| 【発明の名称】 |
スクロール型圧縮機 |
| 【発明者】 |
【氏名】大武 真一
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| 【要約】 |
【課題】可動スクロールのうず巻き体の端面の平面精度が高く、ポケットからの圧縮途中の冷媒ガスの漏洩量が少ないスクロール型圧縮機を提供する。
【解決手段】ハウジング10内に配設固定された固定スクロール16のうず巻き体16bに対して角度をずらして噛み合い、当うず巻き体との間に圧縮空間を形成すべく、ハウジング内に配設された、うず巻き体21bを有する可動スクロール21と、駆動軸11の回転によって可動スクロールを公転させるクランク機構と、自転防止機構とを備え、クランク機構は、駆動軸に偏心取り付けをクランクピン12と、同ピンに摺動可能に外嵌合するブッシュ24と、可動スクロールの端板21aの他方の端面に形成されブッシュを受け入れるボス21cと、ボスに圧入されてボスとブッシュとの間に介在するベアリング25とを有し、可動スクロールのうず巻き体21bは、ボスにベアリングが圧入された後に加工成形される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハウジングと、回転自在にハウジングに支承された駆動軸と、中心部に吐出孔が形成された端板と端板の一方の端面に形成されたうず巻き体とを有しハウジング内に配設された固定スクロールと、端板と端板の一方の端面に形成され固定スクロールのうず巻き体に対して角度をずらしてかみ合い固定スクロールのうず巻き体との間にポケットを形成するうず巻き体とを有しハウジング内に配設された可動スクロールと、駆動軸の回転によって可動スクロールを公転させるクランク機構と、可動スクロールの自転を阻止する自転防止機構とを備え、クランク機構は、駆動軸に偏心して取り付けられたクランクピンと、クランクピンに摺動可能に外嵌合するブッシュと、可動スクロールの端板の他方の端面に形成されブッシュを受け入れるボスと、ボスに圧入されてボスとブッシュとの間に介在するベアリングとを有するスクロール型圧縮機であって、可動スクロールのうず巻き体は、ボスにベアリングが圧入された後に加工成形されることを特徴とするスクロール型圧縮機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、スクロール型圧縮機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ハウジングと、回転自在にハウジングに支承された駆動軸と、中心部に吐出孔が形成された端板と端板の一方の端面に形成されたうず巻き体とを有しハウジング内に配設された固定スクロールと、端板と端板の一方の端面に形成され固定スクロールのうず巻き体に対して角度をずらしてかみ合い固定スクロールのうず巻き体との間にポケットを形成するうず巻き体とを有しハウジング内に配設された可動スクロールと、駆動軸の回転によって可動スクロールを公転させるクランク機構と、可動スクロールの自転を阻止する自転防止機構とを備え、クランク機構は、駆動軸に偏心して取り付けられたクランクピンと、クランクピンに摺動可能に外嵌合するブッシュと、可動スクロールの端板の他方の端面に形成されブッシュを受け入れるボスと、ボスに圧入されてボスとブッシュとの間に介在するベアリングとを有するスクロール型圧縮機が従来から広く使用されている。従来のスクロール型圧縮機においては、可動スクロールのうず巻き体を加工成形した後に、可動スクロールのボスにベアリングを圧入していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】従来のスクロール型圧縮機においては、可動スクロールのボスにベアリングを圧入することにより、加工成形済の可動スクロールのうず巻き体が変形し、可動スクロールのうず巻き体の端面の平面精度が低下し、可動スクロールのうず巻き体の端面と固定スクロールの端板との間に隙間ができ、当該隙間を介してポケットから圧縮途中の冷媒ガスが漏れ、圧縮機の効率が低下するという問題があった。本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、可動スクロールのうず巻き体の端面の平面精度が高く、ポケットからの圧縮途中の冷媒ガスの漏洩量が少ないスクロール型圧縮機を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明においては、ハウジングと、回転自在にハウジングに支承された駆動軸と、中心部に吐出孔が形成された端板と端板の一方の端面に形成されたうず巻き体とを有しハウジング内に配設された固定スクロールと、端板と端板の一方の端面に形成され固定スクロールのうず巻き体に対して角度をずらしてかみ合い固定スクロールのうず巻き体との間にポケットを形成するうず巻き体とを有しハウジング内に配設された可動スクロールと、駆動軸の回転によって可動スクロールを公転させるクランク機構と、可動スクロールの自転を阻止する自転防止機構とを備え、クランク機構は、駆動軸に偏心して取り付けられたクランクピンと、クランクピンに摺動可能に外嵌合するブッシュと、可動スクロールの端板の他方の端面に形成されブッシュを受け入れるボスと、ボスに圧入されてボスとブッシュとの間に介在するベアリングとを有するスクロール型圧縮機であって、可動スクロールのうず巻き体は、ボスにベアリングが圧入された後に加工成形されることを特徴とするスクロール型圧縮機を提供する。本発明に係るスクロール型圧縮機においては、可動スクロールのボスにベアリングが圧入された後に、可動スクロールのうず巻き体が加工成形されるので、加工成形の精度が高ければ、可動スクロールのうず巻き体の端面の高い平面精度が得られ、ポケットからの圧縮途中の冷媒ガスの漏洩が抑制される。 【0005】 【発明の実施の形態】本発明の実施例に係るスクロール型圧縮機を説明する。図1において、10はスクロール型圧縮機のハウジングである。ハウジング10は、皿状のリアケーシング10a1 と、リアケーシング10a1 に固定された円筒状のセンターケーシング10a2 とを有するリアハウジング10aと、大径円筒部10b1 と小径円筒部10b2 とを有しリアハウジング10aに固定されたフロントハウジング10bとを備えている。リアハウジング10aとフロントハウジング10bとは同心状に配設されている。ハウジング10の中心軸線X上に配設されたシャフト11が、フロントハウジングの小径円筒部10b2 を通って、ハウジング10内に延びている。シャフト11は、フロントハウジングの小径円筒部10b2 に包囲された小径部11aと、フロントハウジングの大径円筒部10b1 に包囲された大径部11bとを備えている。大径部11bの端面には、軸線Xに平行に延びるクランクピン12が、軸心から偏心して固定されている。シャフト11の大径部11bは、ボールベアリング13を介してフロントハウジングの大径円筒部10b1 により回転自在に支承されている。シャフト11の小径部11aを包囲してリップシール14が配設されている。 【0006】フロントハウジングの小径円筒部10b2 を包囲して電磁クラッチ15が配設されている。電磁クラッチ15は、フロントハウジングの小径円筒部10b2 に回転自在に外嵌すると共に、図示しないVベルトを介して図示しない外部駆動源に接続されたプーリ15aと、フロントハウジング10bに固定された電磁石15bと、シャフト11の小径部11aの端部にセレーション結合されたクラッチアーマチュア15cとを備えている。電磁クラッチ15を介して、図示しない外部駆動源によりシャフト11が回転駆動される。 【0007】リアハウジング10a内には、固定スクロール16が配設されている。固定スクロール16は、センターケーシング10a2 と一体形成された円板状の端板16aと、端板16aの一方の端面に形成されたうず巻き体16bとを備えている。端板16aの中心部には吐出穴16a1 が形成されている。固定スクロールの端板16aにより、リアハウジング10aの内部空間は吸入室17と吐出室18とに仕切られている。フロントハウジング10bに吸入ポート19が形成されている。吸入ポート19は吸入室17に連通している。センターケーシング10a2 の側壁に吐出ポート20が形成されている。吐出ポート20は吐出室18に連通している。 【0008】リアハウジング10a内に、固定スクロール16に隣接して可動スクロール21が配設されている。可動スクロール21は、円板状の端板21aと、端板21aの一方の端面に形成されたうず巻き体21bと、端板21aの他方の端面に形成された環状のボス21cとを備えている。端板21aの他方の端面の周縁部が、スラスト受けリング22を介して、フロントハウジング10bの端面に摺接し、フロントハウジング10bにより、軸線X方向に支持されている。可動スクロール21のうず巻き体21bと、固定スクロール16のうず巻き体16bとは180°の角度のずれをもってかみ合っている。 【0009】互いにかみ合う可動スクロールのうず巻き体21bと固定スクロールのうず巻き体16bとの間に複数の空間、すなわちポケット23が形成されている。ポケット23は、うず巻き体21bの側面とうず巻き体16bの側面との間の摺接面、うず巻き体21bの端面と端板16aとの間の摺接面、うず巻き体16bの端面と端板21aとの間の摺接面によりシールされる。ポケット23は、後述するように可動スクロール21が固定スクロール16に対して公転するのに伴って、うず巻きの終端部からうず巻きの始端部へ向かって移動し、当該移動に伴って体積が減少し、ポケット内の冷媒ガスが圧縮される。 【0010】ボス21cには、厚肉円板状のブッシュ24が、ラジアルベアリング25を介して回転自在に内嵌している。ラジアルベアリング25はボス21cに圧入されている。ブッシュ24には、軸線Xに平行に延びる貫通穴26が形成されている。貫通穴26は、シヤフト11の大径部11bに固定されたクランクピン12を収容している。クランクピン12とブッシュ24とラジアルベアリング25とボス21cとにより構成されるクランク機構により、シャフト11が回転すると可動スクロール21は軸線Xの回りに公転する。 【0011】フロントハウジング10bと可動スクロール21との間には、可動スクロール自転防止用のカップリング機構27が配設されている。 【0012】吐出室18内に、吐出穴16a1 を覆って吐出弁28が配設され、吐出弁28を覆ってリテーナ29が配設されている。吐出弁28とリテーナ29とは、ボルト30により固定スクロールの端板16aに固定されている。 【0013】可動スクロールのうず巻き体21bは、ラジアルベアリング25をボス21cに圧入した後に、加工成形されている。 【0014】上記構成を有する本実施例に係るスクロール型圧縮機の作動を説明する。図示しない外部駆動源により、電磁クラッチ15を介して、シャフト11が回転駆動される。シャフト11の回転により、クランクピン12に支承された可動スクロール21が軸線Xの回りに公転する。公転に伴う可動スクロール21の自転は、カップリング機構27により阻止される。可動スクロール21の公転に伴って、互いにかみ合う可動スクロールのうず巻き体21bと固定スクロールのうず巻き体16bとの間に形成されたポケット23が、うず巻きの終端部から、うず巻きの始端部へ向かって移動する。吸入ポート19を通って吸入室17へ流入した冷媒ガスが、うず巻き体21bの終端部近傍で形成されつつあるポケット23内へ流入する。ポケット23がうず巻きの終端部から始端部へ向かって移動すると共に、ポケット23の体積が減少し、ポケット23内の冷媒ガスは圧縮される。圧縮された冷媒ガスは、固定スクロールの端板16aに形成された吐出穴16a1 を通り、吐出弁28を押し開けて、吐出室18ヘ流出する。吐出室18ヘ流入した冷媒ガスは、吐出ポート20を通って、外部冷媒回路へ流出する。 【0015】本実施例に係るスクロール型圧縮機においては、可動スクロールのボス21cにラジアルベアリング25が圧入された後に、可動スクロールのうず巻き体21bが加工成形されるので、加工成形の精度が高ければ、可動スクロールのうず巻き体21bの端面の高い平面精度が得られる。この結果、可動スクロールの公転運動中、可動スクロールのうず巻き体21bの端面が、固定スクロールの端板16aに密着し、固定スクロールのうず巻き体16bと可動スクロールのうず巻き体21bとの間に形成されるポケット23からの圧縮途中の冷媒ガスの漏洩が抑制される。 【0016】 【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係るスクロール型圧縮機においては、可動スクロールのボスにベアリングが圧入された後に、可動スクロールのうず巻き体が加工成形されるので、加工成形の精度が高ければ、可動スクロールのうず巻き体の端面の高い平面精度が得られ、ポケットからの圧縮途中の冷媒ガスの漏洩が抑制される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001845 【氏名又は名称】サンデン株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年9月3日(1999.9.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095245 【弁理士】 【氏名又は名称】坂口 嘉彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−73964(P2001−73964A) |
| 【公開日】 |
平成13年3月21日(2001.3.21) |
| 【出願番号】 |
特願平11−250840 |
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