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【発明の名称】 液体供給方法、その方法に用いて好適な液体供給ポンプ及びその液体供給装置
【発明者】 【氏名】滝井 潔

【要約】 【課題】液体の粘度に関係なく、所定の供給量の液体を所定の時間内に正確に供給でき、泡の発生がない安価な液体供給装置を得ること。

【解決手段】本発明の一実施形態の液体供給装置100は、ピストンハウジングの内部を1枚のダイアフラム130で2分し、一方をピストン室121としてピストン140を内在させ、これにサーボモータ160で制御されるカム170を近接させ、他方の室を液体サブタンク室122として、液体加圧タンク210からの加圧液体Lを注入し、ピストン140を右方にダイアフラム130を介して押しやる。カム170を半回転させると、ピストン140でダイアフラム130が押しやられて、液体サブタンク室122内に液体Lが出入口125から液体排出バルブ330を通じて、ノズルなどの排出手段から外部に供給できるように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 液体加圧タンク内の液体を連続的に加圧維持し、該液体が、壁面の一部に弾性面を保有する液体サブタンクを通過する時、前記弾性壁面に対し、連続的に一定の間隔で加圧及び加圧解除の動作を反復させることを特徴とする液体供給方法。
【請求項2】 ピストンハウジングの内部に1枚のダイアフラムを組み込んでピストンハウジング内が2室に分割され、前記両室の一方の室に、ピストンヘッドとこれに連結され、ピストンヘッドをピストン運動させるピストン軸とから構成されているピストンの前記ピストンヘッドがピストン運動できるように配設され、前記ピストン軸が前記一方の室側の前記ピストンハウジングから外部に導出された状態で配設され、前記両室の他方の室に液体出入口が形成されているポンプと、該ポンプの前記ピストン軸をピストン運動させるピストン駆動装置とから構成されていることを特徴とする液体供給用ポンプ。
【請求項3】 前記ピストン駆動装置がサーボモータと、該サーボモータの回転軸に連結されたギヤユニットと、該ギヤユニットに連結されたカムと、前記サーボモータの回転を制御するコントローラ/ドライバとから構成されていることを特徴とする請求項2に記載の液体供給ポンプ。
【請求項4】 請求項3に記載のカムを、そのカムの周面が請求項2に記載の前記ピストン軸の端部に近接して配設し、そのピストン軸の端部と前記カムの周面との間隔を調整する調整装置を備えていることを特徴とする請求項2に記載の液体供給ポンプ。
【請求項5】 請求項3及び請求項4に記載のカムを前記サーボモータで1回転させることで、液体供給の1サイクルを完結するように構成されていることを特徴とする請求項2乃至請求項4に記載の液体供給ポンプ。
【請求項6】 ピストンハウジングの内部に1枚のダイアフラムを組み込んでピストンハウジング内が2室に分割され、前記両室の一方の室に、ピストンヘッドとこれに連結され、ピストンヘッドをピストン運動させるピストン軸とから構成されているピストンの前記ピストンヘッドがピストン運動できるように配設され、前記ピストン軸が前記一方の室側の前記ピストンハウジングから外部に導出された状態で配設され、前記両室の他方の室に液体出入口が形成されている液体供給ポンプと、該ポンプの前記ピストン軸をピストン運動させるピストン駆動装置と、前記ポンプの前記液体出入口から前記他方の室側に定量の液体を加圧して供給、注入する液体加圧タンクと、該液体加圧タンクに加圧前の液体を定量づつ補給するための液体補給源と、前記液体加圧タンクに注入されている液体の表面を一定圧力で加圧するための加圧気体を供給するための加圧気体供給源と、前記液体加圧タンクの下方から導出され、前記ポンプの前記他方の室の液体出入口側に配管されているパイプに前記液体加圧タンク側から順次接続された液体供給バルブと液体排出バルブと、該液体排出バルブに接続された排出手段と、前記液体供給バルブと前記液体排出バルブとの中間部分と前記ポンプの前記液体出入口とを接続する給排出パイプと、前記液体供給バルブと前記液体排出バルブとの液体供給機能と液体排出機能とを交互に切り替える切替装置とから構成されていることを特徴とする液体供給装置。
【請求項7】 前記液体供給ポンプが請求項3乃至請求項5に記載の液体供給ポンプであることを特徴とする請求項6に記載の液体供給装置。
【請求項8】 前記液体供給バルブを閉め、前記液体排出バルブを開け、前記サーボモータで前記カムを回転させることで前記ピストン軸を押圧し、前記液体サブタンク内に注入されている液体を前記液体出入口及び前記液体排出バルブを通じて排出し、その液体の排出後、前記液体供給バルブを開け、前記液体排出バルブを閉め、そして前記カムを更に半回転させることで前記カムが待機位置に戻り、そのカムの外周部と前記ピストン軸との間に間隔が開くように制御することを特徴とする請求項6に記載の液体供給装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク、溶剤などの液体を、その粘度に関係なく、予め決められた所定量の液体を、予め決められた時間内で、正確に供給することができる液体供給方式、その方式に用いて好適な液体供給ポンプ及びその液体供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、液体供給方式としては、タンク内の液体を加圧してバルブの開閉で供給する方式、ダイアフラム型ポンプ、ベローズ型ポンプ、シリンダなどを用いる各種方式がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記加圧及びバルブの開閉方式は、タンク内に加圧された液体をバルブの開閉だけで制御する方式であるため、最も安価であるが、制御の精度が劣る。
【0004】そして、ダイアフラム型ポンプ方式は、ダイアフラムをエアー及びバキュームの組合せ、またはモータ駆動のピストン軸で駆動する方式であるので、安価であるが、制御の精度が劣り、かつ液体内へのエアーの巻き込み及びキャビテーションが発生し易い。
【0005】また、前記ベローズ型ポンプ方式は、装置の価格は安価であるが、定量供給に劣り、そして液体の粘度の影響を受け易い。
【0006】更にまた、前記シリンダ方式は、定量供給には優れているものの、液体の粘度の影響を受け易く、かつ液体とシリンダとが直接接しているため、そのシール面でのシール性が劣り、液漏れが発生し易い。
【0007】以上のように、各方式ともに一長一短がある。
【0008】従って、本発明は、これらの課題を解決しようとするものであって、液体の粘度変動に関係なく、予め決められた供給量の液体が決められた時間内に正確に供給でき、泡の混入が発生しない安価な液体供給方法、その方法に用いて好適な液体供給ポンプ及びその液体供給装置を得ることを目的とする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、請求項1に記載の発明では、液体加圧タンク内の液体を連続的に加圧維持し、該液体が、壁面の一部に弾性面を保有する液体サブタンクを通過する時、前記弾性壁面に対し、連続的に一定の間隔で加圧及び加圧解除の動作を反復させる液体供給方法を採って、前記課題を解決している。
【0010】そして、請求項2に記載の発明では、液体供給ポンプを、ピストンハウジングの内部に1枚のダイアフラムを組み込んでピストンハウジング内が2室に分割され、前記両室の一方の室に、ピストンヘッドとこれに連結され、ピストンヘッドをピストン運動させるピストン軸とから構成されているピストンの前記ピストンヘッドがピストン運動できるように配設され、前記ピストン軸が前記一方の室側の前記ピストンハウジングから外部に導出された状態で配設され、前記両室の他方の室に液体出入口が形成されているポンプと、該ポンプの前記ピストン軸をピストン運動させるピストン駆動装置とから構成して、前記課題を解決している。
【0011】また、請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の液体供給ポンプにおいて、前記ピストン駆動装置を、サーボモータと、該サーボモータの回転軸に連結されたギヤユニットと、該ギヤユニットに連結されたカムと、前記サーボモータの回転を制御するコントローラ/ドライバとから構成して、前記課題を解決している。
【0012】そしてまた、請求項4に記載の発明では、請求項2に記載の液体供給ポンプにおいて、請求項3に記載のカムを、そのカムの周面が請求項2に記載の前記ピストン軸の端部に近接して配設し、そのピストン軸の端部と前記カムの周面との間隔を調整する調整装置を具備せしめて、前記課題を解決している。
【0013】更に、請求項5に記載の発明では、請求項2乃至請求項4に記載の液体供給ポンプにおいて、請求項3及び請求項4に記載のカムを前記サーボモータで1回転させることで、液体供給の1サイクルを完結するように構成して、前記課題を解決している。
【0014】更にまた、請求項6に記載の発明では、液体供給装置を、ピストンハウジングの内部に1枚のダイアフラムを組み込んでピストンハウジング内が2室に分割され、前記両室の一方の室に、ピストンヘッドとこれに連結され、ピストンヘッドをピストン運動させるピストン軸とから構成されているピストンの前記ピストンヘッドがピストン運動できるように配設され、前記ピストン軸が前記一方の室側の前記ピストンハウジングから外部に導出された状態で配設され、前記両室の他方の室に液体出入口が形成されている液体供給ポンプと、該ポンプの前記ピストン軸をピストン運動させるピストン駆動装置と、前記ポンプの前記液体出入口から前記他方の室側に所定量の液体を加圧して供給、注入する液体加圧タンクと、該液体加圧タンクに加圧前の液体を所定量づつ補給するための液体補給源と、前記液体加圧タンクに注入されている液体の表面を一定圧力で加圧するための加圧気体を供給するための加圧気体供給源と、前記液体加圧タンクの下方から導出され、前記ポンプの前記他方の室の液体出入口側に配管されているパイプに前記液体加圧タンク側から順次接続された液体供給バルブと液体排出バルブと、該液体排出バルブに接続された排出手段と、前記液体供給バルブと前記液体排出バルブとの中間部分と前記ポンプの前記液体出入口とを接続する給排出パイプと、前記液体供給バルブと前記液体排出バルブとの液体供給機能と液体排出機能とを交互に切り替える切替装置とから構成して、前記課題を解決している。
【0015】そして更にまた、請求項7に記載の発明では、請求項6に記載の液体供給装置の前記液体供給ポンプを請求項3乃至請求項5に記載の液体供給ポンプで構成して、前記課題を解決している。そして最後の請求項8に記載の発明では、請求項6に記載の液体供給装置において、前記液体供給バルブを閉め、前記液体排出バルブを開け、前記サーボモータで前記カムを回転させることで前記ピストン軸を押圧し、前記液体サブタンク内に注入されている液体を前記液体出入口及び前記液体排出バルブを通じて排出し、その液体の排出後、前記液体供給バルブを開け、前記液体排出バルブを閉め、そして前記カムを更に半回転させることで前記カムが待機位置に戻り、そのカムの外周部と前記ピストン軸との間に間隔が開くように制御して、前記課題を解決している。
【0016】従って、請求項1に記載の液体供給方法によれば、液体の粘度に関係なく、液体加圧タンクから液体サブタンクへの所定量の液体を正確に供給でき、そして液体サブタンクから外部へ所定量の液体を正確に供給でき、そしてまた、その液体の供給速度を精密に制御することができる。
【0017】そして、請求項2に記載の液体供給ポンプによれば、エアーの巻き込み、液体漏れが無く、しかも所定量の液体を供給することができる。
【0018】また、請求項3に記載の液体供給ポンプによれば、請求項2の発明の液体供給ポンプの作用効果に加えて、所定量の液体を正確に供給することができる。
【0019】そしてまた、請求項4に記載の液体供給ポンプによれば、請求項2の液体供給ポンプの作用効果に加えて、ピストン軸とカムとの間隔を調整することにより供給すべき液体量を容易に調整することができ、そしてカムの回転を制御することにより、その液体の供給速度を制御することができる。
【0020】更に、請求項5に記載の液体供給ポンプによれば、請求項2乃至請求項4の液体供給ポンプの作用効果に加えて、カムの半回転で所定量の液体を正確に供給でき、他の半回転で所定量の液体を正確に液体サブタンク内に注入することができる。
【0021】更にまた、請求項6に記載の液体供給装置によれば、非常に安価に構成でき、液体の粘度に関係なく、そしてエアーの巻き込み、キャビテーションの発生、液体漏れを起こすことなく、予め決められた量の液体を、予め決められた時間内で正確に供給することができる。
【0022】そして更にまた、請求項7に記載の液体供給装置によれば、請求項6の液体供給装置の作用効果に加えて、安価なポンプで所定量の液体を正確に供給でき、そしてその供給速度を精密に制御することができる。
【0023】そして最後の請求項8の液体供給装置によれば、請求項6に記載の液体供給装置の作用効果に加えて、カムの半回転で所定量の液体を正確に供給でき、他の半回転で所定量の液体を正確に液体サブタンク内に注入する反復運動を行わせることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施形態の液体定量供給装置を、図1乃至図3を用いて説明する。
【0025】図1は本発明の一実施形態の液体供給装置の構成図であり、図2は図1に示した液体計量時の状態液体供給装置を、液体供給時の状態で示した構成図であり、そして図3は図1に示した液体供給装置の液体供給ポンプの制御に用いて好適な制御装置の構成図である。先ず、図1乃至図3を用いて本発明の一実施形態の液体供給装置の構成を説明する。
【0026】図1において、符号1は本発明の液体供給装置を指す。この液体供給装置1は、大別して、本発明の液体供給ポンプ部100と液体加圧部200と液体供給/排出配管300とから構成されている。
【0027】前記液体供給ポンプ部100は、また、液体供給ポンプ110とそのピストン駆動装置150とから構成されている。
【0028】液体供給ポンプ110は、フレーム111内に固定されていて、所定の容量のピストンハウジング120の内部に、弾性壁面を形成する1枚のダイアフラム130を中間部に組み込んで、そのピストンハウジング120内を2室に分割し、前記両室の一方の室をピストン室121とし、他方の室を液体サブタンク室122として、前記ピストン室121には、ピストンヘッド141とこれに連結され、ピストンヘッド141をピストン運動させるピストン軸142とから構成されているピストン140の前記ピストンヘッド141がピストン運動できるように配置し、前記ピストン軸142が前記ピストン室121側の前記ピストンハウジング120の側壁123から外部に導出された状態で配置されていて、前記側壁123と対向する前記液体サブタンク室122側のピストンハウジング120の側壁124には液体Lの出入口125が形成された構造で構成されている。
【0029】そして、前記ピストン軸142をピストン運動させるピストン駆動装置150は、図3にも示したように、サーボモータ160と、このサーボモータ160の回転軸161に連結されたギヤユニット162と、このギヤユニット162に連結された、例えば、楕円形のカム170と、前記サーボモータ160の回転を制御するコントローラ/ドライバ180とから構成されている。なお、カム170はそのカムシャフト171がサーボモータ160の回転軸161にジョイント172で接続されて連結されている。
【0030】また、前記カム170は、その周面170Aが前記ピストン軸142の端部に近接して配設されており、そして、そのピストン軸142の端部と前記カム170の周面170Aとの間隔Gを調整する調整装置であるマイクロメータ190がサーボモータ160に近接して配設されている。前記カム170は、図示の例では、前記サーボモータ160で1回転することで、液体供給の1サイクルを完結するように構成されている。
【0031】前記液体加圧部200は、液体加圧タンク210と、液体補給源を構成する液体補給ポンプ220と、加圧気体供給源を構成するレギュレータ230及びエアーゲージ240とから構成されている。
【0032】前記液体加圧タンク210は、後記する液体供給/排出配管300を介し、前記出入口125から液体サブタンク室122へ所定量の液体Lを供給、注入する装置である。この液体加圧タンク210には、前記液体補給源から液体補給ポンプ220にて加圧前の液体Lが定量づつ補給される。その液体加圧タンク210内に収容されている液体の表面は、前記加圧気体供給源の加圧気体源、この例の場合は加圧エアー源(不図示)からの加圧エアーが前記レギュレータ230を介して前記液体加圧タンク210の上方から供給され、一定圧力で加圧される。その圧力は、常時、エアーゲージ240で監視される。
【0033】前記液体供給/排出配管300は、前記液体加圧タンク210の下方から導出され、前記液体サブタンク室122の前記出入口125に配管されているパイプ310に前記液体加圧タンク210側から順次接続された液体供給バルブ320と、液体排出バルブ330と、この液体排出バルブ330に接続されたノズルのような排出手段340と、一端が前記液体供給バルブ320と前記液体排出バルブ330との中間部分に接続され、他端が前記液体サブタンク室122の出入口125に接続された給排出パイプ350とから構成されている。
【0034】本発明の液体供給装置1は、以上、説明したように構成されているが、次に、この動作を説明する先ず、図1に示したように、液体供給ポンプ110のピストンヘッド141がピストンハウジング120の側壁123に当接するように後退させておき、そしてピストン駆動装置150のカム170の短軸側を液体供給ポンプ110のピストン軸142の端部との間で微少間隔Gが開くようにマイクロメータ190を用いて設定しておく。このカム170(カム軸)の位置(間隔Gの幅)で液体Lの供給量(或いは排出量)が、カム170の回転速度で排出速度が決まる。
【0035】次に、液体加圧タンク210に前記液体補給源から液体補給ポンプ220で液体Lを供給、補給し、そして前記加圧気体供給源からレギュレータ230を介して液体加圧タンク210内に収容されている液体Lの表面を連続的に加圧、維持する。
【0036】そして、先ず、液体供給バルブ320を開き、液体排出バルブ330を閉じておき、パイプ310、液体供給バルブ320、給排出パイプ350を通じて前記出入口125から液体サブタンク室122に加圧された所定量の液体Lを供給する。この加圧液体Lの供給量は液体サブタンク室122の容量で決まり、その容量はピストンハウジング120の容量とダイアフラム130の仕切位置によって決まる。
【0037】液体サブタンク室122内に加圧、供給された液体Lは弾性壁面を形成しているダイアフラム130を押し、ピストン室121のピストンヘッド141は加圧液体Lの圧力で側壁123面に押圧され、その側壁123に当接して停止する。この動作で液体サブタンク室122内に前記所定量の液体Lが注入されたことになる(図1の状態)。
【0038】次に、図1に示した液体計量状態から液体サブタンク室122内に注入されている所定量の液体Lの排出動作を説明する前記コントローラ/ドライバ180の制御の下に、サーボモータ160を作動させて、図2に示したように、カム170を回転駆動し、カム170を半回転させて長軸側のカム面がピストン軸142の端部を押圧させる。同時に、前記液体供給バルブ320は閉じられ、液体排出バルブ330が開かれる。ピストン140は、図2に示したように、左方に押圧、移動し、弾性面を保有するダイアフラム130を押し、液体サブタンク室122内に注入されていた所定量の液体Lを押し出す。押し出された液体Lは液体サブタンク室122の出入口125から給排出パイプ350、液体排出バルブ330を通じて排出手段340から外部に排出(供給)される。
【0039】所定量の液体Lが排出されると、前記コントローラ/ドライバ180の制御の下にサーボモータ160を作動して、カム170を半回転させ、カム170を、図1に示したような待機位置に戻し、ピストン軸142の端部とカム170の端部との間に間隔Gを開ける。
【0040】そして次に、液体排出バルブ330を閉じ、液体供給バルブ320を開けて、前記と同様に液体加圧タンク210から加圧された液体Lを液体サブタンク室122内に吸入(注入)する。
【0041】前記の実施形態では、カム170の1回転で液体Lの供給(排出、或いは吐出)及び液体Lの吸入(注入)準備が完了する1サイクルの構成で液体供給装置を示したが、カムの1回転で2サイクル、或いはそれ以上の液体、吸入の動作を行わせるように構成してもよい。
【0042】なお、前記ピストン駆動装置150をサーボモータ160とギヤユニット162とから構成した理由は、前記カム170の回転制御精度とカムの位置調整精度で液体の正確な供給量(排出量、或いは吐出量)と供給時間(排出時間、或いは吐出時間)が決まることから、前記サイクルのカム170の回転速度及び位置精度を向上させるために用いられている。
【0043】以上、説明したように、本発明の液体供給装置1は、液体加圧タンク210内の液体Lを連続的に加圧維持し、その液体Lを、ダイアフラム130で壁面の一部を弾性面に形成した液体サブタンク室122を通過させる時に、前記ダイアフラム130(弾性壁面)に対して、連続的に一定の間隔で加圧及び加圧解除の動作を反復させることで、液体Lを正確に計量でき、その定量の液体を外部に供給(排出、或いは吐出)することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液体供給装置によれば、1.液体の粘度に関係なく、予め決められた液体量を、予め決められた時間内に正確に供給することができる2.カムの位置とピストンの端部との間隔を変えることで、容易に液体供給量の制御を行うことができる3.供給(排出、或いは吐出)する液体内にエアーの巻き込み、キャビテーションが発生しない。
4.ピストン室と液体サブタンク室とがダイアフラムで隔離されているため、容量の計量時に液漏れが生じない5.高額な投資を必要とせず、安価に構成することができるなど、数々の優れた効果がえられる。
【出願人】 【識別番号】594064529
【氏名又は名称】株式会社ソニー・ディスクテクノロジー
【出願日】 平成11年12月27日(1999.12.27)
【代理人】 【識別番号】100078145
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 修
【公開番号】 特開2001−182659(P2001−182659A)
【公開日】 平成13年7月6日(2001.7.6)
【出願番号】 特願平11−370416