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【発明の名称】 ダイヤフラム型エアポンプ
【発明者】 【氏名】佐藤 賢志

【要約】 【課題】バックアップ用電池がなくても、浄化槽内に最も多く流入水が入るピーク時に運転や動作の切り替えが確実に行われて、同浄化槽の水質処理性能に影響が出ないように、時計機能の時計設定を確実に行うことができるダイヤフラム型エアポンプを提供することにある。

【解決手段】時計機能(2)を有するダイヤフラム型エアポンプにおいて、上記時計機能(2)の時計設定をしてはじめてポンプ本体(1)が動作するようにしてなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 時計機能を有するダイヤフラム型エアポンプにおいて、上記時計機能の時計設定をしてはじめてポンプ本体が動作するようにしてなることを特徴とするダイヤフラム型エアポンプ。
【請求項2】 上記時計機能に二次電池を組み込んでなることを特徴とする請求項1記載のダイヤフラム型エアポンプ。
【請求項3】 上記二次電池が、回路基板上に直に取り付けられて組み込まれたものであることを特徴とする請求項2記載のダイヤフラム型エアポンプ。
【請求項4】 上記時計機能が止まっている際に報知する報知手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれか記載のダイヤフラム型エアポンプ。
【請求項5】 上記報知手段が、音、光、振動のうち、少なくとも1種を用いて報知するものであることを特徴とする請求項4記載のダイヤフラム型エアポンプ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイヤフラム型エアポンプに関し、具体的には、汚水を微生物にて浄化処理する浄化槽においてばっ気槽に空気を送り込ませるのに有用なダイヤフラム型エアポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のダイヤフラム型エアポンプとしては、例えば、ポンプ本体と時計機能とこの時計機能の設定内容を記憶させるために設けられたバックアップ用電池を有しているものが知られており、上記時計機能にて定期時における運転や動作の切り替えを行う機種があった。
【0003】このような機種の場合、浄化槽内に最も多く流入水が入るピーク時に運転や動作の切り替えが確実に行われて、同浄化槽の水質処理性能に影響が出ないように、工場出荷時に、時計機能の時計設定と動作切り替え時間設定をしていたものであり、バックアップ用電池にて工場出荷時に設定された時計機能の設定内容を記憶させていたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このようなダイヤフラム型エアポンプにおいては、施工現場でそのまま設置するだけで、バックアップ用電池にて工場出荷時に設定された時計機能の設定内容が記憶されているために、浄化槽内に最も多く流入水が入るピーク時に運転や動作の切り替えが確実に行われるものの、ダイヤフラム型エアポンプが振動体であるために、バックアップ用電池と電池バネとの接触部の信頼性の確保、あるいは、長期保管を想定したある程度の容量が必要であり、その結果、バックアップ用電池の存在自体がコストアップに繋がるものであった。
【0005】そこで、バックアップ用電池をなくすことが考えられた。この場合では、工場出荷時に、時計機能の時計設定と動作切り替え時間設定をしても意味がないものとなり、施工現場にて時計機能の時計設定と動作切り替え時間設定をするようになるが、新築などで電気がまだ施工現場にきていない時には、時計設定ができないものであった。したがって、このような施工現場においては、プラグの差し込みだけで放置された状態となり、後日電気がきたときには通電と同時にポンプ本体が動作するために、通電時間としては時刻が0時0分からのスタートとなって、実際の時刻とは全くずれてしまい、結果として、浄化槽内に最も多く流入水が入るピーク時に運転や動作の切り替えが行えなくなり、同浄化槽の水質処理性能に影響が出る恐れがあるものであった。
【0006】本発明は、上述の事実に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、バックアップ用電池がなくても、浄化槽内に最も多く流入水が入るピーク時に運転や動作の切り替えが確実に行われて、同浄化槽の水質処理性能に影響が出ないように、時計機能の時計設定を確実に行うことができるダイヤフラム型エアポンプを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係るダイヤフラム型エアポンプは、時計機能(2)を有するダイヤフラム型エアポンプにおいて、上記時計機能(2)の時計設定をしてはじめてポンプ本体(1)が動作するようにしてなることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2に係るダイヤフラム型エアポンプは、上記時計機能(2)に二次電池(3)を組み込んでなることを特徴とする。
【0009】本発明の請求項3に係るダイヤフラム型エアポンプは、上記二次電池(3)が、回路基板(15)上に直に取り付けられて組み込まれたものであることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項4に係るダイヤフラム型エアポンプは、上記時計機能(2)が止まっている際に報知する報知手段(4)を設けたことを特徴とする。
【0011】本発明の請求項5に係るダイヤフラム型エアポンプは、上記報知手段(4)が、音、光、振動のうち、少なくとも1種を用いて報知するものであることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に係る図面に基いて詳しく説明する。
【0013】図1は、本発明の一実施形態に係るダイヤフラム型エアポンプを用いた浄化槽全体の概略図である。図2は、本発明のダイヤフラム型エアポンプに用いられる一実施形態に係る時計機能を示した平面図である。図3は、本発明のダイヤフラム型エアポンプに用いられる一実施形態に係る時計機能を調整する際の様子を示した概略図である。図4の(a)は、本発明のダイヤフラム型エアポンプに用いられる一実施形態に係る二次電池の取り付けの様子を示した概略図であり、図4の(b)は、電池の取り付けの様子を示した概略図であり、図4の(c)は、電池バネに対して電池が接触状態で取り付けされた様子を示した概略図であり、図4の(d)は、電池バネに対して電池が非接触状態で取り付けされた様子を示した概略図である。
【0014】本発明のダイヤフラム型エアポンプは、図1ないし図4に示すごとく、時計機能(2)を有するダイヤフラム型エアポンプにおいて、上記時計機能(2)の時計設定をしてはじめてポンプ本体(1)が動作するようにしてなっているものである。
【0015】上記時計機能(2)は、図2に示すごとく、デジタル表示のものであってもかまわないし、あるいは、アナログ表示のものであってもかまわず、特に制限されるものではないものである。この時計機能(2)は、例えば、図1に示すごときポンプ本体(1)と直に繋げられているものである。
【0016】上記ポンプ本体(1)は、上記時計機能(2)の時計設定をしてはじめて動作するようになっているものである。具体的には、図3の[1]に示すごとく、上記ポンプ本体(1)に通電しただけでは、同ポンプ本体(1)としては動作が停止しており、時計機能(2)の液晶表示は0:00のままで点滅するだけであるが、図3の[2]に示すごとく、現在時刻設定ボタン(16)にて現在時刻を調整設定すると、時計機能(2)の液晶表示に現在時刻が同図の示すごとき現われ、ポンプ本体(1)としては、このときはじめて動作が開始するようになっているものである。また、上述のように現在時刻設定ボタン(16)を利用するようになっていることで、間違った時刻入力をされる可能性としても低くなり好ましいものである。そして、図2に示すごとき時計機能(2)に示されているように、時スイッチ、分スイッチをそれぞれ設けており、両方とも操作しなければならないようになっているものであると、現在時刻を調整設定する際に、より一層正確な時刻設定がなされるようになり、まして従来のように通電時間が0:00のままで放置されることは確実になくなるものである。
【0017】上記ポンプ本体(1)は、図1に示すごとく、ばっ気槽(5)に繋がるものであって、例えば、同ポンプ本体(1)の先端に散気管(6)が設けられており、この散気管(6)からばっ気槽(5)に空気が送り込まれるようになっているものである。
【0018】そして、図1に示すごとく、上記ばっ気槽(5)以外に、浄化槽全体としては、一般の浄化槽と同様に、例えば、処理水槽(7)や消毒槽(8)や放流孔(9)や移送管(10)や処理槽(12)や流入孔(13)やろ材(14)が必要に応じて設けられているものである。
【0019】本発明は、このような構成をとることによって、時計機能(2)の時計設定をしてはじめてポンプ本体(1)が動作するので、ポンプ本体(1)としては時計機能(2)の時計設定と動作切り替え時間設定が行われない限り動作せず、バックアップ用の電池がなくても、施工現場にて時計機能(2)の時計設定と動作切り替え時間設定がどのような場合にも確実に忘れられることなく行われるものとなる。仮に、新築などで電気がまだ施工現場にきていない時であっても、同時計機能(2)の時計設定と動作切り替え時間設定が後日電気がきたときになされるものとなり、実際の時刻と確実にずれることなく、結果として、浄化槽内に最も多く流入水が入るピーク時に運転や動作の切り替えが行われて、同浄化槽の水質処理性能に影響が出る恐れもなくなるものである。また、バックアップ用の電池がないことで、同バックアップ用の電池と電池バネとの接触部の信頼性の確保、あるいは、長期保管を想定したある程度の容量についての問題も解消されるものとなる。
【0020】すなわち、本発明は、バックアップ用電池がなくても、浄化槽内に最も多く流入水が入るピーク時に運転や動作の切り替えが確実に行われて、同浄化槽の水質処理性能に影響が出ないように、時計機能(2)の時計設定を確実に行うことができるものである。
【0021】また、図1および図2、図4の(a)に示すごとく、上記時計機能(2)に二次電池(3)を組み込んでなっているものであると、この二次電池(3)にてポンプ本体(1)を動作させながら充電させることによって、停電時などに備えたバックアップ機能を持たせることができるものとなる。しかも、この二次電池(3)にて従来使用されていたような通常のバックアップ用の電池(17)よりもできるだけ電池容量を小さく調整することができるために、常に必要最小限のバックアップ機能を持たせながら、コスト削減にも寄与することができるものである。
【0022】具体的には、図4の(a)に示すごとく、上記時計機能(2)に二次電池(3)を組み込んでいるものは、ポンプ本体(1)を動作させながら充電させることができて、電池容量を小さく調整することができるが、図4の(b)に示すごとく、上記時計機能(2)に従来使用されていたような通常のバックアップ用の電池(17)を組み込んでいるものは、ポンプ本体(1)を動作させながら充電させることができないために、電池容量を小さく調整することはできないものである。
【0023】さらに、図4の(a)に示すごとく、上記二次電池(3)が、回路基板(15)上に直に取り付けられて組み込まれたものであると、回路基板(15)上に直に取り付けられて組み込まれた二次電池(3)にてポンプ本体(1)が動作して同ポンプ本体(1)が振動しているとしても、二次電池(3)と回路基板(15)との接触部の信頼性は充分に確保されるものである。
【0024】仮に、図4の(c)に示すごとく、電池バネ(18)に対して電池(17)が接触状態で取り付けされたような場合、上記ポンプ本体(1)が動作して同ポンプ本体(1)が振動していると、図4の(d)に示すごとく、同電池バネ(18)に対して同電池(17)が非接触状態となりやすいものであり、その結果、接触部の信頼性としては低いものとなる。
【0025】なお、図1に示すごとく、上記時計機能(2)が止まっている際に報知する報知手段(4)を設けているものであると、時計機能(2)が止まっている際に報知する報知手段(4)にて使用者へ確実に同時計機能(2)が止まったことを報知することができるものとなり、その結果、使用者へ迅速にポンプ本体(1)の動作が停止したことを気づかせることができるものとなる。
【0026】特に、上記報知手段(4)が、音、光、振動のうち、少なくとも1種を用いて報知するものであると、この音、光、振動のうち、少なくとも1種を用いて報知する報知手段(4)にて使用者へより一層確実に時計機能(2)が止まったことを報知することができるものとなり、その結果、使用者へより一層迅速にポンプ本体(1)の動作が停止したことを気づかせることができるものとなる。
【0027】なお、1回の報知で上記音、光、振動のうち、複数種の報知が同時になされてもかまわないものである。例えば、報知手段(4)にて音と振動で同時に報知してもかまわないし、その他、同報知手段(4)にて光と振動で同時に報知するようなものなどが挙げられるものである。
【0028】本発明に係るダイヤフラム型エアポンプによると、図1ないし図4に示すごとく、時計機能(2)を有するダイヤフラム型エアポンプにおいて、上記時計機能(2)の時計設定をしてはじめてポンプ本体(1)が動作するようにしてなるので、時計機能(2)の時計設定をしてはじめてポンプ本体(1)が動作するので、ポンプ本体(1)としては時計機能(2)の時計設定と動作切り替え時間設定が行われない限り動作せず、バックアップ用の電池がなくても、施工現場にて時計機能(2)の時計設定と動作切り替え時間設定がどのような場合にも確実に忘れられることなく行われるものとなる。仮に、新築などで電気がまだ施工現場にきていない時であっても、同時計機能(2)の時計設定と動作切り替え時間設定が後日電気がきたときになされるものとなり、実際の時刻と確実にずれることなく、結果として、浄化槽内に最も多く流入水が入るピーク時に運転や動作の切り替えが行われて、同浄化槽の水質処理性能に影響が出る恐れもなくなるものである。また、バックアップ用の電池がないことで、同バックアップ用の電池と電池バネとの接触部の信頼性の確保、あるいは、長期保管を想定したある程度の容量についての問題も解消されるものとなる。
【0029】すなわち、本発明は、バックアップ用電池がなくても、浄化槽内に最も多く流入水が入るピーク時に運転や動作の切り替えが確実に行われて、同浄化槽の水質処理性能に影響が出ないように、時計機能(2)の時計設定を確実に行うことができるものである。
【0030】
【発明の効果】本発明の請求項1に係るダイヤフラム型エアポンプによると、時計機能(2)の時計設定をしてはじめてポンプ本体(1)が動作するので、ポンプ本体(1)としては時計機能(2)の時計設定と動作切り替え時間設定が行われない限り動作せず、バックアップ用の電池がなくても、施工現場にて時計機能(2)の時計設定と動作切り替え時間設定がどのような場合にも確実に忘れられることなく行われるものとなる。仮に、新築などで電気がまだ施工現場にきていない時であっても、同時計機能(2)の時計設定と動作切り替え時間設定が後日電気がきたときになされるものとなり、実際の時刻と確実にずれることなく、結果として、浄化槽内に最も多く流入水が入るピーク時に運転や動作の切り替えが行われて、同浄化槽の水質処理性能に影響が出る恐れもなくなるものである。
【0031】すなわち、本発明は、バックアップ用電池がなくても、浄化槽内に最も多く流入水が入るピーク時に運転や動作の切り替えが確実に行われて、同浄化槽の水質処理性能に影響が出ないように、時計機能(2)の時計設定を確実に行うことができるものである。
【0032】本発明の請求項2に係るダイヤフラム型エアポンプによると、請求項1記載の場合に加えて、この二次電池(3)にてポンプ本体(1)を動作させながら充電させることによって、停電時などに備えたバックアップ機能を持たせることができるものとなる。しかも、この二次電池(3)にて従来使用されていたような通常のバックアップ用の電池よりもできるだけ電池容量を小さく調整することができるために、常に必要最小限のバックアップ機能を持たせながら、コスト削減にも寄与することができるものである。
【0033】本発明の請求項3に係るダイヤフラム型エアポンプによると、請求項2記載の場合に加えて、回路基板(15)上に直に取り付けられて組み込まれた二次電池(3)にてポンプ本体(1)が動作して同ポンプ本体(1)が振動しているとしても、二次電池(3)と回路基板(15)との接触部の信頼性は充分に確保されるものである。
【0034】本発明の請求項4に係るダイヤフラム型エアポンプによると、請求項1ないし請求項3いずれか記載の場合に加えて、時計機能(2)が止まっている際に報知する報知手段(4)にて使用者へ確実に同時計機能(2)が止まったことを報知することができるものとなり、その結果、使用者へ迅速にポンプ本体(1)の動作が停止したことを気づかせることができるものとなる。
【0035】本発明の請求項5に係るダイヤフラム型エアポンプによると、請求項4記載の場合に加えて、この音、光、振動のうち、少なくとも1種を用いて報知する報知手段(4)にて使用者へより一層確実に時計機能(2)が止まったことを報知することができるものとなり、その結果、使用者へより一層迅速にポンプ本体(1)の動作が停止したことを気づかせることができるものとなる。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成11年12月22日(1999.12.22)
【代理人】 【識別番号】100111556
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 淳二 (外1名)
【公開番号】 特開2001−182658(P2001−182658A)
【公開日】 平成13年7月6日(2001.7.6)
【出願番号】 特願平11−365439