| 【発明の名称】 |
ピストン式容量可変型圧縮機 |
| 【発明者】 |
【氏名】横町 尚也
【氏名】八木 聖史
【氏名】小出 達也
【氏名】鈴木 潤也
【氏名】藤井 俊郎
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| 【要約】 |
【課題】簡単な構成で、運転状態に拘わらずクランク室を良好に潤滑することができるピストン式容量可変型圧縮機を提供する。
【解決手段】クランク機構が配置されたクランク室5において、ハウジングの周壁部の前記クランク機構の上方に、吐出室22からの冷媒を供給する給気通路28の出口28Aを開口させる。給気通路28の途中に制御弁29を設け、給気通路28を経由してクランク室5に供給する冷媒流量を調節できるようにする。冷媒中にはミスト状の潤滑油が混在されており、前記冷媒流量が少ないときでも、クランク室5が良好に潤滑される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハウジングにクランク室を区画形成し、駆動軸の回転運動を冷媒の吸入、圧縮及び吐出を行うためのピストンの往復運動に変換すると共に前記クランク室の内圧に基づき前記ピストンのストロークを変更するクランク機構を前記クランク室に配置し、前記クランク室に高圧領域からの冷媒を供給する給気通路の出口を前記クランク室の前記クランク機構の上方に開口させたピストン式容量可変型圧縮機。 【請求項2】 前記給気通路に、該給気通路から前記クランク室への冷媒供給量を変更する制御弁が設けられている請求項1に記載のピストン式容量可変圧縮機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ピストン式容量可変型圧縮機に係り、例えば、クランク室の潤滑構造に特徴を有するピストン式容量可変型圧縮機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】一般に、ピストン式容量可変型圧縮機は、外部駆動源により回転される駆動軸と、該駆動軸の回転運動に基づいて冷媒の吸入、圧縮及び吐出を行うピストンとを備えている。前記駆動軸の回転運動は、クランク室に備えられたクランク機構によって、ピストンの往復運動に変換される。このクランク機構は、前記クランク室の内圧に基づいて前記ピストンのストロークを変更する容量可変機構としても機能する。このようなクランク機構は複数の部品から構成され、各部品が摺動し合う摺動部も多数存在する。そのため、このクランク機構を良好に機能させるために、前記摺動部の良好な摺動状態を確保することが必要となる。その確保を行うための構成として、圧縮機内を流れる冷媒ガスに潤滑油をミスト状にして混在させ、このミスト状の潤滑油で前記圧縮機内を潤滑する構成が多く採用されている。この例として、特開平10−299647公報に開示された構成があげられる。この構成では、クランク室と該クランク室よりも高圧な領域(例えば吐出室)との間に配設されたシリンダブロックに、前記クランク室と前記高圧領域とを繋ぐ連通路を設けている。さらに、この連通路と前記クランク室の油溜まり部とを繋ぐ潤滑油吸い上げ通路を形成し、前記高圧領域から前記クランク室に向かってこの連通路を通過する冷媒ガスの圧力により前記油溜まり部から前記潤滑油吸い上げ通路を介して吸い上げた潤滑油を前記クランク室内に噴霧させるようにしている。この構成では、斜板の傾角を変更可能にするヒンジ機構が前記斜板を挟んで前記シリンダブロックとは反対側に配置されるようになっている。前述の潤滑油は、前記斜板の前記シリンダブロック側に向けて噴霧される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公報に開示された構成では、前記連通路をシリンダブロックに形成しているため、該シリンダブロックに形成されている各シリンダボア間にその形成箇所が限られてしまう。また、この構成では、ヒンジ機構が斜板を挟んでシリンダブロックとは反対側に配置されているために、前記連通路から噴霧された潤滑油が前記ヒンジ機構に行き渡りにくくなっている。更に、この構成では、前記連通路の冷媒ガスの出口が前記駆動軸よりも下方に配置されているため、前記クランク室全体へ潤滑油を行き渡らせることが更に困難になっている。特に、前記連通路を通過する冷媒ガスの流量が少ないときなどは、この傾向が顕著に現れる虞がある。 【0004】本発明の目的は、簡単な構成で、運転状態に拘わらずクランク室を良好に潤滑することができるピストン式容量可変型圧縮機を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ハウジングにクランク室を区画形成し、駆動軸の回転運動を冷媒の吸入、圧縮及び吐出を行うためのピストンの往復運動に変換すると共に前記クランク室の内圧に基づき前記ピストンのストロークを変更するクランク機構を前記クランク室に配置し、前記クランク室に高圧領域からの冷媒を供給する給気通路の出口を前記クランク室の前記クランク機構の上方に開口させたことを要旨とする。 【0006】これにより、出口をシリンダブロックに開口するように配置した場合に比較して、該出口の配置についての自由度が増す。ピストンの圧縮反力を多く受ける部品など、充分な潤滑を必要とする部分が前記シリンダブロックから離間して配置されている場合などには特に有用な構成となる。また、前記出口をクランク機構の上方に開口させたことにより、冷媒中に混在するミスト状の潤滑油が前記クランク室の全体に行き渡りやすくなり、該クランク室が良好に潤滑され、特に、前記クランク機構が効率よく潤滑される。例えば、前記給気通路を経由して前記クランク室に供給される冷媒流量が少ない状態においても、前記クランク機構の上方から前記潤滑油が供給されることで、該クランク機構に供給される潤滑油量は比較的多くなる。また、前記出口をハウジングのクランク室側に設けるといった簡単な構成により前述の効果を奏するようにしたため、コストダウン効果も期待できる。 【0007】なお、本発明におけるクランク機構の上方とは、駆動軸を通る水平面より上側で、クランク機構以外の領域を指している。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記給気通路に、該給気通路から前記クランク室への冷媒供給量を変更する制御弁が設けられていることを要旨とする。 【0008】これにより、給気通路を、制御弁によってクランク室の内圧を調節するための圧力調節孔として兼用することができる。したがって、該給気通路とは別に前述の圧力調節孔を形成する必要がなくなるため、構造を簡単にすることができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1に従って説明する。なお、本実施形態においては、図1の上側を圧縮機の上方、左側を前方としている。 【0010】図1に示すように圧縮機Cは、シリンダブロック1と、その前端に接合されたフロントハウジング2と、シリンダブロック1の後端に弁形成体3を介して接合されたリヤハウジング4とを備えている。これらシリンダブロック1、フロントハウジング2、弁形成体3及びリヤハウジング4は、複数本の通しボルト10(図1では一本のみ図示)により相互に接合固定されて圧縮機Cのハウジングを構成する。シリンダブロック1とフロントハウジング2とに囲まれた領域にはクランク室5が区画されている。クランク室5内には駆動軸6が前後一対のラジアル軸受け8A,8Bによって回転可能に支持されている。シリンダブロック1の中央に形成された収容凹部内には、バネ7及び後側スラスト軸受け9Bが配設されている。他方、クランク室5において駆動軸6上にはラグプレート11が一体回転可能に固定され、ラグプレート11とフロントハウジング2の内壁面との間には前側スラスト軸受け9Aが配設されている。一体化された駆動軸6及びラグプレート11は、バネ7で前方付勢された後側スラスト軸受け9Bと前側スラスト軸受け9Aとによってスラスト方向(駆動軸軸線方向)に位置決めされている。 【0011】駆動軸6の前端部は、動力伝達機構PTを介して外部駆動源としての車輌エンジンEに作動連結されている。動力伝達機構PTは、外部からの電気制御によって動力の伝達/遮断を選択可能なクラッチ機構(例えば電磁クラッチ)であってもよく、又は、そのようなクラッチ機構を持たない常時伝達型のクラッチレス機構(例えばベルト/プーリの組合せ)であってもよい。尚、本実施形態では、クラッチレスタイプの動力伝達機構を採用している。 【0012】図1に示すように、クランク室5内にはカムプレートとしての斜板12が収容されている。斜板12の中央部には挿通孔が貫設され、この挿通孔を貫通して駆動軸6が配置されている。斜板12は、ヒンジ機構13を介してラグプレート11及び駆動軸6に作動連結されている。ヒンジ機構13は、ラグプレート11のリヤ面から突設された二つの支持アーム14(一つのみ図示)と、斜板12のフロント面から突設された二本のガイドピン15(一本のみ図示)とから構成されている。支持アーム14とガイドピン15との連係および斜板12の中央挿通孔内での駆動軸6との接触により、斜板12はラグプレート11及び駆動軸6と同期回転可能であると共に駆動軸6の軸方向へのスライド移動を伴いながら駆動軸6に対し傾動可能となっている。 【0013】ラグプレート11と斜板12との間において駆動軸6の周囲には傾角減少バネ16が設けられている。この傾角減少バネ16は斜板12をシリンダブロック1に接近する方向(傾角減少方向)に付勢する。又、駆動軸6に固着された規制リング18と斜板12との間において駆動軸6の周囲には復帰バネ17が設けられている。この復帰バネ17は、斜板12が大傾角状態(二点鎖線で示す)にあるときには駆動軸6に単に巻装されるのみで斜板その他の部材に対していかなる付勢作用も及ぼさないが、斜板12が小傾角状態(実線で示す)に移行すると、前記規制リング18と斜板12との間で圧縮されて斜板12をシリンダブロック1から離間する方向(傾角増大方向)に付勢する。なお、本件では、斜板12の傾斜角度(傾角)を、駆動軸6に直交する仮想平面と斜板12とがなす角度としている。 【0014】シリンダブロック1には、駆動軸6を取り囲んで複数のシリンダボア1a(図1では一つのみ図示)が形成され、各シリンダボア1aのリヤ側端は前記弁形成体3で閉塞されている。各シリンダボア1aには片頭型のピストン20が往復動可能に収容されており、各シリンダボア1a内にはピストン20の往復動に応じて体積変化する圧縮室が区画されている。各ピストン20の前端部は一対のシュー19を介して斜板12の外周部に係留され、これらのシュー19を介して各ピストン20は斜板12に作動連結されている。このため、斜板12が駆動軸6と同期回転することで、斜板12の回転運動がその傾角に対応するストロークでのピストン20の往復直線運動に変換される。 【0015】なお、前側スラスト軸受け9A、ラグプレート11、斜板12、支持アーム14、ガイドピン15及びシュー19によって、駆動軸6の回転運動をピストン20の往復運動に変換するとともにピストン20のストロークを変更するクランク機構が構成される。 【0016】更に弁形成体3とリヤハウジング4との間には、中心域に位置する低圧領域としての吸入室21と、それを取り囲む高圧領域としての吐出室22とが区画形成されている。弁形成体3は、吸入弁形成板、ポート形成板、吐出弁形成板およびリテーナ形成板を重合してなるものである。この弁形成体3には各シリンダボア1aに対応して、吸入ポート23及び同ポート23を開閉する吸入弁24、並びに、吐出ポート25及び同ポート25を開閉する吐出弁26が形成されている。吸入ポート23を介して吸入室21と各シリンダボア1aとが連通され、吐出ポート25を介して各シリンダボア1aと吐出室22とが連通される。 【0017】吸入室21とクランク室5とは、シリンダブロック1及び弁形成体3を貫通するように形成された抽気通路27で接続されている。また、吐出室22とクランク室5とは、給気通路28で接続されており、給気通路28の途中には制御弁29が設けられている。給気通路28は前記ハウジングの周壁部に形成されており、クランク室5側の開口部である出口28Aが前記周壁部において前記クランク機構の上方に開口するように配置されている。 【0018】制御弁29は、例えば、図示しない制御コンピュータからの信号に基づいて給気通路28の開度を調節するようになっている。給気通路28の開度を調節することで給気通路28を介したクランク室5への高圧ガスの導入量と抽気通路27を介したクランク室5からのガス導出量とのバランスが制御され、クランク圧Pc(クランク室の内圧)が決定される。クランク圧Pcの変更に応じて、ピストン20を介してのクランク圧Pcとシリンダボア1aの内圧との差が変更され、斜板12の傾角が変更される結果、ピストン20のストロークすなわち吐出容量が調節される。 【0019】吸入室21と吐出室22とは、外部冷媒回路30で接続されている。外部冷媒回路30は、凝縮器31、膨張弁32及び蒸発器33を備えている。外部冷媒回路30と圧縮機Cとで、車両空調装置の冷凍回路が構成されている。 【0020】なお、圧縮機C内を流れる冷媒ガス中にはミスト状の潤滑油が混在しており、該ミスト状の潤滑油によって圧縮機C内の各可動部品の摺動部分が潤滑されるようになっている。 【0021】次に、前述のように構成された圧縮機の作用について説明する。車輌エンジンEから動力伝達機構PTを介して駆動軸6に動力が供給されると、駆動軸6とともに斜板12が回転する。斜板12の回転に伴って各ピストン20が斜板12の傾角に対応したストロークで往復動され、各シリンダボア1aにおいて冷媒の吸入、圧縮及び吐出が順次繰り返される。外部冷媒回路30から吸入室21に供給された冷媒ガスは、吸入ポート23を介してシリンダボア1aに吸入され、ピストン20の移動による圧縮作用を受けた後、吐出ポート25を介して吐出室22に吐出されて外部冷媒回路30に送り出される。 【0022】冷房負荷が大きい場合には、制御弁29は給気通路28の開度が小さくなるように調節される。これにより、吐出室22から給気通路28を経由してクランク室5へ供給される高圧冷媒ガスの量が少なくなり、クランク室5の圧力が低下し、斜板12の傾角が大きくなって、圧縮機Cの吐出容量が大きくなる。給気通路28が全閉した状態となると、クランク室5の圧力が大きく低下し、斜板12の傾角が最大となって圧縮機Cの吐出容量は最大となる。 【0023】逆に、冷房負荷が小さい場合には、制御弁29は給気通路28の開度が大きくなるように調節される。これにより、クランク室5の圧力が上昇し、斜板12の傾角が小さくなって、圧縮機Cの吐出容量が小さくなる。給気通路28が全開した状態となると、クランク室5の圧力が大きく上昇し、斜板12の傾角が最小となって圧縮機Cの吐出容量は最小となる。 【0024】前述の給気通路28からの冷媒ガスは、出口28Aを介して前記クランク機構の上方からクランク室5に供給される。このとき、前記冷媒ガスに混在するミスト状の潤滑油も同様に出口28Aからクランク室5に供給され、同クランク機構を中心的に、クランク室5内やシリンダブロック1側の各可動部品の摺動部分を潤滑する。 【0025】本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。 (1) 出口28Aを含む給気通路28を圧縮機ハウジングの周壁部に設けた。これにより、出口28Aの配置についての自由度が増す。例えば、給気通路28をシリンダブロック1及び弁形成体3を貫通するように形成して出口28Aをシリンダブロック1に開口するように配置した場合に比較して、出口28Aを、斜板12を挟んでシリンダブロック1とは反対側に開口するように配置することが容易になる。ピストン20が圧縮作用時に受ける反力は前記クランク機構及び駆動軸6を圧縮機Cの前方側に押し付けようとする方向に大きく作用するため、前側スラスト軸受け9Aやヒンジ機構13がその反力を多く受けることになる。そのため、これらの部品や機構の円滑な作動の確保や部品寿命の延長のために、その摺動部分を円滑に摺動させるための充分な潤滑が必要となる。出口28Aを圧縮機ハウジングの周壁部に設けたことで、斜板12を挟んでシリンダブロック1とは反対側に配置されている前側スラスト軸受け9Aやヒンジ機構13を効率よく潤滑する箇所に該出口28Aを配置することが可能になり、ひいては、圧縮機Cの良好な作動の確保や寿命の延長が可能になる。また、出口28Aを圧縮機ハウジングの周壁部に設けるといった簡単な構成により前述の効果を奏するようにしたため、コストダウン効果も期待できる。 【0026】(2) 出口28Aを圧縮機Cのハウジングの周壁部において前記クランク機構の上方に開口させた。これにより、ミスト状の潤滑油がクランク室5の全体に行き渡りやすくなり、クランク室5が良好に潤滑される。特に、前記クランク機構が効率よく潤滑される。例えば、給気通路28を経由してクランク室5に供給される冷媒流量が少ない状態においても、前記クランク機構の上方から前記潤滑油が供給されることで、該クランク機構に供給される潤滑油量は比較的多くなる。 【0027】なお、前述の給気通路28を経由してクランク室5に供給される冷媒流量が少ないという状態は、制御弁29によって給気通路28の開度が小さくなるように調節された場合の他に、斜板12の傾角が小さい(吐出容量が少ない)状態が長く継続された場合によっても引き起こされる。吐出容量が少ない状態での運転が長く継続されると、吐出室22の内圧が徐々に低下してクランク圧Pcとの差が小さくなるためである。この吐出容量の少ない状態は、前述の制御弁29によって給気通路28の開度が小さくなるように調節されている状態に比較して、冬期のOFF運転時など、長時間にわたるケースが多い。そのため、この吐出容量の少ない状態においては、潤滑効率の向上によるメリットが大きくなる。 【0028】(3) 給気通路28に制御弁29を設けた。これにより、給気通路28を、制御弁29によってクランク室5の内圧を調節するための圧力調節孔として兼用することができる。したがって、給気通路28とは別に前記圧力調節孔を形成する必要がなくなるため、構造を簡単にすることができる。 【0029】実施の形態は前記に限定されるものではなく、例えば、以下の様態としてもよい。 ○ 圧縮機Cを、揺動板等と駆動軸6とが一体回転しないタイプ、例えば、揺動(ワッブル)式としてもよい。 【0030】○ 給気通路28に制御弁29を設ける代わりに、抽気通路27に制御弁を設けてもよい。この場合、この制御弁が抽気通路27の開度を調節することで抽気通路27を介したクランク室5からの冷媒ガスの導出量と給気通路28を介した冷媒ガスの導入量とのバランスが制御され、クランク圧Pcが変更される。 【0031】○ 制御弁29を、外部側からの制御によって開度調節を行う外部制御タイプではなく、自身の自立的な制御によって開度調節を行う内部制御タイプとしてもよい。ただし、前述の実施形態に記載したようなクラッチレスタイプの圧縮機においては、制御弁29は外部制御タイプとした方が好ましい。 【0032】次に、前記実施形態から把握できる請求項に記載した発明以外の技術的思想について、その効果とともに以下に記載する。 (1) 請求項1または2に記載の発明において、ピストン式容量可変圧縮機を、斜板と駆動軸とが一体回転するタイプとする。この場合、斜板と駆動軸とが一体回転するタイプのピストン式容量可変圧縮機において簡単な構成で運転状態に拘わらずクランク室を良好に潤滑することができる。 【0033】(2) 請求項1または2に記載の発明において、ピストン式容量可変圧縮機を、斜板と駆動軸とが一体回転しないタイプとする。この場合、斜板と駆動軸とが一体回転しないタイプのピストン式容量可変圧縮機において簡単な構成で運転状態に拘わらずクランク室を良好に潤滑することができる。 【0034】(3) 請求項1または2に記載の発明において、前記出口を、前記クランク機構の前記駆動軸方向についての支持を行うスラスト軸受け及び/または前記ピストンのストロークを変更するためのヒンジ機構に向けて形成する。この場合、前記スラスト軸受けや前記ヒンジ機構が効率よく潤滑される。 【0035】(4) 請求項1に記載の発明において、前記クランク室から低圧領域へ冷媒を導出する抽気通路を設け、該抽気通路に、前記クランク室から前記低圧領域への冷媒導出量を変更する制御弁を設ける。この場合、抽気通路を、制御弁によってクランク室の内圧を調節するための圧力調節孔として兼用することができる。 【0036】 【発明の効果】以上詳述したように、請求項1,2に記載の発明によれば、ピストン式容量可変型圧縮機において、簡単な構成で、運転状態に拘わらずクランク室を良好に潤滑することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003218 【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機
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| 【出願日】 |
平成12年6月14日(2000.6.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068755 【弁理士】 【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−355570(P2001−355570A) |
| 【公開日】 |
平成13年12月26日(2001.12.26) |
| 【出願番号】 |
特願2000−178397(P2000−178397) |
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