| 【発明の名称】 |
スクロール型圧縮機における吐出構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】黒木 和博
【氏名】元浪 博之
【氏名】渡辺 靖
【氏名】藤井 俊郎
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| 【要約】 |
【課題】可動スクロール基板に吐出ポートを設けた場合の圧縮効率を向上する。
【解決手段】可動スクロール基板33には吐出ポート25及び収容孔26が凹設されている。収容孔26は吐出ポート25に連なっている。収容孔26内には円板形状の弁体29が遊動可能に収容されている。収容孔26の周壁にはサークリップ30が嵌め込み止着されている。収容孔26の周壁にはガス通路261が切り欠き形成されている。収容孔26内に遊動可能に収容された弁体29は、実線で示すように吐出ポート25と収容孔26の底部263に接して吐出ポート25を閉じる閉位置と、鎖線で示すようにサークリップ30に当接して吐出ポート25を開く開位置との間を移動する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】固定スクロール基板上に固定渦巻壁を形成した固定スクロールと、可動スクロール基板上に可動渦巻壁を形成した可動スクロールとが対向しており、自転不能に公転する前記可動スクロール側の可動渦巻壁と前記固定渦巻壁との間に前記可動スクロールの公転に基づいて容積減少する密閉空間を形成するスクロール型圧縮機において、前記可動スクロール基板に吐出ポートを設け、前記吐出ポートを開く開位置と前記吐出ポートを閉じる閉位置との間でガス流によって移動する弁体を備えた吐出開閉手段を前記可動スクロール基板に設けたスクロール型圧縮機における吐出構造。 【請求項2】前記吐出開閉手段は、前記吐出ポートに連なるように前記可動スクロール基板の背面に凹設された収容孔と、前記収容孔内に収容された前記弁体と、前記収容孔内からの前記弁体の離脱を阻止して前記弁体の開位置を規制する開位置規制手段とを備えている請求項1に記載のスクロール型圧縮機における吐出構造。 【請求項3】前記開位置規制手段は、前記収容孔の側壁に嵌め込まれたサークリップである請求項2に記載のスクロール型圧縮機における吐出構造。 【請求項4】回転軸の回転力を伝えて前記可動スクロールを公転させる公転機構を備え、前記公転機構は、前記回転軸と一体的に回転する偏心軸と、前記偏心軸と前記可動スクロールとの間に介在された軸受け手段とを備え、前記軸受け手段は、前記可動スクロール基板の背面から突設された筒内に収容されており、前記吐出開閉手段は、前記回転軸の軸方向に見て前記筒の包囲領域内にある請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスクロール型圧縮機における吐出構造。 【請求項5】前記回転軸を駆動するモータを内蔵している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のスクロール型圧縮機における吐出構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、固定スクロール基板上に固定渦巻壁を形成した固定スクロールと、可動スクロール基板上に可動渦巻壁を形成した可動スクロールとが対向しており、自転不能に公転する前記可動スクロール側の可動渦巻壁と前記固定渦巻壁との間に前記可動スクロールの公転に基づいて容積減少する密閉空間を形成するスクロール型圧縮機における吐出構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】前記密閉空間は、可動スクロールの公転に基づいて固定スクロール及び可動スクロールの渦巻壁の内終端部間に収束してゆく。前記内終端部間に収束した最終の密閉空間内の圧縮ガスは、最終の密閉空間に連通した吐出ポートから吐出される。吐出ポートは、例えば実開平4−93781号公報に開示されるように固定スクロール基板に設けられたり、特開平2−227583号公報、特開平6−264875号公報に開示されるように可動スクロール基板に設けられる。 【0003】固定スクロールの基板に吐出ポートを設ける構成では、固定スクロール基板の背面側に吐出室を設ける必要があるが、この吐出室の存在は圧縮機の全長を増大させる。 【0004】可動スクロール基板に吐出ポートを設ける構成では、固定スクロール基板の背面側に吐出室を設ける必要がなくなり、この吐出室の存在による圧縮機の全長の増大という問題は解消する。 【0005】特開平6−264875号公報の装置では、吐出ポートは撓み変形する吐出弁によって開閉され、吐出弁の開度はリテーナによって規制される。吐出弁及びリテーナはねじによって可動スクロール基板に取り付けられているが、このような取り付け構造に必要なスペースの確保が圧縮機の全長を増大させる。 【0006】特開平2−227583号公報の装置では、可動スクロール基板に設けられた吐出ポートが回転軸内の吐出穴に連通しており、この吐出穴内に逆止弁が設けられている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】前記逆止弁はフロート弁型であり、フロート弁型の逆止弁は、撓み変形する前記吐出弁に比べて設置スペースを低減できるという利点を有する。しかし、回転軸内の吐出穴内に逆止弁を配置する構成は、前記最終の密閉空間から逆止弁に至るガス通路をも前記最終の密閉空間の一部とすることになり、前記ガス通路内のガスが次の最終の密閉空間で再圧縮される。このように再圧縮されるガス量が多いほど体積効率が低下し、圧縮効率が悪くなる。 【0008】本発明は、可動スクロール基板に吐出ポートを設けた場合の圧縮効率を向上することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】そのために請求項1の発明では、可動スクロール基板に吐出ポートを設け、前記吐出ポートを開く開位置と前記吐出ポートを閉じる閉位置との間でガス流によって移動する弁体を備えた吐出開閉手段を前記可動スクロール基板に設けた。 【0010】最終の密閉空間から吐出開閉手段に至るガス通路は短く、再圧縮されるガス量が従来よりも減る。請求項2の発明では、請求項1において、前記吐出ポートに連なるように前記可動スクロール基板の背面に凹設された収容孔と、前記収容孔内に収容された前記弁体と、前記収容孔内からの前記弁体の離脱を阻止して前記弁体の開位置を規制する開位置規制手段とを備えた前記吐出開閉手段を構成した。 【0011】可動スクロール基板に凹設された収容孔内に弁体を収容した構成は、最終の密閉空間から吐出開閉手段に至るガス通路の短縮化に最適である。請求項3の発明では、請求項2において、前記収容孔の側壁に嵌め込まれたサークリップを前記開位置規制手段とした。 【0012】サークリップは、開位置規制手段として最適である。請求項4の発明では、請求項1乃至請求項3のいずれか1項において、回転軸の回転力を伝えて前記可動スクロールを公転させる公転機構を備え、前記公転機構は、前記回転軸と一体的に回転する偏心軸と、前記偏心軸と前記可動スクロールとの間に介在された軸受け手段とを備え、前記軸受け手段は、前記可動スクロール基板の背面から突設された筒内に収容されており、前記吐出開閉手段は、前記回転軸の軸方向に見て前記筒の包囲領域内にあるようにした。 【0013】前記筒の包囲領域内は、吐出ポートの配置位置として最適であり、従って筒の包囲領域内は吐出開閉手段の配置位置として最適である。請求項5の発明では、請求項1乃至請求項4のいずれか1項において、前記回転軸を駆動するモータを内蔵するようにした。 【0014】可動スクロール基板上の吐出ポートから吐出されたガスは、モータの冷却に利用できる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。 【0016】図1に示すように、固定スクロール11にはセンターハウジング12が接合されており、センターハウジング12にはモータハウジング13が接合されている。センターハウジング12とモータハウジング13とには回転軸14がラジアルベアリング15,16を介して回転可能に支持されており、回転軸14には偏心軸17が一体形成されている。 【0017】偏心軸17にはバランスウエイト18及びブッシュ19が支持されている。ブッシュ19には可動スクロール20が固定スクロール11と対向するようにニードルベアリング21を介して相対回転可能に支持されている。ニードルベアリング21は、可動スクロール20の可動スクロール基板33の背面に突設された筒332内に収容されている。固定スクロール11の固定スクロール基板31及び固定渦巻壁32、可動スクロール20の可動スクロール基板33及び可動渦巻壁34は図2に示すように密閉空間So,S1を形成する。可動スクロール20は偏心軸17の回転に伴って公転し、バランスウェイト18は可動スクロール20の公転運動に伴う遠心力を相殺する。回転軸14と一体的に回転する偏心軸17、ブッシュ19、及び偏心軸17と可動スクロール20の筒332との間に介在されたニードルベアリング21は公転機構を構成する。ニードルベアリング21は軸受け手段となる。 【0018】可動スクロール基板33とセンターハウジング12との間には旋回リング22が介在されている。旋回リング22には円柱形状の複数本(本実施の形態では4本)の自転阻止ピン23が貫通して止着されている。センターハウジング12と旋回リング22との間には環状の受圧プレート24が介在されている。図3に示すように受圧プレート24には自転阻止ピン23と同数の自転阻止孔241が周方向に配列されている。可動スクロール基板33には自転阻止ピン23と同数の自転阻止孔331が周方向に配列されている。自転阻止孔241,331はいずれも等間隔角度位置に配置されている。自転阻止孔241,331には自転阻止ピン23の端部が挿入されている。 【0019】モータハウジング13の内周面にはステータ27が止着されており、回転軸14にはロータ28が支持されている。ステータ27及びロータ28はモータを構成し、ステータ27への通電によりロータ28及び回転軸14が一体的に回転する。 【0020】回転軸14に一体形成された偏心軸17の回転に伴い、可動スクロール20が公転し、入口111から導入された冷媒ガスが両スクロール11,20の周縁側から固定スクロール基板31と可動スクロール基板33との間へ流入する。可動スクロール20の公転に伴い、自転阻止ピン23の周面が自転阻止孔331,241の周面に沿って摺接する。自転阻止孔331,241の径D、自転阻止ピン23の径d及びブッシュ19の公転半径rの間にはD=d+rの関係が設定されている。この関係によって可動スクロール20の公転半径がrに規定され、旋回リング22は可動スクロール20の公転半径rの1/2の半径で公転する。 【0021】旋回リング22は自転しようとする。しかし、3本以上の自転阻止ピン23が固定配置された自転阻止孔241の内周面に接しているため、旋回リング22が自転することはない。可動スクロール20はブッシュ19の中心軸線の周りで自転しようとする。しかし、可動スクロール基板33側の自転阻止孔331の内周面が自転しない旋回リング22上の3本以上の自転阻止ピン23に接しているため、可動スクロール20がブッシュ19の中心軸線の周りに自転することはない。即ち、可動スクロール20及び旋回リング22は自転することなく公転する。図2に示す密閉空間S1,Soは、可動スクロール20の公転に伴って容積減少しつつ両スクロール11,20の渦巻壁32,34の内終端部321,341間に向けて収束して行く。最終の密閉空間Soは容積零へ収束する。 【0022】可動スクロール基板33には吐出ポート25が形成されている。吐出ポート25は最終の密閉空間Soに連通している。可動スクロール基板33の背面には収容孔26が凹設されている。収容孔26は吐出ポート25に連なっている。収容孔26内には円板形状の弁体29が遊動可能に収容されている。収容孔26の周壁には環状の取り付け溝262が形成されており、取り付け溝262にはサークリップ30が嵌め込み止着されている。図3に示すように収容孔26の周壁には複数のガス通路261が切り欠き形成されている。収容孔26内に遊動可能に収容された弁体29は、図1に実線で示すように吐出ポート25と収容孔26との段差、即ち収容孔26の底部263に接して吐出ポート25を閉じる閉位置と、図1に鎖線で示すようにサークリップ30に当接して吐出ポート25を開く開位置との間を移動する。サークリップ30は、弁体29の開位置を規制する開位置規制手段となる。収容孔26、弁体29及びサークリップ30は、吐出開閉手段を構成する。吐出開閉手段は、回転軸14の軸方向に見て筒332の包囲領域内にある。 【0023】密閉空間S1,Soの容積減少によって圧縮された冷媒ガスは、最終の密閉空間Soから吐出ポート25及びガス通路261を経由して筒332内の空間35に吐出される。空間35は、ニードルベアリング21の隙間を経由して筒332外の空間36に連通しており、空間36は通路37を介してモータハウジング13内に連通している。モータハウジング13内の冷媒ガスは、回転軸14内の通路141及びモータハウジング13の端壁上の出口131を経由して外部冷媒回路38へ出てゆく。 【0024】第1の実施の形態では以下の効果が得られる。 (1-1)弁体29を収容する収容孔26及び吐出ポート25は、可動スクロール基板33に形成されており、最終の密閉空間Soから吐出開閉手段に至るガス通路は実質的に吐出ポート25のみとなる。再圧縮される冷媒ガス量は吐出ポート25の容積の分のみとなり、可動スクロール基板33に形成された吐出ポート25のみのガス通路は短い。従って、再圧縮されるガス量が従来よりも少なくなって体積効率が高くなり、圧縮効率が向上する。 【0025】(1-2)収容孔26の側壁に嵌め込まれたサークリップ30は、収容孔26内からの弁体29の離脱を阻止して弁体29の開位置を規制する。サークリップ30はその弾性に抗して縮径させて取り付け溝262に嵌め込むが、この嵌め込み作業は容易である。弁体29の開位置を確定するサークリップ30は、開位置規制手段として最適である。 【0026】(1-3)最終の密閉空間Soは可動スクロール基板33の中心部にあり、最終の密閉空間Soに連通する吐出ポート25は筒332の包囲領域内にある。最終の密閉空間Soを容積零へ収束させるには吐出ポート25を偏心軸17の中心軸線付近に配置することが望ましい。偏心軸17の中心軸線を包含する筒332の包囲領域内は、吐出ポート25の配置位置として最適であり、従って筒332の包囲領域内は吐出開閉手段の配置位置として最適である。 【0027】(1-4)吐出ポート25から空間35へ吐出された冷媒ガスはモータハウジング13内を通過する。吐出冷媒ガスの温度は、ステータ27及びロータ28からなるモータの温度よりも低く、モータハウジング13内を通過する冷媒ガスは前記モータを冷却する。吐出ポート25からモータハウジング13に至る本実施の形態におけるガス通路は、固定スクロール基板31側に吐出ポートを設けた圧縮機における吐出ポートからモータハウジングに至るガス通路に比して構造簡明となる。 【0028】次に、図4の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。弁体39には複数のガス通過孔391が貫設されている。ガス通過孔391は、回転軸14の軸線方向に見て吐出ポート25から外れた位置に配置されている。弁体39が収容孔26の底部263に接しているときにはガス通過孔391が閉じられる。 【0029】この実施の形態においても第1の実施の形態と同様の効果が得られる。又、弁体39にガス通過孔391を形成した構成は、弁体39の軽量化に寄与し、弁体39の応答性が向上する。 【0030】次に、図5の第3の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。偏心軸17の先端には位置規制突部171が一体形成されている。位置規制突部171の径は収容孔26の径よりも小さくしてあり、位置規制突部171の先端面172は収容孔26内に入り込んでいる。弁体29は、実線で示すように収容孔26の底部263に当接する閉位置と、鎖線で示すように位置規制突部171の先端面172に当接する開位置との間を移動する。 【0031】開位置規制手段となる位置規制突部171は偏心軸17に容易に形成でき、第1の実施に形態における取り付け溝262及びサークリップ30が不要となる。次に、図6〜図9の第4の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。 【0032】図6に示すように、センターハウジング12には固定スクロール40が接合されており、固定スクロール40にはフロントカバー41が接合されている。フロントカバー41と固定スクロール40との間には可動スクロール42が収容されている。可動スクロール42の可動渦巻壁43側には筒421が突設されている。ブッシュ19は筒421内に挿入されており、ブッシュ19と筒421との間にはニードルベアリング21が介在されている。即ち、可動スクロール42は、筒421及び軸受け手段であるニードルベアリング21を介してブッシュ19に相対回転可能に支持されている。固定スクロール40の固定スクロール基板44及び固定渦巻壁45、可動スクロール42の可動スクロール基板46及び可動渦巻壁43は、図7及び図8に示すように密閉空間So,S1,S2を形成する。可動スクロール42は偏心軸17の回転に伴って公転する。 【0033】可動スクロール基板46の背面には円柱形状の複数本(本実施の形態では4本)の自転阻止ピン47が止着されている。フロントカバー41と可動スクロール基板46との間には受圧プレート48が介在されている。図9に示すように、受圧プレート48及びフロントカバー41には自転阻止ピン47と同数の自転阻止孔49が周方向に配列されている。自転阻止孔49は等間隔角度位置に配置されており、自転阻止孔49には自転阻止ピン47の端部が挿入されている。 【0034】回転軸14に一体形成された偏心軸17の回転に伴い、可動スクロール42が公転し、固定スクロール40の周壁の入口401から導入された冷媒ガスが両スクロール40,42の周縁側から固定スクロール基板44と可動スクロール基板46との間へ流入する。可動スクロール42の公転に伴い、自転阻止ピン47の周面が自転阻止孔49の周面に沿って摺接する。自転阻止孔49の径D、自転阻止ピン47の径d及びブッシュ19の公転半径rの間にはD=d+2rの関係が設定されている。この関係によって可動スクロール42の公転半径がrに規定される。 【0035】可動スクロール42はブッシュ19の中心軸線、即ち偏心軸17の中心軸線の周りで自転しようとする。しかし、可動スクロール基板46に止着された3本以上の自転阻止ピン47が自転阻止孔49の内周面に接しているため、可動スクロール42がブッシュ19の中心軸線の周りに自転することはない。即ち、可動スクロール42は自転することなく公転する。 【0036】可動スクロール基板46には吐出ポート50が形成されている。図7に示すように、筒421の包囲領域内の可動スクロール基板46の端面には収容孔26、弁体29及びサークリップ30からなる吐出開閉手段が設けられている。収容孔26は吐出ポート50に連なっている。密閉空間S2,S1,Soは可動スクロール42の公転に伴って容積減少しつつ両スクロール40,42の渦巻壁45,43の内終端部間に向けて収束して行く。圧縮された冷媒ガスは、最終の密閉空間から吐出ポート50を経由して空間35へ吐出される。 【0037】回転軸14には吐出通路51が形成されている。吐出通路51は、偏心軸17の先端面から回転軸14の途中まで延びた後に回転軸14の周面に開口する。空間35に吐出された冷媒ガスは、吐出通路51を経由してモータハウジング13内へ流入する。 【0038】偏心軸17、ブッシュ19及びニードルベアリング21は、可動スクロール42を公転させるための公転機構を構成する。この公転機構及び回転軸14は可動スクロール基板46に対して可動渦巻壁43側に配置されており、固定スクロール基板44は筒421及び偏心軸17を包囲する位置に配置される。公転機構及び回転軸を可動スクロール基板の背面側に配置した従来構成では、固定スクロール40が図6のフロントカバー41の位置付近に配置されることになり、吐出室を設けるためのスペースが本実施の形態の圧縮機のフロントカバー41のさらに前側(図6において左側)に必要となる。従って、前記公転機構及び回転軸14を可動スクロール基板46に対して可動渦巻壁43側に配置した構成は、回転軸14の軸方向におけるスクロール型圧縮機の長さの短縮化を可能にする。 【0039】このような利点を有するスクロール型圧縮機の可動スクロール基板46に吐出開閉手段を設けた構成は、スクロール型圧縮機の長さの一層の短縮化、及び圧縮効率の向上をもたらす。 【0040】 【発明の効果】以上詳述したように本発明では、可動スクロール基板に吐出ポートを設け、前記吐出ポートを開く開位置と前記吐出ポートを閉じる閉位置との間でガス流によって移動する弁体を備えた吐出開閉手段を前記可動スクロール基板に設けたので、可動スクロール基板に吐出ポートを設けた場合の圧縮効率を向上し得るという優れた効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003218 【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機製作所
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| 【出願日】 |
平成11年9月6日(1999.9.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068755 【弁理士】 【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−73972(P2001−73972A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月21日(2001.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願平11−251540 |
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