| 【発明の名称】 |
スクロール型圧縮機 |
| 【発明者】 |
【氏名】飯塚 二郎
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| 【要約】 |
【課題】ピンアンドリングカップリングを備えるスクロール型圧縮機の可動スクロールの公転半径及び許容最大公転半径の関係が、円滑に公転運動でき、振動、騒音の発生を防止するよう構成する。
【解決手段】ハウジングに支承された駆動軸の回転によって可動スクロールを公転させるクランク機構と、可動スクロールの自転を防止するピンアンドリングカップリングを備えるスクロール型圧縮機において、当ピンアンドカップリング27′は、可動スクロールの端板21aとフロントハウジング10bの端面との間に介挿されたリング22と、可動スクロールの端板に固定されてリング内へ突出する可動側ピン27b′と、フロントハウジングの端面に固定されてリング内へ突出する固定側ピン27c′とを有し、可動側ピンと固定側ピンの外周面が、夫々先端に向けてテーパ状に形成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハウジングと、回転自在にハウジングに支承された駆動軸と、中心部に吐出孔が形成された端板と端板の一方の端面に形成されたうず巻き体とを有しハウジング内に配設された固定スクロールと、端板と端板の一方の端面に形成され固定スクロールのうず巻き体に対して角度をずらしてかみ合い固定スクロールのうず巻き体との間にポケットを形成するうず巻き体とを有しハウジング内に配設された可動スクロールと、駆動軸の回転によって可動スクロールを公転させるクランク機構と、可動スクロールの自転を阻止する自転防止機構とを備え、自転防止機構は、可動スクロールの端板とハウジングの端面との間に介挿されたリングと、可動スクロールの端板に固定されてリング内へ突出する可動側ピンと、ハウジングの端面に固定されてリング内へ突出する固定側ピンとを有し、可動側ピンの外周面と固定側ピンの外周面とが先端へ向けてテーパしていることを特徴とするスクロール型圧縮機。 【請求項2】 可動側ピンの可動スクロールの端板から突出する部分の基部の外周面及び/又は固定側ピンのハウジングの端面から突出する部分の基部の外周面は先端へ向けてテーパしておらず、テーパしていない基部は拡径されて鍔を形成していることを特徴とする請求項1に記載のスクロール型圧縮機。 【請求項3】 可動側ピンの可動スクロールの端板から突出する部分の全域の外周面と、固定側ピンのハウジングの端面から突出する部分の全域の外周面とが先端へ向けてテーパしていることを特徴とする請求項1に記載のスクロール型圧縮機。 【請求項4】 リングの端面は、径方向外方へ向けてリングの厚みが減ずるようにテーパしていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のスクロール型圧縮機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ピンアンドリングカップリングを備えるスクロール型圧縮機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のピンアンドリングカップリングを備えるスクロール型圧縮機を図1〜3に基づいて説明する。図1において、10はスクロール型圧縮機のハウジングである。ハウジング10は、皿状のリアケーシング10a1 と、リアケーシング10a1 に固定された円筒状のセンターケーシング10a2 とを有するリアハウジング10aと、大径円筒部10b1 と小径円筒部10b2 とを有しリアハウジング10aに固定されたフロントハウジング10bとを備えている。リアハウジング10aとフロントハウジング10bとは同心状に配設されている。ハウジング10の中心軸線X上に配設されたシャフト11が、フロントハウジングの小径円筒部10b2 を通って、ハウジング10内に延びている。シャフト11は、フロントハウジングの小径円筒部10b2 に包囲された小径部11aと、フロントハウジングの大径円筒部10b1 に包囲された大径部11bとを備えている。大径部11bの端面には、軸線Xに平行に延びるクランクピン12が、軸心から偏心して固定されている。シャフト11の大径部11bは、ボールベアリング13を介してフロントハウジングの大径円筒部10b1 により回転自在に支承されている。シャフト11の小径部11aを包囲してリップシール14が配設されている。 【0003】フロントハウジングの小径円筒部10b2 を包囲して電磁クラッチ15が配設されている。電磁クラッチ15は、フロントハウジングの小径円筒部10b2 に回転自在に外嵌すると共に、図示しないVベルトを介して図示しない外部駆動源に接続されたプーリ15aと、フロントハウジング10bに固定された電磁石15bと、シャフト11の小径部11aの端部にセレーション結合されたクラッチアーマチュア15cとを備えている。電磁クラッチ15を介して、図示しない外部駆動源によりシャフト11が回転駆動される。 【0004】リアハウジング10a内には、固定スクロール16が配設されている。固定スクロール16は、センターケーシング10a2 と一体形成された円板状の端板16aと、端板16aの一方の端面に形成されたうず巻き体16bとを備えている。端板16aの中心部には吐出穴16a1 が形成されている。固定スクロールの端板16aにより、リアハウジング10aの内部空間は吸入室17と吐出室18とに仕切られている。フロントハウジング10bに吸入ポート19が形成されている。吸入ポート19は吸入室17に連通している。センターケーシング10a2 の側壁に吐出ポート20が形成されている。吐出ポート20は吐出室18に連通している。 【0005】リアハウジング10a内に、固定スクロール16に隣接して可動スクロール21が配設されている。可動スクロール21は、円板状の端板21aと、端板21aの一方の端面に形成されたうず巻き体21bと、端板21aの他方の端面に形成された環状のボス21cとを備えている。端板21aの他方の端面の周縁部が、スラスト受けリング22を介して、フロントハウジング10bの端面に摺接し、フロントハウジング10bにより、軸線X方向に支持されている。可動スクロール21のうず巻き体21bと、固定スクロール16のうず巻き体16bとは180°の角度のずれをもってかみ合っている。 【0006】互いにかみ合う可動スクロールのうず巻き体21bと固定スクロールのうず巻き体16bとの間に複数の空間、すなわちポケット23が形成されている。ポケット23は、後述するように可動スクロール21が固定スクロール16に対して公転するのに伴って、うず巻きの終端部からうず巻きの始端部へ向かって移動し、当該移動に伴って体積が減少し、ポケット内の冷媒ガスが圧縮される。 【0007】ボス21cには、厚肉円板状のブッシュ24が、ラジアルベアリング25を介して回転自在に内嵌している。ブッシュ24には、軸線Xに平行に延びる貫通穴26が形成されている。貫通穴26は、シヤフト11の大径部11bに固定されたクランクピン12を収容している。クランクピン12とブッシュ24とラジアルベアリング25とボス21cとにより構成されるクランク機構により、シャフト11が回転すると可動スクロール21は軸線Xの回りに公転する。 【0008】フロントハウジング10bの端面と可動スクロール21の端板21aとの間には、可動スクロール自転防止用のピンアンドリングカップリング27が、周方向に互いに間隔を隔てて複数配設されている。図2、3に示すように、ピンアンドリングカップリング27は、可動スクロールの端板21aとフロントハウジング10bの端面との間に介挿されたリング27aと、一端部が可動スクロールの端板21aに圧入され、他端部がリング27a内へ突出する円柱状の可動側ピン27bと、一端部がフロントハウジング10bの端面に圧入され、他端部がリング27a内へ突出する円柱状の固定側ピン27cとを有する。図3に示すように、ピンアンドリングカップリング27は、可動側ピン27bが最大公転半径R0 で固定側ピン27cの回りを公転するのを許容し、ひいては、可動スクロール21が最大公転半径R0 でX軸回りに公転するのを許容し、他方、可動側ピン27bが距離R0 を超えて固定側ピン27cから離れるのを阻止することによって、可動スクロール21の自転を阻止する。図3から分かるように、最大公転半径R0 は、可動側ピン27bと固定側ピン27cとが共にリング27aに当接した時の可動側ピン27bと固定側ピン27cとの軸線間距離である。 【0009】吐出室18内に、吐出穴16a1 を覆って吐出弁28が配設され、吐出弁28を覆ってリテーナ29が配設されている。吐出弁28とリテーナ29とは、ボルト30により固定スクロールの端板16aに固定されている。 【0010】上記構成を有する従来構造のピンアンドリングカップリングを備えるスクロール型圧縮機の作動を説明する。図示しない外部駆動源により、電磁クラッチ15を介して、シャフト11が回転駆動される。シャフト11の回転により、クランクピン12に支承された可動スクロール21が軸線Xの回りに公転する。公転に伴う可動スクロール21の自転は、ピンアンドリングカップリング27により阻止される。可動スクロール21の公転に伴って、互いにかみ合う可動スクロールのうず巻き体21bと固定スクロールのうず巻き体16bとの間に形成されたポケット23が、うず巻きの終端部から、うず巻きの始端部へ向かって移動する。吸入ポート19を通って吸入室17へ流入した冷媒ガスが、うず巻き体21bの終端部近傍で形成されつつあるポケット23内へ流入する。ポケット23がうず巻きの終端部から始端部へ向かって移動すると共に、ポケット23の体積が減少し、ポケット23内の冷媒ガスは圧縮される。圧縮された冷媒ガスは、固定スクロールの端板16aに形成された吐出穴16a1 を通り、吐出弁28を押し開けて、吐出室18ヘ流出する。吐出室18ヘ流入した冷媒ガスは、吐出ポート20を通って、外部冷媒回路へ流出する。 【0011】 【発明が解決しようとする課題】上記スクロール型圧縮機において、可動スクロール21が円滑に公転運動をするためには、ピンアンドリングカップリング27によって許容される可動スクロール21の最大公転半径R0 と、可動スクロール21のうず巻き体21bの形状と固定スクロール16のうず巻き体16bの形状とにより決定される可動スクロール21の公転半径R1 との間に、R1 ≦R0 なる関係が必要である。R0 とR1 の差R0 −R1 が過大になると、自転阻止の際に、可動側ピン27b、固定側ピン27cとリング27aとの衝突に起因する振動、騒音が発生する。従って、R1 ≦R0 で且つR0 −R1 ≒0であるのが望ましい。しかし、部品の工作精度上、R1 ≦R0 で且つR0 −R1 ≒0を実現するピンアンドリングカップリング27の製造は困難であった。本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、ピンアンドリングカップリングを備えるスクロール型圧縮機であって、R1 ≦R0 で且つR0 −R1 ≒0を実現できるスクロール型圧縮機を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明においては、ハウジングと、回転自在にハウジングに支承された駆動軸と、中心部に吐出孔が形成された端板と端板の一方の端面に形成されたうず巻き体とを有しハウジング内に配設された固定スクロールと、端板と端板の一方の端面に形成され固定スクロールのうず巻き体に対して角度をずらしてかみ合い固定スクロールのうず巻き体との間にポケットを形成するうず巻き体とを有しハウジング内に配設された可動スクロールと、駆動軸の回転によって可動スクロールを公転させるクランク機構と、可動スクロールの自転を阻止する自転防止機構とを備え、自転防止機構は、可動スクロールの端板とハウジングの端面との間に介挿されたリングと、可動スクロールの端板に固定されてリング内へ突出する可動側ピンと、ハウジングの端面に固定されてリング内へ突出する固定側ピンとを有し、可動側ピンの外周面と固定側ピンの外周面とが先端へ向けてテーパしていることを特徴とするスクロール型圧縮機を提供する。本発明に係るスクロール型圧縮機においては、可動側ピンの外周面と固定側ピンの外周面とが先端へ向けてテーパしているので、ハウジングの端面と可動スクロールの端板との間にスペーサを介挿し、スペーサの厚みを調整して可動側ピンと固定側ピンとをピン軸線方向に相対移動させることにより、ピンアンドリングカップリングが許容する最大公転半径R0 を調整することができる。この結果、R1 ≦R0 で且つR0 −R1 ≒0を実現することができる。 【0013】本発明の好ましい態様においては、可動側ピンの可動スクロールの端板から突出する部分の基部の外周面及び/又は固定側ピンのハウジングの端面から突出する部分の基部の外周面は先端へ向けてテーパしておらず、テーパしていない基部は拡径されて鍔を形成している。可動側ピンの可動スクロールの端板から突出する部分の基部の外周面及び/又は固定側ピンのハウジングの端面から突出する部分の基部の外周面が先端へ向けてテーパしていない場合、一方のピンのテーパ面と他方のピンのテーパしていない面とにリングが当接すると、リングとテーパ面との当接部又はリングとテーパしていない面との当接部が片当たりとなり、ピンアンドリングカップリングのスムーズな作動が阻害される。係る不都合を解消するために、テーパしていない基部を拡径して鍔を形成し、リングがテーパしていない基部の外周面に当接するのを阻止するのが望ましい。 【0014】本発明の好ましい態様においては、可動側ピンの可動スクロールの端板から突出する部分の全域の外周面と、固定側ピンのハウジングの端面から突出する部分の全域の外周面とが先端へ向けてテーパしている。リングが当接する可能性のある可動側ピン、固定側ピンの外周面の全域が先端へ向けてテーパしていれば、リングが可動側ピンの外周面、或いは固定側ピンの外周面に片当たりする可能性は無い。この結果、ピンアンドリングカップリングのスムーズに作動が保証され、可動スクロールのスムーズな公転運動が保証される。 【0015】本発明の好ましい態様においては、リングの端面は、径方向外方へ向けてリングの厚みが減ずるようにテーパしている。リングの端面を、径方向外方へ向けてリングの厚みが減ずるようにテーパさせることにより、リングの端面の外縁部エッジがハウジングや可動スクロールの端板に当接して、ハウジングや可動スクロールの端板が磨耗するのを防止することかできる。 【0016】 【発明の実施の形態】本発明の実施例に係るスクロール型圧縮機を説明する。本実施例に係るスクロール型圧縮機においては、図4、5に示すように、ピンアンドリングカップリング27′は、可動スクロールの端板21aとフロントハウジング10bの端面との間に介挿されたリング27a′と、一端部が可動スクロールの端板21aに圧入されて端板21aに固定され、他端部がリング27a′へ突出する略円柱状の可動側ピン27b′と、一端部がフロントハウジング10bの端面に圧入されてフロントハウジング10bに固定され、他端部がリング27a′へ突出する略円柱状の固定側ピン27c′とを有している。 【0017】リング27a′の端面27a1 ′、27a2 ′は、径方向外方ヘ向けてリング27a′の厚みが減ずるようにテーパしている。可動側ピン27b′の、可動スクロールの端板21aから突出する部分の基部を除く全域の外周面が、先端へ向けてテーパしている。基部は拡径されて鍔27b1 ′が形成されている。固定側ピン27c′の、フロントハウジング10bの端面から突出する部分の基部を除く全域の外周面が、先端へ向けてテーパしている。基部は拡径されて鍔27c1 ′が形成されている。上記を除き、本実施例に係るスクロール型圧縮機の構成は、図1〜3に示す従来構造のスクロール型圧縮機の構成と同一である。 【0018】本実施例に係るスクロール型圧縮機においては、スラスト受けリング22の厚みを調整して、可動側ピン27b′と固定側ピン27c′とをピン軸線方向に相対移動させることにより、ピンアンドリングカップリング27′が許容する最大公転半径R0 を調整することができる。より具体的に説明すると、スラスト受けリング22の厚みを増加させれば、可動側ピン27b′と固定側ピン27c′とがピン軸線方向に離隔し、図4、5に示すように最大公転半径R0 が増加する。スラスト受けリング22の厚みを減少させれば、可動側ピン27b′と固定側ピン27c′とがピン軸線方向に接近し、図6、7に示すように最大公転半径R0が減少する。従って、スラスト受けリング22の厚みを調整してR0 を調整することにより、R1 ≦R0 で且つR0 −R1 ≒0を実現することができる。ここでR1 は、可動スクロール21のうず巻き体21bの形状と固定スクロール16のうず巻き体16bの形状とにより決定される可動スクロール21の公転半径である。 【0019】本実施例においては、可動側ピン27b′の可動スクロールの端板21aから突出する部分の基部と、固定側ピン27c′のハウジング10bの端面から突出する部分の基部とは、先端へ向けてテーパしてないので、リング27a′が可動側ピン27b′のテーパ面と固定側ピン27c′のテーパしていない面とに当接し、或いはリング27a′が可動側ピン27b′のテーパしていない面と固定側ピン27c′のテーパ面とに当接する事態が発生し得る。かかる場合、リング27a′と可動側ピン27b′との当接部、或いはリング27a′と固定側ピン27c′との当接部が、片当たりとなり、ピンアンドリングカップリング27′のスムーズな作動が阻害される可能性を生ずる。しかし本実施例においては、可動側ピン27b′、固定側ピン27c′のテーパしていない基部を拡径して形成した鍔27b1 ′、27c1 ′によって、リング27a′が可動側ピン27b′の基部へ接近するのが阻止されて、リング27a′が可動側ピン27b′基部のテーパしていない外周面に当接するのが阻止され、リング27a′が固定側ピン27c′の基部へ接近するのが阻止されて、リング27a′が固定側ピン27c′基部のテーパしていない外周面に当接するのが阻止される。従って、ピンアンドリングカップリング27′のスムーズな作動が阻害されるるおそれは無い。 【0020】スラスト受けリング22の厚みを小さくして、ピンアンドリングカップリング27が許容する最大公転半径R0 を小さくした場合、図6に示すように、リング27a′の端面27a1 ′がフロントハウジング10aの端面に当接し、端面27a2 ′が可動スクロールの端板21aに当接する場合を生ずる。係る場合、リング27a′の軸線は可動側ピン27b′、固定側ピン27c′の軸線に対して傾斜しているので、リング27a′の端面27a1 ′、27a2 ′の外縁部エッジがフロントハウジング10aの端面、可動スクロールの端板21aに当接して、フロントハウジング10aの端面、可動スクロールの端板21aが磨耗する可能性を生ずる。しかし、本実施例においては、リング27a′の端面27a1 ′、27a2 ′は、径方向外方ヘ向けてリング27a′の厚みが減ずるようにテーパしているので、リング27a′の端面27a1 ′がフロントハウジング10aの端面に当接し、端面27a2 ′が可動スクロールの端板21aに当接する場合でも、端面27a1 ′、27a2 ′の外縁部のエッジは、フロントハウジング10bの端面、可動スクロールの端板21aに当接しない。従って、端面27a1′、27a2 ′の外縁部のエッジがフロントハウジング10bの端面、可動スクロールの端板21aに当接して、フロントハウジング10bの端面、可動スクロールの端板21aが磨耗するような事態は発生しない。 【0021】以上本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されない。可動側ピン27b′の可動スクロールの端板21aから突出する部分の全域の外周面と、固定側ピン27c′のフロントハウジング10bの端面から突出する部分の全域の外周面とを先端へ向けてテーパさせても良い。リング27a′が当接する可能性のある可動側ピン27b′、固定側ピン27c′の外周面の全域が先端へ向けてテーパしていれば、リング27a′が可動側ピン27b′の外周面、或いは固定側ピン27c′の外周面に片当たりする可能性は無い。この結果、ピンアンドリングカップリング27′のスムーズに作動が保証され、可動スクロール21のスムーズな公転運動が保証される。可動側ピン27b′、固定側ピン27c′の何れか一方を、基部の外周面をも含む外周面の全域を先端へ向けてテーパさせた構造としても良い。 【0022】 【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係るスクロール型圧縮機においては、可動側ピンの外周面と固定側ピンの外周面とが先端へ向けてテーパしているので、ハウジングの端面と可動スクロールの端板との間にスペーサを介挿し、スペーサの厚みを調整して可動側ピンと固定側ピンとをピン軸線方向に相対移動させることにより、ピンアンドリングカップリングが許容する最大公転半径R0 を調整することができる。この結果、R1 ≦R0 で且つR0 −R1 ≒0を実現することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001845 【氏名又は名称】サンデン株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月1日(1999.9.1) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095245 【弁理士】 【氏名又は名称】坂口 嘉彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−73966(P2001−73966A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月21日(2001.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願平11−247057 |
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