| 【発明の名称】 |
コンプレッサ |
| 【発明者】 |
【氏名】西土 典之
【氏名】蜂須賀 智弘
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| 【要約】 |
【課題】ハウジング収容タイプでモータの冷却を効果的に行う。
【解決手段】モータハウジング9の後面には、モータ2の冷却用空気の吸気孔30,30・・が、半割ハウジング7には、モータハウジング9の後面に対向する第2吸気孔31,31・・が夫々形成される。又、半割ハウジング7の内面には、リング状のリブ32,32が同心で形成されてスポンジリング34が嵌入され、スポンジリング34の前面に、モータハウジング9の後面に形成されたリング状のリブ35の先端が没入して、吸気孔30と第2吸気孔31との間をハウジング5内で区画して接続する空気路36を形成している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハウジング内に、モータハウジングに収容されたモータと、そのモータから駆動力を得て空気を圧縮する空気圧縮部と、その空気圧縮部からの圧縮空気を蓄圧する蓄圧タンクとを収容する一方、前記モータハウジングに、前記モータの回転に伴い前記モータハウジング外部の空気を取り込む吸気孔と、空気を排出する排気孔とを設けたコンプレッサであって、前記ハウジングにおける前記吸気孔の近傍に第2吸気孔を形成し、前記ハウジング内に、前記吸気孔と第2吸気孔とを前記ハウジング内部で区画して接続する空気路を形成したことを特徴とするコンプレッサ。 【請求項2】 空気路を、モータハウジング及び/又はハウジングから突設されて吸気孔と第2吸気孔とを接続する筒状体により形成し、前記筒状体の接続部分に弾性体を介在させた請求項1に記載のコンプレッサ。 【請求項3】 ハウジングに第2排気孔を形成し、前記ハウジング内に、モータハウジングの排気孔と前記第2排気孔とを前記ハウジング内部で区画して接続する第2空気路を形成した請求項1又は2に記載のコンプレッサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、モータや空気圧縮部、蓄圧タンク等の各構成部をハウジング内に収容したコンプレッサに関する。 【0002】 【従来の技術】コンプレッサは、モータと、モータから得られる駆動力によってピストンを往復動させて空気を圧縮する空気圧縮部と、その空気圧縮部から供給された圧縮空気を蓄圧する蓄圧タンクとを夫々備え、モータは、出力軸に冷却用ファンが、モータハウジングに吸気孔と排気孔とが夫々設けられ、出力軸の回転に伴う冷却用ファンの回転によってモータハウジング内に空気流を生じさせることで、モータの冷却を可能としている。一方、これらの構成部は、全て露出状態となっているタイプと、全体がハウジングに収容されているタイプ(例えば実開昭58−6979号公報)とが知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記露出タイプは、モータハウジング内に温度の低い外気を取り込んでモータを冷却できるため、必要な冷却効果が得られるが、反面駆動時の騒音が大きく、塵埃等の影響も受けやすいといった不都合がある。一方、ハウジング収容タイプは、騒音の低減は実現できるが、空気圧縮部等の発熱によって温度上昇したハウジング内の空気をモータハウジング内に取り込んでしまうため、モータの冷却効果は薄くなる。そこで、ハウジングに風窓を設けてハウジング外部から外気を取り込むことも行われているが、結局ハウジング内で高温の空気と接触して暖められてしまうのに加え、風窓を大きくしすぎると防塵効果の低下を招く。 【0004】そこで、請求項1に記載の発明は、上記ハウジング収容タイプでの防塵効果を維持しつつ、モータの冷却を効果的に実現できるコンプレッサを提供することを目的としたものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、ハウジングにおける吸気孔の近傍に第2吸気孔を形成し、ハウジング内に、吸気孔と第2吸気孔とをハウジング内部で区画して接続する空気路を形成したことを特徴とするものである。請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、モータハウジングやハウジングの寸法公差や組み付け誤差を吸収して空気路を確実にハウジング内で区画すると共に、ハウジングへの振動発生の防止も可能とするために、空気路を、モータハウジング及び/又はハウジングから突設されて吸気孔と第2吸気孔とを接続する筒状体により形成し、前記筒状体の接続部分に弾性体を介在させたものである。請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の目的に加えて、モータ冷却後の空気の滞留による構成部の温度上昇を防止するために、ハウジングに第2排気孔を形成し、ハウジング内に、モータハウジングの排気孔と第2排気孔とをハウジング内部で区画して接続する第2空気路を形成したものである。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はコンプレッサ1の水平断面図、図2は短手方向の断面図で、コンプレッサ1は主に、モータ2と、モータ2からトルクを得て圧縮空気を送出する空気圧縮部3と、空気圧縮部3から送られる空気を蓄圧する蓄圧タンク4とからなり、これらの構成部は、全体が一つのハウジング5に収容されている。ハウジング5は、長手方向で縦に分割される半割ハウジング6,7と、その底部を閉塞するベース8とからなり、モータ2をハウジング5の短手方向に、空気圧縮部3を長手方向に夫々沿って配置し、これらの上部に蓄圧タンク4を配置したものである。まず、モータ2は、円筒状のモータハウジング9と、その前方(図1の上方、以下モータ2のみについては図1の上下を前後として説明する)を閉塞してモータ2の出力軸11を軸支するカバー10とによって内蔵され、モータハウジング9から突出する出力軸11には、プーリ12が嵌着されている。13はモータハウジング9内でカバー10の後方に固着されたモータ2の冷却用ファンである。 【0007】一方、空気圧縮部3においては、カバー10を一体に成形してモータハウジング9に隣接するクランクハウジング14内で、スピンドル15が直交状に軸支され、スピンドル15の先端にキー結合される大径プーリ16と出力軸11のプーリ12との間にベルト17が張設されて、モータ2からのトルクをスピンドル15に伝達可能としている。又、18は、クランクハウジング14内でスピンドル15に偏心位置で貫通されてキー結合されるクランクで、クランク18をボールベアリング19によってピストンロッド20の基端に軸支させることで、ピストンロッド20先端のピストン21を、クランクハウジング14の前方(図1の左側、以下空気圧縮部3では左右を前後として説明する)に連結されるシリンダ22内で往復動可能としている。 【0008】23は、バルブプレート24を介してシリンダ22の前方に連結されるシリンダヘッドで、バルブプレート24には、通気孔25が穿設されると共に、自由端が通気孔25を閉塞するようにシリンダヘッド23側の面にバルブ26の基端が固定されている。シリンダヘッド23は、パイプ27によって蓄圧タンク4のチェック弁28と接続され、蓄圧タンク4には、ハウジング5の側面に露出するエアソケット29が接続されている。よって、モータ2が駆動すると、出力軸11の回転はベルト17を介してスピンドル15に伝わり、スピンドル15の回転に伴いクランク18が偏心回転することで、ピストン21を往復動させる。ピストン21が往復動すると、シリンダ22内の空気が通気孔25からシリンダヘッド23内へ進入し、パイプ27を介して蓄圧タンク4へ送られ、蓄圧タンク4内で圧縮空気が蓄圧されるため、エアソケット29に接続したホースを介して圧縮空気を外部に取り出すことができる。 【0009】そして、出力軸11の回転に伴う冷却用ファン13の回転で、モータハウジング9の後面に形成された吸気孔30,30・・から空気を吸い込み、冷却ファン13前方の排気孔38(後述)から排出することで、モータ2を冷却可能となっているが、ここでは、半割ハウジング7に、モータハウジング9の後面に対向して複数の第2吸気孔31,31・・が形成されて、第2吸気孔31,31・・を介してハウジング5の外部から空気を吸い込み可能となっている。但し、半割ハウジング7の内面には、第2吸気孔31,31・・を囲む筒状体としてのリング状のリブ32,32が、前方側へ同じ高さで同心で形成され、リブ32,32の間に、リング状のスポンジリング34が嵌入されている。33は、リブ32,32の間でリブ32より低い高さで形成されてスポンジリング34の後面を支持する補助リブである。一方、モータハウジング9の後面にも、吸気孔30,30・・を囲む筒状体としてのリング状のリブ35が、半割ハウジング7側の補助リブ33と同心且つ同径で後方へ突設されて、リブ35の先端をスポンジリング34の前面に没入させて、吸気孔30と第2吸気孔31との間をハウジング5内で区画して接続する空気路36を形成している。 【0010】一方、モータハウジング9のカバー10には、冷却用ファン13の収容室37が形成され、収容室37の前面は、図3,4に示す如く、徐々に前方へ突出しながら収容室37の下方で開口する渦巻き状の排気孔38が延設されて、排気孔38にダクト39が接続されている。ダクト39は、図5に示すように、クランクハウジング14及びシリンダ22、シリンダヘッド23の下面形状に沿って形成されて上方が開口される断面コ字状を呈し、排気孔38からシリンダヘッド23に亘ってクランクハウジング14、シリンダ22、シリンダヘッド23の下面により上方が閉塞されるようにネジ止め部39a,39aによってネジ止め固定される。又、ダクト39の先端は、シリンダヘッド23の前面をやや越えた位置で上方へ開口するようにカーブし、ダクト39の底部には、ダクト39の長手方向に沿って整流板40,40・・が平行に立設されている。41,41・・は、シリンダヘッド23の前面へ上下方向に突設されたフィンで、各フィン41は、上端がガイド板42で連結され、各フィン41,41間の底となるシリンダヘッド23の前面は、図6に示すように上方でカーブしてガイド板42の下面へ緩やかに連続している。 【0011】更に、ハウジング5におけるシリンダヘッド23の前方には、排気カバー43が設けられている。排気カバー43は、フィン41,41・・の前端へ僅かに被るように形成された筒状部44を延設し、シリンダヘッド23の前方に当たる位置には、複数の第2排気孔45,45・・が形成されている。よって、ハウジング5内には、モータ2側の排気孔38と排気カバー43の第2排気孔45,45・・との間を、ダクト39、シリンダヘッド23のフィン41、排気カバー43の筒状部44によってハウジング5内で区画して接続する第2空気路46が形成されることになる。 【0012】以上の如く構成されたコンプレッサ1は、モータ2の駆動に伴い冷却用ファン13が回転すると、モータハウジング9後面の吸気孔30,30・・から空気を取り込んでモータ2が冷却されるが、吸気孔30,30とハウジング5の第2吸気孔31,31・・との間は、ハウジング5内で区画される空気路36によって接続されているから、第2吸気孔31,31から空気路36を通ってハウジング5外部の空気が吸気孔30,30から導入されることになる。そして、モータ2を冷却して冷却用ファン13を通過した空気は、収容室37から排気孔38を通ってダクト39に進入し、ダクト39内を通ってシリンダヘッド23の下方から上方へ向けて排出される。すると、フィン41,41・・の間でシリンダヘッド23の前面からガイド板42によって前方へ方向転換されるため、そのまま排気カバー43の筒状部44内を通って第2排気孔45,45・・からハウジング5外部に排出される。このとき、シリンダ22の下面やシリンダヘッド23の前面を通過する際に、シリンダ22やシリンダヘッド23が冷却されるため、ピストン21の往復動に伴うシリンダ22やシリンダヘッド23の発熱を効果的に抑えることができる。特に、シリンダヘッド23にはフィン41,41・・が設けられることから、放熱効果はより高くなっている。 【0013】このように上記形態によれば、ハウジング5に第2吸気孔31,31・・を形成し、ハウジング5内に、モータハウジング9の吸気孔30と第2吸気孔31,31・・とをハウジング5内部で区画して接続する空気路36を形成したことで、ハウジング5に構成部を収容したタイプであっても、ハウジング5内部の温度の高い空気を取り込まずに、常にハウジング5外部の温度の低い空気を導入可能となるため、モータ2の冷却が効果的に行える。又、第2吸気孔31,31は必要最小限で済むため、ハウジング5による防塵効果も維持可能となる。又、空気路36を、ハウジング5側のリブ32,32と、モータハウジング9側のリブ35とを突き合わせて形成し、リブ32,32とリブ35との突き合わせ端部間に、スポンジリング34を介在させたことで、モータハウジング9や各リブの寸法公差や組み付け誤差を吸収して空気路36を確実にハウジング5内で区画することができる。更に、モータ2や空気圧縮部3等で発生する内部の振動を吸収してハウジング5への振動伝達も防止可能となる。 【0014】一方、空気圧縮部3では、第2排気孔45,45を形成した排気カバー43と、ダクト39及びシリンダヘッド23とにより、モータハウジング9側の排気孔38とハウジング5側の第2排気孔45とをハウジング5内部で区画して接続する第2空気路46を設けたことで、モータ2の冷却後の空気の滞留によるモータ2や空気圧縮部3の温度上昇を防止可能となる。特に、第2空気路46がシリンダ22やシリンダヘッド23等の空気圧縮部3に沿って形成されているから、モータ2の冷却後の空気を利用して、発熱しやすいシリンダ22やシリンダヘッド23等を冷却して温度上昇を効果的に抑制することができる。 【0015】尚、空気路は、上記形態のようにモータハウジング9と半割ハウジング7との双方から突出する筒状体(リブ32,35)の突き合わせによって形成する他、モータハウジングとハウジングとのいずれか一方側からのみ突出する筒状体と、他方側で筒状体の先端を受けるスポンジリング等の弾性体とから形成したり、弾性体をなくして筒状体を蛇腹とし、筒状体自体に誤差を吸収可能な弾性を付与したりしても差し支えない。又、第2空気路も、ダクト39で囲まれるシリンダ22やシリンダヘッド23の下面にもフィンを立設すれば、シリンダ22やシリンダヘッド23の放熱効果がより高くなって好ましい。勿論、シリンダヘッド等の空気圧縮部の冷却が不要であれば、独立した蛇腹等の筒状体によって第2空気路を形成できる。この場合、空気圧縮部に沿って設ける必要がないため、モータハウジングの排気孔から最短距離でハウジングに第2排気孔を設けて筒状体を接続すれば良い。 【0016】 【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ハウジングにおける吸気孔の近傍に第2吸気孔を形成し、ハウジング内に、吸気孔と第2吸気孔とをハウジング内部で区画して接続する空気路を設けたことで、構成部をハウジングに収容したタイプでも、ハウジング内部の温度の高い空気を取り込まずに、常にハウジング外部の温度の低い空気を導入可能となるため、モータの冷却が効果的に行える。又、第2吸気孔は必要最小限で済むため、ハウジングによる防塵効果も維持可能となる。請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、空気路を、モータハウジング及び/又はハウジングから突設されて吸気孔と第2吸気孔とを接続する筒状体により形成し、前記筒状体の接続部分に弾性体を介在させたことで、モータハウジングや各リブの寸法公差や組み付け誤差を吸収して空気路を確実にハウジング内で区画することができる。更に、モータや空気圧縮部等で発生する内部の振動を吸収してハウジングへの振動伝達も防止可能となる。請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加えて、ハウジングに第2排気孔を形成し、ハウジング内に、モータハウジングの排気孔と第2排気孔とをハウジング内部で区画して接続する第2空気路を形成したことで、モータ冷却後の空気の滞留による構成部の温度上昇を防止可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000137292 【氏名又は名称】株式会社マキタ
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| 【出願日】 |
平成11年12月22日(1999.12.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078721 【弁理士】 【氏名又は名称】石田 喜樹
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| 【公開番号】 |
特開2001−182657(P2001−182657A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月6日(2001.7.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−365348 |
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