| 【発明の名称】 |
圧縮機 |
| 【発明者】 |
【氏名】岡田 昌彦
【氏名】粥川 浩明
【氏名】村尾 和重
【氏名】日高 茂之
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| 【要約】 |
【課題】故障の原因を回避し、取り付けられる設置空間が限られている車両等に容易に取り付けることができる取付構造をもつ圧縮機を提供する。
【解決手段】圧縮機は、フロントハウジング20はその外周面に主固定ボルト手段が挿着される接線方向に伸びる挿着孔51をもつ少なくとも2個の主取付部50をもち、シリンダブロック10はその外周面に副固定ボルト手段が挿着される挿着孔61をもつ少なくとも1個の副取付部60をもつ。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 周方向に配置された複数個のシリンダ室をもつボアハウジングと、各該シリンダ室に摺動自在に保持されたピストンと、該ボアハウジングと同軸的配置され一端に突出する入力軸と、該入力軸により駆動され各該ピストンを駆動するピストン駆動手段とをもつサイドハウジングとをもつ圧縮機であって、前記サイドハウジングはその外周面に主固定ボルト手段が挿着される接線方向に延びる挿着孔または挿着溝をもつ少なくとも2個の主取付部をもち、前記ボアハウジングはその外周面に副固定ボルト手段が挿着される接線方向に延びる挿着孔または挿着溝をもつ少なくとも1個の副取付部をもつことを特徴とする圧縮機。 【請求項2】 前記副取付部は前記ボアハウジングの外周面に突出し、前記挿着孔または挿着溝はその厚さ方向に伸びる板状である請求項1記載の圧縮機。 【請求項3】 前記副取付部は前記挿着孔または挿着溝が延びる前期接線方向の前記ボアハウジングとの接点に対して所定距離隔てた被取付体側に位置している請求項2記載の圧縮機。 【請求項4】 前記副固定ボルト手段は、前記ボアハウジングの外周面と対向する少なくとも軸方向中央部が欠損した筒状のブッシュと、該ブッシュの軸孔および前記副取付部の前記挿着孔または前記挿着溝を挿通して前記被取付体に挿着されるボルトとからなる請求項2記載の圧縮機。 【請求項5】 前記副取付部はU字型の前記挿着溝をもち、前記副固定ボルト手段は該挿着溝より装着されかつ該挿着溝を挿通して前記被取付体に挿着されるボルトからなる請求項2記載の圧縮機。 【請求項6】 前記副固定ボルト手段は、前記被取付体から延在するスタッドボルトと、前記挿着孔または前記挿着溝を挿通するスタッドボルトに螺合されるナットとからなる請求項2記載の圧縮機。 【請求項7】 前記副固定ボルト手段は、前記挿着孔に挿通し前記被取付体に挿着されるテーパめねじと、該テーパめねじを拡径させて該挿着孔に圧着させるテーパおねじとからなる請求項2記載の圧縮機。 【請求項8】 前記副取付部は前記ボアハウジングの外周面に突出し、接線方向に伸びる摺動孔と、該摺動孔と軸方向に摺動可能に保持され前記副固定ボルト手段が挿着される被固定筒体とからなる請求項1記載の圧縮機。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、取付構造に特色がある圧縮機に関する。 【0002】 【従来の技術】圧縮機の取付構造に関しては、実開平2−43478号公報に開示されている。この圧縮機は、装着孔をもつ取付部と装着孔の下側に設けらた係合ピンとを有している。また、圧縮機が取付られる被取付体は、ボルトを挿着させるねじ穴と係合ピンを挿着させるピン穴とを有している。そして、圧縮機を被取付体に取り付ける際に、その係合ピンが圧縮機を被取付体に仮固定するためのピン穴に引っかけられる。このため、圧縮機を容易に被取付体に取り付けることができるので、取付作業者の取付作業にかかる負担を軽減することができる。 【0003】また、実開平7−14178号公報に別の圧縮機の取付構造が開示されている。この圧縮機は、挿着孔をもつ取付部と凹形状の取付部とを有している。そして、圧縮機を被取付体に取り付ける際に、その凹形状の取付部が圧縮機を被取付体に固定するためのボルトに引っかけられる。このため、上述した公報と同様の効果を得ることができる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の圧縮機では、取り付けられる設置空間が制限されている車両等に設置される場合、圧縮機を容易に取り付ける構造としては十分なものではない。また、制限されている設置空間に取付部を小さくした圧縮機を取り付けようとすれば、取付部の強度が弱くなってしまい、ひいては圧縮機の故障の原因につながるという問題を抱えていた。 【0005】例えば、低燃費エンジンを搭載した車両が開発されることによって、燃料噴射制御装置や点火時期制御装置等の特殊装置がエンジンルーム内に設置されるため、圧縮機等のような被車両駆動装置を設置することができる空間は限られている。また、環境問題の観点から排気量の少ない小型車両が開発されているが、車両のエンジンルームが小さいため、やはり上述したように圧縮機等の設置空間は限られている。 【0006】また、圧縮機は冷媒ガスの圧縮容量を確保するため圧縮機本体を必要以上に小さくすることが難しい。さらに、圧縮機の取付部をシリンダボア近くに配置することで、エンジンルームの限られた空間内で圧縮機を取り付けることが考えられるが、取付部をボルト締めする際に生じる締め付け圧力によって、圧縮機の形状が変形してしまうという問題が生じてしまう。特に、圧縮機内に形成されているシリンダボアが変形してしまうと、ピストンがシリンダボア内で摺動しなくなり、ひいては圧縮機が故障してしまうという懸念を生じさせてしまう。 【0007】そこで、本発明は、取り付けられる設置空間が限られている車両等に容易に取り付けることができる取付構造をもつ圧縮機を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明者らは、圧縮機が少なくとも2個の主取付部と少なくとも1個の副取付部とをもつことにより、圧縮機が故障せず、かつ設置空間が限られている車両等に容易に取り付けることができる取付構造を見出した。 【0009】すなわち、本発明の圧縮機は、周方向に配置された複数個のシリンダ室をもつボアハウジングと、各該シリンダ室に摺動自在に保持されたピストンと、該ボアハウジングと同軸的配置され一端に突出する入力軸と、該入力軸により駆動され各該ピストンを駆動するピストン駆動手段とをもつサイドハウジングとをもつ圧縮機であって、前記サイドハウジングはその外周面に主固定ボルト手段が挿着される接線方向に延びる挿着孔または挿着溝をもつ少なくとも2個の主取付部をもち、前記ボアハウジングはその外周面に副固定ボルト手段が挿着される接線方向に延びる挿着孔または挿着溝をもつ少なくとも1個の副取付部をもつことを特徴としている。 【0010】本発明の圧縮機は、ピストンを駆動するピストン駆動手段をもつサイドハウジングに少なくとも2個の主取付部を持つことで固定され、複数個のシリンダ室をもつボアハウジングに少なくとも1個の副取付部をもつことで保持される。このため設置空間が制限されている車両等に圧縮機が設置される場合、この圧縮機は副取付部で保持されながら主取付部で固定される取付構造をもつことから容易に取り付けられる。また、制限された設置空間に取付部をシリンダボア近くに配置した圧縮機が取り付けられる場合、副取付部は圧縮機を保持できる程度の構造をもちさえすればよい。このため、副取付部はボアハウジングを変形させるほど圧縮機を強固に取り付ける必要がないので、ボアハウジング内のピストンの摺動性が保たれ、圧縮機の故障を回避することができる。 【0011】 【発明の実施の形態】本発明の圧縮機は、ボアハウジングととピストンと入力軸とサイドハウジングとをもつ。特に、この圧縮機は、筒状のサイドハウジングの外周面に主取付部をもち、筒状のボアハウジングの外周面に副取付部をもつ。 【0012】圧縮機のサイドハウジングの内側では、入力軸が回転可能に支承され、この入力軸は外部駆動源により駆動されるようになっている。さらに、入力軸には例えば、斜板が同期回転可能に支承されており、斜板にはシュー連結部によってピストンが設けられている。そして、ピストンはサイドハウジングに繋がるボアハウジング内で冷媒ガスを圧縮する。詳しくは、シリンダブロック内に形成されたシリンダ室内をピストンが摺動する。 【0013】上述した構成による圧縮機では、サイドハウジングの外周面に主取付部が形成されている。この主取付部は、少なくとも2個形成されている。例えば、サイドハウジングの被取付体側の所定間隔へだてた2ヶ所にそれぞれ主取付部を設けることが考えられる。主取付部は圧縮機を被取付体に強固に固定する必要があるが、サイドハウジングに強い取付荷重が作用しても機能的に損傷を受けることはない。このため、圧縮機を被取付体に安定して取り付けることができる。さらに、ボアハウジングの外周面には副取付部が形成されている。この副取付部は、少なくとも1個の取付部によって構成されている。例えば、ボアハウジングの被取付体側の上側、下側、または上下両側に副取付部が設けられることが考えられる。副取付部は圧縮機を被取付体に副次的に固定するためのものであるため、大きな荷重がかからない。このためボアハウジングに設けることができる。すなわち、副取付部では、圧縮機が主取付部によって被取付体に取り付けられたように強固に固定されることがない。このため、副取付部をボルト締めするときに生じる締め付け圧力によって、ボアハウジングの形状が変形してしまうことを防止できる。さらにボアハウジング内に形成されているシリンダ室の形状変化を防ぐことができるので、ピストンがシリンダボア内で摺動しなくなることを防止でき、圧縮機の故障を回避することができる。 【0014】このような副取付部としては、ボアハウジングの外周面に突出し、ボアハウジングの軸方向に延び、接線方向には薄い板状とするのが好ましい。挿着孔または挿着溝は板状の突出部の厚さ方向に延びる。副取付部の挿着孔または挿着溝は薄い板状の厚さ方向に形成されているため、例えばボルト等によって締結されてもボアハウジングの形状を変形させてしまうことがない。ここで板状の副取付部の厚さ方向の長さは、挿着孔または挿着溝の直径よりも短いことが好ましい。 【0015】また、副取付部は、挿着孔または挿着溝が延びる接線方向のボアハウジングとの接点に対して所定距離隔てた被取付体側に位置していることが好ましい。この位置に副取付部があれば副取付部と被取付体との距離を短くすることができるので、例えばエンジンルーム内のような限られた取付空間であっても圧縮機を被処理体に容易に取り付けることができる。 【0016】ここで、副固定ボルト手段としては、少なくともボアハウジングの外周面と対向する軸方向中央部が欠損した筒状のブッシュと、ブッシュの軸孔および副取付部の挿着孔または挿着溝を挿通して被取付体に挿着されるボルトとからなることが好ましい。その筒状のブッシュは、ボアハウジングの外周面と対向する軸方向中央部が欠損していることによってボアハウジングの外周面により接近させることができる。これによりスペースがより有効に使用できる。このブッシュとしては、剛性の高いスチール等の金属製のものからなり、軸方向断面がL字型のものや凹字型のものを採用することができる。そして、ボルトがブッシュの軸孔および副取付部の挿着孔または挿着溝を挿通することによって、圧縮機を被取付体に容易に固定できる。 【0017】また、副取付部はU字型の挿着溝をもち、副固定ボルト手段は挿着溝より装着されかつ挿着溝を挿通して被取付体に挿着されるボルトからなることが好ましい。このような副取付部を副固定ボルト手段によって取り付けることによって、予め被取付体に仮付けしたボルトにそのU字型の挿着溝を引っかけることで容易に圧縮機が固定できる。 【0018】さらに、副固定ボルト手段としては、被取付体から延在するスタッドボルトと、挿着孔または挿着溝を挿通するスタッドボルトに螺合されるナットとからなることが好ましい。被取付体からスタッドボルトが延在しているため、あらためて挿着孔または挿着溝を挿通するボルト等の部品が必要とされない。また、ナットをスパナ等によって締め付けるだけでなので、取付作業空間の狭い場合でも容易に圧縮機を被取付体に取り付けることができる。 【0019】他の副固定ボルト手段としては、挿着孔に挿通し被取付体に挿着されるテーパめねじと、テーパめねじを拡径させて挿着孔に圧着させるテーパおねじとすることもできる。テーパおねじをテーパめねじに螺合させながら埋め込むことでテーパめねじが拡径する。このときテーパめねじは副取付部の挿着孔内に圧着される。つまり、テーパめねじは挿着孔内に埋め込まれていて、テーパおねじはテーパめねじ内に埋め込まれているので、ねじが副取付部の厚さ方向に突出することがない。このため、狭い取付空間においても、圧縮機を被処理体に取り付けることができる。 【0020】また、副取付部はボアハウジングの外周面に突出し、接線方向に伸びる摺動孔と、摺動孔と軸方向に摺動可能に保持され副固定ボルト手段が挿着される被固定筒体とからなることが好ましい。ボアハウジングの外周面に突出した副取付部は、そのハウジングの外周面の接線方向に伸びる摺動孔をもつ。この摺動孔内には、被固定筒体が摺動可能に挿着されている。その被固定筒体は、鉄等の金属製からなるスリーブ等を採用することができる。そして、副固定ボルト手段としては、例えばボルト等をその被固定筒体内に挿通して被取付体に固定することが考えられる。このときボルト等による締め付け圧力はボアハウジングにかからず、被固定筒体にかかる。このためボアハウジングの形状が変形してしまうことがない。 【0021】このように本発明の取付構造に特色がある圧縮機では、ボアハウジングの形状が変化しないあるいは変化しにくいので、シリンダ室の形状変化を防ぐことができる。このためシリンダ室内をピストンが摺動しなくなることを防止するので、圧縮機が故障することを回避できる。また、この圧縮機は取り付けられる設置空間が限られている車両等に容易に取り付けることができる。 【0022】 【実施例】以下、本発明の圧縮機の実施例を図面を参照して示し、具体的に説明する。 【0023】(実施例1)図1に示すように、内部に複数のシリンダ室としてのシリンダボア1と軸孔2とが形成されたボアハウジングとしてのシリンダブロック10の前端には、カップ状のサイドハウジングとしてのフロントハウジング20が接合されている。シリンダブロック10の後端には、図示しない吸入弁、弁板、吐出弁及びリテーナを挟持してリアハウジング30が接合されている。シリンダブロック10、フロントハウジング20及びリアハウジング30がハウジングである。 【0024】フロントハウジング20にも軸孔21が形成され、シリンダブロック10の前端とフロントハウジング20とで形成される斜板収容室22内には、軸孔21に軸封装置23及びラジアル軸受24を介し、かつシリンダブロック10の軸孔2にラジアル軸受3を介して入力軸としての駆動軸12が回転可能に支承されている。 【0025】斜板収容室8内では、フロントハウジング20との間にスラスト軸受25を介して駆動軸12にラグプレート26が固定されている。ラグプレート26には後方に向かって一対のアーム27が突設されており、各アーム27には円筒状の内面をもつガイド孔28が貫設されている。また、駆動軸12は斜板16の貫通孔18を挿通している。 【0026】斜板16の前端には各アーム27に向かって一対のガイドピン29が突設されており、各ガイドピン29の先端にはガイド孔28内を摺動しつつ回転可能な球状の外面をもつガイド部11が設けられている。また、斜板16の前後周縁にはそれぞれ対をなすシュー15を介してピストン19が設けられており、各ピストン19は各シリンダボア1内に収容されている。 【0027】フロントハウジング20から前方に突出した駆動軸12にはボス40がスプライン嵌合されており、ボス40はプーリ41と固定されている。このプーリ41は、駆動軸12との間でボルト42により固定されているとともにフロントハウジング20との間で軸受43により支承されている。プーリ41には外部駆動源として図示しないエンジンと接続されたベルト44が巻きかけられている。 【0028】そして、この圧縮機の特徴的な構成として、図2に示すように、フロントハウジング20の外周方向の上側と下側には、それぞれ主取付部50が設けられている。この主取付部50は、フロントハウジング20の外周の接線方向に挿着孔51が貫設されている。この挿着孔51には、ワッシャ52を介してボルト53が被取付体としてのエンジンEGに向かって挿着されている。 【0029】また、図1に示すように、シリンダブロック10の外周方向の上側には、副取付部60が設けられている。この副取付部60は、図3に示すように、シリンダブロック10の外周面の軸方向に延びる厚さが薄い板状のものであり、その外周面の厚さ方向、すなわち接線方向に挿着孔61が貫設されている。この挿着孔61には、鉄製のブッシュ62を介してボルト63がエンジンEG側に向かって挿着されている。このブッシュ62は、一端にフランジ部64をもつL字形状のものである。そしてブッシュ62のフランジ部64としての一端はシリンダブロック10の外周面に引っかけられ、ブッシュ62の他端は副取付部60に係止されている。そしてボルト63による締め付け圧力は薄い板状の副取付部60の厚さ方向に作用する。厚さが薄いためにシリンダブロック10に大きな変形が加わらない。このため、シリンダブロック10が変形してしまうことがない。よって、シリンダブロック10内に形成されているシリンダボア1の形状変化を防ぐことができるので、図1に示すピストン19がシリンダボア1内で摺動しなくなることを防止できる。このため、圧縮機の故障を回避することができる。 【0030】(実施例2)実施例2では、実施例1のブッシュの変形例を図4に示す。このブッシュ62は両端にフランジ部64、65をもつ凹型形状のものである。そしてブッシュ62のフランジ部64としての一端はシリンダブロック10の外周面に引っかけられ、同様にフランジ部65としての他端も外周面に引っかけられている。他の構成に関しては、上述したL字形状のものと同じ構成をもち、さらに実施例1と同様の効果を奏する。 【0031】(実施例3)実施例3の圧縮機では、図5に示すように、シリンダブロック10の外周方向の上側にU字型の挿着溝71をもつ板状の副取付部70が設けられている。この挿着溝71には、図6に示すように、ワッシャ72を介してボルト73がエンジンEGに向かって挿着されている。このため、予めエンジンEGに仮付けしたボルト73にそのU字型の挿着溝71を引っかけることで容易に圧縮機が固定できる。また、本実施例は実施例1と同様の効果を奏する。 【0032】(実施例4)実施例4の圧縮機では、実施例3の副取付部の変形例を図7に示す。この副取付部60はシリンダブロック10の外周方向の上側に伸びる板状のものであり、その外周面の接線方向に挿着孔61が貫設されている。この挿着孔61には、他の実施例に記載したような取付構造を採用することができる。さらに、シリンダブロック10の外周方向の下側にはU字型の挿着溝71をもつ板状の副取付部70が設けられている。この挿着溝71には、図8に示すように、ワッシャ72を介してボルト73がエンジンEGに向かって挿着されている。このため、実施例3と同様の効果を奏する。 【0033】(実施例5)実施例5の圧縮機では、図9に示すように、実施例1と同様の副取付部60が設けられている。副取付部60の挿着溝61には、頭部がテーパめねじ80になっているボルト81が副取付部61の挿着孔61を挿通してエンジンEGに固定されている。そして、このボルト81のテーパめねじ80にテーパおねじ82が螺合されている。このときテーパめねじ80にはボルト81の長手方向に亀裂が入っているため、テーパめねじ80が拡径される。そしてテーパめねじ80は副取付部60の挿着孔61内に圧着される。このため、テーパめねじ80は挿着孔61内に埋め込まれ、テーパおねじ82はテーパめねじ80内に埋め込まれるので、ボルト81が副取付部60の厚さ方向に大きく突出することがない。このような構成によれば、狭い取付作業空間においても圧縮機をエンジンEGに取り付けることができる。さらに本実施例は実施例1と同様の効果を奏する。 【0034】(実施例6)実施例6の圧縮機では、図10に示すように、実施例1と同様の副取付部60が設けられている。副取付部60の挿着溝61には、エンジンEG側からスタッドボルト90が延在している。そしてスタッドボルト90は副取付部60の挿着孔61を挿通し、ナット91によって螺合される。このような構成によっても狭い取付作業空間において圧縮機をエンジンEGに取り付けることができる。さらに本実施例は実施例1と同様の効果を奏する。 【0035】(実施例7)実施例7の圧縮機では、図11に示すように、シリンダブロック10の外周方向の上側には、副取付部95が設けられている。この副取付部95は、シリンダブロック10の外周面に突出し、その外周面の接線方向に摺動孔96が貫設されている。そして摺動孔96には、被固定筒体としてのスリーブ97が摺動可能に通孔されている。このスリーブ97は、一端にフランジ部98をもつ鉄製の筒形状のものである。そしてフランジ部98をもつスリーブ97の一端は副取付部95のエンジンEG側の一端面に引っかけられ、他端は副取付部95の他端面に突出している。そして突出したスリーブ側からワッシャ94を介してボルト99をスリーブ96内に挿通させ、エンジンEGに固定させる。このときボルト99による締め付け圧力が、スリーブ98によってシリンダブロック10に加わり難くなっている。このため、シリンダブロックが変形してしまうことがない。このため、本実施例は実施例1と同様の効果を奏する。 【0036】 【発明の効果】本発明の取付構造に特色がある圧縮機では、主取付部と副取付部とをもつことによって、ボアハウジング内に形成されているシリンダボアの形状変化を防ぐことができ、圧縮機の故障を回避することができる。また、この圧縮機は取り付けられる設置空間が限られている車両等に容易に取り付けることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003218 【氏名又は名称】株式会社豊田自動織機製作所
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| 【出願日】 |
平成11年12月27日(1999.12.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081776 【弁理士】 【氏名又は名称】大川 宏
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| 【公開番号】 |
特開2001−182650(P2001−182650A) |
| 【公開日】 |
平成13年7月6日(2001.7.6) |
| 【出願番号】 |
特願平11−369258 |
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