| 【発明の名称】 |
ボールジョイント |
| 【発明者】 |
【氏名】横山 佳幸
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 球状の球頭部(4)と該球頭部(4)より突出する柄部(3)とよりなるボールスタッド(2)と、該ボールスタッド(2)の球頭部(4)を揺動回動自在に包持し、一方に開口(6)、他方に底部(7)を有する略カップ状のベアリング(5)と、該ベアリング(5)を保持し、一方に前記ボールスタッド(2)の柄部(3)を突出させる開口を有する小開口部(13)、他方に大開口部(14)を有する略円筒状のハウジング(10)とよりなるボールジョイントにおいて、前記ベアリング(5)は前記底部(7)に外周側に延出するフランジ部(9)を有し、前記ハウジング(10)の大開口部(14)は前記ベアリング(5)のフランジ部(9)に倣った水平部(11)と該水平部(11)より軸線方向に延出した延出部(12)とから形成され、前記ベアリング(5)のフランジ部(9)を前記ハウジング(10)の大開口部(14)の延出部(12)に係合させるとともに該大開口部(14)の延出部(12)を前記フランジ部(9)に沿わせて軸心側にかしめることを特徴とするボールジョイント。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車の懸架装置等の連結部に使用されるボールジョイントに関する。 【0002】 【従来の技術】従来より自動車の懸架装置等には図5に示す如きボールジョイント101が使用されてきた。このボールジョイント101は、球状の球頭部104と球頭部104から突出する柄部103とよりなるボールスタッド102と、ボールスタッド102の球頭部104を内包し一方に開口106を有する合成樹脂製のベアリング105と、ベアリング105を保持し、一方にベアリング105より内径が小径である小開口部113、他方に大開口部114を有し小開口部113側外周に周状の溝119を有する略円筒状のハウジング110と、ハウジング110の大開口部114内周にかしめ固定される閉止板120と、断面略L字状の補強環121を埋設する小開口部116がボールスタッド102の柄部103外周に、周状のサークリップ122を嵌装する大開口部117がハウジング110の溝119に各々装着されるダストカバー115とよりなる。 【0003】また従来の他のボールジョイントとして、実公平5−23852号に示される如き構造のものがある。このボールジョイントは、一方に開口部を、他方に底部を有する略カップ状のベアリングを有し、このベアリングは、開口部及び底部に、略円筒状のハウジングの外径より大径である環状フランジが形成され、底部に形成された環状フランジの内周側には環状溝が設けられている。このボールジョイントの組立時、ベアリングはベアリング底部側から、ハウジング内に圧入される。このときベアリングはハウジングの一方開口からハウジング内へ圧入されるが、ベアリングの底部に形成された環状フランジは、内周側に環状溝が形成されているため弾性的であり容易に縮径する。そしてベアリングの底部に形成された環状フランジは、ハウジングの他方開口から抜出すると同時に縮径された状態からもとの形状に戻り、ベアリングの両環状フランジがハウジングの両開口縁に各々係合し、この環状フランジによりベアリングがハウジングから抜脱することが防止される構造となっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来のボールジョイント101においては、閉止板120がハウジング110の大開口部114内周にかしめ固定されているため、ベアリング105がハウジング110の大開口部114方向へ抜脱することが防がれている。この従来のボールジョイント101では、ベアリング105の抜脱防止用の閉止板120が使用されているので部品点数が多くなり、更に重量が増すという問題点があった。 【0005】また、従来の他のボールジョイントにおいては、一旦縮径されたベアリングの環状フランジが、その後拡径されてハウジングを挟持する構造であるため、ボールスタッドに引っ張り方向の荷重がかかったときにベアリングが縮径しやすく、ボールスタッドに追従してベアリングがハウジングから抜脱してしまう可能性があり、強度が弱いという問題があった。 【0006】従って、本発明は上記の如き課題を解決し、部品点数が少なく、軽量化され、更に充分な強度を得ることができるボールジョイントを提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】球状の球頭部と球頭部より突出する柄部とよりなるボールスタッドと、ボールスタッドの球頭部を揺動回動自在に包持し、一方に開口、他方に底部を有する略カップ状のベアリングと、ベアリングを保持し、一方にボールスタッドの柄部を突出させる開口を有する小開口部、他方に大開口部を有する略円筒状のハウジングとよりなるボールジョイントにおいて、ベアリングは底部に外周側に延出するフランジ部を有し、ハウジングの大開口部はベアリングのフランジ部に倣った水平部と水平部より軸線方向に延出した延出部とから形成され、ベアリングのフランジ部をハウジングの大開口部の延出部に係合させるとともに大開口部の延出部をフランジ部に沿わせて軸心側にかしめる。 【0008】 【実施例】以下、本発明の実施例を図1乃至図4を基に説明する。 【0009】図1は本発明の実施例によるボールジョイント1を表す。2はボールスタッドで、球状の球頭部4と、球頭部4から突出し後記するダストカバー15の小開口16外径より大径であるつば部3aを有する柄部3とよりなる。5は合成樹脂製のベアリングで、ボールスタッド2の球頭部4を揺動回動自在に包持し、一方に開口6、他方に外周側へ延出するフランジ部9が形成された底部7を有する略カップ状であり、内周面には複数の溝8が形成されている。10は円筒状のハウジングで一方に小開口部13、他方に小開口部13より大径の大開口部14を有し、その内周側にベアリング5を保持する。このハウジング10の大開口部14内周面はベアリング5のフランジ部9と略同一形状で、水平部11と水平部11から連続して軸線方向に延出した延出部12とより形成されている。また15はダストカバーで、小開口部16はボールスタッド2のつば部3aに接した状態で柄部3に、補強環18が埋設された大開口部17はベアリング5開口6の外周面に各々装着されている。 【0010】次に上記ボールジョイント1の組立方法を図2乃至図4を基に説明する。まず図2に示す如くボールスタッド2を球頭部4側からベアリング5内へ挿入する。次に図3に示す如く、ハウジング10を大開口部14側からボールスタッド2の柄部3へ挿入後、図4左半部に示す如くベアリング5へ圧入し、ハウジング10の大開口部14の水平部11をベアリング5のフランジ部9に突きあてる。次いで図4右半部に示す如くハウジング10の延出部12を、図示せぬかしめ装置でベアリング5のフランジ部9に沿わせて軸心側にかしめる。最後にダストカバー15を大開口17からボールスタッド2の柄部3へと挿入し、小開口16は図示せぬ治具で内径を拡径してボールスタッド2柄部3のつば部3aを超えてボールスタッド2の柄部3外周に、大開口17はベアリング5の開口6外周に各々装着し、図1に示す如きボールジョイント1が完成する。 【0011】続いて、上記の如き構造のボールジョイント1の使用状況について説明する。このボールジョイント1は、ボールスタッド2に引っ張り方向の荷重がかかったときに、ベアリング5のフランジ部9がハウジング10の水平部11に規制されてベアリング5がハウジング10から抜脱することが防止される。また、ボールスタッド2に圧縮方向の荷重がかかったときに、ベアリング5のフランジ部9が軸心側にかしめられたハウジング10の延出部12に規制されて、ベアリング5がハウジング10から抜脱することが防止される。 【0012】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、球状の球頭部と球頭部より突出する柄部とよりなるボールスタッドと、ボールスタッドの球頭部を揺動回動自在に包持し、一方に開口、他方に底部を有する略カップ状のベアリングと、ベアリングを保持し、一方にボールスタッドの柄部を突出させる開口を有する小開口部、他方に大開口部を有する略円筒状のハウジングとよりなるボールジョイントにおいて、ベアリングは底部に外周側に延出するフランジ部を有し、ハウジングの大開口部はベアリングのフランジ部に倣った水平部と水平部より軸線方向に延出した延出部とから形成され、ベアリングのフランジ部をハウジングの大開口部の延出部に係合させるとともに大開口部の延出部をフランジ部に沿わせて軸心側にかしめるので、ベアリングはハウジングの水平部とかしめられた延出部とによりベアリングのフランジ部が両軸線方向への移動が規制されるため、従来の如く閉止板を使用する必要がなく、部品点数が増加しないとともに軽量化がはかられる。またベアリングに予め形成されるフランジ部によりベアリングの両軸線方向の移動が規制されるので強度を強くできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000238360 【氏名又は名称】武蔵精密工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月7日(1999.9.7) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2001−74031(P2001−74031A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月23日(2001.3.23) |
| 【出願番号】 |
特願平11−252728 |
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