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【発明の名称】 推進力発生装置
【発明者】 【氏名】大塚 秀樹

【要約】 【課題】従来の遠心力を利用した推進力の発生装置の欠点を解消し、遠心力を利用したより具体的で、現実の装置として実社会において実現される、新規の推進力発生装置の提供を課題とする。

【解決手段】回転駆動力を提供する回転駆動手段と、該回転駆動手段によって回転される回転軸10と、回転軸10の周りに回転されることで遠心力を発生させる複数個の質量点子20と、複数個の質量点子20の回転軌道を制御するガイド体30とを少なくとも有し、複数個の質量点子20は、等分の位相差をもって回転軸10の軸方向に間隔をおいて配置すると共に、ガイド体30は、複数個の質量点子20の回転半径が回転軸10の周りの同じ一定の方向において長く、その反対方向において短くなるように、質量点子20をガイドする構成とした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回転駆動力を提供する回転駆動手段と、該回転駆動手段によって回転される回転軸と、該回転軸の周りに回転されることで遠心力を発生させる複数個の質量点子と、該複数個の質量点子の回転軌道を制御するガイド体とを少なくとも有し、前記複数個の質量点子は、等分の位相差をもって前記回転軸の軸方向に間隔をおいて配置すると共に、前記ガイド体は、前記複数個の質量点子の回転半径が前記回転軸の周りの同じ一定の方向において長く、その反対方向において短くなるように、質量点子をガイドする構成としたことを特徴とする推進力発生装置。
【請求項2】 回転駆動力を提供する回転駆動手段と、該回転駆動手段によって回転される回転軸と、該回転軸の周りに回転されることで遠心力を発生させる質量点子と、該質量点子の回転軌道を制御するガイド体とからなる遠心力発生セルを複数個設け、前記質量点子の回転は、各遠心力発生セル間で等分の位相差をもって行う構成とすると共に、前記ガイド体は、質量点子の回転半径が全遠心力発生セルにおいて回転軸の周りの同じ一定の方向において長く、その反対方向において短くなるように構成としたことを特徴とする推進力発生装置。
【請求項3】 質量点子はロッドの先端に錘体として取り付けられ、前記ロッドは回転軸に設けられた嵌合穴に進退自在に挿着され、これによって前記錘体である質量点子が回転軸と一体的に回転しながらその回転半径をガイド体によって制御される構成とされたことを特徴とする請求項1又は2に記載の推進力発生装置。
【請求項4】 質量点子は、回転軸に対して嵌合しながら進退自在にスライドすることができるスリット部を基部側に有する細長い錘体からなり、これによって前記細長い錘体である質量点子が回転軸と一体的に回転しながらその回転半径をガイド体によって制御される構成とされたことを特徴とする請求項1又は2に記載の推進力発生装置。
【請求項5】 ガイド体は、全ての質量点子に対して回転軸の周りの予め定めた一定の範囲で回転半径が長く、それと反対の位置で回転半径が短くなるようにすると共に、得られる回転軌道が前記回転半径が長い範囲の中心と回転半径の短い範囲の中心を結ぶ線の左右で対称となるように、質量点子の回転軌道をガイドすることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の推進力発生装置。
【請求項6】 ガイド体はそれ自体が回転軸の周りに変位することができるものとし、これによって回転軸からガイド体までの距離を回転軸の周りで変更することができるように構成されていることを特徴とする請求項1〜5に何れかに記載の推進力発生装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は推進力発生装置に関し、詳しくは遠心力を利用することによって一定方向に継続的に推進力を発生することができる推進力発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】遠心力の原理については、物理学において知られているところである。従って遠心力を用いた推進力の発生の原理についても、物理学から容易に想到し得ることであると言える。従来においても、この種の遠心力を利用した推進力発生の装置が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記従来の遠心力を利用した推進力の発生装置は、原理的なものが多く、装置としての具体性が乏しいものが多かった。
【0004】そこで本発明は、上記従来の遠心力を利用した推進力の発生装置の欠点を解消し、遠心力を利用したより具体的で、現実の装置として実社会において実現される、新規の推進力発生装置の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発明の推進力発生装置は、回転駆動力を提供する回転駆動手段と、該回転駆動手段によって回転される回転軸と、該回転軸の周りに回転されることで遠心力を発生させる複数個の質量点子と、該複数個の質量点子の回転軌道を制御するガイド体とを少なくとも有し、前記複数個の質量点子は、等分の位相差をもって前記回転軸の軸方向に間隔をおいて配置すると共に、前記ガイド体は、前記複数個の質量点子の回転半径が前記回転軸の周りの同じ一定の方向において長く、その反対方向において短くなるように、質量点子をガイドする構成としたことを第1の特徴としている。また本発明の推進力発生装置は、回転駆動力を提供する回転駆動手段と、該回転駆動手段によって回転される回転軸と、該回転軸の周りに回転されることで遠心力を発生させる質量点子と、該質量点子の回転軌道を制御するガイド体とからなる遠心力発生セルを複数個設け、前記質量点子の回転は、各遠心力発生セル間で等分の位相差をもって行う構成とすると共に、前記ガイド体は、質量点子の回転半径が全遠心力発生セルにおいて回転軸の周りの同じ一定の方向において長く、その反対方向において短くなるように構成としたことを第2の特徴としている。また本発明の推進力発生装置は、上記第1又は第2の特徴に加えて、質量点子はロッドの先端に錘体として取り付けられ、前記ロッドは回転軸に設けられた嵌合穴に進退自在に挿着され、これによって前記錘体である質量点子が回転軸と一体的に回転しながらその回転半径をガイド体によって制御される構成とされたことを第3の特徴としている。また本発明の推進力発生装置は、上記第1又は第2の何れかの特徴に加えて、質量点子は、回転軸に対して嵌合しながら進退自在にスライドすることができるスリット部を基部側に有する細長い錘体からなり、これによって前記細長い錘体である質量点子が回転軸と一体的に回転しながらその回転半径をガイド体によって制御される構成とされたことを第4の特徴としている。また本発明の推進力発生装置は、上記第1〜4の何れかの特徴に加えて、ガイド体は、全ての質量点子に対して回転軸の周りの予め定めた一定の範囲で回転半径が長く、それと反対の位置で回転半径が短くなるようにすると共に、得られる回転軌道が前記回転半径が長い範囲の中心と回転半径の短い範囲の中心を結ぶ線の左右で対称となるように、質量点子の回転軌道をガイドすることを第5の特徴としている。また本発明の推進力発生装置は、上記第1〜5の何れかの特徴に加えて、ガイド体はそれ自体が回転軸の周りに変位することができるものとし、これによって回転軸からガイド体までの距離を回転軸の周りで変更することができるように構成されていることを第6の特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1〜7を参照しながら更に説明する。図1は本発明の第1の実施形態を説明する推進力発生装置の概略を示す図で、(A)は縦断面図、(B)は(A)のA−A断面図である。図2は図1の装置における1個の質量点子に発生する遠心力のy方向成分の時間的変化を示す図、図3は図1の装置における全質量点子に発生する遠心力のy方向成分の時間的変化を示す図、図4は本発明の第2の実施形態を説明する推進力発生装置の概略を示す図で、(A)は要部の縦断面図、(B)は要部の横断面図である。図5は本発明の第3の実施形態を説明する推進力発生装置の概略を示す要部の横断面図である。図6は第2の実施形態において、各部に実際の値をあてはめた場合の1個の質量点子に発生する遠心力の角度による変化を示す図である。図7は第2の実施形態において、各部に実際の値をあてはめた場合の1個の質量点子に発生する遠心力のy方向成分の角度による変化を示す図である。
【0007】先ず図1の(A)、(B)を参照して、10は回転軸で、図示しない回転駆動手段によって回転駆動力が与えられて回転する。該回転軸10には軸方向に一定の間隔で嵌合穴10aが貫通して設けられており、この各嵌合穴10aに対してロッド21が進退自在に挿着され、該ロッド21の先端に錘体20が一体に取り付けられている。ガイド体30がケース側板31に対して側周板として取り付けられている。このケース側板31は回転軸10の軸受部材として、回転軸10を軸受けしている。
【0008】前記回転軸10の嵌合穴10aは軸方向に一定の間隔で設けられると共に、回転軸10の周り、即ち角度360度の周りに相互に等分の角度をもって設けられている。例えば本実施形態においては、錘体20を20a〜20lまで12個設けるようにしているが、これに応じて前記嵌合穴10aを12個設けている。そしてこの各嵌合穴10aを、回転軸10の外周の360度に対する等分の角度として、30度の角度で順次ずらして設けている。これによって各嵌合穴10aにロッド21を介して取り付けられた各錘体20a〜20lは、相互に30度ずつ位相がズレた状態となる。
【0009】前記錘体20は、回転軸10の周りに回転して遠心力を発生させる質量点子の役割を果すもので、前記ロッド21の先端に設けられ、ロッド21よりも十分に重量が大きくなるように構成されている。そして嵌合穴10aに挿通されたロッド21が該嵌合穴10aに対して進退されると、錘体20はその回転軸10からの距離、即ち回転半径が変更される。
【0010】前記ガイド体30は錘体20の回転軌跡を制御する役割を果すもので、筒状体を呈するように構成している。そして前記回転軸10の中心からガイド体30の内面までの距離Rは、回転軸10の軸方向の全域において一律に、回転軸10の周りの一定の方向において長く、その反対方向において短くなるようにされている。しかも得られる回転軌道が、前記回転半径が長い範囲の中心と回転半径の短い範囲の中心を結ぶ線の左右で対称となるようにしている。この実施形態の場合は、図1の(B)に示すように、回転軸10の中心からガイド体30の内面までの距離Rは、角度0〜180度において一定の長い値とし、角度180〜270度にかけては連続的に短く減少させ、角度270度で最小値とし、角度270〜360度では前記角度180〜270度の場合とは左右対称となるように連続的に増加させるようにしている。また全体として角度90度と270度を結ぶ線の左右において回転軌跡が左右対称となるようにしている。以上のように、ガイド体30の回転軸10の中心からの距離Rを、回転軸10の周りの一定の方向で長く、その反対方向で短くすることで、該ガイド体30によって回転軌跡を制御される各錘体20の回転半径が、回転軸10の周りで変更され、結果として、各錘体20の回転に伴って発生する遠心力の値は距離Rの長いところで大きく、距離Rの短いところで小さくなり、遠心力の差に応じた推進力が回転軸10から距離Rの長い方向に向けて生じる。また回転軌跡が左右対称状態となることで、左右(x)方向の推進力は相殺されて、y方向の推進力に対して無視できるほど小さな値となり、y方向に向けた推進力のみを適確に発生させることができる。
【0011】前記各錘体20は回転軸10の回転がある一定以上になると、遠心力によりガイド体30の内面に沿ってガイドされながら回転軸10の周りを回転し、回転に従って円周方向に回転半径が変更される。各錘体20の回転半径Rの変更は、ロッド21が回転体10の嵌合穴10a内を進退されることで吸収される。
【0012】なお回転軸10を駆動させる回転駆動手段は、モータや、その他、回転軸10に高速の回転力を与えることができるものが採用されることになる。
【0013】今、図1に示すような装置において、ある1つの錘体20を回転軸10の周りにガイド体30でガイドしながら回転させた場合に生じる遠心力Fは、ロッド21の重量が錘体20の重量に対して無視できる程度として、錘体20の質量をm、回転軸10の中心から錘体20の重心までの半径をR、錘体20の回転角速度をωとすると、次の式1で演算される。
F=m×(Rω)/R=mRω・・・・・式1そして遠心力Fのy方向成分Fy、即ち図1の(A)において上方に働く遠心力成分Fyは、時間的に変化する錘体20の回転角度をθとすると、Fyは次の式2で演算される。
Fy=F×sinθ・・・・・式2この遠心力Fのy方向成分Fyの時間的変化は図2に示す通りで、図2に示すパターンを1サイクルとして繰り返す。
【0014】そして前記錘体20の全個数(本実施形態では12個)でのy方向成分の遠心力の合計ΣFyの時間的変化は、図3に示すように、経時的変化に対してほぼ一定の値となる。このように本実施形態では、複数個の錘体20を回転軸10の周りに等分の位相のズレをもって配置することで、トータルとしての遠心力Fのy方向成分Fyを経時的にも変動の少ない安定した値として、一定方向への推進力として発生させることができる。即ち、y方向に持続的な安定した推進力を働かせることができる。勿論、この場合において、ガイド体30をy軸を中心とした左右において対称とすることで、遠心力Fのx方向成分はy方向の推進力に対して無視できるほど小さな値となる。
【0015】なおガイド体30は、それ自体が回転軸10の周りに変位することができるものとすることができる。このようにすることで、回転軸10からガイド体30までの距離を回転軸10の周りで変更することができ、その結果、推進力の方向を変化させることができる。
【0016】図4を参照して本発明の推進力発生装置の第2の実施形態を説明する。40は回転軸で、既述した第1の実施形態における回転軸10と同様の役割を果す。50は細長い錘体で、既述の錘体20と同様の役割を果す。また60はガイド体で、既述のガイド体30と同様の役割を果す。図示しない回転駆動手段によって回転軸40が回転されると、これによって複数個の錘体50が回転軸40の周りに回転され、且つガイド体60によって回転半径が制御されて、遠心力を発生させる。この点は上記した第1の実施形態の場合と同じである。
【0017】前記錘体50は細長い板状の錘体とし、その基部側にスリット部50aを有する。一方、前記回転軸40には、前記錘体50のスリット部50aが嵌まり込んで且つスリット部50aの長手方向に進退できる、嵌め込み断面形状部40aを設ける。そして回転軸40に嵌め込まれた各錘体50が軸方向にズレるのを防止する鍔部40bを回転軸40に対して固定できるようにしている。前記嵌め込み断面形状部40aは回転軸40の軸方向に一定間隔で設けられると共に、その向きが回転軸40の円周方向に一定の角度ずつズレるようにして設けられる。これによって、回転軸40に挿着された各錘体50が軸方向に一定間隔で配置されると共に、各錘体50が回転軸40の周りの等分の位相差をもって回転されることになる。
【0018】今、図示しない回転駆動手段により回転軸40を一定以上の回転速度で回転させると、それに伴って各錘体50が回転軸40の周りを、ガイド体60の内面によってガイドされながら回転し、その回転半径Rが回転に従って変更される。各錘体50の回転半径Rの変更は、上記第1の実施形態の場合と同様であり、角度0〜180度において一定の長い値とし、角度180〜270度にかけては連続的に短く減少させ、角度270度で最小値とし、角度270〜360度では前記角度180〜270度の場合とは左右対称となるように連続的に増加させるようにしている。これによって、トータルとしての遠心力のy方向成分が継続的にプラスとなって、y方向への継続的な推進力が生じる。ガイド体60を回転軸40の周りで変位させることができるようにすることで、推進力の方向を変化させることができることについては既述と同様である。
【0019】図5を参照して、本発明の推進力発生装置の第3の実施形態を説明する。この実施形態では、装置内に複数個の遠心力発生セルSを設け、各遠心力発生セルSには、第1の実施形態における場合と同様に、回転軸70と、錘体80、ロッド81、ガイド体90が設けられ、前記回転軸70には嵌合穴70aが設けられている。前記ロッド81が嵌合穴70aに挿着されて進退ができるようにされ、錘体80がロッド81の先端に取り付けられる。錘体80は質量点子を構成する。前記ガイド体90は全セルSにおいて同じ形状とし、上記第1の実施形態の場合と同様に、角度0〜180度において一定の長い値とし、角度180〜270度にかけては連続的に短く減少させ、角度270度で最小値とし、角度270〜360度では前記角度180〜270度の場合とは左右対称となるように連続的に増加させるようにしている。各遠心力発生セルSには錘体80が1個だけ設けられている点で、第1の実施形態と異なる。代わりに本実施形態では、錘体80を1個設けた遠心力発生セルSを複数個設け、且つ各遠心力発生セルSにおける錘体80の回転の位相を一定角度ずつズラすようにしている。例えばこの実施形態では、12個のセルSを用いて、前記位相のズレθを30度としている。
【0020】図示しない回転駆動手段により、各セルSの回転軸70を一定以上の回転で回転させると、各セルSにおいて錘体80がガイド体90に沿って回転され、これによって、トータルとしての遠心力Fのy方向成分が継続的にプラスとなって、y方向への継続的な推進力が生じる。各セルSのガイド体90を回転軸70の周りで一斉に同期させて変位させることができるようにすることで、推進力の方向を変化させることができることについては既述と同様である。
【0021】なお第3の実施形態においては、回転軸70に対して、錘体80を先端に取り付けたロッド81を回転軸70の嵌合穴70aに挿着するようにしているが、代わりに上記第2の実施形態で既述したのと同様に、図4に示すようなスリット部50aを有する細長い錘体50を用い、それを回転軸に嵌め込むようにしてもよい。
【0022】表1に、上記第2の実施例における錘体の重量(重心での重量)を0.3kg、回転半径を最大半径を70mm、最小半径を35mm、回転駆動手段による回転軸の回転数を500rpm、各錘体の回転の位相差を5度(錘体の数が72個となる)とした場合に演算することができる遠心力F(kgf)の値とそのy方向成分Fy(F×sinθ)、及びそのトータルを示す。また前記遠心力Fの5度毎の値を図6に、前記遠心力Fのy方向成分の5度毎の値を図7に示す。表1から明らかなように、遠心力Fのy方向成分Fyのトータルは約42.8kgfとなって、一定の推進力がy方向に継続的に生じることがわかる。
【0023】
【表1】

【0024】
【発明の効果】本発明は以上の構成、作用よりなり、請求項1に記載の推進力発生装置によれば、回転駆動力を提供する回転駆動手段と、該回転駆動手段によって回転される回転軸と、該回転軸の周りに回転されることで遠心力を発生させる複数個の質量点子と、該複数個の質量点子の回転軌道を制御するガイド体とを少なくとも有し、前記複数個の質量点子は、等分の位相差をもって前記回転軸の軸方向に間隔をおいて配置すると共に、前記ガイド体は、前記複数個の質量点子の回転半径が前記回転軸の周りの同じ一定の方向において長く、その反対方向において短くなるように、質量点子をガイドする構成としたので、回転駆動手段により回転軸を回転させることで、等分の位相差を持つ複数個の質量点子がガイド体に沿ってその回転半径を一定方向に長く、またその反対方向に短くなるように制御されながら回転させることができ、一定の方向に安定した継続的推進力を発生させることができる。この装置は独立系であるので、装置自体が推進力をもって移動することが可能である。また請求項2に記載の推進力発生装置によれば、回転駆動力を提供する回転駆動手段と、該回転駆動手段によって回転される回転軸と、該回転軸の周りに回転されることで遠心力を発生させる質量点子と、該質量点子の回転軌道を制御するガイド体とからなる遠心力発生セルを複数個設け、前記質量点子の回転は、各遠心力発生セル間で等分の位相差をもって行う構成とすると共に、前記ガイド体は、質量点子の回転半径が全遠心力発生セルにおいて回転軸の周りの同じ一定の方向において長く、その反対方向において短くなるように構成としたので、各遠心力発生セルにおいて回転駆動手段により回転軸を回転させることで、各セル毎に等分の位相差を持つて質量点子を回転させることができ、且つガイド体に沿ってその回転半径を一定方向に長く、またその反対方向に短くなるようにして回転させることができ、一定の方向に安定した継続的推進力を発生させることができる。同様にこの装置は独立系であるので、装置自体が推進力をもって移動することが可能である。また請求項3に記載の推進力発生装置によれば、上記請求項1又は2に記載の構成による効果に加えて、質量点子はロッドの先端に錘体として取り付けられ、前記ロッドは回転軸に設けられた嵌合穴に進退自在に挿着され、これによって前記錘体である質量点子が回転軸と一体的に回転しながらその回転半径をガイド体によって制御される構成とされたので、ガイド体によるガイドに従って速やかにロッドを回転軸に対して進退させることができ、回転中における錘体の回転半径の変化をスムーズに達成させることができる。また請求項4に記載の推進力発生装置によれば、上記請求項1又は2に記載の構成による効果に加えて、質量点子は、回転軸に対して嵌合しながら進退自在にスライドすることができるスリット部を基部側に有する細長い錘体からなり、これによって前記細長い錘体である質量点子が回転軸と一体的に回転しながらその回転半径をガイド体によって制御される構成とされたので、ガイド体によるガイドに従って速やかに細長い錘体自体を回転軸に対して進退させることができ、回転中における錘体の回転半径の変化をスムーズに達成させることができる。また請求項5に記載の推進力発生装置によれば、上記請求項1〜4の何れかに記載の構成による効果に加えて、ガイド体は、全ての質量点子に対して回転軸の周りの予め定めた一定の範囲で回転半径が長く、それと反対の位置で回転半径が短くなるようにすると共に、得られる回転軌道が前記回転半径が長い範囲の中心と回転半径の短い範囲の中心を結ぶ線の左右で対称となるように、質量点子の回転軌道をガイドすることとしたので、所定の方向に推進力を発生させることができると共に、その方向と直角の方向の推進力は無視できるほど小さな値とすることができ、推進力を所定の方向だけに適確に、安定して発生させることができる。また請求項6に記載の推進力発生装置によれば、上記請求項1〜5の何れかに記載の構成による効果に加えて、ガイド体はそれ自体が回転軸の周りに変位することができるものとし、これによって回転軸からガイド体までの距離を回転軸の周りで変更することができるように構成されているので、装置全体としての推進力の方向を必要に応じて容易に変更することができる。
【出願人】 【識別番号】500282265
【氏名又は名称】大塚 秀樹
【出願日】 平成12年6月16日(2000.6.16)
【代理人】 【識別番号】100091834
【弁理士】
【氏名又は名称】室田 力雄
【公開番号】 特開2001−355565(P2001−355565A)
【公開日】 平成13年12月26日(2001.12.26)
【出願番号】 特願2000−180887(P2000−180887)