| 【発明の名称】 |
流体圧アクチュエータ |
| 【発明者】 |
【氏名】平沢 祐一
【氏名】有賀 悟
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| 【要約】 |
【課題】ガイドロッドに対しても流体圧を加えることにより流体圧アクチュエータを大型化することなく、大きな推力で作動部材を駆動し得るようにする。
【解決手段】作動部材30にはピストンロッド22と2本のガイドロッド28,29が連結されており、ピストンロッド22によって作動部材30は駆動されるようになっている。ガイドロッド28,29は付加的流体圧室43,44の中に配置されており、前進用流体圧室24に流体を供給して作動部材30を前進駆動する駆動形態と、前進用流体圧室24と付加的流体圧室43,44とに流体を供給して作動部材30を前進駆動する駆動形態と、付加的後退用流体圧室54,55と後退用流体圧室23とに流体を供給して作動部材30を後退駆動する駆動形態とに切り換えることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ピストンとガイドロッドとがそれぞれ平行に軸方向に往復動自在に装着されるアクチュエータ本体と、前記ピストンに取り付けられたピストンロッドの先端に連結され、前記ガイドロッドの先端に固定される作動部材と、前記アクチュエータ本体に設けられ、前記ピストンの両側の前進用流体圧室と後退用流体圧室とにそれぞれ連結する第1および第2の給排ポートと、前記アクチュエータ本体に設けられ、前記ガイドロッドと前記アクチュエータ本体との間に付加的流体圧室を形成するシール部材と、前記ガイドロッドの後端部に着脱自在に装着される付加的ピストンとを有し、前記前進用流体圧室に流体を供給して前記作動部材を前進駆動する駆動形態と、前記前進用流体圧室と前記付加的流体圧室とに流体を供給して前記作動部材を前進駆動する駆動形態と、前記ガイドロッドに前記付加的ピストンを装着したときに前記付加的ピストンと前記シール部材との間に形成される付加的後退用流体圧室と前記後退用流体圧室とに流体を供給して前記作動部材を後退駆動する駆動形態とを切り換え得るようにしたことを特徴とする流体圧アクチュエータ。 【請求項2】 請求項1記載の流体圧アクチュエータにおいて、前記ガイドロッドは前記ピストンロッドの両側に2本設けられていることを特徴とする流体圧アクチュエータ。 【請求項3】 請求項1または2記載の流体圧アクチュエータにおいて、前記ピストンロッドを前記作動部材に対して所定のストロークで前進移動自在に連結し、前記ピストンロッドの前記作動部材に対する前進方向に移動を緩衝するばね部材を前記ピストンロッドと前記作動部材との間に装着したことを特徴とする流体圧アクチュエータ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は流体圧によって作動部材を直線往復動するようにした流体圧アクチュエータに関する。 【0002】 【従来の技術】流体圧アクチュエータとしては、シリンダ本体つまりアクチュエータ本体に形成されたシリンダ室内に軸方向に往復動自在となったピストンにピストンロッドを取り付け、ピストンの一方側に形成された前進用流体圧室と他方側に形成された後退用流体圧室とに交互に流体圧を供給することによってピストンロッドを直線往復動するようにし、ピストンロッドによって被駆動部材を駆動するようにしたものがある。 【0003】アクチュエータ本体にシリンダ室と平行なガイド孔を形成し、ガイド孔内に摺動自在に設けられたガイドロッドとピストンロッドとを作動部材により連結し、作動部材により被駆動部材を駆動するようにすると、流体圧アクチュエータにおけるピストンロッドの回転を防止することができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】このように、ガイドロッドを有する流体圧アクチュエータにあっては、ピストンロッドの回転を防止することができるとともに、ピストンロッドの片寄りや傾斜方向の変形を防止することができるが、ガイドロッドとガイド孔との間の摺動接触によりガイドロッドに摩擦抵抗が加わることになる。 【0005】本発明の目的は、ガイドロッドに対しても流体圧を加えることにより、流体圧アクチュエータを大型化することなく、大きな推力で作動部材を駆動し得るようにすることにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の流体圧アクチュエータは、ピストンとガイドロッドとがそれぞれ平行に軸方向に往復動自在に装着されるアクチュエータ本体と、前記ピストンに取り付けられたピストンロッドの先端に連結され、前記ガイドロッドの先端に固定される作動部材と、前記アクチュエータ本体に設けられ、前記ピストンの両側の前進用流体圧室と後退用流体圧室とにそれぞれ連結する第1および第2の給排ポートと、前記アクチュエータ本体に設けられ、前記ガイドロッドと前記アクチュエータ本体との間に付加的流体圧室を形成するシール部材と、前記ガイドロッドの後端部に着脱自在に装着される付加的ピストンとを有し、前記前進用流体圧室に流体を供給して前記作動部材を前進駆動する駆動形態と、前記前進用流体圧室と前記付加的流体圧室とに流体を供給して前記作動部材を前進駆動する駆動形態と、前記ガイドロッドに前記付加的ピストンを装着したときに前記付加的ピストンと前記シール部材との間に形成される付加的後退用流体圧室と前記後退用流体圧室とに流体を供給して前記作動部材を後退駆動する駆動形態とを切り換え得るようにしたことを特徴とする。 【0007】本発明の流体圧アクチュエータにおいては、前記ガイドロッドを前記ピストンロッドの両側に2本設けらるようにしても良く、前記ピストンロッドを前記作動部材に対して所定のストロークで前進移動自在に連結し、前記ピストンロッドの前記作動部材に対する前進方向に移動を緩衝するばね部材を前記ピストンロッドと前記作動部材との間に装着しても良い。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。 【0009】図1は本発明の一実施の形態である流体圧アクチュエータを示す斜視図であり、図2は図1におけるA−A線に沿う断面図であり、図3は他の駆動形態における図2と同様の部分を示す断面図である。 【0010】この流体圧アクチュエータは、図1に示すように、全体的にほぼ直方体形状の金属製のブロックからなるシリンダ本体つまりアクチュエータ本体11を有し、図2に示すように、その中央部分には長手方向にシリンダ孔12が貫通して形成され、その両側には2つのガイド孔13,14がシリンダ孔12と平行に貫通して形成されている。 【0011】アクチュエータ本体11の先端部にはロッドカバー15が止めリング16により固定され、後端部にはヘッドカバー17が止めリング18により固定されており、両方のカバー15,17の間にはシリンダ室19が形成されている。このシリンダ室19内にはピストン21が軸方向に往復動自在に装着されており、ピストン21には、ロッドカバー15に形成された貫通孔を貫通してアクチュエータ本体11の前方に突出するピストンロッド22が固定されている。 【0012】ピストン21によりシリンダ室19は後退用流体圧室23と前進用流体圧室24とに区画され、図1に示すように、アクチュエータ本体11には後退用流体圧室23に連通する第1の給排ポート25と、前進用流体圧室24に連通する第2の給排ポート26とが形成されており、それぞれの給排ポート25,26に交互に圧縮空気などの流体圧を供給することによって、ピストンロッド22はアクチュエータ本体11の先端部から突き出す方向の前進移動と、引っ込む方向の後退移動とを行うことになる。 【0013】ピストン21の前面にはこれが前進限位置となったときにロッドカバー15の内面に衝突して衝撃を吸収する衝撃吸収部材27aが設けられ、後面にはピストン21が後退限位置となったときにヘッドカバー17の内面に衝突して衝撃を吸収する衝撃吸収部材27bが設けられており、それぞれの衝撃吸収部材27a,27bはゴムなどの弾性部材により形成されている。 【0014】それぞれのガイド孔13,14にはガイドロッド28,29が軸方向に往復動自在に装着され、それぞれのガイドロッド28,29には長方形の板状の作動部材30がねじ部材31により固定されている。 【0015】ピストンロッド22を作動部材30に連結するために、ピストンロッド22の先端にねじ部材32により固定されたスペーサ33の小径部34が作動部材30に形成された貫通孔35を貫通し、ねじ部材32によりスペーサ33に固定されるストッパ36が作動部材30の前面に接触するようになっている。これにより、ピストンロッド22は作動部材30に対して小径部34の長さに応じたストロークで前進移動することになる。 【0016】ピストンロッド22に固定されたストッパ37と作動部材30の後面との間には、圧縮コイルばね38が装着され、ピストンロッド22が前進移動する際に作動部材30に障害物が接触しても、ピストンロッド22の前進方向の移動がばね38により緩衝されることになる。図2においてはピストンロッド22が作動部材30に対して前進移動して衝撃を吸収した状態が二点鎖線で示されている。 【0017】ガイド孔13,14の先端部には、シール部材41を有する環状部材42が設けられており、ガイドロッド28,29とアクチュエータ本体11との間には、付加的流体圧室43,44が形成されている。ガイド孔13,14の後端部には、それぞれポートプレート45,46が止めリング47により取り付けられており、ポートプレート45には付加的流体圧室43に連通する第3の給排ポート48が形成され、ポートプレート46には第4の給排ポート49が形成されている。 【0018】したがって、図2に示すような駆動形態とすると、第1と第2の給排ポート25,26のみから圧縮空気を給排して作動部材30を往復動する駆動形態と、ピストンロッド22を前進させるときには、第2、第3および第4の3つの給排ポート26,48,49から圧縮空気を前進用流体圧室24と付加的流体圧室43,44に供給した駆動形態とに切り換えて設定することができる。 【0019】このように、3つの給排ポートから前進用の圧縮空気を供給することによって、前進用の推力を増加させることができるとともに、3つの給排ポートに対する流体の供給タイミングをずらすことにより、ピストンロッド22の前進位置に応じて複数段階に推力を変化させることができる。また、3つの給排ポートのいずれか1つあるいは2つに所定の圧力を印加させることによって、作動部材30の前進移動時に作動部材30に加わる負荷に応じて作動部材30をバランスさせることができる。 【0020】両方の付加的流体圧室43,44にも流体を供給する場合には、第3と第4の給排ポート48,49を使用することなく、図2において二点鎖線で示すように、前進用流体圧室24と付加的流体圧室43,44とをバイパス孔50により連通させるようにすれば、給排ポート26から3つの流体圧室24,43,44に流体を供給させることができる。このときには、第3と第4の給排ポートを閉塞することになる。 【0021】それぞれのガイドロッド28,29の後端部には、図3に示すように、付加的ピストン51,52がねじ部材53によって着脱自在に装着されるようになっている。それぞれの付加的ピストン51,52を装着すると、図3に示すように、これらの付加的ピストン51,52によってそれぞれの付加的流体圧室43,44は、付加的後退用流体圧室54,55と、付加的前進用流体圧室56,57とに区画されることになる。それぞれの付加的前進用流体圧室56,57は給排ポート48,49に連通することになる。 【0022】したがって、それぞれの付加的後退用流体圧室54,55に連通させてアクチュエータ本体11に形成された図示しない第5と第6の給排ポートからそれぞれの流体圧室54,55に流体を供給することによって、後退方向の推力をも増加させることができる。 【0023】アクチュエータ本体11の表面と底面とには、図1に示すように、断面U字形状のセンサ溝61が2つずつ合計4つ形成されており、ピストン21に取り付けられた永久磁石62の磁力に感応する図示しないセンサを、いずれか1つのセンサ溝61あるいは複数のセンサ溝61に取り付けることにより、ピストンロッド22が所定の位置となったことを検出することができる。 【0024】アクチュエータ本体11には、これを支持部材に取り付けるために、複数のねじ孔63が表面から背面に向けて貫通して形成されており、さらに、アクチュエータ本体11の先端面から後端面に連なって断面T字形状のスリット64が表面に1つと底面に2つ形成されている。これにより、ねじ孔63に図示しないねじ部材を取り付けたり、スリット64に締結金具を引っかけることにより、アクチュエータ本体11を支持部材に締結することができる。 【0025】前述した流体圧アクチュエータは、複数の駆動形態として使用することができる。第1の駆動形態は、第1と第2の給排ポート25,26のみから圧縮空気を給排して作動部材30を往復動する場合であり、その場合には、作動部材30の推力はピストン21の受圧面積によって設定され、ガイドロッド28,29は作動部材30の往復動を案内する機能を果たすことになる。 【0026】第2の駆動形態は、作動部材30を前進移動させる際に、3つの給排ポート26,48,49から圧縮空気を供給する場合であり、その場合にはガイドロッド28,29の受圧面積によっても推力が増加されるので、大きな推力で作動部材30を前進移動させることができる。この駆動形態にあっては、図2に示すように、付加的ピストン51,52が装着されない場合には、給排ポート48,49を閉じてバイパス孔50を介して給排ポート26からの圧縮空気を付加的流体圧室43,44に供給するようにしても良い。 【0027】第3の駆動形態は、バイパス孔50を形成することなく、3つの給排ポート26,48,49から供給される圧縮空気の供給タイミングをずらすことにより、複数段階に推力を変化させる場合であり、前進移動の初期から終期に向けて推力を段階的に増加させるようにしても良く、逆に推力を段階的に減少させるようにしても良い。 【0028】第4の駆動形態は、ガイドロッド28,29に加えられる流体圧を作動部材30をバランスさせるバランス圧力として利用する場合であり、作動部材30にこれを傾斜させるような負荷が加わる場合に有効となる。 【0029】これらの第2〜第4の駆動形態において、作動部材30を後退移動させるときには、後退用流体圧室23に対して給排ポート25から圧縮空気を供給することになる。 【0030】第5の駆動形態は、図3に示すように、それぞれのガイドロッド28,29の後端部に付加的ピストン51,52を取り付けた場合であって、作動部材30を後退移動させる場合には後退用流体圧室23と、付加的後退用流体圧室54,55の3つの流体圧室に圧縮空気を供給することにより、作動部材30の後退方向の推力を増加させることができる。 【0031】これらの全ての駆動形態のもとで、ピストンロッド22が前進限位置に近づいたときに、作動部材30が障害物などに衝突した場合には、ばね38が収縮してピストンロッド22のみが前進限位置まで移動することになるので、作動部材30やこれに設けられるワークなどに衝撃力が加わることを防止できる。 【0032】本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。 【0033】たとえば、図示する場合には2本のガイドロッド28,29を作動部材30に固定しているが、1本のみあるいは3本以上としても良い。また、図示する場合には作動流体としては圧縮空気が使用されているが、これに限らず種々の流体を使用するこどができる。 【0034】 【発明の効果】本発明によれば、流体圧アクチュエータの基本構造を変化させることなく、作動部材に対する推力を変化させる駆動形態、作動部材の位置に応じて推力を段階的に変化させる駆動形態、および作動部材をバランスさせるようにした駆動形態など複数種類の駆動形態に切り換えることができる。作動部材の前進方向あるいは後退方向の推力を、流体圧アクチュエータのサイズを変化させることなく、増加させることができる。作動部材の前進限位置の近傍において作動部材に障害物などが衝突しても、作動部材に対する衝撃を吸収することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000145611 【氏名又は名称】株式会社コガネイ
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| 【出願日】 |
平成11年9月3日(1999.9.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080001 【弁理士】 【氏名又は名称】筒井 大和 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−74005(P2001−74005A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月23日(2001.3.23) |
| 【出願番号】 |
特願平11−250053 |
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