| 【発明の名称】 |
軸受装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】福田 邦男
【氏名】本田 暁良
【氏名】海野 鉄郎
【氏名】城崎 喜彦
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| 【要約】 |
【課題】振動篩などの振動機械に好適な潤滑を行える軸受装置を提供する。
【解決手段】潤滑油Bの油面位置が、軸受2の内輪2aの下端外周面以下であるので、潤滑油Bの撹拌抵抗を低く維持でき、それにより省エネネルギーを図れると共に、発熱を抑制して潤滑油の粘度低下を阻止することができる。一方、回転軸3が回転するときに、潤滑油Bを掻き上げる掻き上げ部30を偏心部3aに設けているので、たとえ潤滑油Bの油面位置が、内輪2aの下端外周面以下であっても、回転軸3の回転と共に、偏心部3aが回転移動することにより、掻き上げ部30が空間A内に貯留されている潤滑油を掻き上げて、軸受2を潤滑できるようになっている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 潤滑油を貯留する空間を備えたハウジングに対して支持される外輪と、前記空間内に配置され少なくとも一部に偏心部を有する回転軸を支持する内輪と、前記外輪と前記内輪との間に転動自在に配置された複数の転動体と、からなる軸受と、前記軸受に潤滑油を供給する潤滑装置と、を有し、前記潤滑油の油面位置は、前記内輪の下端外周面以下であり、前記潤滑装置は、前記回転軸が回転するときに、前記潤滑油を掻き上げる掻き上げ部を前記偏心部に設けている軸受装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば振動篩などの振動機械に用いられると好適な軸受装置に関する。 【0002】 【従来の技術】例えば鉱山などにおいて、振動機械の一タイプである振動篩が用いられている。かかる振動篩は、偏心体を回転させることによって、鉱物を載置した篭に振動を与え、鉱物の選別作業などを行うものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術における振動篩などの振動機械においては、偏心体が回転する際に溜まっている潤滑油を跳ね上げて、軸受に供給することが行われている。ところが、跳ね上げられた潤滑油は、全てが必ずしも軸受に供給されることなく、潤滑効率が悪いという問題がある。又、潤滑効率を向上させようとすると、溜まっている潤滑油量を増大させることが考えられるが、それにより潤滑油の撹拌抵抗が増大し省エネルギーに反すると共に、発熱に基づく潤滑油の粘度低下によって軸受の寿命を低下させる恐れがある。 【0004】更に、振動篩のような振動機械は、一般的な機械に比べて、機械全体が大きく振動するため、潤滑油が軸受に付着したとしても外輪側に振り切られることが多く、潤滑経路については注意深く設計する必要がある。 【0005】そこで、本発明は、例えば振動篩などの振動機械に好適な潤滑を行える軸受装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の軸受装置は、潤滑油を貯留する空間を備えたハウジングに対して支持される外輪と、前記空間内に配置され少なくとも一部に偏心部を有する回転軸を支持する内輪と、前記外輪と前記内輪との間に転動自在に配置された複数の転動体と、からなる軸受と、前記軸受に潤滑油を供給する潤滑装置と、を有し、前記潤滑油の油面位置は、前記内輪の下端外周面以下であり、前記潤滑装置は、前記回転軸が回転するときに、前記潤滑油を掻き上げる掻き上げ部を前記偏心部に設けているものである。 【0007】 【作用】本発明の軸受装置によれば、前記潤滑油の油面位置が、前記内輪の下端外周面以下であるので、潤滑油の撹拌抵抗を低く維持でき、それにより省エネネルギーを図れると共に、発熱を抑制して潤滑油の粘度低下を阻止することができる。一方、前記潤滑装置が、前記回転軸が回転するときに、前記潤滑油を掻き上げる掻き上げ部を前記偏心部に設けているので、たとえ前記潤滑油の油面位置が、前記内輪の下端外周面以下であっても、前記回転軸の回転と共に、前記偏心部が回転移動することにより、前記掻き上げ部が前記空間内に貯留されている潤滑油を掻き上げて、前記軸受を潤滑できるようになっている。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかる軸受装置を備えた振動篩の一部断面図である。図2は、図1の構成を矢印II方向に見た図である。図1において、内部に円筒状空間Aを形成したハウジング1の両端部(一方のみ図示)は、自動調心ころ軸受2により支持されている。複列の自動調心ころ軸受2は、内輪2aと、外輪2bと、内輪2aと外輪2bとの間に二列に配置されたころ2cと、案内輪2dとからなる。 【0009】ハウジング1に内包されるようにして、回転軸3が配置されている。回転軸3の中央には、偏心部としての偏心軸3aが形成されている。偏心軸3aの両側に形成された円筒支持部3b(一方のみ図示)が、軸受2の内輪2aに嵌合している。 【0010】更に、中径部3cの軸線方向外側には、小径部3dが形成され、かかる小径部3dの外周には、アンバランスウェイト6がキー7により固定され、回転軸3と一体的に回転するようになっている。 【0011】ハウジング1の空間A内には潤滑油B(クロスハッチにて図示)が貯留されているが、潤滑油Bの油面は、図1から明らかなように、軸受2の内輪2aの下端外周面より低くなっている。 【0012】図2に示すように、軸受2の中心O1と、偏心軸3aの中心O2とは距離Sだけ離隔している。偏心軸3aの両端(一方のみ図示)における外周部には、掻き上げ部30が形成されている。掻き上げ部30は、偏心部3の回転方向に先行して設けられた潤滑油取り入れ口30aと、円筒支持部3bより半径方向外方において偏心部3aの軸線方向に形成された潤滑油排出口30cと、偏心部3内を周方向に沿って潤滑油取り入れ口30aから潤滑油排出口30cへと延びる油路30bとから構成されている。潤滑油取り入れ口30aの断面積は、潤滑油排出口30cの断面積よりも大きければ好ましい。油路30bは、例えば回転軸3を鋳造により製造する場合、中子などを用いて形成できる。 【0013】次に、本実施の形態の動作について説明する。不図示のモータから回転動力が、歯車8,6を介して伝達されると、軸受2に支持された回転軸3が偏心軸3aと共に回転し、それにより振動が発生するようになっている。 【0014】本実施の形態によれば、潤滑油Bの油面位置が、軸受2の内輪2aの下端外周面以下であるので、潤滑油Bの撹拌抵抗を低く維持でき、それにより省エネネルギーを図れると共に、発熱を抑制して潤滑油の粘度低下を阻止することができる。 【0015】しかしながら、軸受2の内輪2aの外周面は、潤滑油Bに浸っていないので、潤滑性が悪くなる。そこで、本実施の形態においては、以下の態様で潤滑性を向上させている。偏心軸3aが図2の矢印R方向へ回転すると、まず、潤滑油取り入れ口30aが貯留された潤滑油B中に入り、図1の矢印Cに示すように、油路30b内へと潤滑油Bを取り込む。更に、偏心部30が回転すると、油路30b中の潤滑油Bが、潤滑油排出口30bへと至る。 【0016】潤滑油排出口30cは、偏心部3aの軸線方向に開口しているので、内輪2aの外周面付近に向いていることとなる。従って、図1の矢印Dに示すように、潤滑油排出口30cから軸受2の内輪2a及びころ3cに対して、潤滑油Bを供給できることとなる。偏心部3aは回転しているので、内輪2aの全周面に潤滑油を供給できる。尚、内輪2aに供給される潤滑油量は、潤滑油排出口3cの断面積などを調整することにより、適宜設定が可能である。 【0017】以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、掻き上げ部は、上述した実施の形態に限らず、例えば偏心部の外周面に、周方向に延在する板部材を溶接などで取り付けるようにしても良い。 【0018】 【発明の効果】本発明の軸受装置によれば、潤滑油の油面位置が、軸受内輪の下端外周面以下であるので、潤滑油の撹拌抵抗を低く維持でき、それにより省エネネルギーを図れると共に、発熱を抑制して潤滑油の粘度低下を阻止することができる。一方、前記潤滑装置が、前記回転軸が回転するときに、前記潤滑油を掻き上げる掻き上げ部を前記偏心部に設けているので、たとえ前記潤滑油の油面位置が、前記内輪の下端外周面以下であっても、前記回転軸の回転と共に、前記偏心部が回転移動することにより、前記掻き上げ部が前記空間内に貯留されている潤滑油を掻き上げて、前記軸受を潤滑できるようになっている。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004204 【氏名又は名称】日本精工株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年2月25日(2000.2.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100107272 【弁理士】 【氏名又は名称】田村 敬二郎 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−241454(P2001−241454A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月7日(2001.9.7) |
| 【出願番号】 |
特願2000−54355(P2000−54355) |
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