持構造と係合するための保持係合構造を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項22】前記保持係合構造は保持係合凹部を有している、請求項21に記載の装置。
【請求項23】前記保持係合構造は保持連結突出部を有している、請求項21に記載の装置。
【請求項24】前記筒状部は、前記第2接続部材軸芯に垂直な第3筒状部側壁を有し、前記保持連結構造は前記第3筒状部側壁に配置されている、請求項21に記載の装置。
【請求項25】前記第2接続部材は、中心軸芯が前記第2接続部材軸芯に垂直な環状フレーム連結部材をさらに有している、請求項20に記載の装置。
【請求項26】前記第2接続部材は、前記フレーム連結部材に対し同心で回転自在に支持された環状変速駆動部材をさらに有している、請求項第25記載の装置。
【請求項27】アウターケーシング内に配置されたインナーワイヤーを有する制御ケーブルに用いられる自転車用ケーブル接続装置であって、第1端と第2端とを有し、前記第1端は制御ケーブルのアウターケーシングを支持するケーシング支持開口部を有するアウターケーシング支持部と、前記アウターケーシング支持部の前記第2端から第1接続部材軸芯に沿って延び、インナーワイヤーを受容するためのインナーワイヤー通路と、少なくとも一部が前記第1端に向かって前記第1接続部材軸芯の方向を向く第1接当部を形成し、前記インナーワイヤー通路の径方向外側に延びるロッキング部材とを有するワイヤー案内突出部と、前記アウターケーシング支持部の前記第2端と前記ワイヤー案内突出部との連結部分に形成され、少なくとも一部が前記第1接続部材軸芯の方向で前記第1端から離れた方向を向く第2接当部と、前記アウターケーシング支持部の前記第2端及び前記ワイヤー案内突出部の一方に移動不能に配置され、前記第1接続部材と共に回転し、少なくとも一部が周方向を向く第3接当部を形成し、前記第1接続部材軸芯の方向に前記第1接当部及び前記第2接当部の一方と間隔があけられている保持構造と、を含む第1接続部材を備えた自転車用ケーブル接続装置。
【請求項28】アウターケーシング内に配置されたインナーワイヤーを有する制御ケーブルに用いられる自転車用ケーブル接続装置であって、第1端と第2端とを有し、前記第1端は制御ケーブルのアウターケーシングを支持するためのケーシング支持開口部を有するアウターケーシング支持部と、前記アウターケーシング支持部の前記第2端から第1接続部材軸芯に沿って延び、前記第1接続部材軸芯の方向の全長に渡って形成された非ねじ外周面と、インナーワイヤーを受容するためのインナーワイヤー通路とを有するワイヤー案内突出部と、前記アウターケーシング支持部の前記第2端と前記ワイヤー案内突出部との連結部分に形成され、少なくとも一部が前記第1接続部材軸芯の方向で前記第1端から離れた方向を向く第1接当部と、前記第1接当部に移動不能に配置され、前記第1接続部材と共に回転し、少なくとも一部が周方向を向く第2接当部を形成する保持構造とを含み、前記アウターケーシング支持部及び前記ワイヤー案内突出部の少なくとも一方は周方向に連続している、第1接続部材を備えた自転車用ケーブル接続装置。
【請求項29】アウターケーシング内に配置されたインナーワイヤーを有する制御ケーブルに用いられる自転車用ケーブル接続装置であって、第1端と第2端とを有し、前記第1端は制御ケーブルのアウターケーシングを支持するためのケーシング支持開口部を有するアウターケーシング支持部と、第1接続部材軸芯の方向に延びる第1側壁と、前記第1接続部材軸芯の方向に延びかつ前記第1側壁と反対側の第2側壁と、前記第1接続部材軸芯の方向に延びる第3側壁と、前記第1接続部材軸芯の方向に延びかつ前記第3側壁と反対側の第4側壁と、インナーワイヤーを受容するためのインナーワイヤー通路とを有し、前記第1側壁と前記第2側壁との間の距離は前記第3側壁と前記第4側壁との間の距離より短いワイヤー案内突出部と、前記アウターケーシング支持部の前記第2端と前記ワイヤー案内突出部との連結部分に形成され、少なくとも一部が前記第1端から離れて前記第1接続部材軸芯の方向を向く第1接当部と、前記第1接当部に移動不能に配置され、前記第1側壁及び前記第2側壁とは異なる保持構造とを含む第1接続部材であって、前記保持構造は、前記第1接続部材と共に回転し、少なくとも一部が周方向を向く第2接当部を形成し、前記ワイヤー案内突出部は、前記インナーワイヤーを前記インナーワイヤー通路に径方向に受容するためのスロットを有している、第1接続部材を備えた自転車用ケーブル接続装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケーブル接続装置、特に、ロック機構付き自転車用ケーブル接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最も単純な形態では、コネクタは、1本のケーブルを他のケーブルに接続するのに用いられる。インナーワイヤーがアウターケーシング内でスライドするボウデン(ボウデン)ケーブルアセンブリ等のより複雑なケーブルアセンブリでは、ケーブルアセンブリ全体を別のケーブルアセンブリに接続するか、アウターケーシングを別の筒状部材に接続するとともにインナーワイヤーを他の構造に接続することが時々必要となる。後者の例は、米国特許第4,833,937号に開示されている。この特許は、ボウデンケーブルのアウターケーシングを末端とする第1部と、別の構造にねじ込むネジ付き第2部とを備えたコネクタを開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなコネクタは、アウターケーシングを別の構造に確実に接続するが、ケーブルアセンブリを別の構造から外せるよう、コネクタのネジを数回まわす必要がある。アウターケーシングを別の構造に接続する際も同様である。したがって、ボウデンケーブルアセンブリのアウターケーシングを別の構造から素早く接続し、取り外すことのできるケーブルコネクタが必要になっている。
【0004】本発明の目的は、ボウデンケーブルアセンブリのアウターケーシングを別の構造から素早く接続し、取り外すことのできるケーブルコネクタを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の一実施形態に係る第1接続部材は、制御ケーブルのアウターケーシングを支持するケーシング支持用開口部を有する第1端と第2端とを有している。ワイヤー案内突出部は、アウターケーシング支持部の第2端から第1接続部材軸芯の方向に外側に延びている。ワイヤー案内突出部は、第1接続部材軸芯の方向に延びる第1側壁と、第1接続部材軸芯の方向に延びかつ第1側壁と反対側の第2側壁と、第1接続部材軸芯の方向に延びる第3側壁と、第1接続部材軸芯の方向に延びかつ第3側壁と反対側の第4側壁と、インナーワイヤーを受容するためのインナーワイヤー通路とを含んでいる。第1側壁と第2側壁との間の距離は、第3側壁と第4側壁との間の距離より短い。アウターケーシング支持部の少なくとも一端とワイヤー案内突出部とは、円周方向に接続している。アウターケーシング支持部の第2端とワイヤー案内突出部との間に第1接当部が形成され、第1接続部材軸芯の第1端と反対側の方向に一部が当接し、第1側壁と第2側壁とは異なる保持構造が第1接当部に移動不能に配置されている。保持構造は第1接続部材と共に回転し、少なくとも一部が円周方向に接続した第2接当部を形成している。
【0006】本発明の別の一実施形態に係る接続部材は、第1端と第2端とを有するアウターケーシング支持部を含み、第1端は制御ケーブルのアウターケーシングを支持するケーシング支持開口を備えている。ワイヤー案内突出部は、アウターケーシング支持部の第2端から、第1接続部材軸芯に沿って延び、その内部にインナーワイヤーを受容するためのインナーワイヤー通路を備えている。ワイヤー案内突出部は、インナーワイヤー通路の径方向外側に延びたロッキング部材を備え、ロッキング部材は少なくとも一部が第1端に向かって第1接続部材軸芯の方向を向いて、第1接当部を形成している。第2接当部は、アウターケーシング支持部の第2端とワイヤー案内突出部との間の連結部分に形成され、少なくとも一部が第1端とは反対側の第1接続部材軸芯の方向を向く。保持構造は、アウターケーシング支持部の第2端及びワイヤー案内突出部のいずれかに移動不能に配置されている。保持構造は第1接続部材とともに回転し、少なくとも一部が円周方向を向く第3接当部を形成し、第1接続部材軸芯の方向に第1接当部及び第2接当部の一方から離れている。
【0007】本発明のさらに別の一実施形態に係る接続部材は、第1端と第2端とを有するアウターケーシング支持部を含み、第1端は制御ケーブルのアウターケーシングを支持するケーシング支持開口を備えている。ワイヤー案内突出部は、第1接続部材軸芯の方向の全長に渡って延びる、ねじが形成されていない外周面と、インナーワイヤーを受容するためのインナーワイヤー通路とを備えている。本実施形態において、アウターケーシング支持部及びワイヤー案内突出部の少なくとも1つは、円周方向に連続している。第1接当部は、アウターケーシング支持部の第2端とワイヤー案内突出部との間の連結部分に形成され、少なくとも一部が第1端とは反対の第1接続部材軸芯の方向を向く。保持構造は第1接当部に移動不能に配置され、第1接続部材とともに回転し、少なくとも一部が円周方向を向く第2接当部を形成している。
【0008】
【発明の実施の形態】図1に、本発明の特定の実施形態によるロック機構付き自転車用ケーブル接続装置14が装着された自転車10の後部側面図を示す。自転車10の後部は、サドル24を支持するシート筒状体22を有するフレーム18と、1対の従来のチェーンステイ26と、1対の従来のシートステイ30とを備えている。ホイール34は、チェーンステイ26とシートステイ30との交差部分でフレーム18により軸36回りに回転自在に支持され、ペダル42とチェーンリング46とを有するクランクアセンブリ38は、シート筒状体22とチェーンステイ26との交差部分で回転自在に支持されている。チェーン50は、チェーンリング46に係合し、スプロケット54の周りに掛け渡され、スプロケット54は車軸36回りに内装変速ハブ58を回転させる。従来の方法で内装変速ハブ58の速度段階を切り換えるために、ボウデン型ケーブル62が使用されている。
【0009】図2に、ケーブル接続装置の詳細図を示す。周知のように、ボウデンケーブル62は、アウターケーシング74内でスライドするインナーワイヤー70を含んでいる。インナーワイヤー70は、従来の変速ハブ用クラッチ駆動リング78に直接連結され、アウターケーシング74は、アウターケーシング末端部材82(第1ケーブル接続部材として機能)で末端とされ、アウターケーシング末端部材82は、駆動リング78を回転自在に支持するケーブルサポート86(第2ケーブル接続部材として機能)に接続されている。
【0010】図2から図5に示すように、アウターケーシング末端部材82は、アウターケーシング支持部90と、全長に渡ってねじが形成されていないワイヤー案内突起94とを備えている。アウターケーシング支持部90は、第1端96及び第2端100を有する一般的な凸状ケーシング支持筒状体の形状をしている。第1端96は、ボウデンケーブル62のアウターケーシング74を支持するためのケーシング支持開口104(図5)を有している。ケーシング支持開口104はまた、インナーワイヤー70がアウターケーシング支持部90を完全に通過するためのワイヤー受容通路としての役割を果たす。図5に示すように、本実施形態によるケーシング支持開口104はワイヤー案内突起94まで延びている。手動操作つまみ108の形状をした手動操作部材は、アウターケーシング支持部90から径方向外側に延びている。
【0011】アウターケーシング支持部90の第2端100は接当面112を形成し、接当面112からはワイヤー案内突起94がインナーワイヤー70と同軸の第1接続部材のX軸方向に一体に延びている。接当面112は、少なくとも一部が第1接続部材のX軸第1端96から離れる方向を向いている。ワイヤー案内突起94は、インナーワイヤー70を受容するためのインナーワイヤー通路116と、径方向外側に延びるロッキング部材120とを有する一般的な円筒状の部材である。ロッキング部材120は、少なくとも一部が第1接続部材のX軸アウターケーシング支持部90の第1端96に向かう方向を向く接当面124を形成している。ロッキング部材120からは、ストッパ部材128が後述する理由により円周方向に延びている。
【0012】図4及び図8に示すように、ワイヤー案内突起94は、第1接続部材のX軸方向に延びる平面の第1側壁130と、第1接続部材のX軸方向に延びかつ第1側壁130と平行な平面の第2側壁134と、第1接続部材のX軸方向に延びる第3側壁136と、第1接続部材のX軸方向に延びかつ第3側壁136と反対側の第4側壁138とを有している。第1側壁130と第2側壁134との間の距離d1は、後述する理由により、第3側壁136と第4側壁138との間の距離d2より短くなっている。
【0013】保持突起150は、アウターケーシング支持部90の接当面112から一体に第1接続部材のX軸方向に延びるとともに、ワイヤー案内突起94から径方向外側に配置され、第1接続部材のX軸方向にワイヤー案内突起94の手前で末端となっている。図2及び図3に示すように、保持突起150は、円周方向を向く接当面154と、第1接続部材のX軸方向を向く端壁155と、円周方向を向き、接当面112,154に対して傾斜したカム壁156とを備えている。保持突起150は、接当面112及び接当面124の一方から第1接続部材のX軸方向に離れているのが好ましい。保持突起150はまた、必要に応じてワイヤー案内突起94から径方向に離れてもよい。
【0014】図4に示すように、スロット155はアウターケーシング支持部90及びワイヤー案内突起94を貫通する。したがって、スロット155を通してインナーワイヤー70を配置し、アウターケーシング74をケーシング支持開口104に嵌め込むことで、アウターケーシング末端部材82をケーブル62に取り付けることができる。
【0015】図3及び図6に示すように、ケーブルサポート86は、ワイヤー案内突起94を受容するための第1接続部材開口168を形成する一端に筒状部164を有している。筒状部164は、第2接続部材のY軸方向に延びる第1筒状部側壁172と、第2接続部材のY軸にほぼ垂直な第2筒状部側壁178と、第2接続部材のY軸にほぼ垂直で第2筒状部側壁178と反対側の第3筒状部側壁184とを有している。本実施形態では、図2に示すようにアウターケーシング末端部材82がケーブルサポート86に連結されると、第1接続部材のX軸は第2接続部材のY軸と同軸になる。
【0016】第1筒状部側壁172は、ロッキング部材120を第2接続部材のY軸方向に第1接続部材開口168から離れる方向に通過させるための幅W(図8)を有する第1通路176を形成している。後述する理由により、幅Wは、ワイヤー案内突起94の直径d1以上、直径d2未満である。第2筒状部側壁178は第1通路176から円周方向に延びる第2通路180を形成している。第3筒状部側壁184は、保持突起150に合致する形状を有する保持溝190を有している。より具体的には、保持溝190は、円周方向を向く接当面194と、第2接続部材のY軸方向を向く底壁195と、接当面194に対して傾斜しかつ円周方向を向くカム壁196とを備えている。
【0017】板状の中間部160は、筒状部164から延びるとともに、環状フレーム連結部材159で末端となっている。環状フレーム連結部材159は、中心軸Zが第2接続部材のY軸とほぼ垂直になるように配置されている。環状フレーム連結部材159は、変速ハブ58の車軸36を囲み、従来の方法で駆動リング78を回転自在に支持している。
【0018】図2及び図7に、ロック状態にある接続装置14を示す。この状態では、接当面112は第3筒状部側壁184に当接され、保持突起150は、保持溝190に嵌め込まれてアウターケーシング末端部材82がケーブルサポート86に対し相対回転するのを規制し、ロッキング部材120の接当面124は、第2筒状部側壁178に当接されてアウターケーシング末端部材82がケーブルサポート86から離れるのを防ぎ、ストッパ部材128は、中間部160の側壁161に当接されてアウターケーシング末端部材82がケーブルサポート86に対し相対回転するのをさらに抑えている。ケーブルサポート86の筒状部164にある通路176の幅Wは、ワイヤー案内突起94の直径d2より小さいため、アウターケーシング末端部材82が図7及び図8に示す位置にある場合に、ワイヤー案内突起94は通路176から出ることができない。これにより、アウターケーシング末端部材82がケーブルサポート86に固定される。
【0019】アウターケーシング末端部材82をケーブルサポート86から外す場合は、手動操作つまみ108によりケーブルサポート86を図9に示す矢印の方向に回転させる。このような手動による回転は、ワイヤー案内突起94の第1側壁130及び第2側壁134が通路176と直線状に並ぶまで、保持突起150のカム壁156を保持溝190のカム壁196に対してスライドさせる十分な力を加える。第1側壁130と第2側壁134との間の距離d1は通路176の幅W以下であるため、図10及び図11に示すように、ワイヤー案内突起94を通路176から外し、アウターケーシング末端部材82をケーブルサポート86から取り外すことができる。逆の手順により、アウターケーシング末端部材82をケーブルサポート86に連結することができる。
【0020】図12から図15に、他の実施形態によるアウターケーシング末端部材82の斜視図を、参照番号82A〜82Dに順に示す。各実施形態において、ロッキング部材120は省略してある。アウターケーシング末端部材82A〜82Dがケーブルサポート86から離れるのを防ぐために、ボウデンケーブル62のアウターケーシング74がアウターケーシング末端部材82A〜82Dに対し十分な付勢力を与える場合、このような省略は妥当である。また、各実施形態では、手動操作つまみ108及びスロット155もまた省略してある。スロット155の省略により、各実施形態によるアウターケーシング支持部とワイヤー案内突起とは、連続した円周を有することができる。したがって、図12のアウターケーシング末端部材82Aは、手動操作つまみ108と、ロッキング部材120と、スロット155とが省略されている以外は、第1実施形態によるアウターケーシング末端部材82と同一である。
【0021】図13のアウターケーシング末端部材82Bは、保持突起150が保持溝200に置換されていることを除いて、図12のアウターケーシング末端部材82Aとほぼ同じである。保持溝200は、保持溝190に代わる、ケーブルサポート86’上の保持突起201と相互作用する。それ以外、本実施形態は、第1実施形態の説明と同じ方法で動作する。
【0022】図14のアウターケーシング末端部材82Cは、アウターケーシング支持部90Cが直方体形状を有していることを除いて、図12のアウターケーシング末端部材82Aとほぼ同じである。同様に、図15のアウターケーシング末端部材82Dは、ワイヤー案内突起94Dが直方体形状を有していることを除いて、図14のアウターケーシング末端部材82Cとほぼ同じである。
【0023】図16から図24に、本発明の他の実施形態によるケーブル接続装置14’を示し、第1実施形態の構造と同じ構造には同じ番号を付けている。したがって、明記される場合を除いて、ケーブル接続装置14’はケーブル接続装置14と同じ構造を有すると仮定してもよい。
【0024】本実施形態によるアウターケーシング末端部材82’は、ボウデンケーブル62のアウターケーシング74を末端とする大径部250と、保持突起150を含む小径部254とを有している。大径部250の外周面252は、アウターケーシング末端部材82’のグリップ及び回転が簡単になるよう、ローレット掛け加工されている。ロッキングピンの形状を有するロッキング部材120’は、ワイヤー案内突起94’から径方向外側に突出している。ロッキング部材120’は、第1実施形態によるロッキング部材120とほぼ同様に機能する。ケーブルサポート86’’の筒状部164’は、第1実施形態による筒状部164とは異なり、第1実施形態の通路180はスロット180’に形成されている。
【0025】ケーブル接続装置14’の組み立ての手順は、ケーブル接続装置14の組み立て手順と同じである。したがって、図17に示すように、最初にワイヤー案内突起94が通路176を通って挿入され、図18に示すように、保持突起150が保持溝190に係合するまで、アウターケーシング末端部材82’が回転され、図19から図21に示すように、ロッキング部材120’がスロット180’に配置される。アウターケーシング末端部材82’をケーブルサポート86’’から外すには、ローレット掛けされた外周面252によってアウターケーシング末端部材82’を図22に示す矢印の方向に回転させる。このような手動による回転は、ワイヤー案内突起94’の第1側壁130及び第2側壁134が通路176と直線状に並ぶまで、保持突起150のカム壁156を保持溝190のカム壁196に対してスライドさせるのに十分な力を加える。図23及び図24に示すように、ワイヤー案内突起94’を通路176から外し、アウターケーシング末端部材82’をケーブルサポート86’’から取り外すことができる。
【0026】ここでは、本発明の複数の実施形態を説明、図示するが、添付の請求項で定義された本発明の意図または範囲から離れることなく、様々な修正、変更、改良、変化を加えてもよい。例えば、様々な部品の大きさ、形状、位置、方向などを必要に応じて変更してもよい。1つの要素の機能を2つの要素で実行させるか、その逆を行ってもよい。特定の実施形態によるすべての機能が同時に存在する必要はないものとする。従来の技術とは異なる独特の機能は、単独にしろ、他の機能との組合せにしろ、そのような機能(または機能の組合せ)により実施される構造または機能(あるいは両方)の概念も含め、本発明者によるさらなる発明の別個の説明とみなされるべきである。したがって、本発明の範囲は、開示された特定の構造や、最初に明白に着目した特定の構造や機能に限定されるものではない。
【0027】
【発明の効果】本発明のケーブルコネクタによれば、ボウデンケーブルアセンブリのアウターケーシングを別の構造から素早く接続し、取り外すことができる。
【出願人】 【識別番号】000002439
【氏名又は名称】株式会社シマノ
【出願日】 平成13年2月26日(2001.2.26)
【代理人】 【識別番号】100094145
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 由己男 (外1名)
【公開番号】 特開2001−271824(P2001−271824A)
【公開日】 平成13年10月5日(2001.10.5)
【出願番号】 特願2001−50714(P2001−50714)