| 【発明の名称】 |
車両用遠隔始動装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】芦名 淳
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| 【要約】 |
【課題】車両用遠隔駆動装置の携帯の利便性を向上させると共に、消費電力を減少させる。また、前記装置によって、車室内温度やセキュリティチェックなど、車両の状態情報の監視を行うことを可能とする。
【解決手段】車両用遠隔始動装置は、指令を送信する携帯型の送信機Tおよび車両に搭載される制御装置Rと別体に、家庭用電源で動作可能なモニタ104付の送受信機Hを備える。前記制御装置Rは、送信機Tまたは送受信機Hから送信される指令に基づいて車両のエンジンを始動する。また、前記送受信機Hは、前記車両に搭載される制御装置Rから車両情報を受信し、モニタ104に表示する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも始動信号を送信する第1の送信部を備えた携帯型送信機と、前記携帯型送信機から送信される始動信号を第1の受信部を介して受信して車両のエンジンを始動する車両搭載コントローラからなる車両用遠隔始動装置において、前記車両搭載コントローラに前記車両の状態情報に関する信号を送信する第2の送信部を設けると共に、前記携帯型送信機と前記車両搭載コントローラとは別体に、前記始動信号を送信する第3の送信部および前記車両の状態情報に関する信号を受信する第2の受信部を有する送受信機を設けることを特徴とする車両用遠隔始動装置。 【請求項2】 少なくとも始動信号を送信する第1の送信部を備えた携帯型送信機と、前記携帯型送信機から送信される始動信号を第1の受信部を介して受信して車両のエンジンを始動する車両搭載コントローラからなる車両用遠隔始動装置において、前記車両搭載コントローラに前記車両の状態情報に関する信号を送信する第2の送信部を設けると共に、前記携帯型送信機に前記車両の状態情報に関する信号を受信する第2の受信部を設け、さらに前記携帯型送信機と前記車両搭載コントローラとは別体に、前記始動信号を送信する第3の送信部および前記車両の状態情報に関する信号を受信する第3の受信部を有する送受信機を設けることを特徴とする車両用遠隔始動装置。 【請求項3】 前記携帯型送信機は、前記車両の状態情報を表示する表示部を備えることを特徴とする請求項2項記載の車両用遠隔始動装置。 【請求項4】 前記送受信機は、家庭用電源で動作することを特徴とする請求項1項から3項のいずれかに記載の車両用遠隔始動装置。 【請求項5】 前記送受信機は、前記車両の状態情報を表示する表示部を有することを特徴とする請求項1項から4項のいずれかに記載の車両用遠隔始動装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は車両用遠隔始動装置に関し、より詳しくは車両のエンジンを遠隔地点から始動させることが可能な車両用遠隔始動装置に関する。 【0002】 【従来の技術】夏期または冬期に長時間空調を停止しておいた車両に乗車した場合、車内の温度が著しく上昇または低下しており、乗車してエンジンを始動させてからしばらくの間不快感を受けることがある。特に積雪を伴う寒冷地にあっては暖気運転に要する時間も増加すると共に、フロントガラスなどに積雪した雪が凍結し、エンジン始動後しばらくの間運転を開始することができない。 【0003】このような場合に、車両の空調装置のスイッチを予めオンにしておくと共に、携帯型の送信機を用いて遠隔地点から車両のエンジンを始動させる装置、いわゆるリモコンエンジンスタータを利用して遠隔地点(約1kmから2km程度)から車両のエンジンを始動させておくことで、車両に乗車した際の不快感をなくすことができる。リモコンエンジンスタータに関しては、例えば特開平1−177452号公報や特開平7−77141号公報などに記載される技術が提案されている。 【0004】また、近年上記リモコンエンジンスタータの携帯型送信機側に車室内の状況を監視するモニタを搭載した技術が提案されている。この技術にあっては、送信機側から送信された指令信号に対する受信機側動作の実行の有無を受信機側からの信号の送信(返信)により確認可能な、いわゆるアンサーバック方式と言われる技術を用い、車両に搭載したセンサなどから送信される車両の状態に関する情報を受信して携帯型送信機側で車両情報を表示するようにしている。即ち、携帯型送信機から送信された信号に対して車両に搭載された受信機側の受信結果および上記のセンサなどで検出した車両情報を携帯型送信機に対して送信することより、携帯型送信機側で、例えばエンジンの始動完了や車室内温度を確認すると共に、防犯なども可能にする。このような装置に関し、例えば特開平8−310343号公報などに記載される技術が提案されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来技術に係る装置にあっては、上述のように前記携帯型送信機にモニタを設けているため携帯型送信機の本体が大型化すると共に、その重量が増して携帯が不便になる。また、モニタ機能を持たせて双方向に通信可能に構成されるために消費電力が増加する不都合があった。 【0006】通常、LCDタイプのモニタは約5mAの電力を消費する。また、夜間に表示確認用のバックライトを使用すると約10mAの電力を消費する。よって、従来技術に係る装置をエンジンの始動のみに用いたとしても、1日4回の使用頻度でモニタ無しのものが3年程度利用可能なのに比べ、1年程度しか利用することができない(3Vのバッテリを使用した場合)。さらに、従来技術に係る装置の確認機能を頻繁に利用した場合、消費電力はさらに増大し、経済性が悪化する不都合がある。また、上述の如き大型化に伴い、例えば前記送信機を衣類のポケットに収容すると、キーホルダなどにスイッチが接触してバックライトが点灯するなど、より一層消費電力が増加する不都合があった。 【0007】従来技術に係る携帯型送信機においては、バッテリとしてアルカリボタン電池やリチウム電池が利用されるため、上述の如き問題に対しては充電式のものが提案されているが、携帯性の点で不便となる不都合を解消するものではない。 【0008】さらに、車両の状態、特に防犯機能などについては長時間にわたり常時連続してモニタできることが好ましいが、従来技術に係る装置においては、上述した消費電力などの問題により常時モニタを行うことは困難である。また、従来技術に係る装置に新たな機能を追加しようとしても、前述の如き不都合により既存の機能を省略せざるを得なかった。 【0009】従って、この発明の目的は、携帯の不便を解消することができると共に、車室内温度を確認したり、セキュリティチェックなど車両の状態情報を長時間連続して監視することができる車両用遠隔始動装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するため、請求項1項に記載の発明においては、少なくとも始動信号を送信する第1の送信部を備えた携帯型送信機と、前記携帯型送信機から送信される始動信号を第1の受信部を介して受信して車両のエンジンを始動する車両搭載コントローラからなる車両用遠隔始動装置において、前記車両搭載コントローラに前記車両の状態情報に関する信号を送信する第2の送信部を設けると共に、前記携帯型送信機と前記車両搭載コントローラとは別体に、前記始動信号を送信する第3の送信部および前記車両の状態情報に関する信号を受信する第2の受信部を有する送受信機を設けるように構成した。 【0011】車両搭載コントローラに車両の状態情報に関する信号を送信する第2の送信部を設けると共に、携帯型送信機と車両搭載コントローラとは別体に、始動信号を送信する第3の送信部および車両の状態情報に関する信号を受信する第2の受信部を有する送受信機を設けるように構成したので、これにより、携帯の不便を解消することができると共に、車室内温度を確認したり、セキュリティチェックなど車両の状態情報を監視することができる。 【0012】また請求項2項においては、少なくとも始動信号を送信する第1の送信部を備えた携帯型送信機と、前記携帯型送信機から送信される始動信号を第1の受信部を介して受信して車両のエンジンを始動する車両搭載コントローラからなる車両用遠隔始動装置において、前記車両搭載コントローラに前記車両の状態情報に関する信号を送信する第2の送信部を設けると共に、前記携帯型送信機は前記車両の状態情報に関する信号を受信する第2の受信部を設け、さらに前記携帯型送信機と前記車両搭載コントローラとは別体に、前記始動信号を送信する第3の送信部および前記車両の状態情報に関する信号を受信する第3の受信部を有する送受信機を設けるように構成した。 【0013】車両搭載コントローラに車両の状態情報に関する信号を送信する第2の送信部を設けると共に、携帯型送信機は車両の状態情報に関する信号を受信する第2の受信部を設け、さらに携帯型送信機と車両搭載コントローラとは別体に、始動信号を送信する第3の送信部および車両の状態情報に関する信号を受信する第3の受信部を備える送受信機を設けるように構成したので、これにより、特定の場所以外においても、車室内温度を確認したり、セキュリティチェックなど車両の状態情報を監視することができる。 【0014】また請求項3項においては、前記携帯型送信機は、前記車両の状態情報を表示する表示部を備えるように構成した。 【0015】携帯型送信機は、車両の状態情報を表示する表示部を備えるように構成したので、これにより、特定の場所以外においても、車室内温度を確認したり、セキュリティチェックなど車両の状態情報をより一層厳密に監視することができる。 【0016】また請求項4項においては、前記送受信機は、家庭用電源で動作するように構成した。 【0017】送受信機は、家庭用電源で動作するように構成したので、これにより、携帯型送信機の携帯性をより一層向上させることができると共に、消費電力を減少させることができる。さらに、セキュリティチェックなど車両の状態情報を長時間連続して監視することができる。 【0018】また請求項5項においては、前記送受信機は、前記車両の状態情報を表示する表示部を備えるように構成した。 【0019】送受信機は、車両の状態情報を表示する表示部を備えるように構成したので、これにより、セキュリティチェックなど車両の状態情報をより一層厳密に長時間連続して監視することができる。 【0020】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明の一つの実施の形態に係る車両用遠隔始動装置を説明する。図1は、その車両用遠隔始動装置の概略を示す全体構成図である。 【0021】図1に係る車両用遠隔始動装置は、車両のエンジンを始動させる指令などを入力してその信号を送信するための携帯型送信機(以下「携帯部」という)T、前記信号を受信してエンジンを始動させる制御機器などを備え、車両(図示せず)の適宜位置に搭載された車両搭載コントローラ(以下「車載部」という)Rを備えると共に、携帯部Tおよび車載部Rと別体に構成されて車載部Rと各種信号の送受信を行う家庭用通信機(以下「ホーム部」という)Hから構成される。尚、ホーム部Hは、家庭用電源(家庭などに安定供給される電源(AC100Vなど))が接続できる場所に適宜設置される。 【0022】図2は前記携帯部Tの構成を示す説明図である。 【0023】携帯部Tは後述するモードの切換えを行うモードスイッチ40、携帯部Tを操作する者(以下「操作者」という)のエンジン始動操作の意思を確認するためのエンジンスイッチ42、エンジン始動を指令するためのスタートスイッチ44、エンジン停止を指令するためのストップスイッチ46、車両のドアのロックを指令するためのロックスイッチ48および車両のドアのアンロックを指令するためのアンロックスイッチ50を備える。尚、これらスイッチ群の内、モードスイッチ40は選択を行うためのものであり、それ以外は指令を行うものである。 【0024】これらのスイッチ群は携帯スイッチ切換部52に接続されると共に、携帯スイッチ切換部52はバッテリ54を電源として駆動されるCPU(図示せず)を備えた携帯制御部56に接続される。尚、バッテリ54としては、アルカリボタン電池、リチウム電池などの他、充電可能な電池なども用いられる。 【0025】前記携帯制御部56には、携帯制御部56から出力される信号を送信するための携帯送信部58が接続されると共に、携帯送信部58には操作信号を発信するための携帯アンテナ60が備えられる。 【0026】前記モードスイッチ40などから入力された信号は前記携帯スイッチ切換部52を介して前記携帯制御部56に入力されると共に、携帯制御部56内において適宜な信号処理が行われる。その後指令信号は前記携帯送信部58に送出され、前記携帯アンテナ60を介して前記車載部Rに対して発信される。尚、操作者は前記モードスイッチ40を操作して車両のエンジンを始動/停止、またはドアのロックを施錠/解錠させるなどの動作モードを変更することができる。 【0027】次いで、図3に基づいて前記車載部Rの構成について説明する。 【0028】図3は前記車載部Rの構成を示す説明図である。車載部Rは、図示しない車両の適宜位置に配置されて車室内の温度を検知する温度センサ70、車両のドア(図示せず)のロック/アンロックを行うドアロックソレノイド(図3で「ドアロックSOL」と示す)を行う72、車両のエンジン(図示せず)を始動/停止させるアクチュエータであるエンジンスタート/ストップ機構74、図示しない傾斜センサ、振動センサなどを備えて車両の傾斜、振動、図示しない特定回路の断線などから車両が盗難などの被害に遭遇した可能性があるか否か判断するセキュリティセンサ部76などの制御機器を備える。尚、前記制御機器のうちエンジンスタート/ストップ機構74は、図示しないセルモータ、フューエルカット装置などから構成される。 【0029】これらの制御機器は、制御機器の切換え・接続などを行う制御機器接続部78に接続されると共に、制御機器接続部78は、車載バッテリ80によって駆動されるCPU(図示せず)を備えた車載制御部82に接続される。車載制御部82には車載アンテナ84が検出した信号を受信して車載制御部82に送出するための車載受信部86が接続されると共に、車載制御部82から入力された信号を車載アンテナ84を介して送信する車載送信部88を備える。 【0030】また、前記車載アンテナ84と前記車載受信部86および前記送信部88との間には、送信信号/受信信号の切換えを行うための車載送受信切換部90が設けられる。 【0031】前記車載部Rにおいて、前記車載アンテナ84で受信された信号は、前記送受信切換部90および前記車載受信部86を介して前記車載制御部82に入力される。車載制御部82において適宜処理された制御信号は、前記制御機器接続部78を介して前記エンジンスタート/ストップ機構74などの前記制御機器に入力される。尚、車載制御部82は、入力された信号に基づいて制御機器を駆動する。 【0032】また、前記車載部Rにおいては、さらに前記温度センサ70などで検出された信号は前記制御機器接続部78を介して前記車載制御部82に入力されると共に、車載制御部82において適宜処理された情報信号は前記車載送信部88に送出される。送信部88に入力された信号は、発信信号化処理されて車載送受信切換部90および車載受信部アンテナ84を介して前記ホーム部Hに対して発信される。 【0033】次いで、図4を参照して前記ホーム部Hの構成について説明する。 【0034】図4は前記ホーム部Hの構成を示す説明図である。尚、前記ホーム部Hは一部の構成を除き、図2に示す前記携帯部Tと同様に構成されるため、携帯部Tとの相違点についてのみ説明すると共に、同様な構成要素の符号については、同じ数字の後にアルファベットの「H」を付する。また、その説明を省略した。 【0035】前記ホーム部Hと前記携帯部Tとは、以下の点で相違する。 1)ホーム制御部56HにおけるCPUなどの回路が家庭用電源(AC100Vなど)により駆動される。 2)ホーム制御部56Hに接続されたホーム受信部100およびホーム部送受信切換部102が設けられる。 3)ホーム制御部56Hに接続されて車両の状態情報を表示するためのモニタ104を備える。 4)スイッチ群に温度確認スイッチ106を加える。 5)スイッチ群にセキュリティチェックスイッチ108を加える。 【0036】以上の相違点によって、前記携帯部Tの動作に加えて車両状態情報をモニタする場合において、操作者が電池切れなどを懸念する必要が無くなる。また、ホームアンテナ60Hによって受信された信号を前記ホーム制御部56Hに対して送出することができる。また、前記モニタ104は、前記ホーム制御部56H内で適宜表示処理された情報を表示することができる。さらに、遠隔地点において車室内温度やセキュリティを確認することができる。 【0037】次いで、図5以降のフロー・チャートを参照して図1装置の動作を説明する。尚、図5以降のフロー・チャートにおいて図示の都合により「スイッチ」を「SW」と省略する。 【0038】図5は図2に示す前記携帯制御部56における指令(コマンド)送信を説明するフロー・チャートである。尚、図示のプログラムは、操作者が前記モードスイッチ40によりエンジン始動/停止、ドアロック解除/施錠の内いずれかの入力モードを選択した後に指令操作、即ち各指令スイッチのオンを行なった際に一度だけ実行される。また、モードスイッチ40の選択動作に関する説明は省略する。 【0039】以下説明すると、各指令スイッチがオンされると、図5のフロー・チャートが開始され、S10においてスイッチ群入力の初期状態を確認する。 【0040】次いでS12に進み、前記ロックスイッチ48がオンされているか否か判断する。肯定されるとき、操作者はドアのロックを指示しているので、S14に進み、ロックコマンド送信を前記携帯送信部58に出力して終了する。 【0041】S12で否定された場合、S16に進み、前記アンロックスイッチ50がオンされているか否か判断する。肯定される場合、操作者はドアのアンロック(ロックの解除)を指示しているので、S18に進みアンロックコマンド送信を出力して終了する。 【0042】S16で否定された場合、S20に進み、前記エンジンスイッチ42がオンされているか否か判断する。尚、上述のようにエンジンスイッチ42は操作者がエンジンの始動および停止を行うか否かの操作意思を確認するために設けられたものであり、S20で否定されて操作者がエンジンスタート(またはエンジンストップ)の意思を有しないと判断された場合、誤ってエンジンスタート(またはエンジンストップ)指示が入力されたと判断され、以降の処理をスキップする。 【0043】S20で肯定されて操作者がエンジンスタートまたはエンジンストップを意図していると判断された場合、S22に進み、前記エンジンスイッチ42がオンされてから2秒経過したか否か判断する。この判断は図示しないダウン・カウンタなどにより、S20で肯定されてからの時間を計測することにより行う。 【0044】S22においては上述の如く、S20で肯定されてから2秒間は否定されてS24に進み、前記ストップスイッチ46がオンされているか否か判断する。S46で否定されるとS26に進み、ストップコマンド送信を出力する。S24で否定された場合、S28に進み、前記スタートスイッチ44がオンされているか否か判断する。S28で肯定された場合、S30に進み、前記携帯送信部58に対しスタートコマンド送信を出力する。 【0045】尚、S24およびS28で否定されるときはS22に戻る(図5で円で囲まれた「A」の部分)。尚、前記エンジンスイッチ42が誤動作によりオンされた場合、S22−S24−S28−S22間のループが2秒以上続くため、S22で肯定、即ち、S22で判断された後に2秒経過したと判断されて終了する。 【0046】上述のフロー・チャートは図2の前記携帯制御部56内のCPUによって行われると共に、S14,S18,S26,S30で出力された各コマンド送信(信号)は、前述のとおり前記携帯送信部58において適宜な信号化処理が施された後、携帯アンテナ60を介して車載部Rに対して送信される。尚、送信された信号は、前記車載アンテナ84(図3)で受信された後、前記車載送受信切換部90および車載受信部86を介して前記車載制御部82に入力される。車載制御部82内のCPUにあっては、図示しないルーチンにより、各制御機器を動作させる出力が前記制御機器接続部78に送出され、前記ドアロックソレノイド72あるいはエンジンスタート/ストップ機構74を駆動する。 【0047】図6ないし図10は、図4に示す前記ホーム部Hにおける指令(コマンド)送信動作を示すフロー・チャートである。尚、図6ないし図10の中、図6の各ステップの動作は図5と同様な動作のため、説明を省略すると共に、100番台で下2桁が同一の番号を付与する(例えば「S14」を「S114」とする)。 【0048】図7は、図6における円で囲まれた「B」の部分で連続する部分フロー・チャートである。図7に基づいて前記ホーム部Hの特徴部分について説明すると、先ずS200において、通信OK(完了)、具体的には前記車載部Rに送信した通信が成立し、コマンドが実行されたか否かを判断する。 【0049】ここで、図3、図4および図6を参照し、指示した動作の完了を判断する動作を説明する。図6のS114で出力されたロックコマンド送信の信号は、前記携帯送信部58に入力されて適宜な信号化処理をされると共に、前記車載制御部82に入力されて各制御機器を動作させる。車載制御部82は、信号を受信した際に受信完了を示す信号を前記車載送信部88に対して出力する。受信完了を示す信号は折り返しホーム受信部に入力されると共に、適宜な信号化処理が施されて制御部に入力される。以上の動作により、前記ホーム部Hにおいて通信結果の確認を行うことができる。 【0050】図7の説明に戻ると、S200で通信結果がOK、即ちドアロックの完了が確認されたときはS202に進み、ロック表示を指示する。尚、ロック表示は前記モニタ104において「ロック完了」に相当する表示を行うことによりなされる。 【0051】次いでS204に進み、図示しない適宜なダウン・カウンタにより、ロック表示後2秒経過したか否かを判断する。S204で否定される場合、2秒経過するまでS204を繰り返しループする。ロック表示から2秒経過すると、S204は肯定されてプログラムは終了する。 【0052】S200で否定された場合、S206に進み、通信NGを指示する。これはS202と同様、前記モニタ104において「通信NG」に相当する表示を行うよう指示することを意味する。 【0053】尚、図6における円で囲まれた「C」「D」「E」の部分で連続する部分フロー・チャート(図8、図9および図10)はS302,S402,S502で通信結果を表示するフロー部の内容表示を除くと図7と同様な動作のため、説明を省略する。 【0054】次いで、図11フロー・チャートに基づき、前記ホーム部Hによる車両情報の検知動作の中、車室内温度の検出について説明する。尚、図11のプログラムは前記携帯部Tの場合と同様、操作者によってモードが選択された後に各指令スイッチがオンされた際に一度だけ実行される。 【0055】以下説明すると、先ず前記温度確認スイッチ106がオンされるとS600に進み、入力スイッチなどの初期状態を確認する。次いでS602に進み、温度確認スイッチ106がオンされているか否か判断する。 【0056】S602で前記温度確認スイッチ106がオンされていないと判断される場合、直ちにプログラムを終了すると共に、オンされていないと判断される場合、S604に進み、温度確認コマンド送信を出力する。次いでプログラムはS606に進み、上記の通信およびコマンドの実行が完了(図で「通信OK」と示す)したか否かを判断する。この判断は図7ないし図9フロー・チャートで説明したコマンド信号の送信が完了したか否かの確認する手法と同様の手法で行われる。 【0057】S606で肯定された場合、S608に進み、前記車載部Rに備えられた前記温度センサ70で検出された車室内温度を前記モニタ104に表示する。尚、S606で否定された場合、通信が完了できなかったため、S610に進み、「通信NG」に相当する表示を行う。次いでS612に進み、上述のS204,S304,S404,S504で行った処理と同様に、S608またはS610で表示した信号を2秒間保持した後にプログラムを終了する。 【0058】上述のように構成すると、前記温度確認スイッチ106をオンすることにより車室内の温度を遠隔地点で確認することができる。 【0059】次いで、図12フロー・チャートを参照して、前記ホーム部Hによる車両情報の検知動作のうちセキュリティチェック動作、即ち盗難などの被害に対する監視について説明する。尚、図12のプログラムは、ホーム部Hのスイッチ群のいずれかが操作者によってオンされる度に実行される。 【0060】以下説明すると、先ず前記セキュリティチェックスイッチ108がオンされるとプログラムがスタートしてS700に進み、入力スイッチなどの初期状態を確認する。次いでS702に進み、セキュリティチェックスイッチ108がオンされているか否か判断する。 【0061】S702で前記セキュリティチェックスイッチ108がオンされていないと判断される場合、直ちにプログラムを終了すると共に、オンされていると判断される場合、S704に進み、セキュリティチェックコマンド送信を出力する。次いでS706に進み、上記の通信が完了(図で「通信OK」と示す)したか否かを判断する。この判断は、図7ないし図10フロー・チャートで説明したコマンド信号の送信が完了したか否かを確認する手法と同様の手法で行われる。 【0062】S706で肯定された場合、S708に進み、前記車載部Rに備えられた、前記セキュリティセンサ部76で検出された車両の状態情報を前記モニタ104に表示する。異常が検知されなかった場合、「セキュリティOK」に相当する表示を行うと共に、車両の状態情報が基準値と大きく異なる場合、即ち異常に傾斜していたり、予想できないような振動が検出されるときは、「セキュリティNG」に相当する表示を行う。尚、セキュリティOKの判断は車載部Rにおいて行われ、前記ホーム部Hに対して送信される。 【0063】S706で否定された場合、通信が完了できなかったため、S710において「通信NG」に相当する表示を行う。次いでS712に進み、上述のS204,S304,S404,S504で行った処理と同様に、S708またはS710で表示した信号を2秒間保持した後、プログラムを終了する。 【0064】次いで、図13フロー・チャートに基づき、前記ホーム部Hによる車両情報の検知動作のうち連続セキュリティチェック、即ち単発的なチェックではなく長時間にわたって行われるセキュリティチェックについて説明する。 【0065】以下説明すると、先ず前記連続セキュリティチェックスイッチ110がオンされるS800に進み、入力スイッチなどの初期状態を確認する。次いでS802に進み、連続セキュリティチェックスイッチ110がオンされているか否か判断する。 【0066】S802で前記連続セキュリティチェックスイッチ110がオンされていないと判断される場合、直ちにプログラムを終了すると共に、オンされていると判断される場合、S804に進み、セキュリティチェックコマンド送信を出力する。次いでS806に進み、上記の通信が完了(図で「通信OK」と示す)したか否かを判断する。この判断は、図7ないし図10フロー・チャートで説明したコマンド信号の送信が完了したか否かを確認する手法と同様の手法で行われる。 【0067】S806で肯定されると、プログラムはS808に進み、車両状態がOKか否か判断、即ち前記車載部Rに備えられた傾斜センサなどから構成される前記セキュリティセンサ部76で検出された車両の状態情報に異常があるか否か判断する。S808で肯定されて車両状態について異常がないと判断された場合、S810に進み、連続セキュリティチェック動作が機能中であることを示すためにモニタ104をオンする。 【0068】次いでS812に進み、上記のモニタがオンされてから10分経過したか否か判断して、否定されるとき、即ちモニタ表示から10分以内の場合はS812を繰り返しループすると共に、モニタ表示から10分経過後は肯定されてS802に帰還する。S812を10分間ループさせることで、セキュリティチェックを約10分おきに実行することができる。 【0069】尚、S806またはS808で否定された場合、S814に進み、図示しない警報機等を動作させ操作者に異常の発生を告知する。 【0070】本発明に係る第1の実施の形態は上記のように構成したことにより、前記携帯部Tがモニタを搭載する必要がなく、よって携帯の不便を解消することができると共に、消費電力を低減させることができる。また、前記ホーム部Hを別体に構成したので、上述の効果に加えて、車室内温度の確認やセキュリティチェックなどの車両の状態情報を常時監視することができる。 【0071】次に、図14および図15を参照して、本発明の第2の実施の形態に係る車両用遠隔始動装置について説明する。図14は、その車両用遠隔始動装置の概略を示す全体構成図である。 【0072】図14に係る装置は、図1に係る装置における携帯部Tに代え、車両情報を受信して表示可能なモニタ付携帯部T’を設けた点で相違している。これによりモニタ付携帯部T’および車載部R間における信号の送受信が可能になる。 【0073】図15はモニタ付き携帯部T’の構成を示す説明図であるが、信号を受信するための携帯受信部120および携帯送受信切換部122を備えたこと、モニタ104を備えたこと、家庭用バッテリに代えて前記携帯部Tに搭載されたバッテリに接続されること以外は、前記ホーム部H(図4)と何ら異ならない。 【0074】尚、モニタ付き携帯部T’の動作は、図6ないし図10に基づいて説明した前記ホーム部Hの動作と同様であるため、動作の説明は省略する。 【0075】本発明の第2の実施の形態にあっては上記のように構成したので、送信機をモニタ付携帯部のみで構成した場合に比して、消費電力を低減させることができると共に、特定の場所以外においても、車室内温度やセキュリティチェックなどの車両の状態情報を常時監視することができる。 【0076】上記した如く、本発明の実施の形態においては、少なくとも始動信号(ロック/アンロックコマンド、スタート/ストップコマンド)を送信する第1の送信部(58)を備えた携帯型送信機(携帯部T)と、前記携帯型送信機から送信される始動信号を第1の受信部(86)を介して受信して車両のエンジンを始動する車両搭載コントローラ(車載部R)からなる車両用遠隔始動装置において、前記車両搭載コントローラに前記車両の状態情報に関する信号(温度確認コマンド、セキュリティチェックコマンド)を送信する第2の送信部(88)を設けると共に、前記携帯型送信機と前記車両搭載コントローラとは別体に、前記始動信号を送信する第3の送信部(58H)および前記車両の状態情報に関する信号を受信する第2の受信部(ホーム受信部100)を有する送受信機(ホーム部H)を設けるように構成した。 【0077】また、少なくとも始動信号を送信する第1の送信部(58)を備えた携帯型送信機と、前記携帯型送信機から送信される始動信号を第1の受信部(86)を介して受信して車両のエンジンを始動する車両搭載コントローラからなる車両用遠隔始動装置において、前記車両搭載コントローラに前記車両の状態情報に関する信号を送信する第2の送信部(88)を設けると共に、前記携帯型送信機に前記車両の状態情報に関する信号を受信する第2の受信部(携帯受信部120)を設け、さらに前記携帯型送信機と前記車両搭載コントローラとは別体に、前記始動信号を送信する第3の送信部(58H)および前記車両の状態情報に関する信号を受信する第3の受信部(ホーム受信部100)を有する送受信機(ホーム部H)を設けるように構成した。 【0078】また、前記携帯型送信機は、前記車両の状態情報を表示する表示部(モニタ104)を備えるように構成した。 【0079】また、前記送受信機は、家庭用電源で動作するように構成した。 【0080】また、前記送受信機は、前記車両の状態情報を表示する表示部(モニタ104)を有するように構成した。 【0081】本発明の実施の形態においては、モニタの表示を2秒間に設定したが、それ以上表示しても良く、あるいはそれ以下でも良い。また、連続セキュリティチェック動作におけるチェックの間隔を約10分としたが、これに限られるものではなく、上述の時間は任意に設定しても良い。 【0082】尚、前記ホーム部は家庭に設置されたが、家庭用を含む商用電源および自家発電機などによる安定した電力供給が可能な場所であれば、家庭以外の場所に設置しても良い。 【0083】 【発明の効果】請求項1項に記載の発明においては、携帯性の悪化を解消することができると共に、車室内温度の確認やセキュリティチェックなどの車両の状態情報を監視することができる。 【0084】請求項2項に記載の発明においては、特定の場所以外においても、車室内温度を確認したり、セキュリティチェックなど車両の状態情報を監視することができる。 【0085】請求項3項に記載の発明においては、特定の場所以外においても、車室内温度を確認したり、セキュリティチェックなど車両の状態情報をより一層厳密に監視することができる。 【0086】請求項4項に記載の発明においては、携帯型送信機の携帯性をより一層向上させることができると共に、消費電力を減少させることができる。さらに、セキュリティチェックなど車両の状態情報を長時間連続して監視することができる。 【0087】請求項5項に記載の発明においては、セキュリティチェックなど車両の状態情報をより一層厳密に長時間連続して監視することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000141901 【氏名又は名称】株式会社ケーヒン
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| 【出願日】 |
平成12年2月3日(2000.2.3) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081972 【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 豊
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| 【公開番号】 |
特開2001−214841(P2001−214841A) |
| 【公開日】 |
平成13年8月10日(2001.8.10) |
| 【出願番号】 |
特願2000−26642(P2000−26642) |
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