トップ :: F 機械工学 照明 加熱 武器 爆破 :: F03 液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの




【発明の名称】 液圧式のハブ駆動装置
【発明者】 【氏名】フランツ フォルスター

【要約】 【課題】斜板構造のアキシャルピストン機械が組み込まれた、液圧式のハブ駆動装置であって、アキシャルピストン機械の機械ケーシング1として構成された定置のハブ支持体と、該ハブ支持体内に回転可能に支承された、機械軸5によって形成されたハブと、軸支承部として構成されたハブ支承部とを有している形式のものを改良して、製造コスト及び組み立てコストが安価なものを提供する。

【解決手段】アキシャルピストン機械が個別駆動機構として構成されていて、突き出し開口1cを通って機械ケーシング1から突き出しガイドされた機械軸5に取り付けられた個別のシリンダブロック4を有しており、斜板1bが、突き出し開口1cの近傍領域に配置されていて、また制御底部受容部が、前記突き出し開口1cから離れた領域に配置されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 斜板構造のアキシャルピストン機械が組み込まれた、液圧式のハブ駆動装置であって、アキシャルピストン機械の機械ケーシング(1)として構成された定置のハブ支持体と、該ハブ支持体内に回転可能に支承された、機械軸(5)によって形成されたハブと、軸支承部として構成されたハブ支承部とを有している形式のものにおいて、アキシャルピストン機械が単独駆動装置として構成されていて、突き出し開口(1c)を通って機械ケーシング(1)から突き出しガイドされた機械軸(5)に取り付けられた個別のシリンダブロック(4)を有しており、斜板(1b)が、突き出し開口(1c)の近傍領域に配置されていて、前記突き出し開口(1c)から離れた領域に制御底部受容部が配置されていることを特徴とする、液圧式のハブ駆動装置。
【請求項2】 アキシャルピストンモータが定容量形モータとして構成されていて、斜板(1b)が機械ケーシング(1)内に配置されている、請求項1記載の液圧式のハブ駆動装置。
【請求項3】 斜板(1b)は、駆動力の半径方向分力が運転状態において外側からハブ支承部に作用する力に抗して働くように配置されている、請求項2記載の液圧式のハブ駆動装置。
【請求項4】 機械ケーシング(1)に制御底部受容部として構成された閉鎖カバー(6)が解除可能に固定されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の液圧式のハブ駆動装置。
【請求項5】 半径方向でシリンダブロック(4)と機械ケーシング(1)との間にブレーキ(9)が配置されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の液圧式のハブ駆動装置。
【請求項6】 閉鎖カバー(6)の切欠(6a)内に、機械軸(5)と作用接続しているブレーキ(9)が配置されている、請求項4記載の液圧式のハブ駆動装置。
【請求項7】 ブレーキ(9)がばね力負荷されたブレーキピストン(10)を有していて、該ブレーキピストン(10)が、ばね力に抗してばね受け(14)に機械的に固定可能である、請求項8記載の液圧式のハブ駆動装置。
【請求項8】 ブレーキ(9)が湿式のばね負荷式ディスクブレーキとして構成されている、請求項5から7までのいずれか1項記載の液圧式のハブ駆動装置。
【請求項9】 機械ケーシング(1)が、ハブ駆動装置を固定するための手段(固定フランジ1a)を有していて、閉鎖カバー(6)がハブ駆動装置の固定された状態で解除可能である、請求項1から8までのいずれか1項記載の液圧式のハブ駆動装置。
【請求項10】 少なくとも1つのホイールリムを受容するように構成されたホイールフランジ(5a)が機械軸(5)に一体成形されている、請求項1から9までのいずれか1項記載の液圧式のハブ駆動装置。
【請求項11】 ホイールフランジ(5a)がリムセンタリング(5b)を有している、請求項10記載の液圧式のハブ駆動装置。
【請求項12】 ホイールフランジ(5a)が同心的なねじ山付き孔(5c)を有している、請求項10又は11記載の液圧式のハブ駆動装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、斜板構造(Schraegscheibebauweise)のアキシャルピストン機械が組み込まれた、液圧式のハブ駆動装置特にホイールハブ駆動装置であって、アキシャルピストン機械の機械ケーシングとして構成された定置のハブ支持体と、該ハブ支持体内に回転可能に支承された、機械軸によって形成されたハブと、軸支承部として構成されたハブ支承部とを有している形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】このような形式のハブ駆動装置は、ドイツ連邦共和国特許公開第19642021号明細書により公知である。この公知の明細書においては、それぞれ1群の同心的なシリンダ孔の有し、軸方向で互いに間隔を保って配置された同期回転する2つのシリンダブロックが設けられていて、これらのシリンダブロック間に、ホイールモータとして構成されたアキシャルピストン機械の回転軸線に対して傾斜して円環状の斜板が相対回動不能に配置されている。旋回可能に支承された斜板に、シリンダ孔内で長手方向移動可能にガイドされ、圧力媒体を両ピストン端部に押しやるように構成されたピストンが支えられている。これらのピストンは、それぞれ軸方向に互いに間隔を保って配置された、直径の同じ2つのピストン区分より成っていて、これらのピストン区分は、互いに向き合うシリンダ孔内に侵入して、ブリッジ区分によって互いに結合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭に述べた形式の液圧式のハブ駆動装置を改良して、その製造コスト及び組み立てコストが安価なものを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発明によれば、アキシャルピストン機械が単独駆動装置として構成されていて、突き出し開口を通って機械ケーシングから突き出しガイドされた機械軸上に取り付けられた個別のシリンダブロックを有しており、斜板が、突き出し開口の近くの領域に配置されていて、前記突き出し開口から離れた領域に制御底部受容部(Steuerbodenaufnahme)が配置されている。
【0005】
【発明の効果】本発明のハブ駆動装置は、構成部材が少なくて済み、しかもこれらの構成部材は、容易に製造可能、かつ容易に組み立て可能である。
【0006】本発明の有利な実施態様によれば、アキシャルピストンモータが定容量形モータ(Konstantmotor)として構成されて、斜板が機械ケーシング内に配置されている。この場合、これらの部分のための製造コストは、これらの部分が互いに一体的に構成されていることによって最小限にされる。
【0007】本発明の有利な実施態様によれば、斜板は、駆動力の半径方向分力が運転状態において外側からハブ支承部に作用する力に抗して働くように配置されている。このような構成によればハブ支承部は負荷軽減され、従って耐用年数が高くなる。
【0008】機械ケーシングに制御底部受容部として構成された閉鎖カバーが解除可能に固定されていれば、組み立て技術的に好都合である。
【0009】本発明のハブ駆動装置の別の有利な実施態様によれば、半径方向でシリンダブロックと機械ケーシングとの間にブレーキが配置されている。
【0010】本発明の有利な変化実施例によれば、閉鎖カバーの切欠内に、機械軸と作用接続しているブレーキが配置されている。この場合、ブレーキには容易にアクセス若しくは接近可能である(例えば保守点検のために)。ハブ駆動装置の組み付けた状態で、閉鎖カバーを取り除くだけでブレーキを取り外すことができる。
【0011】この関連性において、ブレーキがばね力負荷されたブレーキピストンを有していて、該ブレーキピストンが、ばね力に抗してばね受けに機械的に固定可能であれば有利である。このようなばね負荷式のブレーキは、ブレーキピストンの係止された状態で簡単な形式で、事故の危険性なしに取り外すことができる。さらにまた、この構成においては、本発明によるハブ駆動装置を備えた車両(そのブレーキは閉じられていて、駆動圧力によって開放することができない)を、ブレーキを機械的に開放することによって、牽引することができる。
【0012】ブレーキが湿式のばね蓄力式若しくはばね負荷式ディスクブレーキ(nasslaufende Federspeicher-Lamellenbremse)として構成されていれば、スペースの利用及び高い性能を考慮して有利である。
【0013】機械ケーシングが、ハブ駆動装置のを固定するための手段例えば固定フランジを有していて、閉鎖カバーがハブ駆動装置の固定された状態で解除可能であれば有利である。これによって例えば、ハブ支持体を解除することなしに、ブレーキの保守点検作業を実施することができる。
【0014】少なくとも1つのホイールリムを受容するように構成されたホイールフランジが機械軸に一体成形されていれば好都合である。これによって組み立てコストが低減される。この関連性において、ホイールフランジがリムセンタリングを有している構成が有利である。
【0015】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に示した実施例を用いて具体的に説明する。
【0016】本発明による液圧式若しくは油圧式のハブ駆動装置には、一定の吸込み容積(Schluckvolumen)を有する斜板構造のアキシャルピストン機械が組み込まれている。このハブ駆動装置は、ハブ支持体を有しており、このハブ支持体はアキシャルピストン機械の機械ケーシング1として構成されていて、固定フランジ1aによって、このために適した箇所に固定可能である。図示の実施例では、ハブ駆動装置はホイールモータ(Radmotor)である。
【0017】機械ケーシング1内には斜板1bが一体成形されており、この斜板1bに対して多数のピストン2が滑りシュー3によって当接している。ピストン2はシリンダブロック4の同心的な孔内で長手方向可動であって、機械軸に同期回転式に結合されている。機械軸5は、本発明によるハブ駆動装置の回転可能なハブを形成していて、図面の左側の端部で出口開口若しくは突き出し開口(Austrittsoeffnung)1cを貫通して機械ケーシング1から突き出している。制御底部受容部として構成された、解除可能な接続カバー6は、突き出し開口1cとは反対側で機械ケーシング1を閉鎖している。閉鎖カバー6は、ハブ駆動装置の固定された状態でも解除可能である。
【0018】機械軸5は2つの円錐ころ軸受7及び8(別の軸受も適している)によって支承されており、この場合、図面で左側の軸受7は機械ケーシング1内に位置していて、図面で右側の軸受8は閉鎖カバー6内に位置している。円錐ころ軸受7及び8は、外部の力(ホイール負荷力)も駆動機構力も受容する。
【0019】斜板1bは、駆動状態において駆動機構力の半径方向分力がホイール負荷とは逆方向で働く(つまり図面に示されているように、斜板1bは、アキシャルピストンモータの、道路に近い方の下側の領域で、上側の領域におけるよりも、シリンダブロック4に対して軸方向で大きい間隔を保って位置する)ように配置されている。これによって円錐ころ軸受7及び8の高い耐用年数が得られる。
【0020】機械軸5には、少なくとも1つのホイールリムを受容するように構成されたホイールフランジ5aが一体成形されており、このフランジホイール5aはリムセンタリング5b及び同心的なねじ山付き孔5cを有している。本発明によるハブ駆動装置は、車両の車輪を駆動する以外の目的にも使用することができる。例えば回転駆動装置若しくは旋回駆動装置として使用してもよい。この場合は、ホイールフランジ5aの代わりに歯車が機械軸に結合される。
【0021】シリンダブロック4と機械ケーシング1との間で半径方向に、ばね蓄力式若しくはばね負荷式ディスクブレーキとして構成されたブレーキ9が設けられており、このブレーキ9は環状のブレーキピストン10によって液圧式に解除可能である。
【0022】機械軸5は、本発明によるハブ駆動装置を取り外すか又はブレーキを分解することなしに、取り外すことができる。機械軸5を取り外すために、閉鎖カバー6内の閉鎖板11を取り除き、軸ナット12を緩めて取り除く。次いで機械軸5を、ハブ駆動装置から左方向に引き抜くことができる。これによって例えば軸シールリング13を交換することができる。
【0023】図2には、本発明によるハブ駆動装置の変化実施例が示されている。この場合ブレーキ9は閉鎖カバー6の切欠6a内に配置されている。このような配置によって、ブレーキ9に容易に近づくことができる。ブレーキ9は、本発明によるハブ駆動装置の組み立てた状態で、保守のために、ばね受け14を取り除いてから取り外すことができる。
【0024】このブレーキ装置は、機械軸5及び閉鎖カバー6に交互に係合する。ブレーキピストン10は、皿ばね15のばね力に抗してばね受け14に固定可能である(蓋ねじ16を取り除いた後で、組み立てねじをばね受け14のねじ山付き孔15a内にねじ込むことによって)。これによってばね力がなくなり、ブレーキ9は簡単な形式で、事故の危険性なしに取り外すことができる。本発明によるハブ駆動装置を備えた車両(そのブレーキは閉鎖されていて、駆動圧力によって開放することができない)は、ブレーキを開放することによって牽引可能である。
【出願人】 【識別番号】391009659
【氏名又は名称】リンデ アクチエンゲゼルシヤフト
【氏名又は名称原語表記】LINDE AKTIENGESELLSCHAFT
【出願日】 平成12年10月6日(2000.10.6)
【代理人】 【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外4名)
【公開番号】 特開2001−132612(P2001−132612A)
【公開日】 平成13年5月18日(2001.5.18)
【出願番号】 特願2000−308116(P2000−308116)