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【発明の名称】 圧力スイッチ及びそれを備えた圧縮機
【発明者】 【氏名】笹川 千賀子

【氏名】丸岩 保治

【要約】 【課題】チャタリング現象等による不具合を生じさせることなく、しかもコストアップを招くことなく、熱交換回路における駆動手段を確実に保護する。

【解決手段】圧縮機の駆動手段に接続された駆動接点37と電磁石42に接続された保持接点38との間にて移動可能な可動接点35を設ける。可動接点35にエアコンスイッチ41を介して電源を接続する。低圧側の圧力LPにより変動するベローズ部33を有するベローズ部材34を設ける。一端に可動接点35が固定された可動接点フレーム36をベローズ部33に固定する。低圧側の圧力が所定値以下となった際に、ベローズ部33によって可動接点フレーム36が移動され、可動接点35が保持接点38側へ移動されて接触され、電磁石42へ電力が供給され、電磁石42に可動接点フレーム36が磁着され、エアコンスイッチ41がOFFされるまで、可動接点35が駆動接点37から離間される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 駆動スイッチがONされることにより圧縮機の駆動手段が作動され、該圧縮機によって圧縮された冷媒を膨張させて熱交換を行う熱交換回路に設けられ、前記冷媒の圧縮前の低圧側の圧力を検知し、この低圧側の圧力が所定値以下となった際に、前記駆動手段の駆動を禁止し、その後、前記低圧側の圧力が所定値を越えても、前記駆動スイッチがOFFされるまで、前記駆動手段の駆動の禁止状態を維持させることを特徴とする圧力スイッチ。
【請求項2】 前記駆動手段に接続された駆動接点と、電磁石に接続された保持接点と、これら駆動接点と保持接点との間にて移動可能に設けられ、前記駆動スイッチを介して電源に接続された可動接点と、前記低圧側の圧力により前記可動接点を移動させる圧力検知部とを有し、前記低圧側の圧力が所定値以下となった際に、前記駆動接点に接触していた可動接点が前記圧力検知部によって前記保持接点側へ移動されて接触され、前記電源からの電力が前記電磁石へ供給され、この電磁石に前記圧力検知部が吸着され、前記駆動スイッチがOFFされるまで、前記可動接点の前記駆動接点からの離間状態が維持されることを特徴とする請求項1記載の圧力スイッチ。
【請求項3】 駆動スイッチがONされることにより圧縮機の駆動手段が作動され、該圧縮機によって圧縮された冷媒を膨張させて熱交換を行う熱交換回路に設けられ、前記冷媒の圧縮前の低圧側の圧力を検知し、この低圧側の圧力が所定値以下となった際に、前記駆動手段の駆動を禁止し、その後、前記低圧側の圧力が所定値を越えても、所定時間前記駆動手段の駆動の禁止状態を維持させることを特徴とする圧力スイッチ。
【請求項4】 前記低圧側の圧力に応じて摺動するスイッチピストンと、前記低圧側の圧力と高圧側の圧力との差圧に応じて摺動する差圧ピストンとを有し、前記スイッチピストンには、前記駆動スイッチを介して電源に接続された接点と、前記駆動手段に接続された接点と、これら接点を導通させるノッチ部材と、前記スイッチピストンが摺動されて、前記スイッチピストンが摺動可能に接触している摺動面に形成された孔部を臨む位置に前記ノッチ部材が配設された際に、このノッチ部材を孔部方向へ突出させて前記接点との接触を解除させるスプリングとを有してなり、前記スイッチピストンは、前記低圧側の圧力が所定値以下となった際に摺動して前記ノッチ部材を前記孔部へ臨ませて前記スプリングにより孔部内へ突出させて、前記接点同士の導通を解除させて前記駆動手段の駆動を停止させ、前記差圧ピストンは、前記低圧側の圧力が所定値を越えた後、前記高圧側の圧力との差圧が所定時間にて所定量に達して摺動することにより、前記孔部に突出された前記ノッチ部材を前記スプリングの付勢力に抗して押し戻し、前記接点同士を導通させることを特徴とする請求項3記載の圧力スイッチ。
【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項記載の圧力スイッチを備えたことを特徴とする圧縮機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、冷凍装置や空気調和装置等の熱交換回路を保護するために用いられる圧力スイッチ及び圧力スイッチを備えた圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、冷凍装置や空気調和装置等の熱交換回路は、冷媒を圧縮する圧縮機を備えており、この圧縮機によって圧縮した冷媒を、膨張弁にて膨張させてエバポレータにて熱交換させるようになっている。ところで、冷媒漏れ、フロスト、膨張弁不良等によって冷媒の低圧側の圧力が低下した状態にて圧縮機が運転し続けると、圧縮機が過熱運転等の異常運転となり故障してしまう恐れがある。このため、この種の圧縮機には、冷媒の圧力から異常運転を検出して駆動を停止させる保護装置としてダイヤフラム式の圧力スイッチが用いられているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この圧力スイッチとしては、図9に示すように、低圧側の圧力LPが低下した際に、その圧力LPの低下をダイヤフラムにて検出してOFFとなり、圧縮機の駆動を停止させるものが知られているが、この種の従来の圧力スイッチは、ディファレンシャルδpが小さく、しかも低圧側の圧力LPは、冷媒漏れ等の異常により低下した後、ごく短時間にて復帰することが多く、したがって、異常であるにも関わらず、ごく短時間δtにてすぐにリセットされて駆動が再開されてしまうという問題があった。また、低下した圧力LPがその後変動した場合、圧力スイッチがON・OFFを繰り返すいわゆるチャタリング現象を生じてしまい、圧縮機のモータや電磁クラッチ等の駆動手段に大きな負担かかかり、故障の原因となってしまうという問題があった。
【0004】また、OFFとなった後に手動にて復帰させる手動復帰式の圧力スイッチもあるが、異常とは言えない圧力低下にてOFFとなった際にも、手動にて復帰させなければならず、特に、カーエアコン等においては、圧力スイッチを復帰させる度に、ディーラー等へ自動車を持ち込まなければならないという問題があった。
【0005】また、検出した圧力LPに基づいて、熱交換回路に異常が生じているか否かを判断し、圧縮機の駆動を制御する装置もあるが、この装置は、複雑な制御を行うための別途設計した専用のシーケンス回路を有するマイクロコンピュータ等を用いるものであるので、コストアップを招いてしまうという問題があった。
【0006】この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、チャタリング現象等による不具合を生じさせることなく、しかもコストアップを招くことなく、圧縮機を確実に保護することができる圧力スイッチ及びそれを備えた圧縮機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1記載の圧力スイッチは、駆動スイッチがONされることにより圧縮機の駆動手段が作動され、該圧縮機によって圧縮された冷媒を膨張させて熱交換を行う熱交換回路に設けられ、前記冷媒の圧縮前の低圧側の圧力を検知し、この低圧側の圧力が所定値以下となった際に、前記駆動手段の駆動を禁止し、その後、前記低圧側の圧力が所定値を越えても、前記駆動スイッチがOFFされるまで、前記駆動手段の駆動の禁止状態を維持させることを特徴としている。
【0008】このように、低圧側の圧力が所定値以下となって駆動手段の駆動を禁止させた後、低圧側の圧力が所定値を越えても駆動スイッチがOFFされるまで、駆動手段の駆動の禁止状態を維持させるものであるので、例えば、冷媒漏れ等によって熱交換回路に異常が生じているにも関わらず、圧力が回復するとすぐにリセットして駆動手段を駆動させてしまうことによる故障の誘発を確実に防止することができる。また、低圧側の圧力が変動したとしても、ON・OFFしないので、ON・OFFが繰り返し行われるいわゆるチャタリング現象の発生を防止することができ、チャタリング現象による駆動手段への負担をなくすことができる。また、大きな異常でない圧力低下が原因であった場合でも、駆動スイッチを一旦OFFすることによりリセットされるので、手動によってリセットさせる圧力スイッチと比較して、容易にリセットを行うことができ、リセットの手間を軽減させることができる。
【0009】請求項2記載の圧力スイッチは、請求項1記載の圧力スイッチにおいて、前記駆動手段に接続された駆動接点と、電磁石に接続された保持接点と、これら駆動接点と保持接点との間にて移動可能に設けられ、前記駆動スイッチを介して電源に接続された可動接点と、前記低圧側の圧力により前記可動接点を移動させる圧力検知部とを有し、前記低圧側の圧力が所定値以下となった際に、前記駆動接点に接触していた可動接点が前記圧力検知部によって前記保持接点側へ移動されて接触され、前記電源からの電力が前記電磁石へ供給され、この電磁石に前記圧力検知部が吸着され、前記駆動スイッチがOFFされるまで、前記可動接点の前記駆動接点からの離間状態が維持されることを特徴としている。
【0010】つまり、低圧側の圧力が所定値以下となった際に、圧力検知部が低圧側の圧力に応じて駆動接点に接触していた可動接点を移動させて保持接点へ接触させることにより電源からの電力を電磁石に切り換えて電磁石によって圧力検知部を磁着させ、駆動スイッチがOFFされるまで、可動接点を保持接点へ接触させた状態に維持させる簡略的な構造であるので、検出した圧力に基づいて、異常であるか否かを判断して駆動手段を制御するマイクロコンピュータ等を用いた複雑な制御を行うものと比較して、低コスト化を図ることができ、故障や誤動作の頻度を低減させることができる。
【0011】請求項3記載の圧力スイッチは、駆動スイッチがONされることにより圧縮機の駆動手段が作動され、該圧縮機によって圧縮された冷媒を膨張させて熱交換を行う熱交換回路に設けられ、前記冷媒の圧縮前の低圧側の圧力を検知し、この低圧側の圧力が所定値以下となった際に、前記駆動手段の駆動を禁止し、その後、前記低圧側の圧力が所定値を越えても、所定時間前記駆動手段の駆動の禁止状態を維持させることを特徴としている。
【0012】このように、低圧側の圧力が所定値以下となって駆動手段の駆動を禁止させた後、低圧側の圧力が所定値を越えても所定時間経過しない限り駆動手段の駆動の禁止状態を維持させるものであるので、例えば、冷媒漏れ等によって熱交換回路に異常が生じているにも関わらず、圧力が回復するとすぐにリセットして駆動手段を駆動させてしまうことによる故障の誘発を確実に防止することができる。また、低圧側の圧力が所定時間内にて変動したとしても、ON・OFFしないので、ディファレンシャルが小さいためにON・OFFが繰り返し行われるいわゆるチャタリング現象の発生を防止することができ、チャタリング現象による駆動手段への負担をなくすことができる。また、大きな異常でない圧力低下が原因であった場合でも、所定時間経過することによりリセットされるので、手動によってリセットさせる圧力スイッチと比較して、容易にリセットを行うことができ、リセットの手間を軽減させることができる。
【0013】請求項4記載の圧力スイッチは、請求項3記載の圧力スイッチにおいて、前記低圧側の圧力に応じて摺動するスイッチピストンと、前記低圧側の圧力と高圧側の圧力との差圧に応じて摺動する差圧ピストンとを有し、前記スイッチピストンには、前記駆動スイッチを介して電源に接続された接点と、前記駆動手段に接続された接点と、これら接点を導通させるノッチ部材と、前記スイッチピストンが摺動されて、前記スイッチピストンが摺動可能に接触している摺動面に形成された孔部を臨む位置に前記ノッチ部材が配設された際に、このノッチ部材を孔部方向へ突出させて前記接点との接触を解除させるスプリングとを有してなり、前記スイッチピストンは、前記低圧側の圧力が所定値以下となった際に摺動して前記ノッチ部材を前記孔部へ臨ませて前記スプリングにより孔部内へ突出させて、前記接点同士の導通を解除させて前記駆動手段の駆動を停止させ、前記差圧ピストンは、前記低圧側の圧力が所定値を越えた後、前記高圧側の圧力との差圧が所定時間にて所定量に達して摺動することにより、前記孔部に突出された前記ノッチ部材を前記スプリングの付勢力に抗して押し戻し、前記接点同士を導通させることを特徴としている。
【0014】すなわち、低圧側の圧力が所定値以下となった際に、スイッチピストンが摺動してノッチ部材を孔部へ臨ませてスプリングにより孔部内へ突出させて接点同士の導通を解除させて駆動手段の駆動を禁止させ、リセット時は、低圧側の圧力が所定値を越えた後、高圧側の圧力との差圧が所定時間にて所定量に達して差圧ピストンが摺動し、孔部に突出されたノッチ部材をスプリングの付勢力に抗して押し戻し、接点同士を導通させて駆動手段の駆動を再開させる簡略的な構造のものであるので、検出した圧力に基づいて、異常であるか否かを判断して駆動手段を制御するマイクロコンピュータ等を用いた複雑な制御を行うものと比較して、低コスト化を図ることができ、故障や誤動作の頻度を低減させることができる。
【0015】請求項5記載の圧力スイッチを備えた圧縮機は、請求項1〜4のいずれか1項記載の圧力スイッチを備えたことを特徴としている。
【0016】このように、冷媒漏れ等の異常により低圧側の圧力が所定値以下に低下すると駆動手段の駆動が禁止されるので、異常時に継続して駆動することによる故障を確実に防止することができる。また、低圧側の圧力が所定時間内にて変動したとしても、変動に合わせて駆動のON・OFFが繰り返し行われるいわゆるチャタリング現象の発生が防止され、チャタリング現象による故障を確実に防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の圧力スイッチ及びそれを備えた圧縮機について図面を参照して説明する。図1において、符号1は、圧力スイッチであり、この圧力スイッチ1は、スクロール型の圧縮機Aに取り付けられている。ここで、この圧縮機Aの構造を説明する。
【0018】この圧縮機Aは、有底筒形状のハウジング2と、該ハウジング2内部の上部にフレーム3で支持されたスクロール型の圧縮機構4と、この圧縮機構4の下方、すなわちハウジング2内部の下部にフレーム3などで支持して配設された駆動手段であるモータ5とを備え、このモータ5の回転シャフト6が、圧縮機構4の下部に連結されている。
【0019】前記ハウジング2は、筒部2aの下端及び上端が底部2b及び蓋部2cでそれぞれ閉塞状態とされ、筒部2aには吸入管7が内部と貫通状態に接続されるとともに、蓋部2cには吐出管8が内部に突出状態に接続された閉空間を形成している。前記圧縮機構4は、フレーム3に固定された固定スクロール9と、フレーム3と固定スクロール9との間にスラスト軸受10を介して公転旋回運動が可能に支持された旋回スクロール11と、旋回スクロール11の外面に設けられ旋回スクロール11の公転旋回運動を許容しながらその自転を阻止する周知のオルダムリンク等よりなる自転阻止機構12とを備えている。
【0020】前記固定スクロール9は、固定側端板9aと、固定側端板9aの内面に立設された渦巻き状の固定側渦巻体9bと、固定側端板9aの周縁部に形成された円筒状の周壁部9cとを備え、固定側渦巻体9bの先端面にはチップシール13が嵌装されている。前記固定側端板9aには、その中央部に吐出通路14が上下に貫通状態に形成されるとともに、その上面にはハウジング2内を高圧室HRと低圧室LRとに分割する仕切部材として、ディスチャージカバー15が配設されている。このディスチャージカバー15の中央部には吐出ポート16が開口しており、同吐出ポート16を開閉する吐出弁17が設けられている。なお、高圧室HRには、前記吐出管8の開口端が貫通状態に固定され、吐出管8と高圧室HRとが接続されている。
【0021】また、フレーム3の外周部には、吸入管7からハウジング2内に導入してこれから圧縮しようとする冷媒を固定スクロール3の固定側端板9a及び固定壁9cの内面側に導く吸入口18が形成されている。この吸入口18は、固定スクロール9と旋回スクロール11との間に形成される吸入室19に接続されている。従って、吸入管7からハウジング2内に導入した冷媒は、吸入口18を通って吸入室19から圧縮機構4へと吸入されていく。
【0022】前記旋回スクロール11は、前記固定側端板9aに対向状態に配された旋回側端板11aと、旋回側端板11aの内面に立設された固定側渦巻体9bと噛み合わされた渦巻き状の旋回側渦巻体11bとを備え、旋回側渦巻体11bの先端面にはチップシール13が嵌装されている。前記旋回側端板11aには、その外面に円筒形状のボス20が軸線を同じくして立設され、ボス20の内部には、ブッシュ21が旋回軸受22を介して回転可能に嵌装されている。また、ブッシュ21には、その内部に軸線から偏心した貫通孔21aが形成されている。
【0023】固定スクロール9と旋回スクロール11とは、互いに所定の距離だけ偏心した状態で、固定側渦巻体9bと旋回側渦巻体11bとの互いの側面が複数個所で線接触するように180度の位相差をもって噛み合わされている。また、この状態で、固定側渦巻体9b及び旋回側渦巻体11bのチップシール13がそれぞれ旋回側端板11a及び固定側端板9aの内面に密接して、固定側渦巻体9bと旋回側渦巻体11bの中心に対して点対称の位置関係となる複数個所に密閉空間となる圧縮室が形成されるようになっている。なお、旋回スクロール11は、周知のオルダムリンクを備えた自転阻止機構12によって、フレーム3及び同フレーム3に固定された固定スクロール9に対して、自転が阻止された状態で公転旋回運動可能に配されている。
【0024】前記モータ5の回転シャフト6は、フレーム3の内周面に配された上部軸受23及びモータ5の下方に位置する下部軸受24に軸支され、軸線から所定量偏心された偏心ピン25が上端に突出状態に設けられている。偏心ピン25は、ブッシュ21の貫通孔21aに挿入され、ブッシュ21を回転可能に支持している。なお、回転シャフト6などの適所には、一体に回転するバランスウエイトが固定されている。
【0025】偏心ピン25及び回転シャフト6には、これらを上下に貫通する油通路26が形成されるとともに、回転シャフト6の下端には潤滑油ポンプ機構27が設けられている。この潤滑油ポンプ機構27は、油通路26の下端に接続されている。また、ハウジング2の底部2bには潤滑油28が貯留されており、潤滑油28内に回転シャフト6下端の潤滑油ポンプ機構27が配されている。
【0026】次に、上記構成の圧縮機Aにおける冷媒の圧縮方法について説明する。モータ5を駆動することにより、回転シャフト6の回転が偏心ピン25、ブッシュ21、旋回軸受22及びボス20を介して旋回スクロール11に伝達されるとともに、旋回スクロール11が自転阻止機構12によって自転が阻止された状態で固定スクロール9に対して公転旋回運動を行う。このとき、冷媒は、吸入管7からハウジング2内に供給されてモータ5を冷却するとともに、さらに吸入口18及び吸入室19を経て圧縮室へと供給される。
【0027】そして、圧縮室内の冷媒は、旋回スクロール11の公転旋回運動による圧縮室の容積縮小に伴い、圧縮されながら中央部に移送される。このようにして、さらに圧縮されたガスは、吐出通路14及び吐出ポート16から吐出弁17を押し開けて高圧室HR内に排出され、高圧室HRから吐出管8によって圧縮機の外部へと導かれる。
【0028】また、底部2bに貯留された潤滑油28は、潤滑油ポンプ機構27によって吸い上げられるとともに油通路26内を通って偏心ピン25先端の給油出口26aから吐出され、ブッシュ21、旋回軸受22及び偏心ピン25を潤滑した後、油だまり29に溜まる。そして、この潤滑油はさらに、油だまり29の上部から溢れるようにしてスラスト軸受10及び自転阻止機構12等の各潤滑部へと供給され、各部を通過して潤滑した後、ハウジング2の底部2bに戻されて再度貯留される。
【0029】次に、上記圧縮機Aに取り付けられた圧力スイッチ1について説明する。図2に示すように、この圧力スイッチ1は、圧縮機Aのハウジング2の側面に、気密的に取り付けられるケース31と、このケース31内に設けられたスイッチ機構32とを有している。ハウジング2には、その側面に孔部2dが形成されており、この孔部2dを介してハウジング2内の低圧室LR側とケース31内とが連通されている。
【0030】スイッチ機構32は、ケース31の内周面に気密的に固定され、中央部分に伸縮可能なベローズ部(圧力検知部)33が形成されたベローズ部材(圧力検知部)34と、ベローズ部材34のベローズ部33に一端が固定され、他端に可動接点35が設けられた可動接点フレーム(圧力検知部)36と、この可動接点フレーム36の可動接点35を介して対向位置に設けられた駆動接点37及び保持接点38とを有している。
【0031】可動接点35には、エアコンスイッチ(駆動スイッチ)41を介して図示しない電源が接続され、駆動接点37には、モータ(駆動手段)5が接続されている。また、保持接点38には、電磁石42が接続されている。
【0032】そして、上記構成の圧力スイッチ1によれば、可動接点35が駆動接点37に接触した状態にてエアコンスイッチ41がONとなると、モータ5に電力が供給されて、圧縮機Aが駆動され、冷媒が圧縮されて吐出される。ここで、例えば、冷媒漏れ等の何等かの異常により、ハウジング2の低圧側の冷媒の圧力LPが低下すると、ベローズ部材34のベローズ部33が伸張することにより、可動接点フレーム36の可動接点35が、駆動接点37から離れ、保持接点38側へ移動する。
【0033】これにより、モータ5への電力の供給が停止され、圧縮機Aのモータ5の駆動が停止される。さらに、可動接点35が移動し、図3に示すように、保持接点38に接触すると、電磁石42へ電力が供給され、これにより、電磁石42に可動接点フレーム36が吸着され、可動接点35が保持接点38に接触した状態に保持される。
【0034】これにより、圧縮機Aのハウジング2の低圧側の圧力LPが回復したとしても、可動接点35が駆動接点37から離された状態に維持されることにより、圧縮機Aのモータ5の駆動が禁止された状態に維持され、異常時における圧縮機Aの駆動が確実に防止される。その後、エアコンスイッチ41をOFFすると、電磁石42へ電力が供給されなくなり、これにより、可動接点35が保持接点38から離され、駆動接点37へ接触された状態にリセットされる。
【0035】このように、上記圧力スイッチ1によれば、低圧側の圧力LPが所定値以下となってモータ5の駆動を禁止させた後、低圧側の圧力LPが所定値を越えてもエアコンスイッチ41がOFFされるまで、モータ5の駆動の禁止状態を維持させるものであるので、例えば、冷媒漏れ等によって熱交換回路に異常が生じているにも関わらず、圧力LPが回復するとすぐにリセットしてモータ5を駆動させてしまうことによる故障の誘発を確実に防止することができる。
【0036】また、低圧側の圧力LPが変動したとしても、ON・OFFしないので、ON・OFFが繰り返し行われるいわゆるチャタリング現象の発生を防止することができ、チャタリング現象によるモータ5への負担をなくすことができる。また、大きな異常でない圧力低下が原因であった場合でも、エアコンスイッチ41を一旦OFFすることによりリセットされるので、手動によってリセットさせる圧力スイッチと比較して、容易にリセットを行うことができ、リセットの手間を軽減させることができる。
【0037】しかも、この圧力スイッチ1は、低圧側の圧力LPが所定値以下となった際に、圧力検知部であるベローズ部材34のベローズ部33が低圧側の圧力LPに応じて駆動接点37に接触していた可動接点35を移動させて保持接点38へ接触させることにより電源からの電力を電磁石42に切り換えて電磁石42によって可動接点フレーム36を磁着させ、エアコンスイッチ41がOFFされるまで、可動接点35を保持接点38へ接触させた状態に維持させる簡略的な構造であるので、検出した圧力LPに基づいて、異常であるか否かを判断してモータ5等の駆動手段を制御するマイクロコンピュータ等を用いた複雑な制御を行うものと比較して、低コスト化を図ることができ、故障や誤動作の頻度を低減させることができる。
【0038】また、上記圧力スイッチ1を備えた圧縮機Aによれば、冷媒漏れ等の異常により低圧側の圧力LPが所定値以下に低下するとモータ5の駆動が禁止されるので、異常時に継続して駆動することによる故障を確実に防止することができる。また、低圧側の圧力LPが変動したとしても、変動に合わせて駆動のON・OFFが繰り返し行われるいわゆるチャタリング現象の発生が防止され、チャタリング現象による故障を確実に防止することができる。
【0039】次に、他の実施の形態例を説明する。図4において、符号51は、他の圧力スイッチである。この圧力スイッチ51は、圧縮室Aのハウジング2の側面に気密的に取り付けられるケース52と、このケース52に形成されたスイッチ室53に設けられたスイッチ機構54と、ケース52のスイッチ駆動室55に設けられたスイッチ駆動機構56とを有している。この圧力スイッチ51のスイッチ室53及びスイッチ駆動室55は、圧縮機Aのハウジング2に形成された孔部2dを介してそれぞれハウジング2内の低圧室LRに連通されている。
【0040】スイッチ機構54は、スイッチ室53の内面に気密的に接触されかつ摺動可能に設けられたスイッチピストン61を有しており、このスイッチピストン61によってスイッチ室53が二つの空間62、63に区画されている。圧縮機A側の空間62は、孔部2dを介してハウジング2内の低圧室LRと連通されている。また、圧縮機Aと反対側の空間63には、付勢部材64が設けられており、この付勢部材64によってスイッチピストン61が空間62側へ所定の付勢力にて付勢されている。
【0041】図5に示すように、スイッチピストン61には、スイッチ駆動室55側に凹部からなるノッチ収納室65が形成されており、このノッチ収納室65には、先端が半球状に形成されたノッチ部材66が収納されている。このノッチ部材66は、その先端部がスイッチ室53とスイッチ駆動室55とを区画する壁体(摺動面)50に当接された状態にて、ノッチ収納室65内に収納されている。ノッチ収納室65には、その底部に穴部67が形成されており、この穴部67には、ノッチ部材66を突出させる方向へ付勢するスプリング68が設けられている。
【0042】また、ノッチ収納室65の底面には、一対の接点69が設けられており、一方の接点69には、エアコンスイッチ41を介して電源が接続され、他方の接点69には、駆動手段であるモータ5が接続されている。そして、ノッチ部材66がノッチ収納室65内に収納された状態にて、ノッチ部材66がそれぞれの接点69に接触して導通させるようになっている。
【0043】壁体50には、孔部70が形成されており、スイッチピストン61が摺動し、孔部70を臨む位置にノッチ部材66が配設されると、ノッチ部材66がスプリング68の付勢力によって壁体50側へ突出されて孔部70内に入り込むようになっている。
【0044】スイッチ駆動機構56は、スイッチ駆動室55の内面に気密的に接触されかつ摺動可能に設けられた差圧ピストン71を有しており、この差圧ピストン71によってスイッチ駆動室55が二つの空間72、73に区画されている(図7参照)。圧縮機A側の空間72は、孔部2dを介してハウジング2内の低圧室LRと連通され、圧縮機Aと反対側の空間73は、管路74によって圧縮機Aのハウジング2の蓋部2cに接続され、高圧室HRと連通されている。
【0045】差圧ピストン71には、壁体50側に窪み部75が形成されており、この窪み部75が壁体50の孔部70と連通した状態にて、孔部70にノッチ部材66が入り込むことにより、このノッチ部材66が差圧ピストン71の窪み部75にも入り込むようになっている。なお、差圧ピストン71の窪み部75を形成する圧縮機A側の壁部75a及び、壁体50の孔部70の圧縮機Aと反対側の縁部70aは、それぞれテーパ面とされている。
【0046】そして、上記構成の圧力スイッチ51によれば、ノッチ部材66の先端部が壁体50に当接されてノッチ収納室65内に収納されて、接点69が導通された状態にて、エアコンスイッチ41がONされると、モータ5に電力が供給されて、圧縮機Aのモータ5が駆動され、冷媒が圧縮されるようになっている。
【0047】ここで、例えば、冷媒漏れ等の何等かの異常により、ハウジング2の低圧側の冷媒の圧力LPが低下すると、スイッチ室53の空間62の圧力が低下し、これにより、図6に示すように、スイッチピストン61が圧縮機A側へ摺動される。そして、このスイッチピストン61のノッチ収納室65に収納されているノッチ部材66が壁体50の孔部70を臨む位置へ達すると、ノッチ部材66が孔部70内へ入り込み、その先端部が差圧ピストン71の窪み部75の底部に当接される。
【0048】これにより、ノッチ部材66が接触することにより導通されていた接点69における導通状態が解除され、これにより、モータ5への電力の供給が停止され、圧縮機Aの駆動が停止され、異常時における圧縮機Aの駆動が確実に防止される。その後、しばらくして、高圧側の圧力HPが低下するとともに、低圧側の圧力LPが回復すると、図7に示すように、差圧ピストン71が空間73側へ移動する。つまり、低圧側の圧力LPが所定値を越えた後、高圧側の圧力HPとの差圧が所定時間にて所定量に達することにより差圧ピストン71が摺動する。
【0049】このように、差圧ピストン71が空間73側へ移動すると、この差圧ピストン71の窪み部75を形成する圧縮機A側の壁部75aがノッチ部材66の曲面部分を押圧し、これにより、ノッチ部材66は、壁部75aによってノッチ収納室65側へ押し戻される。
【0050】このように、ノッチ部材66が押し戻されると、ノッチ部材66の曲面部分が孔部67の圧縮機A側と反対側のテーパ状に形成された縁部70aに当接する。ここで、スイッチピストン61は、低圧側の圧力LPが回復したことにより、付勢部材64の付勢力に抗して空間63側へ移動され、これにより、図8に示すように、ノッチ部材66が孔部70の縁部70aによってノッチ収納室65内へ押し戻される。
【0051】これにより、ノッチ収納室65の底部に設けられた接点69がノッチ部材66によって導通され、これにより、モータ5へ電力が供給され、圧縮機Aが再駆動される。そして、圧縮機Aのモータ5が駆動することにより高圧室HRが高圧となると、圧力スイッチ51のスイッチ駆動室55の空間73側が高圧側の圧力HPにより高圧となり、差圧ピストン71が空間72側へ移動され、差圧ピストン71の窪み部75が孔部70と連通した状態となる。
【0052】このように、上記圧力スイッチ51によれば、低圧側の圧力LPが所定値以下となってモータ5の駆動を禁止させた後、低圧側の圧力LPが所定値を越えても所定時間経過しない限りモータ5の駆動の禁止状態を維持させるものであるので、例えば、冷媒漏れ等によって熱交換回路に異常が生じているにも関わらず、圧力LPが回復するとすぐにリセットしてモータ5を駆動させてしまうことによる故障の誘発を確実に防止することができる。また、低圧側の圧力LPが所定時間内にて変動したとしても、ON・OFFしないので、ディファレンシャルが小さいためにON・OFFが繰り返し行われるいわゆるチャタリング現象の発生を防止することができ、チャタリング現象によるモータ5への負担をなくすことができる。
【0053】また、大きな異常でない圧力低下が原因であった場合でも、所定時間経過することによりリセットされるので、手動によってリセットさせる圧力スイッチと比較して、容易にリセットを行うことができ、リセットの手間を軽減させることができる。
【0054】しかも、低圧側の圧力LPが所定値以下となった際に、スイッチピストン56が摺動してノッチ部材66を孔部70へ臨ませてスプリング68により孔部70内へ突出させて接点69同士の導通を解除させてモータ5の駆動を禁止させ、リセット時は、低圧側の圧力LPが所定値を越えた後、高圧側の圧力HPとの差圧が所定時間にて所定量に達して差圧ピストン71が摺動し、孔部70に突出されたノッチ部材66をスプリング68の付勢力に抗して押し戻し、接点69同士を導通させてモータ5の駆動を再開させる簡略的な構造のものであるので、検出した圧力に基づいて、異常であるか否かを判断してモータ5を制御するマイクロコンピュータ等を用いた複雑な制御を行うものと比較して、低コスト化を図ることができ、故障や誤動作の頻度を低減させることができる。
【0055】また、この圧力スイッチ51を備えた圧縮機Aによれば、前述と同様に、冷媒漏れ等の異常により低圧側の圧力LPが所定値以下に低下するとモータ5の駆動が禁止されるので、異常時に継続して駆動することによる故障を確実に防止することができる。また、低圧側の圧力LPが所定時間内にて変動したとしても、変動に合わせて駆動のON・OFFが繰り返し行われるいわゆるチャタリング現象の発生が防止され、チャタリング現象による故障を確実に防止することができる。
【0056】なお、上記の圧力スイッチ51においては、スイッチピストン61によって区画された一方の空間63内の圧力を、付勢部材64の付勢力と合わせて調整することにより、モータ5の駆動を停止させるタイミングを調整することができる。また、空間72側と空間73側における差圧ピストン71の受圧面積を調整することにより、復帰させるディファレンシャルの設定も容易に調整することができる。
【0057】さらには、上記圧力スイッチ51にタイマを組み合わせれば、所定時間における高圧側と低圧側の圧力HP、LPの差圧を検出し、圧縮機Aの異常診断を行うこともできる。つまり、所定時間内に差圧が零となった場合は、圧縮機Aに異常があると判断し、その信号を、圧縮機Aの駆動を制御する制御部へ入力して駆動を停止させるようにすることもできる。
【0058】なお、上記の実施形態例では、圧縮機Aとして、スクロール形の圧縮機を例にとって説明したが、圧力スイッチ1、51が設けられる圧縮機Aとしては、スクロール形に限らず如何なるものでも良いことは勿論である。また、上記の圧縮機Aは、モータ5へ電力を供給して回転駆動させることにより冷媒の圧縮を行うものであるが、圧縮機Aとしては、例えばエンジン等の他の動力源からの動力の伝達をON・OFFさせる電磁クラッチを備えたものであっても良い。つまり、圧力スイッチ1、51によって駆動手段である電磁クラッチをON・OFFさせて圧縮機構4の駆動をON・OFFさせるようにしても良い。
【0059】さらには、圧力スイッチ1、51は、熱交換回路における冷媒の圧力を取り出せる箇所であれば、圧縮機Aに直に取り付けなくても良い。
【0060】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の圧力スイッチ及びそれを備えた圧縮機によれば、下記の効果を得ることができる。請求項1記載の圧力スイッチによれば、低圧側の圧力が所定値以下となって駆動手段の駆動を禁止させた後、低圧側の圧力が所定値を越えても駆動スイッチがOFFされるまで、駆動手段の駆動の禁止状態を維持させるものであるので、例えば、冷媒漏れ等によって熱交換回路に異常が生じているにも関わらず、圧力が回復するとすぐにリセットして駆動手段を駆動させてしまうことによる故障の誘発を確実に防止することができる。また、低圧側の圧力が変動したとしても、ON・OFFしないので、ON・OFFが繰り返し行われるいわゆるチャタリング現象の発生を防止することができ、チャタリング現象による駆動手段への負担をなくすことができる。また、大きな異常でない圧力低下が原因であった場合でも、駆動スイッチを一旦OFFすることによりリセットされるので、手動によってリセットさせる圧力スイッチと比較して、容易にリセットを行うことができ、リセットの手間を軽減させることができる。
【0061】請求項2記載の圧力スイッチによれば、低圧側の圧力が所定値以下となった際に、圧力検知部が低圧側の圧力に応じて駆動接点に接触していた可動接点を移動させて保持接点へ接触させることにより電源からの電力を電磁石に切り換えて電磁石によって圧力検知部を磁着させ、駆動スイッチがOFFされるまで、可動接点を保持接点へ接触させた状態に維持させる簡略的な構造であるので、検出した圧力に基づいて、異常であるか否かを判断して駆動手段を制御するマイクロコンピュータ等を用いた複雑な制御を行うものと比較して、低コスト化を図ることができ、故障や誤動作の頻度を低減させることができる。
【0062】請求項3記載の圧力スイッチによれば、低圧側の圧力が所定値以下となって駆動手段の駆動を禁止させた後、低圧側の圧力が所定値を越えても所定時間経過しない限り駆動手段の駆動の禁止状態を維持させるものであるので、例えば、冷媒漏れ等によって熱交換回路に異常が生じているにも関わらず、圧力が回復するとすぐにリセットして駆動手段を駆動させてしまうことによる故障の誘発を確実に防止することができる。また、低圧側の圧力が所定時間内にて変動したとしても、ON・OFFしないので、ディファレンシャルが小さいためにON・OFFが繰り返し行われるいわゆるチャタリング現象の発生を防止することができ、チャタリング現象による駆動手段への負担をなくすことができる。また、大きな異常でない圧力低下が原因であった場合でも、所定時間経過することによりリセットされるので、手動によってリセットさせる圧力スイッチと比較して、容易にリセットを行うことができ、リセットの手間を軽減させることができる。
【0063】請求項4記載の圧力スイッチによれば、低圧側の圧力が所定値以下となった際に、スイッチピストンが摺動してノッチ部材を孔部へ臨ませてスプリングにより孔部内へ突出させて接点同士の導通を解除させて駆動手段の駆動を禁止させ、リセット時は、低圧側の圧力が所定値を越えた後、高圧側の圧力との差圧が所定時間にて所定量に達して差圧ピストンが摺動し、孔部に突出されたノッチ部材をスプリングの付勢力に抗して押し戻し、接点同士を導通させて駆動手段の駆動を再開させる簡略的な構造のものであるので、検出した圧力に基づいて、異常であるか否かを判断して駆動手段を制御するマイクロコンピュータ等を用いた複雑な制御を行うものと比較して、低コスト化を図ることができ、故障や誤動作の頻度を低減させることができる。
【0064】請求項5記載の圧力スイッチを備えた圧縮機によれば、冷媒漏れ等の異常により低圧側の圧力が所定値以下に低下すると駆動手段の駆動が禁止されるので、異常時に継続して駆動することによる故障を確実に防止することができる。また、低圧側の圧力が所定時間内にて変動したとしても、変動に合わせて駆動のON・OFFが繰り返し行われるいわゆるチャタリング現象の発生が防止され、チャタリング現象による故障を確実に防止することができる。
【出願人】 【識別番号】000006208
【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
【出願日】 平成12年6月14日(2000.6.14)
【代理人】 【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴 (外3名)
【公開番号】 特開2001−355578(P2001−355578A)
【公開日】 平成13年12月26日(2001.12.26)
【出願番号】 特願2000−179071(P2000−179071)