| 【発明の名称】 |
スクロール型圧縮機 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 茂
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| 【要約】 |
【課題】固定渦巻体と可動渦巻体とを収容するハウジングと可動渦巻体との間にスラストプレートが介挿されたスクロール型圧縮機であって、組立性が従来に比べて向上したスクロール型圧縮機を提供する。
【解決手段】固定渦巻体と可動渦巻体とを互いにかみ合わせてこれらの間に複数の作動空間を形成し、可動渦巻体を固定渦巻体に対して公転運動させて作動空間内の流体を圧縮するスクロール型圧縮機であって、固定渦巻体と可動渦巻体とを収容するハウジングと可動渦巻体との間に、弾性体と弾性体を挟持する2枚の金属板とを有する積層構造スラストプレートが介挿されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 固定渦巻体と可動渦巻体とを互いにかみ合わせてこれらの間に複数の作動空間を形成し、可動渦巻体を固定渦巻体に対して公転運動させて作動空間内の流体を圧縮するスクロール型圧縮機であって、固定渦巻体と可動渦巻体とを収容するハウジングと可動渦巻体との間に、弾性体と弾性体を挟持する2枚の金属板とを有する積層構造スラストプレートが介挿されていることを特徴とするスクロール型圧縮機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はスクロール型圧縮機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】固定渦巻体と可動渦巻体とを互いにかみ合わせてこれらの間に複数の作動空間を形成し、可動渦巻体を固定渦巻体に対して公転運動させて作動空間内の流体を圧縮するスクロール型圧縮機であって、可動渦巻体の自転防止機構としてオルダムカップリング、ピンアンドリングカップリング等を使用するスクロール型圧縮機においては、固定渦巻体と可動渦巻体とを収容するハウジングと可動渦巻体との間に、可動渦巻体からのスラストをハウジングに伝達するためのスラストプレートが介挿されている。従来、スラストプレートは金属単板であった。スクロール型圧縮機の諸部材の出来上がり寸法には、所定の公差が許容されるので、スクロール型圧縮機を組み立てた際に、可動渦巻体とハウジングとの間の隙間は、圧縮機毎に異なる。金属単板スラストプレートは厚さ方向に殆ど弾性変形しないので、スクロール型圧縮機の組み立てに支障を生ぜしめることなく前記隙間を金属単板スラストプレートで埋め且つ固定渦巻体と可動渦巻体との間に適当な軸方向接触圧を与えるために、従来、スクロール型圧縮機の組み立て時に、予め用意した多種類の厚さが異なる金属単板スラストプレート中から、適正厚さの金属単板スラストプレートを選択してハウジングと可動渦巻体との間に介挿していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】金属単板スラストプレートを使用する従来のスクロール型圧縮機には、組立作業時に、予め用意した多種類の厚さの異なる金属単板スラストプレート中から、適正厚さの金属単板スラストプレートを選択しなければならず、組立性が悪いという問題があった。本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、固定渦巻体と可動渦巻体とを収容するハウジングと可動渦巻体との間にスラストプレートが介挿されたスクロール型圧縮機であって、組立性が従来に比べて向上したスクロール型圧縮機を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明においては、固定渦巻体と可動渦巻体とを互いにかみ合わせてこれらの間に複数の作動空間を形成し、可動渦巻体を固定渦巻体に対して公転運動させて作動空間内の流体を圧縮するスクロール型圧縮機であって、固定渦巻体と可動渦巻体とを収容するハウジングと可動渦巻体との間に、弾性体と弾性体を挟持する2枚の金属板とを有する積層構造スラストプレートが介挿されていることを特徴とするスクロール型圧縮機を提供する。弾性体を2枚の金属板で挟んだ積層構造スラストプレートは、厚さ方向に弾性変形できるので、許容公差から予想される可動渦巻体とハウジングとの間の隙間の最大値よりも大きな所定厚さを有する積層構造スラストプレートを1種類用意して置けば、スクロール型圧縮機を組み立てる際に、前記積層構造スラストプレートを可動渦巻体とハウジングとの間に介挿し弾性変形させることにより、スクロール型圧縮機の組み立てに支障を生ぜしめることなく、前記隙間を埋め且つ固定渦巻体と可動渦巻体との間に適当な軸方向接触圧を与えることができる。従って、本発明に係るスクロール型圧縮機は、固定渦巻体と可動渦巻体とを収容するハウジングと可動渦巻体との間に金属単板スラストプレートが介挿された従来のスクロール型圧縮機に比べて、組立性が向上している。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の実施例に係るスクロール型圧縮機を説明する。図1に示すように、本実施例に係るスクロール型圧縮機は、固定渦巻体1と可動渦巻体2とを備えている。固定渦巻体1と可動渦巻体2とは互いにかみ合い、複数の作動空間3をを形成している。リアケーシング4が固定渦巻体1に当接固定され、固定渦巻体1の背後に吐出室5を形成している。フロントハウジング6が固定渦巻体1に当接固定され、可動渦巻体2の背後にクランク室7を形成している。固定渦巻体1の外周部と、リアケーシング4とフロントハウジング6とにより、固定渦巻体1と可動渦巻体2とを収容するハウジングが形成されている。 【0006】クランク室7内に主軸8が配設されている。主軸8はラジアルベアリング9を介してフロントハウジング6に回転可能に支持されている。主軸8の一端はフロントハウジング6の外部へ突出している。電磁クラッチ10が、ラジアルベアリング11を介してフロントハウジング6に回転可能に支持されている。主軸8の他端に偏心ピン12が固定されている。ブッシュ13が偏心ピン12に摺動可能に外嵌合している。ブッシュ13はラジアルベアリング14を介して可動渦巻体2の背面に形成されたボス2a内に収容されている。 【0007】可動渦巻体2とフロントハウジング6の端面との間に、シリコンゴム等の弾性体15aと弾性体15aを挟持する2枚の金属板15bとを有する積層構造スラストプレート15が介挿されている。配設されている。 【0008】可動渦巻体2とフロントハウジング6の端面との間に、可動渦巻体2に固定された可動側ピン16aと、フロントハウジング6に固定された固定側ピン16bと、可動側ピン16aと固定側ピン16bとが挿通されたリング16cとを有するピンアンドリングカップリング16が配設されている。 【0009】本実施例に係るスクロール型圧縮機においては、図示しない駆動源の動力が電磁クラッチ10を介して主軸8の前記一端に伝達され、主軸8が回転駆動される。主軸8の回転に伴って可動渦巻体2が主軸8の軸線X回りに公転運動し、入口ポート17から圧縮機内に流入した流体が作動空間3内に取り込まれ、作動空間3が体積を減少させつつ固定渦巻体1の中心へ向けて移動し、作動空間3内の流体が圧縮される。圧縮された流体は固定渦巻体1に形成された吐出口を介して吐出室5へ吐出し、出口ポート18を介して圧縮機から流出する。ピンアンドリングカップリング16の可動側ピン16aが固定側ピン16bの回りを公転するのが許容され、可動側ピン16aがリング16cを超えて固定側ピン16bから遠ざかるのが阻止されることにより、可動渦巻体2の公転が許容され且つ自転が阻止される。 【0010】スクロール型圧縮機の諸部材の出来上がり寸法には、所定の公差が許容されるので、スクロール型圧縮機を組み立てた際に、可動渦巻体2とフロントハウジング6の端面との間の隙間Sは、圧縮機毎に異なる。本実施例に係るスクロール型圧縮機が備える積層構造スラストプレート15は、厚さ方向に弾性変形可能なので、許容公差から予想される可動渦巻体2とフロントハウジング6の端面との間の隙間Sの最大値よりも大きな所定厚さを有する積層構造スラストプレート15を1種類用意して置けば、本実施例に係るスクロール型圧縮機を組み立てる際に、積層構造スラストプレート15を隙間Sに介挿し弾性変形させることにより、スクロール型圧縮機の組み立てに支障を生ぜしめることなく、隙間Sを埋め且つ固定渦巻体1と可動渦巻体2との間に適当な軸方向接触圧を与えることができる。従って、本実施例に係るスクロール型圧縮機は、固定渦巻体と可動渦巻体とを収容するハウジングと可動渦巻体との間に金属単板スラストプレートが介挿された従来のスクロール型圧縮機に比べて、組立性が向上している。 【0011】本発明は、ピンアンドリングカップリング、オルダムカップリング等、可動渦巻体からのスラストを受けない可動渦巻体自転防止機構を備え、可動渦巻体からのスラストは、固定渦巻体と可動渦巻体とを収容するハウジングと可動渦巻体との間に介挿されたスラストプレートで受けるように構成した、あらゆる種類のスクロール型圧縮機に適用可能である。 【0012】 【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係るスクロール型圧縮機においては、弾性体を2枚の金属板で挟んだ厚さ方向に弾性変形可能な積層構造スラストプレートを備えるので、許容公差から予想される可動渦巻体とハウジングとの間の隙間の最大値よりも大きな所定厚さを有する積層構造スラストプレートを1種類用意して置けば、スクロール型圧縮機を組み立てる際に、前記積層構造スラストプレートを可動渦巻体とハウジングとの間に介挿し弾性変形させることにより、スクロール型圧縮機の組み立てに支障を生ぜしめることなく、前記隙間を埋め且つ固定渦巻体と可動渦巻体との間に適当な軸方向接触圧を与えることができる。従って、本発明に係るスクロール型圧縮機は、固定渦巻体と可動渦巻体とを収容するハウジングと可動渦巻体との間に金属単板スラストプレートが介挿された従来のスクロール型圧縮機に比べて、組立性が向上している。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001845 【氏名又は名称】サンデン株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月9日(1999.11.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095245 【弁理士】 【氏名又は名称】坂口 嘉彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−132665(P2001−132665A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月18日(2001.5.18) |
| 【出願番号】 |
特願平11−317983 |
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