| 【発明の名称】 |
密閉型圧縮機 |
| 【発明者】 |
【氏名】▲ゆ▼ 国新
【氏名】明石 浩業
【氏名】坪井 康祐
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| 【要約】 |
【課題】密閉型圧縮機に関し、多圧力の冷凍システムに適用し、ならびに高効率化、低消費電力化、高信頼性化を図る。
【解決手段】密閉容器29内にモーター30と第一圧縮要素31と第二圧縮要素32とを備え、第一圧縮要素31用吸入パイプ46と、吸入マフラー36とが密閉容器29内に連通せず、第一圧縮要素31用吐出パイプ47と、吐出管48と、吐出マフラー37とが密閉容器29内に連通せず、第二圧縮要素32用吐出パイプ50と、吐出管51と、吐出マフラー42とが密閉容器29内に連通せず、第二圧縮要素32用吸入パイプ49と、吸入マフラー41とが密閉容器29内に連通した構成となっているので、冷凍システムに二つの吸入圧力、二つの吐出圧力を提供し、高効率、且つ高信頼性、冷媒流量の制御が容易に図れる密閉型圧縮機とすることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 モーターと、吸入部と吐出部をそれぞれ持つ二つ以上の圧縮要素と、前記モーターと前記圧縮要素とを収納した密閉容器とからなり、前記吸入部の一つが前記密閉容器内に連通し、他の前記吸入部が前記密閉容器内に連通せず、前記吐出部が互いに連通していない密閉型圧縮機。 【請求項2】 モーターと、吸入部と吐出部をそれぞれ持つ二つ以上の圧縮要素と、前記モーターと前記圧縮要素とを収納した密閉容器とからなり、前記吸入部の一つが前記密閉容器内に連通し、他の前記吸入部が前記密閉容器内に連通せず、前記吐出部が互いに連通している密閉型圧縮機。 【請求項3】 モーターと、吸入部と吐出部をそれぞれ持つ二つ以上の圧縮要素と、前記モーターと前記圧縮要素とを収納した密閉容器とからなり、前記吸入部が全て前記密閉容器内に連通せず、前記吐出部が全て前記密閉容器内に連通している密閉型圧縮機。 【請求項4】 モーターと、吸入部と吐出部をそれぞれ持つ二つ以上の圧縮要素と、前記モーターと前記圧縮要素とを収納した密閉容器とからなり、前記吸入部が全て前記密閉容器内に連通せず、前記吐出部の一つが前記密閉容器内に連通し、他の前記吐出部が前記密閉容器内に連通していない密閉型圧縮機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、最低2つの圧縮要素を備えた多圧力の密閉型圧縮機に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、冷凍機器分野において、高効率化の一環として、多蒸発器のマルチ冷凍システム用の多圧力圧縮機が提案されている。従来の圧縮機として、例えば特開平11−223397号公報に示されているものがある。 【0003】以下、図面を参照しながら上記従来の圧縮機の一例について説明する。 【0004】図6は従来の二蒸発器冷凍冷蔵庫に適用するロータリー型圧縮機の側面図である。 【0005】図6において、1は密閉容器であり、密閉容器1内の上部空間にはモーター2、その下部にはこのモーターで回転駆動される二段圧縮機構3が収納されている。モーター2は、密閉容器1の内壁に固定された固定子4と、この固定子4の内側に回転子5と回転軸6とから構成されている。そして、固定子4は回転子5に回転磁界を与える固定子巻線7を備えている。圧縮機構3は中間仕切板8で仕切られたシリンダー9及びシリンダー10を備えている。各シリンダー9、10には回転軸6で回転駆動される偏心部11、12が取り付けられており、これら偏心部11、12は偏心位置が互いに180度位相がずれている。上側のシリンダー9、偏心部11、ローラ13などによって高段側圧縮要素14が構成され、下側のシリンダー10、偏心部12、ローラ15などによって低段側圧縮要素16が構成される。配管17、吸入管18、低段側圧縮要素16、吐出ポート19、膨張型消音器20、配管21などによって低段側の冷媒通路が構成され、配管22、合流器23、配管24、高段側用吸入管25、高段側圧縮要素14、吐出マフラー26、密閉容器1、配管27などによって高段側の冷媒通路が構成される。 【0006】以上のように構成された二段圧縮冷凍装置について、以下その動作を説明する。 【0007】モーター2が駆動されると、低段側圧縮要素16は冷凍用蒸発器(図示せず)からの冷媒を配管17、低段側用吸入管18を経て冷媒を吸入して圧縮(一段圧縮)し、吐出ポート19から膨張型消音器20を経て配管21に吐出する。配管21に吐出された一段圧縮ガス冷媒は合流器23で、冷蔵用蒸発器(図示せず)から配管22を経て流入した冷媒と合流してから、配管24、高段側用吸入管25から高段側圧縮要素14に吸入される。そこで圧縮(冷凍室用蒸発器からの冷媒にとっては二段圧縮で、冷蔵室用蒸発器からの冷媒にとっては一段圧縮である。)されたガス冷媒は、吐出マフラー26に吐出され、吐出マフラー26から密閉容器1内に一旦吐出された後に、配管27を介して凝縮器(図示せず)に送られる。 【0008】低段側圧縮要素16から吐出された冷媒ガスは密閉容器1の外にある配管21を通ることにより、冷媒ガス温度を下げられ、高段側圧縮要素14が吸入する冷媒ガスの温度を下げることができ、効率を向上することができる。また、高段側圧縮要素14の吐出ガスの温度も低くなるため、圧縮機の過熱を防止でき、潤滑油の粘度低下による潤滑不良や潤滑油の劣化を防止できる。 【0009】このように二段圧縮機により、二蒸発器の圧縮冷凍サイクルを使用した方が、一段圧縮冷凍サイクルを使用する場合よりも冷凍サイクルの効率が向上する。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来の構成では、低段側の吐出冷媒が必ず冷蔵室用蒸発器から出た冷媒と合流してから高段側で圧縮するので、低段側の圧縮は高段側に影響があり、その圧縮機を使用したサイクルの低段側と高段側の流量制御が難しくなる。また、低段側圧縮要素16と高段側圧縮要素14との排除容積比を調整することで、理論的には高いサイクル効率を得られるが、実際にこのサイクルを適用する場合、特に低段側の圧縮効率が低くなる。例えば冷凍冷蔵庫に応用される場合は、低段側の圧縮比、圧縮ガス体積が小さいために、理論圧縮動力は小さいが、実際に必要となる動力は固定的に発生する摺動損失等のために、かなり大きくなる。すなわち、低段側の圧縮効率や機械効率が非常に悪くなるという欠点があった。 【0011】本発明の目的は、多温度レベルの蒸発器をもつ冷凍サイクルに適用するために多圧力を提供し、冷凍サイクル全体の高効率化が図れ、各圧縮要素の間に圧縮ガスの交互影響がなく、冷凍サイクル流量制御が容易になり、且つ信頼性が高い多圧力密閉型圧縮機を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するために本発明は、モーターと、吸入部と吐出部をそれぞれ持つ二つ以上の圧縮要素と、前記モーターと前記圧縮要素とを収納した密閉容器とからなり、前記吸入部の一つが前記密閉容器内に連通し、他の前記吸入部が前記密閉容器内に連通せず、前記吐出部が互いに連通していない構成としたのである。 【0013】これにより、適正な圧縮比をベースに冷凍サイクルに2つ以上の吸入圧力、並びに2つ以上の吐出圧力を提供することができ、冷凍サイクル全体の効率を向上することができる。また、密閉容器内を中間圧力にすることにより、各圧縮要素のそれぞれの圧縮室内と密閉容器内との圧力差が小さく、各圧縮要素と密閉容器内の間での冷媒ガスの漏れ量を少なくすることができ、圧縮機の冷凍能力、ならびに効率を向上することができる。或いは、密閉容器内を低圧力にすることにより、温度の低い冷媒ガスで密閉容器内の各圧縮要素やモーターを冷却できるので、各圧縮要素の過熱を防止でき信頼性が向上すると共に、モーター、並びに潤滑油の温度低下によりモーター効率、並びに機械効率と信頼性を向上することができる。また、各圧縮要素の間に交互影響がなく、サイクル冷媒流量の制御が容易にでき、並びに各圧縮要素の高効率圧縮ができる。更に、冷凍装置が要求する各圧力並びに冷凍能力に応じた気筒容積の比率から、それぞれに適正なボア径にすることにより、モーターの最大トルクとトルク変動を小さくすることができ、モーター効率の向上と振動低減ができる。 【0014】また、本発明は、モーターと、吸入部と吐出部をそれぞれ持つ二つ以上の圧縮要素と、前記モーターと前記圧縮要素とを収納した密閉容器とからなり、前記吸入部の一つが前記密閉容器内に連通し、他の前記吸入部が前記密閉容器内に連通せず、前記吐出部が互いに連通している構成としたのである。 【0015】これにより、適正な圧縮比をベースに冷凍サイクルに2つ以上の吸入圧力、並びに1つの吐出圧力を提供することができ、冷凍サイクル全体の効率を向上すると共に、各圧縮要素用の吐出部が互いに連通しているので、冷凍装置の凝縮器を一つにすることができ、高効率化、並びに省スペース化ができる。また、密閉容器内を中間圧力にすることにより、各圧縮要素のそれぞれの圧縮室内と密閉容器内との圧力差が小さく、各圧縮要素と密閉容器内の間での冷媒ガスの漏れ量を少なくすることができ、圧縮機の冷凍能力、ならびに効率を向上することができる。或いは、密閉容器内を低圧力にすることにより、温度の低い冷媒ガスで密閉容器内の各圧縮要素やモーターを冷却できるので、各圧縮要素の過熱を防止でき信頼性が向上すると共に、モーター、並びに潤滑油の温度低下によりモーター効率、並びに機械効率と信頼性を向上することができる。また、各圧縮要素の間に交互影響がなく、サイクル冷媒流量の制御が容易にでき、並びに各圧縮要素の高効率圧縮ができる。更に、冷凍装置が要求する各圧力並びに冷凍能力に応じた気筒容積の比率から、それぞれに適正なボア径にすることにより、モーターの最大トルクとトルク変動を小さくすることができ、並びにモーター効率の向上と振動低減ができる。 【0016】また、本発明は、モーターと、吸入部と吐出部をそれぞれ持つ二つ以上の圧縮要素と、前記モーターと前記圧縮要素とを収納した密閉容器とからなり、前記吸入部が全て前記密閉容器内に連通せず、前記吐出部が全て前記密閉容器内に連通している構成としたのである。 【0017】これにより、適正な圧縮比をベースに冷凍サイクルに2つ以上の吸入圧力、並びに1つの吐出圧力を提供することができ、冷凍サイクル全体の効率を向上すると共に、吐出圧力が一つなので、冷凍装置の凝縮器を一つにすることができ、高効率化、並びに省スペース化ができる。また、密閉容器内が高圧になっているため、圧力差により密閉容器内から各圧縮要素それぞれの圧縮室内への潤滑油の供給が十分にでき、ピストンとシリンダー等の摺動部の潤滑性が向上して信頼性を向上することができる。また、各圧縮要素の間に交互影響がなく、サイクル冷媒流量の制御が容易にでき、並びに各圧縮要素の高効率圧縮ができる。更に、冷凍装置が要求する各圧力並びに冷凍能力に応じた気筒容積の比率から、それぞれに適正なボア径にすることにより、モーターの最大トルクとトルク変動を小さくすることができ、並びにモーター効率の向上と振動低減ができる。 【0018】また、モーターと、吸入部と吐出部をそれぞれ持つ二つ以上の圧縮要素と、前記モーターと前記圧縮要素とを収納した密閉容器とからなり、前記吸入部が全て前記密閉容器内に連通せず、前記吐出部の一つが前記密閉容器内に連通し、他の前記吐出部が前記密閉容器内に連通していない構成としたのである。 【0019】これにより、適正な圧縮比をベースに冷凍サイクルに2つ以上の吸入圧力、並びに2つ以上の吐出圧力を提供することができ、冷凍サイクル全体の効率を向上することができる。また、密閉容器内が高圧になっているため、圧力差により密閉容器内から各圧縮要素それぞれの圧縮室内への潤滑油の供給が十分にでき、ピストンとシリンダー等の摺動部の潤滑性が向上して信頼性を向上することができる。また、各圧縮要素の間に交互影響がなく、サイクル冷媒流量の制御が容易にでき、並びに各圧縮要素の高効率圧縮ができる。更に、冷凍装置が要求する各圧力並びに冷凍能力に応じた気筒容積の比率から、それぞれに適正なボア径にすることにより、モーターの最大トルクとトルク変動を小さくすることができ、並びにモーター効率の向上と振動低減ができる。 【0020】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、モーターと、吸入部と吐出部をそれぞれ持つ二つ以上の圧縮要素と、前記モーターと前記圧縮要素とを収納した密閉容器とからなり、前記吸入部の一つが前記密閉容器内に連通し、他の前記吸入部が前記密閉容器内に連通せず、前記吐出部が互いに連通していないものであり、適正な圧縮比をベースに冷凍サイクルに2つ以上の吸入圧力、並びに2つ以上の吐出圧力を提供することができ、冷凍サイクル全体の効率を向上することができる。また、密閉容器内を中間圧力にすることにより、各圧縮要素のそれぞれの圧縮室内と密閉容器内との圧力差が小さく、各圧縮要素と密閉容器内の間での冷媒ガスの漏れ量を少なくすることができ、圧縮機の冷凍能力、ならびに効率を向上することができる。或いは、密閉容器内を低圧力にすることにより、温度の低い冷媒ガスで密閉容器内の各圧縮要素やモーターを冷却できるので、各圧縮要素の過熱を防止でき信頼性が向上すると共に、モーター、並びに潤滑油の温度低下によりモーター効率、並びに機械効率と信頼性を向上することができる。また、各圧縮要素の間に交互影響がなく、サイクル冷媒流量の制御が容易にでき、並びに各圧縮要素の高効率圧縮ができる。更に、冷凍装置が要求する各圧力並びに冷凍能力に応じた気筒容積の比率から、それぞれに適正なボア径にすることにより、モーターの最大トルクとトルク変動を小さくすることができ、並びにモーター効率の向上と振動低減ができるという作用を有する。 【0021】請求項2記載の発明は、モーターと、吸入部と吐出部をそれぞれ持つ二つ以上の圧縮要素と、前記モーターと前記圧縮要素とを収納した密閉容器とからなり、前記吸入部の一つが前記密閉容器内に連通し、他の前記吸入部が前記密閉容器内に連通せず、前記吐出部が互いに連通しているものであり、適正な圧縮比をベースに冷凍サイクルに2つ以上の吸入圧力、並びに1つの吐出圧力を提供することができ、冷凍サイクル全体の効率を向上すると共に、各圧縮要素用の吐出部が互いに連通しているので、冷凍装置の凝縮器を一つにすることができ、高効率化、並びに省スペース化ができる。また、密閉容器内を中間圧力にすることにより、各圧縮要素のそれぞれの圧縮室内と密閉容器内との圧力差が小さく、各圧縮要素と密閉容器内の間での冷媒ガスの漏れ量を少なくすることができ、圧縮機の冷凍能力、ならびに効率を向上することができる。或いは、密閉容器内を低圧力にすることにより、温度の低い冷媒ガスで密閉容器内の各圧縮要素やモーターを冷却できるので、各圧縮要素の過熱を防止でき信頼性が向上すると共に、モーター、並びに潤滑油の温度低下によりモーター効率、並びに機械効率と信頼性を向上することができる。また、各圧縮要素の間に交互影響がなく、サイクル冷媒流量の制御が容易にでき、並びに各圧縮要素の高効率圧縮ができる。更に、冷凍装置が要求する各圧力並びに冷凍能力に応じた気筒容積の比率から、それぞれに適正なボア径にすることにより、モーターの最大トルクとトルク変動を小さくすることができ、並びにモーター効率の向上と振動低減ができるという作用を有する。 【0022】請求項3記載の発明は、モーターと、吸入部と吐出部をそれぞれ持つ二つ以上の圧縮要素と、前記モーターと前記圧縮要素とを収納した密閉容器とからなり、前記吸入部が全て前記密閉容器内に連通せず、前記吐出部が全て前記密閉容器内に連通しているものであり、適正な圧縮比をベースに冷凍サイクルに2つ以上の吸入圧力、並びに1つの吐出圧力を提供することができ、冷凍サイクル全体の効率を向上すると共に、吐出圧力が一つなので、冷凍装置の凝縮器を一つにすることができ、高効率化、並びに省スペース化ができる。また、密閉容器内が高圧になっているため、圧力差により密閉容器内から各圧縮要素それぞれの圧縮室内への潤滑油の供給が十分にでき、ピストンとシリンダー等の摺動部の潤滑性が向上して信頼性を向上することができる。また、各圧縮要素の間に交互影響がなく、サイクル冷媒流量の制御が容易にでき、並びに各圧縮要素の高効率圧縮ができる。更に、冷凍装置が要求する各圧力並びに冷凍能力に応じた気筒容積の比率から、それぞれに適正なボア径にすることにより、モーターの最大トルクとトルク変動を小さくすることができ、並びにモーター効率の向上と振動低減ができるという作用を有する。 【0023】請求項4記載の発明は、モーターと、吸入部と吐出部をそれぞれ持つ二つ以上の圧縮要素と、前記モーターと前記圧縮要素とを収納した密閉容器とからなり、前記吸入部が全て前記密閉容器内に連通せず、前記吐出部の一つが前記密閉容器内に連通し、他の前記吐出部が前記密閉容器内に連通していないものであり、適正な圧縮比をベースに冷凍サイクルに2つ以上の吸入圧力、並びに2つ以上の吐出圧力を提供することができ、冷凍サイクル全体の効率を向上することができる。また、密閉容器内が高圧になっているため、圧力差により密閉容器内から各圧縮要素それぞれの圧縮室内への潤滑油の供給が十分にでき、ピストンとシリンダー等の摺動部の潤滑性が向上して信頼性を向上することができる。また、各圧縮要素の間に交互影響がなく、サイクル冷媒流量の制御が容易にでき、並びに各圧縮要素の高効率圧縮ができる。更に、冷凍装置が要求する各圧力並びに冷凍能力に応じた気筒容積の比率から、それぞれに適正なボア径にすることにより、モーターの最大トルクとトルク変動を小さくすることができ、並びにモーター効率の向上と振動低減ができるという作用を有する。 【0024】 【実施例】以下、本発明による密閉型圧縮機の実施例について、図面を参照しながら説明する。尚、従来と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。 【0025】(実施例1)図1は本発明の実施例1による密閉型圧縮機の平面断面図を示す。図2は同実施例の密閉型圧縮機の縦断面図を示す。 【0026】図1、図2において、28は、密閉容器29内にモーター30と第一圧縮要素31と第二圧縮要素32とを備えた密閉型圧縮機である。 【0027】第一圧縮要素31は、シリンダー33、ピストン34、コンロッド35、吸入マフラー36、吐出マフラー37等からなり、第二圧縮要素32も同様にシリンダー38、ピストン39、コンロッド40、吸入マフラー41、吐出マフラー42等からなる。モーター30は、クランクシャフト43に固定されたローター44、ステーター45により構成されている。クランクシャフト43は偏心部43aを有し、偏心部43aとピストン34、39はそれぞれコンロッド35、40により連結されている。46は密閉容器29に固定され、吸入マフラー36から密閉容器29内に連通しないで密閉容器29外に出した吸入パイプである。47は密閉容器29に固定された吐出パイプであり、一端が吐出管48を介して吐出マフラー37に連通し、他端が密閉容器29に出ている。49は密閉容器29に固定され、密閉容器29内に連通した吸入パイプである。吸入マフラー41は密閉容器29内に連通している。50は密閉容器29に固定された吐出パイプであり、一端が吐出管51を介して吐出マフラー42に連通し、他端が密閉容器29外に出ている。52は潤滑油で、密閉容器29の下部に貯溜している。 【0028】以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。 【0029】モーター30によってクランクシャフト43が回転すると、コンロッド35、40によりピストン34、39はそれぞれシリンダー33、38内を往復運動する。そして、第一圧縮要素31は、吸入パイプ46、吸入マフラー36を介してシリンダー33内に冷媒ガスを吸入して、圧縮した後に吐出マフラー37、吐出管48を介して吐出パイプ47から密閉容器29の外に吐出する。第二圧縮要素32は、吸入パイプ49から吸い込んだガスが一旦密閉容器29内に入ってから、吸入マフラー41を介してシリンダー38内に冷媒ガスを吸入して、圧縮した後に吐出マフラー42、吐出管51を介して吐出パイプ50から密閉容器29の外に吐出する。 【0030】また、潤滑油52はクランクシャフト43の下端部から遠心力によって吸い上げられ、クランクシャフト43の各摺動部を潤滑した後、偏心部43aの上端部から遠心力によって飛散して、ピストン34、39とシリンダー33、38の摺動部やコンロッド35、40の摺動部を潤滑する。 【0031】本実施例では適正な圧縮比をベースに冷凍サイクルに2つの吸入圧力、並びに2つの吐出圧力を提供することができ、冷凍サイクル全体の効率を向上することができる。たとえば、この密閉型圧縮機をツイン蒸発器の冷凍冷蔵装置用冷凍サイクルに適用する場合、第一圧縮要素31で冷凍用蒸発器から出る冷媒を圧縮し、第二圧縮要素32で冷蔵用蒸発器から出る冷媒を圧縮することにより、冷凍用蒸発器から出る冷媒を従来の二段圧縮から一段圧縮に変えることができるため、この部分の冷媒の高効率圧縮ができ、冷凍冷蔵装置の全体の効率を向上することができる。また、各圧縮要素31、32の間に交互影響がなく、サイクル冷媒流量の制御が容易にできる。また、密閉容器29内を冷凍サイクルの中間圧力にすることにより、第一圧縮要素31と第二圧縮要素32の圧縮室内と密閉容器29内との圧力差が小さく、各圧縮要素31、32と密閉容器29内の間での冷媒ガスの漏れ量を少なくすることができ、圧縮機の冷凍能力、ならびに効率を向上することができる。或いは、密閉容器29内が冷凍サイクルの低圧力にすることにより、温度の低い冷媒ガスで密閉容器29内の各圧縮要素31、32やモーター30を冷却できるので、各圧縮要素31、32の過熱を防止でき信頼性が向上すると共に、モーター30、並びに潤滑油52の温度低下によりモーター30効率、並びに密閉型圧縮機28の機械効率と信頼性を向上することができる。更に、冷凍装置が要求する各圧力並びに冷凍能力に応じた気筒容積の比率から、それぞれに適正なボア径にすることにより、モーター30の最大トルクとトルク変動を小さくすることができ、モーター30効率の向上と振動低減ができる。 【0032】以上のように本実施例の密閉型圧縮機は、密閉容器29内にモーター30と第一圧縮要素31と第二圧縮要素32とを備え、第一圧縮要素31用吸入パイプ46と、吸入マフラー36とが密閉容器29内に連通せず、第一圧縮要素31用吐出パイプ47と、吐出管48と、吐出マフラー37とが密閉容器29内に連通せず、第二圧縮要素32用吐出パイプ50と、吐出管51と、吐出マフラー42とが密閉容器29内に連通せず、第二圧縮要素32用吸入パイプ49と、吸入マフラー41とが密閉容器29内に連通した構成となっているので、冷凍システムに二つの吸入圧力、二つの吐出圧力を提供し、高効率、且つ高信頼性で、冷媒流量の制御が容易に図れる密閉型圧縮機とすることができる。 【0033】(実施例2)図3は本発明の実施例2による密閉型圧縮機の平面断面図を示す。 【0034】以下、図面を参照しながら説明するが、実施例1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。図3において、53は、第一圧縮要素54と第二圧縮要素55とを備えた密閉型圧縮機である。56は密閉容器29に固定された吐出パイプであり、一端が吐出管57を介して吐出マフラー37、吐出マフラー42に連通し、他端が密閉容器29外に出ている。 【0035】以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。 【0036】密閉型圧縮機53の吐出部分の構成以外は実施例1と同じなので、本圧縮機による効果は実施例1とほぼ同様に得られる。すなわち、高効率、且つ高信頼性で、冷媒流量の制御が容易に図れる。 【0037】本実施例では、第一圧縮要素54と第二圧縮要素55の吐出管57を共用し、一本の吐出パイプ56から密閉容器29の外に吐出するので、冷凍システムの配管が簡単になり、冷凍装置の凝縮器を一つにすることができ、高効率化、並びに省スペース化ができる。 【0038】以上のように本実施例の密閉型圧縮機は、密閉容器29内にモーター30と第一圧縮要素54と第二圧縮要素55とを備え、第一圧縮要素54用吸入パイプ46と、吸入マフラー36とが密閉容器29内に連通せず、第一圧縮要素54、第二圧縮要素55が吐出パイプ56を共用し、第二圧縮要素55用吸入パイプ49と、吸入マフラー41とが密閉容器29内に連通した構成となっているので、冷凍システムに二つの吸入圧力、一つの吐出圧力を提供し、高効率、且つ高信頼性で、冷媒配管が容易になり、冷凍装置の凝縮器の省スペース化が図れる密閉型圧縮機とすることができる。 【0039】(実施例3)図4は本発明の実施例3による密閉型圧縮機の平面断面図を示す。 【0040】以下、図面を参照しながら説明するが、実施例1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。図4において、58は、第一圧縮要素59と第二圧縮要素60とを備えた密閉型圧縮機である。61は密閉容器29に固定された吸入パイプであり、一端が吸入マフラー41に連通し、他端が密閉容器29外に出ている。62は密閉容器29に固定された吐出パイプであり、一端が密閉容器29内に連通し、他端が密閉容器29外に出ている。吐出マフラー37、42は密閉容器29内に連通している。 【0041】以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。 【0042】密閉型圧縮機58の吸入と吐出部分の構成以外は実施例1と同じなので、本圧縮機による効果は実施例1とほぼ同様に得られる。すなわち、高効率、且つ高信頼性で、冷媒流量の制御が容易に図れる。 【0043】本実施例では、第一圧縮要素59と第二圧縮要素60の吐出パイプ62を共用しているので、冷凍システムの配管が簡単になり、冷凍装置の凝縮器を一つにすることができ、高効率化、並びに省スペース化ができる。且つ密閉容器29内が高圧になっているため、圧力差により密閉容器29内から各圧縮要素59、60それぞれの圧縮室内への潤滑油の供給が十分にでき、ピストン34、39とシリンダー33、38等の摺動部の潤滑性が向上して信頼性を向上することができる。 【0044】以上のように本実施例の密閉型圧縮機は、密閉容器29内にモーター30と第一圧縮要素59と第二圧縮要素60とを備え、第一圧縮要素59用吸入パイプ46と、吸入マフラー36とが密閉容器29内に連通せず、第一圧縮要素59、第二圧縮要素60が密閉容器29内に連通している吐出パイプ62を共用し、第二圧縮要素60用吸入パイプ61と、吸入マフラー41とが密閉容器29内に連通しない構成となっているので、冷凍システムに二つの吸入圧力、一つの吐出圧力を提供し、高効率、且つ高信頼性で、冷媒配管が容易になり、冷凍装置の凝縮器の省スペース化が図れる密閉型圧縮機とすることができる。 【0045】(実施例4)図5は本発明の実施例4による密閉型圧縮機の平面断面図を示す。 【0046】以下、図面を参照しながら説明するが、実施例1、実施例3と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。図5において、63は、第一圧縮要素64と第二圧縮要素65とを備えた密閉型圧縮機である。66は密閉容器29に固定された第一圧縮要素64用吐出パイプであり、一端が密閉容器29内に連通し、他端が密閉容器29外に出ている。第一圧縮要素64の吐出マフラー37は密閉容器29内に連通している。67は密閉容器29に固定された第二圧縮要素65用吐出パイプであり、一端が吐出管68を介して吐出マフラー42に連通し、他端が密閉容器29外に出ている。 【0047】以上のように構成された密閉型圧縮機について、以下その動作を説明する。 【0048】密閉型圧縮機63の吐出部分の構成以外は実施例3と同じなので、本圧縮機による効果は実施例3とほぼ同様に得られる。すなわち、高効率、且つ高信頼性で、冷媒流量の制御が容易に図れる。 【0049】本実施例では、第一圧縮要素64と、第二圧縮要素65とがそれぞれの吐出パイプ66、67を持っているので、冷凍システムに二つの吸入圧力と二つの吐出圧力を提供でき、たとえば、2つの独立した冷凍サイクルを形成でき、各冷凍サイクルに適した条件に設定できるので、高効率化が図れる。且つ密閉容器29内が高圧になっているため、圧力差により密閉容器29内から各圧縮要素64、65それぞれの圧縮室内への潤滑油の供給が十分にでき、ピストン34,39とシリンダー33,38等の摺動部の潤滑性が向上して信頼性を向上することができる。 【0050】以上のように本実施例の密閉型圧縮機は、密閉容器29内にモーター30と第一圧縮要素64と第二圧縮要素65とを備え、第一圧縮要素64用吸入パイプ46と、吸入マフラー36とが密閉容器29内に連通せず、第一圧縮要素64用吐出パイプ66と、吐出マフラー37とが密閉容器29内に連通し、第二圧縮要素65用用吸入パイプ61と、吸入マフラー41とが密閉容器29内に連通せず、第二圧縮要素65用吐出パイプ67が吐出管68を介して吐出マフラー42に連通している構成となっているので、冷凍システムに二つの吸入圧力、二つの吐出圧力を提供し、高効率、且つ高信頼性、冷媒流量制御の容易性が図れる密閉型圧縮機とすることができる。 【0051】 【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発明は、モーターと、吸入部と吐出部をそれぞれ持つ二つ以上の圧縮要素と、前記モーターと前記圧縮要素とを収納した密閉容器とからなり、前記吸入部の一つが前記密閉容器内に連通し、他の前記吸入部が前記密閉容器内に連通せず、前記吐出部が互いに連通していないものであり、適正な圧縮比をベースに冷凍サイクルに2つ以上の吸入圧力、並びに2つ以上の吐出圧力を提供することができ、冷凍サイクル全体の効率を向上することができる。また、密閉容器内を中間圧力にすることにより、各圧縮要素のそれぞれの圧縮室内と密閉容器内との圧力差が小さく、各圧縮要素と密閉容器内の間での冷媒ガスの漏れ量を少なくすることができ、圧縮機の冷凍能力、ならびに効率を向上することができる。或いは、密閉容器内を低圧力にすることにより、温度の低い冷媒ガスで密閉容器内の各圧縮要素やモーターを冷却できるので、各圧縮要素の過熱を防止でき信頼性が向上すると共に、モーター、並びに潤滑油の温度低下によりモーター効率、並びに機械効率と信頼性を向上することができる。また、各圧縮要素の間に交互影響がなく、サイクル冷媒流量の制御が容易にでき、並びに各圧縮要素の高効率圧縮ができる。更に、冷凍装置が要求する各圧力並びに冷凍能力に応じた気筒容積の比率から、それぞれに適正なボア径にすることにより、モーターの最大トルクとトルク変動を小さくすることができ、並びにモーター効率の向上と振動低減ができる。 【0052】また、請求項2に記載の発明は、モーターと、吸入部と吐出部をそれぞれ持つ二つ以上の圧縮要素と、前記モーターと前記圧縮要素とを収納した密閉容器とからなり、前記吸入部の一つが前記密閉容器内に連通し、他の前記吸入部が前記密閉容器内に連通せず、前記吐出部が互いに連通しているものであり、適正な圧縮比をベースに冷凍サイクルに2つ以上の吸入圧力、並びに1つの吐出圧力を提供することができ、冷凍サイクル全体の効率を向上すると共に、各圧縮要素用の吐出部が互いに連通しているので、冷凍装置の凝縮器を一つにすることができ、高効率化、並びに省スペース化ができる。また、密閉容器内を中間圧力にすることにより、各圧縮要素のそれぞれの圧縮室内と密閉容器内との圧力差が小さく、各圧縮要素と密閉容器内の間での冷媒ガスの漏れ量を少なくすることができ、圧縮機の冷凍能力、ならびに効率を向上することができる。或いは、密閉容器内を低圧力にすることにより、温度の低い冷媒ガスで密閉容器内の各圧縮要素やモーターを冷却できるので、各圧縮要素の過熱を防止でき信頼性が向上すると共に、モーター、並びに潤滑油の温度低下によりモーター効率、並びに機械効率と信頼性を向上することができる。また、各圧縮要素の間に交互影響がなく、サイクル冷媒流量の制御が容易にでき、並びに各圧縮要素の高効率圧縮ができる。更に、冷凍装置が要求する各圧力並びに冷凍能力に応じた気筒容積の比率から、それぞれに適正なボア径にすることにより、モーターの最大トルクとトルク変動を小さくすることができ、並びにモーター効率の向上と振動低減ができる。 【0053】また、請求項3に記載の発明は、モーターと、吸入部と吐出部をそれぞれ持つ二つ以上の圧縮要素と、前記モーターと前記圧縮要素とを収納した密閉容器とからなり、前記吸入部が全て前記密閉容器内に連通せず、前記吐出部が全て前記密閉容器内に連通しているものであり、適正な圧縮比をベースに冷凍サイクルに2つ以上の吸入圧力、並びに1つの吐出圧力を提供することができ、冷凍サイクル全体の効率を向上すると共に、吐出圧力が一つなので、冷凍装置の凝縮器を一つにすることができ、高効率化、並びに省スペース化ができる。また、密閉容器内が高圧になっているため、圧力差により密閉容器内から各圧縮要素それぞれの圧縮室内への潤滑油の供給が十分にでき、ピストンとシリンダー等の摺動部の潤滑性が向上して信頼性を向上することができる。また、各圧縮要素の間に交互影響がなく、サイクル冷媒流量の制御が容易にでき、並びに各圧縮要素の高効率圧縮ができる。更に、冷凍装置が要求する各圧力並びに冷凍能力に応じた気筒容積の比率から、それぞれに適正なボア径にすることにより、モーターの最大トルクとトルク変動を小さくすることができ、並びにモーター効率の向上と振動低減ができる。 【0054】また、請求項4に記載の発明は、モーターと、吸入部と吐出部をそれぞれ持つ二つ以上の圧縮要素と、前記モーターと前記圧縮要素とを収納した密閉容器とからなり、前記吸入部が全て前記密閉容器内に連通せず、前記吐出部の一つが前記密閉容器内に連通し、他の前記吐出部が前記密閉容器内に連通していないものであり、適正な圧縮比をベースに冷凍サイクルに2つ以上の吸入圧力、並びに2つ以上の吐出圧力を提供することができ、冷凍サイクル全体の効率を向上することができる。また、密閉容器内が高圧になっているため、圧力差により密閉容器内から各圧縮要素それぞれの圧縮室内への潤滑油の供給が十分にでき、ピストンとシリンダー等の摺動部の潤滑性が向上して信頼性を向上することができる。また、各圧縮要素の間に交互影響がなく、サイクル冷媒流量の制御が容易にでき、並びに各圧縮要素の高効率圧縮ができる。更に、冷凍装置が要求する各圧力並びに冷凍能力に応じた気筒容積の比率から、それぞれに適正なボア径にすることにより、モーターの最大トルクとトルク変動を小さくすることができ、並びにモーター効率の向上と振動低減ができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004488 【氏名又は名称】松下冷機株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年3月10日(2000.3.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097445 【弁理士】 【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−254673(P2001−254673A) |
| 【公開日】 |
平成13年9月21日(2001.9.21) |
| 【出願番号】 |
特願2000−66530(P2000−66530) |
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