| 【発明の名称】 |
風力発電システム及び風力発電装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】平間 和夫
【氏名】山本 公博
【氏名】浦田 健司
【氏名】佐藤 昌志
【氏名】中井 健司
【氏名】今野 久志
【氏名】佐藤 京
【氏名】小林 将
【氏名】三田村 浩
【氏名】逢坂 秀俊
【氏名】佐々木 康博
【氏名】氏平 増之
|
| 【要約】 |
【課題】緊急連絡用の電話設備等の種々の機器に電力を供給する風力発電システムを提供する。
【解決手段】路肩に設置されているスノーポール20の支柱には、発電機10が取り付けられている。この発電機10は、随時、風力を受けることより発電する。スノーポール20の近くには各種機器を収納する収納ボックス30が設置される。収納ボックス30の内部には、移動通信ネットワーク80と呼接続が可能な携帯電話40と、携帯電話40に電力を供給する電池50と、LED21にケーブル33を介して電力を供給する鉛電池32と、発電機10からケーブル70を介して供給される電気エネルギーを電池50又は鉛電池32に充電する充電器60とが収納される。また、この収納ボックス30の内部には、昼か夜かを判定するための光センサ31と、この光センサ31に接続された切替機34とが収納される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 道路に設置された所定の固定物に着脱可能であり、風力により発電する風力発電手段と、前記風力発電手段によって発生される電気エネルギーを保存する電気エネルギー保存手段と、前記電気エネルギー保存手段によって保存された電気エネルギーを所定の電気機器に供給する電気エネルギー供給手段とを具備することを特徴とする風力発電システム。 【請求項2】 請求項1記載の風力発電システムにおいて、前記所定の固定物は道路に設置された各種標識であることを特徴とする風力発電システム。 【請求項3】 請求項1記載の風力発電システムにおいて、前記風力発電手段は、風力により回転する風車部と、前記風車部に連結され、前記風車部の回転運動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電部と前記所定の固定物に前記発電部を固定する固定部とを具備することを特徴とする風力発電システム。 【請求項4】 請求項3記載の風力発電システムにおいて、前記風車部は、前記発電部が前記固定部によって前記所定の固定物に固定されるときに、前記発電部の下方に配置されることを特徴とする風力発電システム。 【請求項5】 請求項1記載の風力発電システムにおいて、前記所定の電気機器は道路の路肩に設置される緊急連絡用の通信設備であることを特徴とする風力発電システム。 【請求項6】 請求項5記載の風力発電システムにおいて、前記緊急連絡用の通信設備は携帯電話機であることを特徴とする風力発電システム。 【請求項7】 風力により回転する風車部と、前記風車部の回転運動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電部と、道路に設置される所定の固定物に前記発電部を固定する固定部とを具備することを特徴とする風力発電装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、風力発電システムに係り、特に、路肩に設置される緊急通報用電話機に電力を供給する風力発電システム及びこのシステムに好適な風力発電装置に関する。 【0002】 【従来の技術】道路の路肩には、所定の間隔で、複数の緊急連絡用の電話設備が設置されている。この緊急連絡用の電話設備には電源供給ケーブルが接続されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、交通量の少ない地域であっても、交通事故やその他の事故が発生することがあるので、上記の電話設備が設置されることが望まれる。しかし、地域によっては、膨大な道のりの道路や、山間部等の過疎地域における道路等があり、そのような道路においては、電源供給ケーブルを道路全線にわたり敷設するのではなく、別途、電話設備のための電源供給設備を設置することが経済的である。本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、緊急連絡用の電話設備等の種々の機器に電力を供給する風力発電システム及びこのシステムに好適な風力発電装置を提供することを目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上述した課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、道路に設置される所定の固定物に着脱可能であり、風力により発電する風力発電手段と、前記風力発電手段によって発生される電気エネルギーを保存するエネルギー保存手段と、前記電気エネルギー保存手段によって保存された電気エネルギーを所定の電気機器に供給する電気エネルギー供給手段とを具備することを特徴とする風力発電システムを提供するものである。 【0005】請求項2記載の発明は、請求項1記載の風力発電システムにおいて、前記所定の固定物は道路に設置される各種標識であることを特徴とする風力発電システムを提供するものである。 【0006】請求項3記載の発明は、請求項1記載の風力発電システムにおいて、前記風力発電手段は、風力により回転する風車部と、前記風車部に連結され、前記風車部の回転運動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電部と、前記所定の固定物に前記発電部を固定する固定部とを具備することを特徴とする風力発電システムを提供するものである。 【0007】請求項4記載の発明は、請求項3記載の風力発電システムにおいて、前記風車部は、前記発電部が前記固定部によって前記所定の固定物に固定されるときに、前記発電部の下方に配置されることを特徴とする風力発電システムを提供するものである。 【0008】請求項5記載の発明にあっては、請求項1記載の風力発電システムにおいて、前記所定の電気機器は道路の路肩に設置される緊急連絡用の通信設備であることを特徴とする風力発電システムを提供するものである。 【0009】請求項6記載の発明にあっては、請求項5記載の風力発電システムにおいて、前記緊急連絡用の通信設備は携帯電話機であることを特徴とする風力発電システムを提供するものである。 【0010】請求項7記載の発明にあっては、風力により回転する風車部と、前記風車部に連結され、前記風車部の回転運動エネルギーを電気エネルギーに変換する発電部と、道路に設置される所定の固定物に前記発電部を固定する固定部とを具備することを特徴とする風力発電装置を提供するものである。 【0011】 【発明の実施の形態】[1.構成]図1に本発明の実施形態である風力発電システムの構成を示す。スノーポール20(これは雪道における道路端を示す標識である)の支柱の比較的上部には、発電機10が取り付けられている。この発電機10は、随時、風力を受けることより起電力を発生させる。21はLEDであり、スノーポールの矢印22の直下、すなわち、道路と路側帯の境界線上に配置されている。夜間には、このLED21が点灯することにより、道路端が明らかになる。 【0012】スノーポール20の近辺には各種機器を収納する収納ボックス30が設置される。この収納ボックス30の内部には、移動通信ネットワーク80と呼接続が可能な携帯電話40と、携帯電話40に電力を供給する電池50と、LED21にケーブル33を介して電力を供給する鉛電池32と、発電機10からケーブル70を介して供給される電気エネルギーを電池50又は鉛電池32に充電する充電器60とが収納される。また、この収納ボックス30の内部には、昼か夜かを判定するための光センサ31と、この光センサ31に接続された切替機34とが収納される。 【0013】この切替機34の内部には、電池50と鉛電池32とのどちらを充電状態とするかを切り替えるスイッチ35と、LED21と鉛電池32との接続のオンオフを切り替えるスイッチ36とが設けられている。この切替機34は、光センサ31の昼か夜かの判定に従って、スイッチ35及び36を切り替える。 【0014】例えば、光センサ31が昼であると判定した場合には、切替器34は、スイッチ35を切り替えて鉛電池32を充電する状態にし、同時に、スイッチ36をオフとしてLED21を消灯状態とする。また、光センサ31が夜であると判定した場合には、切替器34は、スイッチ35を切り替えて電池50を充電する状態にし、同時に、スイッチ36をオンとしてLED21を点灯状態とする。つまり、昼間は、発電機10から得られる電気エネルギーは鉛電池32に充電され、また、夜間は、発電機10から得られる電気エネルギーは電池50に充電されると同時に、鉛電池32に充電された電気エネルギーを用いてLED21が点灯する。また、鉛電池32及び電池50のいずれかが過充電になるのを防ぐため、切替機34は、それらの電池32及び50のいずれかの充電が終了すると、今度は他方の電池の充電動作に切り替える。 【0015】図2に、発電機10を下方から見た図を示し、図3に、同発電機10を側面から見た図を示す。 【0016】これらの図において、101は取付具であり、スノーポール20の支柱に固定される。取付具101はヒンジ102を中心として、開閉部103から両側に開閉自在となっているが、その構成については後述する。 【0017】取付具101の周の外縁部分には、4本の支持具104−1〜104−4の一端が取り付けられている。 【0018】各支持具104−1〜104−4の他端は、ダイナモ105−1〜105−4に固定される。106−1〜106−4は風車であり、風を受けて回転する。各風車106−1〜106−4の回転軸107−1〜107−4は、各ダイナモ105−1〜105−4に取り付けられている。 【0019】図4に、同発電機の一部を斜め上方から見た図を示す。同図において、回転軸107はダイナモ105の内部に突き抜けて、回転自在に固定されている。そのダイナモ105内の回転軸107の内部には、4つの磁極を有するロータ121が設けられている。ここで、4つの磁極はN極とS極が交互になるように配置されている。また、ダイナモ105の内部には、出力用コイル122が設けられており、この出力用コイル122はケーブル70に接続されている。 【0020】風車106が風力を受けて回転すると、回転軸107及びその内部のロータ121が回転する。そして、ロータ121の各磁極による回転磁場が、出力用コイル122上を通過する。すると、この出力用コイル122には起電力が誘導される。そして、この起電力により、ケーブル70に電流が供給される。 【0021】図5(A)に、取付具101を開いた場合の様子を上から見た図を示し、図5(B)に、この取付具101を閉じたときの様子を上から見た図を示す(なお、支持具104、風車106、ダイナモ107等の他の部材の図示は省略している)。 【0022】これらの図において、取付具101は、2つの半円状の部材110−1及び110−2と、これらの部材110−1及び110−2を開閉自在に連結するヒンジ102と、部材110−1及び110−2の内側(つまり、スノーポール20の支柱と接触する部分)に設けられたクッション109と、ねじ108と、ねじ108がねじ入れられる穴(図示せず)が設けられた開閉部103とにより構成される。 【0023】取付具101を支柱に取り付ける際には、まず、同図(A)のように、2つの半円状の部材110−1及び110−2がヒンジ102を中心として開けられる。そして、2つの部材110−1及び110−2の間に支柱が挟みこまれて、同図(B)のように、開閉部103がねじ108により締結される。 【0024】なお、この発電機10をスノーポール20に取り付ける際には、図1に示すようにダイナモ105−1〜105−4の下方に風車106−1〜106−4が位置するように取り付けてもよいし、或いは、ダイナモ105−1〜105−4の上方に風車部106−1〜106−4が位置するように取り付けてもよい。特に、積雪の多い地域においては、ダイナモ105−1〜105−4の下方に風車部106−1〜106−4が位置するように取り付けるようにすると(つまり図1のように取り付けると)、ダイナモ105−1〜105−4と回転軸107−1〜107−4の接触部分の積雪が避けられ、その部分の凍結を防止することができるという利点がある。 【0025】[2.動作]次に当該システムを使用した動作例を図1を参照して説明する。発電機10は、取付具101により、スノーポール20の支柱の比較的上部に取り付けられる。そして、風車106−1〜106−4は風を受けると回転し始める。このとき、風車106−1〜106−4は、発電機10の風上側の風を、その回転運動により、スムーズに発電機10の風下側に運ぶ。 【0026】一般に、スノーポール20のような固定物の近辺を風が通過すると、その風下側では風が巻き込まれて不規則な乱流等が発生し、固定物に振動やねじれ、たわみ等が発生する。 【0027】しかし、上述の風車106の回転により、スノーポール20の風上側の風はスムーズにスノーポール20近辺を通過し、その風下側でも風の巻き込み等が起こらず、乱流の発生も抑制される。その結果、風によってスノーポール20に発生する振動やたわみ、ねじれ等が抑制される。 【0028】そして、風車106−1〜106−4の回転運動により、回転軸107−1〜107−4内のロータ121も回転する。それにより、出力用コイル122には上述のように起電力が誘導される。 【0029】その起電力により、各ダイナモ105−1〜105−4からケーブル70を介して充電器60に電流が供給され、充電器60は電池50又は鉛電池32に充電する。 【0030】充電された電池50は、携帯電話40に電力を供給する。従って、利用者は、緊急時等に、携帯電話40を用いて所定の操作をすると、移動通信ネットワーク80を介して、警察署90や消防署91等に連絡することが可能となる。また、上述したように、充電された鉛電池32は、夜間にはLED21に電力を供給する。 【0031】[3.変形例][3−1.第一変形例]上述の実施形態で示したような風車部及びダイナモの数は、4つに限定されるわけではなく、その数はいくつでもよい。また、発電機10は図1に示すような形状に限定されるわけでもない。要は、風を受けて回転等の何らかの運動エネルギーを発生し、その運動エネルギーを電気エネルギーに変換するものならよい。 【0032】図6に、上述の発電機10とは別の発電機を上方から見た図を示し、図7に、同発電機を側方から見た図を示す。図6及び図7において、この発電機は、固定部131と、回転部133と、回転部に取り付けられた羽132とにより構成される。 【0033】固定部131は、スノーポール20の支柱にねじ止め等の所定の方法で固定される。この固定部131の内部には出力用コイル134があり、この出力用コイル134はケーブル等を介して充電部に接続される。 【0034】回転部133は、羽132が風力を受けることにより、固定部131の周りを滑らかに回転する。この回転部133の内部には、S極とN極が交互に配置された4極のロータ135がある。羽132が風力を受けることにより回転部133が固定部132のまわりを回転すると、回転部133内のロータ135による回転磁場が、固定部131の内部にある出力用コイル134を通過し、出力コイル134には起電力が誘導される。そして、この出力用コイル134に発生した起電力により、充電部にケーブルを介して、電気エネルギーが供給される。 【0035】また、発電機10は、スノーポール以外の固定物、例えば、各種道路標識、街路灯、橋桁、看板、電柱、送電塔、ポール、煙突、アンテナ、建築物等の様々な固定物にも取り付け可能である。さらに、発電機10の取り付け位置も、それらの固定物の支柱に限定されるのではなく、例えば、道路標識の表示板に取り付けられてもよい。 【0036】[3−2.第二変形例]電池50に充電された電力は、緊急連絡用の電話設備に供給されるだけではなく、他の電気機器に供給されてもよい。例えば、交通状況を撮影するカメラや、街路灯等の電源として利用されてもよい。 【0037】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、風力を利用して、緊急連絡用の電話設備等の種々の電気機器に電力を供給することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】595066272 【氏名又は名称】株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ北海道 【識別番号】599017232 【氏名又は名称】佐藤 昌志 【識別番号】599017243 【氏名又は名称】中井 健司 【識別番号】599017254 【氏名又は名称】今野 久志 【識別番号】599017265 【氏名又は名称】佐藤 京 【識別番号】599017276 【氏名又は名称】小林 将 【識別番号】599017287 【氏名又は名称】三田村 浩 【識別番号】599017298 【氏名又は名称】逢坂 秀俊 【識別番号】599017302 【氏名又は名称】佐々木 康博 【識別番号】597016033 【氏名又は名称】氏平 増之
|
| 【出願日】 |
平成11年11月10日(1999.11.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098084 【弁理士】 【氏名又は名称】川▲崎▼ 研二
|
| 【公開番号】 |
特開2001−132616(P2001−132616A) |
| 【公開日】 |
平成13年5月18日(2001.5.18) |
| 【出願番号】 |
特願平11−319983 |
|