| 【発明の名称】 |
カーエアコン駆動制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮崎 勝
【氏名】木村 幸市
【氏名】相場 謙一
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| 【要約】 |
【課題】エンジン回転数に関係なく、しかも発電機出力に応じたコンプレッサモータの運転を可能にする。
【解決手段】整流器3からの直流電圧や発電機出力の周波数を検出して、この検出した直流電圧や周波数の所定領域内で、コンプレッサモータ5の最大回転数が変化するようにインバータ4Aの出力をコントロールする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 自動車のエンジンによって駆動される発電機と、該発電機が発生する電圧を整流する整流器と、該整流器が出力する直流電圧を所定周波数の交流電圧に変換し、この交流電圧によりカーエアコンのコンプレッサモータを駆動するインバータとを備えたカーエアコン駆動制御装置において、前記直流電圧を検出する直流電圧検出回路を設け、該直流電圧検出回路により検出される直流電圧の所定の変動領域内で、前記コンプレッサモータの最大回転数が変化するように前記インバータの出力を制御することを特徴とするカーエアコン駆動制御装置。 【請求項2】 自動車のエンジンによって駆動される発電機と、該発電機が発生する電圧を整流する整流器と、該整流器が出力する直流電圧を所定周波数の交流電圧に変換し、この交流電圧によりカーエアコンのコンプレッサモータを駆動するインバータとを備えたカーエアコン駆動制御装置において、前記発電機の出力周波数を検出する周波数検出回路を設け、該周波数検出回路により検出される周波数の所定の変動領域内で、前記コンプレッサモータの最大回転数が変化するように前記インバータの出力を制御することを特徴とするカーエアコン駆動制御装置。 【請求項3】 前記直流電圧の変化率に応じて、前記インバータにより駆動されるコンプレッサモータの回転数の変化率を設定することを特徴とする請求項1に記載のカーエアコン駆動制御装置。 【請求項4】 前記出力周波数の変化率に応じて、前記インバータにより駆動されるコンプレッサモータの回転数の変化率を設定することを特徴とする請求項2に記載のカーエアコン駆動制御装置。 【請求項5】 前記整流器がコンバータであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカーエアコン駆動制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のエンジンによって駆動される発電機の発生電圧によってカーエアコンのコンプレッサモータを駆動制御するカーエアコン駆動制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】長年の間、自動車の空調を行うカーエアコンは、エンジンの出力軸とプーリおよびベルトによってカップリングされ、クラッチを介して接続されたコンプレッサを直接駆動する方式が専ら採用されてきた。この方式はクラッチのON/OFFによってコンプレッサを稼働/停止させることができ、この動作によって車室内の温度調整が可能であり、構成が簡単であるという利点がある。 【0003】しかしながら、コンプレッサの回転はエンジンの回転数に依存するため、アイドリング時は充分な冷房効果が得られないなどの問題点も多かった。 【0004】そこで、図5に示すカーエアコン駆動制御装置が使われるようになった。このカーエアコン駆動制御装置は、エンジン1によって駆動される発電機2で得た電力を、コンバータなどの整流器3によって直流に変換し、さらにインバータ4によって所定の電圧および周波数の交流に変換し、この出力によってカーエアコンのコンプレッサモータ5を回し、直結されたコンプレッサ6を駆動し、コンデンサ7による冷媒凝縮,膨張弁8による冷媒膨張およびエバポレータ9による冷媒蒸発によって、空調を行うものである。 【0005】また、前記カーエアコンではエンジン1の回転数変化に関係なく、車内温度の高,低に応じて、発電機出力にもとづいてコンプレッサモータ5をそれぞれ高速運転および低速運転可能にしている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような従来のカーエアコン駆動制御装置にあっては、エンジン1の回転数が低下し、発電機2の発電電力が小さくなった場合に、コンプレッサモータ5を高速運転しようとすると、発電機容量を超える電流が発電機2に流れ、この発電機2が焼損する場合があるという課題があった。 【0007】この発明は前記課題を解決するものであり、エンジン回転数に関係なく、しかも発電機出力に応じたコンプレッサモータの運転を可能にするとともに、発電機の過電流による焼損を未然に防止できるカーエアコン駆動制御装置を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記目的達成のため、請求項1の発明にかかるカーエアコン駆動制御装置は、自動車のエンジンによって駆動される発電機と、該発電機が発生する電圧を整流する整流器と、該整流器が出力する直流電圧を所定周波数の交流電圧に変換し、この交流電圧によりカーエアコンのコンプレッサモータを駆動するインバータとを備え、直流電圧検出回路により検出される前記直流電圧の所定の変動域内で、前記コンプレッサモータの最大回転数が変化するように前記インバータの出力を制御するようにしたものである。 【0009】また、請求項2の発明にかかるカーエアコン駆動制御装置は、発電機の出力周波数を検出する周波数検出回路を設け、該周波数検出回路により検出される周波数の所定の変動領域内で、前記コンプレッサモータの最大回転数が変化するように前記インバータの出力を制御するようにしたものである。 【0010】また、請求項3の発明にかかるカーエアコン駆動制御装置は、前記直流電圧の変化率に応じて、前記インバータにより駆動されるコンプレッサモータの回転数の変化率を設定するようにしたものである。 【0011】また、請求項4の発明にかかるカーエアコン駆動制御装置は、前記出力周波数の変化率に応じて、前記インバータにより駆動されるコンプレッサモータの回転数の変化率を設定するようにしたものである。 【0012】また、請求項5の発明にかかるカーエアコン駆動制御装置は、前記整流器としてコンバータを用いたものである。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態について図を参照しながら説明する。図1はこの発明のカーエアコン駆動制御装置を示すブロック図であり、1は自動車のエンジン、2はこのエンジン1によって駆動されて、交流電圧を発生する前記同様の発電機、3は交流電圧を直流電圧に変換するコンバータなどの整流器、4Aはその直流電圧を所定周波数の交流電圧に変換するインバータ、5はこのインバータ4の出力により駆動されるコンプレッサモータである。 【0014】また、6は前記と同様のカーエアコンを構成するコンプレッサ、7はコンデンサ、8は膨張弁、9はエバポレータである。さらに10は整流器3とインバータ4Aとの間に接続されて、直流電圧を検出する直流電圧検出回路である。なおインバータ4Aは前記交流変換動作のほか、検出された直流電圧値にもとづいて、コンプレッサモータ5の最大回転数を変化させるように機能する。 【0015】従って、このカーエアコンの駆動制御装置での駆動制御形態は、基本的に従来と略同様であるが、従来は前記直流電圧の変化に対して、コンプレッサモータの最大回転数が常に一定で、高速運転時に発電機2に過電流が流れるのに対し、この発明では、前記直流電圧が変化する最小値Min(V)〜最大値Max(V)の所定領域の一部では、図2に示すように、コンプレッサモータ5の最大回転数を変化させるようにしている。 【0016】例えば、直流電圧が、図2中で、所定値のM1未満であれば、直流電圧検出回路10は直流電圧の変化に応じてコンプレッサモータ5の最大回転数が所定値N1未満で変化するような制御信号をインバータ4Aへ出力する。これにより、コンプレッサモータ5の最大回転数が抑制的に制御され、発電機2が過負荷状態になるのを回避できる。 【0017】この結果、発電機2の出力に応じたコンプレッサモータ5の運転を実現でき、また、エンジン1の回転数が変動した場合でも、発電機2の最大出力に適応したコンプレッサモータ5の回転数にす早く応答させることができる。 【0018】なお、直流電圧は発電機2の出力電圧によってその大きさが変化し、この発電機2の出力電圧はエンジン1の回転数や負荷の大きさによって変化することから直流電圧を検出することで、発電機2の運転状態を把握できる。 【0019】また、前記直流電圧の変化率(直流電圧/時間)により、コンプレッサモータ5の回転数の変化率(回転数/時間)を設定することができる。 【0020】図3はこの発明の実施の他の形態を示す。この実施の形態では、発電機2と整流器3との間に周波数検出回路11を接続してあり、この周波数検出回路11の出力信号はインバータ4Bに入力される。このインバータ4Bは検出された周波数にもとづきコンプレッサモータ5の最大回転数を変化させるように機能する。 【0021】従って、この実施の形態では、周波数検出回路11が検出する周波数の最小値Min(f)〜最大値Max(f)の所定領域の一部では、図4に示すように、コンプレッサモータ5の最大回転数を変化させるようにしている。 【0022】例えば、周波数検出回路11で検出された周波数が、図4中で、所定値のM2未満であれば、その周波数の変化に応じてコンプレッサモータ5の最大回転数が所定値のN2未満で変化するような制御信号が、インバータ4Bに入力される。これにより、コンプレッサモータ5の最大回転数が抑制的に制御され、発電機2が過負荷状態になるのを回避できる。この結果、発電機2の出力に応じたコンプレッサモータ5の運転を実現できる。 【0023】なお、発電機出力の周波数はエンジン1の回転数に応じて変化するため、そのエンジン1の回転数に対応した発電機2の最大出力を把握できる。 【0024】また、発電機出力の周波数の変化率(周波数/時間)により、コンプレッサモータ5の回転数の変化率(回転数/時間)を設定することができる。 【0025】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば、整流器からの直流電圧や発電機出力の周波数を検出して、検出した直流電圧や周波数の所定領域内でコンプレッサモータの最大回転数が変化するようにインバータの出力をコントロールすることにより、エンジン回転数に関係なく、しかも発電機出力に応じたコンプレッサモータの運転を可能にし、発電機の過電流による焼損を未然に防止できるという効果が得られる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006208 【氏名又は名称】三菱重工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月5日(1999.11.5) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100112737 【弁理士】 【氏名又は名称】藤田 考晴 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開2001−132653(P2001−132653A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月18日(2001.5.18) |
| 【出願番号】 |
特願平11−316047 |
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