| 【発明の名称】 |
スタータ用マグネットスイッチ |
| 【発明者】 |
【氏名】長谷川 洋一
【氏名】沖 昌二
【氏名】金田 寛
【氏名】倉沢 忠博
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| 【要約】 |
【課題】スイッチ端子のターミナルに接続されるコイル端部の弛み形状を安定的に保持でき、且つ防水用パッキンを位置決めできる組付構造を提供すること。
【解決手段】センタケース5にパッキン20を介して端子ケース6を組み付け、端子ケース6の後端側から端子ケース6にインサートされた円筒金具19の内側にスタッドボルト18を通し、スタッドボルト18の第1の螺子部18aをセンタケース5に形成された雌ねじ部5bにねじ込んで端子ケース6を固定する。この後、吸引コイル13及び保持コイル14の端部に弛み形状を持たせて、両コイル端をスイッチ端子のターミナルに半田付け等により結合する。その後、端子ケース6の後端開口部にパッキン21を介してスイッチカバー7を被せ、スイッチカバー7の丸穴から突出するスタッドボルト18の第2の螺子部18cにナット22を締め付けて固定する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】ソレノイドを内側に保持するセンタケースと、車両のキースイッチ回路に接続されるスイッチ端子を具備し、前記センタケースの後端側に配される端子ケースと、この端子ケースの後端開口部を覆うスイッチカバーとを備えたスタータ用マグネットスイッチにおいて、一端側に第1の螺子部を有し、他端側にボルト頭部と第2の螺子部を有するスタッドボルトを使用し、前記第1の螺子部を前記端子ケースの後端側から端子ケースを貫通して前記センタケースに螺子込み、その螺子込みによって発生する軸力が前記ボルト頭部を介して前記端子ケースに付与されることで前記端子ケースを固定し、前記第2の螺子部に前記スイッチカバーを介して結合部材を結合し、その結合部材の締付けによって発生する軸力が前記スイッチカバーに付与されることで前記スイッチカバーを固定していることを特徴とするスタータ用マグネットスイッチ。 【請求項2】前記端子ケースの後端面と前記スイッチカバーとの間に防水用のパッキンを配置し、前記端子ケースに対する前記パッキンの位置決めを前記ボルト頭部で行っていることを特徴とする請求項1に記載したスタータ用マグネットスイッチ。 【請求項3】前記スタッドボルトの締付け方向に対向する前記センタケースと前記端子ケースとの両対向面において、何方か一方の対向面には、前記スタッドボルトの周囲に円筒状の突出部が設けられ、他方の対向面には、前記突出部が嵌まる円環状の穴部が設けられ、前記突出部を前記穴部に嵌め合わせることによって前記センタケースと前記端子ケースとの径方向及び周方向の位置決めが行われることを特徴とする請求項1及び2に記載したスタータ用マグネットスイッチ。 【請求項4】前記突出部の先端面を前記穴部の底面に当接させた状態で、前記突出部の内周側または外周側に、前記センタケースの対向面と前記端子ケースの対向面との間に所定の隙間が設けられ、この隙間にパッキンを配置していることを特徴とする請求項3に記載したスタータ用マグネットスイッチ。 【請求項5】前記端子ケースは、合成樹脂から製造されて、前記スタッドボルトが貫通する周囲に金属部材がインサート成形され、前記スタッドボルトの締付け力を前記金属部材で受けていることを特徴とする請求項1〜4に記載したスタータ用マグネットスイッチ。 【請求項6】前記金属部材は、円筒形状に設けられ、その一端側が前記突出部として前記端子ケースの対向面より突出して設けられていることを特徴とする請求項3〜5に記載したスタータ用マグネットスイッチ。 【請求項7】前記結合部材は、前記スタッドボルトの第2の螺子部に組み合わされるナットであることを特徴とする請求項1に記載したスタータ用マグネットスイッチ。 【請求項8】前記結合部材は、弾力を付与することで前記スタッドボルトの第2の螺子部に結合して軸力を発生するカップワッシャであることを特徴とする請求項1に記載したスタータ用マグネットスイッチ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンを始動するためのスタータに用いられるマグネットスイッチに関する。 【0002】 【従来の技術】従来技術として、例えば特開昭61−135019号公報に開示されたマグネットスイッチがある。このマグネットスイッチは、図9に示すように、内側にソレノイド100を保持するセンタケース110と、車両のキースイッチ回路に接続されるスイッチ端子(図示しない)を具備する端子ケース120と、この端子ケース120の後端開口部を覆うスイッチカバー130とを備え、スイッチカバー130の後方(図9の上方)からスイッチカバー130と端子ケース120とを貫通してスルーボルト140の螺子部141をセンタケース110に螺子込むことで端子ケース120とスイッチカバー130をセンタケース110に固定している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のマグネットスイッチでは、端子ケース120をセンタケース110に仮組み付けした状態(スルーボルト140で固定されていない状態)で、端子ケース120の内側に取り出されているスイッチ端子のターミナルにソレノイド100のコイル端部を半田付け等により結合する必要がある。つまり、センタケース110に端子ケース120を組み付けて、その端子ケース120の開口端面を押さえながら組付状態を保持し、スイッチ端子のターミナルにソレノイド100のコイル端部を半田付けした後、端子ケース120にスイッチカバー130を被せてスルーボルト140で固定している。この時、ソレノイド100のコイル端部は、断線を防止するために、R状の弛みを設けてターミナルに半田付けされる(図3参照)。 【0004】上記の方法では、ターミナルにコイル端部を半田付けした後、端子ケース120の開口端面にスイッチカバー130を被せるために、端子ケース120の開口端面に加えていた力を取り去る必要がある。その結果、例えばセンタケース110と端子ケース120との間に挟持されていたパッキン150の復元力によって端子ケース120が浮き上がり、センタケース110と端子ケース120との組付位置がずれる可能性がある。このため、従来の構造では、コイル端部の弛み形状を管理することが困難であり、最悪の場合、弛みが無くなり、エンジン振動の影響を受けて断線する恐れがあった。 【0005】また、端子ケース120とスイッチカバー130との間にも防水用のパッキン160を配置しているが、端子ケース120の開口端面にパッキン160を載せた状態でスイッチカバー130を被せているので、スイッチカバー130を被せる際にパッキン160の位置がずれやすくなる。その結果、パッキン160の組付不良が生じて、防水性を確保できなくなるという問題があった。本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、第1の目的は、スイッチ端子のターミナルに接続されるコイル端部の弛み形状を安定的に保持できる組付構造を提供することにあり、第2の目的は、防水用パッキンを位置決めできる組付構造を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】(請求項1の手段)本発明のマグネットスイッチは、スタッドボルトの第1の螺子部を端子ケースの後端側から端子ケースを貫通してセンタケースに螺子込み、その螺子込みによって発生する軸力がボルト頭部を介して端子ケースに付与されることで端子ケースを固定し、第2の螺子部にスイッチカバーを介して結合部材を結合し、その結合部材の締付けによって発生する軸力がスイッチカバーに付与されることでスイッチカバーを固定している。 【0007】この組付構造では、センタケースと端子ケースとの固定、及び端子ケースとスイッチカバーとの固定を別々に行うことができるので、センタケースに端子ケースを組み付けてスタッドボルトにより固定した状態で、スイッチ端子のターミナルにソレノイドのコイル端部を結合(例えば半田付け)できる。この場合、端子ケースの後端開口部にスイッチカバーを固定するまでの間に、センタケースから端子ケースが外れることがないので、ソレノイドのコイル端部に設けた弛み形状の管理を容易にできる。 【0008】(請求項2の手段)端子ケースの後端面とスイッチカバーとの間に防水用のパッキンを配置し、端子ケースに対するパッキンの位置決めをボルト頭部で行っている。これにより、端子ケースに対するパッキンの組付不良を防止できるので、確実に防水性を確保できる。 【0009】(請求項3の手段)スタッドボルトの締付け方向に対向するセンタケースと端子ケースとの両対向面において、何方か一方の対向面には、スタッドボルトの周囲に円筒状の突出部が設けられ、他方の対向面には、突出部が嵌まる円環状の穴部が設けられ、突出部を穴部に嵌め合わせることによってセンタケースと端子ケースとの径方向及び周方向の位置決めが行われる。 【0010】(請求項4の手段)突出部の先端面を穴部の底面に当接させた状態で、突出部の内周側または外周側に、センタケースの対向面と端子ケースの対向面との間に所定の隙間が設けられ、この隙間にパッキンを配置している。この場合、突出部によってパッキンを位置決めできるので、パッキンの組付不良を防止できる。 【0011】(請求項5の手段)端子ケースは、合成樹脂から製造されて、スタッドボルトが貫通する周囲に金属部材がインサート成形され、スタッドボルトの締付け力を金属部材で受けている。この構成によれば、スタッドボルトによる締付け力を樹脂製の端子ケースで受ける必要がないので、端子ケースが熱を受けてクリープを生じる場合でもスタッドボルトの締付け力が低減することはなく、センタケースに対し端子ケースを安定して固定できる。 【0012】(請求項6の手段)金属部材は、円筒形状に設けられ、その一端側が突出部として端子ケースの対向面より突出して設けられている。この場合、突出部を金属部材で構成できるので、例えば突出部を樹脂製の端子ケースに設けた場合と比較して、材料強度が向上する分、突出部の断面積を小さくでき、マグネットスイッチの小型化を図ることができる。 【0013】(請求項7の手段)結合部材としては、スタッドボルトの第2の螺子部に組み合わされるナットを使用することができる。 【0014】(請求項8の手段)結合部材としては、弾力を付与することでスタッドボルトの第2の螺子部に結合して軸力を発生するカップワッシャを使用することができる。 【0015】 【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)図1はマグネットスイッチ1の軸方向に沿った半断面図(図2のA−A断面図)である。本実施例のマグネットスイッチ1は、例えば図4及び図5に示すように、始動モータ2の回転速度を減速させてピニオンギヤ3を駆動する減速型スタータAに用いられる。なお、スタータAの構造及び作動は極めて周知であり、ここでの説明は省略する。 【0016】マグネットスイッチ1は、ソレノイド(下述する)の内周を摺動自在に移動できるプランジャ4を具備し、このプランジャ4の移動に伴って、始動モータ2の通電回路に設けられたモータ接点を開閉することができ、外殻を構成するセンタケース5、端子ケース6、及びスイッチカバー7等によって覆われている。モータ接点は、プランジャ4の端部に取り付けられる可動接点8と、この可動接点8に対向する一組の固定接点9(9A、9B)とで構成される。可動接点8は、図1に示すように、磁性体であるプランジャ4に対し絶縁ブッシュ10を介して取り付けられている。 【0017】一組の固定接点9は、図2(スイッチカバー7を取り外して後方側から見た平面図)に示すように、それぞれ端子ボルト11に接続され、その端子ボルト11を介して端子ケース6に固定されている。端子ボルト11は、図示しないケーブルを介してバッテリの正ターミナルに接続されるプラス側の端子ボルト11Aと、図示しないリード線を介して始動モータ2のフィールドコイル2a(図4参照)に接続されるマイナス側の端子ボルト11Bであり、それぞれ端子ケース6の外側に取り出された螺子部にナット12を締め付けて端子ケース6に固定される。 【0018】ソレノイドは、吸引コイル13と保持コイル14とで構成され、ボビン15の外周に吸引コイル13と保持コイル14とを重ねて巻線され、センタケース5の内側に保持されている。吸引コイル13は、その一端が端子ケース6にモールド固定されたスイッチ端子16のターミナル16aに接続され、他端がマイナス側の端子ボルト11Bに導通するターミナル17に接続されている。保持コイル14は、その一端が吸引コイル13と同様にスイッチ端子16のターミナル16aに接続され、他端がアース接続されている。なお、両コイル13、14の一端側は、図3(図2のB視図)に示すように、ボビン15の凸部15aから引き出されてターミナル16aに接続されているが、断線を防止するために、ボビン15の凸部15aとターミナル16aとの間でR形状の弛み13a、14aが設けられている。 【0019】スイッチ端子16は、図2に示すように、端子ケース6の外部に露出するコネクタ部16bを有し、このコネクタ部16bを通じて車両のキースイッチ回路に接続される。また、スイッチ端子16のターミナル16aは、端子ケース6の内側に取り出されている。吸引コイル13の他端が接続されるターミナル17は、他方の固定接点9Bと共にマイナス側の端子ボルト11Bによって端子ケース6に固定されている。 【0020】本実施例のマグネットスイッチ1は、図1に示すように、センタケース5の後側に配される端子ケース6がスタッドボルト18によりセンタケース5に固定され、更に端子ケース6の後端開口部を塞ぐスイッチカバー7が前記のスタッドボルト18を利用して端子ケース6に固定されている。スタッドボルト18は、一端側に第1の螺子部18aが設けられ、他端側に六角頭部18bと第2の螺子部18cが設けられている。 【0021】端子ケース6は、例えば絶縁性を有する合成樹脂から製造され、図1に示すように、スタッドボルト18の締付け力を受けるために、円筒状の金属部材(以下円筒金具19と呼ぶ)がインサート成形され、この円筒金具19の内部にスタッドボルト18が挿通される。その円筒金具19は、センタケース5側の端部が端子ケース6の前側端面より所定長さLだけ突出して設けられ(これを突出部19aと呼ぶ)、スイッチカバー7側の端部は端子ケース6の後側端面より若干突出して設けられている。 【0022】センタケース5は、例えばアルミダイカストにより成形され、端子ケース6と対向する対向面には、図1に示すように、円筒金具19の突出部19aが嵌合する円環状の座ぐり穴5aと、この座ぐり穴5aの中央部にスタッドボルト18の第1の螺子部18aを螺子込むための雌ねじ部5bとが形成されている。但し、座ぐり穴5aの深さDは、円筒金具19の突出部19aの長さLより短く(L>D)なるように形成されている。このL>Dの関係を設定することにより、円筒金具19の突出部19aの外周には、組付方向に対向するセンタケース5の端面と端子ケース6の端面との間に隙間(L−D)が生じるため、この隙間に防水用のパッキン20を配置することができる。なお、パッキン20には、円筒金具19の突出部19aを通すための丸穴(図示しない)が開けられている。 【0023】スイッチカバー7は、例えば鉄板からプレス成形され、スタッドボルト18の第2の螺子部18cを通す丸穴(図示しない)が開けられている。このスイッチカバー7は、丸穴に第2の螺子部18cを通して六角頭部18bの端面に当接して配置される。この時、端子ケース6の後側端面とスイッチカバー7との間には、図1に示すように、円筒金具19の突出部19aと六角頭部18bの厚み分に相当する隙間Sが形成されるため、この隙間Sに防水用のパッキン21を配置することができる。なお、パッキン21には、六角頭部18bを通すための丸穴(図示しない)が開けられている。 【0024】ここで、スタッドボルト18を使用してセンタケース5に端子ケース6及びスイッチカバー7を固定する方法について説明する。まず、センタケース5に防水用のパッキン20を介して端子ケース6を組み付ける。パッキン20は、上記のように円筒金具19の突出部19aを丸穴に通して、突出部19aの外周に形成される隙間に装着され、組付方向に対向するセンタケース5の端面と端子ケース6の端面との間に挟持される。また、センタケース5の座ぐり穴5aに円筒金具19の突出部19aが嵌合することにより、センタケース5に対し端子ケース6を位置決めすることができる。 【0025】センタケース5に端子ケース6を組み付けた状態で、端子ケース6の後端側から円筒金具19の内側にスタッドボルト18を通し、スタッドボルト18の第1の螺子部18aをセンタケース5に形成された雌ねじ部5bにねじ込んで、センタケース5に端子ケース6を固定する。この後、ボビン15の凸部15aから引き出されている吸引コイル13及び保持コイル14の端部に弛み形状13a、14aを持たせて、両コイル端をスイッチ端子16のターミナル16aに半田付け、あるいは溶接等により結合する。 【0026】吸引コイル13及び保持コイル14の両コイル端をターミナル16aに結合した後、端子ケース6の後端開口部にパッキン21を介してスイッチカバー7を被せ、スイッチカバー7の丸穴から突出するスタッドボルト18の第2の螺子部18cにナット22を締め付けて固定する。パッキン21は、上記のように六角頭部18bを丸穴に通して、六角頭部18bの外周に形成される隙間に装着され、端子ケース6の後端面とスイッチカバー7との間に挟持される。 【0027】(第1実施例の効果)本実施例のマグネットスイッチ1は、スタッドボルト18を使用することにより、センタケース5と端子ケース6との固定、及び端子ケース6とスイッチカバー7との固定を別々に行うことができる。言い換えれば、センタケース5に端子ケース6とスイッチカバー7とを同時に固定する必要がないので、センタケース5に端子ケース6を組み付けてスタッドボルト18により固定した状態で、スイッチ端子16のターミナル16aに吸引コイル13及び保持コイル14の両コイル端を結合することができる。 【0028】この場合、端子ケース6の後端開口部にスイッチカバー7を固定するまでの間に、センタケース5から端子ケース6が外れることがないので、スイッチ端子16のターミナル16aの位置がずれることはなく、両コイル端部に設けた弛み形状13a、14aの管理を容易にできる。その結果、両コイル端部の弛み形状13a、14aを安定して形成できるため、耐振性の向上を図ることができる。 【0029】また、端子ケース6にインサート成形された円筒金具19の突出部19aを、センタケース5の端面に形成した座ぐり穴5aに嵌め合わせることにより、センタケース5に対する端子ケース6の位置決めを行うことができる。更に、座ぐり穴5aの深さDを円筒金具19の突出部19aの長さLより短くすることで、円筒金具19の突出部19aの外周にパッキンスペースを設けることができ、このパッキンスペースにパッキン20を配置する場合は、パッキン20に形成された丸穴に円筒金具19の突出部19aを通すことでパッキン20の位置決めを行うことができる。 【0030】同様に、端子ケース6の後端面とスイッチカバー7との間に六角頭部18bの厚み分に相当するパッキンスペースを設けることができ、このパッキンスペースにパッキン21を配置する場合は、パッキン21に形成された丸穴に六角頭部18bを通すことでパッキン21の位置決めを行うことができる。この結果、パッキン20及びパッキン21の組付不良を防止でき、防水性を確保することができる。 【0031】本実施例では、スタッドボルト18の締付け力を端子ケース6にインサート成形された円筒金具19で受けることができるので、樹脂製の端子ケース6が熱を受けてクリープを生じた場合でも締付け力が低下することはなく、所定の締付け力を維持できる。その結果、センタケース5と端子ケース6とのがたつきを防止でき、マグネットスイッチ1の信頼性も向上できる。 【0032】但し、必ずしも円筒金具19を使用する必要はなく、センタケース5の座ぐり穴5aに嵌合する突出部を端子ケース6自身に設けても良い。この場合、スタッドボルト18を突出部の内側に通すことにより、スタッドボルト18の締付け力を突出部で軸方向に受けることができる。これにより、スタッドボルト18の締付け力によって突出部に曲げモーメントが発生することはなく、樹脂で構成される突出部の根元に過大な応力が発生することもないため、端子ケース6自身に突出部を設けても、突出部が破損するような事態を防止できる。なお、上記実施例のように円筒金具19によって突出部19aを構成する場合は、突出部を端子ケース6自身に設けた場合と比較して、材料強度が向上する分、突出部19aの断面積を小さくできるため、マグネットスイッチ1を小型化できるメリットがある。 【0033】(第2実施例)図6はスイッチカバー7の固定構造を示す断面図である。本実施例は、端子ケース6とナット22との間にスイッチカバー7を挟持して固定する場合の一例を示すものである。スイッチカバー7は、図6に示すように、スタッドボルト18を通すための孔部を円筒状の折り曲げ部7aによって形成し、その折り曲げ部7aが端子ケース6とワッシャ23との間に挟持され、スタッドボルト18の第2の螺子部18cに結合されるナット22の締付け力(軸力)を受けて固定される。また、本実施例の構成では、スイッチカバー7に折り曲げ部7aを設けることで、端子ケース6の後端面とスイッチカバー7の内側面との間に折り曲げ部7aの高さ分に相当する隙間S1 が形成されるため、この隙間S1 に防水用のパッキン21を配置することができる。 【0034】なお、本実施例の場合、スタッドボルト18の第2の螺子部18cに結合される結合部材として、ナット22の代わりにカップワッシャ24を使用することもできる。カップワッシャ24は、図7に示すように、平面形状が円形の環状体で、円錐台形状の皿ばねとして設けられ、内周孔24aの周縁に複数の爪部24bを有している。このカップワッシャ24は、図8に示すように、内周孔24aにスタッドボルト18の第2の螺子部18cを通し、爪部24bがワッシャ23の表面に当接するまで押し込む。その後、カップワッシャ24の外周部を軸方向(図中矢印で示す方向)に押圧して弾力を付与し、第2の螺子部18cに爪部24bを食い込ませて固定する。これにより、カップワッシャ24に皿ばねの作用で軸力が発生し、この軸力によりスイッチカバー7を端子ケース6に押圧して固定することができる。 【0035】(変形例)端子ケース6にインサート成形される円筒金具19は、パイプ材を使用しても良いが、板材を円筒形状に丸めて形成しても良い。また、第1実施例では、センタケース5をアルミダイカスト製として説明しているため、ソレノイドの磁気回路を構成することができないが、磁気回路を構成できる磁性材料(例えば鉄)でセンタケース5を製造しても良い。センタケース5と端子ケース6との位置決めを行う手段として、端子ケース6側に突出部19aを設け、センタケース5側に座ぐり穴5aを設けているが、センタケース5側に突出部を設け、端子ケース6側に座ぐり穴を設けても良い。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004260 【氏名又は名称】株式会社デンソー
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| 【出願日】 |
平成11年10月13日(1999.10.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100080045 【弁理士】 【氏名又は名称】石黒 健二
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| 【公開番号】 |
特開2001−115935(P2001−115935A) |
| 【公開日】 |
平成13年4月27日(2001.4.27) |
| 【出願番号】 |
特願平11−291564 |
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