| 【発明の名称】 |
容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】中村 慎二
【氏名】田上 真二
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| 【要約】 |
【課題】容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造であって、従来の連結構造に比べて耐久性に優れる連結構造を提供する。
【解決手段】同期回転可能に駆動軸に支持されたロータと、傾角変位可能に駆動軸に枢支された斜板とを連結する容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造であって、ロータから斜板へ向けて延びるアームに、駆動軸の軸心と斜板の上死点位置とで決定される平面に直交する方向へ延在する長円形ガイド穴が形成され、斜板からロータへ向けて延びるアームに前記平面に直交する方向へ延在するピンが固定され、前記ピンは頂部がR加工された扇形横断面を有し、前記ピンは扇形横断面の頂部を前記長円形カイド穴のロータから離隔する側の長辺側面に当接させ、扇形横断面の円弧部を前記長円形ガイド穴のロータに近接する側の長辺側面に当接させて、前記長円形ガイド穴に挿通されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 同期回転可能に駆動軸に支持されたロータと、傾角変位可能に駆動軸に枢支された斜板とを連結する容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造であって、ロータから斜板へ向けて延びるアームに、駆動軸の軸心と斜板の上死点位置とで決定される平面に直交する方向へ延在する長円形ガイド穴が形成され、斜板からロータへ向けて延びるアームに前記平面に直交する方向へ延在するピンが固定され、前記ピンは頂部がR加工された扇形横断面を有し、前記ピンは扇形横断面の頂部を前記長円形カイド穴のロータから離隔する側の長辺側面に当接させ、扇形横断面の円弧部を前記長円形ガイド穴のロータに近接する側の長辺側面に当接させて、前記長円形ガイド穴に挿通されていることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造。 【請求項2】 前記平面を挟んで当該平面の両側で、前記円形ガイド穴に前記ピンが挿通されていることを特徴とする請求項1に記載の容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造。 【請求項3】 前記ピンは1本であり、当該1本のピンが斜板からロータへ向けて延びる2本のアームに掛け渡されて固定されていることを特徴とする請求項2に記載の容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造。 【請求項4】 前記ピンは2本であり、斜板からロータへ向けて延びる2本のアームのそれぞれに1本のピンが固定されていることを特徴とする請求項2に記載の容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造。 【請求項5】 同期回転可能に駆動軸に支持されたロータと、傾角変位可能に駆動軸に枢支された斜板とを連結する容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造であって、ロータから斜板へ向けて延びるアームに、駆動軸の軸心と斜板の上死点位置とで決定される平面に平行に延在するガイド溝が形成され、斜板からロータへ向けて延びるアームの先端部が側面視で頂部がR加工された扇形に形成され、前記アームの先端部が、扇形の頂部を前記ガイド溝のロータから離隔する側の側面に当接させ、扇形の円弧部を前記ガイド溝のロータに近接する側の側面に当接させて、前記ガイド溝に挿入されていることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造。 【請求項6】 前記平面を挟んで当該平面の両側で、前記アームの先端部が前記ガイド溝に挿入されていることを特徴とする請求項5に記載の容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造。 【請求項7】 同期回転可能に駆動軸に支持されたロータと、傾角変位可能に駆動軸に枢支された斜板とを連結する容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造であって、ロータから斜板へ向けて延びるアームに、駆動軸の軸心と斜板の上死点位置とで決定される平面に平行に延在するガイド穴が形成され、斜板からロータへ向けて延びるアームの先端部が側面視で頂部がR加工された扇形に形成され、前記アームの先端部が、扇形の頂部を前記ガイド穴のロータから離隔する側の側面に当接させ、扇形の円弧部を前記ガイド穴のロータに近接する側の側面に当接させて、前記ガイド穴に挿入されていることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造。 【請求項8】 前記平面を挟んで当該平面の両側で、前記アームの先端部が前記ガイド穴に挿入されていることを特徴とする請求項7に記載の容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図1に示すように、駆動軸1に同期回転可能に支持されたロータ2と、図1(a)に示す最小傾角と図1(b)に示す最大傾角との間で傾角変位可能に駆動軸1に枢支された斜板3とを連結する容量可変型斜板式圧縮機のロータ2と斜板3の連結構造であって、ロータ2から斜板3へ向けて延びるアーム2aに、駆動軸1の軸心と斜板3の上死点位置とで決定される平面に直交する方向へ延在する長円形ガイド穴2a1 が形成され、斜板3からロータ2へ向けて延びるアーム3aに前記平面に直交する方向へ延在するピン4が固定され、ピン4は円形横断面を有し、ピン4は周側面を長円形カイド穴2a1 のロータ2から離隔する側の長辺側面とロータに近接する側の長辺側面とに当接させて、長円形ガイド穴2a1 に挿通された、連結構造が知られている。 【0003】図2に示すように、駆動軸11に同期回転可能に支持されたロータ12と、図2(a)に示す最小傾角と図2(b)に示す最大傾角との間で傾角変位可能に駆動軸11に枢支された斜板13とを連結する容量可変型斜板式圧縮機のロータ12と斜板13の連結構造であって、ロータ12から斜板13へ向けて延びるアーム12aに、駆動軸11の軸心と斜板13の上死点位置とで決定される平面に平行に延在するガイド穴12a1 が形成され、斜板13からロータ12へ向けて延びるピン14の先端に球体14aが形成され、ピン14は球体14aをガイド穴12a1 の側壁に当接させつつガイド穴12a1 へ挿入された連結構造が知られている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】図1の連結構造においては、図1(c)から分かるように、黒塗三角で示す斜板3の最小傾角時のピン4表面の長円形ガイド穴2a1 長辺側面との当接部と、白抜三角で示す斜板3の最大傾角時のピン4表面の長円形ガイド穴2a1 長辺側面との当接部とが近接しており、斜板3の傾角変動に伴ってピン4表面の極く狭い領域が長円形ガイド穴2a1 長辺側面に繰り返し摺接する。ピン4表面と長円形ガイド穴2a1 のロータ2に近接する側の長辺側面との当接部には、圧縮機の稼働時に斜板3からスラストが伝達されて高い接触圧が発生するので、斜板3の傾角変動に伴ってピン4表面の極く狭い領域が長円形ガイド穴2a1 のロータ2に近接する側の長辺側面に繰り返し摺接すると、当該領域が早期に磨耗してピン4が早期に劣化し、ひいては連結構造が早期に劣化するという問題があった。 【0005】図2の連結構造においては、図2(c)から分かるように、黒塗三角で示す斜板13の最小傾角時の球体14a表面のガイド穴12a1 側面との当接部と、白抜三角で示す斜板13の最大傾角時の球体14a表面のガイド穴12a1 側面との当接部とが近接しており、斜板13の傾角変動に伴って球体14a表面の極く狭い領域がガイド穴12a1 の側面に繰り返し摺接する。球体14a表面とガイド穴12a1 のロータ2に近接する側の側面との当接部には、圧縮機の稼働時に斜板13からスラストが伝達されて高い接触圧が発生するので、斜板13の傾角変動に伴って球体14a表面の極く狭い領域がガイド穴12a1 のロータ2に近接する側の側面に繰り返し摺接すると、当該領域が早期に磨耗して球体14aが早期に劣化し、ひいては連結構造が早期に劣化するという問題があった。本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造であって、従来の連結構造に比べて耐久性に優れる連結構造を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明においては、同期回転可能に駆動軸に支持されたロータと、傾角変位可能に駆動軸に枢支された斜板とを連結する容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造であって、ロータから斜板へ向けて延びるアームに、駆動軸の軸心と斜板の上死点位置とで決定される平面に直交する方向へ延在する長円形ガイド穴が形成され、斜板からロータへ向けて延びるアームに前記平面に直交する方向へ延在するピンが固定され、前記ピンは頂部がR加工された扇形横断面を有し、前記ピンは扇形横断面の頂部を前記長円形カイド穴のロータから離隔する側の長辺側面に当接させ、扇形横断面の円弧部を前記長円形ガイド穴のロータに近接する側の長辺側面に当接させて、前記長円形ガイド穴に挿通されていることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造を提供する。 【0007】本発明に係る連結構造においては、ロータの長円形ガイド穴に挿通されるピンの横断面を扇形としたので、扇形横断面の円弧部の曲率半径が図1に示す従来の連結構造のピンの円形横断面の曲率半径に比べて大きなピンをロータの長円形ガイド穴に挿通し、扇形横断面の円弧部をガイド穴のロータに近接する側の長辺側面に当接させることができる。扇形横断面の円弧部の曲率半径が図1に示す従来の連結構造のピンの円形横断面の曲率半径に比べて大きいので、斜板の最小傾角時のピン表面の長円形ガイド穴長辺側面との当接部と、斜板の最大傾角時のピン表面の長円形ガイド穴長辺側面との当接部との間の距離が、図1に示す従来の連結構造の円形横断面のピン表面の当接部間距離に比べて長くなり、斜板の傾角変動に伴って長円形ガイド穴長辺側面に繰り返し摺接するピン表面の領域が図1に示す従来の連結構造の円形横断面のピン表面の摺接領域に比べて広がる。ピン表面と長円形ガイド穴のロータに近接する側の長辺側面との当接部には、圧縮機の稼働時に斜板からスラストが伝達されて高い接触圧が発生するが、斜板の傾角変動に伴って長円形ガイド穴のロータに近接する側の長辺側面に繰り返し摺接するピン表面の領域が図1に示す従来の連結構造の円形横断面のピン表面の摺接領域に比べて広いので、ピン表面の磨耗が図1に示す従来の連結構造の円形横断面のピン表面の磨耗に比べて抑制され、ピンの耐久性が図1に示す従来の連結構造の円形横断面のピンに比べて向上し、ひいては連結構造の耐久性が図1に示す従来の連結構造に比べて向上する。長円形ガイド穴のロータから離隔する側の長辺側面には、扇形横断面の頂部が当接するが、当該当接部は圧縮機の稼働時に互いに離れる方向に付勢されるので、当該当接部には圧縮機の稼働時に高い接触圧は発生せず、且つ扇形横断面の頂部にはR加工が施されているので、扇形横断面の頂部には過大な磨耗は発生しない。 【0008】本発明においては、同期回転可能に駆動軸に支持されたロータと、傾角変位可能に駆動軸に枢支された斜板とを連結する容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造であって、ロータから斜板へ向けて延びるアームに、駆動軸の軸心と斜板の上死点位置とで決定される平面に平行に延在するガイド溝が形成され、斜板からロータへ向けて延びるアームの先端部が側面視で頂部がR加工された扇形に形成され、前記アームの先端部が、扇形の頂部を前記ガイド溝のロータから離隔する側の側面に当接させ、扇形の円弧部を前記ガイド溝のロータに近接する側の側面に当接させて、前記ガイド溝に挿入されていることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造を提供する。 【0009】本発明に係る連結構造においては、斜板から延びるアームの先端部を側面視で扇形としたので、扇形の円弧部の曲率半径が図2に示す従来の連結構造のピン先端に形成された球体の曲率半径に比べて大きなアーム先端部をロータのガイド溝に挿入し、扇形の円弧部をガイド溝のロータに近接する側の側面に当接させることができる。アーム先端部の扇形の円弧部の曲率半径が図2に示す従来の連結構造のピン先端に形成された球体の曲率半径に比べて大きいので、斜板の最小傾角時のアーム先端部の扇形の円弧部表面のガイド溝側面との当接部と、斜板の最大傾角時のアーム先端部の扇形の円弧部表面のガイド溝側面との当接部との間の距離が、図2に示す従来の連結構造の球体表面の当接部間距離に比べて長くなり、斜板の傾角変動に伴ってガイド溝側面に繰り返し摺接するアーム先端部の扇形の円弧部表面の領域が図2に示す従来の連結構造の球体表面の摺接領域に比べて広がる。アーム先端部の扇形の円弧部表面とガイド溝のロータに近接する側の側面との当接部には、圧縮機の稼働時に斜板からスラストが伝達されて高い接触圧が発生するが、斜板の傾角変動に伴ってガイド溝のロータに近接する側の側面に繰り返し摺接するアーム先端部の扇形の円弧部表面の領域が図2に示す従来の連結構造の球体表面の摺接領域に比べて広いので、アーム先端部の扇形の円弧部表面の磨耗が図2に示す従来の連結構造の球体表面の磨耗に比べて抑制され、アームの耐久性が図2に示す従来の連結構造のピンに比べて向上し、ひいては連結構造の耐久性が図2に示す従来の連結構造に比べて向上する。ガイド溝のロータから離隔する側の側面には、アーム先端部の扇形の頂部が当接するが、当該当接部は圧縮機の稼働時に互いに離れる方向に付勢されるので、当該当接部には圧縮機の稼働時に高い接触圧は発生せず、且つアーム先端部の扇形の頂部にはR加工が施されているので、アーム先端部の扇形の頂部には過大な磨耗は発生しない。 【0010】本発明においては、同期回転可能に駆動軸に支持されたロータと、傾角変位可能に駆動軸に枢支された斜板とを連結する容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造であって、ロータから斜板へ向けて延びるアームに、駆動軸の軸心と斜板の上死点位置とで決定される平面に平行に延在するガイド穴が形成され、斜板からロータへ向けて延びるアームの先端部が側面視で頂部がR加工された扇形に形成され、前記アームの先端部が、扇形の頂部を前記ガイド穴のロータから離隔する側の側面に当接させ、扇形の円弧部を前記ガイド穴のロータに近接する側の側面に当接させて、前記ガイド穴に挿入されていることを特徴とする容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造を提供する。 【0011】本発明に係る連結構造においては、斜板から延びるアームの先端部を側面視で扇形としたので、扇形の円弧部の曲率半径が図2に示す従来の連結構造のピン先端に形成された球体の曲率半径に比べて大きなアーム先端部をロータのガイド穴に挿入し、扇形の円弧部をガイド穴のロータに近接する側の側面に当接させることができる。アーム先端部の扇形の円弧部の曲率半径が図2に示す従来の連結構造のピン先端に形成された球体の曲率半径に比べて大きいので、斜板の最小傾角時のアーム先端部の扇形の円弧部表面のガイド穴側面との当接部と、斜板の最大傾角時のアーム先端部の扇形の円弧部表面のガイド穴側面との当接部との間の距離が、図2に示す従来の連結構造の球体表面の当接部間距離に比べて長くなり、斜板の傾角変動に伴ってガイド穴側面に繰り返し摺接するアーム先端部の扇形の円弧部表面の領域が図2に示す従来の連結構造の球体表面の摺接領域に比べて広がる。アーム先端部の扇形の円弧部表面とガイド穴のロータに近接する側の側面との当接部には、圧縮機の稼働時に斜板からスラストが伝達されて高い接触圧が発生するが、斜板の傾角変動に伴ってガイド穴のロータに近接する側の側面に繰り返し摺接するアーム先端部の扇形の円弧部表面の領域が図2に示す従来の連結構造の球体表面の摺接領域に比べて広いので、アーム先端部の扇形の円弧部表面の磨耗が図2に示す従来の連結構造の球体表面の磨耗に比べて抑制され、アームの耐久性が図2に示す従来の連結構造のピンに比べて向上し、ひいては連結構造の耐久性が図2に示す従来の連結構造に比べて向上する。ガイド穴のロータから離隔する側の側面には、アーム先端部の扇形の頂部が当接するが、当該当接部は圧縮機の稼働時に互いに離れる方向に付勢されるので、当該当接部には圧縮機の稼働時に高い接触圧は発生せず、且つアーム先端部の扇形の頂部にはR加工が施されているので、アーム先端部の扇形の頂部には過大な磨耗は発生しない。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の第1実施例に係る容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造を図3、図4(a)に基づいて説明する。容量可変型斜板式圧縮機の駆動軸21にロータ22が同期回転可能に支持されている。図3(a)に示す最小傾角と図3(b)に示す最大傾角との間で傾角変位可能に駆動軸21に斜板23が枢支されている。駆動軸21と斜板23の上死点位置とで形成される平面を挟んで当該平面の両側で、ロータ22から斜板23へ向けて2本のアーム22aが延びている。各アーム22aに傾斜した長円形ガイド穴22a1 が形成されている。長円形ガイド穴22a1 は前記平面に直交する方向へ延在している。駆動軸21と斜板23の上死点位置とで形成される平面を挟んで当該平面の両側で、斜板23からロータ22へ向けて2本のアーム23aが延びている。2本のアーム23aに1本の扇形横断面のピン24が掛け渡されて固定されている。ピン24は前記平面に直交する方向へ延在している。扇形横断面の頂部24aはR加工されている。ピン24は2つの長円形ガイド穴22a1 に挿通されている。ピン24の扇形横断面のR加工された頂部24aは前記2つの長円形カイド穴22a1 のロータ22から離隔する側の長辺側面に当接し、ピン24の扇形横断面の円弧部24bは前記2つの長円形ガイド穴22a1 のロータ22に近接する側の長辺側面に当接している。 【0013】本実施例に係る連結構造においては、ロータ22の長円形ガイド穴22a1 に挿通されるピン24の横断面を扇形としたので、扇形横断面の円弧部24bの曲率半径が図1に示す従来の連結構造のピン4の円形横断面の曲率半径に比べて大きなピン24をロータ22の長円形ガイド穴22a1 に挿通し、扇形横断面の円弧部24bをガイド穴22a1 のロータ22に近接する側の長辺側面に当接させることができる。扇形横断面の円弧部24bの曲率半径が図1に示す従来の連結構造のピン4の円形横断面の曲率半径に比べて大きいので、図3(c)で黒塗三角で示す斜板23の最小傾角時のピン24表面の長円形ガイド穴22a1 長辺側面との当接部と、図3(c)で白抜三角で示す斜板23の最大傾角時のピン24表面の長円形ガイド穴22a1 長辺側面との当接部との間の距離が、図1に(c)に示す従来の連結構造の円形横断面のピン4表面の当接部間距離に比べて長くなり、斜板23の傾角変動に伴って長円形ガイド穴22a1 長辺側面に繰り返し摺接するピン24表面の領域が図1に示す従来の連結構造の円形横断面のピン4表面の摺接領域に比べて広がる。ピン24表面と長円形ガイド穴22a1 のロータ22に近接する側の長辺側面との当接部には、圧縮機の稼働時に斜板23からスラストが伝達されて高い接触圧が発生するが、斜板23の傾角変動に伴って長円形ガイド穴22a1 のロータ22に近接する側の長辺側面に繰り返し摺接するピン24表面の領域が図1に示す従来の連結構造の円形横断面のピン4表面の摺接領域に比べて広いので、ピン24表面の磨耗が図1に示す従来の連結構造の円形横断面のピン4表面の磨耗に比べて抑制され、ピン24の耐久性が図1に示す従来の連結構造の円形横断面のピン4に比べて向上し、ひいては連結構造の耐久性が図1に示す従来の連結構造に比べて向上する。長円形ガイド穴22a1 のロータ22から離隔する側の長辺側面には、ピン24の扇形横断面の頂部24aが当接するが、当該当接部は圧縮機の稼働時に互いに離れる方向に付勢されるので、当該当接部には圧縮機の稼働時に高い接触圧は発生せず、且つ扇形横断面の頂部24aにはR加工が施されているので、扇形横断面の頂部24aには過大な磨耗は発生しない。駆動軸21と斜板23の上死点位置とで形成される平面を挟んで当該平面の両側で、ピン24が長円形ガイド穴22a1 に挿通されるので、圧縮機稼働時の斜板23の運動が安定する。 【0014】本発明の第2実施例に係る容量可変型斜板式圧縮機のロータと斜板の連結構造を図5、図6に基づいて説明する。容量可変型斜板式圧縮機の駆動軸31にロータ32が同期回転可能に支持されている。図5(a)に示す最小傾角と図5(b)に示す最大傾角との間で傾角変位可能に駆動軸31に斜板33が枢支されている。駆動軸31の軸心と斜板33の上死点位置とで形成される平面を挟んで当該平面の両側で、ロータ32から斜板33へ向けて2本のアーム32aか延びている。各アーム32aにガイド溝32a1 が形成されている。一方のガイド溝32a1 は他方のガイド溝32a1 に向き合っている。ガイド溝32a1 は前記平面に平行に延在している。駆動軸31の軸心と斜板33の上死点位置とで形成される平面を挟んで当該平面の両側で、斜板33からロータ32へ向けて1本のアーム33aが延びている。アーム33aは斜板33と一体成形されたボス部33′にリベット固着されている。アーム33aの先端両側部33bが側面視で扇形に形成されている。扇形の頂部33cはR加工されている。アーム33aの一方の先端側部33bが、扇形の頂部33cを一方のガイド溝32a1 のロータ32から離隔する側の側面に当接させ、扇形の円弧部33dを前記一方のガイド溝32a1 のロータ32に近接する側の側面に当接させて、前記一方のガイド溝32a1 に挿入され、アーム33aの他方の先端側部33bが、扇形の頂部33cを他方のガイド溝32a1 のロータ32から離隔する側の側面に当接させ、扇形の円弧部33dを前記他方のガイド溝32a1 のロータ32に近接する側の側面に当接させて、前記他方のガイド溝32a1 に挿入されている。 【0015】本実施例に係る連結構造においては、斜板33から延びる1本のアーム33aの先端側部33bを側面視で扇形としたので、扇形の円弧部33dの曲率半径が図2に示す従来の連結構造のピン先端に形成された球体14aの曲率半径に比べて大きなアーム先端側部33bをロータ32のガイド溝32a1 に挿入し、扇形の円弧部33dをガイド溝32a1 のロータ32に近接する側の側面に当接させることができる。アーム先端側部33bの扇形の円弧部33dの曲率半径が図2に示す従来の連結構造のピン先端に形成された球体14aの曲率半径に比べて大きいので、図5(d)で黒塗三角で示す斜板33の最小傾角時のアーム先端側部33bの扇形の円弧部33d表面のガイド溝32a1 側面との当接部と、図5(c)で白抜三角で示す斜板33の最大傾角時のアーム先端側部33bの扇形の円弧部33d表面のガイド溝32a1 側面との当接部との間の距離が、図2(c)に示す従来の連結構造の球体14a表面の当接部間距離に比べて長くなり、斜板33の傾角変動に伴ってガイド溝32a1 側面に繰り返し摺接するアーム先端側部33bの扇形の円弧部33d表面の領域が図2に示す従来の連結構造の球体14a表面の摺接領域に比べて広がる。アーム先端側部33bの扇形の円弧部33d表面とガイド溝32a1 のロータ32に近接する側の側面との当接部には、圧縮機の稼働時に斜板33からスラストが伝達されて高い接触圧が発生するが、斜板33の傾角変動に伴ってガイド溝32a1 のロータ32に近接する側の側面に繰り返し摺接するアーム先端側部33bの扇形の円弧部33d表面の領域が図2に示す従来の連結構造の球体14a表面の摺接領域に比べて広いので、アーム先端側部33bの扇形の円弧部33d表面の磨耗が図2に示す従来の連結構造の球体14a表面の磨耗に比べて抑制され、アーム33aの耐久性が図2に示す従来の連結構造のピン14に比べて向上し、ひいては連結構造の耐久性が図2に示す従来の連結構造に比べて向上する。ガイド溝32a1 のロータ32から離隔する側の側面には、アーム先端側部33bの扇形の頂部33cが当接するが、当該当接部は圧縮機の稼働時に互いに離れる方向に付勢されるので、当該当接部には圧縮機の稼働時に高い接触圧は発生せず、且つアーム先端側部33bの扇形の頂部33cにはR加工が施されているので、アーム先端側部33bの扇形の頂部33cには過大な磨耗は発生しない。駆動軸31と斜板33の上死点位置とで形成される平面を挟んで当該平面の両側で、アーム先端側部33bがガイド溝32a1 に挿通されるので、圧縮機稼働時の斜板33の運動が安定する。 【0016】第1実施例においては、2本のアーム23aに1本の扇形横断面のピン24が掛け渡されて固定されたが、図4(b)に示すように、各アーム23aにそれぞれ1本のピン24を固定しても良い。この場合には、一方のピン24が一方の長円形穴22a1 に挿通され、他方のピン24が他方の長円形穴22a1 に挿通される。第2実施例において、図6(b)に二点鎖線で示すように、アーム33aの先端中央部を切り欠いても良い。連結構造が軽量化される。第2実施例においては2つのガイド溝32a1 に2つのアーム先端側部33bを挿入したが、2つのガイド溝32a1 に代えて2つのガイド穴を配設し、2つのアーム先端側部33bに代えてアーム先端側部33bと同様の先端部形状を有する2つの独立したアームを配設し、当該アームの先端部を前記ガイド穴に挿入しても良い。第2実施例においてはアーム33aを斜板33と一体成形されたボス部33′にリベット固定したが、図7に示すように、アーム33aをボス部33′と一体成形し、ボス部33′を斜板33に圧入固定しても良い。リベット固定する場合に比べて部品点数が減少する。アーム33aの先端両側部33bに側面視扇形の円弧部33dを形成する加工と、扇形の頂部33cのR加工とは、図8に示すように、一対の回転刃100aを有するサイドカッター100を用いて容易に行うことができる。 【0017】 【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係る連結構造においては、ロータの長円形ガイド穴に挿通されるピンの横断面を扇形としたので、扇形横断面の円弧部の曲率半径が図1に示す従来の連結構造のピンの円形横断面の曲率半径に比べて大きなピンをロータの長円形ガイド穴に挿通し、扇形横断面の円弧部をガイド穴のロータに近接する側の長辺側面に当接させることができる。扇形横断面の円弧部の曲率半径が図1に示す従来の連結構造のピンの円形横断面の曲率半径に比べて大きいので、斜板の最小傾角時のピン表面の長円形ガイド穴長辺側面との当接部と、斜板の最大傾角時のピン表面の長円形ガイド穴長辺側面との当接部との間の距離が、図1に示す従来の連結構造の円形横断面のピン表面の当接部間距離に比べて長くなり、斜板の傾角変動に伴って長円形ガイド穴長辺側面に繰り返し摺接するピン表面の領域が図1に示す従来の連結構造の円形横断面のピン表面の摺接領域に比べて広がる。ピン表面と長円形ガイド穴のロータに近接する側の長辺側面との当接部には、圧縮機の稼働時に斜板からスラストが伝達されて高い接触圧が発生するが、斜板の傾角変動に伴って長円形ガイド穴のロータに近接する側の長辺側面に繰り返し摺接するピン表面の領域が図1に示す従来の連結構造の円形横断面のピン表面の摺接領域に比べて広いので、ピン表面の磨耗が図1に示す従来の連結構造の円形横断面のピン表面の磨耗に比べて抑制され、ピンの耐久性が図1に示す従来の連結構造の円形横断面のピンに比べて向上し、ひいては連結構造の耐久性が図1に示す従来の連結構造に比べて向上する。長円形ガイド穴のロータから離隔する側の長辺側面には、扇形横断面の頂部が当接するが、当該当接部は圧縮機の稼働時に互いに離れる方向に付勢されるので、当該当接部には圧縮機の稼働時に高い接触圧は発生せず、且つ扇形横断面の頂部にはR加工が施されているので、扇形横断面の頂部には過大な磨耗は発生しない。 【0018】本発明に係る連結構造においては、斜板から延びるアームの先端部を側面視で扇形としたので、扇形の円弧部の曲率半径が図2に示す従来の連結構造のピン先端に形成された球体の曲率半径に比べて大きなアーム先端部をロータのガイド溝に挿入し、扇形の円弧部をガイド溝のロータに近接する側の側面に当接させることができる。アーム先端部の扇形の円弧部の曲率半径が図2に示す従来の連結構造のピン先端に形成された球体の曲率半径に比べて大きいので、斜板の最小傾角時のアーム先端部の扇形の円弧部表面のガイド溝側面との当接部と、斜板の最大傾角時のアーム先端部の扇形の円弧部表面のガイド溝側面との当接部との間の距離が、図2に示す従来の連結構造の球体表面の当接部間距離に比べて長くなり、斜板の傾角変動に伴ってガイド溝側面に繰り返し摺接するアーム先端部の扇形の円弧部表面の領域が図2に示す従来の連結構造の球体表面の摺接領域に比べて広がる。アーム先端部の扇形の円弧部表面とガイド溝のロータに近接する側の側面との当接部には、圧縮機の稼働時に斜板からスラストが伝達されて高い接触圧が発生するが、斜板の傾角変動に伴ってガイド溝のロータに近接する側の側面に繰り返し摺接するアーム先端部の扇形の円弧部表面の領域が図2に示す従来の連結構造の球体表面の摺接領域に比べて広いので、アーム先端部の扇形の円弧部表面の磨耗が図2に示す従来の連結構造の球体表面の磨耗に比べて抑制され、アームの耐久性が図2に示す従来の連結構造のピンに比べて向上し、ひいては連結構造の耐久性が図2に示す従来の連結構造に比べて向上する。ガイド溝のロータから離隔する側の側面には、アーム先端部の扇形の頂部が当接するが、当該当接部は圧縮機の稼働時に互いに離れる方向に付勢されるので、当該当接部には圧縮機の稼働時に高い接触圧は発生せず、且つアーム先端部の扇形の頂部にはR加工が施されているので、アーム先端部の扇形の頂部には過大な磨耗は発生しない。 【0019】本発明に係る連結構造においては、斜板から延びるアームの先端部を側面視で扇形としたので、扇形の円弧部の曲率半径が図2に示す従来の連結構造のピン先端に形成された球体の曲率半径に比べて大きなアーム先端部をロータのガイド穴に挿入し、扇形の円弧部をガイド穴のロータに近接する側の側面に当接させることができる。アーム先端部の扇形の円弧部の曲率半径が図2に示す従来の連結構造のピン先端に形成された球体の曲率半径に比べて大きいので、斜板の最小傾角時のアーム先端部の扇形の円弧部表面のガイド穴側面との当接部と、斜板の最大傾角時のアーム先端部の扇形の円弧部表面のガイド穴側面との当接部との間の距離が、図2に示す従来の連結構造の球体表面の当接部間距離に比べて長くなり、斜板の傾角変動に伴ってガイド穴側面に繰り返し摺接するアーム先端部の扇形の円弧部表面の領域が図2に示す従来の連結構造の球体表面の摺接領域に比べて広がる。アーム先端部の扇形の円弧部表面とガイド穴のロータに近接する側の側面との当接部には、圧縮機の稼働時に斜板からスラストが伝達されて高い接触圧が発生するが、斜板の傾角変動に伴ってガイド穴のロータに近接する側の側面に繰り返し摺接するアーム先端部の扇形の円弧部表面の領域が図2に示す従来の連結構造の球体表面の摺接領域に比べて広いので、アーム先端部の扇形の円弧部表面の磨耗が図2に示す従来の連結構造の球体表面の磨耗に比べて抑制され、アームの耐久性が図2に示す従来の連結構造のピンに比べて向上し、ひいては連結構造の耐久性が図2に示す従来の連結構造に比べて向上する。ガイド穴のロータから離隔する側の側面には、アーム先端部の扇形の頂部が当接するが、当該当接部は圧縮機の稼働時に互いに離れる方向に付勢されるので、当該当接部には圧縮機の稼働時に高い接触圧は発生せず、且つアーム先端部の扇形の頂部にはR加工が施されているので、アーム先端部の扇形の頂部には過大な磨耗は発生しない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001845 【氏名又は名称】サンデン株式会社
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| 【出願日】 |
平成12年9月13日(2000.9.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095245 【弁理士】 【氏名又は名称】坂口 嘉彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−200783(P2001−200783A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月27日(2001.7.27) |
| 【出願番号】 |
特願2000−277744(P2000−277744) |
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