| 【発明の名称】 |
斜板式圧縮機の斜板の面取加工方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】深井 勇
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| 【要約】 |
【課題】斜板の周側面の往復動に同期させて切削工具を往復動させるための専用駆動装置を必要とせず、1回の面取作業で周側面の鋭角のエッジを略全周に亘って面取加工できる、斜板式圧縮機の斜板の面取加工方法を提供する。
【解決手段】シリンダブロックに形成されたシリンダボアと、シリンダボア内に摺動可能に収容されたピストンと、駆動軸と、駆動軸に傾斜して固定された斜板と、斜板とピストンとの間に介在するシューとを備え、斜板の周側面が駆動軸と同心に延在する円筒面を形成する斜板式圧縮機の斜板の面取加工方法であって、斜板を駆動軸に対して傾斜した軸線回りに回転させ、切削工具の刃を前記軸線と平行に延在させて斜板の周側面のエッジに当てる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シリンダブロックに形成されたシリンダボアと、シリンダボア内に摺動可能に収容されたピストンと、駆動軸と、駆動軸に傾斜して固定された斜板と、斜板とピストンとの間に介在するシューとを備え、斜板の周側面が駆動軸と同心に延在する円筒面を形成する斜板式圧縮機の斜板の面取加工方法であって、斜板を駆動軸に対して傾斜した軸線回りに回転させ、切削工具の刃を前記軸線と平行に延在させて斜板の周側面のエッジに当てることを特徴とする斜板式圧縮機の斜板の面取加工方法。 【請求項2】 斜板の周側面の鋭角のエッジに切削工具の刃を当てることを特徴とする請求項1に記載の斜板式圧縮機の斜板の面取加工方法。 【請求項3】 シリンダブロックに形成されたシリンダボアと、シリンダボア内に摺動可能に収容されたピストンと、駆動軸と、駆動軸に傾斜して固定された斜板と、斜板とピストンとの間に介在するシューとを備え、斜板の周側面が駆動軸と同心に延在する円筒面を形成する斜板式圧縮機の斜板であって、斜板を駆動軸に対して傾斜した軸線回りに回転させ、切削工具の刃を前記軸線と平行に延在させて斜板の周側面の鋭角のエッジに当てることによって周側面の鋭角のエッジが面取り加工されたことを特徴とする斜板。 【請求項4】 シリンダブロックに形成されたシリンダボアと、シリンダボア内に摺動可能に収容されたピストンと、駆動軸と、駆動軸に傾斜して固定された斜板と、斜板とピストンとの間に介在するシューとを備え、斜板の周側面が駆動軸と同心に延在する円筒面を形成する斜板式圧縮機の斜板であって、周側面の鋭角のエッジが斜板の上死点を中心に三日月状に面取り加工されていることを特徴とする斜板。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は斜板式圧縮機の斜板の面取加工方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図1に示すように、シリンダブロック1に形成されたシリンダボア2と、シリンダボア2内に摺動可能に収容されたピストン3と、駆動軸4と、駆動軸4に傾斜して固定された斜板5と、斜板5とピストン3との間に介在するシュー6とを備える斜板式圧縮機が広く使用されている。上記斜板式圧縮機においては、斜板5は楕円形であり、斜板5の周側面5aは、ピストン3との干渉を防止するために、駆動軸4と同心に延在する円筒面に加工されている。図1から分かるように、周側面5aの一対のエッジ中、鋭角のエッジ5a′は、鈍角のエッジ5a″よりもピストン3に近接しておりピストン3と干渉し易いので、鋭角のエッジ5a′を面取加工する必要がある。 【0003】従来、図2に示すように、斜板5を駆動軸4と同心に延在する中心軸線X回りに回転させ、切削工具7の刃7aを周側面5aの鋭角のエッジ5a′に当てつつ、周側面5aの中心軸線Xの延在方向の往復動に同期させて切削工具7を中心軸線Xの延在方向に往復動させ、周側面5aの鋭角のエッジ5a′の面取加工を行っていた。斜板5を駆動軸4と同心に延在する中心軸線X回りに回転させるので、駆動軸4と同心に延在し、ひいては中心軸線Xと同心に延在する円筒面を形成する周側面5aの鋭角のエッジ5a′を面取加工するためには、図1から分かるように、切削工具7の刃7aを中心軸線Xに対して傾斜させる必要があり、刃7aが中心軸線Xに対して傾斜した切削工具7で周側面5aの鋭角のエッジ5a′を面取加工するためには、周側面5aの往復動に同期させて切削工具7を往復動させる必要があった。 【0004】図1から分かるように、従来の面取加工方法では、周側面5aの鋭角のエッジ5a′を面取加工すると、当該鋭角のエッジ5a′に連続する鈍角のエッジ5a″も面取加工してしまうので、周側面5aの鋭角のエッジ5a′を略全周に亘って面取加工するために、中心軸線Xを挟んで対向する2方向から切削工具7をそれぞれ1回鋭角のエッジ5a′に当てる必要があり、計2回の面取作業をする必要があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来の斜板式圧縮機の斜板の面取加工方法には、周側面の往復動に同期させて切削工具を往復動させるための専用駆動装置を必要とするという問題があった。また、鋭角のエッジの略全周を面取加工するために、2回の面取作業を必要とするという問題があった。本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、斜板の周側面の往復動に同期させて切削工具を往復動させるための専用駆動装置を必要とせず、1回の面取作業で周側面の鋭角のエッジを略全周に亘って面取加工できる、斜板式圧縮機の斜板の面取加工方法を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、本発明においては、シリンダブロックに形成されたシリンダボアと、シリンダボア内に摺動可能に収容されたピストンと、駆動軸と、駆動軸に傾斜して固定された斜板と、斜板とピストンとの間に介在するシューとを備え、斜板の周側面が駆動軸と同心に延在する円筒面を形成する斜板式圧縮機の斜板の面取加工方法であって、斜板を駆動軸に対して傾斜した軸線回りに回転させ、切削工具の刃を前記軸線と平行に延在させて斜板の周側面のエッジに当てることを特徴とする斜板式圧縮機の斜板の面取加工方法を提供する。 【0007】本発明に係る面取加工方法においては、斜板を駆動軸に対して傾斜した軸線回りに回転させるので、駆動軸に同心に延在する円筒面を形成する斜板の周側面は、前記軸線に対して傾斜する。従って、切削工具の刃を前記軸線と平行に延在させて斜板の周側面のエッジに当てることにより、前記エッジの面取加工をすることができる。切削工具の刃が前記軸線と平行に延在するので、刃の幅を広くしておけば、切削工具を斜板の周側面の往復動方向には固定しても、往復動する斜板の周側面のエッジと切削工具の刃の当接状態を維持することができ、往復動する斜板の周側面のエッジの面取加工をすることができる。従って、本発明に係る面取加工方法においては、斜板の周側面の往復動に同期させて切削工具を往復動させるための専用駆動装置を必要としない。本発明に係る面取加工方法においては、斜板周側面の鋭角のエッジを常に切削工具の刃に対峙させることができるので、1回の面取作業で、斜板周側面の鋭角のエッジを略全周に亘って面取加工することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明の実施例に係る斜板式圧縮機の斜板の面取加工方法を説明する。図3に示すように、本実施例に係る面取加工方法においては、斜板5を駆動軸4に対して傾斜した軸線Y回りに回転させ、切削工具7の刃7aを軸線Yと平行に延在させて斜板5の周側面5aの鋭角のエッジ5a′に当てる。この際、周側面5aの鋭角のエッジ5a′が鈍角のエッジ5a″よりも軸線Yから遠ざかるように、軸線Yを選択する。 【0009】本実施例に係る面取加工方法においては、斜板5を駆動軸4に対して傾斜した軸線Y回りに回転させるので、駆動軸4に同心に延在する円筒面を形成する斜板5の周側面5aは、軸線Yに対して傾斜する。従って、切削工具7の刃7aを軸線Yと平行に延在させて周側面5aの鋭角のエッジ5a′に当てることにより、鋭角のエッジ5a′の面取加工をすることができる。切削工具7の刃7aが軸線Yと平行に延在するので、刃7aの幅を広くしておけば、切削工具7を斜板5の周側面5aの往復動方向には固定しても、往復動する斜板5の鋭角のエッジ5a′と切削工具7の刃7aの当接状態を維持することができ、往復動する斜板5の鋭角のエッジ5a′の面取加工をすることができる。従って、本実施例に係る面取加工方法においては、斜板5の周側面5aの往復動に同期させて切削工具7を往復動させるための専用駆動装置を必要としない。 【0010】本実施例に係る面取加工方法によれば、図3から分かるように、斜板5を軸線Y回りに回転させると、鈍角のエッジ5a″よりもY軸から遠ざかっている鋭角のエッジ5a′が常に切削工具7の刃7aと対峙することになる。従って、一回の面取作業で、鋭角のエッジ5a′を略全周に亘って面取加工することができる。軸線Yは駆動軸4に対して傾斜しているので、軸線Yに平行に見た斜板5は楕円形である。従って、切削工具7の刃7aと軸線Yとの距離を一定に保った状態で面取加工をすると、鋭角のエッジ5a′の面取部は三日月状になる。駆動軸4と軸線Yとの成す角度、切削工具7の刃7aと軸線Yとの距離を適切に選択することにより、鋭角のエッジ5a′を略全周に亘って面取加工することができる。図4に示すように、鋭角のエッジ5a′は、斜板5の上死点Pを中心に三日月状に面取り加工される。 【0011】鈍角のエッジ5a″を面取加工したい場合には、鈍角のエッジ5a″が鋭角のエッジ5a′よりも軸線Yから遠ざかるように、軸線Yを選択すれば良い。 【0012】 【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係る面取加工方法においては、斜板を駆動軸に対して傾斜した軸線回りに回転させるので、駆動軸に同心に延在する円筒面を形成する斜板の周側面は、前記軸線に対して傾斜する。従って、切削工具の刃を前記軸線と平行に延在させて斜板の周側面のエッジに当てることにより、前記エッジの面取加工をすることができる。切削工具の刃が前記軸線と平行に延在するので、刃の幅を広くしておけば、切削工具を斜板の周側面の往復動方向には固定しても、往復動する斜板の周側面のエッジと切削工具の刃の当接状態を維持することができ、往復動する斜板の周側面のエッジの面取加工をすることができる。従って、本発明に係る面取加工方法においては、斜板の周側面の往復動に同期させて切削工具を往復動させるための専用駆動装置を必要としない。本発明に係る面取加工方法においては、斜板周側面の鋭角のエッジを常に切削工具の刃に対峙させることができるので、1回の面取作業で、斜板周側面の鋭角のエッジを略全周に亘って面取加工することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001845 【氏名又は名称】サンデン株式会社
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| 【出願日】 |
平成11年11月4日(1999.11.4) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095245 【弁理士】 【氏名又は名称】坂口 嘉彦
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| 【公開番号】 |
特開2001−132627(P2001−132627A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月18日(2001.5.18) |
| 【出願番号】 |
特願平11−314360 |
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