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【発明の名称】 連結装置
【発明者】 【氏名】落合 信文

【要約】 【課題】壊れ難く、成形が極めて簡単で、多角軸を抜け難くし、別部品に取り付け易くした連結装置を提供する。

【解決手段】連結装置1は、可撓性合成樹脂素材によって成形され、一対の長板3,5と一対の短板6,7からなる略矩形枠状の装置本体2を有している。長板3,5は、多角軸10の辺11を圧接する。短板6,7には、多角軸10が長手方向に移動しないように規制するストッパー片12,13が設けられている。長板3,5には、多角軸10の一側を係合する係合部15,16が設けられている。短板6,7には、別部品31に装置本体2を取り付けるための取付部20,23が形成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 多角軸をクリック連結する、下記の要件を備えたことを特徴とする連結装置。
(イ)装置本体は、可撓性合成樹脂素材によって、対向する一対の長板と対向する一対の短板からなる略矩形枠状に成形されていること。
(ロ)装置本体の長板は、多角軸の辺を圧接するように構成されていること。
(ハ)装置本体の短板には、多角軸が長手方向に移動しないように規制するストッパー片が設けられていること。
【請求項2】 装置本体の長板の少なくとも一方には、多角軸が抜け出ないように多角軸の一側を係合する係合部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の連結装置。
【請求項3】 装置本体の短板には、別部品に装置本体を取り付けるための取付部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の連結装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、部品同士を着脱自在に連結する連結装置に関し、具体的には多角軸をクリック連結する連結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多角軸をクリック連結する連結装置として、図4に示すようなものがあった。係る連結装置51は、多角軸52と同じの形状の多角穴53を備え、多角軸52を位置決めしながら回転できるように構成されている。多角軸52は、主に他の部品、例えば人形玩具の脚部材55に一体に設けられ、さらにネジ56によって連結装置51の多角穴53から抜け出ないように取り付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の連結装置51は、多角穴53を形成するので、成形が極めて難しいという問題点があった。また、多角軸52が回転する時、各辺の頂角が多角穴53の各辺を外側に押し広げるため、全体が同時に外側に撓み、壊れやすいという問題点があった。さらにまた、多角軸52を多角穴53にネジ56によって抜けないように取り付けるので、取り付けが面倒であり、しかも部品点数が多くなるという問題点もあった。また、連結装置51は、取付部を備えていないので、別部品に取り付けるのが極めて難しいという問題点があった。
【0004】本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、取り付けた多角軸を回転させても一部しか外側に撓まないので壊れ難く、且つ成形が極めて簡単な連結装置を提供することを第1の目的とする。また、簡単な構造で、別部品を必要とすることなく、多角軸を抜け難くした連結装置を提供することを第2の目的とする。さらに、別部品に取り付け易くした連結装置を提供することを第3の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の連結装置は、上記第1の目的を達成するため、下記の手段を有する。
(イ)装置本体は、可撓性合成樹脂素材によって、対向する一対の長板と対向する一対の短板からなる略矩形枠状に成形されていること。
(ロ)装置本体の長板は、多角軸の辺を圧接するように構成されていること。
(ハ)装置本体の短板には、多角軸が長手方向に移動しないように規制するストッパー片が設けられていること。
【0006】請求項2記載の連結装置は、上記第2の目的を達成するため、上記装置本体の長板の少なくとも一方に、多角軸が抜け出ないように多角軸の一側を係合する係合部が設けられている。
【0007】請求項3記載の連結装置は、上記第3の目的を達成するため、上記装置本体の短板に、別部品に装置本体を取り付けるための取付部が形成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る連結装置を肩部に取り付けたロボット玩具の斜視図である。図2は、図1の使用状態を示す斜視図である。図3は、連結装置の作用説明図である。
【0009】連結装置1は、装置本体2を有する。装置本体2は、可撓性合成樹脂素材によって、対向する一対の長板3,5と対向する一対の短板6,7からなる略矩形枠状に成形されている。長板3と短板6及び短板7の接合部、即ち角部25,26は緩やかに湾曲しており、同様に長板5と短板6及び短板7の接合部、即ち角部27,28も緩やかに湾曲している。一方の短板7の略中央部には、半円状の曲線を描いて外側に突出する曲線部9が形成されている。
【0010】装置本体2の長板3,5は、素材の弾性を利用して、後記多角軸10の辺11を圧接するように構成されている。なお、この多角軸10は、8角によって形成されているが、8角に限定されるものではない。装置本体2の短板6,7には、多角軸10が長手方向に移動しないように規制するストッパー片12,13が設けられている。特にストッパー片13は、曲線部9の略中央に設けられている。
【0011】連結装置1は、装置本体2の長板3,5の少なくとも一方に、多角軸10が抜け出ないように多角軸10の一側を係合する係合部15,16が設けられている。係合部15,16は、長板3,5の内側端縁から内側に突出し、多角軸10の外周縁に係合するようになっている。
【0012】連結装置1は、装置本体2の短板6,7に、別部品に装置本体2を取り付けるための取付部20,23が形成されている。取付部20は、一対の突起21,22とからなり、短板6の外側に略平行に形成されている。取付部23は、一つの突起で形成され、曲線部9の外側に形成されている。
【0013】連結装置1は、上記構成を有し、例えば図1に示すように、ロボット玩具30の肩部31等に組み込まれる。肩部31には、連結装置1を取り付ける取付突起32を備えた取付ボス33と、取付凹部35を備えた取付ボス36が形成されている。連結装置1は、一対の突起21,22間に取付ボス33の取付突起32を差し込み、取付ボス36の取付凹部35に取付突起23を差し込んで、肩部31に取り付けられる。
【0014】肩部31は、二点鎖線で示すように、多角軸10を挿入できる程度の開口39が側壁40に形成されている。連結装置1は、取付ボス33,36から外れないようにこの側壁40によっておさえられている。多角軸10は、ロボット玩具30の腕41の付け根付近に突設された円筒軸42に設けられている。
【0015】ロボット玩具30の腕41の円筒軸42を、肩部31の開口39から押し込むと、円筒軸42の先端が肩部31の奥壁に当接し、多角軸10の外周縁が係合部15,16に係合する。さらに、多角軸10は、図3(a)に示すように、これの対向する辺11,11が連結装置1の長板3,5に圧着挟持されて位置決めされ、腕41を所望する傾斜角度で固定する。
【0016】腕41を回転させると、図3(b)に示すように、多角軸10の頂角が、連結装置1の素材の弾性に抗して、長板3,5を開き、長板3,5を外側に撓めるが、腕41を次の辺11の位置まで回転させると、図3(a)に示すように、次の対向する辺11,11が連結装置1の長板3,5に圧着挟持されて位置決めされる。このように、連結装置1は、多角軸10をクリック連結し、多角軸10の辺の数に対応して、腕41の位置決めをすることができる。本実施の形態では、8角軸なので腕41を45度回転したらその位置で固定される。
【0017】長板3,5が外側に撓むと、図3(b)に示すように、短板6,7が内側に撓むが、取付部20,23は取付ボス33,36から外れないようになっている。短板6,7は直線状であっても構わないが、少なくとも一方に曲線部9を形成しておくと、長板3,5が撓みやすくなると共に、角部26,28に無理な負担がかからなくなり、連結装置1を長持ちさせることができる。
【0018】
【発明の効果】以上説明してきたように、本願請求項1記載の連結装置は、構造が極めて単純なので、簡単且つ安価に成形することができ、対向する一対の長板が、多角軸の辺を圧接挟持して、多角軸を位置決めするので、多角軸が回転しても外側に撓むのが長板だけであり、極めて壊れ難いという効果がある。
【0019】本願請求項2記載の連結装置は、装置本体の長板の少なくとも一方に多角軸の一側を係合する係合部が設けられているので、簡単に多角軸を抜け出ないようにすることができ、ネジ等の別部品を不要とすることができるという効果がある。
【0020】本願請求項3記載の連結装置は、装置本体の短板に取付部が形成されているので、この取付部を利用して、別部品に装置本体を簡単に取り付けることができるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000135748
【氏名又は名称】株式会社バンダイ
【出願日】 平成11年9月2日(1999.9.2)
【代理人】 【識別番号】100081363
【弁理士】
【氏名又は名称】高田 修治
【公開番号】 特開2001−74009(P2001−74009A)
【公開日】 平成13年3月23日(2001.3.23)
【出願番号】 特願平11−249387